おおたさすてな電気の電気は安い?運営会社や利用者の口コミは?

  • 更新日:2025/01/17

電気料金を少しでも安くしたい人におすすめの方法は、電力会社・プランを変更することです。電気使用量にもよりますが、毎月数百円単位で差がつく場合もあります。

しかし、電力会社を変えれば、絶対に電気料金がお得になるとはいえません。自分たちのライフスタイル・電気使用量などに合った会社を選ぶことが重要です。

オール電化ではなく、ガスも使っている人の場合、ガス会社が電力小売も行っていれば、その会社に申し込む手もあります。

ガスと電気の料金をセットで引き落としてもらえて便利なだけでなく、お得な特典を受けられる場合もあるためです。

今回リサーチする「おおたさすてな電気」も、ガス会社が提供しています。おおたさすてな電気と契約すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。

今回は、おおたさすてな電気の特徴や料金プラン、運営会社や利用者の口コミなどについて、解説します。電気代の節約を考えている人は、ぜひお読みください。

目次

おおたさすてな電気とは

おおたさすてな電気は、太田都市ガス株式会社が提供している電力小売サービスの1つです。太田都市ガスでは、おおたさすてな電気以外にも、いくつかの電気料金プランを提供しています。まずは、太田都市ガスの会社概要を簡単に見てみましょう。

【太田都市ガスの会社の概要】
会社名 太田都市ガス株式会社
所在地 〒373-0853
群馬県太田市浜町17番4号
事業内容 ガス事業
電力小売事業

太田都市ガスの主なガス供給エリアは、太田市と隣の大泉町です。電力小売事業に関しては、東京ガス株式会社の「取次店」となっています。

そのため、実際に電力の小売販売を行うのは、東京ガスです。東京ガスの会社概要も、簡単にご紹介します。

【東京瓦斯株式会社の概要】
会社名 東京瓦斯株式会社
所在地 東京都港区海岸1-5-20
事業内容(グループ)
  • エネルギー・ソリューション(都市ガスや電気の製造販売など)
  • ネットワーク(ガス導管事業・都市ガス供給事業)
  • 都市ビジネス(不動産開発・土地建物の賃貸管理など)など

おおたさすてな電気の料金プラン

おおたさすてな電気の電気料金プランについて

太田都市ガス株式会社では、以下の料金プランを用意しています。

    <おおたさすてな電気の料金プラン>

  • 基本プラン(家庭用の低圧電力を使っている家庭・商店向けプラン)
  • ずっとも電気3(動力を使用する事務所・工場などに向いたプラン)
  • おおたさすてな電気(環境にやさしい電気を使いたい方向けのプラン)

太田都市ガスの基本的な電気料金計算方法は、東京電力と変わりません。以下の料金の合計が、電気料金として請求されます。

    <電気料金の内訳>

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

基本料金は、1契約ごとにかかる毎月の料金です。契約A・kVA・kWによって、料金が変わります。それ以外の料金は、電気使用量1kWごとにかかる料金です。燃料費調整額は、マイナスになることもあります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、どの電力会社と契約しても共通してかかる料金です。電力会社によって、料金が変わることはありません。

燃料費調整額は、会社によって料金が変わることもありえますが、太田都市ガスでは東京電力と燃料費調整額が同額になります。

ただし、東京電力のような大手電力会社では、燃料費調整額に上限を設定していますが、それ以外の会社では多くの会社が上限を設定していません。

そのため、新電力会社と契約した場合、燃料価格が高騰すると、いきなり電気料金が高くなってしまうリスクがあります。

今のところ、この現象で消費者が大きな損をしてしまい、大きな報道がなされたことはありません。しかし、市場連動型の電気料金プランに加入した人などは、過去に大きな損をしたこともありました。新電力会社に申し込む際は、まったくのノーリスクではないことを理解しておく必要があります。

太田都市ガスの「基本プラン」料金プラン

まずは、太田都市ガスの「基本プラン」の料金プランについて解説します。基本プランは、東京電力の従量電灯B・Cに対応したプランです。太田都市ガスでは、これらのプランを分けておらず、同じ基本プランとして扱っています。

【太田都市ガスの「基本プラン」と東京電力の比較】
プラン 料金区分 大田都市ガス 東京電力 料金差
従量電灯B 基本料金 10A 295.24円 311.75円 -16.51円
15A 442.86円 467.63円 -24.77円
20A 590.48円 623.50円 -33.02円
30A 885.72円 935.25円 -49.53円
40A 1,180.96円 1,247.00円 -66.04円
50A 1,476.20円 1,558.75円 -82.55円
60A 1,771.44円 1,870.50円 -99.06円
電力量料金 120kWhまで 29.90円 29.80円 0.10円
300kWhまで 35.41円 36.40円 -0.99円
300kWh超 37.48円 40.49円 -3.01円
従量電灯C 基本料金(1kVAあたり) 295.24円 311.75円 -16.51円
電力量料金 120kWhまで 29.90円 29.80円 0.10円
300kWhまで 35.41円 36.40円 -0.99円
300kWh超 37.48円 40.49円 -3.01円

基本的な特徴は、以下のとおりです。

    <基本的な特徴>

  • 基本料金が東京電力よりやや安い
  • 第三段階(300kWh超)の電力量料金が1kWhあたり3円以上安くなる

1kWhあたり3円割引となると、相当な節約になります。ただし、一人暮らしの人や夫婦だけの世帯だと、電気使用量が毎月300kWhもいかない場合もあるでしょう。

基本料金や第二段階(120~300kWh)の料金も、東京電力よりやや安いため、契約を切り替えると少し電気代が安くなります。しかし、電気使用量が少ないと、あまりお得を実感できない可能性があります。

一方、電気を多く使うファミリー世帯だと、契約切り替えによって、電気料金が安くなる可能性が高いです。

以下の表は、太田都市ガスと契約した場合の1ヶ月の電気料金(燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を除く)を示したものとなっています。

【太田都市ガスと契約した場合の1ヶ月の電気料金】
契約アンペア 電気使用量
300kWh 400kWh 500kWh 600kWh
30A 10,847.52円 14,595.52円 18,343.52円 22,091.52円
40A 11,142.76円 14,890.76円 18,638.76円 22,386.76円
50A 11,438.00円 15,186.00円 18,934.00円 22,682.00円
60A 11.733.24円 15,481.24円 19,229.24円 22,977.24円

現在東京電力と契約している人は、ぜひ料金を比較してみてください。電気使用量が多い世帯ほど、割引幅が大きくなっています。

太田都市ガスの「ずっとも電気3」料金プラン

次に、太田都市ガスの「ずっとも電気3」の料金プランをチェックします。こちらは、東京電力の低圧電力プランに相当するプランです。

【太田都市ガスの「ずっとも電気3」と東京電力の比較】
料金区分 大田都市ガス 東京電力 料金差
基本料金(1kWあたり) 1,053.76円 1,155.84円 -102.08円
電力量料金 夏季契約電力×130kWhまで 27.34円 27.14円 0.20円
夏季契約電力×130kWh超 28.83円 27.14円 1.69円
その他季契約電力×130kWhまで 25.77円 25.57円 0.20円
その他季契約電力×130kWh超 28.71円 25.57円 3.14円

夏季:毎年7/1~9/30、その他季毎年10/1~6/30

大田都市ガスは東京電力とは異なり、契約電力×130kWhまで、契約電力×130kWh超で、電力量料金が大きく変わってくる特徴を備えています。また残念ながら、電力量料金は東京電力の単価より高いです。

太田都市ガスの「おおたさすてな電気」料金プラン

最後に、大田都市ガスの「おおたさすてな電気」の料金プランです。このプランは、基本料金のように、電気料金が安くなるものではありません。CO2排出量が実質ゼロになる、電気を使えるプランです。

具体的には、太田都市ガスの電力取り次ぎ元である、東京ガスが再エネ指定の非化石証書を購入しています。そのため、家庭に届けられる電力の供給元すべてが、CO2を排出しない発電所になるわけではありません。

なお、大田都市ガスでは「おおたさすてな電気」を契約した場合、一戸建て3人世帯で年間4,700kWh(40A)の電気利用だと「年間約149本の樹木が、光合成によって吸収する量のCO2」を実質排出ゼロにできるとしています。

環境保護に関心がある人は、こちらのプランを検討してみてはいかがでしょうか。ただし、東京ガスが再エネ指定の非化石証書を購入する分、電気料金が上乗せされます。具体的な料金プランは、以下のとおりです。

【太田都市ガスの「おおたさすてな電気」と東京電力の比較】
プラン 料金区分 太田都市ガス 東京電力 料金差
従量電灯B 基本料金 10A 295.24円 311.75円 -16.51円
15A 442.86円 467.63円 -24.77円
20A 590.48円 623.50円 -33.02円
30A 885.72円 935.25円 -49.53円
40A 1,180.96円 1,247.00円 -66.04円
50A 1,476.20円 1,558.75円 -82.55円
60A 1,771.44円 1,870.50円 -99.06円
電力量料金 120kWhまで 30.00円 29.80円 0.20円
300kWhまで 36.60円 36.40円 0.20円
300kWh超 40.69円 40.49円 0.20円
従量電灯C 基本料金(1kVAあたり) 295.24円 311.75円 -16.51円
電力量料金 120kWhまで 30.00円 29.80円 0.20円
300kWhまで 36.60円 36.40円 0.20円
300kWh超 40.69円 40.49円 0.20円

この表からわかるとおり、「おおたさすてな電気」と契約すると、東京電力より電気代が高くなってしまう可能性があります。

基本料金は東京電力より安くなっていますが、電力料金が1kWhあたり0.20円高くなると、毎月の電気料金にかなりの差がつきます。

100kWhあたり20円高くなるので、契約アンペア40Aで400kWh電気を使うと、電力量料金80円-基本料金66.04円=13.96円だけ東京電力より高くなる計算です。

しかし、逆に考えると、毎月数十円程度の負担で、環境保護に大きく貢献できるともいえます。電気は毎日使うものなので、特に消費行動を意識せず、環境保護に貢献することが可能です。

なお、「おおたさすてな電気」に申し込んだ場合、太田市デジタル金券(OTACO)が、1,000円分プレゼントされる特典が用意されています。また、おおたさすてな電気に関しては、電気の供給範囲が「群馬県太田市・邑楽郡大泉町」限定です。

太田都市ガスのガス・電気セット割

太田都市ガスの料金プランには、付帯メニューがあります。具体的には、太田都市ガスで、ガスを契約している人向けのガス・電気セット割引です。

セット割引には、定率と定額の2種類があります。基本料金プランにお申し込みの人は「定率」、ずっとも電気3の人は「定額」です。

定率の割引は「基本料金+電力量料金」の0.5%となっています。電力量料金の中には、燃料費調整額も含まれますが、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれません。ずっとも電気3の定額の割引は、毎月税込275円です。

おおたさすてな電気のメリットと良い口コミ・評判

おおたさすてな電気のメリットと良い口コミ・評判

続いて、太田都市ガスの電気と契約するメリットを、利用者の口コミから考えてみます。太田都市ガスの電気に関しては、やはり料金面で良い口コミが多いようです。

    <おおたさすてな電気のメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気代が安くなってお得
  • ガスとのセット割引がある
  • 環境にやさしい電気が使える

それぞれを具体的に見ていきましょう。

電気代が安くなってお得

東京電力から、太田都市ガスの電気・基本プランに変えました。今までより、200円ぐらい電気が安くなる計算です。とても助かっています。

太田都市ガスの基本プランは、東京電力より電力量料金が安い設定です。特に301kWh以降の仕様では、1kWh使うごとに3円の差が生まれます。

毎月コンスタントに300kWh以上使うファミリー世帯だと、毎月安くなっていることを実感しやすいでしょう。

一方、基本プラン以外は、安さがウリのプランとはなっていません。環境にやさしい「おおたさすてな電気」プランで契約すると、東京電力より電気代が高くなってしまうことも考えられます。

ガスとのセット割引がある

太田都市ガスを使っているので、セット割が適用される電気も、太田都市ガスに変えました。電気は、今まで通り使えています。

太田都市ガスで、ガスと電気の両方を契約すると、基本料金と電力量料金(燃料費調整額込み)が0.5%割引になります。

再生可能エネルギー発電促進賦課金分は割引にならないとはいえ、毎月約0.5%電気代が安くなるので、年間合計だと大きな差になるでしょう。

環境にやさしい電気が使える

太田都市ガスで、おおたさすてな電気を契約しています。電気代はほとんど上がっていません。再エネ100%の電気を使えて環境保護に寄与できるなら、そうしたほうがいいと思いました。

「おおたさすてな電気」プランは、実質再エネ100%の電気が使えるプランです。ほかの電力会社でも、このようなオプションプランを用意しているところは珍しくありません。

ただし、その場合、電気使用量1kWhごとに1円電気代が上がるなど、かなりの電気代アップが必要になることが多いです。

しかし、太田都市ガスの場合、大手(東京電力)とほぼ同じ電気代で、環境にやさしい電気を使えるメリットがあります。

基本プランよりは料金が上がってしまいますが、家計に大きな負担なく、環境保護に貢献できることに魅力を感じる人もいるのではないでしょうか。

おおたさすてな電気の注意点と悪い口コミ・評判

おおたさすてな電気の注意点と悪い口コミ・評判

続いて、太田都市ガス電気の注意点をチェックします。

    <おおたさすてな電気の注意点と悪い口コミ・評判>

  • ガス契約していないとセット割が使えない
  • ほかの会社のほうが安い

こちらも利用者の口コミを見てみましょう。

ガス契約していないとセット割が使えない

うちの家は太田都市ガスではなく、別の会社からプロパンガスを購入しているため、セット割が使えません。仕方ないですが、少し損に感じてしまいます。

住まいによっては、契約するガス会社を自由に決めにくいこともあるでしょう。太田都市ガスのようなガス会社の電力小売サービスは、どうしてもガス契約者を優遇する料金プランになることが多いです。そのため、ガスが太田都市ガス以外の場合は、別の会社と契約するほうがお得になるかもしれません。

太田都市ガスの場合、小売販売事業者は東京ガスです。東京ガスからガスの供給を受けている人・東京ガスの別のグループ会社からガスの供給を受けている人は、その企業経由で電気を申し込むことをおすすめします。

ほかの会社のほうが安い

太田都市ガス電気もかなり安いですが、ほかの会社でも安いところがあります。いろいろ見比べて、別の会社にすることにしました。

いろいろな電力会社の料金を比べると、太田都市ガスより安い会社が見つかるかもしれません。多くの電力会社では、電気料金のシミュレーションができますが、注意が必要です。

ほとんどの電力会社では、シミュレーション結果に、燃料費調整額や再生可能エネルギー発電促進賦課金などを含めていません。特に注意したいのは、燃料費調整額以外に、別の料金を設定している会社です。

東京電力が「電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金」×電力使用量で1kWhあたりの料金が計算されるところ、「電力量料金+その会社独自の単価調整料金+再生可能エネルギー発電促進賦課金」×電力使用量で計算する会社が該当します。

こういった会社の場合、電力量料金が大幅に安い代わりに、燃料費調整額の代わりの調整単価が高めに設定されていることが多いです。

シミュレーションでは、電気料金が安くなる計算なのに、実際に契約してみると、請求される金額が高くなるかもしれません。

電気料金の安さを比較する場合、見た目の料金プランだけでなく、調整額などの仕組みに注意する必要があります。太田都市ガスの場合、燃料費調整額の上限がないこと以外、東京電力と同じ計算方法を用いているので、このようなリスクの心配はありません。

また、しばらく使ってみて、電気代が思ったより安くならないと不満を感じる場合、太田都市ガス以外の会社と契約しなおすのも手です。

電気会社によっては、契約期間の縛りが設けられていることもありますが、太田都市ガスでは解約に際しての違約金がかかりません。

ほかの電力会社のほうがお得だと感じ、ほかの会社に乗り換えてもペナルティがないのは、太田都市ガスのメリットの1つです。

おおたさすてな電気がおすすめの人

おおたさすてな電気がおすすめの人

太田都市ガスの電気がおすすめの人は、太田都市ガスでガスの契約を結んでいる人です。以下のメリットがあります。

    <太田都市ガスの電気のメリット>

  • 電気代の割引がなされる
  • 電気代とガス代をまとめて引き落としてもらえるので家計管理がしやすい

太田市にお住まいで、新電力会社との契約を検討している人は、太田都市ガス電気も候補に入れてみてはいかがでしょうか。

おおたさすてな電気のお申し込み方法

おおたさすてな電気のお申し込み方法

太田都市ガス電気のお申し込みは、Webからのお申し込みフォームと電話のどちらかから可能です。ただし、以下の人はインターネットでのお申し込みができないので、電話でお問い合わせください。

    <インターネットでの申し込みができない人>

  • 太田都市ガスの都市ガスを利用していない人
  • 太田都市ガスのお客さま番号がわからない人
  • 引っ越しに伴い太田都市ガスの電気使用開始を申し込む人

電力会社を変えたい場合、どの会社と契約する場合でも、以下の情報を伝えなければいけません。

    <電力会社を変えたい場合に必要な情報>

  • お客さまの個人情報(住所・連絡先など)
  • 電力会社のお客さま番号・地点番号(電力会社から送られてくる検針票などに記載あり)
  • お支払い情報

ガスと電気を契約する人の場合、ガス料金と同じ支払い方法でお支払いができます。電気単独で契約する場合のお支払い方法は、「指定した金融機関またはコンビニエンスストア等」と案内されています。

すでに太田都市ガスでガスを契約している場合、「ガスご使用量のお知らせ」に書かれている、太田都市ガスのお客さま番号も必要です。

契約切り替えにあたってスマートメーターへの交換が必要になる場合、一般送配電事業者(東京電力パワーグリッド)が交換を行います。基本的に、工事費の負担・工事の立ち会いは必要ありません。

電気が前の電力会社から太田都市ガス電気に変わるのは、申し込みが終わってから最初の検針日のタイミングです。検針直後に申し込みが受け付けられた場合などは、1月待ってしまう可能性もあります。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 太田都市ガスが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

太田都市ガスが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。

ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、太田都市ガスが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。

ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。

つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。

例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。

ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。

このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、太田市を中心にガスを供給している、太田都市ガスの電気供給サービスについて調べてみました。太田都市ガスの電気小売サービスの特徴は、以下のとおりです。

    <太田都市ガスの電気小売サービスの特徴>

  • 基本プランだと東京電力より電気料金が安くなる
  • 「おおたさすてな電気」だと環境にやさしい電気を使える
  • ガスと電気をセットで契約すると割引を受けられる
  • 解約手数料がかからない

基本的に、太田市や隣の大泉町で、大田都市ガスの都市ガスを契約している人に向いたサービスです。そのほかの東京電力エリアにお住まいの人は、ほかの電力会社のサービスと比較して、大田都市ガスのほうが安くなるなら契約をご検討ください。

少しでも安い電力会社を探している人は、大田都市ガス以外にも、いろいろな会社のプランをチェックしてみましょう。

東京電力エリアにお住まいなら、離島以外どこでも契約できる会社はたくさんあります。電気会社によって、プランの特徴はさまざまです。

    <電力会社によるプランの特徴>

  • 独自の調整単価があるため、リスクはあるが電力量料金が安い
  • 市場連動型で毎月電気が安くなる可能性があるが、高騰のリスクがある
  • 割引額は小さい代わりに、低リスクで電気代を安くできる

いろいろな電気料金プランの中から、自分たちの希望に合ったものを探してみてください。

電気料金データベース【太田都市ガス】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

太田都市ガスによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて太田都市ガスが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
基本プラン 栃木県 、群馬県 、茨城県、 埼玉県、 千葉県 、東京都 、神奈川県 、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く 東京電力管内管内 「基本プラン」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
基本プラン 91,927円/年 160,699円/年 182,232円/年 195,725円/年 212,760円/年 257,736円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
基本プラン
  • ガス・電気セット割
    ガスと電気を使用すると、電気料金の基本料金(月額)から275円(税込)を割引になります。
  • 電気トラブルサポート(2022年9月末サービス終了)
    電気のトラブル時、一時対応の出張費・60分以内の作業費が無料になります。
  • 生活まわり駆けつけサービス(2022年9月末サービス終了)
    水まわり、鍵、窓ガラスの一時対応における出張費・30分以内の作業費が無料で対応してくれます。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

【補足】法人向けの電気料金プラン

飲食店や美容院などの、太田都市ガスが提供する低圧法人向けの電気料金プランを一覧化しています。低圧電灯/動力プランをご利用の方におかれましてはご参考ください。

「太田都市ガス」の電灯プラン一覧

法人向けの電灯プランは、家庭向けのA(アンペア)契約と異なり、kVA(キロボルトアンペア)契約となります。原則として60A以上かつ50kVA未満の場合はkVA契約となります。1kVAは10Aに相当するため、6kVA契約の場合60Aに相当します。更に多くの電力を利用する50kVA以上の物件の場合は、高圧に区分されKW(キロワット)契約となります。なお、家庭向け電灯契約と法人向け電灯契約の違いは、一度に多くの機器を使用出来るか否かのみであり、利用できる機器そのものは家庭向けと変わりません。

プラン 6,000kWh 12,000kWh 30,000kWh 60,000kWh 90,000kWh 120,000kWh
ずっとも電気2 167,143円/年 339,691円/年 850,471円/年 1,678,891円/年 2,507,311円/年 3,301,411円/年

※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(40Kva相当、月間10000kWh)を利用した場合の推計値です。

「ずっとも電気2」の動力プラン一覧

動力プランは、業務用エアコンや業務用冷蔵庫・冷凍庫、工作機械やエレベーターなど、大型の動力機器を動かす際に必要な契約区分です。電灯契約と比べて供給電圧が高いことが特徴です。電灯契約の供給電圧は100Vであるのに対して、動力契約では100Vと200Vの2種類があります。機器に電力を送る方法も異なり、電灯契約の場合は「単相」と呼ばれる方法で電気を送っています。一方で動力契約の場合は「三相」と呼ばれる方法を活用します。また動力プランで使用される三相200Vは、原則としてコンセントが4つ穴になっています。

プラン 6,000kWh 12,000kWh 30,000kWh 60,000kWh 90,000kWh 120,000kWh

※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(40Kva相当、月間10000kWh)を利用した場合の推計値です。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、太田都市ガスの公式HPをご確認ください。
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基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
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エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
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オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
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完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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