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電力会社切替のメリット・デメリット
2016年4月に「電力小売りの全面自由化」が実施され、電力を自分自身で選ぶことのできる時代が到来しました。電力会社を切り替える人は徐々に増えていき、2020年には、家庭部門において16%以上が新電力へと切り替えています。
この電力を切り替えた方々は、どういった理由で行動に移したのでしょうか。多くの方は、新電力のプランにメリットを感じたからだと考えられます。メリットを感じる部分は人によって違いますが、「電気代の削減」や「セット割引」、そのほかにも「地域貢献」や「再エネ応援」など多岐にわたります。
このようなメリットの多様性は、電力自由化の産物です。日本中の多様な企業が電力ビジネスに参入し、自社の強みを生かして魅力的なプランを提供するようになりました。料金面のメリットだけではなく、少し割高でも、再生可能エネルギーの割合が多いプランを提供する企業や、地域活性化を目指すプランもあります。その多様性については3500プランもの規模に達しており、非常に選択肢が多い環境となっています。
このように、自身に合ったプランを選ぶことで、電力自由化の利点を最大限活用することができます。一方で、メリットだけではなく「停電が増えるのではないか」、「電気の質が落ちるのではないか」といった不安を抱える方も多いと思います。経済産業省が実施したアンケートによると、「切替になんとなく不安を感じている」との回答が約30%に達し、自由化についての不安感がハードルとなっていることが窺えます。
アンケートからも、切替によって「停電が増えそう」と考える方は多いかと思いますが、実は電力会社を切り替えても、経済産業省のHPにも公開されているよう、停電のリスクは全く変わりません。理由としては、みなさんのご家庭に電気を届ける設備については、電力会社を切り替えても、全く同じとなる仕組みだからです。
電力事業において、小売部門(電力販売)と送配電部門(インフラや設備等)は分かれており、自由化されたのは小売部門です。そのため、停電リスクなどに関わる送配電部門は、これまでと同様の仕組みで運用されます。
電気は、仮に止まってしまうと、様々なリスクが生じます。例えば、エアコンが使えないと熱中症で倒れる危険性が増します。ほかにも水槽のエアーポンプが止まれば、飼っている熱帯魚にとって大きなリスクです。そのため、電気の保安や電気の質などの部分が不安定になると、命に関わる事態に発展する可能性もあります。
こうした理由から、送配電部門は自由化されず、これまでと変わらない電気が使える制度設計となっているのです。消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)においても、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
それでは、電力会社の切替によって考えられるデメリットは、何があるのでしょうか。まず挙げられるのが、倒産リスクです。電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。倒産をしても突然電気が止まることはないよう制度設計されていますが、新しい新電力会社を探さないといけないので、少し手間です。
ただ、倒産の可能性は低いものと考えられますが、それよりも目立つデメリットとして、自身に合ったプランを選択できないリスクが挙げられます。電気料金プランは3500以上の多様性がある一方、どのプランが自分に合っているのか分からない方は多いと思います。その場合は、ぜひとも当サイトをご利用頂ければと思います。当サイトでは、評判の高いおすすめの電力会社を厳選してご紹介しております。また、当サイトからのお申込み限定のキャッシュバックも実施しておりますので、ぜひともご利用いただけますと幸いです。