ふくしま新電力はどんな新電力会社?電気料金プランをチェック!

  • 更新日:2024/07/24

数ある新電力会社の中から、どの会社と契約すれば電気が安くなるかわからず、困っている人はいらっしゃいませんか。新電力会社の中には、契約しても地域の大手電力会社より料金が安くならず、高くなってしまうところもあります。電力自由化が始まった当初は安い料金を提供できていた企業も、燃料価格高騰などで値上げせざるをえなくなり、結果的に高い料金で電気を供給しなければならないこともあるでしょう。

今回は、新電力会社の中から、ふくしま新電力の料金プランをご紹介します。今ふくしま新電力と契約すると、どれぐらい電気料金が変わるのでしょうか。東北電力と契約している人は、ぜひ現在の料金と比較してみてください。

ふくしま新電力とは

ふくしま新電力は、アポログループに所属している新電力会社です。まずは、親会社のアポログループ株式会社について、簡単にご紹介します。

【アポログループ株式会社の概要】
会社名 アポログループ株式会社
所在地 福島県福島市栄町6-1 エスタビル8階
事業内容 グループ会社の経営管理並びにこれらに付帯する業務
グループ会社 株式会社アポロガス(LPガス・灯油小売業など)
ふくしま新電力株式会社(電力小売事業)
ふくしまソーラーファーム(太陽光発電による発電事業)
アポロエナジー(太陽光発電、ペレットストーブなど)
ほっとリビング(新築・リフォームなど)
フェニーチェほっとリビング株式会社(長期優良住宅の販売不動産業宅建業)
株式会社アレックス(水道関連事業)など

アポログループ株式会社は、1971年に「飯坂アポロガス株式会社」という名前で設立され、その後は水道・太陽光などさまざまな事業に進出してきました。現在は、水素ステーション・フィットネスジムなども運営しています。

ふくしま新電力は、アポログループ株式会社の中で、電力小売事業を担っている企業です。太陽光発電による、余剰電力の買取事業も行っています。ふくしま新電力の強みは、電力自由化当初から電力小売に参入していること、グループ創業から50年以上の歴史があり、福島市を中心に事業を展開してきた実績があることです。

企業情報は、以下のとおりです。

【株式会社ふくしま新電力の概要】
会社名 ふくしま新電力株式会社
所在地 福島県福島市北沢又字上日行壇3番地36
事業内容 電力小売事業
電力売買業務及び売買の仲介業務
発電及び電力の供給業務

ふくしま新電力の電力小売サービスは「アポロのでんき」という名称で展開されています。契約のための主な条件は、以下のとおりです。

<契約のための主な条件>
提供エリア:福島県
契約電流:30アンペア以上60アンペア以下
契約容量:6キロボルトアンペア以上50キロボルトアンペア未満

動力を使用する需要や、契約負荷設備の総容量に基づいて契約容量を決定する需要などには対応しておらず、基本的には一般家庭向けのサービスとなっています。

ふくしま新電力の料金プラン

ふくしま新電力では、家庭向けに以下のプランを用意しています。

    <ふくしま新電力の家庭向けプラン>

  • アポロのでんきB
  • アポロのでんきC
  • ふくしまワット100
  • ふくしまワット50

それぞれの料金プランを、東北電力の料金プランと比較してみましょう。

どのプランでも、料金計算式は以下のとおりです。

「基本料金+(電力量料金+燃料調整費+再エネ賦課金)×電気使用量」

再エネ賦課金はどの電力会社と契約してもかかる料金で、2024年5月~2025年4月の電気料金には、1kWhあたり3.49円が 加算される決まりです。

一方、燃料調整費は、電力会社によって違う金額になっています。新電力会社では、電力量料金が安い代わりに、燃料調整費(あるいは燃料調整費と同じ役割を持つ別名目の費用)が高く、実際の請求額は見かけより高くなってしまうことも珍しくありません。

しかし、ふくしま新電力の大きな特徴は、燃料調整費と再エネ賦課金は東北電力と同額の請求であることです。そのため、純粋な基本料金・電力量料金表の比較だけで、電気料金がどれだけ安くなるかわかります。

一方、ふくしま新電力の注意点は、契約アンペアが30アンペア以上でなければ契約できない点です。電気をあまり使わない世帯の人は、残念ながら契約できません。

「アポロのでんきB」の料金プラン

ふくしま新電力の「アポロのでんきB」プランは、東北電力の従量電灯Bに 相当するプランです。一般家庭で、一番多く選ばれやすいのがこのプランでしょう。

東北電力との料金差を比較してみます。

【ふくしま新電力「アポロのでんきB」と東北電力の従量電灯Bの比較】
ふくしま新電力 東北電力 差額
基本料金 30A 1,108.80円 1,108.80円 0円
40A 1,478.40円 1,478.40円 0円
50A 1,848.00円 1,848.00円 0円
60A 2,217.60円 2,217.60円 0円
電力量料金 ~120kWh 29.71円 29.62円 0.09円
~300kWh 36.10円 36.37円 -0.27円
301kWh~ 39.60円 40.32円 -0.72円

こうして見ると、第一段階の電力量料金は、ふくしま新電力のほうが高いことがわかります。しかし、120kWhを超えてからの電力量料金は、ふくしま新電力のほうが安く、使用量が多い家庭ほど電気料金が安くなるでしょう。

ふくしま新電力では、ホームページで東北電力との料金差を比較できる、料金シミュレーションを用意しています。この料金シミュレーションでは、電気使用量を入力すると、燃料調整費・再エネ賦課金を含めた大まかな料金を知ることが可能です。「上記の金額はあくまでも試算であり、実際の請求金額とは異なります」という注意書きはありますが、試してみてはいかがでしょうか。

今回は、従量電灯Bで、さまざまな契約アンペア・電気使用量をこのシミュレーションページで入力した際の料金比較表(2024年6月)を作成しました。上段が東北電力・下段がふくしま新電力の料金です。

【ふくしま新電力と東北電力の料金シミュレーション比較】
契約アンペア 電気使用量
300kWh 400kWh 500kWh
各社料金 差額 各社料金 差額 各社料金 差額
30A 9,715円
9,651円
64円 13,249円
13,104円
145円 16,783円
16,557円
226円
40A 10,085円
10,020円
65円 13,619円
13,473円
146円 17,153円
16,926円
227円
50A 10,455円
10,390円
65円 13,989円
13,843円
146円 17,523円
17,296円
227円
60A 10,824円
10,759円
65円 14,358円
14,212円
146円 17,892円
17,665円
227円

基本料金でふくしま新電力と東北電力に差がないため、お得度は電力使用量の多さに比例して大きくなります。契約アンペアによるお得度の差はありません。電気使用量が多い家庭なら、年間で数千円の差になることも考えられるでしょう。

「アポロのでんきC」の料金プラン

ふくしま新電力の「アポロのでんきC」プランは、東北電力で従量電灯Cの 契約を結んでいる人向けのプランです。こちらも、東北電力の料金差を比較してみましょう。

【ふくしま新電力「アポロのでんきC」と東北電力の従量電灯Cの比較】
ふくしま新電力 東北電力 差額
基本料金 1kVAあたり 369.60円 369.60円 0円
電力量料金 ~120kWh 29.71円 29.62円 0.09円
~300kWh 36.10円 36.37円 -0.27円
301kWh~ 39.60円 40.32円 -0.72円

東北電力との電力量料金の差額は「アポロのでんきB」と同一です。つまり、月に300kWhほど電気を使う家庭だと月に60円ほど、500kWhほど電気を使う家庭では200円ちょっと電気料金が安くなる料金プランになっています。

「ふくしまワット100」の料金プラン

「ふくしまワット100」は、契約する電気すべてをCO2フリーエネルギーでまかなうプランです。ふくしま新電力のホームページでは「大手電力会社と同等の電気料金で、地球にやさしい電気をお使いいただけます」とアナウンスされています。

環境保護に興味がある人は、こちらのプランを契約するのが良いでしょう。ただし「アポロのでんきB」より、電気料金が高くなります。具体的には、以下の料金プランとなります。

【ふくしま新電力「ふくしまワット100」と東北電力の従量電灯Bの比較】
ふくしま新電力 東北電力 差額
基本料金 30A 1,108.80円 1,108.80円 0円
40A 1,478.40円 1,478.40円 0円
50A 1,848.00円 1,848.00円 0円
60A 2,217.60円 2,217.60円 0円
電力量料金 ~120kWh 29.71円 29.62円 0.09円
~300kWh 36.46円 36.37円 0.09円
301kWh~ 40.41円 40.32円 0.09円

ふくしま新電力の電力量料金は、2024年3月31日までの東北電力の「従量電灯B」の金額とまったく同じです。そのため、2024年3月まで「ふくしまワット100」の電気料金プランは、東北電力の従量電灯Bと完全に同じになっていました。

しかし、2024年4月1日から、東北電力ではこの電力量料金が改定されています。一方、ふくしま新電力の「ふくしまワット100」の料金案内は、2024年6月時点で、東北電力の改定後の電力量料金になっていません。ただし、基本料金が同じで電力量料金の差額も小さいため、2024年6月時点でも、東北電力に近い料金で環境にやさしい電気を利用できるプランといえます。

「ふくしまワット50」の料金プラン

「ふくしまワット50」は、契約する電気の50%をCO2フリーエネルギーでまかなうプランです。「ふくしまワット100」より、少しだけ電気料金が安くなります。こちらも、東北電力の従量電灯Bと料金を比較してみましょう。

【ふくしま新電力「ふくしまワット50」と東北電力の従量電灯Bの比較】
ふくしま新電力 東北電力 差額
基本料金 30A 1,108.80円 1,108.80円 0円
40A 1,478.40円 1,478.40円 0円
50A 1,848.00円 1,848.00円 0円
60A 2,217.60円 2,217.60円 0円
電力量料金 ~120kWh 29.71円 29.62円 0.09円
~300kWh 36.36円 36.37円 -0.01円
301kWh~ 40.31円 40.32円 -0.01円

「ふくしまワット100」との違いは、電力量料金の第2段階・第3段階が-0.1円安くなることだけです。こちらも、2024年6月時点で、東北電力の料金改定後の料金変更はアナウンスされていません。

ふくしま新電力の電気料金シミュレーションでは「ふくしまワット100」「ふくしまワット50」のオプションをつけた場合のシミュレーションもできるようになっています。気になる人は、シミュレーションページのオプション選択で「ふくしまワット100」「ふくしまワット50」を選んで料金を調べてみてください。

ふくしま新電力加入者向けの特典・「わくわくBANK」ポイント

ふくしま新電力は、東北電力よりも電気料金が毎月少し安くなるメリットがあります。しかし、ふくしま新電力では、加入者向けにさらに特典を用意しているので、それらのメリットも確認しておきましょう。

  • 「わくわくBANK」
  • 電気の請求金額から1%が「わくわくBANK」というポイントになる仕組みです。ガスと電気をセットで契約する場合、さらにポイントが貯まりやすくなります。ポイントは、商品券などと交換することも可能です。

  • 「その他の特典」
  • ふくしま新電力が属しているアポログループは、電気以外にもさまざまな事業を展開している企業です。そのため、ふくしま新電力と契約していると、その他のサービスで割引などの特典を受けられる可能性があります。アポログループは福島市を拠点にしているので、福島市にお住まいの人は、電気以外の点でお得になるシーンが出る可能性もあるでしょう。

    たとえば2024年6月現在では、フィットネスクラブ「エニタイムフィットネス」伊達店・福島黒岩店・二本松店で特典が受けられます 。また、2024年6月現在は「アポロのでんき」新規契約で商品券がプレゼントされる「サマーキャンペーン」中です。今後も、このような特典が発表される可能性があるでしょう。

ふくしま新電力のメリットと良い口コミ・評判

次に、ふくしま新電力と契約するメリットを利用者の口コミから見ていきましょう。やはり、お得感でふくしま新電力を支持している人が多いです。

    <ふくしま新電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • 東北電力より電気料金が安い
  • 料金プランがわかりやすい
  • ポイントが貯まってお得

それぞれを解説していきます。

東北電力より電気料金が安い

ふくしま新電力に切り替えて、電気料金がお得になって嬉しいです。少しの差でも、毎月コツコツお得が積み重なるのは大きいですね。

ふくしま新電力は、東北電力より安い電気料金を実現しており、地域で「家計の助けになっている」という声が多く聞かれます。東北電力と契約している人は、ふくしま新電力への切り替えを検討すると、節約になるでしょう。

料金プランがわかりやすい

ふくしま新電力は、燃料調整費や再エネ賦課金が東北電力と同じで安心でした。ほかの企業だと、場合によっては東北電力より高くなるので、怖くて契約できません。

ふくしま新電力は、料金プランを東北電力の従量電灯B・従量電灯Cに合わせて、わかりやすく設定しています。燃料調整費も東北電力に合わせており、大きな改定がない限り、東北電力より料金が高くなるリスクが低いのは魅力でしょう。

ポイントが貯まってお得

ガスと電気をセットで使うと、ポイントが貯まっていくためお得です。電気やガスは絶対使うお金なので、それでポイントが貯まるのはお得感があります。

ふくしま新電力は、電気料金の1%がポイントで貯まるので、値引き額以上にお得を感じるという意見が聞かれます。現金でキャッシュバックされるわけではありませんが、商品券などと交換すれば、家計の足しになるでしょう。

ふくしま新電力の注意点と悪い口コミ・評判

次に、ふくしま新電力と契約する際の注意点を利用者の口コミから見ていきましょう。

    <ふくしま新電力の注意点と悪い口コミ・評判>

  • 料金が安くならない
  • ガスとのセット割がない

それぞれを解説していきます

料金が安くならない

ふくしま新電力に切り替えても、ほとんど値下げを実感できなかったです。今のご時世、燃料価格が高いので、どこと契約してもそうそう安くならないとは思いますが、厳しいですね。

ふくしま新電力は、東北電力より少し安い料金プランで、電力使用量が安い世帯ほど値下げ幅が高くなる料金設定です。しかし、ふくしま新電力のホームページでシミュレーションをしても、500kWh使用の世帯における値下げ幅は、200円強にとどまります。

また、ふくしま新電力では、オール電化向け世帯、10~20アンペアの契約アンペアが低い世帯向けのプランが用意されていません。基本的に、電気使用量が多いファミリー世帯向けの電気供給サービスです。そのため、すべての人がふくしま新電力で電気料金の節約を実感できるとはいえないでしょう。

ガスとのセット割がない

ガスとセットだと、わくわくBANKのポイントは貯まりますが、ガスや電気料金を直接割り引いてくれるほうが嬉しい。

ふくしま新電力は、ガスや電気などさまざまなエネルギー・生活関連サービスを手がけるグループ会社を持っていますが、ガス・電気のセット割引といった料金設定はありません。ポイントサービスより、直接的に料金の値引きがほしい人は、不満を感じる可能性もあるでしょう。

ふくしま新電力がおすすめの人

ふくしま新電力との契約がおすすめの人は、以下のとおりです。

    <ふくしま新電力がおすすめの人>

  • 東北電力より電気料金を安くしたい人
  • アポログループのそのほかのサービスを使っている人
  • エコな電気を使いたい人

それぞれ理由を簡単に見ていきましょう。

東北電力より電気料金を安くしたい人

ふくしま新電力は、東北電力より電力料金が少し安い料金設定です。燃料調整費も東北電力と同額なので、東北電力より料金が高くなる逆転現象が起きるリスクが低くなっています。

値下げ幅は、電気を多く使う家庭でも数百円ほどにとどまりますが、年間で見ると数千円単位の節約につながるなら、契約を切り替える価値はあるでしょう。ただし、ふくしま新電力は、東北電力管内すべての県を対象としておらず、福島県が対象エリアになっています。

アポログループのその他のサービスを使っている人

ふくしま新電力は、福島市を中心に事業展開するアポログループの企業です。そのため、アポログループのその他のサービス(ガスなど)と連携しており、ガスとセットで契約すると、ポイントが貯まりやすくなるといった特典を受けられます。福島県にお住まいの人で、アポログループのその他のサービスを利用している人は、電気もふくしま新電力にするのがおすすめです。

エコな電気を使いたい人

ふくしま新電力の「ふくしまワット100」は、東北電力の電気料金とほぼ同じ金額で、エコな電気を使える特徴があります。環境にやさしい電気をウリにしている新電力会社はほかにもありますが、環境にやさしい電気のプランは、割高なことも珍しくありません。

その点、ふくしま新電力はエコな電気を使えるプランでも、大手(東北電力)の料金とあまり変わらない点が特徴です。エコな電気を少ない負担で使いたい人は、ふくしま新電力の「ふくしまワット100」や「ふくしまワット50」を検討するのが良いでしょう。

ふくしま新電力のお申し込み方法

ふくしま新電力へのお申し込みは、2通りあります。どちらも初期費用が不要で、現在利用している電力会社への連絡は必要ありません。

    <ふくしま新電力のお申し込み方法>

  • WEBでのお申し込み
  • 申込書でのお申し込み

WEBでのお申し込みは、パソコンやスマートフォン・タブレットで、24時間(システムメンテナンスなどの場合を除く)申し込み可能です。申込書で申し込む場合は「アポロのでんきカスタマーセンター」へ連絡します。自宅に返信用封筒が同封された「お申し込みセット」が届けられるので、申込書に必要事項を記入して返信しましょう。

どちらの方法でも、お申し込みの際に、現在契約している電気の「地点番号」などの情報が必要です。そのため、事前に現在利用している電力会社の検針票を用意してから、申し込みましょう。また、支払い情報の登録も必要なので、預金通帳やクレジットカードなども用意してください。ふくしま新電力のお支払い方法は、口座引き落としです。

申し込みが終わると「仮登録」となり、ふくしま新電力の担当者から連絡があって、申し込み内容が確認されます。その際、検針票に記載されている「お客さま番号」「供給地点特定番号」が必要です。

お申し込み内容について確認された後、電気の切り替え手続きが行われる流れです。混雑状況によっては、お申し込みから使用開始まで1ヶ月程度かかる場合もあります。

「アポロのでんき」に契約が切り替わっても、電気の品質などは変わりません。毎月の電気の支払いはアポロガスから請求され、ガス料金と電気料金を合わせて支払う形になります。停電など緊急時の連絡先はふくしま新電力ですが、夜間や広域停電などの場合は、年中無休対応の「東北電力ネットワークサービスセンター」が連絡先です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • ふくしま新電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

ふくしま新電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、ふくしま新電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

福島県を拠点に、電気供給サービスを手がけるふくしま新電力は、東北電力の料金プランをベースに、それより安い料金プランで電気を供給しているのが特徴です。電気以外にも、福島県内でさまざまなサービスを行っているアポログループが運営しているため、電気料金以外でお得になることがあるのも魅力といえます。

しかし、福島県で契約できる新電力会社は、ふくしま新電力だけではありません。全国規模で電気小売事業を行っている新電力会社など、選択肢は非常にたくさんあります。ライフスタイルによって、どの会社と契約するのが一番お得になるかは、変わってくるでしょう。

電気料金の節約に興味がある人は、ぜひ複数の会社の料金プランを比較検討してみてください。ふくしま新電力のように、ホームページで実際の電気使用量を入力すると、大まかな請求金額の目安を示してくれるシミュレーションを用意している会社もあります。

電気料金データベース【ふくしま新電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

ふくしま新電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてふくしま新電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
アポロのでんきB 福島県 東北電力管内管内 「アポロのでんきB」の分析ページへ
アポロのでんきC 福島県 東北電力管内管内 「アポロのでんきC」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
アポロのでんきB 95076円/年 167011円/年 190454円/年 204710円/年 223402円/年 270922円/年
アポロのでんきC 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 223402円/年 270922円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
アポロのでんきB
  • わくわくBANKでおトク
    月々のアポロでんきからの請求金額を「わくわくBANK」にポイントバックしてくれます。アポロガスとガスの契約をしている方に限ります。
  • ふくしま50
    ご加入の場合、ご使用の電気量のco2排出量を実質半減できるプランです。
  • ふくしま100
    ご加入の場合、ご使用の電気量のco2排出量をゼロにできる環境にやさしいプランです。
  • 卒FIT対象・余剰電力買取サービス
    太陽光余剰電気を10円(税込)/kWhで買取ります。
アポロのでんきC
  • わくわくBANKでおトク
    月々のアポロでんきからの請求金額を「わくわくBANK」にポイントバックしてくれます。アポロガスとガスの契約をしている方に限ります。
  • ふくしま50
    ご加入の場合、ご使用の電気量のco2排出量を実質半減できるプランです。
  • ふくしま100
    ご加入の場合、ご使用の電気量のco2排出量をゼロにできる環境にやさしいプランです。
  • 卒FIT対象・余剰電力買取サービス
    太陽光余剰電気を10円(税込)/kWhで買取ります。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、ふくしま新電力の公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
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