三河の山里コミュニティパワーの電力サービスはおすすめ?提供されている電力プランや評判について解説

  • 更新日:2024/09/09

かつて日本における電力小売事業は、北海道電力や東京電力など、大企業による寡占状態にありました。そのため、住んでいる地域によって、どの電力会社と契約するかが実質的に決まっている状態でした。電力会社ごとに異なるプランは用意されていたものの、消費者にとって選択の自由は少なかったといえるでしょう。

しかし、2016年に電力の自由化が実施され、多くの企業が電力業界に参入しました。現在は、それぞれ独自の特徴を持つ、さまざまな電力サービスやプランが提供されています。これにより、消費者は選択の幅が増え、自身の家族構成やライフスタイルに合ったサービスを選べるようになりました。

一方で、最適な電力サービスを発見するためには、積極的な情報収集が必要です。自身にとってのメリット・デメリットを考える際は、電気料金や対象エリア以外も考慮する必要があります。情報が多いので、十分に情報を精査できていない場合は、相性の良くない電力サービスと契約を継続しているケースも少なくありません。

そこで今回は、地域との連携が強い新電力サービスの1つである、三河の山里コミュニティパワーについて、その料金プランや評判などの情報をまとめました。おすすめの人や申込方法についても触れているので、電力プランの乗り換えを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

三河の山里コミュニティパワーとは

三河の山里コミュニティパワー(MYパワー)は、愛知県豊田市にある足助病院の地域医療活動から誕生した、「行政」「地域・家族」「企業・市場」の隙間を補完する役割を目指す株式会社です。現在の株主は、一般社団法人三河の山里課題解決ファーム、あいち豊田農業協同組合などです。

たすけあいプロジェクトの継承発展、山村地域の課題を解決するための新たなサービス開発・実証・展開、対象地域における電力小売事業・再生可能エネルギーの普及促進といった事業を展開しています。

現在、豊田の山林地域では、多くの資金がエネルギー代金、教育費、通信費など、さまざまな形で地域から外部に流出しています。そこで三河の山里コミュニティパワーは、将来的な人口の減少や集落の消滅が危惧されている山村地域において、地域内の経済循環を作ることを目的に定めました。

電力サービスもその一環であり、地域外の電力会社や海外の化石燃料に頼るのではなく、省エネ開発を心がけ、山村地域内でのエネルギー循環を目指しています。そのため、資本や人材も、地域のものを活用することにこだわっているのが特徴です。

三河の山里コミュニティパワーでは「停電時の電源確保」「地域経済循環」「脱炭素化」の3つの観点から、地域内での再エネ発電を推進しています。再エネ発電の手法として採用しているのは、太陽光発電と小水力発電、木質バイオマス発電の3つです。

電力小売事業において重視しているのは、山村地域の事業者や家庭が電気を購入するのではなく、お互いにプラスとなる相互利益となる関係性です。そのため「おたがいさま電力」という名称で、三河の山里コミュニティパワーが電力販売で得た利益の一部を地域に還元しています。それを元手として、一緒に地域の課題解決に一緒に取り組むプロジェクトを推進しています。

提供している電力の電源構成は、水力が4%、石炭火力が25%、液化天然ガスを使ったLNG火力が23%、再生可能エネルギーが4%などです。

三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスの料金プラン

三河の山里コミュニティパワーの「おたがいさま電力」では、家庭用向けの低圧電力プランと、業務用の高圧電力プランを提供しています。また、それぞれの電圧プランに対して、電気利用料や季節ごとに、料金設定が異なる複数のプランが用意されています。

三河の山里コミュニティパワーの電力が供給されているのは、豊田市中山村地域およびそれに準ずる地域です。 具体的には、猿投台地区、石野地区、高橋地区、藤岡地区、松平地区のうち、矢並、西広瀬、東広瀬、中金、上鷹見、滝脇、豊松、御作の小学校区が対象です。これらの地域は、三河の山里コミュニティパワーと連携関係にある、中部電力の対象エリアに含まれます。

三河の山里コミュニティパワーが提供している低圧の料⾦プラン

三河の山里コミュニティパワーでは、一般家庭などで利用できる低圧電力サービスとして、6種類のプランが用意されています。それぞれのプランは電気料金の計算方法が異なり、平均電力利用料や電気を多く使う季節によって、どのプランがお得になるかが異なります。

三河の山里コミュニティパワーが提供している低圧電力サービスの料⾦プランは、以下のとおりです。

【e重量電灯B】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料金 10A ひと⽉につき 297.00
15A ひと⽉につき 445.50
20A ひと⽉につき 594.00
30A ひと⽉につき 891.00
40A ひと⽉につき 1,188.00
50A ひと⽉につき 1,485.00
60A ひと⽉につき 1,782.00
電気量料金 最初の120kWhまで 1kWhにつき 21.33
120kWhをこえる300kWhまで 1kWhにつき 25.80
300kWhをこえる 1kWhにつき 28.75
最低月額料金 ひと⽉1契約につき 266.06
【e重量電灯C】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料金 ひと⽉1kVAにつき 297.00
電気量料金 最初の120kWhまで 1kWhにつき 21.33
120kWhをこえる300kWhまで 1kWhにつき 25.80
300kWhをこえる 1kWhにつき 28.75
【e低圧電⼒】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料金 ひと⽉1kVAにつき 1,178.74
電気量料金 夏季 1kWhにつき 17.09
その他季 1kWhにつき 15.54
【eおとくプラン】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料金 40A ひと⽉につき 1,188.00
50A ひと⽉につき 1,485.00
60Aおよび6kVA ひと⽉につき 1,782.00
電気量料金 最初の120kWhまで 1kWhにつき 21.33
120kWhをこえる300kWhまで 1kWhにつき 25.80
300kWhをこえる 1kWhにつき 28.75
割引額 おとく割引額 1⽉につき 102.00
【eとくとくプラン】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料金 ひと⽉1kVAにつき 297.00
電気量料金 最初の120kWhまで 1kWhにつき 21.83
120kWhをこえる300kWhまで 1kWhにつき 25.80
300kWhをこえる 1kWhにつき 27.32
割引額 おとく割引額 1⽉につき 102.00
【eビジとくプラン】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料金 ひと⽉1kVAにつき 1,178.74
電気量料金 夏季 1kWhにつき 17.09
その他季 1kWhにつき 15.54
割引額 ビジとく割引額 700kWhをこえる1kWhにつき 2.04

三河の山里コミュニティパワーが提供している高圧の料⾦プラン

三河の山里コミュニティパワーでは、高圧業務用と⾼圧電⼒500kW未満の高圧電力サービスプランが用意されており、それぞれに利用金設定が異なるメニューが存在します。三河の山里コミュニティパワーが提供している高圧電力サービスの料⾦設定は、以下のとおりです。

料⾦プラン(⾼圧業務⽤)

料⾦プラン(⾼圧業務⽤)は、夏季とその他の季節で料金が異なる「e⾼圧業務⽤電⼒WE」「e⾼圧業務⽤電⼒FR」、過負荷時間と昼間時間、夜間時間で料金が異なる「e⾼圧業務⽤電⼒TOU」の3種類に分類され、それぞれに料金設定が異なるプランが用意されています。

【e⾼圧業務⽤電⼒WE プランA】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,716.26
電⼒量料⾦ 平⽇(夏季) 1kWhにつき 21.78
平⽇(その他季) 1kWhにつき 20.59
休⽇ 1kWhにつき 17.70
【e⾼圧業務⽤電⼒WE プランB】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,914.26
電⼒量料⾦ 平⽇(夏季) 1kWhにつき 20.18
平⽇(その他季) 1kWhにつき 19.13
休⽇ 1kWhにつき 17.70
【e⾼圧業務⽤電⼒WE プランC】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 2,002.26
電⼒量料⾦ 平⽇(夏季) 1kWhにつき 19.88
平⽇(その他季) 1kWhにつき 18.86
休⽇ 1kWhにつき 17.70
【e⾼圧業務⽤電⼒FR プランA】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,716.26
電⼒量料⾦ 夏季 1kWhにつき 20.74
その他季 1kWhにつき 19.65
【e⾼圧業務⽤電⼒FR プランB】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,914.26
電⼒量料⾦ 夏季 1kWhにつき 19.62
その他季 1kWhにつき 18.63
【e⾼圧業務⽤電⼒FR プランC】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 2,002.26
電⼒量料⾦ 夏季 1kWhにつき 19.41
その他季 1kWhにつき 18.44
【e⾼圧業務⽤電⼒TOU タイムプラン】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,716.26
電⼒量料⾦ 重負荷時間 1kWhにつき 24.06
昼間時間 1kWhにつき 20.96
夜間時間 1kWhにつき 17.40
【e⾼圧業務⽤電⼒TOU タイムプラン2】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 2,002.26
電⼒量料⾦ 重負荷時間 1kWhにつき 21.73
昼間時間 1kWhにつき 19.09
夜間時間 1kWhにつき 17.40

料⾦プラン(⾼圧電⼒500kW未満)

料⾦プラン(⾼圧電⼒500kW未満)は、過負荷時間と昼間時間、夜間時間で料金が異なる「e⾼圧電⼒(第1種)」、夏季とその他の季節で料金が異なる「e⾼圧電⼒(第2種)」の2種類に分類され、それぞれに料金設定が異なるプランが用意されています。

【e⾼圧電⼒(第1種) プランL】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,352.74
電⼒量料⾦ 重負荷時間 1kWhにつき 25.75
昼間時間 1kWhにつき 22.48
夜間時間 1kWhにつき 17.40
【e⾼圧電⼒(第1種) プランH】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,738.26
電⼒量料⾦ 重負荷時間 1kWhにつき 22.44
昼間時間 1kWhにつき 19.64
夜間時間 1kWhにつき 17.40
【e⾼圧電⼒(第2種) プランL】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,352.74
電⼒量料⾦ 夏季 1kWhにつき 21.68
その他季 1kWhにつき 20.48
【e⾼圧電⼒(第2種) プランH】
区分 単位 単価(円/税込)
基本料⾦ ひと⽉1kWにつき 1,738.26
電⼒量料⾦ 夏季 1kWhにつき 19.75
その他季 1kWhにつき 18.75

三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスのメリットと良い口コミ・評判

次は、三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービス「おたがいさま電力」について、良い口コミや評判から、利用者にとってどのようなメリットがあるのかを確認してみましょう。

三河の山里コミュニティパワーは地域性が強い新電力サービスなので、利用を開始する前に、自身にとってどの程度有用なサービスなのかをしっかり確認しておくことをおすすめします。

三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスについては、以下のような良い口コミ・評判が見られました。

    <三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスのメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気を利用することにより山村地域の課題解決に貢献できる
  • 省エネ発電によって生産された電力を利用できる
  • 電気利用料やライフスタイルに合わせたさまざまなプランが選択できる

それぞれを解説します。

電気を利用することにより山村地域の課題解決に貢献できる

三河の山里コミュニティパワーの電力サービスは、その利益の一部を豊田市山村地域が抱える課題解決の資金として活用しています。そのため、追加の出費を支払うことなく、普段どおり電気を使用するだけで地域への貢献が可能です。

具体的な地域課題解決の事業としては、助け合いのボランティア輸送によって移動支援を行う「たすけあいカー」、人感センサーとスマートフォンを活用した「健康見守り」、イベントの開催による「お出かけ促進」などが挙げられます。

また、三河の山里コミュニティパワーの電力を利用することにより、地域外の電力会社や海外の化石燃料に支払う資金が抑えられるのです。山村地域に入ってきたお金を外に流さず、内部で循環させる体制が作られ、産業と雇用が生み出されるので、地域内で使えるお金が増えます。

豊田の山村地域は将来的な税収減が予想されており、それにともなう行政サービスの欠落や、格差・貧困の拡大が大きな課題です。そういった状況に対して、三河の山里コミュニティパワーは生活基盤を支える仲介・サポート役となり、第2の市役所として活動することを期待されています。

長期的な視点で山村地域の発展・継続を重視する方にとって、三河の山里コミュニティパワーのサービスは、金銭的なメリットよりも大きな意味を持つでしょう。

再エネ発電によって生産された電力を利用できる

三河の山里コミュニティパワーでは、停電時の電源確保、地域経済の循環、脱炭素化の3つの観点を考慮し、山村地域内部での省エネ発電を推進しています。現在行われている省エネ発電は、太陽光発電、小水力発電、木質バイオマス発電の3種類です。なるべく環境に優しい電気を使いたいと考えている方にとって、この点は大きなメリットになるでしょう。

また、3つの発電方法それぞれの普及を推進する活動も、実施されています。太陽光発電の推進事業は、PVカーポート・屋根置き型太陽光パネルの販売補助金申請のサポートなどです。山村地域に多く見られる、急峻な河川を利用した小水力発電は、天候や時間帯による影響が少ない省エネ発電として注目され、発電可能な地域の調査研究が実施されています。

木質バイオマス発電は、名古屋大学環境学研究科と連携して事業性の調査が進められており、将来的には関連事業における雇用の創出も期待されています。三河の山里コミュニティパワーの再エネ発電で作られた電力を利用することによって、地球に優しい電力の普及に貢献できるでしょう。

電気利用料やライフスタイルに合わせたさまざまなプランが選択できる

三河の山里コミュニティパワーの「おたがいさま電力」は、比較的シンプルな電力サービスですが、その代わり料金プランは多めに用意されています。低圧電力サービスに限定した場合でも、料金設定の異なる6つのプランが選択可能です。

契約電流の基本料金が7種類用意されているe従量電灯B、夏季とそれ以外の季節で電気料金が異なるe低圧電⼒・eビジとくプランなど、それぞれが独自の特徴を持っています。自身の電力利用状況をしっかり把握し、適切なプランに乗り換えれば、電気料金の削減が期待できるでしょう。

三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスの注意点と悪い口コミ・評判

次は、三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービス「おたがいさま電力」について、悪い口コミ、評判から、どのようなデメリットや注意点があるのかを確認してみましょう。

三河の山里コミュニティパワーの事業は、地域振興事業の一部という側面が強いため、通常の新電力会社と同じ視点で見ると、デメリットが多く感じられるかもしれません。三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスについては、以下のような悪い口コミ・評判が見られました。

    <三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスの注意点と悪い口コミ・評判>

  • サービスの対象エリアが狭い
  • 電気料金と地域への貢献以外の特典がない
  • ホームページなどで気軽に確認できる情報が少ない

それぞれを解説します。

サービスの対象エリアが狭い

三河の山里コミュニティパワーが電力を供給しているエリアは、豊田市の山村地域、およびそれに準ずる地域のみです。これは、地域コミュニティとの連携が強い傾向のある新電力サービスのなかでも、とくに限定的であり、そもそも利用できる世帯が限られています。そのため、乗り換えについて考える際は、まず自身の住んでいる地域が対象エリアに含まれているかどうか、確認する必要があるでしょう。

電気料金と地域への還元以外の特典がない

近年の新電力サービスのなかには、関連するサービスの料金が割引される、ポイントが溜まるといった付帯特典が用意されているものが多く見られます。一方、三河の山里コミュニティパワーの電力サービスの直接的なメリットは、電気料金の割引のみです。

山村地域への貢献は意義の大きな活動ですが、興味がない方にとってあまり重要なポイントにはなりません。電気料金だけを比較すれば一見お得に見えても、付帯特典を含めて考えれば、ほかのサービスのほうがメリットが大きくなる可能性があるでしょう。

ホームページなどで気軽に確認できる情報が少ない

三河の山里コミュニティパワーの電力サービスは、あくまで山村地域の課題を解決する事業の一部です。全国を対象とするような大手の新電力サービスに比べると、規模は小さめです。ホームページの掲載情報も、電力に関する部分は必要最低限の簡素なものなので、人によっては知りたいことがわからず、不便さを感じるかもしれません。

三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスがおすすめの人

次はここまで解説した内容をもとに、三河の山里コミュニティパワーの「おたがいさま電力」への乗り換えがどんな人におすすめなのかを解説します。

    <三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスがおすすめの人>

  • 豊田市の山林地域周辺に住んでいる人
  • 豊田市山林地域に貢献したい人
  • クリーンな電力を使用したい人

上記の特徴に当てはまるかどうかをチェックしてから、電気料金の比較など細部の確認に進んでみると良いでしょう。

豊田市の山林地域周辺に住んでいる人

三河の山里コミュニティパワーの電力サービスは、豊田市の山林地域周辺のみを対象エリアとしています。後述するメリットも山林地域との関連が強いので、乗り換えがおすすめの人も、該当エリアで居住している人に限定されるといって良いでしょう。

豊田市山林地域に貢献したい人

三河の山里コミュニティパワーの電力サービスは、その利益の一部が地域の課題解決のために活用されます。長期的な視点で、山林地域の生活基盤を維持していきたいと考える人にとって、より電気料金が安い電力サービスや付帯特典が多い電力サービスと比較しても、優先して乗り換えるメリットがあるでしょう。

クリーンな電力を使用したい人

三河の山里コミュニティパワーは、太陽光発電、小水力発電、木質バイオマス発電といった再エネ開発を推進しており、太陽光発電設備の販売や申請書作成サポートといった事業も実施されています。「おたがいさま電力」を利用することによって、自分自身でもクリーンなエネルギーを使いつつ、その研究や普及にも貢献が可能です。

三河の山里コミュニティパワーが提供している電力サービスのお申し込み方法

三河の山里コミュニティパワーは、地域と密接に関連した電力サービスであり、広域を対象とした申し込み受付は実施していません。病院や小学校などで、定期的に住民向けの定期説明会を開催しているので 、興味がある方は告知などを確認してみてください。また、ホームページの専用フォームから、問い合わせることも可能です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 三河の山里コミュニティパワーが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

三河の山里コミュニティパワーが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、三河の山里コミュニティパワーが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

三河の山里コミュニティパワーは、愛知県豊田市の「行政」「地域・家族」「企業・市場」の隙間を補完する役割を果たすことを目的として、地域医療活動から誕生した株式会社です。

提供している電力サービス「おたがいさま電力」は、その利益の一部を「たすけあいカー」「健康見守り」「お出かけ促進」といった地域の課題解決活動に役立てています。また、「停電時の電源確保」「地域経済循環」「脱炭素化」の3点に着目し、太陽光発電、小水力発電、木質バイオマス発電による再エネ発電を推進しています。

地域との結びつきが強いサービスであり、対象となるエリアは豊田市の山林地域周辺と限定的です。目立った付帯特典はありませんが、料金プランは細かく分けられており、電力使用量やライフスタイルに合ったものが選択できます。山林地域の生活基盤の維持に貢献できるのは、ほかにはない特徴なので、該当地域に住んでいる方は、ぜひ一度乗り換えを検討してみてください。

電気料金データベース【三河の山里コミュニティパワー】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

三河の山里コミュニティパワーによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて三河の山里コミュニティパワーが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
おたがいさま電力e従量電灯B 愛知県豊田市中山間地およびそれに順ずる地域 中部電力管内管内 「おたがいさま電力e従量電灯B」の分析ページへ
おたがいさま電力e従量電灯C 愛知県豊田市中山間地およびそれに順ずる地域 中部電力管内管内 「おたがいさま電力e従量電灯C」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
おたがいさま電力e従量電灯B 69,271円/年 121,399円/年 138,763円/年 149,113円/年 163,027円/年 197,527円/年
おたがいさま電力e従量電灯C 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 163,027円/年 197,527円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
おたがいさま電力e従量電灯B
  • 最低利用料金制
    最低利用料金が266.06円となっています
おたがいさま電力e従量電灯C

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、三河の山里コミュニティパワーの公式HPをご確認ください。
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Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
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オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
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四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
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