エコキュートが故障したらどうする?よくある故障の事例とその解決方法も解説
エコキュートは、快適で経済的な暮らしを支える便利な給湯器です。しかし、精密機器である以上、正しく使用したとしても経年劣化による故障は避けられません。今まさに「お湯が出ない」といった日常生活の維持にかかわるトラブルが発生し、お困りの方もいるでしょう。
この記事では、エコキュートが故障した際の具体的な症状と原因、ご自身でできる応急処置の方法、そして修理費用の相場までを詳しく解説します。現在お困りの方はもちろん、将来のトラブルに備えたい方も、ぜひ最後までご覧ください。
エコキュートのよくある故障の事例
まずは、エコキュートのよくある故障事例を7つご紹介します。それぞれの解決法も含めてチェックしておきましょう。
①お湯が出ない
もっとも深刻であり、生活への影響が大きいトラブルです。
お湯が出ない原因としては、給水ポンプや混合弁や三方弁の故障、ヒートポンプの不具合が考えられます。この場合は専門業者に点検を依頼し、エコキュートの修理や交換を行いましょう。
また、貯湯タンクのお湯切れが原因で、一時的にお湯が出ないケースも見られます。まずはリモコンを使って貯湯タンク内のお湯の量を確認し、お湯切れが発生していないか調べましょう。
②お湯がぬるい
エコキュートのお湯がぬるい原因は、主に次の4つです。
<エコキュートのお湯がぬるい原因>
- 台所とお風呂など、複数の箇所で同時にお湯を使っている
- 貯湯タンク内のお湯が少なくなっている
- 誤って設定温度を低くしている
- 配管が凍結している
まずはエコキュートの利用状況を確認しましょう。お湯の使い方を改めたり、設定温度を高くしたりすると、元どおりに高温のお湯が出る場合があります。
配管が凍結している場合は、パイプに布を被せてから人肌程度のお湯をかけ、ゆっくりと溶かしてください。熱湯をかけるのは、配管を傷めるおそれがあるためNGです。これらの解決策を試しても改善できない場合は、専門業者による点検や修理が必要です。
③水温が安定しない
水温が安定せず、使用中に水が熱くなったり冷たくなったりする場合は、シャワーの温度を調整する水栓が故障している可能性があります。この場合は専門業者による修理が必要です。しかし、パーツの交換など小規模な修理で解決する可能性が高く、エコキュート本体の故障と比較して修理費を抑えやすいでしょう。
一方、お風呂や台所などの複数の箇所で水温が安定しない場合は、エコキュート本体が故障している可能性があります。この場合も専門業者による修理を避けられません。
④タンクが水漏れしている
貯湯タンクからの水漏れを放置すると、機器や建物の損傷につながる恐れがあります。まずは水漏れの箇所を特定して、早急に専門業者に点検・修理を依頼しましょう。
水漏れの原因はさまざまです。配管の凍結や詰まりが原因になる場合もあれば、メンテナンス不足やエコキュートの故障が原因になる場合もあります。「電源を切る」「止水栓を止める」といった応急処置を行い、細かな原因の究明と修理は専門業者に任せてください。
ただし、旅行や出張などで長期間外出した後にエコキュートを再稼働した場合など、故障以外が原因で一時的に水漏れが発生するケースも見られます。水漏れに関する詳細は、以下の関連記事も併せてご覧ください。
関連記事:「エコキュートが水漏れしているかも?」と思った時のチェック方法|すぐできる応急処置も⑤異音がする
ヒートポンプユニットから異音がする場合は、通常の運転音である可能性が高いです。ヒートポンプユニットはエコキュートの室外機にあたります。お湯を沸かすときや霜取りをしているときに発生する動作音は、エコキュートを動かすうえで欠かせないものであり、故障ではありません。
しかし「常に大きな音が出続けている」「今までに聞いたことのない異音がする」といったケースでは、エコキュートが故障している可能性があります。明らかな異常に気付いた場合は、電源を切り、止水栓を止めてから、専門業者に点検・修理を依頼してください。
⑥リモコンのエラーコードが消えない
リモコンにエラーコードが表示された場合は、エコキュートに故障が発生している可能性が高いです。まずは取扱説明書やメーカーのホームページを開き、エラーコードの数字と故障の内容を照らし合わせましょう。
解決策が記載されている場合は、その方法を試してください。リモコンのエラーコードが消えた場合、トラブルを解消できています。
対処法を試してもエラーコードが消えない場合や、取扱説明書・ホームページに未記載のエラーコードが表示されている場合は、専門業者に修理・点検を依頼してください。
⑦お湯が止まらない
エコキュートのお湯が止まらない場合、原因として考えられるのは次の3つです。
<エコキュートのお湯が止まらない原因>
- 浴槽に残り湯がある状態で足し湯などを行った
- 浴槽につながる循環口が汚れている、詰まっている
- 水位設定を間違えている
上記の確認や掃除を行ってもトラブルを解決できない場合は、エコキュート本体が故障している可能性があります。専門業者に相談し、点検・修理を依頼しましょう。
エコキュートが故障した場合、どこに連絡すればいい?
エコキュートが故障した場合の相談先は、タイミングによって異なります。まずは保証期間を確認し、適切な窓口に相談してください。
保証期間内なら、購入したお店
エコキュートの保証期間内であれば、購入したお店に相談しましょう。故意による破損など一部の状況を除いて、無償修理を受けられます。相談先となるのは、エコキュートのメーカーもしくはエコキュートを購入した家電量販店、工務店、設置工事を行った業者です。
保証期間外なら、専門業者
エコキュートの保証期間が過ぎている場合は、修理や交換に対応する専門業者に連絡しましょう。地元の給湯器専門修理業者や、電力会社・ガス会社の子会社が主な相談先です。
この場合、修理費用は原則としてユーザーが全額を負担しなければなりません。修理費用は、利用する業者によって大きく異なります。相場を上回る料金を支払わないように、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
エコキュートが故障した場合、修理費用はいくら?
エコキュートの修理費用は、故障の範囲やメーカー、修理を依頼する業者によって異なります。ここでは、三菱エコキュートを利用していて、三菱電機システムサービスに修理を依頼する場合の修理費用をご紹介します。
| 故障の内容 | 修理費用の概算 |
| 電源が入らない | 16,500円~48,400円 |
| お湯が沸かない、出ない | 18,700円~188,100円 |
| 水漏れ | 16,500円~68,200円 |
| エラーコードが表示される | 18,700円~176,000円 |
エコキュートの購入から10年以上が経過しており、修理費用が10万円を超えるなど高額な場合は、修理ではなく買い替えも検討しましょう。
エコキュートの故障は3つに分類される
エコキュートの故障の種類は、大きく分けて3つです。それぞれの特徴を確認しておきましょう。
初期不良
エコキュートの導入直後~1年以内に故障や不具合が生じた場合、初期不良の可能性が高いです。原因としては「製造段階の部品不良」「設置工事の不備」などが考えられます。
初期不良の場合、メーカーや施工を行った業者が無償で修理に応じるケースがほとんどです。異常を見つけた場合は放置せず、できるだけ早くメーカーや施工業者に連絡し、症状を伝えましょう。
メンテナンス不足による故障
エコキュートの導入から数年で故障が発生した場合は、メンテナンス不足が原因の可能性が高いです。エコキュートの寿命を延ばすためには、ユーザーによる日常的なお手入れが欠かせません。
例えばフィルターに詰まりがあると、追い炊きや湯はりといった機能の不具合につながります。また、水抜きを怠ると、タンク内に水道水の不純物が貯まり、水漏れなどの原因になるおそれがあります。取扱説明書を確認し、できる範囲でメンテナンスを行い、エコキュートの故障を予防しましょう。
寿命による故障
エコキュートの寿命は10年~15年程度と言われています。購入から10年以上が経過して故障した場合、エコキュートが寿命を迎えている可能性が高いでしょう。
この場合、エコキュートを修理して一時的に症状を改善できたとしても、近い将来に別の箇所で故障が発生する可能性が高いです。有償修理を何度も繰り返すと、トータルで高額な修理費用がかかり、経済的とは言えません。エコキュートが寿命を迎えている場合は、修理ではなく買い替えを検討しましょう。
エコキュートの故障を防ぐための対応方法
エコキュートは高額な機器です。修理費用も数万円~十数万円に達するケースが多く、故障を避けるに越したことはありません。ここでは、エコキュートの故障を防ぐ対処法を6つご紹介します。
エコキュートの機種選びは慎重に!
エコキュートが設置環境に合わない場合、故障が発生しやすいです。慎重に機種選びを行い、自宅の環境に合ったエコキュートを購入しましょう。
例えば寒冷地にお住まいの場合は、寒冷地仕様のエコキュートを選んでください。海沿いの塩害地域にお住まいの場合は、潮風による腐食を防ぎやすい耐塩害仕様のエコキュートを選ぶのがポイントです。
定期的なメンテナンスを行う
故障を避けるうえでは、エコキュートの定期的なメンテナンスが必須です。1年に2回~3回は、次のような基本的なメンテナンスを行いましょう。
<自分でできるメンテナンスの方法>
- 給湯タンクの水抜きを行う
- 浴槽循環フィルターを掃除する
- ブレーカーを点検する
上記のメンテナンスに加えて、専門業者に専門的なメンテナンスを依頼すると、より故障を防ぎやすくなります。
入浴剤の使用に注意する
一部の入浴剤に含まれている成分が、エコキュートの配管や熱交換器を破損させるおそれがあります。特に硫黄や塩分、酸性の強い入浴剤には要注意です。エコキュートの導入後に入浴剤を使用する場合は、必ず「エコキュート対応」の入浴剤を購入しましょう。
エコキュートの近くに物を置かない
エコキュートの近くに物を置くと、故障の原因になる場合があります。特にヒートポンプユニットには空気の吸い込み口や吹き出し口があり、この付近に物を置くと、空気の循環を阻害する可能性が高いです。過負荷による故障を避けられるように、エコキュートの周囲には十分なスペースを確保しましょう。
長く使わないときは電源を切る
出張や旅行などでエコキュートを長期間使用しない場合は、エコキュートの電源を切りましょう。電源オフと合わせて、貯湯タンクの水抜きも行ってください。電源を切って水抜きをすると、再稼働時の水漏れを防ぎやすくなるほか、貯湯タンクや配管内で水が腐るリスクも低減し、衛生的です。
寒冷地なら凍結対策をする
寒冷地にお住まいの場合は、凍結対策が必須です。エコキュートの配管が凍結すると、水やお湯が出なくなるほか、最悪の場合は配管が破裂して大規模な故障につながります。
寒冷地仕様のエコキュートを購入した場合も油断せず、取扱説明書に記載された方法で凍結対策を行いましょう。具体的には「蛇口から少量の水を流し続ける」「お風呂の水をアダプターの10cm上まで張り続ける」といった対策が有効です。
まとめ
エコキュートが故障すると「お湯が出ない」「水漏れしている」「異音がする」などの問題が生じます。保証期間内ならエコキュートを購入したお店に、保証期間外なら専門業者に相談し、点検と修理を依頼しましょう。
故障を防ぐ対策としては、まずエコキュートの機種選びを慎重に行うことが重要です。定期的にメンテナンスを行ったり、凍結対策をしたりすると、さらに故障を避けやすくなります。
エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!


















