中部のオール電化住宅での電気代は高い?原因や安くする方法、導入すべきかを解説

  • 更新日:2025/08/02

中部地方にお住まいで、ガス併用からオール電化への切り替えを検討している方は多いでしょう。

しかし「オール電化にすると本当に光熱費は安くなるの?」「オール電化のデメリットは?」など、オール電化への疑問を抱えている方もいるかもしれません。

そこでこの記事では、ガス併用家庭と比較しながら、中部のオール電化住宅における電気代の目安や安くする方法、オール電化に適した方の特徴などを解説します。

目次

中部地方のオール電化住宅での電気代は高い?

オール電化で気になることといえば、導入後の電気代は高いのか、それとも安いのかです。

そんな疑問を解消するために、以下の3点から中部地方におけるオール電化住宅の電気代について解説します。

    <中部のオール電化住宅での電気代は高い?>

  • オール電化住宅の電気代の平均額
  • 中部における電気代・ガス代の平均
  • 中部でオール電化にした場合、電気代の目安は?

オール電化住宅の電気代の平均額

まずは、中部とそのほかの地域のオール電化住宅における、電気代を比較してみます。

【オール電化住宅の電気代の平均額】
地域一人暮らし二人暮らし三人家族四人家族
東海(中部電力)11,316円17,634円20,793円23,952円
北海道(北海道電力)19,312円31,410円46,341円43,973円
東北(東北電力)18,413円27,784円32,469円37,155円
関東(東京電力)9,738円15,710円18,852円21,994円
北陸(北陸電力)15,117円23,692円27,979円32,266円
近畿(関西電力)9,954円15,064円17,619円20,174円
中国(中国電力)11,029円17,037円20,040円23,044円
四国(四国電力)13,115円17,798円20,860円23,965円
九州(九州電力)8,544円12,981円15,199円17,418円
沖縄(沖縄電力)7,309円11,151円13,072円14,993円

※環境省「令和二年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」より電力使用量を正確に推計。推計した電力使用量から、各エリア旧一般電気事業者のオール電化向けプランで2025年4月時点の電気代算出。基本料金と各社燃料調整費と再エネ賦課金を含めた合計料金。

全国的な電気代と比較すると、中部地方の電気代は標準的な水準といえます。世帯人数にもよりますが、平均額がもっとも高い北海道と比較すると、半額程度の電気代に抑えられるでしょう。

中部における電気代・ガス代の平均

中部における電気代・ガス代の平均は、世帯人数ごとに次のとおりです。

【中部における電気代・都市ガス代の平均】
一人暮らし二人暮らし三人暮らし四人暮らし
電気代6,724円11,306円13,438円15,879円
都市ガス代3,018円5,162円6,619円7,119円
電気+ガス代9,742円16,467円20,057円22,998円
光熱費合計(灯油代含む)10,205円17,476円21,096円23,915円

※環境省「令和二年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」より電力使用量と都市ガス使用量を正確に推計。

推計した各使用量から、2025年4月時点の電気代と都市ガス代を算出。基本料金と各社燃料調整費と再エネ賦課金を含めた合計料金。

オール電化の電気代と比較すると、ほとんど変わらない水準といえます。

【中部における電気代・LPガス代の平均】
一人暮らし二人暮らし三人暮らし四人暮らし
電気代6,724円11,306円13,438円15,879円
LPガス代8,603円10,833円12,473円13,191円
電気+ガス代15,327円22,138円25,911円29,069円
光熱費合計(灯油代含む)15,791円23,147円26,949円29,987円

※環境省「令和二年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」より電力使用量とLPガス使用量を正確に推計。推計した各使用量から、2025年4月時点の電気代とLPガス代を算出。基本料金と各社燃料調整費と再エネ賦課金を含めた合計料金。

オール電化家庭と比較すると、月々4,000円~6,000円高いことが分かります。LPガス併用からオール電化に切り替えることで、年間5万円~7万円ほど光熱費を削減することが期待できます。

中部でオール電化にした場合、電気代の目安は?

中部にお住まいの方がオール電化にした場合、1ヶ月あたりどのくらいの電気代がかかるのか、世帯人数ごとに目安をまとめました。

【中部でオール電化にした場合の電気代の目安】
一人暮らし二人暮らし三人暮らし四人暮らし
1月15,003円23,779円28,167円32,555円
2月14,308円22,621円26,777円30,933円
3月12,628円19,820円23,417円27,013円
4月9,932円15,327円18,025円20,723円
5月10,115円15,633円18,392円21,151円
6月9,048円13,855円16,258円18,662円
7月10,794円16,764円19,749円22,734円
8月11,882円18,577円21,925円25,273円
9月10,762円16,711円19,686円22,660円
10月9,859円15,206円17,879円20,553円
11月9,944円15,347円18,049円20,751円
12月11,514円17,964円21,189円24,414円

※環境省「令和二年度家庭部門のCO2排出実態統計調査」より電力使用量を正確に推計。推計した電力使用量から、中部電力のオール電化向けプランで2025年4月時点の電気代算出。基本料金と各社燃料調整費と再エネ賦課金を含めた合計料金。

電気代が高くなりやすいのは、暖房費がかかる1月~3月にかけての冬季です。

中部でオール電化住宅の電気代が高くなる理由

中部でオール電化住宅の電気代が高くなる理由として挙げられるのは、主に次の4つです。

    <中部でオール電化住宅の電気代が高くなる理由>

  • 冬季に消費電力が高い暖房器具を使うため
  • 給湯設備や家電が老朽化したため
  • 電気料金プランがライフスタイルにあっていないため
  • 電気代が高騰しているため

冬季に消費電力が高い暖房器具を使うため

先述したように、中部地方の電気代がもっとも高くなるのは、1月~3月にかけての冬季です。

この時期は、エネルギー消費量が大きい暖房器具を使う時間が増えるため、春・夏・秋と比較して電気代が高くなります。

給湯設備や家電が老朽化したため

古くなった給湯設備や家電を使い続けている場合も、電気代が高くなりがちです。電気製品の省エネ性能は年々向上しており、老朽化した給湯設備や家電を買い替えるだけでも、電気代を節約できます。

例えば、エコキュートの場合、年間給湯保温効率が0.1上がると、年間の電気代が1,000円安くなるといわれています。

仮に、年間給湯保温効率3.0から4.0のエコキュートに買い替えた場合、理論上は年間で10,000円もお得になる計算です。

電気料金プランがライフスタイルにあっていないため

新電力の登場により、電気料金プランが多様化されました。オール電化で用いるエコキュートは、夜間に沸かしたお湯を日中に使うことが特徴です。

そのため、夜間の電気料金プランが安い「オール電化向けプラン」を契約すると、電気代を抑えやすくなるでしょう。

電気代が高騰しているため

原子力発電所の停止や、原油高の影響による火力発電所の発電コスト高騰により、そもそも電気代自体が上がっています。

この影響を受け、オール電化住宅が支払う電気代も高騰しているのです。ただし、シミュレーション結果で見たように、ガス併用家庭と比べて全体の光熱費が高騰するわけではありません。

理由は、電気同様にガスも資源を輸入に頼っているため、価格が高騰しているからです。

中部でオール電化にするメリット

中部地方にお住まいの方がオール電化にするメリットは、次の3つです。

    <中部でオール電化にするメリット>

  • 災害時に火災やガス漏れが起こりにくい
  • キッチンの清掃がしやすくなる
  • トータルコストが安くなる可能性がある

災害時に火災やガス漏れが起こりにくい

オール電化住宅ではガスを使用しないため、災害時に火災やガス漏れが起こりにくいことがメリットです。

また、電力は災害からの復旧が早いため、被災後も素早く日常生活を取り戻しやすいでしょう。

将来の発生が懸念されている南海トラフ地震などへの対策として、オール電化を導入することもおすすめできます。

キッチンの清掃がしやすくなる

ガスコンロからIHクッキングヒーターに変更すると、キッチンの掃除がしやすくなります。

IHクッキングヒーターは平たい形状で、汚れても拭き掃除だけでメンテナンスできることがメリットです。

トータルコストが安くなる可能性がある

中部地方におけるガス併用住宅の平均的な光熱費と、オール電化住宅の平均的な光熱費を比較してみます。

【中部地方におけるオール電化住宅とガス併用住宅の平均的な光熱費】
一人暮らし二人暮らし三人暮らし四人暮らし
オール電化11,316円17,634円20,793円23,952円
都市ガス併用10,205円17,476円21,096円23,915円
LPガス併用15,791円23,147円26,949円29,987円

※すべて2025年4月の情報

このように、オール電化と都市ガス併用の光熱費には大差がありません。しかし、後述するとおり、オール電化の電気代を節約する方法は多いため、都市ガス併用と比較して、光熱費のトータルコストが大幅に安くなる可能性もあるでしょう。

また、LPガス併用家庭と比べると、明らかにオール電化の光熱費(=電気代)は安くなります。

年間5万円~7万円程度光熱費削減が出来ることを考えると、特に、LPガス併用しているご家庭はオール電化に切り替えることがおすすめでしょう。

中部でオール電化にするデメリット

中部でオール電化にするデメリットは、以下の3つです。

    <中部でオール電化にするデメリット>

  • 停電するとすべての機能が停止する
  • 初期投資が高額になりがち
  • シャワーの水圧が弱くなる可能性がある

停電するとすべての機能が停止する

オール電化住宅では、給湯や調理もすべて電力を用いて行います。そのため、災害などのトラブルにより停電が発生すると、すべての機能が停止することがデメリットです。

ただし、電力は災害からの復旧が早いため、1ヶ月以上にわたり機能が停止するリスクはほとんどないでしょう。

初期投資が高額になりがち

IHクッキングヒーターで使える調理器具は原則として「IH対応」の製品に限られるため、買い替えが必要になる場合があります。

また、オール電化に切り替える場合、ガス給湯器をエコキュートなどの給湯器に交換しますが、この際にかかる初期費用は40万円~70万円と高額になります。

お得にオール電化に切り替えるためには、複数の業者に見積りを出してもらうのが良いです。

シャワーの水圧が弱くなる可能性がある

エコキュートの水圧は、ガス給湯器と比較して弱くなる場合が多いです。高い水圧を好む場合は、エコキュートの購入時に「高圧タイプ」の製品を選びましょう。

中部でオール電化の導入をおすすめできるケース

中部地方にお住まいで、オール電化の導入をおすすめできるのは、以下に該当する方です。

    <中部でオール電化の導入をおすすめできるケース>

  • 今よりも光熱費を安くしたい方
  • 火災やガス漏れのリスクを減らしたい方
  • 地震などの災害に備えたい方
  • 日中にあまり電気を使わない方

中部のオール電化住宅で、電気代を抑える方法

オール電化住宅の電気代を抑えるコツを3つご紹介します。

    <中部のオール電化住宅で、電気代を抑える方法>

  • 電力会社や料金プランの見直しを行う
  • 太陽光発電や蓄電池を併用する
  • 省エネ性能の高い家電に買い替える

電力会社や料金プランの見直しを行う

オール電化に用いるエコキュートは、深夜に作ったお湯を日中に使うことが特徴です。そのため、夜間の電気料金が割引される「オール電化向け」の料金プランを契約しましょう。

例えば、中部電力の場合、以下のように3つのタイプのオール電化プランがあります。いずれもデイタイムと比較して、ナイトタイムの料金が安いことが特徴です。

【中部電力におけるオール電化プラン】
プランデイタイムの料金ナイトタイムの料金
スマートライフプラン38.80円/1kWh16.52円/1kWh(22時~翌8時)
スマートライフプラン(朝とく)38.80円/1kWh16.52円/1kWh(23時~翌9時)
スマートライフプラン(夜とく)38.80円/1kWh16.52円/1kWh(21時~翌7時)

電気を多く使いがちな時間帯がナイトタイムに含まれるプランを選ぶと、従量料金を半額以下に抑えられます。

現在は、民間の新電力会社とも契約できるため、中部電力以外の料金プランにも注目しましょう。

太陽光発電や蓄電池を併用する

太陽光発電を併用すると、電気代が高い日中は自家発電した電力を使えるため、電気代がさらに安くなります。

電気代が安い夜間に充電した電力を日中に使える、家庭用蓄電池の併用もおすすめです。

省エネ性能の高い家電に買い替える

古い家電を使っている場合は、省エネ性能の高い家電への買い替えも検討しましょう。例えば、今どきの省エネタイプのエアコンは、10年前のエアコンと比べて約15%も省エネできます。

まとめ

中部地方のオール電化住宅が支払っている平均的な光熱費の金額は、全国的に見ても標準的な料金の水準です。

ガス併用家庭と比べると、最大で年間7万円ほどお得であることも分かりました。節約術を取り入れることにより、月々の電気代をさらに抑えやすくなるでしょう。

オール電化住宅は災害にも強いため、南海トラフ地震などに備えたい方にも、オール電化の導入がおすすめです。

<この記事を書いた人>

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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エコモ博士
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