W電力とはどんな電力会社?会社の概要や料金プランなどを解説!

  • 更新日:2025/01/16

電力会社の乗り換えを検討中の人から、W電力が注目される場合もあります。新規利用の申し込みは常時可能であり、乗り換えをおすすめされる場合もありますが、運営会社の概要や料金プランなどは事前に一度確認しておきたいところです。

そこで今回は、電力会社の乗り換えを検討中の人に向け、W電力の運営会社の概要と料金プラン、メリットと注意点など、乗り換えの判断に役立つ情報を解説します。

目次

W電力とは

W電力は、地方の電力会社が運営している電気の小売りサービスです。会社の概要は、以下のとおりです。

【W電力の概要表】
社名 株式会社ワット
代表者 永田 善三(代表取締役)
役員 永田 哲崇(専務取締役)
久保 信治(常務取締役)
山中 明彦(取締役)(非常勤)
所在地 【本社】
鹿児島県薩摩川内市高江町2918-1
【電力小売事業部】
鹿児島県薩摩川内市若松町2番2号Wビル1F
事業内容(抜粋)
  • 再生可能な自然エネルギーを利用した発電、売電事業及び電力の買取事業
  • 再生可能な自然エネルギー・資源活用の普及並びに省エネルギーに関する情報の収集、普及啓蒙活動及び調査・研究・開発・運営
  • 再生可能なエネルギーを活用した地域対応事業
  • 小売電気事業
  • 特定送配電事業者として電力需給サービスの提供
  • 各種イベントの企画・立案・実施に関する事業
  • インターネットによるアクセスサービス業
  • 酒類の製造・販売業
設立 2006年(平成18年)3月3日
組織 【地域新電力「W電力」】
電力小売部、システム開発部
【柳山ウインドファーム風力発電所の運営・管理】
総務部
沿革
  • 2006年 株式会社ワットの設立
  • 2021年9月 地域新電力部門「W電力」を開設
  • 2022年1月 小売電気事業者登録(A0820)
  • 2022年4月 Wビル完成 「W電力」電力供給開始
関連会社 株式会社 柳山ウインドファーム
株式会社ゼンゾー

W電力を運営している株式会社ワットは、鹿児島県薩摩川内市にあります。本社と電力小売事業部で所在地が異なるため、会社を訪ねたり、書類を送ったりするときは注意が必要です。会社の設立は2006年ですが、現在行っている電気の小売り事業が始まったのは、2022年のことです。

前年の2021年にW電力の運営部門が設立され、翌年に小売電気事業者としての登録が済み、電気の供給開始となっています。会社ができてからはある程度の時間が経過していますが、電気の小売りが始まってから比較的日が浅い点は、W電力の基本として押さえておきたいところです。

会社の事業内容や関連会社について

株式会社ワットの事業内容には、電気の小売りだけではなく、再生可能エネルギーによる発電や電気の供給なども見られます。

再生可能エネルギーに関しては、資源の活用や普及、情報収集などを行っているのも特徴的です。後述する関連会社の事業内容からも、再生可能エネルギーに力を入れている会社であることがわかります。

また、株式会社ワットは、インターネットによるアクセスサービスや酒類の製造・販売など、エネルギー以外の分野の事業も手掛けています。電力会社以外の側面をいくつか持っている点も、会社の基本情報として要チェックです。株式会社ワットの関連会社に関しては、以下のような事業を手掛けています。

【株式会社ワットの関連会社】
株式会社 柳山ウインドファーム 風力発電による売電事業
株式会社ゼンゾー
  • 看板製作
  • 広告
  • デザイン
  • 『カン太郎』
  • 公共広告封筒製作
  • 不動産『とち~え』

柳山ウインドファームは、風力発電による売電事業を行っています。株式会社ワットと並び、再生可能エネルギーによる発電や電気の供給を手掛けている点が特徴的です。

一方のゼンゾーは、看板製作や広告、デザインなどを手掛けている会社です。事業の1つであるカン太郎とは、鹿児島県内にある公共施設やスーパーなどに設置されている、空き缶の回収BOXのことを指しています。 このような設備の運営などをとおして、ゼンゾーは地域の人々や事業者の生活を支えています。

日々の暮らしに欠かせない電気を供給するW電力もまた、地域の暮らしに寄り添ったサービスです。株式会社ワットをはじめ、グループ各社はそれぞれの事業を通じて、地域を支えている会社だといえます。

W電力の料金プラン

W電力の電気料金プランについて

W電力の料金プランは、低圧か高圧・特別高圧かで大きく分かれます。高圧・特別高圧は法人向けであり、一般家庭などでの利用なら低圧を選ぶ形となります。低圧にある料金プランは、以下の3種類です。

    <低圧にある料金プラン>

  • 従量電灯B
  • 従量電灯C
  • 低圧電力

それぞれで契約が向いている人の条件や料金単価が変わるため、詳細は注意して確かめたいところです。また、W電力は各料金プランのなかにも「RE100プラン」と「バリュープラン」の2種類が用意されています。各料金プランのなかで選べる2種類のプランから、詳細を解説します。

RE100プランとバリュープランとは

RE100プランとバリュープランの特徴は、以下のとおりです。

【RE100プランとバリュープランの特徴】
プランの種類 特徴
RE100プラン(スタンダードプラン)
  • 再生可能エネルギー由来の電気100%
  • 国際的なRE100基準もクリア
  • 環境重視のCO2ゼロプランに相当
  • W電力のスタンダードプランにあたる
バリュープラン(価格重視プラン)
  • 再生可能エネルギー由来の電気を中心としたプラン
  • 火力や水力、原子力などによる電気が一部含まれる
  • 再エネ指定非化石証書100%の付与でCO2排出量は実質ゼロに
  • 価格を重視する人におすすめ

両プランの違いは、再生可能エネルギー以外の電気が含まれるかどうかです。再生可能エネルギー由来の電気だけを供給するのがRE100プラン、火力や原子力など従来の発電方法による電気が一部含まれるのがバリュープランにあたります。

運営会社である株式会社ワットが再生可能エネルギーに力を入れているだけに、W電力においてスタンダードとされているのは、RE100プランのほうです。プラン名になっているRE100とは、事業に使用するエネルギーを、再生可能エネルギー由来のものだけでまかなうことを目指す取り組みです。地球環境への配慮として、近年は国際的に提唱されています。

RE100プランを選べば、国際的なRE100基準もクリアできます。環境への配慮を重視しており、RE100にも関心が高い人にとって、RE100プランは魅力的です。ただし、再生可能エネルギー由来の電気は単価が高い傾向にあり、電気代が上がってしまうのがネックです。

そこで、W電力では、電気代が少しお得になるバリュープランも用意されています。バリュープランも、主に再生可能エネルギー由来の電気を使える点に変わりはありません。しかし、火力発電などによる電気が一部入っている関係で、電気代が少しお得になります。

電力構成は年度によって変わる可能性がありますが、2024年度においては、再生可能エネルギー由来のものが80%、その他のものが20%となっています。

以下の各種料金プランのなかでも、RE100プランとバリュープランで電気代の単価が変わるため、利用者としても注意が必要です。

従量電灯B

W電力にある従量電灯Bは、以下のような料金プランです。

    <従量電灯Bの特徴>

  • 主に一般家庭向け
  • 基本料金はアンペア数によって決定
  • 従量料金は3段階で設定

W電力にある各種の料金プランのなかで、一般家庭向けとされているのは従量電灯Bです。現時点で利用している料金プランにおいて、基本料金がアンペア数で決まっているなら、従量電灯Bが向いているといえます。従量料金の単価は、月々の使用量に応じて3段階で決まる仕組みです。料金表は、以下のとおりです。

【従量電灯Bの料金表】
RE100プラン2023 バリュープラン2023
基本料金(10Aあたり) 316.24円
従量料金 120kWhまで 18.28円 18.28円
120kWh超~300kWhまで 23.88円 23.64円
300kWh超 25.90円 25.34円

基本料金の単価は、RE100プランでもバリュープランでも同じです。基本料金の仕組みは要確認で、契約するアンペア数が大きくなるほど、金額が高くなる点に注意が必要です。

従量料金に関しては、1段階目では両プランで単価が変わりませんが、2段階目以降はRE100プランのほうが高くなります。どこから差がつくのかは、電気代のシミュレーションをする段階でしっかり押さえたいところです。

従量電灯C

従量電灯Cは、以下のような料金プランです。

    <従量電灯Cの特徴>

  • 主に商店や事務所などで電気を使用する人向け
  • 基本料金はkVA数によって決定
  • 従量料金は3段階で設定

従量電灯Cは、主に商店や事務所での利用が想定されており、基本料金が決まる基準もアンペア数からkVA数に変わっています。

現時点で利用している料金プランでも、kVA数を基準としているなら、従量電灯Cが向いていると判断できます。従量料金が3段階に分かれている点は先ほどと同じで、各区分の使用量も共通です。料金表は、以下のとおりです。

【従量電灯Cの料金表】
RE100プラン2023 バリュープラン2023
基本料金(1kVAあたり) 316.24円
従量料金 120kWhまで 18.28円 18.28円
120kWh超~300kWhまで 23.88円 23.64円
300kWh超 25.90円 25.34円

従量電灯Bと同じく、基本料金の単価は2種類のプランで共通ですが、契約した容量が大きくなるにつれて金額が高くなる仕組みは、しっかり確認しておく必要があります。また、両プランで従量料金に差がつくのは2段階目に入ってからであり、1段階目では単価に差はありません。

低圧電力

低圧電力は、以下のような料金プランです。

    <低圧電力の特徴>

  • 電気を動力として使用する人向け
  • 業務用エアコンやエレベーターなどを使用するときに契約
  • 基本料金はkW数を基準に決定
  • 力率による割引もしくは割増あり
  • 従量料金は季節によって変化

低圧電力は動力向けの料金プランであり、業務用エアコンやエレベーターなどを使用するときに契約します。基本料金はkW数で決まる仕組みであり、現在契約中の料金プランも同じ仕組みなら、低圧電力が適しているといえます。

また、基本料金は力率によって多少調整される点にも、注意が必要です。力率が85%を上回るなら5%の割引が実施されますが、85%を下回ると5%の割増となります。さらに、従量料金の単価が季節によって変わるなど、これまでの料金プランと違いが多いため、詳細は契約前によく確認することが大事です。料金表は、以下のとおりです。

【低圧電力の料金表】
RE100プラン2023 バリュープラン2023
基本料金(1kWあたり。力率による調整あり) 1023.23円 991.23円
従量料金 夏季(7/1~9/30) 17.49円 17.27円
その他季(10/1~翌年6/30) 15.80円 15.58円

先述の料金プランと異なり、低圧電力はRE100プランとバリュープランで基本料金の単価が異なります。ただし、表示されているのはあくまで単価であり、契約するkW数が大きくなるほど基本料金が高くなる点は同じです。

従量料金は、夏季とその他季で分かれる仕組みとなっています。いずれの区分でもバリュープランのほうが安くなっており、一年を通じて電気代を節約できます。

高圧・特別高圧の料金プランについて

W電力では、高圧・特別高圧の契約も可能です。料金プランの概要は、以下のとおりです。

    <高圧・特別高圧の料金プランの特徴>

  • 主に法人向け
  • 高圧・特別高圧にもRE100プランとバリュープランの2種類がある
  • 両プランの性能評価あり
  • 料金プランの詳細は個別に提案される

高圧・特別高圧の電気は、基本的に工場や商業施設などで使用されるため、W電力においても主に法人向けとされています。プランのなかに、RE100プランとバリュープランの2種類がある点は、低圧の料金プランと変わりません。

適切なほうを選べるよう、公式サイトには両プランの性能評価が載っています。電気代や地球温暖化防止への取り組みなど、各項目でどちらのプランが優れているかを判断できるため、契約を考えているときは一度参照すると良いでしょう。

電気代の具体的な単価など、詳細は個別に提案される仕組みです。公式サイトなどにも料金表は載っていないため、契約をお考えのときはW電力まで一度お問い合わせください。

低圧における電気代の内訳について

W電力で低圧の電気を契約したとき、月々の電気代は以下の4つの費用で決まる仕組みです。

    <低圧における電気代の内訳>

  • 基本料金
  • 従量料金
  • 特定電源調達費
  • 再エネ賦課金

基本料金と従量料金は料金表で確認できますが、残りの2つの費用は載っていません。しかし、実際に電気代の請求を受けるときは、特定電源調達費と再エネ賦課金が加算されます。再エネ賦課金は、再生可能エネルギー発電を普及させるため、近年広く請求されている費用です。

一方の特定電源調達費は、他社で広く請求されている燃料費調整額に相当する費用です。W電力では、化石燃料由来の電気は基本的に調達していないため、費用の名称が少し変わっていますが、電源調達コストなどを反映する費用である点に変わりはありません。基本料金と従量料金以外の費用も確認を忘れないように、ご注意ください。

W電力のメリットと良い口コミ・評判

W電力のメリットと良い口コミ・評判

W電力のメリットには、以下のものが挙げられます。

    <W電力のメリット>

  • 再生可能エネルギー由来の電気を使用できる
  • 電気代の高騰を少し抑えられる
  • オリジナルの特典がある

それぞれのメリットについて、以下で詳細を解説します。

再生可能エネルギー由来の電気を使用できる

前述のとおり、W電力には、各種の料金プランに2種類のプランが別途設けられています。どちらを選んでも、主に再生可能エネルギー由来の電気が供給されます。

近年、再生可能エネルギー発電が広く注目を集めていますが、その電気で主に構成された料金プランはまだ多くありません。

しかし、W電力に乗り換えれば、どの料金プランを選んでも、基本的には再生可能エネルギー由来の電気を使えます。特別な料金プランやオプションを選ぶ必要がなく、再生可能エネルギー由来の電気を手軽に使えるのは、W電力のメリットです。

電気代の高騰を少し抑えられる

再生可能エネルギー由来の電気を利用すると、電気代が上がりやすいのが悩みの種です。しかしW電力なら、バリュープランによって電気代の高騰を少し抑えられます。

バリュープランは、そのほかの電源が一部含まれるものの、再生可能エネルギー由来の電気が中心となっており、近年のエコ活動にも十分に貢献できます。エコ活動と家計のバランスを取ったプランがあるのは、利用者にとって嬉しいポイントです。

オリジナルの特典がある

W電力では、利用者に対して以下の特典が用意されています。

    <オリジナル特典>

  • イベントへの招待
  • RE100ステッカーのプレゼント

特典として招待されるイベントとは、風力発電用の風車を間近で見学できるウォーキングイベントです。迫力のある風車や近くで同時開催されているコスモス祭りなどを見学できるのが、主な魅力です。

あわせて、W電力の契約者には、RE100認定のオリジナルステッカーもプレゼントされています。エコ活動を意識している点を、ステッカーを使ってご家庭やオフィスでアピールできます。

W電力の注意点と悪い口コミ・評判

W電力の注意点と悪い口コミ・評判

W電力の注意点には、以下のものが挙げられます。

    <W電力の注意点>

  • 乗り換え後の電気代をしっかりシミュレーションする必要がある
  • 契約できる地域が限られている
  • オール電化向けの料金プランがない

それぞれの注意点について、以下で詳細を見ていきましょう。

乗り換え後の電気代をしっかりシミュレーションする必要がある

W電力の強みは、再生可能エネルギー由来の電気を供給している点にあります。電気代の安さに強みがあるサービスではないため、乗り換えにあたっては電気代をよくシミュレーションしておきたいところです。電気代のシミュレーションは公式サイト上で可能なので、参考価格は事前に一度チェックしておきましょう。

契約できる地域が限られている

W電力を契約できるのは九州エリアのみとなっており、ほかのエリアからの申し込みはできません。また、九州エリア内でも、離島は対象外となっている点も要チェックです。

オール電化向けの料金プランがない

W電力にはいくつかの料金プランがありますが、オール電化向けのものは見られません。オール電化向けの料金プランは、電気の使用量が多くとも料金が高騰しにくくなっています。

オール電化住宅で通常の料金プランを選ぶと、電気代が高騰しかねません。現時点でオール電化住宅に住んでおり、専用の料金プランを契約している人は、乗り換えを慎重に判断しなくてはなりません。

W電力がおすすめの人

W電力がおすすめの人

W電力がおすすめできるのは、以下の人だといえます。

    <W電力がおすすめの人>

  • 再生可能エネルギー由来の電気を使いたい人
  • RE100への関心が高い人

それぞれの人におすすめのポイントについて、以下で解説します。

再生可能エネルギー由来の電気を使いたい人

W電力が供給する電気は、RE100プランとバリュープランのどちらを選んでも、基本的に再生可能エネルギー由来のもので構成されています。RE100プランがスタンダードとされている点からも、再生可能エネルギーを重視しているサービスであることがわかります。

以上の特徴は、再生可能エネルギー由来の電気を使いたい人にうってつけであり、実際にW電力へと乗り換えるのもおすすめです。

RE100への関心が高い人

再生可能エネルギー由来の電気を使うのはもちろんのこと、国際的な取り組みであるRE100に強い関心を持っている人もいるでしょう。W電力でRE100プランを選べば、近年提唱されている国際的な方針に、一個人や一法人の立場で準拠できます。

特典として配布されているRE100ステッカーにより、RE100基準の達成を証明できるのも、W電力をおすすめできるポイントです。

W電力のお申し込み方法

W電力のお申し込み方法

低圧の電気を利用する場合、W電力の申し込みは以下の流れで進められます。

    <W電力の申し込み>

  • 現在の検針票を用意
  • WEBフォームを使って必要事項を入力
  • 支払いに使用する口座やクレジットカードを登録
  • 必要に応じてスマートメーターへの交換を実施
  • 利用開始日の連絡後、指定日より利用開始

それぞれのステップでどのようなことをするのか、以下で詳細を見ていきましょう。

現在の検針票の用意

W電力へ利用を申し込むときには、いくつか申告しなければならない情報があります。利用希望者の氏名や住所などだけでなく、供給地点特定番号やお客様番号など、電気の契約に関する専門的な情報も必要です。

電気の契約に関する諸情報は現在の検針票に載っているため、申し込みにあたってまずは検針票を用意するのが基本とされています。供給地点特定番号などが載っているなら、オンライン上の検針票などでも構いません。

検針票が手元になかったり、供給地点特定番号などが載っていなかったりする場合は、申し込みの前に、現在利用中の電力会社まで一度お問い合わせください。

WEBフォームを使って必要事項を入力

検針票を用意できたら、申し込みに必要な情報を申告し、W電力まで新規利用を申し込みます。申し込み方法にはFAXなどもありますが、公式サイト上にあるWEBフォームが便利だとして、W電力からもおすすめされています。申し込みフォームにアクセスしたあと、利用希望者や利用場所などの情報を項目にしたがって入力していけば、問題ありません。

支払いに使用する口座やクレジットカードを登録

電気代の支払いに使用する口座もしくはクレジットカードの情報は、後日に登録する仕組みです。

【支払い方法ごとの登録方法】
支払い方法 情報の登録方法
口座振替 後日に届く振替依頼書から登録
クレジットカード払い 後日に届くカード登録用のURLから登録

どちらを選んでも、正式な登録手続きは後日行う流れとなっており、申し込みの段階では登録が完了しません。なお、口座振替の開始には時間がかかるため、準備完了までの支払方法も決めなくてはなりません。選べる方法には、振込・コンビニ決済・クレジットカード払いの3種類があります。

以後の手続きについて

電気を使用する予定の場所にスマートメーターがまだない場合、申し込みや支払い情報の登録手続きが終わったあと、交換作業が行われます。料金や立ち会いは不要であり、利用者側に負担はありませんが、交換作業中に少し停電する場合がある点には注意が必要です。すでにスマートメーターがある場合、交換作業は不要です。

申し込みの手続きやスマートメーターへの交換などが終わったら、利用開始日がメールで通知され、指定日よりW電力の電気を利用できます。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • W電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

W電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。

ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、W電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。

ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。

つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。

例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。

ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

W電力は、鹿児島県にある会社が運営している新電力サービスであり、運営会社は再生可能エネルギーに関する事業に力を入れています。W電力の料金プランはいくつかありますが、各プランのなかで、RE100プランとバリュープランがそれぞれ設けられている点が特徴的です。

乗り換えのメリットは、再生可能エネルギー由来の電気を使えることや、電気代の高騰を少し抑えられるプランがあることなどです。注意点には、乗り換え後の電気代をしっかりシミュレーションしておきたいことなどが挙げられます。

乗り換えをおすすめできるのは、再生可能エネルギー由来の電気を使いたい人や、RE100への関心が高い人です。

申し込み方法としては、公式サイトにある申し込みフォームの利用がおすすめされています。以上をふまえ、W電力に興味が出てきた人は、乗り換えを検討してみてください。

電気料金データベース【ワット】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

ワットによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてワットが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
バリュープラン2023 従量電灯B 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「バリュープラン2023 従量電灯B」の分析ページへ
RE100プラン2023 従量電灯C 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「RE100プラン2023 従量電灯C」の分析ページへ
バリュープラン2023 従量電灯C 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「バリュープラン2023 従量電灯C」の分析ページへ
RE100プラン2023 従量電灯B 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「RE100プラン2023 従量電灯B」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
バリュープラン2023 従量電灯B 63,239円/年 110,810円/年 126,768円/年 135,890円/年 148,808円/年 179,216円/年
RE100プラン2023 従量電灯C 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 150,401円/年 181,481円/年
バリュープラン2023 従量電灯C 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 148,808円/年 179,216円/年
RE100プラン2023 従量電灯B 63,498円/年 111,732円/年 127,958円/年 137,282円/年 150,401円/年 181,481円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
バリュープラン2023 従量電灯B

見つかりませんでした。

RE100プラン2023 従量電灯C

見つかりませんでした。

バリュープラン2023 従量電灯C

見つかりませんでした。

RE100プラン2023 従量電灯B

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、ワットの公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
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オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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