エコキュートに掃除は必要?掃除方法や注意点をご紹介

  • 更新日:2026/04/09

エコキュートは比較的扱いやすい給湯機器ですが、貯湯タンクや配管内には、不純物や水垢、皮脂などの汚れが蓄積しやすい構造です。定期的な掃除やメンテナンスを怠ると、お湯の衛生状態が悪化するほか、機器の効率低下や故障リスクの上昇といった問題が起こりやすくなります。

そこで今回は、エコキュートの掃除が必要な理由に加え、場所別の掃除方法や掃除とあわせて行いたい点検項目をご紹介します。お手入れの際の注意点も確認し、適切なタイミングでしっかりとエコキュートを掃除しましょう。

目次

エコキュートの掃除が必要な理由

エコキュートは長期間にわたってお湯を貯めるため、内部にはさまざまな汚れが蓄積します。水道水に含まれる微量なミネラル分や入浴時の皮脂、髪の毛などがタンクや配管に沈殿し、放置すると日常生活に悪影響を及ぼす可能性があります。まずは、エコキュートの掃除が必要な理由を詳しく見ていきましょう。

掃除をしないと起こりやすいトラブル

エコキュートの掃除を怠ると、貯湯タンクの底や配管内に水垢などの不純物が蓄積され、お湯に黒い粒子や白いカスが混ざりやすくなります。これが原因で浴槽に汚れが浮いたり、嫌なニオイが発生したりすると、リラックスタイムである入浴を快適に楽しめなくなるでしょう。

また、こうした汚れは配管やフィルターの目詰まりを招き、部品に強い負担がかかって故障につながるおそれもあります。さらに、追い焚きやお湯はりの効率が低下し、余計な光熱費がかかるケースも少なくありません。定期的にエコキュートを掃除すれば、清潔さや快適さを保てるだけでなく、経済的な負担の軽減にもつながります。

「掃除」と「点検・メンテナンス」の違い

掃除とは、主に物理的な汚れの除去を目的とした作業です。フィルターや配管の洗浄、貯湯タンクの水抜きといった作業が掃除にあたります。一方、点検・メンテナンスは、主に機器の安全性や正常な動作を確認する作業です。エコキュートにおいては、逃し弁の動作確認や漏電遮断器のテスト、水漏れの確認などが該当します。

エコキュート掃除の基本

エコキュートの掃除が必要になるタイミングは、部品や箇所によって異なります。毎日のように汚れの状態を確認したい箇所もあれば、水抜きのように半年〜1年に1回程度で良い作業もあります。ここでは、エコキュート掃除の基本として、箇所ごとのおおまかな掃除頻度をご紹介します。

日常的に行いたい掃除

日常的に状態を確認しつつ、1週間に1回程度を目安に行いたいのが、「リモコンを乾いた布や固く絞った布で拭く」「浴槽アダプターを取り外して洗う」といった掃除です。こうしたお手入れを怠ると、目詰まりを起こしやすくなり、最悪の場合はエコキュートが正常に運転できなくなることもあります。無理のない範囲で、掃除を習慣づけましょう。

月1回を目安にしたい掃除

月1回を目安に行いたいのが、「貯湯タンク内の掃除」「浴槽フィルターの掃除」「逃し弁の動作確認・点検」などです。定期的に貯湯タンク内を掃除することで、汚れが蓄積する前に対処しやすくなり、ゴミの混入や異臭、効率低下の予防につながります。また、タンク内の圧力を調整する逃し弁を点検することで、水漏れなどのトラブルも防ぎやすくなります。

半年〜1年に1回を目安にしたい掃除

半年〜1年に1回を目安に行いたい掃除としては、「水抜き」「貯湯タンクの給水口ストレーナーの掃除」「エコキュートと浴槽をつなぐ配管の掃除」「漏電遮断器の動作確認・点検」などが挙げられます。

これらの掃除を行うことで、内部の頑固な汚れを除去し、効率の維持や故障防止につなげやすくなります。自力での掃除が難しいと感じた場合は、専門業者に相談し、掃除と点検をセットで依頼すると良いでしょう。

【場所別】自分でできるエコキュートの掃除方法

エコキュートの掃除は、場所ごとに方法や手順が異なります。この記事の内容とあわせて、取扱説明書に記載された掃除方法も確認しながら、安全性を確保したうえで作業を行いましょう。

浴槽まわりの掃除

浴槽まわりの掃除で特に重要なのは、浴槽フィルター(循環口)の掃除と、ふろ接続アダプターの汚れ落としです。それぞれの手順を解説します。

<浴槽フィルターの掃除方法>

フィルターを左方向に軽く回して取り外す

取り外したフィルターやふろ接続アダプターの汚れを歯ブラシで落とす

シャワーなどで洗い流し、フィルターを元の位置に戻す

湯船の循環口に取り付けられているカバーが浴槽フィルターです。1週間に1度のペースで掃除すると、お湯はりや追い焚きなどが正常に機能しやすくなります。取り外したフィルターやふろ接続アダプターは、歯ブラシを使って前面や側面の汚れを落とし、シャワーなどで洗い流しましょう。

ふろ配管の洗浄方法

エコキュートに自動洗浄機能が搭載されている場合、ふろ配管の洗浄は比較的簡単です。

<ふろ配管の洗浄方法>

自動運転をOFFにする

浴槽フィルター(循環口)より10cm以上上までお湯をはる

メーカー推奨の洗浄剤を投入する

自動洗浄モードをONにする

洗浄終了後にお湯を抜く

浴槽フィルター(循環口)より10cm以上上まですすぎ用の水をはる

自動洗浄モードをONにする

配管を掃除する際は、必ずエコキュート対応の洗浄剤を使いましょう。一般的な洗浄剤を使うと、エコキュート内部の故障を招くおそれがあります。

貯湯タンクのお手入れ

貯湯タンクを掃除する際は、必ず漏電遮断器をOFFにし、給水止水栓と逃し弁を開いてください。また、熱いお湯が噴き出す可能性があるため、十分注意しましょう。そのうえで、日中の明るい時間帯に作業を行うことが、安全に掃除するためのポイントです。

<貯湯タンクのお手入れ方法>

漏電遮断器をOFFにして、給水止水栓と逃し弁を開く

排水栓を開いて1~2分待ち、貯湯タンク内の水を抜く

給水止水栓と逃し弁を閉める

漏電遮断器をONにする

お湯が出るか確認する

作業完了後は、キッチンや浴室の蛇口をひねり、お湯が出るか確認しましょう。

給水口ストレーナーの掃除

給水口ストレーナーは、給水配管の入口にある部品です。定期的に掃除を行うことで、目詰まりを予防できます。

<給水口ストレーナーの掃除手順>

給水止水栓を閉める

漏電遮断器をOFFにして逃し弁レバーを上げる

給水口ストレーナーを取り外し、歯ブラシで掃除する

給水口ストレーナーを元どおりに取り付ける

逃し弁レバーを下げ、給水止水栓を開き、漏電遮断器をONにする

お湯が出るか確認する

汚れが溜まったまま放置すると、固着して落ちにくくなることがあります。この場合、無理に掃除をすると破損の原因になるため、専門業者に依頼しましょう。

本体外側・リモコン・ヒートポンプまわりの掃除

本体の表面は乾いた布で拭き掃除するのが基本ですが、汚れがひどい場合は、薄めた中性洗剤を布に含ませて拭き、その後すぐに乾拭きしましょう。ヒートポンプユニットまわりは、溜まったホコリを布で除去し、風通しを確保します。リモコンを掃除する際は、水をかけると故障するおそれがあるため、乾拭きを徹底することが大切です。

掃除とあわせて行いたい点検項目

エコキュートを掃除する際は、安全点検も同時に行い、異常の早期発見に努めましょう。ここでは、具体的な点検項目を4つご紹介します。

逃し弁の動作確認

沸き上げや沸き増しをしていない時間帯に逃し弁レバーを上げ、排水が正常に行われるか確認しましょう。スムーズに排水されない場合は、水漏れや圧力異常が発生しているサインかもしれません。年に2〜3回のペースでチェックし、異常が見つかった場合は専門業者に相談することをおすすめします。

漏電遮断器の確認

漏電遮断器の点検ボタンを押し、電源が切れるかどうかを確認しましょう。電源が切れたら再起動し、正常に稼働すれば問題ありません。点検ボタンを押しても電源が切れない場合は、専門業者に点検を依頼してください。漏電遮断器は、漏電や感電を防ぐための重要な安全装置です。正常に稼働しないまま使い続けると、重大な事故につながるおそれがあります。

配管接続部の水漏れチェック

貯湯タンクや配管の接続部分を中心に、水漏れが生じていないか確認します。水漏れを発見した場合は、エコキュートの使用を中止し、すぐに専門業者へ相談しましょう。なお、表面に一時的な水滴が見られる場合は結露の可能性もありますが、原因の切り分けが難しいため、判断に迷う場合はそのまま放置せず、メーカーや専門業者に確認してください。

凍結防止対策の確認

冬季や寒冷地でエコキュートを使用する場合は、凍結防止対策が万全かどうか確認しましょう。配管が凍結するとお湯が出なくなり、最悪の場合は配管が破裂するおそれもあります。

冬の気温が0℃以下になりやすい地域では、凍結防止ヒーターが内蔵された寒冷地仕様のエコキュートを使用すると安心です。外付けの凍結防止ヒーターや保温材を使った対策も有効ですが、劣化すると十分な効果が得られないことがあります。気温が下がる前に、凍結防止ヒーターが正常に作動するか、保温材が劣化していないかを確認しましょう。

エコキュートの掃除をするときの注意点

エコキュートの掃除は比較的簡単ですが、万一に備えて安全対策を徹底することが重要です。ここでは、エコキュートを掃除するときの注意点を、4つのポイントに分けて解説します。

取扱説明書を確認してから作業する

インターネットの情報だけを頼りに掃除するのではなく、取扱説明書も必ず確認してから作業しましょう。エコキュートの部品名称や設置位置、構造は、メーカーや機種ごとに異なります。取り外す必要のない部品を外したり、誤った方法で掃除したりしないためにも、取扱説明書を参照することが大切です。

無理に分解しない

老朽化した部品を無理に外したり動かしたりすると、破損や水漏れの原因になります。エコキュートの寿命を延ばすための掃除で、かえって寿命を縮めてしまっては本末転倒です。自力で掃除する自信がない場合や、部品が固着して動かない場合は無理に分解せず、専門業者に点検と掃除を依頼しましょう。

機種ごとに手順が異なる場合がある

この記事でご紹介した掃除の手順は、あくまでも一般的なものです。共通する部分もありますが、機種によっては掃除の手順が異なる場合があります。

念のため取扱説明書を確認し、本記事の手順と異なる場合は、説明書に記載された方法を優先してください。共通手順は参考程度にとどめ、掃除の最中に異常を感じた場合は、いったん作業を中止しましょう。

なお、各機種の取扱説明書は、メーカーの公式HPから閲覧またはダウンロードできる場合があります。主要メーカーの取扱説明書は、以下のページから確認できます。

メーカー 取扱説明書のURL
パナソニック https://sumai.panasonic.jp/hp/8manual/
三菱電機 https://www.mitsubishielectric.co.jp/support/#ecocute
ダイキン https://www.ac.daikin.co.jp/sumai/alldenka/ecocute/movie
コロナ https://www.corona.co.jp/support/download/manual/
日立 https://kadenfan.hitachi.co.jp/support/kyutou/item/
東芝 https://www.toshiba-carrier.co.jp/products/small/eco/support/manual.htm
長府製作所 https://www.chofu.co.jp/support/data/spec/general/
タカラスタンダード https://www.takara-standard.co.jp/support/after/manual/hot_water_supply/

異常があるときは掃除より修理相談を優先する

水漏れや異音、頻繁なエラーの発生、温度の異常などが見られる場合は、掃除よりも修理の相談を優先してください。無理に掃除をすると故障が悪化し、より大きなトラブルに発展する可能性があります。異常を早めに発見して相談すれば、大がかりな修理や本体交換を避けやすくなり、結果としてランニングコストの抑制にもつながります。

まとめ

エコキュートの掃除は、日常のフィルター清掃から半年ごとを目安にした水抜きまで、自力で行えるものが多くあります。定期的な掃除を欠かさず行うことで、お湯の清潔さを保てるだけでなく、効率低下や故障の予防、電気代の節約にもつながります。

安全に掃除をするためには、取扱説明書の内容も確認すること、そして不安な点や異常を感じた場合は、すぐに専門業者へ相談することが大切です。安全確認も徹底し、無理のない範囲でエコキュートを掃除しましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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