情熱電力はどのような会社で電気料金はお得なのか?利用者の口コミをチェック!

  • 更新日:2024/09/05

電力小売の自由化によって、私たちは企業でも家庭でも、契約する電力会社を選べるようになりました。現在、日本で電力小売を展開する企業は、数えきれないほどあります。各社がサービスに工夫を凝らしており、料金メニューの幅も広がってきました。

電力会社を選べるようになったのは喜ぶべきことですが、たくさん選択肢があるため、どの会社を選べば良いかわからないと感じる人も多いのではないでしょうか。実際、契約を切り替えても、電気が安くなるとは限りません。プラン選びに失敗すると、かえって電気料金が高くなってしまうこともあるので、慎重に会社やプランを比較することが大切です。

今回は、中部電力エリアで電力小売事業を展開している、情熱電力という会社の電気料金プランについて解説します。中部電力エリアで電気料金を節約したいと考えている人は、ぜひ参考にしてみてください。

情熱電力とは

情熱電力は、長野県松本市を拠点に活動している新電力会社です。まずは、企業概要を見ていきましょう。

【企業概要】
会社名 株式会社情熱電力
会社所在地 長野県松本市大手2丁目1-4
設立 2020年6月
事業 小売電気事業
その他エネルギーの供給業務および仲介業務
電気事業全般についての研修会、セミナー、イベントの企画、運営業務
電気業務全般に関する役務およびサービスの提供ならびにコンサルタント業務
その他前各号に付随する一切の業務

情熱電力は、電力自由化がスタートしてしばらく経過してから設立されており、比較的新しい企業です。現在は、長野県に特化して電力小売サービスを展開しています。

情熱電力のホームページでアピールしているのは「電気料金が今よりお安く!」「手続き簡単!」「品質はそのまま!」の3ポイントです。申し込みにあたって、初期導入費用・手数料などは必要ありません。

情熱電力の料金プラン

情熱電力では、低圧・高圧どちらの電気も供給しており、家庭はもちろん、商店・事務所の人も契約できます。低圧で提供しているプランは、以下のとおりです。

情熱電力のホームページで見られる料金表には「スマートライフプラン」など も掲載されていますが、2024年7月時点では、これらのプランに関する詳細な案内・宣伝はなされていません。今後、新たに契約できるプランが増える可能性もあるでしょう。

    <情熱電力の料金プラン>

  • おうち電力プラン
  • お仕事電力プラン
  • 低圧電力プラン

情熱電力では、市場連動プランではなく、固定単価制を採用しています。特徴は、以下のとおりです。

    <情熱電力の料金の特徴>

  • 基本単価・従量単価固定
  • 大手と同じ燃料費調整額を採用
  • 電源調達費・容量拠出金などの別途請求なし

電力料金の計算は「基本料金+1kWhあたりにかかる従量料金(従量単価+燃料費調整額+再エネ賦課金)」で求められます。情熱電力の場合、燃料費調整額が大手(中部電力)と同額です。再エネ賦課金は、どの電力会社と契約しても同じ単価になります。そのため、情熱電力の電気料金プランは、基本料金と従量単価を比較するだけで、中部電力との電気料金の差額が見えてくるでしょう。

2024年6月現在、情熱電力の電気小売サービスは、長野県を対象にしています。「6月より全国9エリア(沖縄を除く)展開予定」と の案内も出ていますが、まだ、その他エリアに関する料金プランの案内などは出ていません。

情熱電力の「おうち電力プラン」の料金

情熱電力の「おうち電力プラン」は、家庭向けの電力プランです。中部電力の従量電灯Bに 対応しています。中部電力と比較してどれぐらい料金がお得なのか、比較してみましょう。

【情熱電力の「おうち電力プラン」の料金】
情熱電力 中部電力 差額
基本料金 10A 321.14円 321.14円
15A 481.71円 481.71円
20A 642.28円 642.28円
30A 963.42円 963.42円
40A 1,284.56円 1,284.56円
50A 1,605.70円 1,605.70円
60A 1,926.84円 1,926.84円
従量料金 最初の120kWhまで 21.20円 21.20円
200kWhまで 25.67円 25.67円
300kWhまで 25.42円 25.67円 -0.25円
300kWh超過分 27.62円 28.62円 -1.00円

中部電力は従量単価が3段階ですが、情熱電力では4段階になっています。200kWhまでの料金は中部電力と同じで、200kWhを超えると情熱電力のほうが安くなるのが特徴です。300kWh電気を使った月は、0.25×100=250円のお得になります。さらに、300kWh以上の従量単価は1円の差がつくため、電気をたくさん使う家庭ほどお得を実感しやすいでしょう。

基本料金は、料金表において情熱電力と中部電力の差がありません。しかし、情熱電力では、使用量によって翌月の基本料金がお得になるようになっています。

具体的には、以下の割引です。

    <割引額>

  • 使用量が200kWh未満:翌月の基本料金を1%割引
  • 200kWh以上:100kWhごとに2%ずつ割引率が増加(上限は1,000kWh以上・19%)

200kWh台の使用量であれば、基本料金が3%、300kWh台の使用であれば5%割引になります。毎月基本料金が5%割引になる場合、基本料金部分でも、年間で以下のお得が生まれる計算です。

    <お得額>

  • 30A:963.42×0.05×12=578.052円
  • 40A:1,284×0.05×12=770.4円

情熱電力のホームページでは、「おうち電気プラン」の電気料金削減事例を、以下のように3パターン解説しています。

【「おうち電気プラン」の電気料金削減事例】
モデル 2人 4人家族 5人以上
契約容量 40A 50A 60A
月間使用量 450kWh 600kWh 800kWh
基本料金割引率 7% 11% 15%
大手電力会社料金 12,742円/月 17,356円/月 23,401円/月
情熱電力料金 12,477円/月 16,854円/月 22,587円/月
月ごとの差額 265円 502円 814円
年間の差額 3,180円 6,024円 9,786円

もちろん、これはあくまでモデルケースです。各ご家庭でどれぐらい安くなるかは、情熱電力の料金シミュレーションページで確認できます。

情熱電力では、同じ電気料金プランで「大和哲也応援プラン」も選択可能です。電気代の一部が、情熱電力アンバサダー・大和哲也選手のサポートに使われます。大和選手は、第6代K-1スーパーライト級チャンピオンに輝いた実績のある、キックボクサーです。格闘技に興味がある人・大和選手を応援している人は、このプランに申し込んでみてはいかがでしょうか。

情熱電力の「お仕事電力プラン」の料金

情熱電力の「お仕事電力プラン」は、中部電力の従量電灯Cプランに対応します。商店・事務所向けのプランです。こちらも、中部電力との料金を 比較してみましょう。

【情熱電力の「お仕事電力プラン」の料金】
情熱電力 中部電力 差額
基本料金 1kVAあたり 324.14円 321.14円 3.00
従量料金 最初の120kWhまで 21.20円 21.20円
300kWhまで 25.09円 25.67円 -0.58円
300kWh超過分 27.62円 28.62円 -1.00円

こちらも、「おうち電力プラン」と同様に、以下の割引が受けられます。

    <割引額>

  • 使用量が200kWh未満:翌月の基本料金を1%割引
  • 200kWh以上:100kWhごとに2%ずつ割引率が増加(上限は1,000kWh以上・19%)

300kWh以上の従量単価が1円割引になる点も、「おうち電力プラン」と同じです。「お仕事電力プラン」は、商店・事務所がターゲットのため、多くの契約者が基本料金最大割引の19%になる、1,000kWh以上の使用量になるでしょう。基本料金・従量単価の割引を合わせると、かなりの金額になる可能性が高いです。

情熱電力のホームページでは「お仕事電力プラン」も、3パターンのモデルで割引事例を紹介しています。電気使用量が一般家庭より多くなる分、モデル事例の割引額も高いです。

【「お仕事電力プラン」の割引事例】
モデル契約容量 10kVA 15kVA 25kVA
月間使用量 880kWh 2,000kWh 2,500kWh
基本料金割引率 15% 19% 19%
大手電力会社料金 26,975円/月 60,635円/月 78,157円/月
情熱電力料金 25,809円/月 57,916円/月 74,327円/月
月ごとの差額 1,166円 2,719円 3,830円
年間の差額 13,992円 32,628円 45,960円

情熱電力の「低圧電力プラン」の料金

情熱電力の「低圧電力」プランは、中部電力の低圧電力プランに対応する、三相・動力、契約電力50kW未満の人向けプランです。こちらも、中部電力のプランと比較してみましょう。

【情熱電力の「低圧電力プラン」の料金】
情熱電力 中部電力 差額
基本料金 1kWあたり 1,204.15円 1,204.15円
従量料金 夏季 16.84円 16.84円
その他季 15.29円 15.29円

※夏季:7/1~9/30

基本的な料金は、情熱電力と中部電力でまったく同じです。しかし、情熱電力では、契約電力が大きいほど、基本料金が以下のとおり割引になります。

    <割引額>

  • 契約容量が5kW未満の場合、基本料金を1%割引
  • 以降、10kWごとに1%ずつ割引率が増加(最大45kW以上・6%まで)

契約容量45kWで毎月基本料金が6%割引になれば、1,204.15×45×0.06=3,251円の違いが生まれることになり、お得です。

情熱電力のホームページでは、低圧電力プランでも3モデルで割引事例を紹介しています。基本料金の割引だけで大きな割引になることもあるので、見てみましょう。

【低圧電力プランの割引事例】
モデル契約容量 10kW 25kW 35kW
月間使用量 400kWh 1,000kWh 2,000kWh
基本料金割引率 2% 4% 5%
大手電力会社料金 18,175円/月 45,438円/月 73,717円/月
情熱電力料金 17,946円/月 44,294円/月 71,716円/月
月ごとの差額 229円 1,144円 2,001円
年間の差額 2,748円 13,728円 24,012円

※いずれのモデルも夏季料金で算出

情熱電力の高圧プラン

情熱電力では、固定単価の高圧プランも提供しています。高圧の場合、個別に料金プランが決められるため、決まった料金表はありません。情熱電力の高圧プランの特徴は、以下のとおりです。

    <情熱電力の高圧プランの特徴>

  • 大手と同じ計算方法(大手と同じ燃料費調整額)
  • 季節別プラン・時間別プランに対応、使用実績に応じてプランを提案
  • 前年度の使用状況を元に料金単価の見直しを実施

情熱電力では、高圧の電力の相談を電話やメール・Webミーティングで受け付けています。中部電力エリアで高圧電力を使用している企業の担当者で、情熱電力の電気料金について気になる人は、相談してみてはいかがでしょうか。

情熱電力のメリットと良い口コミ・評判

次に、情熱電力と契約するメリットを利用者の口コミから考えてみましょう。情熱電力を利用している人は、電気料金の安さを大きなメリットに挙げていることが多いです。

    <情熱電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気料金が安くなる
  • 今まで通り電気が使える
  • 説明がわかりやすい

それぞれを解説していきます。

電気料金が安くなる

電気代が高くなっているなか、電気代は一円でも安いにこしたことはないです。情熱電力は、中部電力より電気料金が安くなるので、とても助かっています。

情熱電力の大きな特徴は、燃料費調整額は中部電力と同額でありながら、基本料金・従量単価が安くなることです。新電力会社のなかには、従量単価がとても安くなっている代わりに、燃料費調整額が高かったり、別名目の料金がかかったりするところがあります。そういった会社の場合、実際には電気料金が大手電力会社より、高くなってしまうことも少なくありません。

しかし情熱電力の場合、中部電力と同じ料金形態であるため、中部電力と料金が逆転してしまう現象が起きないのがメリットです。割引金額は1ヶ月あたり数百円程度でも、年単位で見れば大きなお得につながります。

今まで通り電気が使える

あまりなじみのない新電力会社だったので不安でしたが、契約切り替えもスムーズにできて、今まで通り電気が使えて安心しています。

情熱電力に切り替えると電気料金が安くなりますが、電気の品質が落ちたり、停電しやすくなったりすることはありません。今まで通り、中部電力の送電線を通して電気が供給されるためです。また契約切り替えの際、一時的に停電することもありません。申し込みが完了すれば、1ヶ月程度で自動的に契約が切り替わります。

説明がわかりやすい

情熱電力に問い合わせると、見積もりだけでなく、最適なプランの提案などもしてくれました。担当者の人に、丁寧に説明してもらえて良かったです。

情熱電力は、商店・事務所などで見積もりを取ってから契約した人から、良い口コミが寄せられる会社です。電気料金の節約を考えている小規模事業者の人は、一度連絡して相談してみてはいかがでしょうか。

情熱電力の注意点と悪い口コミ・評判

次に、情熱電力に申し込む場合の注意点を考えてみます。こちらも、利用者の口コミをチェックしていきましょう。

    <情熱電力の注意点と悪い口コミ・評判>

  • 独立系だから不安
  • ほかの企業のほうが安くなる

それぞれを解説していきます。

独立系だから不安

どのような会社かよくわからないので、不安です。電気料金が現在は安くなるとはいえ、料金改定されたらどうしようと思ってしまいます。

新電力会社の多くは、エネルギー事業を行っている親会社が出資して設立されています。自治体が出資している企業・電力小売に参入して、ガスとのセット販売をしているガス会社も多いです。

しかし、情熱電力はそのような企業ではありません。情熱電力のホームページで、関連会社・会社の沿革といった情報が掲載されていないため、企業自体が安心できるのかと思う人もいるでしょう。

ただ、新電力会社は倒産しても、急に電気が使えなくなるわけではありません。倒産した場合、地域の大手(一般送配電事業者)が引き続き電気供給を行います。

ほかの企業のほうが安くなる

ほかの会社のほうがシミュレーションで安くなりそうなので、今回は見送ろうと思います。

情熱電力のように、地域の大手電力会社の料金プランをなぞっている会社は、大手より電気料金が高くならないのがメリットです。一方、どうしても値下げ幅は小さく、割引額が小さくなってしまう傾向にあります。

ただし、料金表・料金シミュレーションの見た目の料金が安いからといって、必ずしもその会社が一番得になるとは限りません。燃料費調整額などの料金計算方法をしっかりチェックし、料金が高くなるリスクが低いことを確認してから、契約することが大切です。

情熱電力がおすすめの人

情熱電力は2024年現在、長野県に特化して電力小売を行っています。申し込むのがおすすめなのは、長野県内に住んでいる以下のような人です。

    <情熱電力がおすすめの人>

  • 電気料金を安くしたい人
  • 電気使用量が多い人
  • 小規模な商店・事務所を経営している人

それぞれを具体的に見ていきましょう。

電気料金を安くしたい人

情熱電力は、中部電力より、基本料金・従量単価どちらもお得な料金プランを用意しています。少しでも電気代を節約したい人は、契約切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

契約アンペア数・電気使用量が多い人

新電力会社の多くは、電気使用量が多いほど、割引率が高くなる料金プランを提供しています。情熱電力も同様で、電気使用量300kWhを超える部分の従量単価が、中部電力より安くなる仕組みです。そのため、電気使用量が多い家庭ほど、お得を実感しやすいでしょう。

さらに情熱電力は、翌月の基本料金も電気使用量によって割引されます。基本料金が大きく割引になる電気会社は、あまり多くありません。基本料金は、契約アンペア数によって変動します。

中部電力エリアや情熱電力の基本料金は、2024年7月現在、321.14円/10Aです。基本料金が10%安くなる場合、契約アンペア10Aだと毎月32円程度の割引、60Aだと200円弱お得になります。契約アンペアの大きな家庭は、情熱電力に申し込むと基本料金も安くなるため、お得になる可能性が高いです。

小規模な商店・事務所を経営している人

情熱電力は家庭だけでなく、法人にも電力を供給しています。低圧・高圧どちらも対応可能なので、幅広い事業者が契約できるでしょう。

また情熱電力では、季節別プラン・時間別プランなどにも対応可能で、高圧の人には個別の見積もりを出しています。担当者に丁寧に見積もりや説明をしてもらえるという口コミも寄せられているため、まず話を聞いてみたい人は連絡してみるのがおすすめです。

もちろん、商店・事務所向けのプランも、中部電力よりお得になっています。従量電灯Cに対応する「お仕事電力プラン」は、第二段階・第三段階の従量単価が安く、電気使用量が多い商店や事務所なら、年間10,000円以上お得になる可能性も高いです。

情熱電力のお申し込み方法

情熱電力のお申し込み方法(一般家庭)は、以下の流れで進みます。

①電気代の見積もり

情熱電力は、事前に相談すれば、電気代がどれぐらい安くなるか見積もりを出してくれるのが特徴です。ホームページの料金シミュレーションを利用する手もありますが、より正確に見積もってもらいたいなら、直接担当者に問い合わせるのがおすすめです。見積もりには、電力会社から送られてくる請求書(検針票)が必要なので、事前に用意しておきましょう。契約内容がわかれば、Web明細などでも大丈夫です。

メール・FAX・Web上へのアップロード、いずれかの方法で請求書を情熱電力に送付すると、見積もり結果を知らせてくれます。電話での相談も可能です。

②お申し込み

情熱電力へのお申し込みは、Webから行えます。お申し込みの際も、請求書(検針票)を用意しましょう。お申し込みにあたっては、下記の情報が必要です。

    <お申し込みの際に必要な情報>

  • 供給地点特定番号
  • 現在契約している電力会社名
  • 現在のお客さま番号(契約番号)

情熱電力の料金支払い方法は、口座振替とクレジットカード決済のどちらも選べます。口座振替を希望する場合、お申し込み後に「口座振替依頼書」が郵送されます。クレジットカード決済を希望する場合はメールで案内が届くので、案内に従って支払い情報を登録しましょう。

③スマートメーターへの交換

新電力会社に切り替える場合、スマートメーターの設置が必要です。現在設置されているメーターがアナログメーターの場合、スマートメーターに交換しなければいけません。

スマートメーターへの交換は、電力会社によって無料で行われます。工事の立会いも、基本的には不要です。

④利用開始

お申し込みから電気の切り替え完了までにかかる期間は、1ヶ月ほどです。切り替えが完了すると、その後10営業日程度で「ご契約内容のお知らせ」が郵送されます。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 情熱電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

情熱電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、情熱電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、長野県で電力小売事業を展開している、情熱電力の電気料金プランを解説しました。情熱電力の料金プランの大きな特徴は、電気使用量に応じて翌月の基本料金が安くなることです。最大19%まで、基本料金が割引になります。契約アンペア50A・60Aといった家庭で基本料金が10%以上割引になると、それだけでも毎月かなりのお得になるでしょう。

情熱電力は従量単価も中部電力より安く、300kWhを超過した分は特に安くなります。電気使用量が多い家庭だと、基本料金・従量単価を合わせて、月に500円以上の割引になることもありえるでしょう。

近年は電気料金が高くなっており、どうやって光熱費を節約しようか、頭を悩ませている人も多いのではないでしょうか。電力会社の契約を見直すと、かなりの節約になることがあります。まだ地域の大手電力会社と契約したままの人は、一度さまざまな新電力会社の料金プランを比較してみてはいかがでしょうか。

情熱電力がサービスを提供している長野県でも、契約できる電力会社の選択肢はたくさんあります。まずは、いろいろな会社の料金プランや特典を比較して、一番お得になる会社がどこか調べてみましょう。

電気料金データベース【情熱電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

情熱電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて情熱電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
おうち電気プラン 愛知県、岐阜県(一部を除きます。)、三重県(一部を除きます。)、静岡県(富士川以西)、長野県 中部電力管内管内 「おうち電気プラン」の分析ページへ
お仕事電気プラン 愛知県、岐阜県(一部を除きます。)、三重県(一部を除きます。)、静岡県(富士川以西)、長野県 中部電力管内管内 「お仕事電気プラン」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
おうち電気プラン 68114円/年 117756円/年 133807円/年 143272円/年 156168円/年 187716円/年
お仕事電気プラン 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 155215円/年 186763円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
おうち電気プラン

見つかりませんでした。

お仕事電気プラン

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、情熱電力の公式HPをご確認ください。
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Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代をとにかく徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア電力より安定して安価
ENEOSのプランは、どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して電気代を削減したい方に推奨できます。特筆すべきは「にねんとく2割」であり、オプションに加入すると長期契約割引を最初から受けられます。3年目以降から割引額が最大となり、それ以降はその最大割引が継続されます。一方で、2年以内の利用となる場合は手数料が1100円発生するため、その点がデメリットとなります。
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オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
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四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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