エコキュートが故障したらどうする?よくある故障の事例とその解決方法も解説

  • 更新日:2026/03/19

エコキュートは、快適で経済的な暮らしを支える便利な給湯器です。しかし、精密機器である以上、正しく使用したとしても経年劣化による故障は避けられません。今まさに「お湯が出ない」といった日常生活の維持にかかわるトラブルが発生し、お困りの方もいるでしょう。

この記事では、エコキュートが故障した際の具体的な症状と原因、ご自身でできる応急処置の方法、そして修理費用の相場までを詳しく解説します。現在お困りの方はもちろん、将来のトラブルに備えたい方も、ぜひ最後までご覧ください。

目次

エコキュートのよくある故障の事例

まずは、エコキュートのよくある故障事例を7つご紹介します。それぞれの解決法も含めてチェックしておきましょう。

①お湯が出ない

もっとも深刻であり、生活への影響が大きいトラブルです。

お湯が出ない原因としては、給水ポンプや混合弁や三方弁の故障、ヒートポンプの不具合が考えられます。この場合は専門業者に点検を依頼し、エコキュートの修理や交換を行いましょう。

また、貯湯タンクのお湯切れが原因で、一時的にお湯が出ないケースも見られます。まずはリモコンを使って貯湯タンク内のお湯の量を確認し、お湯切れが発生していないか調べましょう。

②お湯がぬるい

エコキュートのお湯がぬるい原因は、主に次の4つです。

<エコキュートのお湯がぬるい原因>

  • 台所とお風呂など、複数の箇所で同時にお湯を使っている
  • 貯湯タンク内のお湯が少なくなっている
  • 誤って設定温度を低くしている
  • 配管が凍結している

まずはエコキュートの利用状況を確認しましょう。お湯の使い方を改めたり、設定温度を高くしたりすると、元どおりに高温のお湯が出る場合があります。

配管が凍結している場合は、パイプに布を被せてから人肌程度のお湯をかけ、ゆっくりと溶かしてください。熱湯をかけるのは、配管を傷めるおそれがあるためNGです。これらの解決策を試しても改善できない場合は、専門業者による点検や修理が必要です。

③水温が安定しない

水温が安定せず、使用中に水が熱くなったり冷たくなったりする場合は、シャワーの温度を調整する水栓が故障している可能性があります。この場合は専門業者による修理が必要です。しかし、パーツの交換など小規模な修理で解決する可能性が高く、エコキュート本体の故障と比較して修理費を抑えやすいでしょう。

一方、お風呂や台所などの複数の箇所で水温が安定しない場合は、エコキュート本体が故障している可能性があります。この場合も専門業者による修理を避けられません。

④タンクが水漏れしている

貯湯タンクからの水漏れを放置すると、機器や建物の損傷につながる恐れがあります。まずは水漏れの箇所を特定して、早急に専門業者に点検・修理を依頼しましょう。

水漏れの原因はさまざまです。配管の凍結や詰まりが原因になる場合もあれば、メンテナンス不足やエコキュートの故障が原因になる場合もあります。「電源を切る」「止水栓を止める」といった応急処置を行い、細かな原因の究明と修理は専門業者に任せてください。

ただし、旅行や出張などで長期間外出した後にエコキュートを再稼働した場合など、故障以外が原因で一時的に水漏れが発生するケースも見られます。水漏れに関する詳細は、以下の関連記事も併せてご覧ください。

関連記事:「エコキュートが水漏れしているかも?」と思った時のチェック方法|すぐできる応急処置も

⑤異音がする

ヒートポンプユニットから異音がする場合は、通常の運転音である可能性が高いです。ヒートポンプユニットはエコキュートの室外機にあたります。お湯を沸かすときや霜取りをしているときに発生する動作音は、エコキュートを動かすうえで欠かせないものであり、故障ではありません。

しかし「常に大きな音が出続けている」「今までに聞いたことのない異音がする」といったケースでは、エコキュートが故障している可能性があります。明らかな異常に気付いた場合は、電源を切り、止水栓を止めてから、専門業者に点検・修理を依頼してください。

⑥リモコンのエラーコードが消えない

リモコンにエラーコードが表示された場合は、エコキュートに故障が発生している可能性が高いです。まずは取扱説明書やメーカーのホームページを開き、エラーコードの数字と故障の内容を照らし合わせましょう。

解決策が記載されている場合は、その方法を試してください。リモコンのエラーコードが消えた場合、トラブルを解消できています。

対処法を試してもエラーコードが消えない場合や、取扱説明書・ホームページに未記載のエラーコードが表示されている場合は、専門業者に修理・点検を依頼してください。

⑦お湯が止まらない

エコキュートのお湯が止まらない場合、原因として考えられるのは次の3つです。

<エコキュートのお湯が止まらない原因>

  • 浴槽に残り湯がある状態で足し湯などを行った
  • 浴槽につながる循環口が汚れている、詰まっている
  • 水位設定を間違えている

上記の確認や掃除を行ってもトラブルを解決できない場合は、エコキュート本体が故障している可能性があります。専門業者に相談し、点検・修理を依頼しましょう。

エコキュートが故障した場合、どこに連絡すればいい?

エコキュートが故障した場合の相談先は、タイミングによって異なります。まずは保証期間を確認し、適切な窓口に相談してください。

保証期間内なら、購入したお店

エコキュートの保証期間内であれば、購入したお店に相談しましょう。故意による破損など一部の状況を除いて、無償修理を受けられます。相談先となるのは、エコキュートのメーカーもしくはエコキュートを購入した家電量販店、工務店、設置工事を行った業者です。

保証期間外なら、専門業者

エコキュートの保証期間が過ぎている場合は、修理や交換に対応する専門業者に連絡しましょう。地元の給湯器専門修理業者や、電力会社・ガス会社の子会社が主な相談先です。

この場合、修理費用は原則としてユーザーが全額を負担しなければなりません。修理費用は、利用する業者によって大きく異なります。相場を上回る料金を支払わないように、必ず複数の業者に見積もりを依頼しましょう。

エコキュートが故障した場合、修理費用はいくら?

エコキュートの修理費用は、故障の範囲やメーカー、修理を依頼する業者によって異なります。ここでは、三菱エコキュートを利用していて、三菱電機システムサービスに修理を依頼する場合の修理費用をご紹介します。

故障の内容 修理費用の概算
電源が入らない 16,500円~48,400円
お湯が沸かない、出ない 18,700円~188,100円
水漏れ 16,500円~68,200円
エラーコードが表示される 18,700円~176,000円

エコキュートの購入から10年以上が経過しており、修理費用が10万円を超えるなど高額な場合は、修理ではなく買い替えも検討しましょう。

エコキュートの故障は3つに分類される

エコキュートの故障の種類は、大きく分けて3つです。それぞれの特徴を確認しておきましょう。

初期不良

エコキュートの導入直後~1年以内に故障や不具合が生じた場合、初期不良の可能性が高いです。原因としては「製造段階の部品不良」「設置工事の不備」などが考えられます。

初期不良の場合、メーカーや施工を行った業者が無償で修理に応じるケースがほとんどです。異常を見つけた場合は放置せず、できるだけ早くメーカーや施工業者に連絡し、症状を伝えましょう。

メンテナンス不足による故障

エコキュートの導入から数年で故障が発生した場合は、メンテナンス不足が原因の可能性が高いです。エコキュートの寿命を延ばすためには、ユーザーによる日常的なお手入れが欠かせません。

例えばフィルターに詰まりがあると、追い炊きや湯はりといった機能の不具合につながります。また、水抜きを怠ると、タンク内に水道水の不純物が貯まり、水漏れなどの原因になるおそれがあります。取扱説明書を確認し、できる範囲でメンテナンスを行い、エコキュートの故障を予防しましょう。

寿命による故障

エコキュートの寿命は10年~15年程度と言われています。購入から10年以上が経過して故障した場合、エコキュートが寿命を迎えている可能性が高いでしょう。

この場合、エコキュートを修理して一時的に症状を改善できたとしても、近い将来に別の箇所で故障が発生する可能性が高いです。有償修理を何度も繰り返すと、トータルで高額な修理費用がかかり、経済的とは言えません。エコキュートが寿命を迎えている場合は、修理ではなく買い替えを検討しましょう。

エコキュートの故障を防ぐための対応方法

エコキュートは高額な機器です。修理費用も数万円~十数万円に達するケースが多く、故障を避けるに越したことはありません。ここでは、エコキュートの故障を防ぐ対処法を6つご紹介します。

エコキュートの機種選びは慎重に!

エコキュートが設置環境に合わない場合、故障が発生しやすいです。慎重に機種選びを行い、自宅の環境に合ったエコキュートを購入しましょう。

例えば寒冷地にお住まいの場合は、寒冷地仕様のエコキュートを選んでください。海沿いの塩害地域にお住まいの場合は、潮風による腐食を防ぎやすい耐塩害仕様のエコキュートを選ぶのがポイントです。

定期的なメンテナンスを行う

故障を避けるうえでは、エコキュートの定期的なメンテナンスが必須です。1年に2回~3回は、次のような基本的なメンテナンスを行いましょう。

<自分でできるメンテナンスの方法>

  • 給湯タンクの水抜きを行う
  • 浴槽循環フィルターを掃除する
  • ブレーカーを点検する

上記のメンテナンスに加えて、専門業者に専門的なメンテナンスを依頼すると、より故障を防ぎやすくなります。

入浴剤の使用に注意する

一部の入浴剤に含まれている成分が、エコキュートの配管や熱交換器を破損させるおそれがあります。特に硫黄や塩分、酸性の強い入浴剤には要注意です。エコキュートの導入後に入浴剤を使用する場合は、必ず「エコキュート対応」の入浴剤を購入しましょう。

エコキュートの近くに物を置かない

エコキュートの近くに物を置くと、故障の原因になる場合があります。特にヒートポンプユニットには空気の吸い込み口や吹き出し口があり、この付近に物を置くと、空気の循環を阻害する可能性が高いです。過負荷による故障を避けられるように、エコキュートの周囲には十分なスペースを確保しましょう。

長く使わないときは電源を切る

出張や旅行などでエコキュートを長期間使用しない場合は、エコキュートの電源を切りましょう。電源オフと合わせて、貯湯タンクの水抜きも行ってください。電源を切って水抜きをすると、再稼働時の水漏れを防ぎやすくなるほか、貯湯タンクや配管内で水が腐るリスクも低減し、衛生的です。

寒冷地なら凍結対策をする

寒冷地にお住まいの場合は、凍結対策が必須です。エコキュートの配管が凍結すると、水やお湯が出なくなるほか、最悪の場合は配管が破裂して大規模な故障につながります。

寒冷地仕様のエコキュートを購入した場合も油断せず、取扱説明書に記載された方法で凍結対策を行いましょう。具体的には「蛇口から少量の水を流し続ける」「お風呂の水をアダプターの10cm上まで張り続ける」といった対策が有効です。

まとめ

エコキュートが故障すると「お湯が出ない」「水漏れしている」「異音がする」などの問題が生じます。保証期間内ならエコキュートを購入したお店に、保証期間外なら専門業者に相談し、点検と修理を依頼しましょう。

故障を防ぐ対策としては、まずエコキュートの機種選びを慎重に行うことが重要です。定期的にメンテナンスを行ったり、凍結対策をしたりすると、さらに故障を避けやすくなります。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
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