エアコン掃除で電気代を大幅に節約!簡単にできる省エネ対策ガイド

  • 更新日:2026/01/29

室内の温度を調整し、快適な環境を整えてくれるエアコンは、日々多くの電気を消費しています。

環境への配慮や電気代の削減といった観点から、エアコンの消費電力を抑えられないかと考えている方も多いのではないでしょうか。

エアコンの消費電力を抑え、節電や省エネを実現するためには、定期的なエアコン掃除がおすすめです。

この記事では、エアコン掃除がもたらす省エネ効果や具体的な掃除方法、さらに掃除以外で実践できる省エネの方法についてご紹介します。

エアコン掃除による省エネ効果に関心のある方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

1.エアコン掃除が電気代節約の鍵!省エネのためにできること

エアコン掃除は、エアコンの稼働における効率を改善し省エネ効果をもたらします。では、そもそもエアコンを掃除しないとどの程度稼働効率に影響があるのでしょうか。

エアコンの掃除が省エネに与える影響について、詳しく見ていきましょう。

1.1エアコン内部の汚れが電気代に与える影響

エアコンを使用しているうちに稼働効率が落ちる主な原因は、機器内部に汚れが蓄積するためです。

エアコンの内部には、空気中のホコリなどを捕集するためのフィルターが設置されています。フィルターを掃除せずに使用し続けるとホコリが溜まり、冷暖房効率の低下を招きます。

また、エアコン内部はカビが発生しやすい環境でもあり、ホコリとカビが相まって稼働効率をさらに低下させる原因となります。

エアコンのフィルターに不織布を被せて汚れた状態を再現した実験では、室温約34℃の環境で冷房を28℃に設定したところ、設定温度に到達するまでに約3時間を要しました。

一方、不織布を被せていないフィルターでは、同じ条件下で約30分で設定温度に到達しています。

この結果から、フィルターの汚れによって冷暖房効率が大きく低下することが分かります。さらに設定温度を下げた場合、不織布を被せたフィルターでは何時間経過しても設定温度に到達せず、汚れたフィルターを使用するデメリットがより明確になりました。

また、28℃に設定してから約3時間が経過すると、汚れたフィルターを使用した場合は消費電力も大きくなっていきます。

きれいなフィルターであれば、設定温度に到達した後はその状態を維持するだけで済みますが、汚れたフィルターでは温度を下げ続けなければ快適な状態を保てないためです。

このように、エアコンを掃除せずに使い続けると、室内を快適な空調状態にするまでに余分な時間とエネルギーが必要になると言えるでしょう。

1.2エアコン掃除で得られる節約効果

では、エアコンを掃除して冷暖房効率を改善すると、節電や電気代の節約にどの程度の効果があるのでしょうか。

1時間あたりの電気代は、「電気代=消費電力(kW)×電力量料金単価(円/kWh)×使用時間(時間)」という式で算出できます。

電力量料金単価は地域や電力会社によって異なりますが、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が発表した令和4年7月22日時点の全国平均は31円/kWhとされています。仮に、エアコン使用時の消費電力を500Wとすると、計算は以下のとおりです。

0.5(kW)×31(円)×1(時間)=15.5円

このエアコンを1日8時間使用した場合、1日あたりの電気代は124円となります。これを1ヶ月(30日)使用すると、月々の電気代は3,720円です。

一方、エアコンの汚れを放置したまま使用し、風量が約30%低下している場合、通常よりも約15%多くの電力を消費するとされています。そのため、汚れたエアコンを1ヶ月使用した場合の電気代は、以下のように算出できます。

3,720(円)×1.15=4,278円

つまり、通常の状態と比べて、汚れたエアコンでは月に558円も電気代が高くなる計算です。これを1年間使用し続けると、合計で6,696円の差が生じます。

このことから、エアコンは定期的に掃除を行い、常にきれいな状態を保つことが、節電や電気代の節約につながると言えるでしょう。

2.エアコン掃除で省エネ効果を最大化する方法

エアコン掃除によって冷暖房効率を高め、省エネ効果を引き出すためにはエアコン全体をしっかり掃除する必要があります。

フィルターはもちろん、本体のカバーや吹き出し口、室外機も手入れするのが望ましいです。エアコンの省エネ効率を最大限にまで高めるためには、何をしたら良いのか見ていきましょう。

2.1フィルター掃除で基本の節電

フィルターが汚れていると、目詰まりによって風量が低下し、冷暖房効率も下がります。

フィルターの汚れの主な原因は、ホコリや動物の毛などです。特にペットを飼っている家庭では汚れが溜まりやすいため、注意が必要です。毎日エアコンを使用している場合は、2週間に1回を目安に掃除すると良いでしょう。

フィルターを掃除する際は、まず表面に付着したホコリを掃除機で吸い取ります。汚れがひどい場合は、掃除機での清掃後に中性洗剤とブラシを使ってやさしくこすり洗いをするのがおすすめです。その後、40℃程度のぬるま湯で洗い流し、十分に乾燥させてからエアコンに取り付けましょう。

なお、フィルターが濡れたままの状態で装着しないよう、十分に乾かすことが大切です。

2.2本体カバーと吸い込み口・吹き出し口の掃除

エアコンを使用していると、本体カバーや吸い込み口、吹き出し口にも汚れが溜まります。こうした汚れを放置すると冷暖房効率が低下するため、定期的に手入れを行うことが大切です。

本体カバーを掃除する際は、外側に付着したホコリを乾いた清潔な布で拭き取りましょう。本体内部にもホコリは溜まりますが、エアコン内部は精密機器のため、フィルター以外を自分で掃除するのは難しく、無理に行うと故障の原因にもなります。

吸い込み口は本体の上部または前面にあり、室内の空気を取り込む部位のため、ホコリが溜まりやすい傾向があります。掃除をする際は、いったん電源を切ったうえで、乾いた布、または水で湿らせて固く絞った布で拭き取りましょう。

吹き出し口は、エアコン本体の下部にある風の出口です。風向きを調整する「ルーバー(羽)」が付いているため、乾いた布、または水で湿らせて固く絞った布で拭き取ります。掃除の際は電源を切り、ルーバーを手で動かしながら、破損させないよう注意して手入れしてください。

2.3室外機の掃除と整理

エアコン掃除では、室内機だけでなく室外機も手入れすることが大切です。室外機の側面や背面にある熱交換器(アルミフィン)が汚れていると、稼働効率が低下し、消費電力が増える原因になります。

掃除を行う際は、エアコンの電源を切ったうえで、室外機表面に付着した砂やホコリをほうきなどで払い落とし、ブラシや掃除機で汚れを取り除きましょう。外装部分は水で洗い流すことも可能です。

アルミフィンは薄い板状の部品で、付着したゴミを取り除くことで稼働効率の改善が期待できます。ただし、柔らかく変形・破損しやすいため、強くこすりすぎないよう注意してください。

また、室外機は本体の掃除だけでなく、周辺環境の整備も重要です。室外機の周りに荷物などを置くと熱がこもり、稼働効率が下がるため、周囲には物を置かないようにしましょう。

2.4お掃除機能付きエアコンのメンテナンス

エアコンの中には、自動でフィルターを掃除してくれる「お掃除機能付き」の機種もあります。

こうしたエアコンは、運転中や停止後などにフィルターに付着したホコリを自動で取り除き、内部のダストボックスに集めるのが特徴です。ただし、ダストボックスの中身は自動で空にならないため、定期的に捨てる必要があります。また、内部全体の汚れは別途掃除が必要です。

ダストボックスは取り外せるため、エアコンの電源を切ってから取り外し、中のホコリを捨てましょう。

汚れがひどい場合は、台所用の中性洗剤(または弱アルカリ性洗剤)を水で薄めて洗浄液を作り、漬け置きしたうえで歯ブラシなどでやさしくこすり洗いします。取り付ける際は、水気を十分に切ってから戻してください。

また、フィルターには細かいゴミが残る場合もあるため、通常のエアコンと同様に定期的な手入れを行うのが望ましいでしょう。本体の外側や吸い込み口、吹き出し口なども、必要に応じて拭き掃除で対応してください。

3.エアコン掃除以外の省エネ対策

エアコンを使用するうえで省エネ対策を行う方法は、掃除だけではありません。エアコンの使い方を工夫することによって、エアコンが消費するエネルギーや電気代を抑えることができます。

エアコン掃除以外で省エネを実現するための方法について、詳しく見ていきましょう。

3.1エアコンの設定温度と湿度を最適化

エアコンの稼働効率を最大限に高めるには、設定温度に加えて室内の湿度も重要です。

冷房を使用する場合は室温が28℃、暖房の場合は20℃を目安に設定すると良いでしょう。湿度は50%前後を目安にすると、より快適に過ごしやすくなります。除湿機や加湿器を活用したり、室内に洗濯物を干したりすることで、湿度を調整できます。

また、自動運転モードを使用すると、エアコンに内蔵された制御プログラムが室内環境に合わせて運転を調整するため、快適性を保ちながら節電につながります。

3.2風向きや風量の調整

エアコンを効率良く使用するためには、風向きや風量の調整も重要です。

冷房運転では冷たい空気が下にたまりやすいため、吹き出し口を上向きに設定すると良いでしょう。

反対に、暖房運転では暖かい空気が上にたまりやすいため、吹き出し口は下向きにするのが望ましいです。空気の対流を促し、室内の温度が均一になるよう調整しましょう。

また、風量は使用時間や目的に応じて使い分けるのがおすすめです。風量を弱くすると消費電力は抑えられますが、設定温度に達するまで時間がかかり、長時間運転になってかえって電気代が高くなることがあります。

一方、風量を強くすれば短時間で温度を調整できますが、そのまま運転を続けると電気代がかさむ可能性があります。

風量設定を「自動」にしておけば、エアコンが室温を検知して適切な強さに調整してくれるため、特におすすめです。

3.3使用しない時期には電源オフ&コンセント抜き

エアコンを使わない時期は、本体の電源を切るだけでなくコンセントを抜いておくと良いでしょう。

コンセントを差したままにしておくと、リモコンからの指示を待つ待機状態になります。待機状態は稼動時ほどでないものの電力を消費するため、そのままでは電気代がかかってしまうのです。

春や秋など、エアコンを毎日使用しない時期はコンセントを抜いておくことをおすすめします。

3.4室外機周りに日よけを設置

エアコンを効率良く使用するためには、室外機の管理にも気を配る必要があります。

室外機に直射日光が当たると、温度が上昇して室内の熱を排出する効率が落ちてしまうのです。そのため、とくに夏場は室外機に直射日光が当たらないよう、日除けを設置しておくと良いでしょう。

ただし、室外機の吹き出し口を塞いでしまわないよう注意が必要です。

4.エアコン掃除を業者に依頼するメリットとタイミング

自力で定期的なエアコン掃除を行うことも大切ですが、一定期間ごとに専門家にクリーニングを依頼することも大切です。

一方で、自力での掃除ほど頻繁にクリーニングを頼むのは難しいため、目安を知っておいたほうが管理しやすいでしょう。効率的にエアコンを使用するためのクリーニングについてご紹介します。

4.1業者に頼む場合のメリット

エアコンは、定期的に業者にクリーニングを依頼するのがおすすめです。

エアコンの内部は精密機械になっているため、自力ですべてを掃除するのは難しくなっています。エアコンを故障させずに効率的に掃除するためには、業者が持つ専門的な知識が欠かせません。

専門業者は専用の高圧洗浄機や洗剤を使用し、エアコン内部に溜まった汚れを手際良く落としてくれます。内部で発生しているカビも落とせるため、エアコンがよりきれいな状態で使えるようになるでしょう。

4.2エアコンクリーニングを依頼する最適なタイミング

業者にエアコンのクリーニングを依頼するのは、年に1度がおすすめです。

とくに、夏前や冬前などエアコンを毎日使用するようなシーズンの前がベストでしょう。エアコンを使用していない間に静電気でホコリが溜まったり、カビが発生したりしている可能性があるため、本格的に使用し始める前にきれいにするのが望ましいです。

5.まとめ

エアコンを効率良く使用し、省エネを実現して電気代を節約するためには定期的な掃除と適切な運転設定を行うのがカギです。良いコンディションで使用すれば、無駄な電力消費を抑えて効率的にエアコンを使用できます。

「ハウスケアラボ」では、簡単にできるエアコンの掃除方法から専門業者に頼む方法まで、幅広い対策を紹介しています。エアコンの掃除や効率的な使用について、より詳しく知りたい方はぜひハウスケアラボを覗いてみてください。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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エコモ博士
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