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秩父新電力の電力サービスはおすすめ?提供されている電力プランや評判について解説
2016年の電力自由化以降、多くの企業が電力市場に参入し、独自の強みをもった新電力サービスを開始しました。それぞれのサービスがもつアピールポイントは多岐にわたりますが、電気代の安さといった金銭的なメリットと並んで大きな存在となるのが、環境に対するメリットです。
ただ安く電力を使うだけでなく、地球に優しい電力を使ってSDGsの取り組みを推進したいと考える方にとって、環境負荷の低さは金銭面よりも大きなメリットになるケースは少なくありません。また、長期的な視野で捉えた地域経済の活性化への貢献など、地元に密着したローカルなメリットが重視される場合もあるでしょう。
今回は、埼玉県で地域と連携した、環境に優しい電力を提供する秩父新電力について、その料金プラン、評判などを解説します。電力サービスがもつメリット・デメリットからどんな人におすすめなのかを分析し、申し込み方法にも触れています。電力サービスの乗り換えや新規契約を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。
秩父新電力とは

秩父新電力(秩父新電力株式会社)は、2018年に埼玉県秩父市で設立された新電力企業です。「秩父地域の豊かな自然を活用して、再生可能エネルギーの地産地消を図ること」「電気料金として地域外に流出していた資金を地域内で循環させ、地域経済の活性化を図ること」の2つを目標として掲げ、持続可能なまちづくりと魅力ある地域づくりを進めています。
経営理念としては「ちちぶから地域の未来を照らす」を掲げており、「エネルギーの地産地消」「地域経済の活性化」「ちちぶ地域の問題解決」の3つを実現するために、産官学金連携で事業を進めているのが特徴です。
秩父新電力は、秩父市、地元企業、埼玉りそな銀行から出資を受けています。そして、水量発電やごみ発電といったベース電源、太陽光発電などのピーク電源、バイオマス・小水力・風力といった新規電源発電に再投資を行い、そこから電力を調達します。それらの電力を公共施設や事業所、一般家庭で使用することにより、電力の地産地消が可能です。
また、省エネ家電の買い替えや環境学習に再投資を行うことによって環境立市を推進し、雇用・定住人口の増加、地域内の資金循環によって地域経済の活性化も期待できます。
秩父新電力の扱う電力
秩父新電力では、FIT電気を含む、ちちぶ産の再生可能エネルギーを優先的に調達しており、その調達量は電源構成全体の5割を占める見込みとなっています。現在調達している再生可能エネルギーは、以下のとおりです。
- ちちぶキッズパーク(太陽光、発電出力12kW)
- 秩父クリーンセンター(FITバイオマス未利用エネルギー、発電出力1,400kW)
- 秩父市荒川公民館(太陽光、発電出力48.6kW)
- 秩父寺沢川発電所(FIT水力、発電出力49.9kW)
<現在調達している再生可能エネルギー>
電源構成は電力メニューの種類によって異なりますが、いずれも全国平均よりCO2の排出量が少なく、環境負荷が抑えられています。また、とくに環境負荷の軽減を重視する方に対しては、「通常プラン」のほかに、より実質再エネ率の高い「RE100プラン」も用意されています。
秩父新電力の電力事業
秩父新電力が展開している電力事業は、大きく分けると、電力の販売と電力の買取の2つです。電力販売事業の「ポテくまパワー」は、個人や低圧・高圧の事業所を対象としており、電力を使用しながらCO2の削減や地域の課題解決に貢献できるのが特徴です。対象地域は、離島を除く東京電力管内であり、とくにちちぶ地域、西武鉄道沿線、荒川流域の利用者を募集しています。
電力買い取り事業の「ちちぶEcoサポータープラン」は、卒FIT太陽光を売却することにより、ちちぶ地域のEcology(低炭素化)とEconomy(地域経済)を応援できます。「ちちぶEcoサポータープラン」に、買取単価が高めのプランAと、契約時に地域通貨がもらえるプランBの2種類が選択可能です。サービス実施エリアは、電力販売事業とは異なり、埼玉県および島嶼地域を除く東京都が対象となっています。
秩父新電力の提供している電力サービスの料金プラン
秩父新電力が提供している電力サービスは「ポテくまパワー」と「ちちぶRE100電力」の2種類です。どちらの料金プランを契約した場合でも、ちちぶ産の再生可能エネルギーが優先して供給されます。
なお、送配電網は、従来どおり東京電力パワーグリッドのものを使用するので、電力サービスの切り替えによって電力の安定性が低下したり、新たな電線を引く工事が必要になったりすることはありません。
契約期間は原則として1年となっており、終了や変更の連絡がない場合は自動更新されます。解約金は、低圧の場合は無料です。しかし、高圧の場合は、契約期間が1年未満の場合に限り、解約時までの期間が臨時電力として、割増料金が請求されます。
ポテくまパワー
ポテくまパワーは、個人・事業所(低圧)と事業所(高圧)を対象とした、秩父新電力の基本的な電力サービスです。「電気を切り替えるだけでCO2排出を削減できる」「支払った電気代を地域内で循環させることにより、地域経済が活性化される」「事業収益を使い、地域の方々と一体になってちちぶ地域の課題の解決に取り組む」といった3つの特徴があります。
個人・事業所(低圧)
ポテくまパワーの個人・事業所(低圧)向けプランは、「ポテくまパワー(電灯A・電灯B・電灯C)」と「ポテくまパワー(低圧電力)」の2つの料金設定が用意されています。特徴の1つであるCO2削減効果の目安は、一般家庭で利用した場合、以下のとおりです。
【CO2削減効果の目安】
家族構成 | 契約電力 | 電力利用料 | 年間CO2削減効果(杉換算) |
---|---|---|---|
ひとり暮らし | 30A | 200kWh | 1.7本分 |
2~3人家族 | 40A | 300kWh | 2.6本分 |
4~5人家族 | 50A | 400kWh | 3.4本分 |
5人家族以上 | 60A | 500kWh | 4.3本分 |
「ポテくまパワー(電灯A・電灯B・電灯C)」は、アンペアブレーカーまたは電流を制限する計量器による、10Aから60Aの契約が可能です。
単位あたりの基本料金と従量料金が定められたシンプルな価格設定ですが、まったく電気を使用しなかった場合は、基本料金が半額になります。「ポテくまパワー(電灯A・電灯B・電灯C)」の料金設定は、以下のとおりです。
【「ポテくまパワー(電灯A・電灯B・電灯C)」の料金】
単位 | 単価(税込) | |
---|---|---|
基本料金 | 10Aあたり | 280.00 |
従量料金 | 円/kWh | 31.87 |
「ポテくまパワー(低圧電力)」は、契約電力50kW未満で、標準電圧200Vの電気を提供します。こちらも、単位あたりの基本料金と従量料金のみが設定されたシンプルな価格設定であり、まったく電気を使用しなかった場合は、基本料金が半額になります。「ポテくまパワー(低圧電力)」の料金設定は、以下のとおりです。
【「ポテくまパワー(低圧電力)」の料金】
単位 | 単価(税込) | |
---|---|---|
基本料金 | 10Aあたり | 1,050.00 |
従量料金 | 円/kWh | 24.84 |
事業所(高圧)
ポテくまパワーの事業所(高圧)向けプランは、契約電力50kW以上、2,000kW未満を対象としたプランです。SDGsの17の目標のうち、以下4つの目標の達成に貢献しています。
- 7 エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 9 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 11 住み続けられるまちづくりを
- 13 気候変動に具体的な対策を
<SDGsの目標>
基本料金、従量料金は、個人・事業所(低圧)プランと同様にシンプルに設定されており、まったく電気を使用しなかった場合は、基本料金が半額になります。「ポテくまパワー(高圧)」の料金設定は、以下のとおりです。
【「ポテくまパワー(高圧)」の料金】
単位 | 単価(税込) | |
---|---|---|
基本料金 | 円/kW | 1,580.00 |
従量料金 | 円/kWh | 22.14 |
ちちぶRE100電力
ちちぶRE100電力は、秩父新電力の提供する電力に、トラッキング付非化石証書(再エネ指定)を組み合わせることによって、CO2を一切排出しない実質再エネ100%の電力が利用できるプランです。一般家庭および民間事業者の低圧電力、高圧ともに申し込み可能であり、一般メニューの電力量料金に環境価値料金が加算されます。
環境価値料金は、秩父新電力による非化石証明書の取得単価そのままの価格であり、手数料は加算されません。ただし、環境価値料金は市場価格なので、請求月によって金額は変動します。具体的な金額は、ホームページの問い合わせフォームや電話から見積もりが可能です。
秩父新電力のメリットと良い口コミ・評判
次は、秩父新電力についての良い評判や口コミから、その電力サービスがどのようなメリットをもつのかを確認してみましょう。新電力企業のなかには、秩父新電力と同様に、環境負荷の低減や地域への貢献を大きなアピールポイントとして掲げているものが少なくありません。
そのため、一見すると、どのサービスも似たような内容に見えてしまう可能性もあるでしょう。そういった事態を避け、ほかの企業と正確な比較検討を行うためには、実際の利用者の感想や意見から、そのサービス独自の特徴を具体的に把握することが重要です。そして、自身にとってどの程度メリットになるのかを考える必要があります。秩父新電力については、以下のような良い口コミと評判が見られました。
- 特別な手続きなく電気を使うだけで環境負荷の低減に貢献できる
- エネルギーの地産地消による地域の活性化に貢献できる
- 節電によって電気料金が安くなる可能性がある
- ホームページ上で手軽に料金をシミュレーションできる
<秩父新電力のメリットと良い口コミ・評判>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
特別な手続きなく電気を使うだけで環境負荷の低減に貢献できる
秩父新電力では、太陽光、FITバイオマス未利用エネルギー、FIT水力といったクリーンな方法で発電された、再生可能な電力を優先的に調達・供給しています。いずれのプランも、全国平均よりCO2排出率が少ないです。その実質再エネ率は、通常のポテくまパワーでも37%、RE100プランであれば名前どおり100%にまで達します。
また、卒FIT太陽光の買取サービスであるちちぶEcoサポータープランでも、同様に低炭素化への貢献が可能であり、その年間のCO2排出効果は-3%と想定されています。これまでと同じように、電気を使いながら、環境負荷の低減やSDGsの取り組みに貢献できる点は、大きなメリットだといえるでしょう。
エネルギーの地産地消による地域の活性化に貢献できる
秩父新電力は、ちちぶ地域で発電されたエネルギーを優先的に調達し、それを地域の公共施設や事業所、一般家庭に供給することによって、電力の地産地消を実現しています。これにより、電気代として外部に流出していた資金を、ちちぶ地域内で循環させることが可能です。
また、秩父新電力自体が、秩父市や地元企業、埼玉りそな銀行などから出資を受けており、事業の発展によって、雇用・定住人口の増加といった地域経済の活性化が期待できます。
将来的には、地球温暖化や少子高齢化など、地域の課題解決にも取り組むことを目指しています。長期的な視野で地域の活性化を重視している方にとっては、秩父新電力の利用そのものが大きなメリットとなるでしょう。
節電によって電気料金が安くなる場合がある
秩父新電力では、2024年の夏に「ちちぶ夏の節電チャレンジ」と題したキャンペーンを実施しました。これは、東京都の低圧電力契約者を対象とした試みであり、節電を達成した日数に応じて、契約プランごとに決められた一定の電気代が値引きされるキャンペーンです。2024年7月1日~9月30日の3ヶ月間実施された際の達成日数と値引き額は、以下のとおりです。
【「ちちぶ夏の節電チャレンジ」における達成日数と値引き額】
値引き | ||
---|---|---|
達成日数 | 通常 | ちちぶRE100 |
1日 | 200円 | 400円 |
2日 | 400円 | 800円 |
3日 | 600円 | 1,200円 |
4日 | 800円 | 1,600円 |
5日以上 | 1,000円 | 2,000円 |
今後も同様のキャンペーンが実施されるかは未定ですが、電気の使用量が減るだけでなく、さらに電気料金の値引きを受けられることは、節電に対する大きなモチベーションになるでしょう。また、ちちぶRE100は、通常よりも値引き額が大きくなるので、環境への貢献を重視している人にはよりメリットが大きくなります。
ホームページ上で手軽に料金をシミュレーションできる
秩父新電力のホームページ上には、すぐに利用できる料金シミュレーションツールが用意され、「ポテくまパワー」「ちちぶRE100電力」の双方に対応しています。
契約種別と契約容量を選択し、特定月の使用電力量を入力するだけで、1年の電力使用量および電気料金の概算がシミュレーションできます。手軽にシミュレーションできる点は、乗り換えのために電気料金を比較したい人にとって、重要なメリットになるでしょう。
秩父新電力の注意点と悪い口コミ・評判
次は、秩父新電力についての良い評判や口コミから、その電力サービスがどのようなデメリットや注意点をもつのかを確認してみましょう。デメリットや注意点はメリットに比べると目立ちにくく、しっかり比較・分析しなければ、存在に気付けないケースも少なくありません。
電力サービスを乗り換えてから後悔しないためには、評判や口コミを深掘りし、マイナスの面にも目を向けることが大切です。秩父新電力については、以下のような悪い口コミと評判が見られました。
- 利用できるエリアがあまり広くない
- 秩父地域や環境への貢献以外のメリットが少ない
- 環境への貢献を重視した場合は金銭的なメリットが少なくなる
<秩父新電力の注意点と悪い口コミ・評判>
それぞれを具体的に見ていきましょう。
利用できるエリアがあまり広くない
秩父新電力がサービスを提供しているエリアは、離島を除く東京電力管内のみです。新電力企業のなかには、大手電力会社と同程度の広い対象地域を有するものもありますが、それらと比較すると契約可能な人は多くありません。
また後述するように、秩父新電力のメリットは地域性の高いものであり、東京電力管内のなかでも、すべてのメリットを享受できる地域はさらに限定されてしまいます。
節電チャレンジのように、東京都を対象にしたキャンペーンが実施される場合もあります。しかし、基本的には公式のホームページでも言及されている「ちちぶ地域」「西武鉄道沿線」「荒川流域」以外に住んでいる人にとって、乗り換えの優先度は低くなるでしょう。
秩父地域や環境への貢献以外のメリットが少ない
新電力サービスのなかには、電気料金の削減や環境への貢献以外に、さまざまな用途で利用できるポイントの付与や、関連サービスの割引といったメリットを掲げているものも存在します。そして、秩父新電力が提供する「資源の地産地消」「地域内の課題解決」といったメリットは、ちちぶ地域との関連性が強いものです。
当該地域内の人にとっては、金銭的な恩恵よりも優先する価値があるかもしれませんが、ちちぶ地域以外に住んでいる人にとっては大きなメリットにならないでしょう。
また、ちちぶ地域に住んでいる人であっても、環境負荷の低減や地域への貢献への興味が薄い場合は、ほかの電力サービスのほうがメリットが大きくなる可能性があります。
環境への貢献を重視した場合は金銭的なメリットが少なくなる
秩父新電力の提供する電力サービスのなかで、とくに環境への貢献が大きい「ちちぶRE100電力」は、通常の電気料金に環境価値料金が加算されます。環境への貢献だけを重視してプランを選択すると、乗り換え前より電気料金が高額になってしまう可能性もあるでしょう。
乗り換えを検討する際は、環境への影響や金銭的なメリットをどの程度重視するか、しっかり優先順位をつけたうえで、ほかの電力サービスと比較検討しなければいけません。
秩父新電力がおすすめの人
次は、ここまでご紹介してきたサービスの特徴やメリット・デメリットをもとに、どんな人にとって秩父新電力がおすすめなのかを解説します。秩父新電力は、地域性が高い電力サービスを提供しているので、比較的メリットを受けられる層が限られています。以下のポイントに当てはまる人は、秩父新電力への乗り換えを検討してみると良いでしょう。
- 東京電力管内で環境に優しい電気を使いたい人
- 多少高くても実質再エネ100%の電気を使いたい人
- ちちぶ地域の発展や活性化に貢献したい人
<秩父新電力がおすすめの人>
1つずつ解説していきます。
東京電力管内で環境に貢献したい人
秩父新電力は、全体の5割以上をちちぶ産の再生可能エネルギーから調達しており、すべてのプランで全国平均よりもCO2削減量が高くなっています。
一般的なプランである「ポテくまパワー」でも、実質再エネ率が37%と高い水準なので、東京電力管内で環境に優しい電気を使いたい人にとっては良い選択肢になるでしょう。
また、埼玉県や東京都に居住している人であれば、卒FIT太陽光売却プランである「ちちぶEcoサポータープラン」も利用可能です。「ちちぶEcoサポータープラン」は、エネルギーの地産地消を進め、低炭素化を応援しています。太陽光発電のある家に住んでおり、固定価格買取制度の満了が近づいている人は、より高い環境貢献が期待できるでしょう。
多少高くても実質再エネ100%の電気を使いたい人
秩父新電力の提供している「ちちぶRE100電力」は、実質再エネ率100%の電力が利用できるプランです。環境価値料金が加算される分、電気料金は割高になります。
しかし、金銭的なメリットよりも、環境への貢献を重視する人にとっては、基本料金が無料といった電力サービスと比較しても、優先順位の高い乗り換え候補になるでしょう。
ちちぶ地域の発展や活性化に貢献したい人
秩父新電力は、顧客に近い立場で、地域に貢献することを目的として設立された新電力会社です。ちちぶ地域で発電された再生可能エネルギーの地産地消によって、外部への資金の流出を防ぐ、地域の定住者や雇用を増やす、地域課題の解決に取り組むといった方法で、ちちぶ地域の活性化を促進しています。
このちちぶ地域への長期的な貢献は、利用者にとって即時的なメリットではありませんが、ほかの電力サービスでは代替困難なものです。そのため、ちちぶ地域出身の人や、今後ちちぶ地域で長く暮らす予定のある人、ちちぶ地域に強い思い入れがある人などは、秩父新電力を利用するのがとくにおすすめといえます。
秩父新電力のお申し込み方法
秩父新電力を利用する場合は、ホームページ上の専用フォームから申し込みが可能です。申し込みフォームは、新規申し込みの人と現在の住所で切り替える人で分かれており、一部入力が必要な情報が異なります。また、新築・新規の場合は、電話による事前問い合わせが必要になります。支払い方法は、口座振替とクレジットカードが選択可能です。
事前に電気料金の見積もりがほしい場合は、シミュレーターを使った簡易的なもののほかに、お問い合わせフォームや電話で問い合わせることも可能です。
切り替えにともなう廃止手続きなどは、秩父新電力が行うので、利用者が現在契約中の電力会社に連絡を入れる必要はありません。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- 秩父新電力が倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
秩父新電力が倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。
ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、秩父新電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。
ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。
つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。
例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。
ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。
このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
秩父新電力は、秩父市や地元企業、秩父りそな銀行などの出資によって、秩父市に設立された新電力企業です。ちちぶ地域で発電した再生可能エネルギーを優先的に調達・供給しており、電力の地産地消に取り組んでいます。電力循環による資金の流出阻止、地域の活性化なども目的の1つです。
基本的なプランでも、実質再エネ率は37%と高めですが、環境価値料金を加算した「ちちぶRE100電力」では、実質再エネ率100%の電力が利用できます。
サービスの対象地域は、東京電力管内のみとやや限定的であり、金銭的なアピールポイントはほかの新電力会社に比べると控えめです。しかし、地域への貢献や環境負荷の低減といったメリットを重視する方にとっては、独自の魅力をもった電力会社だといえるでしょう。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
秩父新電力による電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて秩父新電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
ポテくまパワー(従量電灯 B) | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く | 東京電力管内管内 | 「ポテくまパワー(従量電灯 B)」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
ポテくまパワー(従量電灯 B) | 67,213円/年 | 121,151円/年 | 139,153円/年 | 150,158円/年 | 164,493円/年 | 201,177円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
ポテくまパワー(従量電灯 B) |
見つかりませんでした。 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
【補足】法人向けの電気料金プラン
飲食店や美容院などの、秩父新電力が提供する低圧法人向けの電気料金プランを一覧化しています。低圧電灯/動力プランをご利用の方におかれましてはご参考ください。
「秩父新電力」の電灯プラン一覧
法人向けの電灯プランは、家庭向けのA(アンペア)契約と異なり、kVA(キロボルトアンペア)契約となります。原則として60A以上かつ50kVA未満の場合はkVA契約となります。1kVAは10Aに相当するため、6kVA契約の場合60Aに相当します。更に多くの電力を利用する50kVA以上の物件の場合は、高圧に区分されKW(キロワット)契約となります。なお、家庭向け電灯契約と法人向け電灯契約の違いは、一度に多くの機器を使用出来るか否かのみであり、利用できる機器そのものは家庭向けと変わりません。
プラン | 6,000kWh | 12,000kWh | 30,000kWh | 60,000kWh | 90,000kWh | 120,000kWh |
---|---|---|---|---|---|---|
ポテくまパワー(電灯C) | 211,380円/年 | 416,040円/年 | 1,023,300円/年 | 2,013,000円/年 | 3,002,700円/年 | 3,989,040円/年 |
ポテくまパワー(ちちぶEcoサポータープラン(電灯C)) | 212,520円/年 | 418,320円/年 | 1,029,000円/年 | 2,024,400円/年 | 3,019,800円/年 | 4,011,840円/年 |
※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。。
「ポテくまパワー(ちちぶ Eco サポータープラン(低圧電力))」の動力プラン一覧
動力プランは、業務用エアコンや業務用冷蔵庫・冷凍庫、工作機械やエレベーターなど、大型の動力機器を動かす際に必要な契約区分です。電灯契約と比べて供給電圧が高いことが特徴です。電灯契約の供給電圧は100Vであるのに対して、動力契約では100Vと200Vの2種類があります。機器に電力を送る方法も異なり、電灯契約の場合は「単相」と呼ばれる方法で電気を送っています。一方で動力契約の場合は「三相」と呼ばれる方法を活用します。また動力プランで使用される三相200Vは、原則としてコンセントが4つ穴になっています。
プラン | 6,000kWh | 12,000kWh | 30,000kWh | 60,000kWh | 90,000kWh | 120,000kWh |
---|---|---|---|---|---|---|
ポテくまパワー(低圧電力) | 224,640円/年 | 424,080円/年 | 997,200円/年 | 1,868,400円/年 | 2,739,600円/年 | 3,598,200円/年 |
ポテくまパワー(ちちぶ Eco サポータープラン(低圧電力)) | 225,780円/年 | 426,360円/年 | 1,002,900円/年 | 1,879,800円/年 | 2,756,700円/年 | 3,621,000円/年 |
※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、秩父新電力の公式HPをご確認ください。