ポータブル蓄電池とは?使用シーンや費用相場・補助金について徹底的に解説!
近年、防災意識の向上やアウトドアブームによって、ポータブル蓄電池に注目する方が増えてきました。
ポータブル蓄電池とは、持ち運びができるタイプの小規模な蓄電池です。そのため「家庭用蓄電池やモバイルバッテリーとはどう違うのか」といった疑問を抱えている方も多いかもしれません。
そこでこの記事では、ポータブル蓄電池とはなにか、使用シーンや費用相場、利用できる補助金などの情報を徹底的に解説します。
ポータブル蓄電池の導入を検討されている方の参考になれば幸いです。
ポータブル蓄電池とは?
ポータブル蓄電池とは、内蔵されているバッテリーに電気をた貯めて、コンセントのない場所でも家電や電子機器に電気を供給できる持ち運び可能な蓄電池です。
まずは家庭用蓄電池やモバイルバッテリーといった、類似する製品との違いを整理してみましょう。
- 家庭用蓄電池との違い
- モバイルバッテリーとの違い
<ポータブル蓄電池とは?>
家庭用蓄電池との違い
ポータブル蓄電池と家庭用蓄電池の違いとして最も大きいのは、バッテリー容量と設置方法です。
ポータブル蓄電池は持ち運びが可能な蓄電池であり、容量は小さめに抑えられています。
スマホやパソコンの充電、アウトドアでの利用に適しており、工事の必要もありません。
そのため、気軽に利用できる蓄電池を求めている場合に購入すると良いでしょう。
一方の家庭用蓄電池は、庭や室内などのスペースに固定して設置するタイプの蓄電池です。
ポータブル蓄電池と比べてバッテリー容量が大きく、家全体の電力をまかなえる場合もあります。
また、太陽光発電システムとの連携が可能であり、節電による経済効果を高めやすいことも特徴です。
モバイルバッテリーとの違い
ポータブル蓄電池とモバイルバッテリーは、どちらも持ち運びができるタイプの充電器ですが、バッテリー容量と出力には大きな違いがあります。
ポータブル蓄電池は、ACコンセントやUSBポートなどの出力端子を備えている場合が多く、様々な家電の充電が可能です。
一方のモバイルバッテリーは、USBポートを利用した給電に特化しており、出力先はスマホやタブレットなどに限定されます。
また、バッテリー容量もポータブル蓄電池のほうが大きいため、モバイルバッテリーの上位互換と考えると良いでしょう。
ポータブル蓄電池の金額相場
ポータブル蓄電池の金額相場は、バッテリー容量や機能によって大きく異なります。
小規模の製品は2万円~5万円前後で購入できますが、バッテリー容量が大きくなると、20万円~50万円前後で販売されている製品も多いです。
ポータブル蓄電池を安く購入したい場合は、地方自治体による補助金制度を活用しましょう。
ポータブル蓄電池を安く購入できる補助金
2025年現在、ポータブル蓄電池を対象とした国の補助金は見当たりません。
しかし、一部の地方自治体では、災害対策や再生可能エネルギー普及に向けた政策の一環として、ポータブル蓄電池の購入時に補助金が出る場合があります。ここでは、補助金制度の例を具体的に4つご紹介します。
【ポータブル蓄電池に適用できる補助金制度の例】
| 自治体 | 名称 | 補助金額 |
|---|---|---|
| 東京都江戸川区 | ポータブル蓄電池購入費補助 | 一律1万円 |
| 静岡県川根本町 | 家庭用ポータブル蓄電池等購入費補助金 | 購入費の3分の1以内で上限5万円 |
| 静岡県藤枝市 | 家庭用ポータブル蓄電池等購入費補助金 | 購入費の3分の1以内で上限2万円 |
| 山梨県昭和町 | 家庭用ポータブル「発電機」または「蓄電池」の購入補助 | 購入費の2分の1以内で上限2万円 |
その他にもポータブル蓄電池の購入時に補助金を出す自治体があります。お住まいの地域の市区町村HPなどを確認して、利用できる制度があるか調べましょう。
ポータブル蓄電池の寿命
ポータブル蓄電池の寿命は、サイクル数に換算すると約500回~4,000回です。フル充電から全ての電池を使い果たすまでを1サイクルとして計算します。
つまり、毎日1回フル充電すると仮定した場合は、約3年で1,000サイクルに到達すると考えましょう。 このサイクル数を年数に換算すると、ポータブル蓄電池の寿命は1.5年~12年程度です。ポータブル蓄電池の寿命は、購入後の使い方によっても大きく変動します。
ポータブル蓄電池の寿命を延ばす方法については、「ポータブル蓄電池を長持ちさせる使い方」で詳しく後述します。
ポータブル蓄電池の使用シーン
ポータブル蓄電池をどのような場面で使用できるのか、今ひとつイメージしにくい方が多いかもしれません。
ポータブル蓄電池の主な使用シーンは次の5つです。それぞれのポイントを解説します。
- 災害時の非常用電源の備えになる
- 家中どこでもコンセントとして使用できる
- キャンプや車中泊などでも電力を持ち運べる
- 庭などの屋外作業でも便利
- 電気代の削減のために活用
<ポータブル蓄電池の使用シーン>
災害時の非常用電源の備えになる
地震や台風などの自然災害によって停電が発生した際の備えとして、ポータブル蓄電池を活用できます。
スマートフォンやラジオを充電できるため、被災状況や復旧状況などの情報収集が可能です。
また、ランタンなどの小さな電化製品を使用できることもメリットです。自宅待機時だけでなく、避難所生活においても、ポータブル蓄電池は心強い味方になるでしょう。
家中どこでもコンセントとして使用できる
ポータブル蓄電池があれば、家のコンセントがない場所でも自由に電気を使えます。
リビングでパソコン作業をしたり、寝室で電気毛布を使ったりするなど、生活の利便性が向上することもポータブル蓄電池のメリットです。
キャンプや車中泊などでも電力を持ち運べる
ポータブル蓄電池が特に活躍しやすいのがアウトドアです。電源が全くない場所に移動したとしても、ポータブル蓄電池があれば給電できるため、キャンプや車中泊において役立つでしょう。
照明を使ったり、スマホを充電したり、電気調理器を使ったりでき、アウトドアの楽しみ方が広がります。
庭などの屋外作業でも便利
庭などの屋外で作業をする際も、ポータブル蓄電池があると便利です。コンセントが必要な機器もあらゆる場所で使用できるため、掃除機を使って庭を清掃したり、室内では難しいDIYを楽しんだりできます。
電気代の削減のために活用
家庭用蓄電池と比較して容量が小さく、大幅な削減は困難ですが、ポータブル蓄電池も電気代の節約に役立ちます。
時間帯別料金プランに加入している場合、電気代が安い時間帯に購入した電気をポータブル蓄電池に貯めることが可能です。これにより、電気代が高い時間帯に購入する電気との差額分を節約できます。
ポータブル蓄電池を検討する際の注意点
ポータブル蓄電池の購入を検討する際の注意点は次の3つです。それぞれのポイントを解説します。
- 家庭用蓄電池と比べて容量が小さい
- 充電が切れると使えなくなる
- 発火リスクに注意して購入する
<ポータブル蓄電池を検討する際の注意点>
家庭用蓄電池と比べて容量が小さい
ポータブル蓄電池は、家庭用蓄電池と比べて容量が小さく、用途が限られます。
【ポータブル蓄電池と家庭用蓄電池の容量の違い】
| 種類 | 主な容量 |
|---|---|
| ポータブル蓄電池 | 200Wh~700Wh程度 |
| 家庭用蓄電池 | 5kWh~15kWh程度 |
1kWhは1,000Whに相当します。ポータブル蓄電池の容量は、家庭用蓄電池の約20分の1以下といえます。様々なシーンで蓄電池を利用したい場合は、不便に感じる可能性があります。
本格的に電気代の削減や災害対策を行いたい場合は、より容量が大きい家庭用蓄電池の購入がおすすめです。ソーラーパネルとセットで導入すると、節電や防災効果がさらに向上します。
充電が切れると使えなくなる
充電が切れると使えなくなることがポータブル蓄電池の弱点です。特に災害時に使うことを目的としてポータブル蓄電池を購入する場合は、日ごろからこまめに充電する習慣を付けておきましょう。
フル充電の状態を保つことにより、突然の災害にも対応しやすくなります。
発火リスクに注意して購入する
近年はポータブル蓄電池やモバイルバッテリーの発火事故が相次いでいます。格安で販売しているメーカーの製品は発火リスクが高いため、安全性を重視する場合は購入をおすすめできません。
ただし、日本製などの安全な製品を購入し、正しく使用すれば発火リスクを抑えられます。
「100%を超える過充電をしない」「外部から衝撃を与えない」「真夏の車内など高温な場所に放置しない」 といった安全な管理方法を守り、適切にポータブル蓄電池を使いましょう。
ポータブル蓄電池を長持ちさせる使い方
ポータブル蓄電池の寿命は使い方によって大きく左右されます。ポータブル蓄電池を長持ちさせる使い方は次の4つです。それぞれのポイントを解説します。
- 容量の大きなポータブル蓄電池を選ぶ
- 高温・低温管理にならないように注意
- バッテリーを空にしない
- パススルー充電は避ける
<ポータブル蓄電池を長持ちさせる使い方>
容量の大きなポータブル蓄電池を選ぶ
ポータブル蓄電池は、充電と放電を繰り返すことによって内蔵されているリチウムイオンが劣化し、寿命を早めます。
常にぎりぎりの容量で使っていると、バッテリーに負担がかかりやすく、寿命が短くなるため要注意です。使用する電化製品の消費電力や使用時間を考慮し、余裕のある容量のモデルを選びましょう。
高温・低温管理にならないように注意
ポータブル蓄電池の適正温度は15℃~30℃です。適正温度から大きく離れた環境で使用したり、設置したりすると、機器に過度な負担がかかるため、劣化や故障の原因になります。具体的には、以下のような場所での使用は避けることをおすすめします。
- 庭の物置
- 日中の車内
- 火や熱源の近く など
<高温・低温管理になりやすい場所>
製品に表記されている適正温度を確認して、それよりも高温・低温で管理しないように注意しましょう。
バッテリーを空にしない
バッテリーを空にすると、電池にかかる負荷が高くなり、寿命を短くしてしまいます。バッテリーが空の状態で長く放置すると、故障により充電ができなくなる可能性もあるため要注意です。
ポータブル蓄電池を長く使わない場合は、3ヶ月に1回程度のペースで動作確認を行い、電池残量60%~80%を維持しましょう。
パススルー充電は避ける
パススルー充電とは、ポータブル蓄電池への充電中に、他の機器に給電することです。パススルー充電を行うと、ポータブル蓄電池に大きな負担をかけるため、寿命が短くなる可能性があります。
パススルー充電に対応するポータブル蓄電池もありますが、強い負荷がかかることには変わりないため、充電しながら給電することは極力避けましょう。
まとめ
ポータブル蓄電池とは、内蔵されているリチウムイオンなどに電気を貯めておき、コンセントのない場所で給電できる機器のことです。ポータブル蓄電池の主な使用シーンと注意点をまとめます。
【ポータブル蓄電池の特徴】
| 主な使用シーン | 注意点 |
|---|---|
|
|
なお、ポータブル蓄電池の購入時には、地方自治体による補助金を活用できる可能性があります。
まずはお住まいの市区町村HPなどを確認して、ポータブル蓄電池の購入時に利用できる補助金制度があるかどうかを調べましょう。
エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!
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