水戸電力の電気料金はどれぐらい安い?評判や口コミも確認!

  • 更新日:2024/07/24

電力自由化が始まったものの、まだ電力会社を切り替えていない人も少なくありません。契約する電力会社を切り替えれば、毎月の電気料金がお得になったり、さまざまな特典をもらえたりすることも多いです。光熱費は生活するうえで欠かせない出費なので、ここを節約したい人は、電力会社の契約切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

今回は数ある電気小売事業者のなかから、茨城県を中心に電力を届けている、水戸電力について解説します。料金プランや契約するメリットを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

水戸電力とは

水戸電力は、2015年に設立された企業です。総合エネルギー企業の株式会社スマートテック、Jリーグチームを経営する、株式会社フットボールクラブ水戸ホーリーホックが株主になって設立されました。

他業種の企業が電力小売事業に参入してきたのではなく、電力の買取・小売を専業とする企業を、地元企業が出資者となって設立した形です。主な企業情報は、以下のとおりです。

【水戸電力の企業情報】
企業名 水戸電力株式会社
所在地 茨城県水戸市赤塚1-16
エスコート赤塚ウエスト
設立年月日 2015年1月9日
事業内容 電力の買取・小売事業

水戸電力の代表は、株式会社スマートテックの代表取締役です。株主になっている企業のうち、特に水戸電力に大きく関係しているのは、こちらの企業でしょう。企業の所在地も同じビルです。

株式会社スマートテック の企業情報は、以下のとおりです。

【株式会社スマートテックの企業情報】
企業名 株式会社スマートテック
所在地 茨城県水戸市赤塚1-16
エスコート赤塚ウエスト2F
設立年月日 2005年10月20日
事業内容
  • 総合エネルギー事業
  • 電力インフラ事業
  • スマートハウス事業
  • エナジーソリューション事業
  • O&M事業
  • リフォーム事業

日本で全面的な電力自由化が始まったのは、2016年4月からです。しかし水戸電力では、2015年12月から、水戸市・近隣エリアでの商業ビル・工場などに、高圧電力を供給してきた実績があります。

現在家庭向けの低圧電力は、離島を除く東京電力エリアとなっています。具体的には、以下のとおりです。

    <家庭向けの低圧電力の供給エリア>

  • 茨城県
  • 栃木県
  • 群馬県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 東京都
  • 神奈川県
  • 山梨県
  • 静岡県の一部(富士川より東)

また、電源構成は以下のとおりです(2022年度実績 )。

【水戸電力の電源構成】
FIT(太陽光) 12%
その他(卸電力取引など) 88%

水戸電力の理念・特徴

水戸電力は、県庁所在地の名前を冠したはじめての地域新電力です 。ホームページでは「もっと地元が好きになる」というキャッチコピーを表示しており、水戸市・茨城県への地域貢献を大きく打ち出していることが特徴です。

株主になっているJリーグチーム・水戸ホーリーホックのほか、バスケットボールチームの茨城ロボッツを応援しています。元サッカー日本代表の鈴木隆行選手(水戸ホーリーホック所属歴あり)が、地域貢献アドバイザーです。

水戸電力では「水戸をはじめとする茨城県内でつくり、茨城県内で消費すること(地産地消)」を目指しています。また、再生エネルギーを中心とした関連事業の雇用創出・企業誘致の促進を目指していることも特徴です 。

水戸電力が安価な電力を提供できるのは、茨城県に特化し、広告費・設備費などの経費を大幅に削減していることが理由です。また、水戸電力では「安心」「安全」の電気を目指しています。水戸電力の電気は、大手電力会社の送電ネットワークで送られるため、これまでと同じ品質の電力を利用可能です。

安全という面では、太陽光や風力・バイオマス発電など、再生可能エネルギーの普及に努めています。東日本大震災では、原子力発電所の事故が起こり、多くの人が現在の発電の安全性に疑問を抱いたでしょう。水戸電力では「安全な社会、安全なまち」の実現を目指し、安全な電気の普及を目指しています。

水戸電力の料金プラン

次に、水戸電力と契約した場合の料金プランを見ていきましょう。電力会社のなかには、複数の契約メニューを用意しているところがありますが、水戸電力は1プランのみのシンプルな構成です。2021年7月までは「定額プラン」というプランも提供していましたが、受付が終了しています。

電力料金の計算式は、以下のとおりです。

基本料金+電力量料金(燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金を含む)

具体的な料金表を見ていきましょう。

【水戸電力の料金プラン】
契約種別 契約アンペア 基本料金 電気量料金
最初の120kWhまで 120kWhを超え310kWhまで 310kWh超過
従量電灯B 30A 858.00円 20.30円 24.71円 27.74円
40A 1,144.00円
50A 1,430.00円
60A 1,716.00円
従量電灯C 1kVA 286.00円

これを、東京電力の従量電灯B・従量電灯Cと料金比較してみましょう。東京電力では、2024年4月1日から料金が見直しされており、ここでは4月からの新しい料金を表示します。

【東京電力の従量電灯B・従量電灯Cとの料金比較】
契約種別 契約アンペア 基本料金 電気量料金
最初の120kWhまで 120kWhを超え300kWhまで 300kWh超過
従量電灯B 30A 885.72円 29.80円 36.40円 40.49円
40A 1,180.96円
50A 1,476.20円
60A 1,771.44円
従量電灯C 1kVA 311.75円

水戸電力も東京電力も、電力量料金が3段階に分かれています。ただし、水戸電力が第二段階を310kWhまでとしているのに対し、東京電力は300kWhです。電気料金がいくら安くなるかは、電気使用量によっても変動します。

しかし、料金表を見ると、水戸電力の電力量料金部分の安さが目立つでしょう。電気料金の節約を考えている人は、契約切り替えを検討してみても良いのではないでしょうか。

水戸電力の電気料金シミュレーションページ にさまざまな数字を入力し、実際に電気料金がどれだけ安くなるかを調べてみました。その結果は、下表のとおりです。(2024年3月の検針票でシミュレーション)

【水戸電力の電気料金シミュレーション】
契約アンペア 電気使用量 水戸電力の料金(1年間合計) 東京電力の料金(1年間合計) お得になる金額
30A 200kWh 57,920円 57,192円 728円
300kWh 87,310円 84,368円 2,942円
400kWh 118,355円 112,695円 5,660円
500kWh 151,250円 142,458円 8,792円
40A 200kWh 61,290円 60,561円 729円
300kWh 90,679円 87,738円 2,941円
400kWh 121,725円 116,065円 5,660円
500kWh 154,620円 145,827円 8,793円
50A 200kWh 64,659円 63,931円 728円
300kWh 94,049円 91,108円 2,941円
400kWh 125,095円 119,435円 5,660円
500kWh 157,989円 149,197円 8,792円
60A 200kWh 68,029円 67,301円 728円
300kWh 97,419円 94,477円 2,942円
400kWh 128,464円 122,804円 5,660円
500kWh 161,359円 152,567円 8,792円

東京電力と水戸電力の差は電力量料金のため、契約アンペアによってお得になる金額は、ほとんど差がありません。電力使用量が多い家庭ほど、値下げ幅が大きくなることがわかります。月に500kWh程度を使う家庭であれば、かなりお得さを実感しやすいでしょう。

ただし、このシミュレーションは2024年3月検針分での数字であり、今後の前提条件が変わると、違った結果になることも考えられます。より正確なシミュレーションをしたい人は、最新の検針票を用意して、実際に家庭で使っている契約アンペア・電気使用量を入力するのがおすすめです。

水戸電力の定額プラン

2021年7月に新規申し込みを停止した水戸電力「定額プラン」は、スマートフォンアプリ「節電くん」で電気使用量を予測し、その電気使用量に対して最安の電力プランをおすすめしてくれるものでした。定額150から定額1050まで10種類のプランがあり、電力使用量に合わせて、プランを柔軟に選べるのが利点だったといえます。

たとえば、夏や冬、エアコンの冷暖房を使う時期は、どうしても電力使用量が増えます。そのような時期も、アプリで電力使用量を予測し、最も適した定額プランを予測できるのが利点です。具体的な定額プランの料金は、以下のようになっています。

【水戸電力の定額プランの料金】
プラン名 定額プラン料金
定額150 3,750円
定額250 6,250円
定額350 8,750円
定額450 11,250円
定額550 13,750円
定額650 16,250円
定額750 18,750円
定額850 21,250円
定額950 23,750円
定額1050 26,250円

(従量料金単価28.5円、燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まず)

また定額プランは、使わなかった電気分を「節電ポイント」(1kWhにつき1節電ポイント)として貯められる点も、大きな特色でした。たとえば、定額プラン450を契約している人が、400kWhしか電気を使わなかった場合、50節電ポイントが貯まります。

この節電ポイントは、100ポイントで2,000円分のクーポン券となり、電気料金の支払いに充てることが可能です。電気料金をさらに安くでき、毎月の節電意識も向上できるプランだったため、現在は契約できないのが残念なところでしょう。

現在、水戸電力では定額プランを含め、新規申し込みを受け付け停止しています。今後、電力調達のめどが立ったときには、これらのプランが復活することも考えられます。

水戸電力の契約約款・料金メニュー変更について

2024年4月現在、水戸電力のホームページで案内されている料金表を見ると、東京電力よりも安い料金で電気を利用できることがわかります。ただし、水戸電力では、2024年3月29日に「契約約款改定のお知らせ」という案内を出しました 。

このページを見ると、2024年4月中旬ごろに、電気需給約款と電気料金プランの約款について見直しが案内されるようです。料金プランについても見直しが入るため、今後料金が値上げになる可能性は否定できません。

水戸電力のメリットと良い口コミ・評判

続いて、水戸電力に寄せられている良い口コミを確認していきましょう。

    <水戸電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気料金が安くなった
  • 手続きが簡単
  • 今まで通り電気を使える

それぞれを解説していきます。

電気料金が安くなった

東京電力から水戸電力に切り替え、1年で1万円近く電気代の節約になりました。燃料高騰でガスも電気も高くなっているので、これだけ節約できるのは本当に助かります。

新電力会社の多くは、4人以上の世帯など、電気をたくさん使う家庭をターゲットにしています。水戸電力の料金プランを見ても、電気使用量が多い家庭ほど、従来よりもお得になる設定です。そのため、お子さんがいる家庭・二世帯住宅などで電気使用量が多い家庭は、水戸電力に切り替えると節約につながる可能性があります。

手続きが簡単

契約切り替えがWebから可能で、立会い工事なども必要ないので良かった。電気も今まで通り使えているので、不満はない。これだけの手間で料金が安くなるなら、やらないほうが損だと思う。

新電力会社への契約切り替えは、原則として現在契約している電気会社に、解約の連絡を入れる必要はありません。水戸電力に切り替える場合、水戸電力のホームページから、Webフォームを入力して申し込めます。

また、水戸電力は、途中解約の違約金がありません。契約切り替え後に、何ヶ月か使い続けなければいけないといった縛りがないので、安心です。

今まで通り電気を使える

電力切り替え後も、特に変わらず電気を使えています。料金が安い会社に変えても、品質が変わらないのはいいですね。

水戸電力の電気は、東京電力の送電ネットワークを通して提供されます。電気の品質が、東京電力より落ちるわけではありません。停電のリスクが上がることもないので、安心です。

水戸電力の注意点と悪い口コミ・評判

次に、水戸電力に寄せられている悪い口コミも確認していきましょう。

    <水戸電力の注意点と悪い口コミ・評判>

  • 料金プランが選べない
  • ポイントサービスなどの付帯サービスがない
  • 勧誘がしつこい
  • この先どうなるかが不安

それぞれを解説していきます。

料金プランが選べない

我が家では、電気自動車の充電もしているので、それに合わせたプランを用意してくれる企業のほうが安くなるようです。基本的に、水戸電力は一般的な電力使用の家庭を対象にしているように思います。

水戸電力は、2021年に定額プランの申し込み受付を終了しています。一般的な東京電力の従量電灯B・Cに対応する料金プランのみを提供しているため、電気の利用状況によっては、ほかの企業を選ぶほうがお得になることも多いです。

たとえば、ほかの企業では、以下のようなプランを用意しています。

    <ほかの企業が用意しているプラン>

  • 深夜に電力消費量が多い世帯向けのプラン
  • 電気自動車に充電する場合はお得になるプラン
  • 実質CO2排出0の環境にやさしい電気を提供してくれるプラン

水戸電力ではこうしたプランがないため、不満に感じる人もいるでしょう。

ポイントサービスなどの付帯サービスがない

料金シミュレーションをすると、水戸電力では、年に数千円ほどお得になるという試算が出ました。ただ、料金面以外に特典があるわけではないので、ほかの企業ももう少し見てみようと思います。

水戸電力は、茨城県に特化したシンプルなサービスです。また、親会社もエネルギー事業の企業であるため、特にそのほかの提携サービスがありません。他業種から電力自由化に伴い、電力小売を始めた企業だと、以下のような特典をつけてくれることもあります。

    <他業種から電力自由化に伴い電力小売を始めた企業につけてくれる特典>

  • 提携クレジットカードでのカード払いでポイントが貯まる
  • 親会社などが運営している企業のサービスがお得に使える
  • (ガス事業もやっていて)ガスと電気をセットで契約すると毎月割引を受けられる

水戸電力の電力量料金は、東京電力と比較してかなり安いといえますが、こうした+αのサービスがありません。そのため、ほかの企業と契約するほうが、総合的に見て家計の助けになると感じる人も多いでしょう。

勧誘がしつこい

電話勧誘がしつこく、断っても断っても勧誘が来るので、とても迷惑。新電力会社には不安・不信感しかない。

水戸電力というよりも、水戸電力の親会社であるスマートテックに関して、勧誘・営業がしつこいといった口コミが見られました。電力自由化がスタートしてしばらく経ちますが、電力自由化後に、ウクライナ情勢など電力調達に悪影響を与える事態が数多く起きました。

そうした影響を受け、多くの企業が顧客の確保・安定した電力供給に苦戦している状態です。そのため、なんとか顧客を増やしたいと、しつこい営業をかける電力会社が出るのも自然なことでしょう。ただ、現在の水戸電力では、新規顧客の申し込みを停止しているため、現在の水戸電力の営業がしつこいという口コミは聞かれません。

この先どうなるかが不安

水戸電力が親会社ともども、民事再生に入っているという報道を耳にしました。水戸電力がサービスを開始してから長く水戸電力を使っていますが、今後また新しい電力会社を探さなければいけないのかと不安になっています。現在、急に今の電気を使えなくなることはないようですが、民事再生手続きをとっても、経営状態が劇的に良くなるとは思えません。結局、倒産・破産で事業継承してくれる企業がなければ、電力供給サービス自体も終わってしまうのではと心配です。

水戸電力は2024年現在、民事再生手続きを行っているところです。2024年2月5日、親会社のスマートテックが東京地方裁判所に、民事再生法の適用を申請しました 。スマートテックの子会社である水戸電力も、同日に民事再生法の適用を申請しています。

その後2月15日、東京地方裁判所から、民事再生手続き開始決定を受けました。民事再生手続きは破産ではないので、企業はこれまで通り事業を継続でき、いきなり電気が止まってしまう心配はありません。主に民事再生手続きで影響を受けるのは、電気料金を支払う人よりも、水戸電力に電気を売っている債権者になります。

報道によると、スマートテックの負債額は45億円・水戸電力の負債額は4億8,000万円です 。また、複数のスポンサー候補が存在するとも報じられているため、今後もこれらスポンサーの支援により、事業が継続される可能性は高いでしょう。2024年現在、スポンサー選定に関する報道はなされていません。

ただし、今まで通り電気が供給されるからといって、安心できないと考える人も多いのではないでしょうか。電力事業者のなかには、現在新規申し込みを停止したり、一部のプランを取りやめたりしているところもあります。

また今後、経営悪化に伴い、電気料金が値上げとなる可能性も否定できないでしょう。毎日使う電気は安定した企業と契約しておきたいと考える人は、東京電力のような一般送配電事業者との契約を維持するか、全国規模の大手と契約するのがおすすめです。

水戸電力がおすすめの人

水戸電力と契約するのがおすすめの人は、以下の条件に当てはまる人です。

    <水戸電力がおすすめの人>

  • 東京電力よりも安い電気料金にしたい人
  • 茨城県に地域貢献したい人

それぞれを解説していきます。

東京電力よりも安い電気料金にしたい人

水戸電力は、東京電力よりも、1kWhあたりの電力量料金が安くなっていることが最大の特徴です。特に、第三段階(水戸電力では310kWh超過分・東京電力では300kWh超過分)の料金に大きな差があります。そのため、毎月300kWh以上の電力を消費する家庭だと、大きな差がつきます。

第一段階(120kWhまで)の料金も水戸電力のほうが安いので、一人暮らしの人など電力使用量が低い世帯でも、お得を実感できるでしょう。ほかの電力会社だと、電力使用量が低いとかえって電気料金が高くなる例もありますが、水戸電力ではそのような料金設定になっていません。

茨城県に地域貢献したい人

水戸電力は、東京電力エリアの人であれば、茨城県以外の人も契約することが可能です。企業として、茨城県の地産地消・雇用創出などを目指しています。そのため、茨城県に暮らしており、地元に貢献したい人向きの企業といえるでしょう。地産地消の電気を使って、地元の経済を活性化させたい人は、水戸電力の電気を使うことが貢献になるのではないでしょうか。

水戸電力のお申し込み方法

水戸電力では、2022年3月28日に新規申し込みを一時停止しました 。理由は「ウクライナ情勢により、電力調達の先行きが不透明になっていること」と発表されています。

もちろん、それ以前に水戸電力と契約している人は、現在も水戸電力の電気を利用中です。水戸電力以外にも、ウクライナ情勢などで電力調達が難しくなったことを理由に、新規受付を停止した電力小売事業者は少なくありません。

水戸電力でも2年以上新規受付を停止しており、燃料調達に大きな影響を与える世界情勢の変化があるまでは、再開される見込みは低いといえます。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 水戸電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

水戸電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、水戸電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、水戸電力についてご紹介しました。電力自由化後に、電力小売事業を始めた企業はたくさんあり、なかには全国規模でサービスを展開するところもあります。

しかし水戸電力は、茨城県での地産地消・企業誘致・雇用創出といった地域貢献も目指している、地元志向が非常に強い電力小売事業者です。茨城県に住んでいて地元に愛着のある人、地域貢献の理念に共感する人は、水戸電力との契約を検討してはいかがでしょうか。

ただ、現在の水戸電力は、電力調達の先行きが不透明なことを理由に、新規申し込みを受け付けていません。一刻も早く電気料金の節約を考えている人は、現在も新規申し込みを受け付けている事業者のなかから、選ぶ必要があります。

電力自由化は、安く電気を使えるようになった代わりに、プラン選びによっては電気代がかえって高くなってしまうリスクのある制度です。自分のライフスタイルに合った企業・プランを選べるよう、慎重に情報をリサーチしましょう。

電気料金データベース【水戸電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

水戸電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて水戸電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
従量電灯C 栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県の一部(富士山以東) 東京電力管内管内 「従量電灯C」の分析ページへ
従量電灯B 栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県の一部(富士山以東) 東京電力管内管内 「従量電灯B」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
従量電灯C 76511円/年 122807円/年 136122円/年 146108円/年 156095円/年 189383円/年
従量電灯B 66215円/年 115943円/年 132690円/年 142676円/年 156095円/年 189383円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
従量電灯C

見つかりませんでした。

従量電灯B

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、水戸電力の公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランの一つと言えます。また、EVユーザーの方も深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
ページトップへ