EV(電気自動車)に最適な電気料金プランを徹底解説!家庭充電で電気代を抑える方法とおすすめプラン

  • 更新日:2025/09/22

電気で走るEV(電気自動車)を効果的に活用するには、電力会社の電気料金プラン選びが重要です。家庭でEVを充電すると、その分の電気代が発生するためです。

本記事では、家庭でEVを充電した場合の電気代、EV利用家庭の電気契約を選ぶ際のポイント、EVオーナーにおすすめの料金プランを解説します。

EVに適した電気料金プランが気になる方は、ぜひ最後までお読みください。

目次

EV(電気自動車)の充電と電気代の関係

EVは電気で走るため、定期的な充電が欠かせません。外出先にEV用の充電設備があれば利用できますし、家庭に充電設備を設置して充電することも可能です。

ただし、家庭で充電すると契約中の電気料金プランに応じて電気代が発生します。最適な料金プランを選ぶために、EVの充電と電気代の関係を把握しておくことが重要です。

EVを導入すると月々の電気代が上がる

EVを導入して家庭で充電すると、月々の電気代は平均で約1.24倍になるとされています。

具体的な増加額は、その月に自宅でどれだけ充電したかによって変わります。走行距離によって必要な電力量が変動するためです。

電気代は、充電した電力量(kWh)×契約中の電気料金プランの単価(円/kWh)で計算できます。走行条件にもよりますが、1回の充電にかかる電気代はおおよそ600〜2,900円が目安です。

充電方法(自宅・外部)の違い

EVは自宅だけでなく、外出先の充電設備でも充電できます。

自宅では交流電源を用いた普通充電で、満充電まで半日〜1日程度かけて充電します。一方、ガソリンスタンドや高速道路のPA・SA、道の駅などに設置された充電スタンドは直流電源の急速充電を採用しており、数十分での充電が可能です。

自宅充電の場合は、使用した電力量に応じた電気代がそのまま上乗せされます。外部の充電設備では、設備利用の会員費に加え、充電に要した時間に対して料金がかかる仕組みが一般的です。

また、外部充電は加入プランによって料金体系が異なる場合があり、走行距離が長く充電量が多いほど費用は高くなります。

なぜ電気料金プランの見直しが必要なのか

EVを導入して自宅で充電すると、その分家庭の電気代は増加します。加えて、充電中にほかの家電も使用する場合は一度に消費する電力量が増えるため、契約容量の見直しが必要になることがあるのです。

そのため、EV利用に適した契約容量に調整し、電力量単価(円/kWh)を抑えられる電気料金プランへ見直すことが望まれます。

EV向け電気料金プランを選ぶ際の基本知識

EVを自宅で充電する電気料金プランを選ぶには、プラン選びの基本を押さえておくことが大切です。

基本としては、電気料金の決まり方や自宅で必要となる電力量の把握が挙げられます。

電気代は「基本料金+電力量料金」で決まる

電気代は、契約中の電気料金プランの基本料金と使用量に応じて変動する電力量料金で決まります。

基本料金は月額の定額費用、電力量料金は使用した電力量に1kWhあたりの単価を掛けて算出します。料金プランによっては、使用量の段階に応じて単価が変わる場合があるのです。

したがって、電気料金プランを選ぶ際は、次の点を確認しましょう。

  • 基本料金はいくらか
  • 電力量料金の単価はいくらか
  • 使用量に応じた単価の変化(段階別料金)の有無と水準

走行距離と充電頻度から必要電力量を把握する

EV向けの電気料金プランを選ぶなら、現在の電気代にどれだけ上乗せされるかと必要な契約容量を把握しておく必要があります。

充電までの走行距離や充電頻度によって、月々の電気料金は変動します。走行距離から電気代を概算する計算式は次のとおりです。

電気代(概算)=走行距離(km)÷電費(km/kWh)×単価(円/kWh)

まずは1週間の走行距離を記録し、月間走行距離に換算して、どの程度電気代が増えるか見積もりましょう。

EV向け電気料金プランの種類と特徴

EVを充電する電気料金プランを選ぶときは、基本料金や電力量料金の単価ができるだけ安いプランを選ぶのが基本です。

そのうえで、契約や使い方を工夫すれば、電気代をさらに抑えられます。ここからは、EV向け電気料金プランの種類と特徴を詳しく解説します。

夜間割引プラン|深夜充電に適した料金設計

電力会社によっては、夜間の電力量単価を安く設定した夜間割引プランを用意している場合があります。

このプランでは、夜間に使った電気のほうが割安になります。昼間はEVで移動し、夜間に自宅で充電する運用であれば、夜間割引プランとの相性が良いでしょう。

なお、夜間時間帯の範囲は電力会社やプランによって異なるため、事前に確認してください。

時間帯別料金プラン|生活スタイルに合わせて選べる

電力会社によっては、夜間以外の時間帯に料金が安くなるプランを提供している場合もあります。したがって、夜勤などで夜間は自宅を空け、朝~夕の時間帯に充電する運用であれば、そのようなプランを選ぶのがおすすめです。

また、季節や曜日でお得な時間帯が変わることもあるため、具体的な料金表を事前に確認しておきましょう。

市場連動型プラン|電力需給に応じてお得に充電

EV向けの電気料金プランには、市場連動型プランもあります。市場連動型とは、電力量単価が一定ではなく、市場価格に連動して時間帯ごとに変動するプランです。

時間帯によって単価は変動しますが、一般に昼間や深夜は安く、夕方は高くなりやすい傾向が見られます。

したがって、市場連動型の特徴を把握し、割安な時間帯に充電することで、電気料金を抑えられる可能性があります。

EV専用プラン|電力会社が提供する特化型サービス

電力会社によっては、EV専用の料金プランを用意している場合があります。これらのプランでは、EVを所有していることを条件に電気料金の割引を受けられることがあるのです。

また、プランによっては推奨される充電時間帯が設定され、その時間帯の料金が割安になったり、ポイント付与が優遇されたりします。

主要電力会社のEV向けプラン一覧(2025年版)

ここからは、主要電力会社が提供するEV向け電気料金プランを見ていきます。なお、利用可能エリアや具体的な料金体系は電力会社によって異なります。

ENEOSでんき「EV夜とくプラン」

ENEOS Power株式会社が提供しているENEOSでんきの「EV夜とくプラン」では、深夜1時~5時までの間にEVの充電を行うと電気料金が安くなります。

ENEOSでんきの「EV夜とくプラン」を利用できるのは、北海道、東北、関東、中部、北陸、関西、中国、九州のエリアに住んでいる方です。

具体的な料金体系は、以下の通りです。

料金種別 区分 単価(円/税込)
基本料金 10Aまたは1kVAあたり 311.75
電力量料金 ベーシックタイム 35.40
EVタイム(深夜時間) 27.85

※東京都近郊の関東エリアにお住まいの場合の料金プランです。(離島除く)

idemitsuでんき「EVコース」

出光興産株式会社が提供しているidemitsuでんきの「EVコース」では、指定された「EVタイム」にEVを充電すれば電気代が安くなるだけでなく、ポイントを貯めることができます。

EVタイムの時間帯とポイント単価などは、メールによってお知らせされる仕組みです。楽天ポイント、Pontaポイント、dポイントのいずれかを選択できます。

東急でんき&ガス「EV応援プラン」

株式会社 東急パワーサプライが提供している東急でんき&ガスの「EV応援プラン」を利用すれば、午前1時から午前5時までの電気料金を安く抑えられます。

東急でんき&ガスの「EV応援プラン」の具体的な料金体系は、以下の表の通りです。

料金種別 区分 単価(円/税込)
基本料金 40A 1,144.00
50A 1,430.00
60A 1,716.00
1kVAあたり 286.00
電力量料金 120kWhまで(昼間時間) 31.39
120kWhを超え300kWhまで(昼間時間) 31.89
300kWhを超過(昼間時間) 36.14
120kWhまで(夜間時間) 25.29
120kWhを超え300kWhまで(夜間時間)
300kWhを超過(夜間時間)

大阪ガス「MY EVプラン」

大阪ガスの「MY EVプラン」では、時間毎に電気料金が定められています。昼間時間は市場価格に合わせて単価が変動しますが、単価に上限が設けられているのが特徴です。関西電力の従量電灯Aに相当する料金プランになります。

大阪ガスの「MY EVプラン」における具体的な料金体系は、以下の通りです。

料金種別 区分 360kWhまで 360kWh超過
基本料金 1契約につき 480.00 450.00
電力料金 昼間時間(午前9時~午後4時) ~23.60 ~24.62
生活時間(午前8時~9時、午後4時~10時) 23.60 24.62
夜間時間(午後10時~翌日午前8時) 19.98 19.98

ミツウロコでんき「EVスマトクプラン」

昼間にEVを充電する方であれば、ミツウロコでんきの「EVスマトクプラン」がおすすめです。ミツウロコでんきの「EVスマトクプラン」は、北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州のエリアで利用できます。

ミツウロコでんきの「EVスマトクプラン」における具体的な料金体系は、以下の表の通りです。

料金種別 区分 単価(円/税込)
基本料金 1契約 496.51
電力量料金 デイタイム 26.02
ピークタイム 12.91
充電タイム 36.08
ベースタイム 33.67

※東京都近郊の関東エリアにお住まいの場合の料金プランです。(離島除く)

オクトパスエナジー「EVオクトパス」

オクトパスエナジーの「EVオクトパス」を利用すれば、1日のうち2回ほど安くEVを充電できるチャンスができます。オクトパスエナジーの「EVオクトパス」は、北海道、東北、東京、中部、北陸、九州、関西、中国、四国のエリアで利用可能です。

オクトパスエナジーの「EVオクトパス」における具体的な料金体系は、以下の通りになります。

料金種別 区分 単価(円/税込)
基本料金 10Aにつき(日割り) 9.7
電力量料金 EVナイトタイム(午前1時~5時) 14.6
EVデイタイム(午前11時~午後1時) 12.6
スタンダードタイム(上記以外) 25.77

※東京都近郊の関東エリアにお住まいの場合の料金プランです。(離島除く)

Looopでんき「スマートタイムONE」

Looopでんきの「スマートタイムONE」を利用すれば、30分ごとに変動する料金に合わせてより安い時間帯にEVを充電できるようになります。時間毎の電気料金をスマートフォンアプリのプッシュ通知でお知らせしてくれるほか、電気代予測を見られるため、あらかじめ電気を使う時間帯を計画できるでしょう。

Looopでんきの「スマートタイムONE」は、北海道、東北、東京、中部、北陸、関西、中国、四国、九州、沖縄の各エリアで利用可能です。

まちエネ「毎晩快適充電プラン」

MCリテールエナジー株式会社が提供するまちエネの「毎晩快適充電プラン」を利用すれば、午前1時から午前5時までの電気料金が、月の電気料金の20%まで無料になります。

まちエネの「毎晩快適充電プラン」における具体的な料金体系は、以下の通りです。

料金種別 区分 単価(円/税込)
基本料金 10Aまたは1kVAにつき 450.00
電力量料金 120kWhまで 29.80
120kWhを超え300kWhまで 36.40
300kWhを超過 40.49
午前1時~5時 電気料金の20%まで無料

※東京電力エリア

リボンエナジー「EV割引」

株式会社リボンエナジーが提供しているリボンエナジーの「EV割引」では、EVを所有している家庭の電力量料金単価が0.55円引きになります。ただし、適用のためには条件に合致しているか審査を受ける必要があるため注意しましょう。

EVオーナーが電気代を抑えるためのポイント

EVを導入して自宅で充電すると、電気代は増加します。そのため、電気代を抑えたいEVオーナーは、いくつかのポイントに留意することが重要です。

1. 夜間や再エネ余剰時間に充電する

電気代を抑えるには、夜間に単価が安くなるプランを活用し、割安な時間帯に充電することがポイントです。

また、太陽光発電を導入している場合は、余剰電力が発生する時間帯に充電することで、電力会社から電気を購入せずに済む可能性があります。

2. 契約容量や基本料金を確認する

電気契約は、契約容量が大きいほど基本料金も高くなります。したがって、EVを導入したからといって必要以上に容量を増やしすぎると、電気代が割高になります。

まずは、必要な契約容量を試算したうえで、本当に必要な容量へ契約を見直すと良いでしょう。そのうえで、電力会社ごとの基本料金を比較してプランを選ぶのがおすすめです。

3. 市場連動型プランを上手に使う

EV向け料金プランの一つである市場連動型プランを利用すれば、電気代を抑えられる可能性があります。

市場連動型は時間帯ごとに単価が変動しますが、ある程度の傾向があるため、割安な時間帯が存在します。したがって、比較的安い時間帯を選んで充電すれば、トータルの電気代を抑えられます。

4. 外部充電ステーションと使い分ける

家庭での充電に加えて外部の充電ステーションを活用すれば、充電コストを抑えられる可能性があります。走行距離に合ったプランで会員登録すれば、より安く抑えられる場合があるのです。

また、ショッピングセンターや市区町村役場、公園などの公共施設に無料の充電スポットが設置されていることもあります。これらを活用すれば、電気代の節約につながります。

EVと再生可能エネルギーの相性

EVを導入するなら、再生可能エネルギーの太陽光発電を活用するのもおすすめです。ここからは、EVと太陽光発電の相性について詳しく見ていきましょう。

太陽光発電+EV充電の仕組み

太陽光で発電した電気は、自宅に引き込んでEVの充電にも利用できます。

通常、EVの充電電力は電力会社の系統から供給されるため、充電には電気代が発生します。一方、太陽光発電の自家消費で充電すれば、電力会社からの購入電力が不要となり、電気代はかかりません。

このため、太陽光発電を活用してEVを充電すれば、必要な電気代を抑えられる可能性があります。

太陽光発電・蓄電池・V2Hと組み合わせるメリット

太陽光発電を導入すると、蓄電池やV2H(Vehicle to Home)などの設備も併用できます。蓄電池は、家庭で使いきれなかった電気を貯蔵でき、V2HはEVのバッテリーに残った電気を住まいで利用する仕組みです。

これらの設備を活用すれば、発電量が少ない時間帯でもEVを充電しやすくなるうえ、家庭⇔EV間で電気を双方向にやり取りできるようになります。

V2Hは災害対策にも役立つ

V2Hを導入していれば、災害で系統からの電力供給が止まっても家庭で電気を使えます。そのため、EVの導入時は太陽光発電とV2Hを組み合わせることで、より安心かつお得に電気を利用できます。

EVが再エネ普及を後押しする理由

EVを導入し、太陽光発電を家庭に取り入れれば、家庭の電気代を抑えられるだけでなく、エネルギー自給率の向上や温室効果ガス排出量の削減にもつながります。化石燃料に依存せずに発電でき、発電時にCO₂を排出しないためです。

この流れを受け、電力会社もEVや太陽光発電に関する取り組みを拡大しており、再生可能エネルギーの一層の普及が見込まれます。

まとめ|EV生活に最適な電気料金プランを選ぼう

EVを導入した家庭で電気代を抑えるカギは、電気料金プランの内容と充電する時間帯です。在宅時間や充電しやすい時間帯は人それぞれ異なるため、自分のライフスタイルに合った最適解を見つけることが重要です。

「Carconnect(カーコネクト)」では、EVや自動車の最新技術に関するさまざまな情報について発信しています。次世代の自動車について関心がある方は、ぜひCarconnectを覗いてみてください。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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エコモ博士
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