いこま市民パワーと契約すると電気料金はどうなる?料金プランをリサーチ!

  • 更新日:2025/01/16

電力自由化以降、日本ではさまざまな新電力会社が設立されました。エネルギー事業の企業などが、電力小売りに参入する例も多いです。

消費者側の立場で考えれば、価格競争が起こりやすく、電気を安く使える可能性が広がるのは、嬉しいところではないでしょうか。

一方、それは消費者側が、電力会社を選ばなければいけないことも意味します。日本全国で契約できる新電力会社だけでもたくさんあるのに、特定地域を対象にサービスを提供するローカル型の会社も、少なくありません。

自治体がエネルギーの地産地消・雇用創出・クリーンなエネルギーの導入といった目的で「自治体新電力」をつくることも多いです。今回ご紹介する「いこま市民パワー」も、そうした自治体新電力の1つです。

今回は、いこま市民パワーの電気料金プランや特徴、利用者の口コミをご紹介します。関西電力から契約を切り替えた場合、電気は安くなるのでしょうか。

電気代を節約したい人・新電力会社が気になっている人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

いこま市民パワーとは

いこま市民パワーは、奈良県生駒市に拠点がある新電力会社です。まずは、基本的な企業情報を見てみましょう。

【いこま市民パワーの概要】
会社名 いこま市民パワー株式会社
会社所在地 奈良県生駒市元町1-6-12 生駒セイセイビル6階
設立年月日 2017年7月18日
資本金 15,000千円(資本準備金含む)

いこま市民パワーは、2017年12月から事業を開始しています。電力小売りのほか、一般家庭からの余剰電力(卒FIT)買い取りも行っている企業です。出資割合は、以下のとおりです。

    <出資割合>

  • 生駒市(51%)
  • 生駒商工会議所(24%)
  • TJグループホールディングス株式会社(12%)
  • 一般社団法人市民エネルギー生駒(8%)
  • 株式会社南都銀行(5%)

市が半分以上出資しており、そのほかの団体も生駒市と関係が深いところです。収益だけでなく、市の事業の一環として運営されています。

2017年の設立当初の事業目的(「生駒市地域エネルギー会社事業計画」)は、以下のとおりです。

    <2017年の設立当初の事業目的>

    ① 経済面での目的

  • 電力小売りによる収益を確保し市域に留め、地域内での資金循環を促す
  • 一般電気事業者よりも安価な電気の提供による電気料金の削減
  • ② 環境面での目的

  • 市内の再生可能エネルギーの普及促進による低炭素化への貢献
  • ③ 社会面の目的

  • 収益のコミュニティサービスへの還元による市民の生活利便性の向上
  • 収益の地域循環による地域活性化

生駒市には、市や一般社団法人市民エネルギー生駒が所有する、太陽光・水力発電の設備がたくさんあります。いこま市民パワーでは、地産のクリーンエネルギー活用を進めており、2019年度のFIT電気比率は10.4%です。

いこま市民パワーは電力を提供するだけでなく、事業を通して得た収益を地域へ還元することも、目的としています。現在行っているコミュニティサービス事業は「エコタウンまちづくり応援!」「登下校見守りサービス」です。

エコタウンまちづくり応援は、脱炭素化・省エネ、節電・資源循環や環境保全につながる先進的な取組を行っている自治体を支援する事業です。

また生駒市の小学校では、ランドセルなどに入れたICタグを活用し、児童が校門を通過するとメールやアプリに通知が届くサービスを行っています。

いこま市民パワーの料金プラン

いこま市民パワーの電気料金プランについて

いこま市民パワーの料金プランは、以下の3つです。

    <いこま市民パワーの料金プラン>

  • 低圧Fプラン(関西電力「従量電灯A」相当)
  • 低圧Hプラン(関西電力「従量電灯B」相当)
  • 低圧Jプラン(関西電力「低圧電力」相当)

高圧電力を利用している企業も、いこま市民パワーと契約可能です。ただし、高圧の場合は企業ごとに個別契約となるため、過去1年分の電気使用量や請求金額がわかる明細を用意したうえで、いこま市民パワーへ直接問い合わせ見積もりをもらってください。

いこま市民パワーでは、オール電化プラン・時間帯別プランなどがありません。オール電化の家庭でもいこま市民パワーと契約できますが、オール電化に対応した料金プランがないと、損をしてしまう可能性も高いです。

各プランの具体的な料金表を見る前に、まずはいこま市民パワーの料金計算方法を解説します。基本的な計算方法は、関西電力と同じです。以下の金額の合計が、電気料金として請求されます。

    <電気料金の内訳>

  • 最低料金または基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

東京電力・関西電力など地域の大手電力会社でも、会社ごとに料金形態は多少の違いがあります。関西電力では家庭向けの「従量電灯A」に、契約アンペアごとの基本料金が設定されていません。その代わり、15kWhまでの電力使用料金を含めた、最低料金が定められています。

電力量料金は1kWhごとに「16~120kWhまで」「121~300kWhまで」「301kWh超~」と三段階に区切られています。

ただし、燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金も、1kWhごとにかかる料金である点に注意しなければなりません。

そのため、基本的な料金計算式は「最低料金+(電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金)×電力使用量」です。

最低料金に含まれる15kWhまでの部分にも、燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金はかかります。それでは、各プランの料金を関西電力と 比較してみましょう。

【低圧Fプラン(関西電力「従量電灯A」相当)】
いこま市民パワー 関西電力 差額
最低料金 15kWhまで 476.57円 522.58円 -46.01円
電力量料金 120kWhまで 19.69円 20.21円 -0.52円
300kWhまで 24.56円 25.61円 -1.05円
300kWh超過分 27.99円 28.59円 -0.60円
【低圧Hプラン(関西電力「従量電灯B」相当)】
いこま市民パワー 関西電力 差額
基本料金 1kVAあたり 441.21円 447.21円 -6.00円
電力量料金 120kWhまで 17.52円 17.81円 -0.29円
300kWhまで 20.36円 21.02円 -0.66円
300kWh超過分 22.85円 23.52円 -0.67円
【低圧Jプラン(関西電力「低圧電力」相当)】
いこま市民パワー 関西電力 差額
基本料金 1kWあたり 1,075.97円 1,132.71円 -56.74円
電力量料金 夏季 14.32円 14.35円 -0.03円
その他季 12.83円 12.86円 -0.03円

※「夏季」:毎年7月1日~9月30日、「その他季」:毎年10月1日~6月30日

最低料金(基本料金)、電力量料金どちらも、関西電力よりいこま市民パワーのほうが安くなります。では、具体的にどれぐらい安くなるのでしょうか。

いこま市民パワーのホームページには「料金シミュレーション」が用意されています。これは、料金プラン・対象年月・電力使用量を入力すると、その月の料金を表示してくれるものです。

家庭の最も基本的なプランである「Fプラン」(関西電力「従量電灯B」相当)に、数字を入れてみた金額を見てみましょう。

【Fプランのシミュレーション結果】
電力使用量 電気料金
200kWh 5,654.00円
300kWh 8,683.00円
400kWh 12,055.00円
500kWh 15,427.00円
600kWh 18,799.00円

※比較対象年月は2024年9月、政府支援値引き(激変緩和対策事業)を含まない料金

関西電力のホームページでも、料金シミュレーションはあります。ただし、関西電力の簡易シミュレーションは、特定月の電力使用量を入力すると、ほかの月の想定電力使用量を加味した年間料金を表示してくれる仕組みです。各月の料金を詳細に案内するものではありません。

関西電力といこま市民パワーの料金比較をしたいなら、直近の料金明細書に書かれている電力使用量を、実際にいこま市民パワーのシミュレーションに入力してみるのがおすすめです。

いこま市民パワーのメリットと良い口コミ・評判

いこま市民パワーのメリットと良い口コミ・評判

次に、いこま市民パワーに電気を切り替えるメリットを見てみましょう。利用者の口コミなどを見ると、いこま市民パワーのメリットは、以下の2点です。

    <いこま市民パワーのメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気料金が安くなる
  • これまで通り電気が使える

それぞれのメリットを見ていきましょう。

電気料金が安くなる

いこま市民パワーに変えて、電気が安くなりました。ずっと関西電力と契約していたのですが、近所の人もいこま市民パワーを使っていて、うちよりも安くなっていることを聞いて変えました。いこま市民パワーの場合、利益が生駒市の市民サービスに還元されるので、応援できるところも魅力です。

いこま市民パワーの料金プランは、関西電力より最低料金(基本料金)・電力量料金どちらも少しだけリーズナブルです。家庭向けに提供されている最も基本的なプランであるFプランだと、以下のように電気代が安くなります。

    <関西電力からFプランに乗り換えて安くなる電気料金>

  • 最低料金:46.01円
  • 120kWhまで:0.52円
  • 300kWhまで:1.05円
  • それ以降:0.60円

毎月400kWhの電気を使う家庭だと、以下のように電気料金が安くなる計算です。

<毎月400kWhの電気を使う家庭のケース>
46.01円+54.60円(0.52×105)+189.00円(1.05×180)+60.00円(0.60×100)=349.61円

月によって冷暖房の使い方も違うため、各家庭で毎月同じ電気使用量になることは考えにくいでしょう。しかし、契約する電力会社を変えるだけで、年間4,000円ほどの差がつくなら、変えてみたいと思う人も多いはずです。

これまで通り電気が使える

いこま市民パワーに契約を切り替えても、変わらず電気を使えるので安心しています。特に不便も感じません。

日本では、電力自由化が実施されてからも、関西電力など以前からあった電力会社との契約をそのままにしておく人も珍しくありません。

考えられる理由として、停電のリスクは大手電力会社のほうが低いのではないか、何かあったとき(災害時など)の復旧体制が違うのではないかという勘違いが影響している場合があります。

しかし、実は、いこま市民パワーなど新電力会社と契約しても、電気の品質などが変わるわけではありません。

新電力会社の電力は、今まで通り地域の大手電力会社の送電網を通して、消費者のところに届けられるためです。いこま市民パワーの場合、契約後も関西電力の送電網が使われます。

そのため、契約を切り替えたとたん、電気の明るさが落ちる・停電しやすくなるといったことはありません。また、契約切り替えの際に停電することもないため、安心して契約を切り替えられます。

いこま市民パワーの注意点と悪い口コミ・評判

いこま市民パワーの注意点と悪い口コミ・評判

いこま市民パワーと契約するメリットは、関西電力より電気料金が安くなる可能性が高いことです。しかし、契約前には注意点にも目を向ける必要があります。

    <いこま市民パワーの注意点と悪い口コミ・評判>

  • 電気料金が高い
  • 請求書の郵送にお金がかかる

事前に利用者の口コミなどを確認しておきましょう。

電気料金が高い

いこま市民パワーと契約しても、あまり電気料金が安くなった感じがしません。ほかにもいろいろな電力会社があるので、ほかの会社も調べてみようかと考えています。

いこま市民パワーは、関西電力よりも料金プランを安く設定していますが、あまり電気料金が安くなったと感じない人もいます。理由として挙げられるのは、契約切り替え直後の月の電気使用量が多い、契約切り替え直後の燃料費調整額が高くなったなどです。

関西電力からいこま市民パワーに契約を切り替えても、値下げ幅は一般的な家庭の電気使用量なら、毎月数百円にとどまります。しかし、50kWh電気を使うと、その分の電気料金は1,000円以上になるでしょう。

エアコンや電気ストーブを使う頻度が高かった場合、それだけで値下げ幅を上回る料金が請求されていて、先月より電気代が上がっていてもおかしくありません。

燃料費調整額などの要因も、考えられる理由の1つです。燃料費調整額は毎月変動しているため、同じ電気使用量でも燃料費調整額次第で、電気代がかなり変わってしまうことがあります。

特に近年は、燃料価格が高騰していると、報道などでよく耳にするのではないでしょうか。政府も手を打っており、電気代高騰の家計への影響を抑えるために、支援を行うことがあります。しかし、この支援も月によって異なり、支援がある月でも値引き金額は同じではありません。

いこま市民パワーへの契約切り替え後が、ちょうど燃料費調整額が上がったり、支援がなくなったりしたタイミングであることも考えられます。

その場合、前の月と比較して電気料金が高く感じるかもしれません。しかしこの理由で電気代が高くなった場合、どの電力会社と契約していても、値上げの影響をある程度受けてしまいます。

請求書の郵送にお金がかかる

いこま市民パワーは、メールでの請求書送付が基本なのは、マイナスポイントです。自宅兼事務所の経費の計算などで、請求書が紙ベースのほうが便利です。

新電力会社の多くは、請求書を郵送しないことによっても、経費削減を図っています。具体的には、Webのマイページで確認できるようにしていたり、メールで送付したりする方法がとられることが多いです。いこま市民パワーでもそれは同様で、明細書の郵送も可能ですが、1通あたり100円の手数料が請求されます。

市民への還元が限定的

生駒市の自治体電力ですが、あまり自分たちのためになる感じがしません。経営に市が入っているのが、良くない気がします。

いこま市民パワーは、電力事業で得た収益を市民へ還元することも、大きな目的としています。このような自治体新電力は、生駒市以外でも多くの市で実施されてきました。成功を収めているところも多いです。

しかし、いこま市民パワーは、2020年に市との契約に関して、住民監査請求を 起こされたことが報じられました。事業に何か不祥事があったわけではなく、指摘されているのは以下の内容です。

    <指摘されている内容>

  • 生駒市の電力需給契約が入札ではなく、随意契約になっている
  • 随意契約になっているせいで市の財政に負担がかかり、税金が無駄遣いされているのではないか
  • 仕入れ価格が非公表であることなどから、透明性・公平性に疑問がある
  • 利益で実施されている市民サービスの受益者が限定的である

現在いこま市民パワーが行っている市民サービスは、自治会への支援、携帯電話会社を介した子どもの見守りサービスです。

支援を受けている自治会に加入していない人や、学校に通うお子さんがいない人は、直接市民サービスを受けられません。それでありながら、市が特定の企業に高い電気料金を払っていると報じられれば、反対意見が出るのも理解できる話です。

いこま市民パワーのような自治会新電力は、利潤を生むだけでなく、「地元に貢献する」「環境にやさしい電力を推進する」など求められる課題がたくさんあります。

さらにその中で、コミュニティ内の契約者に対し、大手電力会社より安い料金で電気を供給しなければいけません。これらの課題をすべてクリアするのは、当然簡単ではないでしょう。

いこま市民パワーがおすすめの人

いこま市民パワーがおすすめの人

いこま市民パワーと契約するのがおすすめの人は、生駒市で暮らしている人です。

いこま市民パワーは、関西電力エリアの人なら契約できます。ただし、いこま市民パワーのホームページでも「エネルギーの地産地消を促進するため、生駒市内への供給を基本としています。」と案内が出されていました。

いこま市民パワーのような自治体新電力は、自治体への貢献を目的としており、利益の多くは市民に還元されます。そのため、生駒市民のほうが、いこま市民パワーを使うメリットがあるといえるでしょう。

また、現在いこま市民パワーが行っている市民サービス事業は、ある程度絞られています。より多くの市民が受益者となるサービスを近い将来実施する可能性はありますが、現在のいこま市民パワーの事業・理念に賛成できない・自分にメリットが薄いと感じるなら、ほかの電力会社を選ぶのも手です。

新電力会社はたくさんあり、その中には電力量料金が安く設定されているところもあります。さまざまな会社の料金プランを比較し、もっと安いところが見つかるようならその会社と契約するのも手でしょう。

いこま市民パワーのお申し込み方法

いこま市民パワーのお申し込み方法

いこま市民パワーへ申し込むなら電話やメールからも可能ですが、いこま市民パワーのホームページに用意されている「電力供給切替申込フォーム」を使うのが便利です。

申し込みに必要な情報を、ほぼこのフォームで入力・送信できますお申し込みに必要な情報は、以下のとおりです。

    <お申し込みに必要な情報>

  • 名前
  • 電話番号
  • 生年月日
  • メールアドレス(いこま市民パワーの料金明細はメールで送られます)
  • 住所
  • 現在の契約先、契約名義人
  • お客様番号
  • 供給地点特定番号
  • ご使用用途、料金プラン

お客様番号・供給地点特定番号は、現在契約している電力会社の検針票などを見れば確認できます。また、いこま市民パワーの電力供給切替申込フォームでは、添付資料をアップロード可能です。現在の検針票などを撮影し、画像ファイルとして送付すれば、手続きがスムーズに済みます。

いこま市民パワーの料金明細はメールで送られますが、メールアドレスを持っていない人も、いこま市民パワーと契約することが可能です。

ただし、郵送で明細を送ってもらう場合、毎月100円の手数料が必要になります。いこま市民パワーのお支払い方法は、以下のいずれかです。

    <いこま市民パワーのお支払い方法>

  • 南都銀行での口座引き落とし
  • クレジットカード

口座引き落としを選択する場合、自宅に専用の用紙が送られてきます。一方、クレジットカードを選択する場合、メールでカード情報を登録するための案内が送られてきます。

いこま市民パワーに申し込むにあたって、現在契約している電力会社への連絡は必要ありません。ただし、電力会社によっては、解約時に違約金が発生することもあります。

契約期間の長さや解約連絡時期によって違約金がかからなくなることもあるため、事前に確認しておきましょう。

いこま市民パワーへの契約切り替えにあたって、手数料・工事費用などは必要ありません。契約切り替え時、基本的に工事などは必要ないためです。

自宅の電力メーターがアナログメーターの場合、スマートメーターへの交換作業が行われます。基本的に交換作業で立ち会いは必要ありませんが、関西電力送配電株式会社の指定工事業者から連絡があります。

契約切り替えは、月に1回の検針日のタイミングです。早ければ次の検針日に、遅くともその次の検針日(約2ヶ月後)に切り替えが完了します。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • いこま市民パワーが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

いこま市民パワーが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、いこま市民パワーが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。

ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。

例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。

ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、奈良県生駒市で電力供給サービスを行っている企業、いこま市民パワーの料金プランなどを見てきました。いこま市民パワーは、関西電力よりも安いプランで電気供給を行っています。

ただし、地域の大手電力会社より安いことを売りにしている電気会社は、珍しくありません。安さ重視で選ぶなら、ほかの企業とも料金比較をしてみるのがおすすめです。

ただ、いこま市民パワーの活動は、生駒市が市民のために行っている事業という一面も持っています。生駒市にお住まいの人で、電気を使うことによって生駒市に貢献したいと思っているなら、いこま市民パワーと契約するのも良いでしょう。

現在、いこま市民パワーが市民向けに行っているサービスは、学童の見守りサービスなどです。そのため、直接こういったサービスのメリットを受けられない人もいるかもしれません。

しかし、いこま市民パワーの利益が上がることは、エネルギーの地産地消・地域の雇用創出などにつながる可能性もあります。

地域の企業を応援することが、間接的に市民一人ひとりの利益につながるかもしれません。地元への愛着が強い人は、自治体新電力も電力会社選びの候補に入れてみてはいかがでしょうか。

電気料金データベース【いこま市民パワー】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

いこま市民パワーによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にていこま市民パワーが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
低圧Hプラン 奈良県(一部離島を除く) 関西電力管内管内 「低圧Hプラン」の分析ページへ
低圧Fプラン 奈良県(一部離島を除く) 関西電力管内管内 「低圧Fプラン」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
低圧Hプラン 61,510円/年 104,818円/年 120,518円/年 128,784円/年 141,730円/年 169,282円/年
低圧Fプラン 55,108円/年 101,973円/年 115,461円/年 125,577円/年 135,693円/年 169,413円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
低圧Hプラン

見つかりませんでした。

低圧Fプラン

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、いこま市民パワーの公式HPをご確認ください。
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