とっとり市民電力はどんな電力会社?料金プランをご紹介!

  • 更新日:2024/07/24

電力会社の乗り換えやお引っ越しに伴う新規契約の際は、複数の電力会社が提供しているサービスを比較するのがおすすめです。電力会社によって、提供している料金プランの中身や付随するサービスが異なるため、自分や家族のライフスタイルに合わせた電力会社を選べば、よりお得に電気を利用できる可能性が高まります。

この記事では、鳥取市を中心に電力供給事業を行っているとっとり市民電力について、概要や料金プラン、契約のメリットや注意点、契約がおすすめの人、契約のお申し込み方法をご紹介します。これを読めば、とっとり市民電力が自宅の電気使用状況に合った電力会社なのかを判断できるでしょう。

メリットや注意点については、実際にとっとり市民電力を利用した人の口コミから、使い勝手の良い部分や気をつけたい部分についてご紹介しています。鳥取市周辺にお引っ越しを考えている人や、現在の住居で電力会社の乗り換えを考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。

とっとり市民電力とは

とっとり市民電力は、鳥取県鳥取市五反田町に位置する電力会社です。

2015年に設立され、発電事業や電気の売買に関する事業、バイオガスや下水汚泥炭化燃料など、再生可能エネルギーの買取および販売事業などを行っています。「 地域に根差したエネルギー事業者として、電力販売を通じた地域内経済循環を促進し、豊かで安心な暮らしを支える礎となる。」を企業理念として掲げ、もともとは鳥取市と鳥取ガスによる出資で生まれました。

2016年に高圧電力の販売を始め、同年中に鳥取ガスを取次店として、家庭用低圧電力販売事業を開始しています。2017年には、法人向け低圧電力の販売も開始し、2019年には太陽光余剰電力買取サービスも始めました。

全国的に例が少ない、電力売買と地域活性化を主な目的とする官民共同出資の会社として設立され、地域でエネルギーを創出してサービスを提供し、地域で消費するエネルギーの地産地消を目指しています。エネルギーだけでなく、お金の循環による「地域内資金循環」や「地域での経済循環」を志しており、永続性のある地域経済の発展を目指して事業に取り組んでいるのが特徴です。

現在は、鳥取市、八頭郡八頭町、八頭郡智頭町など合計で17の発電所を設けており、太陽光発電など再生可能エネルギーを利用した発電事業にも力を入れています。 調達した電力のうち、22%が非化石証書を利用した電力で、クリーンなエネルギーの提供を心がけている会社です。

太陽光発電だけでなく、下水処理場に併設されたバイオマス発電所の運用にも取り組んでいます。とっとり市民電力が鳥取市から消化ガスを買い取り、さらに鳥取ガス株式会社に供給して、発電事業に利用しているのが特徴です。発電された電力は公共施設や各家庭、工場、商店など、契約しているさまざまな需要家に提供されています。

このように、エネルギーの生産から供給、消費までを地域内で完結させ、経済を循環させて地域の発展につなげることを目指している地産地消の電力会社です。

とっとり市民電力の料金プラン

とっとり市民電力が提供している電気料金プランをご紹介します。とっとり市民電力では、事業者向けの電力プランと一般消費者向けの電力プランを用意しており、シンプルな料金体系が特徴です。

とっとり市民電力が提供している料金プランは、以下のとおりです。

    <とっとり市民電力が提供している料金プラン>

  • 低圧電力 バリュープラン
  • 従量電灯B バリュープラン

また、とっとり市民電力ではクリーン100プランとして、使用する電力をすべて再生可能エネルギーに置き換える付帯プランを利用可能です。地元で生産された再生可能エネルギーや、非化石証書の購入を通して実質再生可能エネルギーとしたエネルギーが供給されるため、環境に優しいエネルギーを利用できます。

低圧電力または従量電灯Bいずれかのバリュープランを主契約として利用する場合に限り、クリーン100プランを契約可能です。

それぞれのプランについて、詳しく見ていきましょう。

低圧電力 バリュープラン

低圧電力 バリュープランは、動力設備を使用し、契約電力が原則として50kW未満の場合に利用できる事業者向けの料金プランです。事務所、店舗、オフィスなど、大型のエアコンや冷蔵庫を利用する人に向いています。

低圧電力 バリュープランの料金体系は、以下のとおりです。なお、夏季は7月~9月、その他季は10月~翌年6月までを指します。

【低圧電力 バリュープランの料金体系】
料金区分 単位 料金単価(円/税込)
基本料金 契約電力1kWにつき 946.00
電力量料金 夏季 1kWhにつき 15.04
その他季 1kWhにつき 13.75

従量電灯B バリュープラン

従量電灯B バリュープランは、電灯または小型機器を使用し、契約容量が6kVA以上かつ原則50kVA未満の人が契約できる料金プランです。電灯や小型機器を多く使用する事務所や店舗、一般的な家庭での利用に向いています。

従量電灯B バリュープランの料金体系は、以下のとおりです。

【従量電灯B バリュープランの料金体系】
料金区分 単位 料金単価(円/税込)
基本料金 契約容量1kVAにつき 324.50
電力量料金 120kWhまで 1kWhにつき 18.10
120kWh~300kWhまで 1kWhにつき 24.19
300kWh以上 1kWhにつき 24.75

とっとり市民電力のメリットと良い口コミ・評判

とっとり市民電力を利用するうえでのメリットについてご紹介します。電力会社のメリットを理解しておけば、自分や家族にとって利用する価値があるかどうかを判断しやすくなるでしょう。とっとり市民電力は、地域密着型の電力会社であるため、地域への貢献という面で考える人も多いです。

とっとり市民電力を利用するうえでのメリットは、以下のとおりです。

    <とっとり市民電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • 料金体系がシンプルで分かりやすい
  • エネルギーの地産地消を行っている
  • クリーンなエネルギーを利用できるプランがある

それぞれのメリットについて、寄せられた良い口コミとともに見ていきましょう。

料金体系がシンプルで分かりやすい

とっとり市民電力のメリットは、料金体系がシンプルで分かりやすく、どれを選んだら良いかがはっきりしている点です。

大型の空調や業務用冷蔵庫を持っている事務所や飲食店、店舗であれば、低圧電力 バリュープランを選択できます。一般的な家庭や小型の機械を利用している事業所であれば、従量電灯B バリュープランを選択可能です。

細々としたプランが設定されていると、自分がどの条件に当てはまるかを確認するのに時間がかかり、プランを選択するのが億劫になってしまう場合もあります。その点、とっとり市民電力の場合は選べるプランがはっきりしているため、迷う必要がありません。

このメリットについて、以下の口コミが寄せられています。

鳥取ガス経由でとっとり市民電力と契約しました。うちは一般家庭なので、従量電灯Bのバリュープランなのですが、料金体系が分かりやすく複雑な内容がないため、ありがたいです。

とっとり市民電力の従量電灯Bを利用しています。プランを見たときに、すぐ「一般家庭ならこれだ」というのが分かって選びやすかったです。

エネルギーの地産地消を行っている

とっとり市民電力では、エネルギーの地産地消を行っています。自社の発電施設が県内に17あり、鳥取市を中心に、再生可能エネルギーによる発電を行っているのが特徴です。

発電施設は以下のとおりで、今後も増えていく予定があります。

    <自社の発電施設>

  • 秋里下水処理場バイオマス発電所
  • 覚寺おひさま発電所
  • 鳥取県立図書館太陽光発電所
  • 水素ステーション太陽光発電所
  • 鳥取空港太陽光発電所
  • 鳥取湖陵高等学校太陽光発電所
  • パラシオ太陽光発電所
  • いかり原太陽光発電所
  • 横瀬川発電所
  • 東郷太陽光発電所
  • 私都川発電所
  • 佐治発電所
  • 加地発電所
  • 修立小学校太陽光発電所
  • 国府東小学校太陽光発電所
  • 青谷小学校太陽光発電所
  • 教育会館みんなの発電所

下水処理場や図書館、空港、教育施設などの公共施設に備え付けられたものも多く、自治体と共同でエネルギー事業に取り組んでいることが分かるでしょう。

このメリットについて、以下の口コミが寄せられています。

鳥取市内に住んでいます。とっとり市民電力では、自宅で使用するエネルギーを地元の発電所から調達してくれるため、今まで何となく遠い場所のイメージがあった電力発電所や電気が、とても身近なものに感じられるようになりました。

とっとり市民電力を利用しています。鳥取市内で発電所を見かけるたびに「あそこからうちまで電気が来るんだなあ」と親近感がわき、エネルギーへの関心がわきました。地域の環境のためにも、使いすぎないよう気をつけています。

クリーンなエネルギーを利用できるプランがある

とっとり市民電力では、関連企業のenetopiaと提携して、クリーン100プランを提供しています。これは、未来の地球環境のために二酸化炭素排出量を実質0にして、環境に優しいエネルギーを活用するための付帯プランです。

通常の電気契約では、供給されるすべてが再生可能エネルギー由来の電力になるわけではなく、火力発電など化石エネルギーを使用した電気も含まれています。クリーン100プランでは、非化石証書を利用して供給する電力を実質100%の再生可能エネルギーに置き換え、二酸化炭素排出量を減らしているのです。

このプランは主契約に上乗せする形で利用するため、通常の電気契約をすでに行っている人、あるいは新規で電気契約を申し込もうとしている人のみ利用可能です。

このメリットについて、以下の口コミが寄せられています。

enetopia経由で、とっとり市民電力の電気を利用しています。クリーン100プランを利用すれば、エネルギーの由来を再生可能エネルギーにできると聞き、環境に貢献できるならと付帯プランをつけました。少しでも、環境の負荷を減らせていることを願います。

とっとり市民電力で事務所の電力を契約する際、クリーン100プランも一緒に契約しました。非化石証書をとっとり市民電力側で購入してくれるため、実質再生可能エネルギーであることを証明できています。

とっとり市民電力の注意点と悪い口コミ・評判

とっとり市民電力を利用するうえで気をつけたい注意点について、ご紹介します。提供されているサービスやプランが魅力的に見えても、必ずしも万人向けというわけではありません。注意点を知っていれば、より良い付き合いができたり、「この電力会社は自分に向いていない」という判断をとったりもできます。

とっとり市民電力の注意点は、以下のとおりです。

    <とっとり市民電力の注意点>

  • 低圧電力は取次店経由でしか契約できない
  • ライフスタイルに合ったプランが選べない
  • 電気代に加算される料金がある

それぞれの注意点について、寄せられた悪い口コミとともに見ていきましょう。

低圧電力は取次店経由でしか契約できない

とっとり市民電力では、工場など大規模な事業所向けの高圧電力と、一般家庭や小規模な事業所向けの低圧電力を提供しています。

このうち高圧電力は、とっとり市民電力が直接契約を行っています。低圧電力に関しては、鳥取ガス株式会社や鳥取ガス産業株式会社など、関連企業が取次店として間に入らなければ契約できません。サービス名も「とりガス電気」となっており、一見してとっとり市民電力による電力販売事業と判別しにくいです。

この注意点について、以下の口コミが寄せられています。

とっとり市民電力の会社名は知っていましたが、自分がとりガス電気として利用している電気が、こちらの会社のものとはしばらく気づきませんでした。だから契約を取りやめることはありませんが、ちょっと複雑な関係性だなと思ってしまいます。

とっとり市民電力を利用したくて連絡したら、個人の場合は取次店に連絡をしてくれと言われました。そこは分けなければいけなかったんでしょうか?手続き面で不便に感じます。

ライフスタイルに合ったプランが選べない

とっとり市民電力が提供している個人向けの電気料金プランは、従量電灯B バリュープランのみです。そのため、契約内容はシンプルで分かりやすいものの、ライフスタイルに合わせた料金プランは選べません。

電力会社によっては、個人向けのプランでも季節によって電気料金が変化したり、よく電気を使用する時間に合わせて細かい料金設定を選べたりするプランを提供している場合があります。しかし、とっとり市民電力の場合は、そのようなプランを用意していないため、ほとんど一律のプランになってしまうのです。

ライフスタイルに合わせた細かな電気料金プランを選択したい場合は、関連企業のenetopiaが提供している電気料金プランを選択する必要があります。

この注意点について、以下の口コミが寄せられています。

我が家は家族が夜勤で、昼間に家にいることも多く、全体的に電気使用量の多い世帯です。とっとり市民電力のプランは電気料金が一律で、使用するほど高くなっていくため、もっとライフスタイルに合わせたプランがほしいと感じました。

選べる料金プランが少なくて驚きました。現在はとっとり市民電力を利用していますが、もっとプランの多い企業への乗り換えを検討しています。

電気代に加算される料金がある

とっとり市民電力で電気を利用する際は、再生可能エネルギー発電促進賦課金も徴収されます。

これは、料金表の電気料金単価とは別途に課される料金で、1kWhごとに単価が定められていますが、年度ごとに変動するため一定ではありません。高圧電力と低圧電力の区別なく同じ料金が課されますが、これが定まるまで実際にその年度の電気料金をいくらで試算するべきなのか分からず、不透明です。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は事前に発表されるため、使用し始めるまで料金が計算できないわけではありませんが、追加の料金がかかること、一定の金額でないことが気になる人もいます。また、月ごとに価格が異なる料金として燃料費調整も加算されており、純粋な電気料金だけでない点にも注意が必要です。

この注意点について、以下の口コミが寄せられています。

とっとり市民電力を利用していますが、料金表から試算した電気代と金額が違うなと思ってよく確認したら、再生可能エネルギー発電促進賦課金や燃料費調整が追加されていました。単価は大したことないものですが、電気を使うほどこちらの金額も加算されていくため、気をつけたいです。

電気代以外にも、よく分からない費用を請求されます。どこの電力会社でもそうみたいですが、期間ごとに変動するのは面倒だと感じました。

とっとり市民電力がおすすめの人

とっとり市民電力の利用が向いている人の特徴についてご紹介します。電力会社を選ぶ際に重要なのは、自分のライフスタイルや考え方との相性です。事前にどのような人におすすめの電力会社なのかを知っておけば、実際のサービスとのギャップが生まれにくくなります。

とっとり市民電力の利用が向いているのは、以下のような人です。

    <とっとり市民電力がおすすめの人>

  • 鳥取市に住んでいる人
  • シンプルで複雑でないプランを望んでいる人
  • クリーンエネルギーに関心がある人

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

鳥取市に住んでいる人

とっとり市民電力は、鳥取市と鳥取ガス株式会社の共同出資により設立された、地域密着型の電力会社です。エネルギー事業においても地産地消を心がけており、鳥取市を中心に県内で生産された電力を地域に供給しています。

とくに鳥取市に住んでいる人にとっては、すぐそばで生産されたエネルギーをそのまま利用できることにつながるため、おすすめです。地域経済の循環による永続性のある発展を目指しているため、とっとり市民電力との契約は、そのまま市内の経済的成長への貢献にもつながります。

とっとり市民電力ではSDGsへの取り組みも積極的に行っており、地域経済の継続的発展や暮らしやすいまちづくりの達成のための目標を掲げているのが特徴です。エネルギー事業を通して地域内の経済循環を形成し、まだ利用されていない地域資源を開発して有効活用できるよう力を入れています。

また地域のレジリエンス、すなわち困難から立ち上がる力を向上させるための安定的なエネルギーの供給や、産学官の連携による地域イノベーションの創出にも力を入れています。 鳥取市に住んでおり、鳥取市に愛着がある人におすすめの企業です。

シンプルで複雑でないプランを望んでいる人

とっとり市民電力では、余計な条件のないシンプルな電気料金プランを提供しています。そのため、電気料金プランの選択に悩みたくない、できるだけシンプルなプランを契約したいと考えている人におすすめです。

電気料金プランが複数あると、自分の普段の生活、家族のライフスタイル、使っている電化製品の消費電力量など、さまざまな条件を持ち出して勘案する必要があります。そのため、プランを選ぶのに時間がかかったり、本当にそのプランが最適なのか納得がいかないまま契約してしまったりする可能性があるでしょう。

とっとり市民電力で電気契約を行う場合は、そのように時間をかけて悩む必要がなく、この地域でこの目的で電気を使用するならこのプランとはっきりしています。また、1ヶ月丸々電気を使用しなかった場合は、基本料金が半額 になるため、長期間の出張などで家を空ける際も安心です。

このように、シンプルで分かりやすい料金プランであることを優先する人にとっては、おすすめの電力会社となっています。

クリーンエネルギーに関心がある人

とっとり市民電力は、クリーンエネルギーの開発や供給に関心がある人に向いています。とっとり市民電力が県内で運用している発電所の多くは、太陽光発電などの再生可能エネルギーを利用した発電施設です。また、バイオマス発電所など別の視点からエネルギーを生産する体制についても、開発が進められています。

クリーン100プランを活用すれば、直接的に環境に優しい電気エネルギーを利用できるほか、とっとり市民電力を選んで契約すること自体が、再生可能エネルギー開発への後押しにもなるでしょう。

また、SDGsへの取り組みの中では、持続可能な地域環境の構築にも力を入れています。安定したクリーンなエネルギーを地域のより多くの人々に提供し、電気をつくる責任と使う責任を果たし、気候変動に対する具体的な取り組みができるよう注力しています。地域のエネルギー自給率を上げ、エネルギーの生産や利用の状況を可視化して、省エネルギー行動への変容を促せる事業に取り組んでいるのです。

そのため、クリーンエネルギーに関心があり、地域から地球規模の脱炭素化社会実現に向けた活動を行っていきたい人に向いています。

とっとり市民電力のお申し込み方法

とっとり市民電力を利用するためには、家庭用低圧電気サービス「とりガス電気」に申し込む必要があります。高圧電力の利用は、とっとり市民電力に直接連絡しましょう。とりガス電気を利用する場合は、とっとり市民電力の取次店である鳥取ガス株式会社、あるいは鳥取ガス産業株式会社を経由して申し込まなければなりません。

取次店の支店、ショールームで直接申し込めるほか、コールセンターへの電話やWebサイトの入力フォームなどから申し込みが可能です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • とっとり市民電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

とっとり市民電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、とっとり市民電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

とっとり市民電力は、鳥取市周辺で地産地消のエネルギー事業を推し進め、循環型の地域経済を発展させるために、鳥取市と鳥取ガス株式会社が出資して設立した電力会社です。

鳥取市を中心に、地域のさまざまな場所に発電所を設けて、地元で生産した電気エネルギーを地元の需要家に届ける事業を行っています。クリーンエネルギーの普及にも力を入れており、脱炭素化社会の実現に向けて尽力している企業です。

一方で、料金プランが非常にシンプルかつ申し込みの方法が取次店を通してのみなど、力を入れるところと関連企業に任せる部分をしっかり分けている企業でもあります。

とっとり市民電力の利用が自分に向いているかをよく検討して、よりライフスタイルや信条に合った電力会社を選択してみてください。

電気料金データベース【とっとり市民電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

とっとり市民電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてとっとり市民電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
従量電灯B バリュープラン 鳥取県、一部離島を除く 中国電力管内管内 「従量電灯B バリュープラン」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
従量電灯B バリュープラン 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 149198円/年 178898円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
従量電灯B バリュープラン

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、とっとり市民電力の公式HPをご確認ください。
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