冬の平均的な月あたりの支出

本ページでは、冬の平均的な電気代を整理しております。また物価の上下等によって電気代の実質的な負担が変動するため、家計全体(食費や生活雑貨、家賃など)に対する電気代の割合を整理しております。なお光熱費削減の手段として、お得な電力・ガス会社への切替もご案内しております。

平均電気代
12001
家計の支出平均
252050

冬の平均電気代は?世帯人数・エリア別にご紹介!

  • 更新日:2024/07/08

各ご家庭が支払っている家計の支出総額の水準については、総務省統計局の「家計調査(統計法により指定されている基幹統計)」に目安が記されております。また「家計調査」の中には光熱費に関するデータも含まれており、その数値を抽出することで電気代の平均的な水準を把握することができます。

ただし補足として、「家計調査」は日本の全世帯に対する調査ではなく、ある一定の数のご家庭などから取得したデータを元に、日本全体の数値を推定したものであるため、厳密には正確な平均値ではありません。しかし、国内に存在するデータの中では最高水準の正確性と信頼性を持っていると考えられます。

また気象庁およびNHKでは春を3~5月、夏を6~8月、秋を9~11月、冬を12~2月の期間と区分しております。本ページでは、その定義に合わせ季節別データを抽出の上で表にて整理しております。

このように厳密な平均値ではないものの、当サイトでは家計調査による2023年6月~2024年5月のデータを参考に推計し、冬の平均電気代を整理しております。また、物価の上下等によっても光熱費の実質的な負担割合が変わってきますので、食費や生活雑貨、家賃などの諸々の家計全体の支出に対する電気代の割合も整理しております。

なお過去のデータを参照されたい方は、2004年以降の直近20年間の電気代をコチラに整理しておりますのでご参考ください。

家計調査のデータを参照するところによると、冬の電気代平均は12001円という結果になりました。冬における平均的な家計の支出総額は252050円であり、そのため電気代が家計に占める割合は4.76%となります。

また各月ごとの平均電気代も下記表にて整理しておりますのでご参考ください。基本的には、気温が下がるほどに電気代の支払額も大きくなっていく傾向にあることが分かります。ただ、電気の使った月と支払月は1ヶ月ほど遅れるケースも多く、そのあたりも考慮する必要があります。例えば6月に利用した電気の請求は7月になるといった形です。そのため、実際の季節による気温変化に対し、電気代の支払タイミングが若干遅れることもありますので、その点も加味した上でご参照ください。

月別の平均電気代

2024年3月 13,780円 12531円
2024年4月 12,799円
2024年5月 11,013円
2023年6月 9,270円 9306円
2023年7月 8,627円
2023年8月 10,022円
2023年9月 11,006円 10439円
2023年10月 10,780円
2023年11月 9,530円
2023年12月 9,987円 12001円
2024年1月 12,376円
2024年2月 13,639円

冬における世帯人数別の電気代の平均はどの程度?

前述の通り、冬の平均電気代は12001円となりますが、これは日本全体の全世帯における統計的な推計値となります。ただ、実際には世帯人数や地域によって電気代の水準は大きく異なってきますので、それらのデータも参照することで、より正確に皆様が支払っている電気代の水準を測ることができます。

まずは世帯人数別データですが、冬における電気代の平均値は一人暮らしで7388円、二人暮らしで11240円、三人暮らしで12707円、四人暮らしで13013円、五人世帯で15509円、六人世帯で19229円となります。下記にて表形式で整理しておりますので、ご参考ください。基本的には、世帯人数が多くなるにつれて電気代の支払額も大きくなっていく傾向にあることが分かります。

冬の平均電気代 冬の家計の支出平均額 電気代が家計に占める割合(平均値)
平均 12001円 252050円 4.76%
一人暮らし 7388円 145105円 5.09%
二人暮らし 11240円 228735円 4.91%
三人暮らし 12707円 270575円 4.7%
四人暮らし 13013円 279901円 4.65%
五人暮らし 15509円 296032円 5.24%
六人暮らし 19229円 291949円 6.59%

冬における地方別の平均電気代、北陸地方が支払額トップ!

電気代は、エリアによっても平均的な支払額の水準が異なってきます。ここでは、各地方別の電気代のコスト構造を算出しております。月あたりの平均コストとしては、冬の時期に最も電気代を多く支払っている地域は北陸地方、一方で最も電気代の支払いが少ない地域は沖縄地方という結果になりました。詳細については下記表に整理しておりますのでご参考ください。

冬の電気代 ランキング 冬の家計の支出平均額 冬の電気代が家計に占める割合
全国 12001円 -- 252050円 4.76%
北海道 12073円 4位 241984円 4.99%
東北 13289円 2位 240401円 5.53%
関東 9596円 6位 271426円 3.54%
北陸 14222円 1位 269847円 5.27%
中部 9167円 7位 254885円 3.6%
関西 8596円 9位 259069円 3.32%
中国 12181円 3位 238916円 5.1%
四国 10282円 5位 243109円 4.23%
九州 9071円 8位 239645円 3.79%
沖縄 7571円 10位 204130円 3.71%

冬における都道府県別の平均電気代、福井県が支払額トップ!

前述の通り、エリアによって電気代の水準は異なってきますが、ここではより細かく、都道府県別のデータを算出いたします。結果として、冬の時期に最も電気代を多く支払っている都道府県は福井県、一方で最も電気代の支払いが少ない都道府県は兵庫県という結果になりました。こちらも、下記の通り電気代の平均値を一覧表に整理しておりますのでご参考ください。

冬の電気代 ランキング 冬の家計の支出平均額 冬の電気代が家計に占める割合
全国 12001円 -- 252050円 4.76%
北海道 11419円 15位 254552円 4.49%
青森県 11948円 10位 221383円 5.4%
岩手県 12075円 8位 256058円 4.72%
宮城県 12622円 7位 233224円 5.41%
秋田県 10850円 19位 238069円 4.56%
山形県 14143円 3位 245395円 5.76%
福島県 14061円 5位 272038円 5.17%
茨城県 11982円 9位 272781円 4.39%
栃木県 10663円 23位 291948円 3.65%
群馬県 8957円 31位 263095円 3.4%
埼玉県 10823円 20位 266231円 4.07%
千葉県 8915円 32位 217481円 4.1%
東京都 8303円 39位 290826円 2.85%
神奈川県 8360円 38位 274694円 3.04%
新潟県 10763円 21位 251755円 4.28%
富山県 14086円 4位 275440円 5.11%
石川県 13615円 6位 276000円 4.93%
福井県 16507円 1位 244377円 6.75%
山梨県 9339円 28位 232644円 4.01%
長野県 10260円 25位 273090円 3.76%
岐阜県 10944円 18位 280098円 3.91%
静岡県 9661円 26位 241939円 3.99%
愛知県 8598円 37位 264477円 3.25%
三重県 7717円 44位 293321円 2.63%
滋賀県 10264円 24位 261329円 3.93%
京都府 7774円 43位 257770円 3.02%
大阪府 8851円 34位 231557円 3.82%
兵庫県 6953円 47位 231128円 3.01%
奈良県 9644円 27位 273344円 3.53%
和歌山県 9177円 30位 234734円 3.91%
鳥取県 11423円 14位 214908円 5.32%
島根県 14342円 2位 234554円 6.11%
岡山県 10674円 22位 260053円 4.1%
広島県 11142円 17位 250905円 4.44%
山口県 11704円 12位 224328円 5.22%
徳島県 11544円 13位 263876円 4.37%
香川県 11809円 11位 242588円 4.87%
愛媛県 9194円 29位 208314円 4.41%
高知県 8699円 36位 241703円 3.6%
福岡県 7836円 42位 255800円 3.06%
佐賀県 11196円 16位 217455円 5.15%
長崎県 7951円 41位 235101円 3.38%
熊本県 8721円 35位 224180円 3.89%
大分県 8900円 33位 263264円 3.38%
宮崎県 7554円 46位 239150円 3.16%
鹿児島県 7687円 45位 248262円 3.1%
沖縄県 7973円 40位 216322円 3.69%

冬における電気代以外の光熱費は?

当サイトでは、電気代以外の光熱費の平均額も整理し皆様にご案内差し上げております。それら光熱費の水準を知りたい方におかれましては、下記リンクより当該ページをご覧ください。

【電気代の削減ですべきこと①】お得な電力会社の料金プランに切替

ここまで電気料金の平均水準に関するデータをご案内してきましたが、毎月支払う必要のある光熱費はできる限り金額を抑えたい方も多いと思います。その点で、まずやるべきことは「お得な電力会社・ガス会社の料金プランへの切替」と考えられます。理由としては、料金プランの切替は手間が少なく、なおかつ生活スタイルを変えずに無理なく高い効果が期待できるため、最初に検討すべき項目と言えます。。

ただし、電力・ガス会社は多岐にわたり、どのような料金プランを選択するかは難しい部分があります。そのため当サイトは国内3000以上におよぶ電気料金プランを調査し、その中から安価なオススメの電力会社・プランを厳選してご紹介しております。年間の電気代の支払いを数千円~数万円安くできる可能性があるほか、お申込みの際に使えるお得なキャンペーンコード等もご紹介しております。電気料金プランの切替方法が分からない方におかれましては、「5分で簡単、電気料金プランの切り替え方法」のページを用意いたしましたのでご覧ください。

なお電気代以外にも光熱費削減という観点で、LPガスをお使いの方におかれましては、「LPガスのオススメ比較サービス」をご案内差し上げます。当サイトでは、国内でトップクラスの実績および事業アセットを保有する「エネピ」および「ガス屋の窓口」を推奨しております。LPガスの料金削減を検討する際には、この2つのサービスを利用しておけば、まず間違いない結果が得られるものと考えられ、国内で再安価水準のガス事業者を見つけられることが想定されます。

都市ガスをご利用の方におかれましては、オススメの都市ガス会社も紹介しております。電気と都市ガスのセット割引でお得な電力会社をご案内しております。この機会に料金プランを見直し、毎月の光熱費を抑えてみてはいかがでしょうか。

紹介ページ
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お得な都市ガスプランをお探しの方 安価なガス料金プランを徹底比較!おすすめもご紹介
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【光熱費の削減ですべきこと②】節電で電気使用量自体を少なくする

光熱費の削減には電気使用量を少なくする「節電」も一定の効果が見込めます。下記にて、節電する際に気を付けるべき事項を2種類に大別してご案内いたします。

1.家電の買い替え

1つ目は、家電を買い替える方法です。現在の最新家電は昔の家電と比べはるかに省エネ機能が優れています。どの家電も寿命は大体8~10年ほどなので、この年数よりも長く使っている場合、最新型に買い替えた方がスペックとしても節電としてもお得です。このように家電を新しくすることによって消費電力を大幅に削減することが期待できます。

また、照明を白熱電球からLEDライトに変えることもおすすめです。白熱電球より省エネであることはもちろん、明るさや寿命も大きく違います。白熱電球より高いお値段になってしまいますが、白熱電球の寿命が1,000時間なのに対し、LEDライトの寿命は40,000時間と約40倍も長持ちします!もしお家の照明が白熱電球だった場合、LEDライトに変えてみてはいかがでしょうか?(LEDライトのオススメ製品はコチラ

家電を新たに買うことでさらにコストがかかってしまう面もありますが、省エネの面で見れば古い家電は買い替えた方が毎月の光熱費がお得になります。多くの家電は1年に1度、モデルチェンジをしますが、モデルチェンジの前に旧型のモデルが値下がりしている場合が多いため、安く家電を買う絶好のタイミングです。また、年末年始には家電を買い替える人が多く、その際に家電量販店はセールを行うこともあるので、そこでも家電を安く買える可能性があります。安く買いたい方はその時期を狙い目にして買い替えるのがおすすめです。その他、当サイトでもおススメの家電一覧を整理しておりますので、どの家電を購入するか迷っておられる方は是非ともご覧ください。

2.家電の使い方を工夫する

2つ目は、家電の使い方を工夫する方法です。下記にて効果の高い方法をピックアップしご案内いたします。また各家電の電気代水準や、おススメの節電方法等は家電の電気代一覧ページに整理しておりますので、宜しければご参考ください。

冷蔵庫の場合
壁から離す

冷蔵庫は壁との距離が近いと十分な放熱ができず消費電力に影響が出てしまうケースがあります。そのため壁との距離が近い場合は、一定程度の距離を保つことで省エネが期待できます。背面との距離は5cm位、側面は2cm程度、上部5cmm以上の隙間がおススメです。

「開けっぱなし」を減らす

扉を開けっぱなしにしてしまうと、閉めた時に再び冷蔵庫内を冷やすために電力を余計に使ってしまいます。「開けっぱなし」を減らすことで、少しですが電気代を削減することができます。

中身の量を適当にする

冷蔵庫は冷気をファンで循環することによって内部を冷やしています。そのため詰め込みすぎると冷気が循環せず、効率が悪くなってしまいます。逆に冷凍庫の場合は冷凍されたものが保冷剤の役割になって冷気が安定するので、電気代の削減に繋がります。

エアコンの場合
夏は温度を上げる、冬は温度を下げる

環境省によると、エアコン設定温度を1℃緩和した場合の消費電力量は、冷房時約13%、暖房時約10%削減されると見込まれています。このように、設定温度を変えるだけで簡単に節電をすることができます。

フィルターの掃除

フィルターは集塵した微粒子などで汚れるので、こまめに掃除しましょう。フィルターの掃除をすることで吸い込む力が回復し、風量が十分に出るようになります。夏の場合は、エアコンの温度を1℃上げなくてもフィルターを掃除することによって室温を快適な状態にできます。使用している期間は最低でも1ヶ月に1度は掃除するようにしましょう。

「つけっぱなし」も時には効果的

エアコンは外気温と設定温度の差が激しくなると消費電力が大きく増えますので、短時間なら「つけっぱなし」のほうが電気代を削減することができます。しかし、30分以上の外出の場合は消したほうが電気代はかからないケースが多いです。外出する時間に合わせて効率的な方法で使用しましょう。

洗濯機の場合

洗濯物はなるべくまとめて洗うようにすると、水や電気代の節約になります。ただし洗濯物を入れすぎると洗濯機の周りが悪くなってしまうので、入れすぎには注意しましょう。また、天気の良い日は脱水時間を短くして洗濯機の稼働時間を減らし、太陽の光で乾かすことでも節電につながります。

テレビの場合

テレビは音量や明るさを上げすぎないことで節電することができます。省エネモードが付いているテレビもあるので、リモコンで省エネモードにできるか確認してみてください。なお、昔のテレビだと待機電力削減のために主電源をオフにすることが非常に効果的でしたが、最近のテレビは待機電力が抑えられているため、省エネ効果は昔の製品よりは落ちます。ただ、余力があれば待機電力の削減も有効です。

パソコンの場合

パソコンはシャットダウンをするときに一番電力が消費しています。パソコンを短時間使用しないときはスリープモードにしておき、90分以上の長い時間使わないときは必ずシャットダウンしましょう。また、パソコン内に熱がこもらないように排気口を定期的に掃除するのも効果的です。モニターの明るさもうまく調節することができれば消費電力を抑えることができます。

ホットカーペットの場合

もしこれからホットカーペットを買う方であれば、消費電力は大きさに比例するため無駄のない大きさにしましょう。温度もなるべく低い設定にしておくと良いでしょう。また、断熱シートを下に敷くことで熱が逃げるのを防ぎ、運転効率を上げることができます。もし分割して温めることができるホット―カーペットの場合、人がいないところはoffにしておくと無駄な電力を消費することはありません。

こたつの場合

こたつ布団(上掛け布団)と敷布団を合わせて使うことが省エネには効果的です。こたつでせっかく暖かくなった空気が、外に逃げてしまうと意味がありません。こたつの床面には敷布団を敷き、さらにその下にホットカーペットなどを敷いておくと殊更に熱が逃げにくくなります。また、湯たんぽと併用して使うことで設定温度を下げることができるので、湯たんぽを使うこともおすすめします。

炊飯器の場合

製品によって異なりますが、炊飯器は4時間以上保温すると電子レンジで温めた方が電力を消費しないので、4時間以上の保温はしないようにしましょう。またお米を炊き終わったタイミングで、主電源を切る癖をつけておくことも効果的です。その他にも、一度に多めにお米を炊いておき残ったご飯は冷凍しておくと、その分炊飯器の使用を少なくできますので、電子レンジで解凍する電気代を考慮しても最終的には電気代の節約になります。

電気ポットの場合

電気ポットでお湯を沸かすときはなるべく必要な分だけ沸かすようにしましょう。沸かす分だけ電気代は高くなってしまい時間もかかるので、必要な分だけお湯を沸かした方が時間の節約にもなります。

電子レンジの場合

電子レンジの中に汚れが残っていると、マイクロ波が汚れに反応してしまい温める効率が悪い状態でになってしまうため、掃除して効率よく使用できるようにしましょう。解凍が必要なものは事前に冷蔵庫に移し解凍しておくと、電子レンジの使用時間が減り節約になります。

ドライヤーの場合

少しでも乾かす時間を少なくするためにも、よくタオルで拭いてから乾かします。吸水性の高いタオルを購入するとより効果的です。使用した後はコンセントを抜いておくことも良いでしょう。

トイレの場合

便座が暖かくなるタイプのトイレはフタを開けたままにしておくと熱が逃げてしまいます。なるべくフタは閉めておくようにしましょう。また便座カバーをつけることで、そもそも便座を温める必要がなくなるため大きな節電になります。便座カバーをつければ冬にヒヤッとする感覚もなくなるのでおすすめです。

冬の季節に特に効果的な節電方法

日本では冬の日照時間が短いことから、暖房を使用している時間が長いため、電気代が高くなる傾向があります。そのため、冬における節電は他の季節よりも大切であり、効果的でもあります。

エアコン

まず室内温度ですが、環境省では20℃を推奨しています(設定温度ではありません)。ただ実際のところ、これでは寒いと感じる人が多いと思うので、必要に応じて厚着になりましょう。また、身体の中でも冷えやすい首・手首・足首を保温すると効果的です。一般的に、暖房の設定温度を1℃下げると消費電力が約10%抑えられると言われているため、適度な範囲で厚着になることは有効な節電方法と言えます。厚着で足元を温めると、効率的に体温を上昇させることができ、加えて暖房は空気が乾燥することも多いため、適度に暖房の使用を避けるこれらの方法は人間の体にとても良い方法と考えられます。

次に、エアコンの風量は自動運転にして、風向きは下向きにしましょう。最初から風量を弱にすると暖まるまでに時間がかかってしまいます。また、暖かい空気は上にたまりやすいため、下向きにすることで効率よく暖められます。水平にしているとずっと上にたまってしまい、足元などが冷えてしまいます。

そして、風向きを変えるだけでは暖かい空気が循環しないため、扇風機やサーキュレーターを併用しましょう。そうすることで、天井付近にたまっている暖かい空気が部屋全体にムラなく広がります。さらに、設定温度に到達する時間も早まることから、節電に繋がります。他には、エアコンは30分以内の外出ならつけたままにした方が節電できます。エアコンが一番電力を消費するのが起動時なので、オン・オフを繰り返すとかえって電気代が高くなってしまいます。何分外出するかを計算してエアコンのオン・オフを判断しましょう。

エアコンのフィルターや室外機の掃除も効果的です。フィルターにほこりがたまっていると暖房の効き目が悪くなり、約5~10%の電力が無駄になると言われています。2週間に1度は掃除をしましょう。また、室外機の吸込口や吸出口が汚れていたり、塞がれていたりすると同様に効き目が悪くなります。何か詰まっていないか、物を置いていないかしっかりと確認をすることが大切です。

ヒーター類

ヒーターは冷房や扇風機より電気代が高くなる傾向があります。そのため、節電は必須と言えます。まず、エアコンと同じく設定温度は低くしましょう。ヒーター類も20℃前後が推奨されています。ヒーターもエアコンと同じくフィルターを掃除しましょう。そして、用途によって適切なヒーターを使うことによって効率的に暖められ、節電が出来ます。

パネルヒーターは手や足など部分的に暖めることに向いています。セラミックファンヒーターは狭い部屋、電気ストーブは短時間の使用に向いています。例えばファンヒーターは脱衣所やトイレなどに置くことが効果的と言えます。更に、ウィンドラジエーターやオイルヒーターを窓下に置くことにより、窓からの冷気を防ぐことができ、就寝中に身体が冷えたりすることを防ぐことが出来ます。他には、ヒーターは早めに電源を切ることを心がけましょう。室温が急に下がることはないので外出や就寝の15分前くらいを目安にして切りましょう。

冷蔵庫

夏とは反対に、冷蔵庫は冬場では外気温が低いため、冷蔵庫内を十分に冷やすことが出来ます。なので、温度設定は「中」や「弱」にしておきましょう。また、冬でも夏と同様に、物を入れすぎると冷気が十分に行き渡らず、消費電力が多くなってしまうため、入れすぎには注意です。

こたつ、電気毛布・カーペット

こたつや電気毛布はエアコンと比べて電気代を抑えることができ、効率よく身体を暖められます。電気カーペットは下に断熱シートを敷くと効率良く暖まることが出来ます。これらを他の暖房機器と併用する時は、設定温度を下げましょう。

断熱シート・カーテン、隙間防止シート

窓は熱を逃がしやすい構造をしているため、これらを使うことにより暖かい空気を閉じ込めることができます。これにより、部屋の熱を逃がさず効率よく暖まることができるため、エアコンも効率よく省エネで使用することができます。

温水洗浄便座

夏とは反対に冬は便座が冷たくなってしまうため、つい温度を「強」に設定してしまいがちですが、これを「中」に設定した場合でも便座の蓋を普段閉めておくことで、消費電力を抑えつつ便座を暖めておくことができます。

加湿器

湿度にも気を付けて加湿器を使いましょう。湿度が上がると体感温度も上がります。湿度は40%~60%が最適といわれています。ただし、60%を超えるとカビやダニ発生の可能性が上がってしまうことには注意が必要です。

湯たんぽ

湯たんぽは電気代がかからないためおすすめです。寝るときなどに使うことで効率よく暖まることが出来ます。

【光熱費の削減ですべきこと③】待機電力を少なくする

節電方法の3つ目は、待機電力を少なくする方法です。待機電力とは、電気製品を使用していなくてもかかってしまう電力のことを指します。正式名称は「待機時消費電力」です。

家庭において、待機電力はどのくらい消費しているのでしょうか。資源エネルギー庁の報告に、一世帯あたりの家庭の消費電力量は年間で約4,500kWh、そのうちの約300kWhが待機電力であるというデータがあります。この数字を参照すると、一般家庭の消費電力に占める待機電力の割合は約6%であるといえます。そのため、2023年の各家庭の電気代水準を参照しますと、年間で全体平均としては7359円程度の待機電力による電気代がかかっていると想定されます。

次に、待機電力を削減するための方法をいくつかご紹介します。1つは、使用していない間は電気製品のコンセントを抜く方法です。電気製品を使用していないときはこまめにコンセントを抜くようにします。これ以外にも、節電タップを使用するという方法があります。節電タップは、電気製品とコンセントの間に繋いで使用します。スイッチひとつで簡単にオン・オフの切り替えをすることができるため、節電タップのスイッチをオフにすることで、コンセントを抜かなくても待機電力を削減することができます。節電タップはお洒落な製品も多くあり、SAYBOURの節電タップもおススメです。

なお、待機電力の消費量が多い家電製品をいくつか挙げると、ガス給湯器、エアコン、テレビがあります。これらの電気製品は家庭で消費する電力のうち、待機電力が占める割合が大きいので、まずはこれらの電気製品から優先的に対策をする必要があります。待機電力は微力ですが、蓄積すると大きな電力となります。少しでも電気代を節約するために待機電力に注意を向けてみるのもよいでしょう。

【光熱費の削減ですべきこと④】節電グッズを使用する

最後に、節電グッズをご紹介いたします。ユニークな製品も数多く開発されており、皆様の生活を快適にしながら省エネも実現できるものと考えられます。本ページでは、特におススメの製品を下記にてご紹介いたしますので、是非ともご参考いただければ幸いです。

NEIGHBOR CLOWN 冷蔵庫用 省エネカーテン 吸盤取付式 脱臭機能付き

冷蔵庫の冷気を閉じ込めて冷却効果を高めることで節電するグッズです。冷蔵庫カーテンを使用することで、冷蔵庫を開閉した際の冷蔵庫内の温度が一時的に上昇するのを防ぐことができます。しかし、冷蔵庫カーテンを使用することによるデメリットもあります。カーテンが邪魔をして中のものが取りづらいこと、カーテンの手前のドアポケットに入っている卵や牛乳などに冷気が届きづらく傷みやすくなるケースがあることが挙げられます。冷気を逃がさないことで節電効果が期待される冷蔵庫カーテンですが、使用する際は、できる限りドアポケットを使わないこと、庫内に物を詰め込み過ぎないことをおすすめします。

エルパ (ELPA) 簡易電力量計 エコキーパー (EC-05EB 1654300) 電力量計

ワットモニターとは、使用している電気製品の電力や電気代を測定できる装置です。取り付け方は簡単で、測定したい電気製品のプラグとコンセントの間に差し込みます。使用した電気代が画面に表示されるので、どのくらい電気代を消費しているのかが一目でわかり、節電意識が高まるという効果があります。また待機電力、CO2排出量まで測定してくれます。

冷感 夏用 アイスネックリング

アイスリングは、直接肌につけることで体の熱を吸収し、心地よくクールダウンすることができる便利グッズです。28℃で凍る特殊な液体(PCM)を使用していて、首にかけて使用することができます。当然ですが夏は外が非常に暑いので、外出時に力を発揮します。もちろん室内でも使用することができるため、室内で作業をする際にも使用するとよりクールダウンができます。電気も必要ないので節電にはうってつけです。

Cool Time(クールタイム) 日よけ シェード

本製品は窓から差し込む日光を遮断しながら風を通す効果があります。まず、室内に熱を通しにくいため室内温度を下げます。また、打ち水をすると室内に入る風の温度を下げることができます。いわゆる「すだれ」としての効果があり、似たような製品はホームセンターなどでも売っているので、是非使用してみてはいかがでしょうか。

まとめ

本ページでは2023年12月/2024年1月~2024年2月の家計調査データを参考に、冬の時期の電気代について分析し、それら情報を整理の上で一覧化しております。また光熱費の削減をご希望の方におかれましては、お得な料金プランの調査結果を別ページにて整理しております。電気代を削減したい方はコチラ、都市ガス代を削減したい方はコチラ、LPガス代を削減したい方はコチラをご参考いただけますと幸いです。

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法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
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オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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