本ページでは、関西電力が提供する「なっトクプラン」について、特徴やメリット・デメリット等を解説しております。皆様の都市ガス料金プランのご検討材料としてお役に立てていただけますと幸いです。なお、どのガスプランを選ぶべきかお困りの方は、おすすめのガス料金プランページに各種情報を整理しておりますので宜しければご覧ください。
提供エリア | 大阪ガスエリア |
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利用できる都道府県 | 京都府、兵庫県、和歌山県、大阪府、奈良県、岡山県、滋賀県の一部 |
公式HP | 関西電力のHPへ |
大阪ガスから関西電力の都市ガスプランへの切替でどの程度お得になるの?
下記表は、関西電力や大阪ガスの都市ガスプランの価格情報を参照し、関西電力の「なっトクプラン」を利用した場合におけるガス料金の年間推定削減メリットを整理したものです。各種データに基づき試算した結果、「一人暮らし」「二人暮らし」「三人暮らし」「四人暮らし」「五人暮らし」「六人暮らし」の方はガス代が下がると見込まれるので、推奨できます。
世帯人数 | 関西電力の「なっトクプラン」 | 大阪ガスの通常プラン | 年間削減額 |
---|---|---|---|
一人暮らし | 45306円/年 | 48965円/年 | -3659円 |
二人暮らし | 64869円/年 | 70139円/年 | -5270円 |
三人暮らし | 77701円/年 | 84013円/年 | -6312円 |
四人暮らし | 79305円/年 | 85747円/年 | -6442円 |
五人暮らし | 82513円/年 | 89216円/年 | -6703円 |
六人暮らし | 84117円/年 | 90950円/年 | -6833円 |
※調査時点(2023/3/6)の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、関西電力のHPをご確認ください。
※年間ガス代は、一人暮らし(月間19㎥)、二人暮らし(月間31㎥)、三人暮らし(月間39㎥)、四人暮らし(月間40㎥)、五人暮らし(月間42㎥)、六人暮らし(月間43㎥)を利用した場合の推計値です。
※「基準単位料金」の価格情報となります。
【飲食店や美容院など法人の方】都市ガス料金の推計削減メリット
上記にてご家庭の方が大阪ガスから関西電力の都市ガスプランに切り替えた場合の料金メリットを、世帯人数別に見ていきました。しかし、都市ガスはご家庭だけではなく、法人も切り替えることでガス料金を削減できる可能性があります。
特に小規模な法人(飲食店や美容院、小規模オフィスなど)は、ご家庭向けのプランと同様に、ウェブからのお申込みが可能であるため手間がかかりません。それら小規模法人を想定した年間想定削減額を下記表にて整理しておりますので、皆様がご利用のガス利用量に合わせてご参照ください。なお、大規模な工場等の場合は、ウェブからはお申込みできないので、個別に都市ガス会社にお問い合わせください。
ガス利用量 | 関西電力の「なっトクプラン」 | 大阪ガスの通常プラン | 年間削減額 |
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101㎥ | 176961円/年 | 188165円/年 | -11204円 |
201㎥ | 332038円/年 | 349732円/年 | -17694円 |
301㎥ | 479062円/年 | 502792円/年 | -23730円 |
501㎥ | 771159円/年 | 807147円/年 | -35988円 |
801㎥ | 1187247円/年 | 1240299円/年 | -53052円 |
1001㎥ | 1464705円/年 | 1529134円/年 | -64429円 |
※調査時点(2023/3/6)の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、関西電力のHPをご確認ください。
※「基準単位料金」の価格情報となります。
都市ガス料金の構成は?大阪ガスの料金プランと比較!
都市ガス料金は基本的に、「①月額固定の基本料金」と、実際に使用したガス量に1m3あたりの単価を乗じた「②従量料金」および「③原料費調整額」の3点を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金等の単価は各都市ガス会社のHPに掲載されておりますので、ガス利用量と単価を計算式に当てはめることで、実際に支払う必要があるガス料金を割り出すことができます。
基本料金
まず基本料金について、世帯人数別の一般的なガス利用量をベースとして、概ねの目安を下記表にて整理しております。ガスをたくさん使うほど、基本料金は原則的には価格が上がっていくこととなります。なお、世帯人数別のガス利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考)。
基本料金の比較
世帯人数 | ガス利用量 | 関西電力の「なっトクプラン」 | 大阪ガスの通常プラン |
---|---|---|---|
一人暮らし | 19㎥ | 758.9円 | 759円 |
二人暮らし | 31㎥ | 1,262.33円 | 1364.81円 |
三人暮らし | 39㎥ | 1,262.33円 | 1364.81円 |
四人暮らし | 40㎥ | 1,262.33円 | 1364.81円 |
五人暮らし | 42㎥ | 1,262.33円 | 1364.81円 |
六人暮らし | 43㎥ | 1,262.33円 | 1364.81円 |
※調査時点(2023/3/6)の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、関西電力のHPをご確認ください。
※「基準単位料金」の価格情報となります。
従量料金
次に従量料金について見ていきます。こちらも、世帯人数別の一般的なガス利用量をベースとして、概ねの目安を下記表にて整理しております。基本的には、たくさんのガスを使うほど1㎥あたりのガス料金単価は安価になっていく傾向にあります。
従量料金単価の比較
世帯人数 | ガス利用量 | 関西電力の「なっトクプラン」 | 大阪ガスの通常プラン |
---|---|---|---|
一人暮らし | 19㎥ | 158.77円/㎥ | 174.81円/㎥ |
二人暮らし | 31㎥ | 133.66円/㎥ | 144.52円/㎥ |
三人暮らし | 39㎥ | 133.66円/㎥ | 144.52円/㎥ |
四人暮らし | 40㎥ | 133.66円/㎥ | 144.52円/㎥ |
五人暮らし | 42㎥ | 133.66円/㎥ | 144.52円/㎥ |
六人暮らし | 43㎥ | 133.66円/㎥ | 144.52円/㎥ |
※調査時点(2023/3/6)の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、関西電力のHPをご確認ください。
※「基準単位料金」の価格情報となります。
原料費調整額
都市ガスプランでは、原則として原料費調整制度により毎月価格水準に変動があります。原料費調整制度は、都市ガスの原料費の変動に応じてガス料金を調整する制度です。
都市ガスの原料である液化天然ガス(LNG)や液化石油ガス(LPG)の価格は、常に国際的な為替状況や原油価格の動きに応じて変動しており、これをガス事業者単体の努力のみで価格制御することは困難となります。このため、都市ガスの原材料価格に大幅な上下がある場合であっても、都市ガス会社としては経営が不安定にならないように価格を調整する仕組みが必要となります。結果として、都市ガスの原価とある程度連動する仕組みとして、1996年に原料費調整制度が日本において導入されました。これによって、都市ガス会社は予め定めた「基準単位料金」に、原料費調整による調整額を加算または減算し算定することとなります。
関西電力の「なっトクプラン」への切替でガスの品質は変わる?切替によって想定されるデメリット
詳細は電力・ガス取引監視等委員会のHP等によって各種情報が公開されておりますが、原則として都市ガスプランの切替によって不利益を被らないように配慮された各種制度が整備されています。そのため、例えば安定供給や、ガスの品質(火力等)や保安面等に関するデメリットはありません。ガスそのものの品質や信頼性は、どの会社からガスを買っても全く同じです。
あえて考えられるデメリットを挙げるとすると、例えば仮に関西電力が倒産や事業撤退等した場合は、他の都市ガスプランに切り替える手間が発生する点は欠点と言えます。もしくは都市ガスプランによっては、例えば引越し等での解約時に違約金が発生するケースもあるので、そうした思わぬ出費が発生しないかは契約前に確認した方が良いと考えられます。
まとめ
本ページでは、関西電力による都市ガスプランの価格情報をご紹介してきました。試算の結果としては、例えば4人暮らしであれば関西電力の都市ガスプランへの切替によって、6442円もの値下げ効果が期待できます(月間40㎥利用想定)。
最後に、もしどの都市ガス会社を選べば良いか分からない方は、おすすめのガス料金プランページを作成しておりますので、宜しければご覧ください。もしくは、都市ガスではなくLPガスをご利用の方におかれましては、当サイトではガス屋の窓口を推奨しております。LPガスは非常に高額な単価を設定している業者もあるので、切り替えることによって料金が半額になるケースも稀にあるほど、高い効果が期待できます。本ページの情報が、皆さまのガス料金削減の一助になりましたら幸いです。