河原実業の都市ガスはどのような料金プラン？お得度をチェック！

2017年4月から、都市ガスの自由化が始まりました。しかし、今も都市ガスの自由化前から契約している会社のままにしている人も、多いのではないでしょうか。

近年は、ガスや電気の原料価格が高くなっているため、各家庭の光熱費の負担が大きくなっています。

少しでも節約を考えたいところですが、使う電気やガスを大幅に減らすことは難しいでしょう。そうなると、各家庭でできる節約術の1つは、少しでもお得な会社・サービスと契約することです。

ガス会社は、各社料金プランやサービスが異なります。現在お住まいのエリアで契約できるガス会社を検索すると、今より安くガスを使えるところが見つかるかもしれません。

今回は、東京ガスエリアを中心に都市ガス小売事業を展開している、河原実業の料金プランをご紹介します。現在契約しているガス会社との料金差を比較してみましょう。

河原実業とは

河原実業は、東京都足立区にあるエネルギー会社です。まずは、河原実業の会社概要・事業内容についてご紹介します。

【河原実業の会社概要・事業内容】

河原実業は、都市ガス・LPガスの販売などエネルギー事業が中心の会社ですが、ガス器具など住宅機器販売事業も行っています。

電力事業に関しては、2022年に、東京電力エナジーパートナー株式会社の電力販売代理店の事業を終了しました。

現在、ホームページでは自社のブランド「エネリックでんき」を立ち上げ、電力小売を行う予定と案内していますが、サービス開始の案内は出ていません。

河原実業の都市ガス事業は、「ちょいトク1」というサービス名になっています。提供エリアは、以下のとおりです。

【提供エリア】

※一部エリアでガスの提供ができない市町村もあります

河原実業の料金プラン

次に、河原実業の都市ガスの料金プランについて解説します。河原実業の料金計算方法は以下のとおりで、都市ガスなどとあまり変わりません。

ガス料金＝基本料金＋従量料金（ガス使用量×単位料金）＋原料費調整額

原料費調整額も、ガス使用量1㎥ごとにかかる料金です。

ここで注意したいのが、原料費調整額についてです。原料費調整額など、基本料金・従量料金以外の金額はさまざまなガス会社が設定しています。

その金額は同じではないため、基本料金・従量料金がほかのガス会社より安くても、原料費調整額が高いと料金が逆転する可能性があります。

現に河原実業でも、過去にこの原料費調整額によって、一部ガス料金の「逆転現象」が起きてしまったことがありました。河原実業のホームページで掲載している「重要なお知らせ」を引用します。

「LNG輸入価格の高騰の折、これまで東京ガスを含む一部の都市ガス会社における原材料費調整制度の関係で「ちょいトク1」とのガス料金の価格逆転が生じておりましたが、本年２月検針分ガス料金より『ガス料金の価格逆転』は解消しております。為替やLNG輸入価格は未だ不安定なところがございますが、今しばらくの間は『ガス料金の価格逆転』は生じないと思われます。これを機会に改めて「ちょいトク1」へのお申込みをご検討ください。」

基本的に、河原実業のガス料金は東京ガスなどより安くなっていますが、LNG輸入価格があまりに高騰すると、ガス料金が高くなるリスクがあるということです。

原料価格は世界情勢などの影響を受けるため、今後もこのようなことが起きないとは簡単に言い切れません。

河原実業の東京ガスエリアの料金プラン

まずは、河原実業の東京ガスエリアの料金プランをご紹介します。東京ガスは東京地区・群馬地区で料金が異なっていますが、河原実業では群馬県が提供エリアに含まれていません。今回は、東京地区の料金を比較対象とします。

【基本料金】

【基準単位料金】

（原料費調整額を含まない1㎥あたりの従量料金）

東京ガスと河原実業では、そもそもガス使用量の「料金区分」の区切り方が異なっています。

そのため、1ヶ月のガス使用量によっては、簡単に料金比較ができないかもしれません。しかし、基本的には、河原実業のほうが安くなる可能性が高いです。

河原実業では、東京エリアのガス料金について、以下のように案内しています。

＜東京エリアのガス料金＞

• 一般家庭の平均的なご使用量（年間使用量384㎥：1ヶ月平均32㎥を想定）：年間3,348円（5.43％）お得
• ご使用量が多めのご家庭（年間使用量504㎥：1ヶ月平均42㎥を想定）：年間4,272円（5.55％）お得

ホームページには料金シミュレーションもあるため、気になる人はシミュレーションにガス使用量などを入力し、どれだけ料金が安くなるかチェックしてみてください。

河原実業の東部ガスエリアの料金プラン

続いて、東部ガスエリアの料金プランも比較してみます。東部ガスでは、秋田地区・郡山など茨城県エリアの地区で料金が分かれていますが、河原実業では秋田地区で都市ガスの提供を行っていません。今回は、茨城県エリアの料金表を比較対象とします。

【基本料金】

【基準単位料金】

（原料費調整額を含まない1㎥あたりの従量料金）

こちらも、料金区分が東部ガスと異なっているため、料金表を見るだけでは簡単に比較できないでしょう。料金差が気になる人は、料金シミュレーションを試してみるのがおすすめです。

河原実業の鷲宮ガスエリアの料金プラン

続いて、鷲宮ガスエリアにおける河原実業の料金を確認してみましょう。基本的な特徴は、東京ガスエリアや東部ガスエリアと同じです。

【基本料金】

【基準単位料金】

（原料費調整額を含まない1㎥あたりの従量料金）

こちらも、一部料金区分が鷲宮ガスと異なっているので、比較が難しい場合があります。しかし、基本的に基本料金と従量料金の合計は、河原実業のほうが安くなる設定です。

河原実業の秦野ガスエリアの料金プラン

次に、秦野ガスエリアの料金比較です。秦野ガスエリアでも、基本的な料金の特徴はほかのエリアと変わりません。

【基本料金】

【基準単位料金】

（原料費調整額を含まない1㎥あたりの従量料金）

秦野ガスの場合、26㎥～80㎥までと別に、41㎥～50㎥のガス使用量で別の料金区分が設定されています。しかし、河原実業では、そのような設定がありません。

河原実業の大東ガスエリアの料金プラン

大東ガスエリアも、河原実業と料金プランを比較してみましょう。大東ガスのホームページでは、料金案内のページで毎月の「調整単位料金」を掲載しています。

これは基準単位料金ではなく、毎月の原料費調整額を含めた1㎥あたりの従量料金です。そのため、以下の表の従量料金と金額が異なります。

【基本料金】

【基準単位料金】

（原料費調整額を含まない1㎥あたりの従量料金）

大東ガスのホームページでは、毎月の料金に関して、使用量1㎥あたりの「早見表」を用意しています。料金比較したい場合、この表を使うのがおすすめです。

河原実業と契約した場合の特典について

河原実業と新規契約した場合、以下の特典が用意されています。

＜河原実業と契約した場合の特典＞

• お申し込み感謝割引キャンペーン（6回目の請求額から1,000円割引）
• Web割引（12回目のガス料金から最大2,000円を割引）
• ガス器具購入時、メーカー希望小売価格から40～65%オフ

ただし、河原実業のホームページを見ると、上2つの特典は2023年3月31日までの申し込みの人が対象となっています。

現在も特典が継続されているか気になる人は、直接問い合わせて確認してみるのがおすすめです。

河原実業のメリットと良い口コミ・評判

河原実業に寄せられている口コミは、主に料金面に関するものが多いです。

＜河原実業のメリットと良い口コミ・評判＞

• 東京ガスよりガス代が安くなりました。

ただし、特典に関する口コミは過去のものです。現在、河原実業が実施している特典とは、異なる可能性があります。

河原実業の注意点と悪い口コミ・評判

河原実業には、以下のような口コミも見られました。

＜河原実業の注意点と悪い口コミ・評判＞

• 点検が雑

料金に関して気になる悪い口コミはありませんでしたが、いくつか注意点があります。

＜料金に関する注意点＞

• 床暖房・エコキュートなどを使用している人向けのプランがない
• ガス使用量が少ない家庭だとお得度が落ちる
• ガスと電気のセット割引・キャッシュバック・ポイント還元などはない

これらの要素を加味すると、ほかのガス会社と契約するほうがお得に感じる人もいるでしょう。

河原実業がおすすめの人

河原実業がおすすめなのは、以下のような人です。

＜河原実業がおすすめの人＞

• シンプルに安い料金プランのガス会社と契約したい人
• 料金シミュレーションをした結果割引金額が高くなる人

河原実業の大きな特徴として、地域の都市ガス会社と使用量の区分が異なっていることが挙げられます。

そのため、この区分のボーダー1㎥の違いによって、お得度が大きく変わる可能性が高いです。

そのため、事前に料金シミュレーションをしてみて、料金がどれだけ安くなるか確認する必要があります。

ただし、河原実業ホームページにある料金シミュレーションを使う際は、以下の点に注意が必要です。

＜料金シミュレーションを使う際の注意点＞

• 東京ガスの東京地区等（群馬・群馬南・四街道 12A 地区以外の地区）で「一般契約料金」もしくは「湯ったりエコぷらん」を契約している人向けのシミュレーションとなっています。
• シミュレーションで算出される金額は、実際にお支払いいただくガス料金と異なる場合があります。
• シミュレーションの年間の月々のガス使用量の想定は、ガス供給条件などに基づいた河原実業の「想定値」になっています。

河原実業のお申し込み方法

河原実業への申し込み方法は、以下のとおりです。

＜河原実業の申し込み方法＞

• Web申し込み
• 電話でのお申し込み
• 河原実業の営業所での申し込み

Web申し込みの場合、「チラシ・申込コード番号」を持っている人は別になっているので、ご注意ください。

河原実業では、お申し込みの方法などについて詳細な案内がなされていませんが、どの会社と契約する場合でも、お申し込み時には以下の情報の入力が必要です。

＜必要な情報＞

• 現在の契約情報（お客さま番号など）
• お支払情報（クレジットカード番号など）

手元に検針票などを用意しておきましょう。Webから申し込む場合でも、契約書への記入・返送といったやりとりは必要です。申し込みからすぐ、ガスの供給が切り替わるわけではありません。

もっとも簡単な方法はWebからの申し込みですが、料金などについて詳しく聞きたい場合は、電話や営業所を訪問してのお申し込みがおすすめです。

特に河原実業では、料金シミュレーションが東京ガスエリアのものしか用意されていません。それ以外のエリアの人が実際の請求料金について知りたい場合は、問い合わせてみることをおすすめします。

ガス会社の切り替えにかかる費用・解約金

ガス会社の変更時の違約金・解約手数料の定めは、会社ごとに異なります。気になる人は、各社の約款をご確認ください。

河原実業では、違約金や解約手数料は発生しません。ただし、解約手続き後も、変更前のガス会社から1ヶ月間ガスの供給が継続される場合があります。

また、他社から河原実業に契約を切り替える場合も、現在の会社で解約手数料がかかる可能性があるので、注意が必要です。

ガス会社の切り替えに関するよくある質問

ここからは、ガス会社の切り替えに関するよくある質問をご紹介します。ガス会社選びの参考にしてみてください。

Q.ガス自由化とはどのような制度ですか？

A.都市ガスを利用している人が、ガスを購入する会社を自由に選べるようになる制度です。2017年4月から、日本でも導入されています。それまでは、地域ごとに契約できるガス会社が決まっていましたが、今はいろいろな企業の料金プラン・サービスを比較検討できるようになりました。

ただし、自由化以降にガスの販売を始めた業者に切り替えると、必ずしも料金が安くなるとは限りません。ガス代の節約を目指すなら、ライフスタイルに合った会社・料金が高くなるリスクが低い会社を選ぶことが重要です。

Q.ガス会社を切り替えるとガスの品質が落ちるのではないですか？

A.ガス会社を変えても、ガスの品質は落ちません。ガス管の管理を行うガス導管事業者は変わらないため、今まで通り保守点検や緊急時対応を行ってくれます。

Q.ガス会社を変更する際に、なにか工事は必要ありますか？

A.ガス会社を切り替えても使うガス管は変わらないため、基本的に工事の必要はありません。ただし、切り替えにあたって修復工事などが必要な場合は、ガス工事が必要になることがあります。

まとめ

今回は東京ガスエリアを中心に、関東の広い範囲で都市ガスを供給している河原実業の料金についてリサーチしました。

料金プランを見てみると、基本料金・従量料金のどちらも、地域のガス会社より安くなる可能性が高いといえます。

実際に、河原実業と契約した人の口コミを見ても、料金が安くなったと感じている人が多いようでした。

また河原実業では、ガス機器などの販売も行っているため、新たにガス機器を購入する場合に安く購入できるのも魅力です。

ガス代の節約を考えているなら、契約切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。ただし、以下の点に注意が必要です。

＜注意点＞

• 原料費調整額によっては地域のガス会社と料金が逆転する可能性がある
• 床暖房向けプラン・電気とのセット割引といったサービスはない
• 料金区分が異なるため、現在契約している地域のガス会社と料金を比較するシミュレーションがしにくい

河原実業以外にも、関東地区で都市ガスの供給を行っているガス会社はたくさんあります。全国に名前が知られている有名なエネルギー会社も、都市ガス自由化以降、都市ガスの小売販売を始めていることが多いです。

気になる人は、ほかの会社とも料金比較をしてから、河原実業に申し込むか考えてみましょう。

電気プラン乗換コムでは、各ガス会社の都市ガス料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、ガス料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメのガス会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

河原実業によるガス料金プランを使えるエリアは？

各ガス会社が提供するガス料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて河原実業が提供するガス料金プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記ガス料金プランを利用可能であるかご確認ください。

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※各ガス料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

【ご家庭の方】ガス料金プランの想定年間ガス代は？

都市ガス料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用したガス量に1m3あたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各都市ガス会社のHPに掲載されておりますので、ガス利用量と単価を計算式に当てはめることで、実際に支払う必要があるガス料金を割り出すことができます。

下記表は、河原実業の公式HPにて公開されている単価情報から、「河原実業のガス料金プラン」を利用した場合、年間でどの程度のガス料金となるのか想定値を整理したものとなります。なお、世帯人数別のガス利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています（ご参考）。

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※各ガス料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間ガス代は、一人暮らし（月間19㎥）、二人暮らし（月間31㎥）、三人暮らし（月間39㎥）、四人暮らし（月間40㎥）、五人暮らし（月間42㎥）、六人暮らし（月間43㎥）を利用した場合の推計値です。

ガス料金プランの想定削減メリット・デメリットは？

ガス料金プランの切替によってどの程度お得になるかについて、下記にて年間想定削減額を整理しております。こちらも上記表と同様、河原実業の公式HP掲載の単価情報および総務省統計局の家計調査によるガス代を参考に、1人～6人暮らし毎に推定値を計算しておりますので、皆様の世帯人数に併せてご参照ください。

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※各ガス料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間ガス代は、一人暮らし（月間19㎥）、二人暮らし（月間31㎥）、三人暮らし（月間39㎥）、四人暮らし（月間40㎥）、五人暮らし（月間42㎥）、六人暮らし（月間43㎥）を利用した場合の推計値です。

追加のオプション

河原実業の都市ガスプランを利用することで、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

【小型オフィスなど法人の方】ガス料金プランの想定年間ガス代は？

飲食店や美容院、小規模オフィスなどでガス料金プランを利用した際、年間でどの程度のガス料金となるのか想定値を下記表にて整理しております。皆様がご利用のガス利用量に合わせてご参照ください。

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※各ガス料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

【小型オフィスなど法人の方】ガス料金プランの想定削減メリット・デメリットは？

飲食店や美容院、小規模オフィスなどでガス料金プランを利用した際の年間想定削減額を下記表にて整理しております。皆様がご利用のガス利用量に合わせてご参照ください。

※横にスクロールで表全体を表示

※各ガス料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

• 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、河原実業の公式HPをご確認ください。