エコキュートとエネファームの違いは何?メリット・デメリットやおすすめな人をご紹介

  • 更新日:2026/04/09

エコキュートとエネファームは、どちらも省エネ性能に優れた給湯設備です。しかし、仕組みやエネルギー源には違いがあり、それぞれメリット・デメリットも異なります。そのため、どちらを選べば良いのか分からず、給湯器の交換を見合わせている方も多いでしょう。

この記事では、エコキュートとエネファームの違いを徹底比較したうえで、それぞれがおすすめな人をご紹介します。ご家庭にとって最適な給湯器を見極め、光熱費の節約や利便性の向上につなげましょう。

目次

エコキュートとエネファームの違いは?

エコキュートとエネファームは、どちらも給湯設備ですが、根本的な仕組みが異なります。エコキュートは電気を使ってお湯を沸かす給湯器です。一方、エネファームはガスを使って発電しながら給湯も行える点が最大の特徴です。それぞれの特徴を比較しながら、ご家庭に合ったタイプを選びましょう。

エコキュートは「電気」でお湯をつくる給湯器

エコキュートとは、電気を動力源として活用し、空気中の熱を集めてお湯を沸かすヒートポンプ式給湯器です。消費した電力量に対して約3倍の熱エネルギーを得られるため、効率良くお湯を沸かせます。なお、エコキュートはガスを一切使いません。そのため、オール電化住宅に適しており、CO2排出量も少ない環境配慮型の設備です。

エネファームは「ガス」で発電しながらお湯もつくる設備

エネファームとは、都市ガスやLPガスを燃料に水素を取り出し、酸素と反応させて発電する家庭用燃料電池の一種です。発電時に生じる熱を利用して、発電と同時に給湯も行えます。電気とガスを効率良く併用できることが特徴で、CO2排出量の削減にもつながるシステムです。

同じくガスを燃料とする給湯器には、排熱を再利用してお湯を沸かす「エコジョーズ」があります。しかし、発電機能まで備えているのはエネファームならではの特徴です。

エコキュートとエネファームを比較

エコキュートとエネファームをいくつかの項目で比較します。

【エコキュートとエネファームの比較表】

エコキュート エネファーム
エネルギー源 電気 ガス
初期費用 100万円未満 150万円~200万円
ランニングコスト 夜間電力の活用により抑えやすい 電気代を削減できるがガス代が増える
お湯の使い方 貯湯タンク式 貯湯タンク式+即時給湯
停電・災害時の備え タンク内のお湯が生活用水になる 停電時に発電可能な機種もある
耐用年数 10年~15年 10年~20年

エコキュートは初期費用やランニングコストを抑えやすく、導入しやすいのが特徴です。停電時には電気を使えなくなりますが、貯湯タンクに残っているお湯は生活用水として利用できます。一方、エネファームは導入コストが高額になりやすいものの、機種によっては停電時にも発電機能を活用できます。

エコキュートとエネファームのメリット・デメリット

エコキュートとエネファームには、それぞれメリットとデメリットがあります。そのため、一概にどちらが優れているとは言えません。各機器の特徴を確認し、ご家庭に合う給湯システムを選びましょう。

エコキュートのメリット

エコキュートには、次のようなメリットがあります。

<エコキュートのメリット>

  • 光熱費を削減できる
  • CO2排出量が少なく環境負荷が低い
  • 残り湯を生活用水に使えるため災害時に役立つ
  • ガスを使わないため安全性が高い
  • 初期費用が抑えやすく導入しやすい

オール電化向けの電気料金プランに切り替えると、電気代が安い夜間に沸かしたお湯を日中に使えるため、光熱費を削減しやすくなります。また、ガス契約が不要になるため、ガスの基本料金がかかりません。このように、電気とガスを合わせた光熱費を抑えやすい点がメリットです。

さらに、貯湯タンク内に残ったお湯は、トイレを流す際や洗い物をする際の生活用水として活用できます。加えて、一般的に電気はガスより復旧が早い傾向があり、ガス漏れのリスクがない点もエコキュートならではのメリットです。

エコキュートのデメリット

エコキュートのデメリットは次のとおりです。

<エコキュートのデメリット>

  • 停電中は新たにお湯を沸かせない
  • 湯切れする場合がある
  • 機種によっては水圧がやや弱い

エコキュートは電気を使う給湯設備であるため、停電中は新たにお湯を沸かせません。貯湯タンク内のお湯を使い切ると湯切れを起こし、必要に応じて湧き増しが必要になる点もデメリットです。また、機種によっては、ガス給湯器と比べてシャワーの水圧が弱く感じられる場合があります。

エネファームのメリット

エネファームのメリットを見てみましょう。

<エネファームのメリット>

  • 電気代を節約しやすい
  • 停電時にも電気を使える機種がある
  • CO2排出量の削減につながる

発電機能を備えたエネファームは、電力会社から購入する電力量を減らせるため、電気代の節約につながります。機種によっては停電時にも自家発電が可能で、家電を動かしたり、新たにお湯をつくったりできる場合があります。また、CO2排出量の削減につながるため、環境負荷の軽減にも貢献できます。

エネファームのデメリット

エネファームのデメリットとして挙げられるのは次の5点です。

<エネファームのデメリット>

  • 初期費用が高額になりやすい
  • 発電する場合は電気とガスの両方の契約が必要になる
  • 余剰電力を売電できない
  • 貯湯タンクが満タンになると発電が停止する
  • 広い設置スペースが必要になる

エネファームの初期費用は、エコキュートと比べて1.5倍~2倍程度と高額です。電気と併用する場合は、電気とガスの両方を契約する必要があります。エコキュートとは異なり、余剰電力の売電もできません。また、設置機器の数が多いため、エコキュートより広い設置スペースが必要になる点もデメリットです。

設置条件で選ぶ場合

エコキュートとエネファームのどちらを選ぶかを決める際に、設置条件は重要なポイントです。住宅のタイプやスペースを確認し、無理なく設置できる給湯設備を選びましょう。

エコキュートに向いている住宅条件

エコキュートは、次のような住宅条件に当てはまるご家庭におすすめです。

<エコキュートに向いている住宅条件>

  • 貯湯タンクを設置できる屋外スペースがある
  • オール電化住宅に住んでいる、または新築やリフォームでオール電化を検討している
  • 都市ガスを利用できないエリアに住んでいる
  • マンションや狭小地に住んでいる

エコキュートは、エネファームと比べて比較的コンパクトで、騒音も抑えやすい機器です。マンションや狭小地でも設置できる可能性があります。また、オール電化との相性が良いことも特徴です。現在オール電化住宅にお住まいの方やこれからオール電化住宅への変更を検討している方には、エコキュートが適しています。

エネファームに向いている住宅条件

エネファームとの相性がよい住宅条件は、次のとおりです。

<エネファームに向いている住宅条件>

  • 都市ガスやLPガスの環境を活かしたい
  • 給湯とあわせて発電も重視したい
  • 戸建て住宅に住んでいて、敷地に余裕がある
  • 現在「エコウィル」を利用しており、後継機を探している

電気だけでなく、都市ガスやLPガスを活かした暮らしをしたい場合は、エネファームが向いています。エネファームは燃料電池ユニットや貯湯タンク、バックアップ熱源機など複数の機器を設置する必要があります。そのため、敷地にゆとりがあり、設置スペースを確保しやすい戸建て住宅に向いています。

マンション・狭小地で確認したい注意点

エコキュートは、マンションや狭小地にも設置しやすい給湯設備です。ただし、マンションに設置する場合は、管理組合の許可が必要になることがあります。規約によっては、ベランダなどの共用部分に設置できない可能性もあるため、購入前に管理会社や管理組合へ相談しましょう。

また、本体サイズによってはスペース不足により狭小地へ設置できない場合があります。貯湯タンクのサイズやヒートポンプユニットの設置場所を事前に確認し、無理なく設置できるかを検討しましょう。狭小地に適したコンパクトタイプを選ぶのも有効です。

エコキュートがおすすめな人

エコキュートがおすすめなのは、次のような人です。

<エコキュートがおすすめな人>

  • 光熱費をできるだけシンプルに抑えたい人
  • オール電化住宅にしたい人
  • 補助金を活用して導入負担を減らしたい人

ここでは、それぞれのポイントを分かりやすく解説します。

光熱費をできるだけシンプルに抑えたい人

細かな工夫をしなくてもシンプルに光熱費を抑えたい人には、エコキュートがおすすめです。エコキュートを導入すると、都市ガスやLPガスを併用する必要がなくなります。ガスの基本料金や従量料金が発生しないため、光熱費が目に見えて安くなる場合があります。

オール電化住宅にしたい人

オール電化住宅にしたい人にも、電力会社のオール電化プランの恩恵を受けやすいエコキュートが向いています。エコキュートは、電気代が安い夜間電力を活用してお湯を沸かし、貯湯タンクにためて日中に使用する設備です。

【東京電力「スマートライフS」の料金表】

基本料金(10Aにつき) 電力量料金(1kWhにつき)
311.75円 午前6時~翌午前1時 午前1時~午前6時
35.76円 27.86円

これまで日中に10kWhを消費していた場合、夜間電力に切り替えると、1日あたり7.9円を節約できる計算です。今までと同じお湯の使い方をしていても、年間で約2,884円を節約できます。

補助金を活用して導入負担を減らしたい人

導入時の初期費用を抑えたい人にも、エコキュートはおすすめです。国や自治体の補助制度を活用することで、購入や設置にかかる費用を軽減できる場合があります。

例えば「給湯省エネ2026事業」のような制度では、一定の条件を満たすことで補助を受けられる場合があります。ただし、補助金には予算枠があり、上限に達すると受付終了となることがあるため、申請時期には注意が必要です。

エネファームがおすすめな人

エネファームは、次のような人におすすめです。

<エネファームがおすすめな人>

  • 給湯だけでなく家庭内発電にも魅力を感じる人
  • ガス設備を活かしたい人
  • 床暖房や温水暖房をよく使う人

それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。

給湯だけでなく家庭内発電にも魅力を感じる人

エネファームは自宅で発電できる設備です。給湯に特化したエコキュートとは異なり、「家庭内発電所」のような役割も果たします。ガス併用住宅に住んでいて、停電時にも発電できる設備を求めている人には、エネファームが向いているでしょう。

ガス設備を活かしたい人

既存のガス設備を活かしたい人にとって、エネファームは有力な選択肢です。自宅に引き込まれているガス管をそのまま利用できるほか、ガスを使って発電も行えます。また、専用の料金プランを活用することで、以前より光熱費を削減できる可能性もあります。

床暖房や温水暖房をよく使う人

床暖房や温水暖房を頻繁に使う人にも、エネファームは向いています。エネファームには、貯湯タンクが満タンになると発電が停止するという特徴があります。しかし、床暖房などで積極的にお湯を消費すると、タンク内に余裕が生まれやすくなり、発電を継続しやすくなります。

まとめ

エコキュートとエネファームは混同されがちですが、給湯の仕組みや特徴には大きな違いがあります。それぞれにメリットとデメリットがあり、一概に「どちらがよい」とは断言できません。住宅条件や電気・ガスの使い方を整理し、ご家庭にとって最適な給湯設備を選びましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

おすすめ電力会社について 編集部おすすめのオール電化記事
オール電化・ガス併用を比較したい方
「オール電化家庭とガス併用家庭を徹底比較!電気代・ガス代などの光熱費の違いと節約術」記事へのリンク
プロパンと比較して年間10万円お得
オール電化家庭はガスの代わりに電気を使用します。ガス代が無くなる一方で、当然電気代は増加します。しかし、光熱費全体で見たときに、電気代に一本化することがかなりお得になるケースがあります。太陽光や蓄電池なしでも十分な光熱費削減が期待できます。
「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
オール電化を検討している方

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idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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