神楽電力の料金プランはお得?お得度と利用者の口コミを確認!

  • 更新日:2025/01/16
目次

電力自由化がはじまっても、まだ地域の大手電力会社との契約をそのままにしている人も多いのではないでしょうか。新電力会社の中には、大手より安い電気料金を実現しているところが多く、契約を切り替えるだけで、年間数千円以上の節約につながる場合もあります。

近年は燃料価格が上がり、その価格が家庭に請求される電気料金にも反映されるようになってしまいました。少しでも電気代・光熱費を節約したいなら、電気会社の契約先を考え直してみるのも手でしょう。

ただし、新電力会社への契約切り替えは、必ずしもプラスに働くとは限りません。ライフスタイルに合わない会社や料金プランと契約してしまったり、リスクが高い会社と契約してしまったりすると、逆に電気料金が高くなることも考えられます。そのため、新電力会社を選ぶなら、事前にしっかりリサーチしておくことが大切です。

今回は、神楽電力という会社の会社情報や、料金プラン・お得度を調査します。利用者の口コミや契約するメリット・注意点も解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

神楽電力とは

神楽電力は島根県にある新電力会社で、ウィンドパワーグループという企業に属しています。電気小売事業を行っているのは神楽電力ですが、ウィンドパワーグループにはさまざまな企業があり、それぞれが発電事業などを行っています。

神楽電力は、これらの会社から電力供給を受け、地域内でエネルギーの地産地消を行うことを目的に営業している企業です。神楽電力をはじめとした、ウィンドパワーグループの主な企業の概要を見てみましょう。

【神楽電力の概要】
所在地 〒695-0002 島根県江津市浅利町150番地
(連絡先):〒697-0024 島根県浜田市黒川町155番地7
事業内容 電力小売事業
発電事業
地域貢献事業
【中国ウィンドパワー株式会社の概要】
所在地 〒697-0024 島根県浜田市黒川町155‒7
設立 2003年6月
所有する発電所 浜田生湯温泉風力発電所
【江津ウィンドパワー株式会社の概要】
所在地 〒695-0002 島根県江津市浅利町150番地(本社)
〒697-0024 島根県浜田市黒川町155‒7(事務所)
設立 2005年5月
所有する発電所 江津東ウィンドファーム風力発電所
【益田ウィンドパワー株式会社の概要】
所在地 〒698-0041 島根県益田市高津8丁目13番22号(本社)
〒697-0024 島根県浜田市黒川町155番地7
設立 2005年5月
所有する発電所 高津川風力発電所
【株式会社 TiiDAの概要】
所在地 〒697-0024 島根県浜田市黒川町155番地7
設立 2014年8月
所有する発電所 金城メガソーラー太陽光発電所

神楽電力は、地域密着型の電力会社を目指しています。そのため、以下で挙げるような中国地方の地域貢献事業も行ってきました。

    <中国地方の地域貢献事業>

  • 地域の海岸清掃
  • 教育機関への出前講座・現場見学受け入れ
  • 地元産品のPR
  • 江津駅前活性

神楽電力の料金プラン

神楽電力の電気料金プランについて

神楽電力は現在、行政・自治体への電気供給を行っており、法人・家庭向けの電気供給は、石見ケーブルビジョンという企業を通して行われています。石見ケーブルビジョンの電気供給サービスは「いわみる電気」という名前です。

いわみる電気では、以下の料金プランメニューが用意されています。

    <いわみる電気の料金プラン>

  • 従量電灯A
  • 従量電灯B
  • 低圧電力
  • iwamiスマート
  • iwamiシンプル
  • iwami電化

どのプランも請求される電気料金は、以下4つの料金の合計です。中国電力と同じ料金形態になっています。

    <請求される電気料金>

  • 基本料金
  • 電力量料金
  • 燃料費調整額
  • 再エネ発電賦課金

電力量料金・燃料費調整額・再エネ発電賦課金は、電力使用1kWhあたりにかかる料金です。燃料費調整額は、燃料価格に応じて電気料金を調整するための制度で、電気会社によって調整計算の方法が異なることもあります。

しかし、いわみる電気の電気供給約款と 、中国電力の燃料費調整額に関する案内を 比較すると、両者の燃料費調整額の計算方法は同じです。また、再エネ賦課金はどの電力会社と契約しても、同じ料金がかかります。2024年5月から2025年4月までの料金は、1kWhあたり3.49円です。

このため、中国電力と比較していわみる電気がお得かどうか考える際は、基本料金と電力量料金 がどれだけお得かを比較すれば良いことになります。以下では、いわみる電気が提供する6つの料金プランに対応する、中国電力のプランと比較してみましょう。

いわみる電気「従量電灯A」の料金プラン

最初に比較するのは、いわみる電気「従量電灯A」の料金プランです。中国電力にも同名のプランがあります。一般的な家庭向けのプランであるため、オール電化など特別な事情がない人の多くは、このプランで契約する可能性が高いでしょう。

【いわみる電気「従量電灯A」と中国電力の比較】
神楽電力 中国電力 差額
基本料金 最初の15kWhまで 531.78円 759.68円 -227.90円
電力量料金 120kWhまで 32.75円 32.75円
300kWhまで 39.43円 39.43円
300kWh超過分 41.55円 41.55円

神楽電力と中国電力の差は基本料金だけで、非常にわかりやすい料金プランです。中国電力から神楽電力に契約を切り替えると、毎月200円ほど請求される料金が安くなります。

いわみる電気「従量電灯B」の料金プラン

続いて、いわみる電気「従量電灯B」の料金プランをチェックしましょう。こちらも中国電力に、同名の対応するプランがあります。商店・事務所など、比較的電気使用量が多い人向けのプランです。

【いわみる電気「従量電灯B」と中国電力の比較】
神楽電力 中国電力 差額
基本料金 1kVAにつき 313.58円 447.97円 -134.39円
電力量料金 120kWhまで 30.06円 30.06円
300kWhまで 36.15円 36.15円
300kWh超過分 38.02円 38.02円

こちらも従量電灯Aと同じく、基本料金が安いぶん電気料金が毎月少しだけ安くなります。年間で節約できる金額に換算すると、1,600円ほどです。

いわみる電気「低圧電力」の料金プラン

低圧電力は、工作機械を使う工場・業務用エアコンを使う事務所などが契約するプランです。いわみる電気でも中国電力でも、低圧電力のプランが用意されています。このプランも、両社を比較してみましょう。

【いわみる電気「低圧電力」と中国電力の比較】
神楽電力 中国電力 差額
基本料金 1kVAにつき 1,063.92円 1,163.92円 -100.00円
電力量料金 夏季 26.80円 26.80円
その他季 25.51円 25.51円

※夏季:7月1日から9月30日まで、その他季:4月1日から6月30日および10月1日から翌年3月31日

こちらも、基本料金が中国電力より安く、電力料金は同じわかりやすい料金形態です。契約を切り替えると、毎月100円電気料金がお得になります。

いわみる電気「iwamiスマート」の料金プラン

iwamiスマートコースは、電気の使用量が月平均400kWh以下の人に適したコースです。中国電力でも、同名の「スマートコース」があります。まずは、両社の料金プランを見てみましょう。

【いわみる電気「iwamiスマート」と中国電力の比較】
神楽電力 中国電力 差額
基本料金 最初の15kWhまで 468.94円 669.92円 -200.98円
電力量料金 120kWhまで 32.01円 32.01円
300kWhまで 39.43円 39.43円
300kWh超過分 41.55円 41.55円

このコースは、基本料金や電力量料金(120kWhまで)が従量電灯Aプランより安いです。120kWhを超えるぶんも従量電灯Aと差がないため、より電気を安く使えます。

ただし、このプランには適用条件があることに注意が必要です。中国電力のスマートコースについて案内しているページから、適用条件について抜粋します。

<「iwamiスマート」の適用条件>
「電気サービス約款の電灯需要(最大需要容量6kVA未満)の適用範囲に該当する需要で、お客さまが1年を通じてスマートコースの適用を受けることを希望される場合に適用します」

このコースに契約すると、1年間他コースへの変更などができません。途中でコースを切り替えられないため、近い将来オール電化にしたい人などは注意が必要です。また、電気給湯器などの夜間蓄熱式機器を使っていて、夜間蓄熱式機器の使用電力量を別のメーターで計量している人も、スマートコースに申し込めません。

いわみる電気「iwamiシンプル」の料金プラン

次に「iwamiシンプル」の料金プランを見ていきましょう。このプランは、電力量料金がまったく一律になっている点が特徴です。ただし、最低月額料金が高いため、電気をまったく使わない月は損をしてしまいます。中国電力の同名プラン、シンプルコースと料金を比較してみましょう。

【いわみる電気「iwamiシンプル」と中国電力の比較】
神楽電力 中国電力 差額
最低月額料金 1契約あたり 1,291.69円 1,844.70円 -553.01円
電力量料金 夏季 38.21円 38.21円

スマートプランの適用条件は、上述のスマートプランと同様です。1年間このコースの適用を受けなければならず、他プランへの変更ができません。電気給湯器などの夜間蓄熱式機器を使っていて、夜間蓄熱式機器の使用電力量を別のメーターで計量している人が加入できない点も同じです。

また、このプランの電力量料金38.21円は、従量電灯Aの第二段階料金(39.43円)・第三段階料金(41.55円)より安くなっています。その代わり、第一段階料金(32.75円)と比較すると、5円以上高くなってしまう点に注意が必要です。

さらにこのプランは、1年間コースの適用を受けなければいけない縛りがあります。ライフスタイルの変化などがなければ電気料金がお得になりますが、何か事情があって長く家を空けなければいけなくなったときは、損をしてしまうリスクがある点にご注意ください。

いわみる電気「iwami電化」の料金プラン

最後に、いわみる電気の「iwami電化」の料金プランを見てみましょう。こちらは、中国電力の「電化styleコース」に対応したオール電化の家庭向けプランです。

【いわみる電気「iwami電化」と中国電力の比較】
神楽電力 中国電力 差額
基本料金 契約電力10kWhまで 1,413.10円 2,018.72円 -605.62円
超過1kWにつき 336.26円 480.37円 -144.11円
電力量料金 デイタイム(夏季) 46.46円 46.46円
デイタイム(その他季) 44.40円 44.40円
ナイトタイム 30.35円 30.35円
ホリデータイム 30.35円 30.35円

夏季:7~9月の平日、その他季:夏季以外の月の平日
ナイトタイム:通年の平日0時~9時と21時~0時
ホリデータイム:時間帯区分なし、土曜日・日曜日・祝日や1/2~1/4、5/1~2、12/30~31

このプランは、平日日中~夕方の電気料金が、一般的な電気プラン(従量電灯Aなど)より高くなってしまいます。その代わり、平日夜や土日祝日は、他プランより相当安い単価になるのが特徴です。

夜間・休日に多く在宅する人、オール電化で電気給湯器を使っている人などは、このプランに変更することにより、電気料金を節約できる可能性が高いです。太陽光発電システムを所有していて、昼間の消費電力が低い家庭でも、電気代が安くなりやすいでしょう。

こちらのプランも、中国電力より基本料金が少し安くなります。ほかのプランより、中国電力との料金差が大きいのが特徴です。いわみる電気のホームページでは、目安としてファミリー(4人家族)の場合、年間で約7,600円お得になると案内しています。

神楽電力のメリットと良い口コミ・評判

神楽電力のメリットと良い口コミ・評判

次に、神楽電力と契約するメリットについて、神楽電力と契約している人の口コミをチェックしてみましょう。

    <神楽電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気料金が安くなる
  • 対面でしっかり説明してくれるから安心
  • オール電化向けのプランも選べる

それぞれを解説します。

電気料金が安くなる

いわみる電気に契約して、電気料金が安くなったので良かったと思います。電気代を節約して、エネルギーの地産地消ができるのは、良い取り組みだと思います。日本全国で、こういう取り組みが広まればいいのにと思いました。

神楽電力の大きな特徴は、中国電力よりも基本料金が安いことです。電力量料金など、そのほかの料金単価はすべて中国電力と同じであるため、契約切り替えで確実に電気料金を安くできます。

ただし、これはあくまで、現在の契約プランをそのまま対応するプランに移行したときです。神楽電力に切り替える際に申し込むプランを変えた場合、その後のライフスタイル・電気の使い方によっては、電気料金が高くなってしまうことが考えられます。

対面でしっかり説明してくれるから安心

申し込み前に、しっかり説明してくれるのが良かったです。電力自由化や切り替えなどわからない点が多くて、事前に質問したいことがたくさんありましたが、聞きたいことを質問できました。

神楽電力は民間企業ですが、利益を追求するだけでなく、地域貢献・エネルギーの地産地消を目指している企業でもあります。そのため、顧客となる地域住民の人に、申し込みのメリット・デメリットなどをしっかり説明してくれる点もメリットです。

新電力会社の中には、電気料金がかなり安くなる可能性がある代わりに、電気料金が高くなるリスクと隣り合わせのこともあります。Webだけで簡単に申し込めることをウリにしていることもありますが、デメリットやリスクをわからないまま申し込むのは、おすすめできません。

電気料金は、燃料費調整額など独自のシステムがあるため、事前に情報を調べておかないとわかりにくいことがあります。リスクが低い電気力会社切り替えを実現したい人は、事前にしっかり不安点を質問できる会社に申し込みましょう。

オール電化向けのプランも選べる

オール電化のプランも選べたのが、神楽電力にした決め手でした。見積もりによると、年間5,000円以上お得になるそうなので、次の請求で電気料金を確認してみたいと思います。

新電力会社の中には、一般的な家庭向けの電気料金プランだけしか用意していないところが珍しくありません。しかし、神楽電力では、オール電化の家庭もお得になるプランを選べます。オール電化の家庭だと、夜間休日料金が安い料金プランにしない限り、料金単価が安めの電力会社と契約しても、料金が高くなってしまう可能性が高いです。オール電化の家庭でも契約しやすいのは、神楽電力の大きなメリットといえます。

また神楽電力は、さらに「iwamiスマート」「iwamiシンプル」といったプランも選べるのが特徴です。これらのプランは、1年間プランを適用させる必要がありますが、一般的な従量電灯Aより安く電気を使える可能性が高くなっています。引っ越しなどの予定がないなら、これらのプランを選ぶのも手でしょう。

神楽電力の注意点と悪い口コミ・評判

神楽電力の注意点と悪い口コミ・評判

続いて、神楽電力に申し込む際の注意点も見てみましょう。こちらも、神楽電力に寄せられた口コミをチェックしていきます。

    <神楽電力の注意点と悪い口コミ・評判>

  • ほかの電力会社のほうがお得
  • 切り替え手続きに時間がかかる

それぞれを解説していきます。

ほかの電力会社のほうがお得

神楽電力では基本料金しか安くならないので、年間のお得額はそれほど大したことになりません。ほかの電力会社もいろいろと見てみたいです。

神楽電力は、中国電力より電気代が高くなってしまうリスクが低い代わりに、値下げ幅はそれほど高くありません。基本料金だけの割引なので、月間・年間のお得額は以下の金額になります。

    <月間・年間のお得額>

  • 従量電灯A:227.90円(12ヶ月:2,734.80円)
  • 従量電灯B:134.39円(12ヶ月:1,612.68円)※1kVAの場合
  • 低圧電力:100.00円(12ヶ月:1,200.00円)
  • iwamiスマート:200.98円(12ヶ月:2,411.76円)
  • iwamiシンプル:553.01円(12ヶ月:6,636.12円)
  • iwami電化:605.62円(12ヶ月:7,267.44円)※契約電力10kWhの場合

ほかの新電力会社では、もっと電気料金が安くなるとうたっているところがあります。ただし、それらの会社の料金プランが、必ずしもお得とは限りません。燃料費調整額が違ったり、解約時に解約金がかかったり、なんらかのリスクがある可能性も考えられます。もっと電気料金が安くなる新電力会社に申し込む場合、事前にしっかりリスクがないかをリサーチしましょう。

切り替え手続きに時間がかかる

神楽電力に切り替える際、手続きに少し時間がかかったのは残念です。契約手続き自体は難しくありませんでした。

神楽電力に限らず、電力会社を切り替える際には、どうしても手続きに時間がかかることがあります。それは、切り替えのタイミングが検針のタイミングになってしまうためです。前回の検針があってからすぐに申し込んだ場合、契約切り替えまでに時間がかかってしまうのは仕方ないでしょう。

神楽電力がおすすめの人

神楽電力がおすすめの人

神楽電力の料金プランや特徴などの情報を総合すると、神楽電力に申し込むのがおすすめなのは、以下のような人です。

    <神楽電力がおすすめの人>

  • 低リスクで電気代を節約したい人
  • エネルギーの地産地消に貢献したい人

神楽電力の値下げ幅は決して大きくありませんが、中国電力より電気料金が高くならないプランを提供しています。少しでも電気料金を節約したい人は、神楽電力に申し込んでみてはいかがでしょうか。

また神楽電力では、解約金の制度がありません。電量会社の中には、契約期間に縛りがあったり、解約時に解約金がかかったりすることがありますが、神楽電力は解約金を払うことなく解約できるようになっています。

また、神楽電力が所属するウィンドパワーグループは、風力発電所や太陽光発電所を所有しており、それらのクリーンエネルギーを地産地消することを目標にしている点も特徴です。クリーンな電力消費で地域に貢献したい人は、神楽電力への申し込みをおすすめできます。

神楽電力のお申し込み方法

神楽電力のお申し込み方法

神楽電力のお申し込み方法は、電話やWeb上のお問い合わせフォームのどちらかから可能です。書類が送られてくるため、その書類に必要事項を記入しましょう。

書類に書く事項は、以下のとおりです。

    <書類に書く事項>

  • 名前や住所などの個人情報
  • 電力会社の検針票に書かれている情報(お客様番号など)
  • お支払い情報(金融機関やクレジットカードの情報)

申し込みが受け付けられると、利用開始予定日の数日前に、自宅へ「いわみるでんきご利用開始のご案内」が送られてきます。切り替えにあたって、自宅の検針メーターをアナログメーターからスマートメーターに切り替える必要がある場合も考えられますが、工事費用はかかりません。すでにスマートメーターが設置されている家庭において、工事は不要です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 神楽電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

神楽電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、神楽電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、島根県で電力小売サービスを行っている神楽電力の特徴や料金プランを解説してきました。神楽電力の料金プランは非常にシンプルで、中国電力より少し基本料金が安くなります。そのほかの要素で、中国電力より料金が高くなる「逆転現象」が起きないのは、大きなメリットでしょう。

神楽電力はエネルギーの地産地消を目指している会社のため、島根県エリアに住んでいる人は、神楽電力の電気を使うことが小さな地域貢献になるとも考えられます。少しだけ電気代が安くなり、地域貢献ができるところは魅力的です。

ただし、神楽電力以外にも、島根県・中国電力エリアで契約できる新電力会社はたくさんあります。どの電力会社と契約するのがお得か、ほかの会社も見てみるのがおすすめです。会社によっては、神楽電力より電力量料金の値下げ幅が大きいこともあります。そのほかの部分(燃料費調整額など)で中国電力より電気料金が高くなる可能性もあるため、申し込み前に料金プランの詳細をしっかり確認しましょう。

電気料金データベース【神楽電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

神楽電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて神楽電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
iwamiシンプル 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「iwamiシンプル」の分析ページへ
iwami電化 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「iwami電化」の分析ページへ
従量電灯A 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「従量電灯A」の分析ページへ
iwamiスマート 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「iwamiスマート」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
iwamiシンプル 68,734円/年 116,812円/年 129,633円/年 139,249円/年 148,864円/年 180,916円/年
iwami電化 80,211円/年 123,106円/年 134,545円/年 143,124円/年 151,704円/年 180,301円/年
従量電灯A 60,893円/年 110,595円/年 124,433円/年 134,812円/年 145,191円/年 179,787円/年
iwamiスマート 62,029円/年 113,790円/年 128,195円/年 138,998円/年 149,802円/年 185,814円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
iwamiシンプル

見つかりませんでした。

iwami電化

見つかりませんでした。

従量電灯A

見つかりませんでした。

iwamiスマート

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、神楽電力の公式HPをご確認ください。
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Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
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オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
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シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
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四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
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電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
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