エコキュートのメンテナンスはしないとどうなる?最低限の点検ポイントを簡単に解説!

  • 更新日:2026/03/19

エコキュートに関する疑問や不安として挙げられがちなのが「メンテナンス」に関する話題です。エコキュートをこれから導入する方にとっては「メンテナンスは面倒なの?お金はかかる?」といった疑問が浮かぶでしょう。エコキュートを導入済みの方も「何をすれば良いの?さぼったらどうなる?」という不安を抱えがちです。

この記事では、そんな疑問や不安を解消するために、エコキュートのメンテナンスについて分かりやすく解説します。どんなメンテナンスが必要なのか、そしてメンテナンスをせずに放置するとどうなるのか、詳しく見ていきましょう。

目次

エコキュートのメンテナンスは必要?

結論から申し上げますと、エコキュートのメンテナンスは必要です。

そもそもエコキュートとは、外の空気の熱を利用してお湯を沸かす、省エネタイプの給湯器です。ヒートポンプという仕組みで空気を圧縮し、その際に発生する熱で効率よくお湯をつくります。その仕組み上、空気中の汚れや水に含まれる不純物が内部に溜まりやすいため、メンテナンスをせずに放置すると効率が落ちてしまいます。

また、メンテナンスを怠ると、空気を圧縮する過程で事故が起こる可能性もあります。そのため、自分で行うメンテナンスに加えて、定期的に専門業者のメンテナンスを受けることも必要です。

つまり、毎週面倒で専門的な作業が必要なわけではありません。

洗濯機の洗濯槽をイメージすると分かりやすいでしょう。メンテナンスをしないせいですぐに壊れるわけではありませんが、放置すると汚れが溜まり、稼働時の効率が下がります。毎週フィルターの掃除をして、数ヶ月に一度のペースで水抜きを行い、内部の掃除をするのが基本的なメンテナンスの方法です。

エコキュートのメンテナンスをしないとどうなる?

エコキュートのメンテナンスをしないと、次のような問題が起こる可能性があります。

<エコキュートのメンテナンスをしないとどうなる?>

  • エコキュートの寿命が縮む
  • お湯が汚れ・臭うようになる
  • 水道代・電気代がかさむ
  • 破裂などが起こり、事故につながる可能性も

なぜこのようなリスクがあると言えるのか、詳しく解説しましょう。

エコキュートの寿命が縮む

汚れがエコキュートの内部に蓄積されると、ヒートポンプにかかる負担が増し、圧縮機や制御基板といった部品の劣化が早まります。結果として、エコキュートの寿命が数年単位で短くなる可能性もあるのです。エコキュートの汚れは目に見えにくいため、注意しなければなりません。

お湯が汚れ・臭うようになる

エコキュートのタンク内に不純物や雑菌が溜まると、お湯が汚れて濁ったり、カビのような臭いが発生したりする場合があります。入浴でリラックスできなくなるほか、皮膚トラブルなど健康面の懸念があることにも注意しなければなりません。特に水抜きを怠ると、こうしたトラブルが発生しやすくなります。

水道代・電気代がかさむ

メンテナンス不足による汚れが原因で熱交換効率が低下すると、お湯を沸かす際に余計な電力が必要になります。また、配管の詰まりが原因でお湯の循環が悪くなると、水道使用量が増え、光熱費がかさむのです。せっかくの省エネ性を失わないためにも、エコキュートのメンテナンスは必要と言えます。

破裂などが起こり、事故につながる可能性も

エコキュートは高圧で動作するため、メンテナンス不足が原因で破裂などの重大な事故が起こる場合があります。特に「逃し弁」や「減圧弁」が正常に働かないと、過圧状態になる可能性が高まるため、危険な状態です。

これは圧力鍋の仕組みによく似ています。圧力鍋は、加熱によって圧力が一定以上になると、蒸気を逃がすための調整弁が働き、「シュー」と音を立てながら蒸気を放出します。こうして内部の圧力を逃がし、破裂を防いでいるのです。メンテナンスを怠ると弁が詰まり、破裂につながってしまいます。

エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンス

エコキュートを長持ちさせるために覚えておくと良いメンテナンスのポイントは次のとおりです。それぞれのポイントを詳しく解説します。

<エコキュートを長持ちさせるためのメンテナンス>

  • フィルターの掃除(週に1回)
  • 逃し弁などのチェック(月に1回)
  • 配管の洗浄(半年に1回)
  • 水抜き・貯湯タンクの掃除(半年に1回)
  • プロによる定期メンテナンス(3~4年に1回)

フィルターの掃除(週に1回)

フィルターは、浴槽内部にある金具の内側に取り付けられています。ゴミが詰まるなどしてフィルターが汚れると、お湯の出が悪くなるため、週に1回のペースでメンテナンスを行いましょう。髪の毛などの大きなゴミを除去した後に、ブラシを使って掃除をするだけでメンテナンスが完了します。

逃し弁などのチェック(月に1回)

タンク上部の逃し弁レバーを上げて、排水ホースから水が出るか確認します。減圧弁も目視でチェックして、錆びや詰まりがないか調べましょう。詳しい手順は後ほど解説します。

配管の洗浄(半年に1回)

配管とは、浴槽とエコキュート本体をつなぐお湯の通り道で、特に追い炊き機能に使われるものは「追い炊き配管」とも呼ばれます。追い炊きや自動保温をするときは、配管の中をお湯が行き来するため、皮脂や湯垢が配管に付着しがちです。そのため、半年に1回のペースでメンテナンスを行い、汚れを取り除きましょう。

配管の洗浄方法はエコキュートの機種によって異なりますが、洗浄モードがついている機器も多く、メンテナンスは簡単です。お湯を貯めて、洗剤を入れて、洗浄モードをつけるだけで構いません。こうすると、エコキュート本体が浴槽の洗浄水を吸い上げて、配管の中を循環させてくれます。

水抜き・貯湯タンクの掃除(半年に1回)

水抜きとは、タンク内の水を一時的に抜いて、汚れや堆積物を排水栓から外に出すことです。エコキュートの構造上、タンク内部を自分で掃除することは困難と言わざるを得ません。そのため、水抜きが実質的な貯湯タンクの掃除にあたります。

プロによる定期メンテナンス(3~4年に1回)

自分で行うメンテナンスに加えて、3~4年に1回のペースで、プロに定期メンテナンスを依頼しましょう。定期メンテナンスでは、主に以下のポイントが確認されます。

<プロによる定期メンテナンスで確認される箇所>

  • タンク内の分解洗浄
  • 配管の劣化や漏れの確認
  • 電気系統の点検
  • ヒートポンプユニットの点検
  • 逃し弁や減圧弁など消耗品の点検

定期メンテナンスを依頼すると、自分では気づきにくい細かな故障も発見でき、大きな故障が発生する前に修理できます。保証期間内の場合、無償で修理を受けられる可能性もあるため、エコキュートを長持ちさせるためにも定期点検は必ず依頼しましょう。

エコキュート月イチ定期チェックでの確認方法

エコキュートを定期チェックする際に確認するポイントは次の3つです。目視が中心のため、メンテナンスに慣れると10分以内で確認が完了します。それぞれのポイントを見てみましょう。

<エコキュート月イチ定期チェックでの確認方法>

  • 逃し弁の動作チェック
  • 漏電遮断機のテスト
  • 水漏れチェック

逃し弁の動作チェック

逃し弁は、お湯の膨張による貯湯タンクの変形や破損を防ぐ役割を果たしています。次の手順で動作チェックを行い、月に1回のペースで異常がないか調べましょう。

<逃し弁の動作チェック手順>

逃し弁カバーを開く
逃し弁レバーを上げて排水できるか確認する
逃し弁レバーを元の位置に戻して排水が止まるか確認する
レバーを上げ下げした際に排水されない、もしくはお湯や水が止まらない場合は、故障を疑わなければなりません。メーカーや販売店に連絡して、点検と修理を依頼しましょう。

漏電遮断機のテスト

漏電遮断器は、エコキュートから漏電が発生した際に、自動的に電力の流れを止める安全装置です。漏電遮断機が誤作動を起こすと、家全体のブレーカーが落ちてしまうため、月に1回の定期点検で正常に作動するかテストしましょう。

<漏電遮断機のテスト手順>

  1. 電源扉を開けて点検ボタンを押す
  2. 漏電遮断器が「切」または「オフ」になるかを確認する
  3. 漏電遮断器を「入」または「オン」に戻す
  4. 電源扉を閉じる

漏電遮断器が「切」にならない場合、故障している可能性が高いです。漏電したエコキュートを使い続けると、感電のリスクがあり危険なため、メーカーや販売店に点検と修理を依頼しましょう。

水漏れチェック

貯湯タンクや配管から水漏れが発生すると、お湯が溜まらなくなったり、水の出が悪くなったりします。タンクや配管接続部を中心に目視で確認し、漏れがないか調べましょう。汗をかいたような形跡があったり、シミがあったりする場合は、水漏れが発生しているかもしれません。

特に集合住宅で水漏れが発生すると、漏れた水が天井を通じて階下に落ち、第三者に被害が及ぶケースもあります。近隣トラブルを避けるためにも、できれば毎日エコキュートの状態を確認して、水漏れが起きていないかチェックしましょう。

エコキュートの平均寿命は?

エコキュートの平均寿命は10年~15年と言われています。部品によっても寿命に差があり、ヒートポンプユニットの寿命は5年~15年、貯湯タンクの寿命が15年~20年です。これはあくまでも目安であり、適切にメンテナンスを行うと、20年以上稼働する可能性は十分にあります。

エコキュートの寿命に関するサイン

エコキュートが寿命を迎えると、次のようなサインを出すことがあります。エコキュートを使用する際や、点検する際に以下のサインが見られるか確認し、異常を見逃さないようにしましょう。

<エコキュートの寿命に関するサイン>

  • お湯が出ない
  • 温度が上がらない
  • 「ブーン」「ガタガタ」といった異音がする
  • 水漏れや異臭が発生している
  • リモコンにエラーコードが出ている
  • 電気代が急激に上がった

このような不調が見られる場合、すぐに点検・修理を依頼すると、簡単な作業で改善できる可能性があります。反対に、放置して状況が悪化すると、大きな故障を招いてエコキュートの交換が必要になったり、高額な修理費用を伴う大規模な修理が必要になったりするため要注意です。

エコキュートのメンテナンスを業者に頼むといくらかかる?

大手ホームセンターの「カインズ」によると、エコキュートのメンテナンスを業者に依頼する場合の費用相場は、10,000円~30,000円前後です。以下に該当する場合は、業者にメンテナンスを依頼することを検討すると良いでしょう。

<エコキュートのメンテナンスを業者に依頼すると良いケース>

  • 自分でメンテナンスをする時間がない場合
  • メンテナンスを面倒に感じたり、難しいと感じたりする場合
  • 長年メンテナンスをせずに放置していた場合
  • 不具合を見逃したくない場合

業者にメンテナンスを依頼すると、自分では見つけられなかった劣化も発見しやすくなります。目安としてエコキュートの購入から5年が経過したら、業者にメンテナンスを依頼しましょう。その後は3年~4年に1回のペースで、業者にメンテナンスを依頼することをおすすめします。

なお、エコキュートのメンテナンスは、メーカーや施工した工務店、清掃・修理点検の専門業者、ハウスクリーニング業者などに依頼できます。訪問営業でメンテナンスを行う業者もありますが、詐欺に巻き込まれる恐れもあるため、施工業者などに自ら依頼することをおすすめします。

まとめ

エコキュートの導入後は定期的なメンテナンスが必要です。しかし、メンテナンスの内容は簡単なものばかりで、多くの方が面倒と感じることなく日常的にメンテナンスを済ませています。

適切にメンテナンスを行うことにより、エコキュートの寿命を延ばしたり、事故のリスクを軽減したりできることがメリットです。メンテナンスを面倒に感じる場合は、プロの業者に依頼することも可能なため、欠かさずにメンテナンスを行いましょう。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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「エコキュートとガス給湯器のコスト比較!光熱費はエコキュートがお得!」記事へのリンク
省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
「オール電化に使える補助金まとめ!エコキュート・太陽光発電・リフォーム補助金を解説」記事へのリンク
補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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