5人家族の電気代の平均は?オール電化や夏・冬での違い、節約のコツも紹介
5人家族の場合、家族の生活スタイルがバラバラになることも多く、これが電気代を高くする原因になります。
それでは、5人家族の平均的な家庭は、月々どのくらいの電気代を支払っているのでしょうか?
この記事では、5人家族の電気代の全国平均について、地域による違い、季節による違いも交えながら解説します。
「オール電化に変えると電気代は安くなる?」「どうすれば電気代を節約できるの?」といった疑問にもお答えするため、電気代の節約につなげるヒントにしてみてください。
5人家族の電気代の平均はいくら?
5人家族の電気代について、全国平均ではどのくらいの料金を支払っているのかを見てみましょう。
- 5人家族の電気代の全国平均
- 5人家族の電気代の月別の推移
- 一軒家と集合住宅(マンション)での違い
- 夏・冬での違い
- 地域による違い
<5人家族の電気代の平均>
総務省統計局は、毎年実施する家計調査で電気代の平均額を公表していますが、家計調査の平均額では、オール電化住宅とガス併用住宅が区分けされていません。
そのため、当サイトでは、より正確な電気代をご紹介できるように、独自の計算を用いてオール電化とガス併用を区分けしています。
5人家族の電気代の全国平均
5人家族における電気代の全国平均は、以下のとおりです。
【家族の電気代の全国平均】
| 電気代 | 電力使用量 |
|---|---|
| 18,777円 | 508kWh |
上記の金額は、日本全国を10地域に分け、それぞれの地域で大手電力会社を利用することを想定し、5人家族の電気代を計算して割り出した電気代の目安です。なお、計算には、最新の燃料費調整額と再エネ賦課金を含めています。
5人家族の電気代の月別の推移
5人家族の電気代について、1月~12月までの推移を見てみましょう。
【月ごとに見た5人家族の電気代の全国平均】
| 月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 電気代 | 24,352円 | 25,601円 | 22,450円 | 17,306円 | 15,722円 | 14,521円 | 15,956円 | 18,136円 | 17,131円 | 15,184円 | 16,388円 | 19,152円 |
| 電力使用量 | 810kWh | 787kWh | 701kWh | 552kWh | 484kWh | 412kWh | 457kWh | 566kWh | 534kWh | 457kWh | 471kWh | 570kWh |
※料金は、各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。
月ごとの電気代を見ると、1月~3月にかけてはいずれも2万円台と高額です。一方で、5月~6月、10月~11月は電気代が割安になる傾向が見られます。
一軒家と集合住宅(マンション)での違い
一軒家とアパート・マンションのような集合住宅では、以下の要素が電気代に影響を与えるため、一軒家のほうが電気代が高くなる可能性が高いです。
- 専有面積が集合住宅よりも広いため
- 集合住宅よりも気密性や断熱性が低いため
- 契約アンペア数が増えて基本料金が上がるため
<一軒家の電気代が高くなりやすい理由>
電力会社などが公表する電気代のデータは、一軒家と集合住宅の違いを計算に含めていません。
しかし、2019年9月に「日本生活協同組合連合会」が行った調査結果は、参考として活用できます。
【一軒家と集合住宅の電気代の違い】
| 一軒家 | 集合住宅 |
|---|---|
| 8,546円 | 6,477円 |
上記のデータには、家族構成が考慮されていないことに注意が必要です。しかし、5人家族においても、集合住宅より一軒家のほうが、電気代が高くなりやすいでしょう。
夏・冬での違い
続いて、季節ごとに5人家族の電気代平均額を見てみましょう。春夏秋冬で、3ヶ月ごとの平均料金を割り出した結果、以下のようになりました。
【季節ごとに見た5人家族の電気代の全国平均】
| 季節 | 春(3月~5月) | 夏(6月~8月) | 秋(9月~11月) | 冬(12月~2月) |
|---|---|---|---|---|
| 電気代 | 18,493円 | 16,204円 | 16,234円 | 23,035円 |
| 電力使用量 | 579kWh | 478kWh | 487kWh | 722kWh |
※料金は、各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。
冬の電気代がもっとも高額です。夏の電気代と比較すると、6,831円もの差額が生じています。
電気料金が変わる理由としては、季節ごとに使用する家電の種類や頻度が変わるためです。暖房や電気ストーブをはじめとする暖房機器は、冷房機器と比較してエネルギー消費量が多くなります。
結果的に、暖房器具の使用頻度が多い、冬の電気代が高くなるのです。
地域による違い
地域ごとの違いも見てみましょう。5人家族の家庭の場合、地域によって以下のように電気代の平均額が変わります。
【地域ごとに見た5人家族の電気代の平均額】
| 地域 | 北海道 | 東北 | 関東 | 北陸 | 東海 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 電気代 | 23,755円 | 19,049円 | 19,277円 | 17,748円 | 18,319円 | 17,034円 | 17,777円 | 18,309円 | 16,808円 | 19,676円 |
| 電力使用量 | 467kWh | 592kWh | 465kWh | 732kWh | 511kWh | 482kWh | 603kWh | 580kWh | 530kWh | 476kWh |
- 地域ごとに電気料金の設定が異なるため
- 地域ごとに家電の使用量や使用頻度が異なるため
<地域ごとに電気代の平均額が変わる理由>
地域によって「火力発電」や「風力発電」など、主に利用している発電方法が異なります。コストが安い発電方法を取り入れている地域ほど、電力料金が安くなります。
また、地域ごとに家電の使い方が変わることも、電気代の平均額が変わる理由の一つです。先述したように、暖房器具を稼働させる際は、高額な電気代が発生します。
そのため、北海道や東北といった降雪地帯は、ほかの地域と比較して電気代が高くなりがちです。
5人家族での「オール電化住宅」と「電気・ガス併用住宅」の電気代の違い
高額な電気代に悩み、ガス併用からオール電化への切り替えを検討している方は多いかもしれません。
5人家族のオール電化住宅は、毎月どのくらいの光熱費を支払っているのか、都市ガス併用住宅・LPガス併用住宅の平均額と比較してみましょう。
【オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費比較表】
| オール電化住宅 | 都市ガス併用住宅 | LPガス併用住宅 | |
|---|---|---|---|
| 光熱費 | 27,111円 | 28,663円 | 34,016円 |
※料金は、各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。都市ガスは、各地域で大手ガス会社を利用した場合の金額です。LPガスは、各地域の平均額を計算に用いています。都市ガス・LPガスの光熱費は電気・ガス・灯油の合計額で、水道料金は含めていません。
1ヶ月当たりの光熱費は、オール電化住宅がもっとも安価です。都市ガス併用住宅との差額は僅差ですが、LPガス併用住宅の光熱費は3万円台になり、オール電化住宅とは月々6,905円もの大きな差額が生じます。
なお、オール電化住宅は、一般的にガスで行う調理や給湯も電力で行います。そのため、オール電化住宅は電気代のみの金額を掲載しました。
一方、都市ガス併用住宅・LPガス併用住宅は、電気代とガス代、灯油代を合わせた金額を掲載しています。
5人家族の電気代が高くなる主な原因
5人家族の電気代が高くなる原因は、主に以下の3つです。
- 家が広い
- 家族の生活スタイルが異なる
- 契約内容が適切でない
<5人家族の電気代が高くなる主な原因>
それぞれのポイントを見てみましょう。
家が広い
5人家族の場合、2人暮らしや3人家族などの住宅と比べて、家の面積が広い場合が多いです。
家が広く、部屋数が多いほど電球や家電を大量に使うため、電気代が高くなります。また、庭などの敷地が広い場合は、さらに電気代がかさみやすくなるでしょう。
家族の生活スタイルが異なる
5人家族は、家族の生活スタイルが異なる場合が多いでしょう。両親と子ども3人が暮らしている家庭を想定して、家族ごとの生活スタイルをシミュレーションしてみます。
【家族ごとの生活スタイル】
| 父 | 週5日間勤務しており、土日は在宅する機会が多い |
|---|---|
| 母 | 専業主婦として暮らしており、土日は友人と出かける機会が多い |
| 子ども(小学生) | 日中は学校に通っており、寝室は両親と共有している |
| 子ども(中学生) | 日中は学校に通っており、個室を持っている |
| 子ども(高校生) | 日中は学校に通っており、個室を持ち、帰宅は深夜になることが多い |
この場合、平日や土日祝日、日中・夜間を含めて、常に誰かが在宅する状態が続きがちです。
また、子ども2人は個室を持っているため、複数の部屋で照明やテレビなどの家電を重複して使う時間も増えます。
このような生活スタイルの違いにより、電力の消費量が増え、電気代が高くなるのです。
契約内容が適切でない
電力会社や電力プラン、契約アンペア数といった電気の契約内容が適切でないかもしれません。
契約内容をどのように見直すと電気代を節約できるのか、次の項目で詳しく解説します。
5人家族の電気代を節約するコツ4選
5人家族の電気代を節約するコツは、次の4つです。支払っている電気代が全国平均や地域平均よりも高い場合や、電気代をさらに見直したい場合は、以下のポイントを意識して節電に取り組みましょう。
- 電力会社や料金プランを見直す
- 契約アンペア数を調整する
- 家電を賢く使う
- 省エネ家電を活用する
<5人家族の電気代を節約するコツ4選>
一つずつ解説します。
電力会社や料金プランを見直す
契約中の電力会社や料金プランを見直しましょう。2016年4月の電力自由化により、東京電力や関西電力といった大手電力会社だけでなく、新電力会社とも契約できるようになりました。
その結果、電力プランが多様化し、各家庭に合ったプランを選びやすくなっています。
例えば「在宅ワーカー+専業主婦+小学生以下の子どもが3人」のように、家族が日中を自宅で過ごす場合は、日中の電気料金が安いプランを選ぶと良いでしょう。
定期的に電力会社やプランを見直し、家庭ごとの生活スタイルにマッチする内容に変更すると、電気代を節約しやすくなります。
契約アンペア数を調整する
ブレーカーを落としたことがない場合、契約アンペア数の調整がおすすめです。
契約アンペア数を減らすと、電気の基本料金が安くなります。以下は、東京電力のアンペア数ごとに見た基本料金です。
【東京電力の基本料金】
| 契約アンペア数 | 基本料金 |
|---|---|
| 10A | 311円75銭 |
| 15A | 467円63銭 |
| 20A | 623円50銭 |
| 30A | 935円25銭 |
| 40A | 1,247円00銭 |
| 50A | 1,558円75銭 |
| 60A | 1,870円50銭 |
東京電力以外でも、基本的には契約アンペア数が増えるにつれて、基本料金が上がります。
5人家族の場合、基本的には60Aを契約しますが、電気の使用状況に応じて50A以下への変更も検討しましょう。
家電を賢く使う
家電の使い方を工夫するだけでも、電気料金が下がります。季節ごとの節電方法を見てみましょう。
【家電の賢い使い方】
| 夏の節約術 | 冬の節約術 |
|---|---|
|
・エアコンのフィルター掃除を行う ・冷房の設定温度を上げる ・熱いものは冷ましてから冷蔵庫に入れる |
・暖房の設定温度を下げる ・暖房よりもこたつや電気毛布を多く使う ・サーキュレーターを併用して温風を循環させる |
5人家族の場合は、家族との生活時間をできるだけ合わせる対策も有効です。例えば、入浴時間を近付けるだけでも、追い炊きなどの機能を使わずに済むため、節電につながります。
省エネ家電を活用する
古い家電を使い続けている場合は、省エネ家電やスマート家電の活用も検討しましょう。
資源エネルギー庁では、古い家電を新しい家電に買い替えることにより、以下のような節電効果が得られると発表しています。
【省エネ型機器の現状】
| 冷蔵庫 | 照明器具 | エアコン | 温水洗浄便座 |
|---|---|---|---|
| 10年前と比べると約28%~35%の省エネ | 電球型LEDランプは白熱電球と比べると約86%の省エネ | 10年前と比べると約15%の省エネ | 10年前と比べると約8%の省エネ |
5人家族でオール電化にするメリット・注意点
5人家族でオール電化を導入するメリットと注意点は、次のとおりです。
【5人家族でオール電化にするメリット・注意点】
| メリット | 注意点 |
|---|---|
|
・月々の電気代が安くなりやすい ・太陽光発電と併用するとさらにお得になる ・火災やガス漏れのリスクが下がる ・光熱費を一本化でき家計管理が楽になる ・キッチンの掃除がしやすくなる ・災害時の復旧が早い ・夜間の電気代が割安になる |
・停電するとすべての機器を使えなくなる ・導入時に初期費用がかかる ・昼間の電気代が割高になる ・IH対応以外の調理器具は使えなくなる ・シャワーの水圧が弱くなる場合がある |
シミュレーション結果でお伝えしたとおり、オール電化への切り替えにより、電気代が安くなる可能性があります。
子どもや高齢者と同居している5人家族の方は、ガスを使わなくなることにより、調理中のやけどや火災のリスクを減らせることもメリットでしょう。電気は災害時の復旧も早いため、防災体制も強化できます。
まとめ
あらためて、5人家族におけるオール電化とガス併用住宅の光熱費を比較します。
【オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費比較表】
| オール電化住宅 | 都市ガス併用住宅 | LPガス併用住宅 | |
|---|---|---|---|
| 光熱費 | 27,111円 | 28,663円 | 34,016円 |
※料金は、各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。都市ガスは、各地域で大手ガス会社を利用した場合の金額です。LPガスは、各地域の平均額を計算に用いています。都市ガス・LPガスの光熱費は電気・ガス・灯油の合計額で、水道料金は含めていません。
5人家族の電気代は、家の広さや生活スタイルの相違といった理由により高くなりがちです。
しかし、オール電化に切り替えたり、節約術を取り入れたりすることによって光熱費を削減し、よりゆとりのある生活を送りやすくなるでしょう。
エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!
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