KBNの料金プランについて解説!電気料金がどれだけ安くなるかチェック

  • 更新日:2025/01/15
目次

電力自由化によって、私たちは地域の大手電力会社以外とも、電力需給契約を結べるようになりました。2024年現在は、非常に多くの企業が電力小売事業を行っています。電気以外のサービスをメインに行っている他業種の企業が参入していることも、珍しくありません。

KBNも、ケーブルテレビをメイン事業にしていながら、営業エリアの人向けに電力小売を行っている企業の1つです。KBNと電力契約を結ぶと、どれだけ電気が安くなるのでしょうか。

今回は、KBNの電気料金プランや利用者の評判を解説します。KBNと契約できるエリアにお住まいの人は、ぜひ参考にしてみてください。

KBNとは

KBNは、香川県坂出市に拠点がある企業です。坂出市や宇多津町でケーブルテレビ事業を行っている企業で、そのほかにも地域の人にさまざまなサービスを提供しています。

まずは、企業概要を見てみましょう。

【KBNの概要】
会社名 KBN 株式会社
所在地 〒762-0001
香川県坂出市京町1丁目6番37号
設立年月日 1978年7月13日
資本金 1億円
事業内容
  • 有線テレビジョン放送業務
  • プロダクション業務
  • 第一種電気通信事業
  • 小売電気事業

1978年に設立された企業で、45年以上、地域密着で放送通信事業を行ってきた実績があります。KBNチャンネルでは、地域のお祭り「さかいで大橋まつり」や、地域のスポーツ大会を放送するなど、坂出市や宇多津市向けのサービスを充実させている企業です。

さらにKBNでは、15歳以下の子どもを育てる子育て世帯の応援プランを用意し、地域の暮らしを応援しています。

KBNがケーブルテレビ以外に現在行っている事業は、電話・インターネット・電気です。電力小売事業は「KBNでんき」という名称で展開されています。

KBNの料金プラン

KBNの電気料金プランについて

KBNでは、家庭向け・法人向けに電力供給を行っています。提供しているプランは、以下の4つです。

    <KBNの料金プラン>

  • KBNでんき 電灯A(一般家庭向け、四国電力の従量電灯Aプランに対応)
  • オール電化 でんかe+(オール電化の一般家庭向け、四国電力のでんかeプランに対応)
  • KBNでんき 電灯B(店舗向け、四国電力の従量電灯Bプランに対応)
  • KBNでんき 低圧(事務所向け、四国電力の低圧スタンダードプランに対応)

KBNでんきの基本的な料金システムは、四国電力とあまり変わりません。

    <KBNでんきの基本的な料金システム>

  • 基本料金(最初の11kWhまで)+燃料費調整単価(11kWh分)
  • 電力量料金+燃料費調整単価(1kWhごとに)

上記の合計に、再生可能エネルギー発電促進賦課金がかかります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、どの電力会社と契約しても等しくかかる料金です。2024年5月から2025年4月までは、1kWhあたり3.49円がか かります。

以下の見出しで、KBNでんきの4プランの料金を解説します。ただし、再生可能エネルギー発電促進賦課金は、料金表の金額に含まれていません。そのため、毎月実際に請求される料金には、料金表で示す金額に加えて「電力使用量×3.49円」が加算されます。

「KBNでんき 電灯A」の料金プラン

KBNでんき 電灯Aは、一般家庭向けの電気料金プランです。四国電力の従量電灯Aプランに 対応しています。まずは、基本料金・電力量料金を比較してみましょう。

【「KBNでんき 電灯A」と四国電力の比較】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金 最初の11kWhまで 123.40円 666.89円 -543.49円
電力量料金 最初の120kWhまで 20.37円 30.65円 -10.28円
300kWhまで 26.99円 37.27円 -10.28円
300kWh超過分 28.30円 40.78円 -12.48円

こうしてみると、KBNでんきは一見、非常に電気料金が安くなるように見えます。しかし、KBNでんきと四国電力は、燃料費調整単価がまったく違うことに注意しなければなりません。ここで、2024年1月から7月分までの、両社の燃料費調整単価を 見てみましょう。

【KBNでんきと四国電力の燃料費調整単価の比較】
KBNでんき 四国電力 差額
2024年1月 4.80円 -5.24円 10.04円
2024年2月 5.00円 -5.19円 10.19円
2024年3月 5.00円 -5.21円 10.21円
2024年4月 4.65円 -5.44円 10.09円
2024年5月 4.41円 -5.56円 9.97円
2024年6月 4.23円 -5.67円 9.90円
2024年7月 4.25円 -5.70円 9.95円

このように、燃料費調整単価がかなり違うため、電気料金を考える際は、この単価の違いも計算に加味しなければなりません。今回は、直近2024年7月の料金で、燃料費調整単価込みの料金を比較してみましょう。燃料費調整単価なしの場合に比べて、料金表の差額がかなり変わってきます。

【2024年7月の燃料費調整単価で比較した場合】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金 最初の11kWhまで 170.15円 604.19円 -434.04円
電力量料金 最初の120kWhまで 24.62円 24.95円 -0.33円
300kWhまで 31.24円 31.57円 -0.33円
300kWh超過分 32.55円 35.08円 -2.53円

燃料費調整単価を加味しても、2024年7月で計算すると、KBNでんきのほうが安くなる計算になりました。KBNは、基本料金もかなり安いのが特徴です。

「オール電化 でんかe+」の料金プラン

続いて、KBNでんきの「オール電化 でんかe+」の料金を見てみましょう。対応する四国電力のプランは、四国電力のでんかeプランです 。両社とも、IHやエコキュートがある家庭には、以下の割引料金が適用されます。

    <割引料金>

  • 総容量が2kVA以上の電磁誘導加熱調理器など(IHクッキングヒーターなど)を設置している場合:電気料金5%割引
  • 総容量が1kVA以上の夜間蓄熱式機器(エコキュートや電気温水器など)を設置している場合:電気料金5%割引
  • 上記両方を使用している場合:電気料金10%割引
【「オール電化 でんかe+」の料金プランと四国電力の比較】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金

最初の10kWまで
※以下使用量を含む

  • 平日昼間の最初の70kWhまで
  • 夜間・休日の最初の240kWhまで
12,338.56円 12,338.56円
上記超過1kWにつき 617.22円 617.22円
電力量料金 平日昼間
70kWhをこえる1kWhにつき
44.47円  44.47円
夜間・休日
240kWhをこえる1kWhにつき
33.78円 33.78円

燃料費調整単価抜きの料金表の時点で、KBNでんきと四国電力の単価はまったく同じです。そのため、燃料費調整単価を加味してしまうと、KBNでんきのほうが相当高くなってしまいます。

「KBNでんき 電灯B」の料金プラン

KBNでんきの「電灯B」は、四国電力の従量電灯Bプランに相当するプランです 。一般家庭より電気使用量が多い店舗に適しています。こちらも、プラン比較をしてみましょう。

【「KBNでんき 電灯B」の料金プランと四国電力の比較】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金 契約容量1kWhにつき 261.80円 397.10円 -135.30円
電力量料金 最初の120kWhまで 16.97円 27.25円 -10.28円
300kWhまで 22.50円 32.78円 -10.28円
300kWh超過分 25.42円 35.70円 -10.28円

電力量料金が1kWhあたり10~12円安くなるのは、家庭向けの電灯Aプランと変わりません。燃料費調整単価も両プランで差はないため、毎月の燃料費調整単価の差がどれだけつくかによって、四国電力とどちらがお得になるかが変わります。

電灯Bプランでも、2024年7月の燃料費調整単価を加味して、料金比較をしてみましょう。

【2024年7月の燃料費調整単価で比較した場合】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金 契約容量1kWhにつき 261.80円 397.10円 -135.30円
電力量料金 最初の120kWhまで 21.22円 21.55円 -0.33円
300kWhまで 26.75円 27.08円 -0.33円
300kWh超過分 29.67円 30.00円 -0.33円

やはり燃料費調整単価を加味しても、ややKBNでんきのほうがお得になります。

「KBNでんき 低圧」の料金プラン

最後に、KBNでんきの「低圧」プランの料金も見てみましょう。低圧プランは、低圧電力を使う事務所など向けのプランです。四国電力の「低圧スタンダードプラン」に対応しています 。

【「KBNでんき 低圧」の料金プランと四国電力の比較】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金 契約容量1kWhにつき 1,004.85円 1,183.71円 -178.86円
電力量料金 夏季 15.80円 25.97円 -10.17円
その他 14.36円 24.53円 -10.17円

※夏季:7月1日~9月30日、その他季:10月1日~翌年6月30日

低圧電力も、KBNのほうが電力料金の単価は10円ほど安いですが、燃料調整費単価の差によりこの料金差が埋まる点は、ほかのプランと同じです。月によって、請求される料金が四国電力より安くなるか高くなるか、変わる可能性があります。

こちらも、2024年7月の燃料費調整単価を加味して料金を再計算してみたので、確認してみてください。低圧プランは季節によって単価が違うので、厳密には2024年7月に「その他季」の単価は関係ありませんが、今回は「その他季」も2024年7月の燃料費調整単価の差で計算します。

【2024年7月の燃料費調整単価で比較した場合】
KBNでんき 四国電力 差額
基本料金 契約容量1kWhにつき 1,004.85円 1,183.71円 -178.86円
電力量料金 夏季 20.05円 20.27円 -0.22円
その他 18.61円 18.83円 -0.22円

燃料費調整単価を加味した低圧プランでも、少しだけKBNでんきのほうがお得です。低圧プランに加入する契約者は電気使用量が大きいので、1kWhあたりの単価が0.2円程度違うだけでも、毎月かなりの差がつくことが考えられます。

KBNでんきの割引について

「KBNでんきでは、加入するプランやKBNのほかのサービスの契約状況によって、毎月の電気料金が割引になります。具体的には、以下の内容です。

    <KBNでんき電灯A・電灯B・電圧>

  • KBNひかりテレビまたはKBNひかりネットにご加入で月額275円割引
  • 両方加入していると月額550円割引

<オール電化 でんかe+>
KBNのサービスに加入中の人でも、加入していない人でも、KBNおトク割で月額550円割引

先述のとおり、でんかe+プランは、四国電力と同じ電力量料金単価となっているため、四国電力より電気料金が高くなってしまう計算です。月額550円が必ず割引になりますが、その料金差は550円でカバーできる金額ではありません。

一方、そのほかのプランは、これらの割引を抜きにして考えても、四国電力より電気料金が安い設定です。割引制度を使うと、さらにお得に電気を使用できるでしょう。しかし、こちらも最大割引額が月額550円なので、1kWhあたり燃料費調整単価が1円~2円高くなるだけで、割引額以上の差がついてしまいます。もし今後、燃料費調整単価の見直しなどがあれば、割引のお得感が薄れてしまうので、注意しましょう。

KBNのメリットと良い口コミ・評判

KBNのメリットと良い口コミ・評判

次に、KBNと契約するメリットを利用者の口コミから見ていきます。ただし、KBNは坂出市や宇多津町と限られた地域を中心に営業している企業であるため、利用者の口コミはあまり多くありません。口コミ情報で良しあしを判断するのは、難しいといえます。

    <KBNのメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気料金が安くなる
  • セット割引がある
  • 簡単に申し込めて今までどおり電気が使える

それぞれを具体的に見ていきましょう。

電気料金が安くなる

KBNでんきに電気契約を切り替えて、年に1万円ほどお得になりました。最近は電気代が高くなって困っていたので、かなり助かります。

KBN電気が四国電力より安いポイントは、以下の3つです。

    <KBN電気が四国電力より安いポイント>

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 割引制度(KBN割・セット割など)

割引制度を利用できれば、毎月275~550円電気が安くなり、基本料金・電力量料金と合わせると、月に1,000円以上も割引になるケースが考えられます。

セット割引がある

KBNは、テレビ・ネットを契約していると毎月電気代が550円安くなるので、かなりお得です。KBNはケーブルテレビがメインの企業で、これらのほかのサービスに加入しているかどうかで、お得度が大きく変わります。ケーブルテレビやインターネットに加入している人は、加入を検討してみてはいかがでしょうか。

簡単に申し込めて今までどおり電気が使える

新電力会社に切り替えて不安でしたが、特になにごともなく電気を使えて良かったです。一時的に停電になるのかと勘違いしていました。

KBNでんきなど新電力会社に申し込む際、一部の人は「新しい電力会社だと地域の大手電力会社より電気の質が落ちないか(停電が起きやすくならないか)」「切り替えのタイミングでしばらく電気が使えなくなるのではないか」といった心配をされます。しかし、実際にそのようなことは起きません。

KBNでんきの電力は、従来どおり四国電力が所有する電線を通して送られてきます。電気の質が落ち、停電しやすくなるようなことは起きません。もし停電が起きた場合の連絡先・情報源も、基本的にはKBNでんきではなく、送電網を管理している四国電力になります。

KBNの注意点と悪い口コミ・評判

KBNの注意点と悪い口コミ・評判

次に、KBNに申し込む場合の注意点を見ていきましょう。こちらも、利用者の口コミを確認します。

電気料金が安くない

KBNでんきは電気料金が安く見えますが、結局はあまり安くなりません。むしろ高くなるリスクもあって、四国電力と契約したままのほうがいいかもしれないなと思いました。

KBNでんきの大きな特徴は、以下の2点です。

    <KBNでんきの大きな特徴>

  • 基本料金や電力量料金は、四国電力より非常に安い
  • 燃料費調整単価は四国電力と違う計算方式を用いており、四国電力より非常に高い

2024年7月時点では、燃料費調整単価の差によって、KBNでんきが四国電力の電気料金を大きく上回るような事態は起きていません。しかし、独自の燃料費調整単価を設定する新電力会社は、燃料費調整単価の設定により、電気料金がかえって高くなるリスクがある点に注意が必要です。

KBNがおすすめの人

KBNがおすすめの人

KBNの電気を契約するのがおすすめの人は、以下のとおりです。電気料金を安くしたい人は、契約を検討してみてはいかがでしょうか。

    <KBNがおすすめの人>

  • 坂出市・宇多津町にお住まいの人
  • KBNのほかのサービスを利用している人

それぞれを具体的に見ていきましょう。

坂出市・宇多津町にお住まいの人

KBNでんきの申し込み自体は、KBNのホームページを見ると制限がありません。四国電力管内の人なら、申し込める可能性が高いです。地域のWeb広告記事を見ても、KBNでんきは四国全域OKと案内されています。ほかの 地域密着型の新電力会社でも、出資している自治体以外の人でも、電力需給契約を結べることは少なくありません。

しかし、KBNのそのほかのサービスは、坂出市や宇多津市に限定されていることがあります。そのため、セット割での割引などを考えると、そのほかのエリアの人は申し込むメリットが薄くなってしまう可能性が高いです。

KBNのほかのサービスを利用している人

KBNは、電気以外にも、さまざまなサービスを坂出市や宇多津市の人に提供している企業です。ケーブルテレビを中心に、インターネット・電話などさまざまなサービスを手がけています。「生活安全サービス」といったオプションもつけられるため、かなり生活関連のサービスを幅広く行う企業といえるでしょう。

そのため、電力小売サービスも、基本的にはKBNのケーブルテレビ・インターネットを利用している坂出市・宇多津市の人がお得になるように設計されています。具体的には、以下のような割引です。

    <割引額>

  • KBNでケーブルテレビかインターネットを契約していると毎月275円
  • ケーブルテレビとインターネットの両方を契約していると毎月550円

毎月550円の割引を12ヶ月で計算すると、6,600円にもなります。KBNのケーブルテレビにはさまざまなプランがあり、BS・CSの番組やさまざまなスポーツ番組をアンテナ・チューナー不要で見られるようになるのが、大きなメリットです。地域で契約している人も多いのではないでしょうか。

これらのサービスにすでに加入している人は、電気もKBNに切り替えるとかなりお得になります。基本料金・電力量料金を比較し、安くなるようであれば申し込んでみてはいかがでしょうか。

なお、KBNのホームページでは料金シミュレーションが設置されていますが、これは燃料費調整単価が含まれない試算額が表示されます。また、特定の月の電力使用量を入力すると、そのほかの月も自動的に平均的な使用量を算出し、その使用量をもとに料金を計算する仕組みです。より正確な試算額を知りたい人は、KBNに直接問い合わせてみることをおすすめします。

KBNのお申し込み方法

KBNのお申し込み方法

KBNでんきへの申し込みは、Webのお申し込みフォームから可能です。ただし、このフォームは、以下の項目などもすべて受け付けるフォームになっています。

    <お申し込みフォームの受け付け内容>

  • テレビサービス
  • インターネットサービス
  • テレビ番組関係のお申し込み(プレゼントの応募など)

電気の新規受給契約を結ぶ場合は、お客様番号や供給地点特定番号などの情報を、新しい会社に伝える必要があります。しかし、このフォームにはそれらの情報を記入する欄がないため、Web上のフォームだけでは申し込みが終わりません。ホームページでは、どのようなやり取りがなされるか明記していませんが、電話や書類のやり取りでお客様番号などを伝えることになるでしょう。

お客様側で、現在契約している電力会社へ、解約のお申し込みをする必要はありません。また電力契約切り替えで、メーターの交換が必要になる場合があります。それは、遠隔検診ができないアナログメーターが設置されている場合です。

スマートメーターへの交換が必要ですが、この交換工事も四国電力の指定工事会社が対応するため、お客様側が手配する必要はありません。すでにスマートメーターが設置されている世帯では、メーターの交換工事なしで切り替えが完了します。

KBNでんきは、インターネット・電話など、そのほかのKBNを利用すると、電気料金が安くなるのが大きな特徴です。KBNに申し込む際、これらのサービスを同時に検討する人も多いのではないでしょうか。

ただし、これらの申し込みで電気設備の増減設が必要な場合、四国電力送配電の「インターネット新増設受付システム」での手続きが別途必要になることがあります。これは、KBN側で手続きを代行してくれるわけではなく、お客様側が自ら手続きをしなければなりません。

KBNでんきの正式な利用開始日は、現在の契約電力会社の翌月か、翌々月の最終検針日以降からです。利用料金の引き落としは、検針月の翌月26日(土・日・祝日の場合は翌営業日)になります。

KBN電気の支払い方法は、口座振替、クレジットカードのどちらでも可能です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • KBNが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

KBNが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、KBNが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

KBNは、坂出市や宇多津市を中心に活動している新電力会社です。本業がケーブルテレビのため、放送エリアの坂出市や宇多津市でケーブルテレビを契約している人は、電気料金が安くなります。

また、ケーブルテレビやインターネットの申し込みがなくても、2024年7月時点では、四国電力より電気料金が少し安くなるプランが多いです。燃料費調整単価が四国電力と異なっているため、今後もずっと四国電力より安い電力のままとは言い切れませんが、電気料金を安くしたい坂出市や宇多津市の人は、加入を検討してみてはいかがでしょうか。

もちろん、新電力会社はKBN以外にもたくさんあります。ポイントサービスが充実した大手なども電力供給サービスを提供していることがあるので、ぜひさまざまな会社と料金プラン・特典を比較して、契約する会社を選んでみてください。

電気料金データベース【KBN】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

KBNによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてKBNが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
KBNでんき オールでんか でんかe 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「KBNでんき オールでんか でんかe」の分析ページへ
KBNでんき 電灯A 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「KBNでんき 電灯A」の分析ページへ
KBNでんき オールでんかe+ 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「KBNでんき オールでんかe+」の分析ページへ
KBNでんき 電灯B 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「KBNでんき 電灯B」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
KBNでんき オールでんか でんかe 125,478円/年 167,568円/年 180,038円/年 189,391円/年 198,744円/年 229,920円/年
KBNでんき 電灯A 57,274円/年 106,799円/年 120,383円/年 130,571円/年 140,759円/年 174,719円/年
KBNでんき オールでんかe+ 177,995円/年 239,215円/年 257,486円/年 271,190円/年 284,894円/年 330,573円/年
KBNでんき 電灯B 58,162円/年 103,906円/年 119,249円/年 128,400円/年 140,693円/年 171,197円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
KBNでんき オールでんか でんかe
  • おトク
    KBNひかりテレビ or KBNひかりネットにご加入で月額550円OFF
  • IH割引額
    割引対象額から5%割引
  • エコキュート割引額
    割引対象額から5%割引
  • でんか割引額
    割引対象額から10%割引
KBNでんき 電灯A
  • おトク①
    KBNひかりテレビ or KBNひかりネットにご加入で月額275円OFF
  • おトク②
    KBNひかりテレビ+KBNひかりネットにご加入で月額550円OFF
KBNでんき オールでんかe+
  • おトク
    KBNサービスをご加入中の方でもご加入していなくてもKBNおトク割で月額550円OFF
  • IH割引額
    割引対象額から5%割引
  • エコキュート割引額
    割引対象額から5%割引
  • でんか割引額
    割引対象額から10%割引
KBNでんき 電灯B
  • おトク①
    KBNひかりテレビ or KBNひかりネットにご加入で月額275円OFF
  • おトク②
    KBNひかりテレビ+KBNひかりネットにご加入で月額550円OFF

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、KBNの公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
ページトップへ