エコキュートのサイズはどう選ぶ?2人家族の場合は370L?ほかの比較ポイントも紹介

  • 更新日:2026/03/24

エコキュートはさまざまなメーカーがあらゆるタイプの機種を販売しています。機種選びでは、搭載されている機能や省エネ性に注目する方が多いかもしれません。しかし「お湯切れが頻繁に起こる」「予定していたスペースに設置できなかった」といったトラブルを避ける上で重要なのはサイズ選びです。

この記事では、エコキュートのサイズの選び方について詳しく解説します。家族の人数ごとに見た最適なサイズや、エコキュートのサイズによって変わるもの・変わらないもの、そしてサイズ以外で重要な比較ポイントについて、エコキュートの購入前にぜひご確認ください。

目次

エコキュートのタンク容量のサイズはどれがいい?

エコキュートのタンク容量は、使える水やお湯の容量を示す重要な指標です。1日あたりに必要な水の量は、家族の人数によって異なります。まずは家族の人数ごとに理想的なエコキュートのサイズを見てみましょう。

【家族の人数ごとに見た理想的なエコキュートのサイズ】
家族の人数理想的なエコキュートのサイズ実際に使える湯量の目安
2~4人家族370L750L
3~5人家族460L932L
6人家族以上550L~1,115L

※実際に使える湯量は、タンク内温度80℃、給水温度5℃、使用温度42℃の場合です。

ここからは、それぞれのサイズに合ったご家庭の特徴や、電気代の目安などを解説します。

370L:2~4人家族

2~4人家族のご家庭には、370Lのエコキュートが最適です。4人家族の場合、1日あたりに必要な湯量は約660Lとされています。370Lのエコキュートで実際に使える湯量の目安は750Lであり、1日に必要な湯量を十分にまかなえるでしょう。

なお、エコキュートの主要メーカーである日立は、「給湯光熱費かんたんシミュレーション」で370L~460Lの光熱費を算出しています。

【光熱費のシミュレーション結果】
タンク容量光熱費の目安
370L22,658円/月
460L23,211円/月

※東京電力エナジーパートナーを利用した場合の試算結果です。都市ガス省エネ高効率給湯器の使用を想定しています。

日立の試算結果によると、370Lの光熱費は、460Lと比較してやや割安です。

370Lのエコキュートは、以下に該当するご家庭におすすめできます。

<容量370Lのエコキュートがおすすめのご家庭>

  • シャワーを1日4回程度利用するご家庭
  • 容量のゆとりよりも節約を意識したいご家庭
  • 来客が少ないご家庭

460L:3~5人家族

3~5人家族のご家庭には、460Lのエコキュートをおすすめします。5人家族の場合、1日あたりに必要な湯量の目安は750Lです。460Lのエコキュートを選ぶと、実質的には1日あたり932Lの湯量を使用でき、お湯切れのリスクがほとんどありません。

460Lのエコキュートをおすすめできるのは、以下に該当するご家庭です。

<容量460Lのエコキュートがおすすめのご家庭>

  • キッチンやお風呂など複数の箇所で水やお湯を同時に使うご家庭
  • 来客が多いご家庭
  • 3~4人家族で将来的に子どもが増える可能性があるご家庭

550L~:6人家族以上

550Lは、6人以上の大家族に適した容量のエコキュートです。6人家族が必要な湯量は、1日あたり840Lとされています。550Lのエコキュートで1日に使用できる湯量の目安は1,115Lであり、計算上は必要な湯量を十分にまかなえます。

550Lのエコキュートをおすすめできるご家庭の特徴をリストアップします。

<容量550Lのエコキュートがおすすめのご家庭>

  • 二世帯住宅にお住まいの方
  • 食器洗い機や洗濯などでお湯を大量に消費するご家庭
  • 湯切れの心配をせずにお湯を使いたいご家庭

【ポイント】「タンク容量」と「使えるお湯の量」は違う

先ほどの表でまとめたとおり、タンク容量と使えるお湯の量は違います。目安としては、タンク容量의 2倍程度のお湯を使えると考えましょう。使える湯量が増える理由は、タンク容量が「貯湯タンク内にある熱湯の量」を示すからです。

エコキュートは、タンク内に貯めた熱湯を水で割り、適温に調整したお湯を使う仕組みです。仮に42℃のお湯を出す場合、タンク内に貯まった80℃前後のお湯に水を混ぜて42℃に調整します。この際に使う水はタンク容量に含まれていません。結果的に、エコキュートで使えるお湯の量は、タンク容量の約2倍に増えるのです。

エコキュートのサイズによって変わるもの

購入するエコキュートのサイズによって変わるものが3つあります。ここでは、それぞれの要素がどのように変わるのかについて、詳しく解説します。

①使えるお湯の量

エコキュートのサイズごとに変わるものとして、もっとも大きいのは「使えるお湯の量」です。エコキュートは、電気代が安い夜間に沸かしたお湯を貯湯タンクに貯めておき、日中に使います。エコキュートのサイズが大きいほど、使えるお湯の量が増え、お湯が無くなり使えなくなる「お湯切れ」のリスクが下がります。

②設置スペース

エコキュートのタンク容量が大きくなると、貯湯ユニットのサイズも大きくなります。エコキュートを購入する前に外寸を確認し、設置したいスペースに無理なく取り付けられるか調べましょう。一例として、三菱エコキュート「Sシリーズ」のサイズをご紹介します。

【三菱 エコキュートSシリーズのサイズ比較表】
容量サイズ(横×奥行×高さ)
180L430×630×1,830mm
370L630×760×1,820mm
460L630×760×2,160mm
550L700×825×2,100mm

③初期費用

容量が大きくなるほど、初期費用(本体価格と工事費)が高くなる傾向にあります。特に電気代の削減を目的としてエコキュートを導入する場合は、費用対効果を考えてサイズを選びましょう。必要以上に大きなサイズのエコキュートを購入すると、初期費用を回収するまでに時間がかかり、非効率的です。

エコキュートのサイズによって変わらないもの

エコキュートのサイズが変わっても、これからご紹介する4つの要素はいずれも変わりません。それぞれのポイントをわかりやすく解説します。

①電気代

エコキュートの容量が変わっても、電気代には直接的な違いが生じません。「エコキュートが大きいと電気代が高くつくのではないか」と思いがちですが、それは誤りです。

エコキュートは、電気代が安い夜間の電気を使ってお湯を沸かします。効率は基本的に一定であり、電気代はサイズに左右されません。容量が大きいと、発電にかかる電気代と保温電力がわずかに上がる可能性はあります。しかし、年間で見れば誤差はごくわずかです。

むしろ、エコキュートの容量が小さすぎてお湯切れを起こすと、電気代が高い日中にお湯を沸かし直さなければなりません。これが原因で「電気代を節約しようとして小さめのエコキュートを買ったのに、思ったほど安くならない」といった問題が起こりえます。

エコキュートを購入するときは、お湯切れを起こす可能性が低く、なおかつお湯を無駄にしすぎない、最適なサイズを選びましょう。

②お湯張りにかかる時間

お湯張りにかかる時間は、タンク容量ではなく、給水能力や配管の太さ、水圧、そしてお風呂自体のサイズに左右されます。エコキュートのタンク容量やサイズが大きくても、お湯張りの時間を短縮できるとは限りません。

一般的な浴槽サイズである200Lのお湯張りが完了するまでの時間の目安は、15分~20分程度です。それよりも短い時間でお湯張りを完了させたい場合は、「高速湯張り」などの機能を搭載したエコキュートを選びましょう。

例えばダイキン製で「快速お湯はり」機能が搭載されたエコキュートの場合、約10分でお湯張りが完了します。

③シャワーの水圧

シャワーの水圧は給湯方式に左右されます。タンク容量の大小と水圧の強弱は無関係です。

一般的なガス給湯器の場合、水道の圧力をそのまま生かせる「直圧式」を採用しています。一方のエコキュートは、一度タンクに貯めたお湯を供給する仕組みの「貯湯式」です。貯湯式は水道本来の圧力を活かせず、ガス給湯器よりも水圧が弱いと感じる方も少なくありません。

水圧の強さにこだわりたい場合は、高水圧タイプのエコキュートを選びましょう。高圧タイプのパワフルなエコキュートを選ぶと、水圧が弱まりやすい2階・3階部分でも、快適にシャワーを利用できます。

④寿命(耐用年数)

エコキュートの寿命は、タンク容量に関わらず、一般的に10年~15年程度です。電子基板やヒートポンプユニットといった主要部品が破損した場合、修理費用が高額になりやすく、部品の在庫状況によっては修理そのものができません。この場合、エコキュートを買い直す必要があります。

エコキュートのサイズ以外の比較ポイント

エコキュートには、サイズ以外にもいくつかの比較ポイントがあります。これからご紹介する4つのポイントを確認し、サイズ以外の要素でもエコキュートを比較して、ご家庭に最適な機種を選びましょう。

給湯タイプ

エコキュート의 給湯タイプは「フルオート」「オート」「給湯専用」の3種類です。それぞれの特徴は次のとおりです。

【エコキュートの給湯タイプの違い】
給湯タイプ特徴
フルオートお湯張り、追い炊き、保温、足し湯、洗浄まですべて自動で行われる
オートお湯張りと保温が自動で行われ、高温足し湯や洗浄は手動で行う
給湯専用お湯張りが自動で行われ、その他の機能はすべて手動で行う

フルオートは便利ですが、多機能な分だけ高価です。追い炊き機能を利用しない場合や、機能性よりもコストパフォーマンスを重視する場合は、オートや給湯専用を選びましょう。

設置環境・仕様

エコキュートにはいくつかの仕様に分かれます。仕様ごとの特徴は次のとおりです。

【エコキュートの仕様ごとの特徴】
仕様特徴
寒冷地仕様外気温が氷点下になっても、ヒートポンプが凍結しにくい
耐塩害仕様塩害による本体の腐食を防ぎやすく、沿岸部の地域に適している
薄型・コンパクト本体のサイズが小さく、省スペースにも設置できる

設置環境に適した仕様のエコキュートを選ぶと、故障を防ぎ、寿命を延ばしやすくなります。一般仕様のエコキュートと比較して高価だとしても、寒冷地にお住まいの場合は寒冷地仕様を、沿岸部にお住まいの場合は耐塩害仕様を選びましょう。

水圧

先述したとおり、エコキュートの水圧は、ガス給湯器の水圧と比べて弱く感じる可能性が高いです。水圧にこだわる場合は、できる限り圧力が高いエコキュートを選びましょう。水圧の目安はキロパスカル(kPa)で確認できます。

【機種ごとに見た水圧の目安】
水圧給湯器の種類・機種
500kPa一般的なガス給湯器
280~320kPa高圧給湯タイプのエコキュート
170~180kPa一般的なエコキュート

一般的には、170kPa以上の水圧があれば、不便に感じることはありません。しかし、水圧をより強めたい場合は、高圧給湯タイプのエコキュートを選びましょう。

価格

エコキュートの価格は、サイズや搭載されている機能に応じて変わります。一般的にはサイズが大きく、多機能な機種ほど高価格です。

つまり、エコキュートは価格が高い機種ほど優れているとは限りません。容量が大きすぎると沸かしたお湯を持て余してしまいます。また、高機能・多機能なエコキュートだとしても、ご家庭で利用しない機能では無意味です。ご家庭にとって最適なサイズの中から、本当に必要な機能が搭載されたエコキュートを選びましょう。

まとめ

ご家庭にとって最適なエコキュートのサイズは、家族構成によって異なります。

【家族の人数ごとに見た理想的なエコキュートのサイズ】
家族の人数理想的なエコキュートのサイズ
2~4人家族370L
3~5人家族460L
6人家族以上550L~

エコキュートのサイズによって変わるもの・変わらないものを確認したうえで、サイズ以外の比較ポイントにも注目しながら、ご家庭に合ったサイズや特徴を備えたエコキュートを購入しましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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