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東京ガスの電気料金プランとおすすめの人とは?お得にする方法も紹介
電力自由化で新電力が続々参入したものの事業撤退をする会社も多く、結局は大手に任せたほうが安心だと考える方も多いでしょう。都市ガス最大手の東京ガスでは、ガスだけでなく電気料金プランも提供しています。安定した会社であることに加え、ガスと電気をセットで契約すると料金が割引されるところは大きな魅力です。
今回は、東京ガスの電気料金プランの特徴やおすすめの人、契約するメリットと注意点をお伝えします。電力会社の乗り換えを検討している人は、この記事を参考に、東京ガスの電気料金プランを検討してみてください。
東京ガスとは
東京ガスは1885年に創立した、日本最大手の都市ガス会社です。2016年の電力自由化により、東京ガスは電気の販売も開始しました。2022年10月時点で東京ガスの電気は新電力販売量で1位になっており、契約者がもっとも多い電力会社となっています。東京ガスには、以下の6つの料金プランがあります。
- 基本プラン
- さすてな電気
- オール電化向け料金プラン
- ずっとも電気3
- ずっともソーラー(フラットプラン)
- 太陽光電力買取サービス
それぞれの電気料金プランの特徴とおすすめの人について、解説していきます。
基本プラン
基本プランは、「基本料金+3段階の単価」から成る一般家庭向けの電気料金プランです。
基本プランの料金表
基本料金(1ヶ月あたり) | |
---|---|
契約アンペア数 | 料金 |
10A | 286円 |
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
50A | 1,430円 |
60A | 1,716円 |
電力量料金 | |
120kWhまで | 19.78円 |
120kWhを超え300kWhまで | 25.29円 |
300kWhを超えたもの | 27.36円 |
基本料金は東京電力と同じですが、電力量料金は東京ガスのほうが安く設定されているため、使用量が多い家庭や事務所などは電気代を抑え抑えられます。
都市ガスと電気をセットで契約することで、割引を受けることが可能です。東京ガスの基本プランと都市ガスを一緒に契約すれば、毎月の電気料金の基本料金および電力量料金の合計額(税込)から、電気料金が0.5%割引になる「ガス・電気セット割(定率B)」が適用されます。
基本プランのおすすめポイント
- 電気の使用量が多いほど料金が割安になる
- 都市ガスとセットで電気料金が0.5%オフ
さすてな電気
さすてな電気は二酸化炭素の排出量を実質ゼロにして電気を利用できる、地球環境にやさしい電気プランです。さすてな電気の料金プランには、「さすてな電気(A契約タイプ)」と「さすてな電気(kVA契約タイプ)」の2種類があります。
●さすてな電気(A契約タイプ)
電気料金は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bに相当します。一般家庭向けの料金プランです。
●さすてな電気(kVA契約タイプ)
電気料金は、東京電力エナジーパートナーの従量電灯Cに相当します。電気を多く使う事務所や商店向けの料金プランです。
さすてな電気(A契約タイプ)の料金表
基本料金(1契約) | |
---|---|
契約アンペア数 | 料金 |
10A | 286円 |
15A | 429円 |
20A | 572円 |
30A | 858円 |
40A | 1,144円 |
50A | 1,430円 |
60A | 1,716円 |
電力量料金 | |
120kWhまで | 19.88円 |
120kWhを超え300kWhまで | 26.48円 |
300kWhを超えたもの | 30.57円 |
さすてな電気(kVA契約タイプ)の料金表
基本料金(1kVA) | 286円 |
---|---|
電力量料金 | |
120kWhまで | 19.88円 |
120kWhを超え300kWhまで | 26.48円 |
300kWhを超えたもの | 30.57円 |
さすてな電気は東京ガスが「非化石証書」を購入し、実質再生可能エネルギーとして電気を利用できるサービスです。「非化石証書」は太陽光や風力発電など、発電時に二酸化炭素を出さないという「環境価値」を取引するための証書です。乗り換えによる電気料金の削減や割引などはありませんが、さすてな電気にすることで家庭でも環境貢献ができます。
さすてな電気のおすすめポイント
- 家庭の電気で環境貢献ができる
- 東京電力エナジーパートナーと同等の料金で再生可能エネルギーを利用可能
オール電化向け料金プラン
東京ガスのオール電化向け料金プランは、東京電力エナジーパートナーの「スマートライフS・L」からの切り替えで基本料金と電力量料金が1%安くなります。オール電化住宅にお住まいの方におすすめです。
オール電化向け料金プランの料金例
基本料金(10A) ※15A・・・424.71円 |
283.14円 |
---|---|
電力量料金 | |
午前6時〜翌午前1時 | 25.54円 |
午前1時〜午前6時 | 17.60円 |
東京電力エナジーパートナーの料金より1%安く設定しているため、乗り換えによって電気料金が節約できるところがポイントです。ただし、東京電力エナジーパートナーの下記プランから乗り換える場合は、電気料金が高くなるので注意しましょう。
- 電化上手
- おトクなナイト8
- おトクなナイト10
- ピークシフトプラン
- 深夜電力
切り替え工事や申し込み費用、引っ越し以外の現電力会社への解約連絡などは原則不要となるため、気軽に東京ガスへ乗り換えができます。
オール電化向け料金プランのおすすめポイント
- 東京電力エナジーパートナーよりも1%安い料金設定
- 乗り換えが簡単
ずっとも電気3
大型エアコンやモーターを使う商店や飲食店、工場などの使用におすすめの料金プランです。
ずっとも電気3の料金表
基本料金(1ヶ月) | 1,037.30円 |
---|---|
電力量料金 | |
[契約電力×130] kWhまで | <夏季>17.22円 <その他季>15.65円 |
[契約電力×130] kWhを超えたもの | <夏季>18.71円 <その他季>18.59円 |
※夏季:毎年7/1~9/30、その他季毎年10/1~6/30
ずっとも電気3は、東京電力エナジーパートナーの動力プランに相当します。電力量料金は、時期によって料金が異なるので注意しましょう。
都市ガスとセットで契約することで、電気料金の割引が適用されます。「ガス・電気セット割(定額A)」は、毎月の電気料金の基本料金から、275円(税込)が割引されます。電気料金を少しでも抑えたい企業やお店は、セット割を検討するのもおすすめです。
ずっとも電気3のおすすめポイント
- 大型モーターやエアコンを使う企業・お店向け
- 都市ガスとのセット割引がある
ずっともソーラー(フラットプラン)
ずっともソーラー(フラットプラン)は、太陽光発電を月額料金で利用できるプランです。月額料金は提携企業によって異なりますが、発電した電気を定額で使える点が大きなポイントです。
ずっともソーラーは東京ガスと提携企業によって提供されるサービスで、初期費用を抑えて太陽光発電を導入できます。停電時でも、晴れた日の日中であれば太陽光で発電した電気が使えますし、契約終了後は余った電気を売ることも可能です。
ずっともソーラー(フラットプラン)のおすすめポイント
- 太陽光発電を初期費用ゼロまたは工場費用のみで導入できる
- 月額料金で太陽光発電の電気を使える
- 契約期間終了後は売電で収入を得られる場合がある
太陽光電力買取サービス
FIT(固定価格買取制度)の買い取り期間が終了する、卒FITの方に向けた東京ガスの電力買取サービスです。FIT制度は期間が定められており、満了を迎えると卒FITと呼ばれます。卒FITを迎えても売電できますし、自分で売電先を選べるところがメリットです。
東京ガスの太陽光電力買取サービスの場合、蓄電池導入サポートプランで適用期間の半年間は最大23円/kWhで余った電気を買い取ってくれます。
太陽光電力買取サービスのおすすめポイント
- 最大23円/kWhで買い取り
- 蓄電池は停電時に利用できる
東京ガスの電気料金プランを契約するメリット
東京ガスの電気を契約して得られるメリットは、以下の3つです。
- 電気使用量が多いほど電気料金が安くなる
- お得なセット割がある
- まわりでも利用中の人が多いので安心できる
メリットの内容をひとつずつ解説していきますので、参考にしてみてください。
電気使用量が多いほど電気料金が安くなる
東京ガスの電力量料金は、東京電力よりも安く設定されています。東京ガスと東京電力の電力量料金を以下の表で比較しました。
東京ガスと東京電力の料金比較表(電力量料金)
東京ガス(基本プラン) | 東京電力(スタンダードS) | |
---|---|---|
基本料金 | 同じ | |
120kWhまで | 19.78円 | 19.91円 |
120kWhを超え300kWhまで | 25.29円 | 26.49円 |
300kWhを超えたもの | 27.36円 | 30.60円 |
基本料金は固定ですが、電気量料金は使った分だけ料金が増えます。東京ガスは東京電力よりも電力量料金が最大3円ほど安いため、電気を使うほど東京ガスのほうが安くなるのです。それでは、各世帯別に電気料金のシミュレーション結果を表にまとめましたので比較してみましょう。
世帯別の料金比較表
東京ガス | 東京電力 | |
---|---|---|
一人暮らし(30A/120kWh) | 3,232円 | 3,247円 |
二人暮らし(40A/300kWh) | 8,070円 | 8,301円 |
三〜五人暮らし (50A/450kWh) | 12,460円 | 13,180円 |
※燃料費調整額・再エネ賦課金を除く
一人暮らしの場合は料金の差がほとんどありません。一方で、使用量の多いファミリー層は、東京ガスへの切り替えで電気料金が安くなっているのが分かります。
お得なセット割がある
東京ガスの各電気料金プランでもお伝えしたとおり、東京ガスには都市ガスと電気のセット割があります。
- 基本プラン・・・毎月の電気料金の合計額から0.5%割引
- ずっとも電気3・・・毎月の電気料金の基本料金から275円(税込)を割引
なお、セット割には以下の適用条件があります。
- 都市ガスと電気の使用場所が同じ
- 都市ガスと電気の契約者が同じ
- ガス料金と電気料金を合算して支払う
ガスと電気を東京ガスにまとめると毎月の電気料金が安くなるため、都市ガスを利用中の方は電気も東京ガスに乗り換えるのがおすすめです。
まわりでも利用中の人が多いので安心できる
電力自由化にともない、さまざまな電力会社が登場しています。自分で電力会社を選べるとはいえ、新しい電力会社は周囲に利用者も少なく不安も多いものです。
その点、東京ガスの電気は2022年4月時点で電力契約件数300万件を超えており、新電力販売量もNo1です。まわりでも利用中の人が多く、大手ガス会社が提供する電気という点から安心して利用できます。
東京ガスの電気料金プランを契約する注意点
メリットの多い東京ガスの電気料金プランですが、契約する際には2つの点に注意が必要です。
- 契約エリアが関東のみと制限されている
- 電気の使用量が少ない人にとっては料金が高い可能性がある
それぞれの注意点を確認していきましょう。
契約エリアが関東のみと制限されている
東京ガスの電力提供エリアは、関東に限られています。具体的な供給エリアは、以下のとおりです。
東京ガス 供給エリア
- 東京都
- 神奈川県
- 埼玉県
- 千葉県
- 茨城県
- 栃木県
- 群馬県
- 山梨県
- 静岡県(富士川以東)
(離島、建物全体で一括契約をしている集合住宅やビルを除く)
新電力会社の多くは全国を対象にサービスを提供しています。一方で、東京ガスの電気は対象エリアが関東に限られているため、引っ越す場合は東京ガスの電気を解約する必要がある点には注意しましょう。
電気の使用量が少ない人にとっては料金が高い可能性がある
東京ガスの電気料金プランのメリットでもお伝えしたように、東京電力と比べると東京ガスの電力量料金のほうが割安です。電気の使用量が多いほど安くなる一方で、使用量が少ない人は料金が高い可能性があります。節約を理由に電力会社を乗り換える方がほとんどですが、一人暮らしや家にいる時間が少ない人の場合は、それほど安さを感じないでしょう。
東京ガスの電気料金プランはどのような人におすすめ?
東京ガスの電気料金プランの特徴や、メリット・デメリットをふまえ、どのような人におすすめなのかをまとめました。以下のような人は、東京ガスの電気料金プランがおすすめです。
- 関東エリアにお住まいの人
- 電気の使用量が多い人
- サービスに安心感を求めたい人
- ただ料金を支払うだけではなく還元も欲しい人
ひとつずつ説明していきます。
関東エリアにお住まいの人
最初におすすめできるのは、関東エリアにお住まいの人です。理由は、東京ガスの電力料金プランが関東エリアに限定されているからです。
東京ガスで電気とガスの一本化をすれば、料金も割引されますし、家計の管理もしやすくなります。関東エリアに住んでいる人はもちろん、関東に引っ越す予定がある人は、東京ガスの電気料金プランを検討してみましょう。
電気の使用量が多い人
次におすすめするのは、電気の使用量が多い人です。電気料金は従量制のため、電気を使えば使うほど、東京電力よりも割安になっていきます。二人暮らしの場合や毎月の電気代が8,000円以上になる人は、東京ガスの電気料金プランを利用するほうが光熱費を抑えられます。
サービスに安心感を求めたい人
続いておすすめするのは、安心感のあるサービスを求めている人です。東京ガスの電気は、自社発電所と電力調達網により、安定して電力を供給しています。新電力会社でサービス提供を終了するところが増えていることから、安定性を求める人には東京ガスの電気料金プランが適しているといえるでしょう。
ただ料金を支払うだけではなく還元も欲しい人
最後におすすめするのは、ポイント還元が欲しい人です。東京ガスのWeb会員向けサービス「myTOKYOGAS」には、パッチョポイントというポイントサービスがあります。電気・ガスの利用料金や料金確認などを通して、ポイントが付与される仕組みです。
たとえば、ずっともガスと電気をセットで契約している場合、毎月のガス料金1,000円ごとに15ポイントが付与されます。貯まったポイントは、東京ガスのWebショップや、下記の提携ポイントと交換可能です。
- dポイント
- Ponta(リクルートIDが必要になります)
- 楽天スーパーポイント
- Tポイント(Yahoo! JAPAN IDが必要になります)
- WAONポイント
- nanacoポイント
- エムアイポイント
- 京王ポイント
- 京急プレミアポイント
料金を支払いながらも、ポイントを貯めてお買い物に利用したい人は、ぜひ利用してみてください。
東京ガスの電気料金プランによくある質問
ここでは、東京ガスの電気料金プランによくある質問を3つまとめました。
- 電気の料金や使用量はどこから確認するの?
- 支払い方法の種類を知りたい
- 契約期間や違約金はあるの?
それぞれの質問に答えていきます。
電気の料金や使用量はどこから確認するの?
電気料金や使用量は、東京ガスの会員サービス「myTOKYOGAS」から確認可能です。会員登録は無料で、登録後は過去2年分の料金と使用量が確認できます。
支払い方法の種類を知りたい
東京ガスの電気料金プランの支払い方法は、以下の3種類から選べます。
- クレジットカード
- 口座振替
- 払込み
払込みは、コンビニエンスストアや金融機関窓口だけでなく、スマートフォンアプリで支払うことも可能です。支払い方法が幅広いため、自分が管理しやすい方法で支払えます。
契約期間や違約金はあるの?
東京ガスの電気料金プランを解約した場合、原則として違約金や解約金はありません。今後ライフスタイルの変化や引っ越しで解約する場合があっても、違約金が不要のため気軽に契約できます。
まとめ
東京ガスの電気料金プランは、電気の使用量が多い人や関東圏内にお住まいの人におすすめです。さらに、電気とガスをまとめることで料金も割引されるだけでなく、ポイント還元も受けられるため、安さとサービスに満足感を得られます。
電気代の値上がりで電力会社の切り替えを検討している人は、違約金なしで気軽に申し込める東京ガスの電気料金プランを選択肢のひとつにしてみてはいかがでしょうか。