2人暮らしの電気代の平均はいくら?オール電化の場合や夏・冬での金額の違いを解説

  • 更新日:2025/05/27

ご夫婦の方や、これから同棲をはじめるカップルの方は、2人暮らしの平均的な家庭でどのくらいの電気代がかかっているのか、気になるでしょう。

そこで今回は、2人暮らしでの電気代の平均について、都市ガス併用・LPガス併用・オール電化と、3つのパターンに分けてご紹介します。

また、2人暮らしでの電気代が高くなる原因や、電気代を節約する方法についてもまとめています。この記事を読むことで、電気代の削減につながるでしょう。

目次

2人暮らしでの電気代の平均はいくら?

「うちの電気代は全国平均より高いの?」「季節によって電気代に差は出る?」など、2人暮らしで電気代に関する疑問をお持ちの方は多いでしょう。ここでは、2人暮らしの電気代について、以下の項目から比較します。

    <2人暮らしでの電気代の平均>

  • 2人暮らしの電気代の全国平均
  • 2人暮らしの電気代の月ごとの推移
  • 夏・冬での違い
  • 地域による違い

2人暮らしの電気代の全国平均

2人暮らしにおける電気代の全国平均は、以下のとおりです。

【2人暮らしの電気代の全国平均】
電気代電力使用量
12,224円318kWh

これは、日本全国を10の地域に分け、それぞれを管轄する大手電力会社を利用した場合の全国平均額です。計算には、最新の燃料費調整額と再エネ賦課金を含めています。

なお、総務省統計局でも、2人暮らしの電気代平均額を公表していますが、これは「ガス併用家庭」と「オール電化家庭」を一緒くたにしたデータであり、一概に正確とはいえません。

この記事では、地域ごとの電気料金プランをもとに、ガス併用家庭に限定した計算で電気代をシミュレーションしています。

なお、オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費については「2人暮らしでの「オール電化住宅」と「電気・ガス併用住宅」の電気代の違い」でご紹介します。

2人暮らしの電気代の月ごとの推移

続いて、2人暮らしの電気代平均額を、月ごとに分けて見てみます。

【月ごとに見た2人暮らしの電気代の全国平均】
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
電気代14,755円15,749円13,972円10,324円10,081円9,039円9,984円10,967円10,338円9,284円10,269円12,226円
使用量506kWh492kWh438kWh345kWh303kWh257kWh286kWh353kWh334kWh286kWh294kWh356kWh

※料金は各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。

12月~3月にかけての4ヶ月間が、電気代が高くなりやすい時期です。一方で、5月~7月にかけては電気代の相場が下がります。

次の項目では、季節ごとに電気代が変わる理由について、さらに詳しく解説します。

夏・冬での違い

先ほどは、電気代の平均額を月ごとにご紹介しましたが、ここでは春夏秋冬に分けた電気代の平均額をご紹介します。

【季節ごとに見た2人暮らしの電気代の全国平均】
季節春(3~5月)夏(6~8月)秋(9~11月)冬(12~2月)
電気代11,459円9,997円9,964円14,243円
使用量362kWh299kWh305kWh451kWh

※料金は各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。

秋がもっとも安く、冬がもっとも高いという結果です。冷房を使う夏は電気代が高くなるイメージがありますが、全国平均額を見ると2番目に安い季節となっています。

冬の電気代が高くなる理由は、暖房や電気ストーブといった暖房器具のエネルギー消費量が多いためです。

暖房は冷房と比較してより大きなエネルギーを消費するため、暖房器具を使わない夏~秋の電気代は安くなる傾向にあります。

地域による違い

2人暮らしの電気代の平均額を、地域ごとに分けて見てみましょう。

【地域ごとに見た2人暮らしの電気代の平均額】
地域北海道東北関東北陸東海近畿中国四国九州沖縄
電気代14,281円11,584円11,708円11,132円11,307円10,453円11,034円11,236円10,339円12,375円
使用量292kWh370kWh290kWh458kWh319kWh301kWh377kWh363kWh331kWh298kWh

※料金は各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。

地域ごとに見ると、北海道がもっとも高く、九州がもっとも安いことがわかります。地域によって、電気代の平均額が大きく変動する主な理由は、次のとおりです。

    <地域ごとに電気代の平均額が変わる理由>

  • 地域ごとに電気料金の設定が異なるため
  • 地域ごとに家電の使用量や使用頻度が異なるため

第一に挙げられるのは、発電方法の違いです。地域によって「火力発電」「風力発電」など採用する発電方法が異なり、発電コストに差額が生まれるため、地域による格差が生じています。

地域ごとに電力の使い方が異なることも、電気代に地域差が生じる理由の一つです。

先述したとおり、暖房器具はエネルギー消費量が大きく、暖房器具を多用する地域は電気代が高くなる傾向にあります。

北海道や東北、北陸といった降雪地帯で電気代が高くなるのは、そのためです。

同棲すると電気代は安くなる?高くなる?

これから同棲をはじめる方は、1人暮らしから2人暮らしになると電気代が安くなるのか、それとも高くなるのかが気になるのではないでしょうか。

そこで、1人暮らし×2の電気代全国平均と、2人暮らしの電気代全国平均を比較してみます。

【1人暮らしと2人暮らしの電気代比較】
1人暮らし平均1人×22人暮らし平均
電気代6,786円13,572円12,224円

※料金は各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。

お互いが1人暮らしをしていると仮定した場合、同棲して電気代を一本化すると、月々の電気代が1,348円安くなるという試算結果です。

1人暮らし×2の場合、電気の基本料金もそれぞれが支払わなければなりません。

しかし、同棲して電気代を一本化すると、基本料金の支払いも一本化できるため、電気代の節約につながります。

2人暮らしでの「オール電化住宅」と「電気・ガス併用住宅」の電気代の違い

ここまでは、ガス併用住宅における電気代の平均額を、さまざまな要素から比較してきました。

それでは、ガス併用からオール電化に切り替えた場合、月々の電気代はどのくらい変わるのでしょうか。

まずは、オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費を比較してみます。

【オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費比較表】
オール電化都市ガス併用LPガス併用
光熱費17,640円18,551円24,130円

※料金は、各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して、計算しています。

都市ガスは、各地域で大手ガス会社を利用した場合の金額です。LPガスは、各地域の平均額を計算に用いています。

都市ガス・LPガスの光熱費は、電気・ガス・灯油の合計額で、水道料金は含めていません。

オール電化住宅では、ガス併用住宅ではガスを使用することが多い、調理や給湯も電力で行います。

そのため、都市ガス併用住宅・LPガス併用住宅の光熱費は、電気代・ガス代・灯油代を合計して計算したものです。

シミュレーション結果では、オール電化住宅の光熱費がもっとも安くなりました。特にLPガス併用住宅との差額が大きく、オール電化住宅のほうが、月々6,490円も安くなるという試算結果です。

オール電化の導入には「エコキュート」や「IHクッキングヒーター」を導入するための初期費用がかかります。

しかし、長い目で見れば、光熱費の差額分で初期費用を相殺できる可能性があるでしょう。

なお、オール電化については「2人暮らしでオール電化にするメリット・注意点」でさらに詳しく解説します。

2人暮らしでの電気代が高くなる主な原因

1人暮らしと2人暮らしでは、全国平均の電気代が大きく変わります。「人数が1人増えるだけなのに、どうして電気代が約2倍になるのだろう」と疑問を抱えている方も多いでしょう。2人暮らしでの電気代が高くなる主な原因は、次の3つです。

    <2人暮らしでの電気代が高くなる主な原因>

  • 電気使用量が多いため
  • 生活スタイルが違っているため
  • 契約内容が適切でないため

電気使用量が多いため

単純明快な理由ではありますが、電気使用量が増えることが、電気代が高くなる大きな原因です。一例として、以下の要因が挙げられます。

    <電気使用量が増える要因>

  • 在宅ワークにより日中の電気使用量が増えた
  • 家電が古いため省エネ性能が低い
  • 入浴や家事の頻度が増えた
  • 別々の部屋で過ごすときに照明やエアコンを重複して使っている など

2人暮らしをしていると、上記のような理由により、1人暮らしよりも電気を使う頻度が増えてしまいがちです。その結果、1人暮らしのころよりも、高額な電気代が請求されやすくなります。

生活スタイルが違っているため

パートナーとの生活スタイルが違う場合は、電気代が高額になりがちです。共働きの夫婦の家庭を想定して、それぞれの生活スタイルを見てみましょう。

【共働き夫婦の生活スタイル例】
週5日フルタイムで出勤し、深夜2時まで起きてゲームを楽しむ日が多い
専業主婦として日中は在宅することが多く、通常は0時までに就寝する

上記のケースでは、日中は妻が家事で、深夜は夫がゲームで電力を消費しています。そのため、1日のうち、ほとんどの時間帯で電気を使うことになるのです。

一方、1人暮らしでフルタイム勤務をしている場合、日中は冷蔵庫などの家電を除く電力を消費しません。

2人暮らしと比較して、電気を使う時間が少なくなるため、電気代は安い傾向にあります。

契約内容が適切でないため

電気の契約内容が適切でない場合があります。特に確認したいのは、基本料金です。

基本料金は、契約アンペア数によって異なり、アンペア数が大きくなるほど基本料金も高くなります。

家庭の電力消費量に対して契約アンペア数が大きすぎる場合、電気代を無駄に支払うことになるため注意しましょう。

2人暮らしでの電気代を節約する方法4つ

2人暮らしで電気代を節約する方法は、以下4つです。先ほどご紹介した平均額よりも、支払っている電気代が高い場合は、以下の方法で電気代の削減を目指しましょう。

    <2人暮らしでの電気代を節約する方法4つ>

  • 電力会社や料金プランを見直す
  • 契約アンペア数を調整する
  • 省エネ家電に買い替える
  • 家電の使い方を見直す

電力会社や料金プランを見直す

まずは、電力会社や料金プランを見直しましょう。近年は、電力自由化により料金プランが多様化し、各家庭の生活スタイルに合ったプランを選びやすくなりました。

特に、時間帯によって電気料金が安くなるプランを選ぶと効果的です。例えば、夜間に電気を使うことが多い家庭の場合、夜間の従量料金が安いプランを選ぶと、電気代を節約できます。

契約アンペア数を調整する

契約アンペア数を調整すると、電気の基本料金を抑えられます。東京電力の基本料金を見てみましょう。

【東京電力の基本料金】
契約アンペア数 基本料金
10A 311円75銭
15A 467円63銭
20A 623円50銭
30A 935円25銭
40A 1,247円00銭
50A 1,558円75銭
60A 1,870円50銭

2人暮らしの場合は、30A~40Aが適切とされています。仮に40Aから30Aに契約アンペア数を落とすと、1ヶ月あたり311円75銭の節約が可能です。

省エネ家電に買い替える

使っている家電が古い場合は、省エネ家電への買い替えを検討しましょう。経済産業省の資源エネルギー庁「省エネポータルサイト」では、省エネ家電に買い替える効果を公表しています。

【省エネ型機器の現状】
機器省エネ率
冷蔵庫約28~35%
照明器具約86%(LED vs 白熱)
エアコン約15%
温水洗浄便座約8%

家電の使い方を見直す

設定温度や運転モードの工夫で節電効果が高まります。

【節電しやすい家電の使い方】
夏の節約術冬の節約術
  • エアコンフィルター掃除
  • 冷房設定温度+1度
  • 熱い物は冷ましてから冷蔵庫へ
  • 暖房設定温度−1度
  • こたつ・電気毛布活用
  • サーキュレーター併用

エアコンの設定温度を1度変えるだけでも、大幅な節約が期待できます。

2人暮らしでオール電化にするメリット・注意点

2人暮らしでオール電化にするメリットと注意点をまとめます。

【2人暮らしでオール電化にするメリット・注意点】
メリット注意点
  • 月々の電気代が安くなりやすい
  • 太陽光発電と併用でさらにお得
  • 火災・ガス漏れリスク減
  • 光熱費一元化で家計楽
  • キッチン掃除が簡単
  • 災害時復旧が早い
  • 夜間料金が割安
  • 停電で全機能停止
  • 初期費用がかかる
  • 昼間料金は割高
  • IH対応器具のみ使用可
  • シャワー水圧低下の可能性

先ほどのシミュレーション結果では、オール電化にすると、ガス併用よりも電気代が安くなることがわかりました。初期費用はかかりますが、長い目で見れば相殺できる可能性があるでしょう。

まとめ

あらためて、オール電化とガス併用の光熱費を比較します。

【オール電化住宅とガス併用住宅の光熱費比較表】
オール電化住宅都市ガス併用住宅LPガス併用住宅
光熱費17,640円18,551円24,130円

※料金は、各地域で大手電力会社を利用した場合の金額です。燃料費調整額と再エネ賦課金を考慮して計算しています。都市ガスは、各地域で大手ガス会社を利用した場合の金額です。LPガスは、各地域の平均額を計算に用いています。都市ガス・LPガスの光熱費は、電気・ガス・灯油の合計額で、水道料金は含めていません。

現在の電気代で悩んでいる場合、オール電化に切り替えると、光熱費全体を抑えられる可能性があります。

電気代の節約術は多いため、電気の使い方を工夫すると、電気代をさらに安くすることも可能です。

<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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エコモ博士
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オール電化家庭はガスの代わりに電気を使用します。ガス代が無くなる一方で、当然電気代は増加します。しかし、光熱費全体で見たときに、電気代に一本化することがかなりお得になるケースがあります。太陽光や蓄電池なしでも十分な光熱費削減が期待できます。
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省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
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補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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