毎日の「衣・食・住・交通」とエネルギーのつながりは?消費されるエネルギーの用途をご紹介
毎日の生活では、家で目覚めて服を着て朝食を摂り、仕事や学業のために移動します。こうした「衣・食・住・交通」の場面では、どのようにエネルギーが消費されているのでしょうか。
エネルギー消費を抑え、持続可能な社会を実現するためには、まず現状を正しく把握することが欠かせません。この記事では、衣・食・住・交通にかかわるエネルギー消費の概要をご紹介します。
日常生活におけるエネルギーの使われ方に興味のある方は、ぜひ最後までご覧ください。
毎日の「衣・食・住・交通」とエネルギーのつながり
毎日の暮らしに欠かせない「衣・食・住・交通」では、電気やガスなど、さまざまなエネルギーが使われています。これらのエネルギーを得るためには、石油や石炭などの化石燃料を消費せざるを得ないのが現状です。
しかし、こうした資源はやがて枯渇すると言われており、特に日本はその大半を輸入に頼っているため、安定供給に課題を抱えています。だからこそ、エネルギー資源を消費しすぎない ために省エネ意識を高めることが求められているのです。
日常の「衣・食・住・交通」に少し工夫を取り入れるだけでも、消費するエネルギー資源の量を抑えられる可能性があります。
衣(服)とエネルギー
一見、エネルギーとは無縁に思える「衣」、すなわち服飾ですが、実際には多くの場面でエネルギーと密接に結び付いています。服づくりから私たちの手元に届くまでの過程で多くのエネルギーが消費されるだけでなく、家庭で洗濯や保管を行う際にもエネルギーを使用しているからです。
したがって、「衣」との付き合い方を見直せば、消費エネルギーの削減につながる可能性があります。
服づくり~手元に届くまでに使われるエネルギーの話
1着の服が私たちの手元に届くまでには、さまざまな工程でエネルギーが消費されています。
まず、衣服の原料となる石油や植物を生産する段階では、農業機械や採掘・抽出設備を動かすためにガソリンや電力が使用されます。次に、それらの原料を糸へと加工する工程でも、機械を稼働させるための電力が必要です。
工場で衣服が縫製されたあとは、船・飛行機・トラックなどで世界各地へ輸送されるため、燃料が消費されます。店頭に並ぶ間も、空調や照明を維持するための電力が使われ続けるのです。
さらに、購入された服はやがて着古され、回収・廃棄されます。廃棄物を焼却する場合、その輸送や処理にも追加のエネルギーが必要です。
家でかかるエネルギー:洗濯・乾燥・アイロン
購入した服を自宅で管理している間にも、エネルギーは消費されます。
一度着た肌着やシャツなどは毎回洗濯するのが望ましく、コートなどのアウター類も定期的なクリーニングや手入れが必要です。洗濯機や乾燥機を稼働させるたびに、電力が消費されます。
さらに、衣類によっては美しく着こなすためにアイロン掛けが欠かせません。アイロンの使用も電力を必要とするため、衣類が手元にある限り、私たちは日々エネルギーを消費していることになります。
今日からできるコツ:洗濯設定の見直し・まとめ洗い・自然乾燥
家にある服にかかるエネルギー消費を減らすには、洗濯などの手入れ方法を見直す必要があります。
たとえば、洗濯機に洗剤を入れすぎるとすすぎ回数が増え、稼働時間も長くなるため、その分電力を多く消費します。洗剤は適量にとどめましょう。また、頻繁に少量ずつ洗うより、洗濯機の容量に合わせてまとめて洗うほうが使用電力を抑えられます。
さらに、乾燥機を使わずに日中の太陽光や風を利用して自然乾燥させれば、電力消費をいっそう削減できます。
長く着る・直して使う・手放し方でエネルギーを減らす
衣服の生産から廃棄までの過程でも、エネルギー消費を抑えることは可能です。
1着をできるだけ長く着用し、傷んでも修繕して使い続ければ、無駄に衣服を買い替える回数が減り、その分エネルギーの節約につながります。手放す際も可燃ごみとして処分するのではなく、古着として売却したり、資源としてリサイクルに回したりすることで、廃棄時に必要なエネルギーを抑えられます。
食(たべもの)とエネルギー
「衣」と比べると、調理にエネルギーを使う「食」は、エネルギーとの関わりをイメージしやすいでしょう。しかし、「食」に関わって消費されるエネルギーは、家庭内の調理だけにとどまりません。
「衣」と同様に、「食」の分野でも、生産・流通・保存・廃棄などさまざまな場面でエネルギーが使われています。
育てる・つくる・運ぶ・冷やすで使われるエネルギー
食料品の生産や輸送の過程でも、さまざまな形でエネルギーが消費されています。
たとえば、農作業に使うトラクターなどの機械を動かす電力や燃料、肥料・農薬などの資材を製造する際のエネルギー、そしてハウス栽培での温度管理などが挙げられるでしょう。また、生産された農産物を市場や小売店へ輸送する際にも、トラック・船・航空機の燃料が必要です。特に海外から輸入される食料品では、輸送に伴うエネルギー消費が一層大きくなります。
さらに、店頭に並ぶまでの保管や陳列の間にも、冷蔵・冷凍設備を稼働させるための電力が使用されます。このように、食料品は流通の各段階で多くのエネルギーを消費しているのです。
今日からできるコツ:作り置き・余熱活用・フードロスを減らす
家庭での「食」に関わるエネルギー消費を抑えるには、調理方法を工夫するのが効果的です。
毎日こまめに料理をすると、その分エネルギー消費がかさみます。そこで、保存がきく煮物などを作り置きし、頻繁に調理しなくても食事ができるようにするのがおすすめです。また、調理中は火や電気を使い続けるのではなく、余熱を活用するとエネルギーを節約できます。
さらに、購入した食品をしっかり使い切ってフードロスを減らせば、ごみの量が減り、その処理にかかるエネルギーの削減にもつながります。
近くの食材・旬の食材を選ぶとどう変わる?
食に関わるエネルギー削減には、地産地消や旬の食材を選ぶことが効果的です。
食料品は長距離輸送で多くの燃料を消費しますが、地域で生産された食材を選べば、輸送に伴うエネルギーを大幅に削減できます。
また、旬を外れた食材の多くはハウス栽培で生産されます。ハウスの維持・管理には多くのエネルギーが必要なため、できるだけ旬の食材を選ぶことで、余分なエネルギー消費を避けられるのです。
こうした工夫はエネルギー節約になるだけでなく、栄養価や鮮度の面でもメリットがあります。
住(くらしの場)とエネルギー
「住」、すなわち住宅環境でも、多様なエネルギーが消費されています。特に室内を快適に保とうとすると、それだけ多くのエネルギーが必要です。
もっとも、この「住」に関わるエネルギー消費は、住まい手の工夫次第である程度抑えることができます。
家で一番エネルギーを使うのは?(冷暖房・給湯・照明)
家庭内では、家電の使用に伴い電気やガスなどのエネルギーを消費しています。とりわけ、照明を含む各種家電は消費量が多い項目です。また、室温を調整する冷暖房や入浴に必要なお湯を沸かす給湯器も、エネルギー消費が大きい設備として知られています。
すぐできる断熱の工夫:すき間対策・カーテン・窓まわり
家庭でのエネルギー消費を抑えるには、まず断熱対策を行うことが重要です。家庭で消費されるエネルギーの多くは、室内を快適に保つための冷暖房に費やされています。冷暖房の効率が下がれば、その分だけ多くのエネルギーを必要とするため、断熱性能を高めて空調にかかる負担を減らすことが不可欠です。
断熱対策で要となるのは、空気が出入りするすき間を作らないことです。すき間があると外気が入り込んだり、室内の空気が逃げたりして冷暖房効率が低下します。ドアや窓のすき間は、すき間テープなどで塞ぐと効果的です。
さらに、厚手のカーテンに替えるだけでも断熱効果が期待できます。窓に断熱シートを貼れば、断熱性能が向上するだけでなく、結露の防止にも役立つでしょう。
家電の見直し:エアコン・給湯器・照明(LED)
古い家電を多く使用している場合は、思い切って買い替えることが省エネ対策として有効です。
現在販売されている最新機種は、旧型に比べて省エネ性能が大幅に向上しています。そのため、古い家電がまだ使えるからといって使い続けるより、買い替えたほうが消費エネルギーを抑えられる可能性が高いでしょう。
たとえば、エアコンには、センサーで人の位置を検知し、風向きや温度を最適化して省エネ運転を行う機種があります。給湯器をエコキュートなどに切り替えれば、空気中の熱を利用してお湯を沸かすため、電力使用量を削減できるのです。照明も従来の白熱電球や蛍光灯ではなくLEDを選べば、消費電力を抑えられるうえ、電球自体の寿命も長くなります。
家電の省エネ性能は、製品ごとに表示されている「省エネルギーラベル」で確認できますので、買い替えの際は参考にすると良いでしょう。
できる人向け:太陽光・蓄電池の基本
資金に余裕があれば、太陽光発電や蓄電池を導入して省エネ対策を図ることも可能です。
太陽光発電を導入すると、燃料を消費しないクリーンな電力を自宅で賄え、電力会社から購入する電力量を大幅に削減できます。現在、多くの電力会社は火力発電や原子力発電に依存しているため、市販電力の利用はエネルギー資源の消費につながりがちです。
さらに、太陽光発電を導入してから最初の10年間は、FIT(固定価格買取制度)によって余剰電力を一定価格で買い取ってもらえます。FIT期間終了後に蓄電池を設置すれば、使い切れなかった電力を蓄え、夜間や停電時に活用することも可能です。
ただし、太陽光発電設備や蓄電池の導入には高額な初期費用がかかるため、投資回収期間やメンテナンスコストを含め、慎重に検討する必要があります。
交通(移動)とエネルギー
日常生活で用いる交通手段においても、さまざまなエネルギーが用いられています。そのため、移動の方法を変えたり、同じ方法でも見方を変えて工夫をしたりするとエネルギーの削減が可能です。
移動手段のちがい:歩く・自転車・電車・車
移動手段によって、消費するエネルギーの種類と量は大きく異なります。
徒歩や自転車で移動する場合、必要なのは移動する人自身の体内エネルギーだけです。電気やガソリンを使う手段と比べて、消費エネルギーはごくわずかで済みます。
電気で走る鉄道を利用して10km移動すると、1人あたりのエネルギー消費量は約1.2メガジュールと推定されています。一方、ガソリン車で同じ距離を移動すると、1人あたり約7メガジュールを消費するのです。
つまり、移動手段の中で最もエネルギー消費が大きいのは自動車であり、逆に徒歩や自転車は最も省エネルギーな選択肢と言えます。
車を使う日のコツ:渋滞回避・荷物を減らす・やさしい発進
車は日常の移動手段の中で最もエネルギーを消費します。しかし、目的地までの距離やほかの交通手段の利便性によっては、車を利用せざるを得ない場面もあるでしょう。その場合でも、運転時のちょっとした工夫でエネルギー消費を抑えられます。
たとえば、渋滞に巻き込まれてアイドリング時間が長くなると、その分燃料を無駄に消費します。渋滞を避けられるルートを選び、出発時間にも余裕を持たせると良いでしょう。また、車内に積む荷物を減らして車両重量を軽くすれば、走行に必要なエネルギーが少なくて済みます。さらに、急発進を避け、緩やかに加速するだけでも燃料消費を軽減できます。
カーシェアリングや公共交通を組み合わせるとどう変わる?
車を自分で所有せず、必要なときだけ借りるカーシェアリングという選択肢もあります。カーシェアリングは、車を購入・保有する場合に比べて環境負荷の少ない利用形態です。
普段は徒歩や公共交通機関を利用できるため、ガソリンの使用を抑え、全体的なエネルギー消費量を削減できます。その結果、排出されるCO2も減らすことが可能です。
EV(電気自動車)の基本:充電の考え方
省エネ性能の高い移動手段を選びたい場合は、EV(電気自動車)の利用がおすすめです。EVはガソリン車に比べてエネルギー効率が高く、走行時のCO2排出量も大幅に削減できます。
さらに効率を高め、長く使用するためには、充電方法を工夫することが重要です。車載充電器の種類や充電時間を考慮し、バッテリーの劣化を防ぐ適切なタイミングで充電しましょう。
また、自宅に太陽光発電設備があれば、その電力で充電することで再生可能エネルギーを活用でき、化石燃料の使用を抑えられます。高速充電の多用を避ければバッテリー寿命を延ばし、より長期間にわたってEVを利用できます。
まとめ
日々の生活の中で、私たちは直接的・間接的にさまざまな形でエネルギーを消費しています。こうしたエネルギー消費は、日常のちょっとした工夫で削減することが可能です。
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