加湿器の年間電気料金をご紹介いたします!
今日において、様々な企業やメーカーが作ってくれる便利な家電製品は、私たちの生活を毎日休むことなく下支えし続けてくれており、なくてはならない存在です。家電量販店だけではなく、Amazon等のオンラインストアにおいても、豊富な種類の家電をラインナップしていますので、複数の製品から簡単にご自身に適したものを見つけ、気軽に購入することもでき、とても便利な世の中になりました。
ただ、そうした便利な家電製品ですが、気になるのは電気代です。購入する際にも、どのくらいの電気代を支払い続ける必要があるのか、皆様ほんの少しは気になりますよね?そこで当サイトでは、各家電のカタログスペックに基づき家電毎の電気料金を算出し、その目安を皆様にご案内しております(家電類型別電気代DBはコチラ)。
本ページでは、「加湿器」にスポットライトをあて、利用する際に必要な電気料金や省エネ方法、また電力会社を切り替えた際の電気代削減額の目安等をご紹介いたします。特に電力会社を切り替えた際の電気代削減のインパクトは大きく、毎日の電気代をできる限り抑えたい方には非常におススメです(おススメの電力会社はコチラをご覧ください)。なお、加湿器のご購入をお考えの方は、下記にておススメの製品をまとめておりますので宜しければご参考ください。
加湿器について
加湿器とは室内気の加湿のために使う電化器具です。機器内部に収容されている水分を空気中に放出し、加湿します。加湿器は主に、スチーム式・超音波式・気化式・ハイブリット式に分類されます。
スチーム式(スチームファン式)は、電熱により水を沸騰させてそのスチームを送風機(ファン)によって放出・拡散させるものです。ファンがないものは単にスチーム式といい、ファンがあるものについてはスチームファン式といいます。市場価格が二千円前後の安価な加湿器はスチーム式が多いです。加湿能力が大きいですが常時煮沸状態のため消費電力も高めです。放出されるのは沸騰後の蒸気であり、比較的にカビや雑菌の繁殖が抑えられています。一方で、高温の蒸気により、火傷する可能性があります。使用時やスイッチ停止後もしばらくは高温の熱湯や蒸気が本体に貯まっているので注意する必要があります。
超音波式は超音波によって水を微細な粒子にして放出するものです。消費電力が小さい、本体サイズを小さくできるなど数々のメリットがあります。水に含まれるものすべてを空中に放出するのが特徴であり、アロマエキスを入れておくことで香りを楽しむことなどもできます。しかし、水に含まれるミネラルや貯水タンク内の雑菌などもすべて放出するので、水道水のミネラルが析出して白粉が大量発生し電子機器の故障原因や部屋の汚染の原因となったり、繁殖したレジオネラ菌などの雑菌による肺炎や熱性疾患が発生したりなど、加湿器病の原因になるとして注意が喚起されています。
気化式は送風機により水を含んだ目の粗いスポンジ状のフィルターや不織布などに空気を通して加湿するものです。消費電力は小さく加湿能力も小さいです。そのため、製品としては本体が大きくなるか、ファン(インペラー)の騒音がうるさくなりやすいです。ファンを用いない自然気化式もあります。フィルターにカビが発生したりしやすいため、タンクの水を除菌したり、フィルターに抗菌コートを施したりする製品が多いです。また、水道水に含まれるミネラルにより目詰まりを起こすため、定期的なフィルター交換が必要となります。
ハイブリッド式は、基本的には気化式ですが、湿度が低下した場合に他の方法に切り替えるものです。気化フィルターに含ませる水をお湯にするものや、電熱により送風する空気を温めてフィルターを通すものなどがあります。装置が複雑になるため、他の方式に比べ高価です。部屋を加湿しながらリラックス効果が期待できるアロマを放出する機器もあります。そのような機器はアロマ加湿器といいます。
加湿器の電気料金の計算方法
基本的に、家電製品のカタログスペックの中には消費電力量に関する項目があり、この項目の数値を参照することで電気料金を算出することができます。大体の家電のカタログ表にはW単位で記載されており、例えば500Wの家電であれば、「500(W)÷1000×電気料金単価」の式により1時間当たりの電気代を求めることができます。
電気料金単価は電力会社により異なりますが、例えば「30.57円/kWh」であった場合、「500(W)÷1000×30.57=15.285円」となります。そのため、500Wの家電を1時間利用した場合の電気代は、15.285円となります。
それでは、この計算式を加湿器にも当てはめていきます。加湿器の場合、サイズや機能等により異なりますが、概ね125W程度の製品が多いため、加湿器を1時間利用した際の電気代は目安として「125(W)÷1000×30.57=3.82円程度」となります。利用時間別の電気代目安は下記表にまとめておりますので、ご参考ください。
利用時間 | 加湿器の電気代 |
---|---|
1分 | 0.06円 |
10分 | 0.64円 |
1時間 | 3.82円 |
24時間 | 91.71円 |
このような計算式を基本として、本ページでは「加湿器」のスペックを元に様々な角度から電気料金を算出しています。なお、特殊な電気の算出法となる家電につき計算の困難な製品については、経済産業省資源エネルギー庁による「省エネ性能カタログ」も参考にしながら概算値を求めています。
加湿器の年間電気料金
加湿器の年間電気料金は、概ね「5503円」となります(1日8時間、年間180日、ハイブリッド式(加熱超音波式)の場合)。なお、家計全体における2022年度の平均電気代は月間で10559円、年間では126708円のため、加湿器の電気代は電気料金全体の4.34%程度を占めることとなります。
年間の電気代(目安):5503円
※1日8時間、年間180日、ハイブリッド式(加熱超音波式)の場合
※30.57円/kWhとして算出
※2019年製の製品におけるスペックより算出
サイズ毎の加湿器の電気代
加湿器のサイズごとの電気代目安を表・グラフにまとめました。ただ、加湿器は多様な製品が販売されているため、あくまで傾向としてご参考ください。製品の傾向としては、サイズが大きくなるほど電力消費量も大きくなる可能性があることが分かります。
サイズ | 年間電気代 |
---|---|
【サイズ小】8畳 | 1,761円 |
【サイズ中】11畳 | 5,503円 |
【サイズ大】17畳 | 11,886円 |
加湿器の機能や出力の強弱による電気代の違い
同じような加湿器であっても、機能や出力の違いにより電気料金は変わってきます。基本的には、機能が増えたり、出力が増えるともちろん電気代も増えていきます。下記表では、加湿器の機能や出力別の電気料金を整理しておりますのでご参考ください。
ハイブリッド(温風気化式):15畳 | 気化式:14畳 | スチーム式:13畳 | |
---|---|---|---|
1分 | 0.10円 | 0.00円 | 0.50円 |
10分 | 0.97円 | 0.04円 | 5.02円 |
1時間 | 5.81円 | 0.24円 | 30.11円 |
24時間 | 139.40円 | 5.87円 | 722.67円 |
年間推定 | 8,364円 | 352円 | 43,360円 |
加湿器の省エネ方法をご紹介
代表的な加湿器の省エネ方法は下記の通りです。加湿器の使い方を見直すことで、毎日の電気料金を少しでも安くできます。電気料金の削減にあたっては、手間とコストのバランスが大切なので、全ての家電で省エネ手段を実施するのは大変かと思いますが、何らかご参考になれば幸いです。
- 部屋にあった加湿器をつかう
スチーム式・ハイブリッド式の加湿力が高く広い部屋に向き、超音波式・気化式は加湿力が落ちますが消費電力も低くなるので、節電できます。 - 加熱器以外でも加湿する
お湯を沸かしたり、濡れたタオルを干したりすると湿度が上がり、加湿器を強く運転しなくて済むので節電になります。
最後に、加湿器のオススメ製品をご紹介
電気プラン乗換コムでは、独自の評価基準に基づき「加湿器」のおススメ製品をご紹介しております。新品の加湿器のご購入を検討しておられましたら、ぜひとも記事をご覧いただき、その内容が少しでもご参考になりましたら幸いです。