エシカル消費ってなに?小さな選択で未来を変えよう

  • 更新日:2025/09/12

所属:跡見学園女子大学

インターン生:T.Mさん

エシカル消費ってなに?小さな選択で未来を変えようの写真

最近よく耳にする「SDGs」。その中でも注目されているのが、人や社会、環境にやさしい選択をする「エシカル消費」です。服だけでなく、靴やバッグ、アクセサリーなど身近な小物にも関わる大切な視点。本記事では、それらを中心にエシカル消費の取り組みや課題、私たちができることを紹介します。

<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

RAULのインターンシップに参加いただいた跡見学園女子大学のT.Mさんが執筆してくれた記事だモ!内容がご参考になりましたら、ぜひともイイネやシェアしてほしいだモ!

目次

エシカル消費とは?

消費者庁によると、エシカル消費とは、地域の活性化や雇用などを含む、人・社会・地域・環境に配慮した消費行動のことです。エシカル(Ethical)とは、倫理的・道徳的という意味です。

2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12「つくる責任 つかう責任」に関連します。

エシカル消費の3つの視点

人・社会への配慮

 商品がつくられる際に関わる人々への配慮です。例えば、原材料の多くを生産する発展途上国には、安い賃金で働かされている人が多くいます。

また、障がい者の多くが、安い工賃で働いているという実態があります。その実態を知り、そういった製品を避け、公正に取引された製品を選ぶことが大切です。

  • フェアトレード認証商品
  • 売上金の一部が寄付につながる商品
  • 障がい者支援につながる商品を選択する  など

地域への配慮

地域の商品を選び、地域の振興に努めていこうという配慮です。最近は、インターネットで、遠方で生産・製造された商品も簡単に購入できるようになりました。

便利な世の中になりましたが、地域の独自性や多様性も守ることの重要性も高まっています。

  • 地産地消
  • 被災地で作られたものを購入することで被災地を応援する
  • 伝統工芸品を購入する など

環境への配慮

大量生産・大量消費・大量廃棄が、様々な環境問題につながっています。

例えば、地球温暖化や海洋汚染、生態系の破壊、エネルギー資源の減少、異常気象などです。そういった環境問題への配慮です。

  • エコ商品を選ぶ
  • お買物のときにレジ袋の代わりにマイバッグを使う
  • 資源保護の認証がある商品やCO2(二酸化炭素)削減の工夫をしている商品を購入する
  • マイボトルを利用する
  • 食品ロス を減らす   (まだ食べられるのに廃棄される食品のこと)
  • 電球を省エネLEDに交換する
  • 地域のルールに沿ったゴミの分別を徹底する など

エシカル消費の認知度

消費者庁による、「令和6年度第3回消費生活意識調査結果」では、エシカル消費(倫理的消費)」を知っているか聞いたところ、知っていると回答した(「言葉と内容の両方を知っている」又は「言葉は知っているが内容は知らない」と回答した人)の割合は、27.4%でした。

半数以上の人がエシカル消費について知らないのです。サステナブルやSDGsへの意識は高まってきていますが、エシカル消費の認知度はまだまだこれからのようです。

化粧品のマイクロプラスチック問題や化粧品パッケージの環境負荷

近年、海に流れ出すプラスチックごみが大きな問題になっています。国連環境計画(UNEP)の報告によると、毎年800万トン以上のプラスチックが海に流れ込んでいるそうです。

その中でも特に深刻なのが、5mm以下の小さなプラスチック「マイクロプラスチック」です。これが、化粧品にも含まれています。

スクラブ入りの洗顔料や、一部のファンデーション、リップなどには「マイクロビーズ」と呼ばれる小さなプラスチック粒が使われてきました。これが、下水処理をすり抜けて海に流れ出してしまいます。

また、化粧品やシャンプー、スキンケア商品の多くはプラスチック容器やプラスチック包装のパッケージが使われています。

石油由来のプラスチックは製造の過程で二酸化炭素が発生するほか、廃棄の際には生分解できないため自然界に残り続けてしまいます。

化粧品企業の取り組みの事例

「AMIHOPE」

AMIHOPEは味の素のコスメブランドです。味の素が長年研究してきたアミノ酸技術に着目し、マイクロプラスチックに代わる新しい素材を生み出しました。

ヤシなどに多く含まれる「ラウリン酸」とアミノ酸の一種「リジン」を組み合わせた「ラウロイルリジン」でコーティングする技術を新たに開発したのです。植物由来で、高い生分解性を持っています。地球にも肌にも優しい製品です。

「LUSH」

LUSHは、イギリス発のエシカルコスメブランドです。すべての製品に100%自然由来の原材料を使用し、手作業で丁寧に製造されています。

LUSHはそもそもパッケージを可能な限り、なくしています。「ネイキッド」と呼ばれるパッケージなしの状態で、商品の半数以上を持ち帰ることができます。パッケージを使用する場合はリサイクル素材など環境負荷が低いものを使用しています。

さらに、プラスチック容器を5個持っていくと、フェイスマスクと交換してくれるサービスまであります。交換されたプラスチック容器はリサイクルされます。

原材料の調達においても、LUSHはフェアトレードを実施しています。さらに、絶滅危惧種の保護活動にも力を入れています。様々な面から環境問題に挑戦している企業です。

靴の素材やリサイクルのしづらさ

靴は、大部分が石油を原料とした素材から作られています。石油は燃やすと二酸化炭素を排出するため、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの原因となります。

ドイツの調査会社が公表しているデータによると、世界で1年間に生産される靴は年間約239億足。

そのうちの95%以上が焼却や埋め立てで処分されているといわれていて、量にすると約2000トンにもなるとのことです。

さらに、靴は立体を維持するため多くの素材が使われるため、回収やリサイクルの環境が難しいのです。

靴企業の取り組みの事例

「アシックス」

アシックスは簡単に各素材をリサイクルできる靴として、「NIMBUS MIRAI(ニンバスミライ)」を発売しました。

アッパー素材の75%以上が再生素材のポリエステルに統一されています。さらにアッパーとミッドソールの接着剤を剥がれやすくし、材料の分別が簡単にできるようになっています。使い終わったシューズはオンラインで回収の受け付けを行っています。

「indosole」

バリ島が拠点のブランド「indosole(インドソール)」は、廃タイヤをリサイクルしたゴムを使用したサンダルを販売しています。

世界では毎年10億個以上の廃タイヤが埋め立てられ、放置や不法投棄による深刻な環境汚染が問題となっています。

熱帯地域では山積みのタイヤが蚊の繁殖地となり、マラリアやデング熱の拡大要因にもなってしまっています。そんな廃タイヤを再利用するために生まれたブランドです。

「Allbirds」

「世界一快適な靴」と評されるAllbirds(オールバーズ)は、環境配慮とデザイン性を兼ね備えたシューズです。

サトウキビをベースにしたミッドソール技術や、ユーカリの木の繊維とメリノウールなどの素材によって作られています。

ニュージーランドにルーツを持ち、サンフランシスコを拠点としています。洗濯機で丸洗いができることも、大きな特徴です。

バッグに使われるポリエステル繊維や本革のデメリット

バッグにも、環境問題が関わっています。バッグに使われるポリエステルなどの化学繊維は石油から作られていて、その製造過程で二酸化炭素(CO2)が発生します。これが地球温暖化の原因になっているのです。

一方で本革のバッグも課題があります。畜産によってメタンガスが出るだけでなく、放牧地や飼料生産のために森林が伐採されてしまうのです。その結果、生物多様性が失われてしまいます。

さらに、本革の製造過程ではクロムという重金属が使われます。きちんと処理されないと有害物質として流れ出してしまうし、処理するとしても大量のエネルギーを使うのでCO2が増えてしまうのです。

バッグの企業の取り組みの事例

「豊岡鞄」

日本一の鞄生産量を誇る“鞄の街”豊岡市のブランドです。日本の海岸に漂着している海洋ごみ(人工物)のうち、漁網・ロープが容積ベースで2~3割を占めています。

そんな漁網をリサイクルした鞄を販売しています。北海道の道東エリアで回収した廃棄漁網を活用しています。

「FREITAG」

スイス発のアップサイクリング素材、B級品、リサイクルされた素材から作られたバッグを扱うブランドです。

使用済みのトラックタープ、廃棄された車のシートベルト、飲み干されたペットボトル、古いスキーブーツなどから、一点もののバッグを作っています。

ダニエルとマーカス・フライターグ兄弟が、機能的で頑丈、撥水性のあるバッグを求め、使い古されたトラックタープと廃棄された自転車のインナーチューブ、車のシートベルトを利用したことで生まれました。

消費者ができること

・まず、本当に必要かどうか考える

そもそも、今自分が本当に必要なものかを一度立ち止まって考えることが必要です。「安いから」と余計に買いすぎたり、すぐに捨ててしまったりすることは、大量生産・大量消費・大量廃棄に繋がります。

そもそも必要のないものを買わないことがエシカル消費への1歩です。

・認証マークの付いた商品を選ぶ

「どれがエシカルな商品なのか分からない」というときは、認証マークをチェックしましょう。こういった認証マークの製品を買うことで、その活動を支えることが出来ます。

「環境ラベル等データベース」という環境省のサイトで、どのような認証マーク・ラベルがあるのか調べることができます。

・リサイクルに出す

不要になったものをただ捨てるのではなく、リサイクルに出して新しい製品に生まれ変わらせることも大切です。最近では衣服や靴、家電なども回収・再利用の仕組みが広がっています。

・オーガニックやリサイクル素材のものを選ぶ

リサイクルから生まれた製品を使ったり、生分解されやすいオーガニック素材が使用された製品を選んだりしましょう。環境への負担を減らすだけでなく、長く快適に使えるものも多くあります。

・持っているものを長く使う

買ったものを長く使うこともエシカル消費の1つです。丈夫で壊れづらい製品や、修理しやすい製品を選ぶことで、廃棄する量を減らせます。これはお財布にも優しいです。

・作られ方を知る

生産・製造されたストーリーを知ることは大切です。過酷な労働環境で作られたものや、環境への負荷が大きい製品でないか調べ、できるだけそういった製品は選ばないことも重要です。

反対に、フェアな取引や環境配慮を重視した製品を積極的に選ぶことも大切です。

気を付けたい落とし穴、グリーンウォッシュ

グリーンウォッシュに注意しましょう。グリーンウォッシュとは、実際には環境に配慮されていない製品を、あたかもそうであるかのように見せかけることです。

エコをイメージさせる「グリーン」と「ホワイトウォッシュ」(ごまかす、うわべを繕う)を組み合わせた言葉です。環境に配慮した製品を選びたいと思っている層に向けたマーケティング戦略です。

グリーンウォッシュへの対策として、パッケージや広告の雰囲気だけで判断せず、以下のような点を確認することが大切です。

  • 第三者機関の認証があるか
  • 具体的なデータや報告書が公表されているか
  • 定量的な実績(CO2削減量やリサイクル率など)が示されているか

こうした情報を見極めながら商品を選ぶことが、本当に意味のあるエシカル消費につながります。

最後に

ここまで「エシカル消費」について、いろんな角度から見てきました。

値段やデザイン、流行や機能まで、買い物のときに考えることは山ほどあります。その中にひとつだけ「エシカル」という視点を加えてみると、選び方が少し変わってきます。

たとえば、2つの似た商品で迷ったときに、

「こっちにはエコマークがついてるから、今日はこっちにしてみよう」とか、「せっかくだしリサイクル素材でできてる方を選んでみるか」

というように考えてみてください。

エシカル消費はそんなにハードルが高い行動じゃないと私は思います。日常の中でちょっとだけ気をつける、その小さな積み重ねが大きな変化につながります。

次にお買い物するとき、ふとこの記事を思い出してくれたらうれしいです。あなたのその選択が、きっと地球の未来を変えることができます。

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エコモ博士
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