金相場と原油価格の関係性とは?変化する相関と今後の見通しと金の買取相場を解説

  • 更新日:2025/09/30

かつて金相場と原油価格には強い相関関係があると言われており、連動した変化が見られた時期がありました。

現在ではさまざまな要因が絡むことで双方が個別に変動するなど、関連性は日々変化しています。

この記事では、金相場と原油価格の関連性について、これまでの経緯と現在の関係性、今後の見通しなどからご紹介していきます。金相場と原油価格の関連性、金の買取価格について、関心がある方はぜひ最後までご覧ください。

目次

製品別に見た金の買取相場

金相場は、海外市場の影響を受け、日々変動します。特にアメリカ経済の影響を強く受ける米ドルを軸に、地政学的リスクやインフレなどの要因に左右されるほか、採掘による供給や投資目的での需要、さらに製品として使用される際の需要など、さまざまな要素によって相場が決まるのが特徴です。

また、金の塊であるインゴット以外にも、ネックレスなどのアクセサリー、時計、カフスやタイピン、金貨、歯科用技工物に含まれる金なども買取の対象となります。

金地金(インゴット)

金地金、いわゆるインゴットは、1g単位で価格が変動し、日々、そして時間ごとに流動的に変化します。

2024年の平均的な買取相場は、インゴット1gあたり12,750円でした。2015年の買取相場は1gあたり4,841円であり、数字のうえでは実に3倍近く値上がりしていることがわかります。

さらに、2025年9月19日14時時点でのインゴット1gあたりの相場は18,971円となっており、価格の上昇が続いている状況です。

アクセサリー

金を用いたアクセサリーには、ネックレス、指輪、ブレスレット、ピアスやイヤリングなど、さまざまな種類があります。

これらは形状の違いによって重量が異なり、その差が買取価格に大きく影響するのです。

さらに、使用されている金合金に含まれる金の割合も価格に大きな影響を及ぼします。

たとえば、純金であるK24製のアクセサリーは、2025年9月19日14時時点で1gあたり18,741円でした。

これがK23になると1gあたり17,793円、K22では17,224円、K20では15,516円、K18では14,228円と、金の含有率が下がるごとに価格も低くなるのが特徴です。

時計

ケースやベルトに金を使用した金時計は、主にK18やK14で構成されています。多くの場合、裏蓋には金の含有量を示す刻印があるのが特徴です。

金時計は、どのパーツに金が使われているかによって、買取の対象となる部位が異なります。

すべてのパーツに金が使用されているわけではなく、中の機械部分などに金は含まれていません。

主に買取の対象となるのは、ケース部分、ベルト部分、コマ部分、バックル部分などです。

ただし、一見金製に見えても、実際にはほかの金属に金メッキを施しただけの品物は、買取を断られる可能性があります。

また、金時計は男性用と女性用で重量が異なるため、価格にも影響する点に注意が必要です。

2025年7月16日時点の参考価格では、K18製品の男性用金時計のケース(6g)が62,742円、女性用金時計のケース(2g)が20,914円となっていました。

一般に、パーツが大きく使用されている金の量が多いほど、買取価格も高くなります。

カフス・タイピン

カフスやタイピンにも、金などの貴金属で作られた品物があります。純金製やK18製など、品物ごとに金の含有量が異なるほか、宝石の有無や販売元のブランドによっても買取価格が変動するのが特徴です。

カフスやタイピンは強度が求められるため、柔らかい純金製よりも、K18などほかの金属を混ぜて強度を高めたものが用いられる傾向にあります。

そのため、単に金の純度や重量だけでなく、使用されている宝石の希少性やグレード、デザインしたブランドの人気なども価格に大きく影響します。

金貨・記念金貨/メダル

金貨や記念金貨、メダル類は、国内品から海外品まで幅広く取引されています。これらは地金としての金の価格だけでなく、発行枚数などによる希少性によっても買取価格が変動するのが特徴です。

歯科用金合金(金歯)

歯科治療で使用される詰め物や被せ物などの補綴物には、金が含まれている場合があり、「金歯」として利用されることもあります。これらの金歯も、貴金属として買取の対象となります。

歯科用金合金の中で主に取引されているのは、歯科鋳造合金、金銀パラジウム合金の撤去冠・除去冠、メタルボンド冠、金冠(金歯)、研磨粉・削り粉、歯科鋳造合金のバリ、バキューム粉などです。

2025年9月17日時点での相場価格は以下のとおりです。

  • 歯科鋳造合金:1gあたり1,817~9,618円
  • 金銀パラジウム合金(撤去冠・除去冠):2,015~2,808円
  • メタルボンド冠:3,783~12,817円
  • 金冠(金歯):3,748~12,817円
  • 研磨粉・削り粉:614~2,576円
  • 歯科鋳造合金のバリ:1,784~2,808円
  • バキューム粉:17~25円

その他の金属の買取相場

金以外にも、貴金属として取引されている金属は存在します。金ほどの価格になることはあまりないものの、純度の高いインゴットほど価格が買取価格が高くなるでしょう。

銀は、金と並んで古くから人類が活用してきた貴金属の一つです。金に比べて反応しやすく、変色しやすい性質を持ちながらも、古来より利用されてきました。現在では、宝飾品や銀食器、工業製品など、さまざまな場面で用いられています。

2025年9月19日14時時点における銀インゴットの買取相場は、1gあたり217円です。

パラジウム

パラジウムは、1802年にイギリスの科学者・物理学者W.H.ウラストンによって発見された、希少性の高いレアメタルの一つです。

金や銀に比べて活用の歴史は浅いものの、貴金属の割金として装飾品に用いられるほか、工業製品の触媒や歯科治療の素材としても利用されています。

2025年9月19日9時30分時点におけるパラジウムインゴットの買取相場は、1gあたり5,500円です。

プラチナ

プラチナは、銀白色の光沢を持つ貴金属で、金と同様に酸に対して強い耐蝕性があります。地上に存在する量は金のおよそ40分の1とされ、金よりも希少性が高い貴金属です。

現在、地上にあるプラチナの約60%は工業用触媒として利用されており、資産や装飾品としての活用は30〜40%程度にとどまっています。

2008年にはプラチナが金の約2倍の価格を記録したこともありますが、基本的に金の価格を上回ることはほとんどありません。2025年9月19日9時30分時点におけるプラチナインゴットの買取相場は、1gあたり7,204円です。

また、「ミントエス」では、このような金を含む貴金属のうち、歯科金属として生産されたものの買取をメインに行っています。歯科金属の買取に関心がある方は、ぜひミントエスを利用してみてください。

金価格と原油価格の基本的な関係性

金相場と原油価格の間には、相関が見られた時期もありますが、常に関連性があるとは限りません。

というのも、金相場には金相場の、原油価格には原油価格の、それぞれ特有の変動要因があるためです。

一方で、両者には共通点もあり、それが原因となって、時に金相場と原油価格の動きに相関が見られることもあります。

金と原油はなぜ比較されるのか

金と原油の相場や価格が比較されるのは、両者に共通点があるためです。

金と原油は、いずれも「コモディティ」と呼ばれる資産に分類されます。コモディティとは、国や地域を越えて取引される、実物の国際商品の総称です。株式や債券とは異なる値動きをする傾向があり、投資対象として活用されています。

また、金と原油はいずれもドル建てで取引される商品です。そのため、ドル安のときには両者の需要が高まり、ドル高のときには需要が落ち着くという相関関係が見られます。

相関関係が強かった時期とその背景

かつては、現在よりも金相場と原油価格の相関関係が強く、連動した値動きを示すことがありました。

特に、1970年代から1980年までのオイルショックや1990年から1991年にかけての湾岸戦争、さらに2000年代から2010年代前半にかけては、両者の間に強い相関が見られました。

これは、2008年の金融危機や2011年初頭にチュニジアから始まった民主化運動(いわゆる「アラブの春」)などの影響が大きく関係しています。

このような世界的なインフレやエネルギー需給に影響を与える出来事が景気を大きく左右し、それに伴って金と原油の価格がともに上昇するという相関が見られたのです。

相関が弱まった要因とその時期

現在は、金相場と原油価格の相関関係はそこまで強くありません。2014年以降、それぞれ別の要因による値動きが見られており、原油価格は下落傾向にある一方で、金相場は緩やかな上昇傾向を見せています。

相関が弱まった主な要因としては、以下の4つが挙げられます。

  • アメリカのシェールオイルの開発
  • OPECによる価格調整の変化
  • イラン制裁解除や供給過多
  • 新型コロナによる需要急減

アメリカのシェールオイルの開発

金相場と原油価格の相関が弱まっている要因の一つに、アメリカによるシェールオイルの開発があります。

シェールオイルとは、「シェール層」と呼ばれる地層に存在する原油のことです。シェール層は、従来の油田よりも深い場所に位置しており、これまでは採掘コストや技術的な課題から商業的な開発が困難とされていました。

しかし、アメリカでは2010年以降、シェールオイルの採掘技術が急速に進歩し、これが実用化されたことで、世界の石油供給バランスに大きな変化が生じました。

2017年以前は、サウジアラビアが世界最大の産油国とされていましたが、2017年以降はアメリカがその地位を占め、2024年時点でもその状況は続いています。

OPECによる価格調整の変化

金相場と原油価格の相関が弱まっている理由の一つに、OPECによる価格調整の方針変更が挙げられます。

OPEC(石油輸出国機構)とは、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラなどの産油国を中心に構成された国際機関です。

OPECは、アメリカによるシェールオイル開発の拡大に対抗するため、2015年に原油の増産を実施し、市場への供給量を意図的に増やしました。これにより、原油価格は一時的に大きく下落することとなりました。

イラン制裁解除や供給過多

金相場と原油価格の相関は、イランへの経済制裁の解除によっても変化しています。

2016年に経済制裁が解除されたことで、イランでは原油の生産が再開され、供給量が拡大しました。これにより、原油市場では価格変動が生じています。

イランが輸出する原油の約9割を中国が購入しており、今後の供給量によっては、さらに価格が下落する可能性もあります。

新型コロナによる需要急減

感染症が金相場と原油価格の相関に影響を与えるケースもあり、直近では新型コロナウイルス感染症による影響が顕著に現れました。

2020年頃から新型コロナウイルスが世界的に流行したことで、遠距離の移動が減少し、原油の需要が大きく低下しました。ただし、2021年には需要が回復し、それ以降は原油価格への目立った影響は見られていません。

一方で、金相場は新型コロナウイルスの流行を背景に高騰し、その後も上昇傾向を続けています。

現在の関係性と今後の見通し

金相場と原油価格の関係性は、さまざまな背景要因によって変動しており、近年では再び変化の兆しが見られます。

過去10年間を振り返ると、原油価格は2015年と2020年に大きく下落しましたが、それ以外の期間では概ね上昇傾向にあります。

一方、金相場は緩やかな上昇を続けており、特にコロナ禍以降は急騰する局面も見られました。

再び相関性が高まる兆しも?

このまま両者の価格上昇が続けば、金相場と原油価格の相関関係は再び強まると考えられます。

2017年以降、世界経済はインフレ傾向にあるとされており、原油価格と金相場のいずれも上昇傾向にあります。また、原油価格は金利にも影響を及ぼし、金利の変動は金相場にも波及します。

一般的に、原油価格が上昇すると消費者の景況感が悪化し、それに伴って金利が低下します。金利が下がると、安全資産とされる金への需要が高まり、金相場は上昇します。

一方で、原油価格が下落すると景気回復への期待から金利が上昇し、それにより金相場は下落する傾向にあります。

このように、原油価格の上昇→金利の低下→金相場の上昇という流れが生じやすく、両者の相関関係が強まる可能性があるのです。

今後の金相場は世界情勢の不透明感がカギ

金相場は世界情勢の影響を受けやすく、2020年の新型コロナウイルス感染症の流行や2022年のロシアによるウクライナ侵攻の際にも価格の上昇が見られました。

金は「有事の金」とも呼ばれるほど、世界情勢が不安定になると価格が上昇しやすい資産です。そのため、情勢の不透明さや先行きの不安がどれだけ続くかが今後の相場変動のカギを握るといえるでしょう。

金価格に影響するその他の要因

金相場は原油価格とも深い関連がありますが、それ以外にもさまざまな要因の影響を受けます。したがって、金相場の変動を予測する際には、幅広い要素を考慮する必要があります。

金相場に影響を与える主な要因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 為替の変動(円安・ドル高)
  • 地政学的リスク
  • インフレによる貨幣価値の減少

為替の変動(円安・ドル高)

金相場には、為替の変動が大きな影響を与えます。

日本円での金価格は円安ドル高の影響を受け、上昇するのが特徴です。金はドル建の資産であるため、ドルでの価格が変動していなくても円安の進行で日本円での相場が変化します。

そのため、日本国内で金を売買するのであれば、為替にも注目する必要があるのです。

地政学的リスク

金相場には、地政学的リスクも大きな影響を与えます。

地政学的リスクとは、特定の地域における政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが、世界経済に悪影響を及ぼす可能性のあるリスクを指します。

世界情勢が不安定になると、投資家はリスク回避のため、安全資産とされる金を購入する傾向があります。

その結果、金の需要が高まり、需給バランスが崩れることで価格上昇につながるのです。

インフレによる貨幣価値の減少

金相場には、インフレによる貨幣価値の下落も影響を与えます。

インフレが進行すると、国家が発行する通貨の実質的な価値が低下するのが特徴です。そのため、投資家はリスク回避の手段として、価値が目減りしにくい実物資産である金に注目します。

金の需要が高まることで価格が上昇し、インフレ率の上昇に伴って金相場も上昇する傾向が見られるのです。

原油価格から金価格を予測することの難しさ

金相場はさまざまな要因の影響を受けるため、原油価格だけを基に将来の変動を予測するのは困難です。

原油価格との間に見られるような短期的な相関よりも、世界情勢を含む長期的なトレンドに注目することが重要です。

また、金相場は為替の変動やインフレなどの経済的要因にも大きく左右されるため、複合的な視点から投資判断を行うことが求められます。

まとめ

金相場と原油価格の間には、相関関係が見られる時期もありますが、情勢によってはその関係が希薄になる可能性も十分にあります。

そのため、金相場の変動を見極めるには、多角的な視点でさまざまな要因に注目することが重要です。

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<このページを監修した人>
エコモ博士

RAUL株式会社 電気プラン乗換コム運営事務局
エコモ博士のエコらいふナビ

エコモは各地を飛び回って、電力・エネルギーや地球環境についてお勉強中なんだモ!色んな人に電気/ガスのことをお伝えし、エネルギーをもっと身近に感じてもらいたモ!

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