オール電化は電気代が高い?高くなる原因、費用を抑える節約術を解説

  • 更新日:2025/06/23

オール電化に移行した人の評判や口コミを見ていると「電気代が高い」「ガス併用よりも光熱費が高くなった」といった投稿が見つかる場合があります。

光熱費の削減を目的に、オール電化への切り替えを検討している方にとって、電気代が高いといった内容の口コミの存在は気がかりでしょう。

そこで今回は、オール電化住宅の電気代が高くなる原因や、電気代が高いと感じたときの対策をご紹介します。

季節別やライフスタイル別に見た節約術もお伝えするので、オール電化に移行するかどうかを決める際に、参考にしてみてください。

目次

オール電化住宅の電気代が高い原因とは?

電気代が安くなることを期待して、オール電化住宅を購入したり、ガス併用からオール電化に移行したりすることを検討している方も多いでしょう。

しかし、期待したとおりの結果を得られないケースも見られます。オール電化住宅の電気代が高い原因は、主に以下の5つです。

    <オール電化住宅の電気代が高い原因>

  • 昼間に電気を使いすぎている
  • 設備や家電が古く、エネルギー効率が低い
  • 冬季は暖房により電力使用量が増える
  • 料金プランやアンペア数がライフスタイルにあっていない
  • 近年は電気代自体が高騰している

それぞれを具体的に見ていきましょう。

昼間に電気を使いすぎている

昼間に電気を使う機会が多い場合は、電気代が割高になる可能性が高いです。オール電化向けの料金プランは、夜間に割引が適用される一方で、昼間の料金は割高に設定されています。

そのため「昼間は在宅していて集中的に家事を行う」「在宅ワークが中心のため、昼間は一家そろって自宅で過ごしている」といったご家庭は、オール電化の電気代が高いと感じるかもしれません。

設備や家電が古く、エネルギー効率が低い

給湯器や蓄電池といった設備や、エアコンや冷蔵庫などの家電が古いことも、オール電化の電気代が高い原因の一つです。

古い設備や家電はエネルギー効率が低いため、電気代が高くなる可能性があります。

オール電化では、エコキュートと呼ばれる給湯器を利用しており、最近のエコキュートは空気の熱を利用して温める、消費電力の低いタイプが主流です。

しかし、古いエコキュートは、ヒーターを使って水を温めるタイプの製品が多く、最近の製品と比べると電気代が高くなります。

冬季は暖房により電力使用量が増える

暖房や電気ストーブは消費エネルギー量が多く、利用する時間が長い冬季は、特に電気代が高くなりやすいです。

特に北海道などの寒冷地では、外気温と室温の差が激しいことが原因で、より多くの稼働時間とエネルギーを使って部屋を暖めなければなりません。

同様の理由で、冬場は給湯効率も下がり、エコキュートの電気代も上がる可能性が高いです。

料金プランやアンペア数がライフスタイルにあっていない

オール電化の電気代を安くするためには、夜間料金が安いオール電化向けの料金プランを選ぶことが重要です。

一般的なプランを選ぶと、夜間の割引を適用できないため、夜間にお湯をためたり、蓄熱したりするオール電化のメリットを活かせません。

また、基本料金はアンペア数で決まるため、アンペア数が多すぎると無駄な電気代を支払ってしまいます。東京電力が提供する「スマートライフS」の料金表を見てみましょう。

【スマートライフSの料金表】
基本料金(10Aにつき) 電力量料金(1kWh)
311.75円 午前6時~翌午前1時 午前1時~午前6時
35.76円 27.86円

仮に60Aを契約している場合、基本料金は1,870円です。60Aから40Aに引き下げるだけで、月々の電気代は623円も安くなります。

近年は電気代自体が高騰している

東日本大震災以降、発電コストがもっとも安い原発が停止した影響を受け、電気代自体が高騰しました。

さらにここ数年は、不安的な国際情勢が原因で、日本の電気代は約3割も上昇しています。ただし、ガス代も同様の影響を受けているため、光熱費全体が高くなっていると言えます。

オール電化はガス併用よりもトータルコストが高い?

オール電化にする場合とガス併用の場合の、1ヶ月あたりのトータルコストを比較してみます。

【オール電化とガス併用の比較表】
一般住宅 オール電化
電気料金 ガス料金 ほかの光熱費 光熱費合計 電気料金
一人暮らし 5,482円 3,001円 651円 9,134円 10,777円
2人暮らし 9,183円 4,330円 1,311円 14,824円 13,406円
3人暮らし 10,655円 4,930円 1,169円 16,754円 14,835円
4人暮らし~ 11,836円 4,903円 878円 17,617円 16,533円

※一般住宅の料金は「総務省統計局『家計調査 家計収支編 2021年 世帯人数・世帯主の年齢階級別』」より計算しています。
オール電化の電気料金は、関西電力のオール電化プランを利用中の「はぴeみる会員」が使用した2020年~2021年の年間使用量の平均値です。

両者を比較した結果、あまり大きな差は見られませんでした。一人暮らしの場合はガス併用のほうが割安ですが、節約方法によってはオール電化のほうがお得になる可能性があります。

オール電化の電気代が高いと感じたときの対策

オール電化の電気代が高いと感じた場合は、以下の対策を行いましょう。電気代を大幅に削減できる場合があります。

    <オール電化の電気代が高いと感じたときの対策>

  • 電気代が安い夜間に使用するよう心がける
  • 家電ごとの消費電力を把握する
  • 電力会社や契約プランを見直す
  • 省エネ設備・省エネ家電に切り替える
  • 太陽光発電や蓄電池を導入する

一つずつ解説します。

電気代が安い夜間に使用するよう心がける

オール電化向けのプランは、夜間の料金が割安に設定されています。そのため、電気を使う時間帯を夜間に集中させるように心がけましょう。

例えば、入浴する時間帯を深夜にずらしたり、料理を作り置きする場合は夜間に調理をしたりするといった工夫があります。

家電ごとの消費電力を把握する

持っている家電ごとの消費電力を把握しておくと、エネルギー効率の良い家電を優先して利用しやすくなります。例えば、暖房器具の場合、使う家電によって以下のように消費電力が異なります。

【主な暖房器具の消費電力】
暖房器具 消費電力
オイルヒーター(強) 約1,200W
エアコン(10畳用) 約800W
こたつ(強) 約200W
ホットカーペット(1畳用) 約200W
電気毛布 約75W

昼間は、電気毛布やこたつなどを使ってやりすごし、エアコンやオイルヒーターはできるだけ夜間に使うように心がけると、節約しやすいでしょう。

電力会社や契約プランを見直す

電力会社や契約プランの見直しも、電気代を抑える方法として有効です。オール電化向けの料金プランは、契約する電力会社によって料金設定が異なります。

割安になる夜間の時間帯も、電力会社ごとに異なる場合があるため、生活スタイルに合ったプランを契約しましょう。

例えば、一人暮らしで自宅にいる時間が短い場合は、電力量料金がやや高い代わりに、基本料金が無料になるプランのほうがお得かもしれません。

電力会社のHPでは、条件を入力するだけで、料金の目安が表示されるシミュレーションも活用できるため、多くのプランのなかから最適なプランを見つけられます。

省エネ設備・省エネ家電に切り替える

エコキュートなどの設備や家電は、発売日が新しい商品ほど省エネ性能に長けており、節電しやすいです。オール電化への切り替えを機に、設備や家電の買い替えも検討しましょう。

スマホから操作ができる「スマート家電」なら、エアコンなどの電源を切り忘れたまま外出しても、遠隔操作で電源を切れるため、節電効果を見込めます。

スマホも「節電アプリ」をインストールすると、バッテリーを節約できるため、充電の回数を減らして節電につなげられるでしょう。

太陽光発電や蓄電池を導入する

太陽光発電と蓄電池を導入すると、日中に発電した電気や、夜間に安く購入した電気をためておき、電気代が高い時間帯に利用できます。

電気が余った場合は売電できることもメリットで、トータルの電気代を削減できるでしょう。

季節別に考える、オール電化の電気代節約術

オール電化住宅で有効な節約術は、季節によっても異なります。夏季と冬季に分けて、それぞれの季節で効果的な電気代の節約方法をご紹介します。

    <季節別に考える、オール電化の電気代節約術>

  • 夏季の電気代節約術
  • 冬季の電気代節約術

それぞれを具体的に見ていきましょう。

夏季の電気代節約術

夏季の電気代は、以下の節約術を活用すると抑えやすいです。

    <夏季の電気代節約術>

  • エアコンの設定温度を普段より1℃上げる
  • エアコンの自動運転モードを利用する
  • 扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用する
  • 遮光カーテンを利用する

エアコンの設定温度を1℃上げるだけで、約13%(70W)の消費電力を削減できます。設定温度に達すると、自動的に強度を弱める「自動運転モード」も活用しましょう。

また、扇風機やサーキュレーターを使って風を循環させると、エアコンを強くするよりも、少ない消費電力で室温を下げられます。

日中は、太陽光を遮断すると室温の上昇を抑えられるため、遮光カーテンへの交換も節約術として有効です。

冬季の電気代節約術

冬季の電気代節約術としては、以下の方法が特におすすめです。

    <冬季の電気代節約術>

  • セントラルヒーティングで家全体を暖める
  • 窓や壁の断熱対策をする
  • こたつや電気毛布といった消費電力が少ない暖房器具を使う
  • エアコンは風向きを下にする

建物の1ヶ所に熱源を集中させて、家全体を暖める「セントラルヒーティング」は、効率良く暖をとれる方法としておすすめです。

先述したように、エアコンやストーブは電気代が高いため、消費電力が少ないこたつや電気毛布といった暖房器具も、積極的に活用しましょう。

窓や壁の断熱対策を行うと、エアコンなどにより暖めた室内の空気が外部に漏れにくくなり、設定温度を低くしても室内が暖まりやすくなります。

また、エアコンをつけるときは風向きを下にすると、ムラなく室内の温度を上げられて効率的です。

ライフスタイル別に考える、オール電化の電気代節約術

家族構成によっても、最適な節約術が異なります。ライフスタイル別の節約術も確認しておきましょう。

    <ライフスタイル別に考える、オール電化の電気代節約術>

  • 一人暮らしの電気代節約術
  • 家族世帯の電気代節約術

一つずつ解説します。

一人暮らしの電気代節約術

一人暮らしの場合は、以下の節約術を活用すると、高い電気代を抑えやすくなります。

    <一人暮らしの電気代節約術>

  • 契約アンペア数を引き下げて基本料金を安くする
  • 洗濯や入浴は夜間に行う
  • 日中は照明を使わないようにする
  • 電力消費が少ない暖房器具を使う
  • 電力会社や契約プランを見直す

一人暮らしの方の場合、20Aほどの契約アンペア数でも、電力が足りる可能性が高いです。

30A以上の契約をしている場合は、契約アンペア数を引き下げて、基本料金を安くしましょう。

電気代が高い昼間は、極力電気を使わないことが節約のポイントになるため、洗濯や入浴は夜間に行うのがおすすめです。防寒対策としては、消費電力が少ない電気毛布を活用すると良いでしょう。

家族世帯の電気代節約術

家族世帯の電気代節約術は、次のとおりです。

    <家族世帯の電気代節約術>

  • 家族みんなが同じ部屋で過ごす時間を増やす
  • 部屋の照明をLEDに交換する
  • 節電グッズで待機電力をカットする
  • エアコンは扇風機やサーキュレーターと併用する

家族だんらんの時間を増やすと、複数の部屋の照明や家電を使う必要がなくなり、電気代を節約できます。室内の電気が蛍光灯の場合は、寿命が長く消費電力が少ないLEDに交換しましょう。

家族世帯の場合は多くの家電を利用するケースが多いため、スイッチ付きの電源タップを使って、待機電力をカットするのも効果的です。

エアコンは、扇風機やサーキュレーターと併用すると、広い室内にも効率良く冷風や温風を循環させられます。

オール電化に変更するメリット・注意点

オール電化に変更するメリットと注意点は、それぞれ次のとおりです。

【オール電化に変更するメリット・注意点】
メリット 注意点
  • 夜間の電気代が安くなる
  • 電気とガスの料金を一元化できる
  • 火災やガス漏れのリスクが低く安全性が高い
  • 災害時の復旧が早い
  • 昼間の電気代は高い
  • 初期費用がガス併用よりも高い
  • IH非対応の調理器具は使えない
  • 停電するとすべてのライフラインが止まる

オール電化には、金銭面以外のメリットもあります。反対にいくつかの注意点もあるため、さまざまな要素を加味したうえで、オール電化に変更するかどうかを検討しましょう。

まとめ

オール電化住宅の電気代が高い原因としては、昼間に電気を使いすぎていたり、設備や家電が古かったり、料金プランが生活スタイルに合っていなかったりといった問題が考えられます。

ただし、それぞれに対処法があり、対策を立てることが可能です。

電気代の節約術は、季節や家族の人数によっても異なります。オール電化切り替え後の電気代が高いと感じた場合は、この記事でご紹介した対策を試したり、電力会社や契約プランを変更したりして、電気代の削減を目指しましょう。

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<この記事を書いた人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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オール電化家庭はガスの代わりに電気を使用します。ガス代が無くなる一方で、当然電気代は増加します。しかし、光熱費全体で見たときに、電気代に一本化することがかなりお得になるケースがあります。太陽光や蓄電池なしでも十分な光熱費削減が期待できます。
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省エネ性能が高い
エコキュートは、ヒートポンプ技術と呼ばれる大気熱を利用したお湯の沸き上げ方法を採用しています。この技術により、エネルギーの使用量が約1/4に抑えることが可能です。この省エネ技術により、ガス給湯器よりも光熱費が安くなります。
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補助金でお得に導入
国は省エネ・脱炭素の推進のために数々の補助金を、オール電化向けに用意しています。エコキュートであれば給湯省エネ事業、太陽光・蓄電池であれば子育てエコホーム支援事業などです。これら補助金を利用してお得にオール電化に切り替える方が増えています。
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idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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