伊藤忠エネクスの電力サービスはおすすめ?提供されている電力プランや評判について解説

  • 更新日:2024/04/23

近年、日本国内では物価の上昇が大きな問題となっています。そのため、少しでも家計の負担を軽減するために、契約会社や電力プランの変更を検討している方もいるでしょう。

また、電力会社にとっても、コロナ禍や戦争の影響は大きく、それぞれの電力会社がこれまでとは違った独自のサービスの提供や方針転換を余儀なくされています。さらに託送料金や規制料金に関する改定が実施された結果、大手電力会社のうち7社では、電気料金の値上げが実施されました。

こういった激動の状況で自身や家庭にとって適切な電力会社を選ぶためには、アンテナを広く張り、積極的に情報を集めなくてはいけません。今回は、エネルギー商社である伊藤忠エネクスについて、その電力プランや評判などを解説します。伊藤忠エネクスについて詳しい情報を知りたい方や、電力プランの乗り換えを検討している方はぜひ参考にしてください。

伊藤忠エネクスとは

伊藤忠エネクス(伊藤忠エネクス株式会社)はその名称からもわかるように、大手総合商社の伊藤忠商事株式会社の系列に連なるエネルギー商社です。経営理念としては「社会とくらしのパートナー~エネルギーと共に・車と共に・家庭と共に~」を掲げ、社員の行動規範として、有徳(信義・誠実、創意・工夫、公明・清廉)を重視しています。

伊藤忠エネクス は、 1961年に 伊藤忠商事株式会社の子会社である伊藤忠石油株式会社を分割する形で設立された企業です。当初の企業名は伊藤忠燃料株式会社であり、伊藤忠商事株式会社と日本鉱業株式会社によって建設された製油所の製品を販売するのが設立の目的でした。

そして2001年に社名を現在の伊藤忠エネクス株式会社に変更し、2005年には現在も使用されているエネクスマークをコーポレートマークとして採用しています。その後も電力小売事業をはじめとする多数の新規事業を展開し、2021年には創業60周年を迎えました。

現在 は、エネクスグループ全体の連結従業員数は5,461人、連結決算対象グループ会社数は67社、当期利益は138億円となっています。

伊藤忠エネクスは60年の歴史のなかでエネルギー分野を中心として石油、ガス、熱供給、住まい、エコなどさまざまな事業を展開している会社です。電力事業も重要な柱のひとつであり、家庭用電力供給サービスだけでなく、経済性と環境維持を両立させた発電、法人向けの電力販売、グリーンエネルギーとしての太陽光発電の推進、新たな発電システムの開発などに取り組んでいます。

伊藤忠エネクスの料金プラン

伊藤忠エネクスが、一般家庭用に提供している電力サービスはテラセル電気、eコトでんき!の2種類です。それぞれサービスの特徴や料金体系が異なるので、順番に確認していきましょう。

テラセルでんき

テラセルでんきは、伊藤忠エネクスのグループ会社である「株式会社エネクスライフサービス」によって提供されている電力サービスです。単身~2人程度の電気使用量が少ない世帯に向けたTERASELでんきプランと、電気使用量が多いファミリー世帯に向けた超TERASELでんきプラン、そして環境価値を付加した超TERASEL再エネプランが用意されています。

いずれのプランも、契約は20Aからであり「基本料金または最低料金 + 電力料金 + 燃料調整額 +  再エネ発電促進賦課金」 の式で利用料金を計算します。電力量料金は、電力量料金単価と使用量から計算される金額です。電力量料金単価は地域によって異なるので、双方の電気プランにおける利用料金も地域によって差が生じます。

燃料調整額は、石油や石炭、天然ガスなどの価格変動に応じて電気料金を調整するための数値である燃料費調整単価と使用量から計算される金額です。そのため、地域や時期によって価格が異なります。

再エネ発電促進賦課金は、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価と使用量から計算される金額です。再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は電気事業者が電力を買い取るために要した費用であり、再生可能エネルギー固定価格買取制度において期間ごとに金額が定められています。

ただし、以下の電気料金の試算では、計算の複雑化を防ぐために燃料費調整額と再エネ発電促進賦課金、再生可能エネルギー発電促進賦課金単価は加算されていません。そのため、実際の支払額は以下の金額よりも高くなる可能性がある点に留意してください。

電気料金を抑えるためには自身の世帯に合った料金プランを選ぶことが大切なので、それぞれのプランの特徴や料金計算方法を確認しておきましょう。

TERASELでんきプラン

TERASELでんきプランは、比較的電力使用量が少ない家庭向けのプランです。各地域において一般家庭向けに提供されている大手電力会社の従量電灯プランに比べると、TERASELでんきプランは利用料金が2.5~5%程度安くなります。

一例として、東京電力の管轄地域でTERASEL東京Bのプランを40Aで契約し、月間平均400kWhの電力を使用した場合の料金区分と単価は以下のようになります。

基本料金 10Aごと 283.80円
従量料金(1~120kWhまで) 29.20円/kWh
従量料金(121kWh〜300kWhまで) 35.54円/kWh
従量料金(300kWh超過) 39.46円/kWh

基本料金と従量料金を加算した電気量金は179,789円となり、これは東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bと比較して、約5,000円程度安い金額です。

ただし、これらの数値は、月間電気使用量400kWh・40Aの標準的な使用量に基づいた計算結果です。そのため、世帯の電力使用量によっては価格差が小さくなる場合や、後述する超TERASELでんきプランのほうが恩恵を受けられる場合もあります。

超TERASELでんきプラン

超TERASELでんきプランも利用料金の計算方法や基本料金、地域差の存在はTERASELでんきプランと変わりありません。一方従量料金の金額には違いがあり、利用電力が120kWhを超えるとTERASELでんきプランより金額が安くなります。東京電力エリアで提供されている超TERASEL東京Bの料金体系は以下のとおりです。

基本料金 10Aごと 295.24円
従量料金(1~120kWhまで) 30.00円/kWh
従量料金(121kWh〜300kWhまで) 34.46円/kWh
従量料金(300kWh超過) 35.84円/kWh

対応する各大手電力会社のプランはTERASELでんきプランと同様ですが、超TERASELでんきプランでは使用電力が多いほど金額の差が大きくなるのが特徴です。一例として東京電力エナジーパートナーの従量電灯Bから超TERASEL東京Bへの乗り換えを試算すると、月間電気使用量500kWh・40Aの世帯では年間で約1万6,200円、月間電気使用量300kWh・40Aの世帯では約4,600円利用料金が安くなります。

超TERASEL再エネプラン

超TERASEL再エネプランは、超TERASELでんきプランに再生可能エネルギー由来の非化石証書を用いた環境価値を付加したプランです。超TERASELでんきプランをベースに1.5/kWhを上乗せする形なので、東京電力エリアで提供されている超TERASEL東京再エネBの料金体系は以下のようになります。

基本料金 10Aごと 295.24円
従量料金(1~120kWhまで) 31.50円/kWh
従量料金(121kWh〜300kWhまで) 35.96円/kWh
従量料金(300kWh超過) 37.34円/kWh

このように、料金面だけに着目すると超TERASELでんきプランと比較してメリットはありませんが、超TERASEL再エネプランを契約すれば、実質的にCO2 フリーな再生可能エネルギー由来の電気が利用可能です。負担金額 は毎月300kWhの電力を使用した場合、1日あたり約15円、1か月で約450円前後となります。

eコトでんき!

eコトでんき!は伊藤忠エネクスのホームライフグループが提供している、家庭・商店向けの電力サービスです。こちらも料金の計算方法は、基本的にテラセルでんきと変わりありません。提供企業は大手電力会社の管轄地域ごとに分かれており、以下のような対応関係になっています。

北海道電力エリア 伊藤忠エネクスホームライフ北海道株式会社
東北電力エリア 伊藤忠エネクスホームライフ東北株式会社
東京電力エリア 株式会社エネアーク関東
中部電力エリア 株式会社エネアーク中部
北陸電力エリア 株式会社エネアーク中部
関西電力エリア 株式会社エネアーク関西
中国電力エリア 伊藤忠エネクスホームライフ西日本株式会社
四国電力エリア 伊藤忠エネクスホームライフ四国株式会社
九州電力エリア ECORE

上記のとおり、一部の地域では株式会社エネアークが電力供給をおこなっており、サービスの名称もエネアーク電気となっています。eコトでんき!(エネアーク電気)のプラン内容や料金体系は電力エリアと提供している企業によって異なり、一部のプランでは特定のガスを利用している場合に割引が適用されます。

北海道電力エリア

北海道電力エリアでは、代理店から申し込めるスタンダードプラン、ホームページから申し込めるオーナープラン、北海道電力の従量電灯B20A~60Aで契約している場合に申し込めるバリューVプランの3つのプランが提供されています。

東北電力エリア

東北電力エリアでは、伊藤忠エネクスホームライフ東北株式会社かその代理店が提供しているLPガスを契約している場合に利用できるeコトでんき!B プランWと、電気のみで契約が可能なeコトでんき!BプランSの2つのプランが提供されています。

東京電力エリア

東京電力エリアでは家庭向けの電力サービス として、ガスセット割引が適用されるエネアークでんきプラン Bと、電気のみで契約可能なエネアークでんきプラン Dが提供されています。エネアークでんきプラン Bを2年契約する場合は、エネアークでんきプラン Bとなり、割引が適用されます。

中部電力エリア

中部電力エリアでは、株式会社エネアーク中部のLPガスを使っている場合に契約可能なエネアークでんきセットプランBと、電気のみで契約可能なエネアークでんきスタンダードプランBが提供されています。中部電力の従量電灯Bから乗り換える場合、ガスセット割引が適用されるエネアークでんきセットプランBのほうが割引金額は高めです。

関西電力エリア

関西電力エリアでは家庭向けの電力サービス として、株式会社エネアーク関西のLPガスを使っている場合に契約できるエネアークでんきプランA+と、電気のみで契約可能なエネアークでんきプランAが提供されています。関西電力の従量電灯Aから乗り換える場合、使用量が多くなるほどエネアークでんきプランA+の割引金額が多くなります。

中国電力エリア

中国電力エリアでは、伊藤忠エネクスホームライフ西日本株式会社かその代理店が提供しているLPガスを契約している場合に利用できるeコトでんき!ファミリープランと、eコトでんき!ファミリー(L)プラン、eコトでんき!シンプルプラン、電気のみで契約が可能なeコトでんき!ベーシックプランが提供されています。

四国電力エリア

四国電力エリアでは、伊藤忠エネクスホームライフ四国株式会社かその代理店が提供しているLPガスを契約している場合に利用できるeコトでんき!ファミリープランと、eコトでんき!ファミリー(L)プラン、eコトでんき!、電気のみで契約が可能なeコトでんき!ベーシックプランが提供されています。

九州電力エリア

九州電力エリアでは、電力使用量が少ない家庭向けのeファミリープランライトと、それ以外の家庭向けのeファミリープランが提供されています。eファミリープランライトはeファミリープランに比べると基本料金が安めに設定されており、使用量が少ない場合は電力量料金も安めです。

伊藤忠エネクスのメリットと良い口コミ・評判

次は、実際に伊藤忠エネクスの電力サービスを利用している方の口コミやサービスの特徴を参考に、そのメリットを探っていきましょう。利用者の口コミからは、伊藤忠エネクスについて以下のような良い評判が聞かれました。

  • 世帯の人数が増えるほどお得になる(テラセルでんき)
  • 楽天ポイントが貯まる(テラセルでんき)
  • ガスとセットで契約すると割引が多くなる(eコトでんき!)

世帯の人数が増えるほど電気料金がお得になる(テラセルでんき)

テラセルでんきのTERASELでんきプラン、超TERASELでんきプランはともに利用電力が増えるほど、大手電力会社の対応プランに比べて割引金額が大きくなるのが特徴です。とくに超TERASELでんきプランは割引率が高く設定されているので、世帯人数が多く使用電力が多いほど電気料金がお得になります。

楽天ポイントが貯まる (テラセルでんき)

テラセルでんきでは、電気料金200円ごとに楽天ポイントが1ポイント貯まります。こちらも電気の使用量が多いほど貯まる楽天ポイントは増えるので、世帯の人数が多いほどメリットは大きくなります。普段から楽天関連のサービスを多く利用している方にとっては、自然とポイントが貯まっていくのシステムは大きなメリットになるでしょう。

また契約時には、楽天ポイント4,000ポイント、PayPayポイント4,000ポイント、Amazonギフト券4,000円分などの7種類の特典から1つを選択可能です。

ガスとセットで契約すると電気料金が安くなる(eコトでんき!)

伊藤忠エネクスのeコトでんき!(エネアーク電気)では、多くのエリアでガスと一緒に契約することによって電気料金が割引になるプランが提供されています。そのため、現在伊藤忠エネクス関連のガスを使っている方は、それ以外の方に比べて大きく電気料金が節約できます。

伊藤忠エネクスの注意点と悪い口コミ・評判

電力会社やプランを選ぶ際は、良い側面だけでなく悪い側面についても知っておくことが大切です。次は伊藤忠エネクスの電力サービスに関する口コミからわかる悪い評判を見ていきましょう。

  • オール電化住宅には向いていない場合がある(テラセルでんき)
  • 地域によってサービス内容が異なる(eコトでんき!)
  • 低アンペアのプランが用意されていない

オール電化住宅には向いていない場合がある (テラセルでんき)

伊藤忠エネクスのテラセルでんきで提供されているプランは、大手電力会社から提供されている重量電力プランに相当するものであり、オール電化住宅向けには最適化されていません。そのため、オール電化住宅に住んでいる方は、乗り換えても電気料金が節約できないケースもあります。

現在、夜間の電気料金が割安なオール電化向けのプランに加入している場合は、電気料金が均一なプランに乗り換えると電気料金が割高になってしまう可能性もあるでしょう。

地域によってサービス内容が異なる(eコトでんき!)

eコトでんき!やエネアーク電気のサービスは、地域ごとに提供している企業もプランも異なります。そのため、住んでいる地域によってはガスとセットの割引サービスなどが実施されていない可能性もあります。また、地域ごとに公式ホームページや掲載内容が異なるので、ほかの電力会社との比較にも手間がかかるかもしれません。

低アンペアのプランが用意されていない

伊藤忠エネクスが提供している電力プランは基本的に20A以上の契約になっており、eコトでんき!(エネアーク電気)の一部のプランは30A以上の場合のみ契約が可能です。一人暮らしの世帯でも、ある程度快適に家電製品を使うためには基本的に20A以上の契約がおすすめですが、基本料金をなるべく節約したいなどの理由で10Aや15Aで契約をしたい場合は、ほかの電力会社を選んだほうが良いでしょう。

伊藤忠エネクスがおすすめの人

ここまで解説してきた各プランの特徴や評判をもとに、伊藤忠エネクスの電力サービスがどんな方にとくにおすすめなのかをまとめました。大手電力会社のプランと比べると電気料金を節約しやすい伊藤忠エネクスの電力サービスですが、とくにおすすめなのは以下の4点にあてはまる方です。

  • 安定して一定以上の電力を使用する方
  • ある程度使用電力が決まっている方
  • 伊藤忠エネクスや関連会社のガスを使っている方や契約の予定がある方

安定して一定以上の電力を使用する方

テラセルでんきが提供するプランのなかでもファミリー向けの超TERASELでんきプランは大手電力会社と比較した際の差額が大きく、さらに電力を多く使うほどその違いは大きくなります。家族の人数が多い方など、使用電力の多い世帯では現在の電力プランから乗り換えることによって、電気代を大幅に節約できる可能性があるでしょう。

毎月の平均使用電力がある程度決まっている方

電力使用量の少ない方はTERASELでんきプラン、電力使用量の多い方は超TERASELでんきプランのほうがお得になります。そのため、ある程度毎月の電力使用量が決まっている方は、自身に合ったプランを選ぶことで電気料金が節約可能です。逆に言えば、電力使用量が月によって増えたり減ったりする方は、どちらのプランのメリットも十分に活かせない可能性があります。

伊藤忠エネクスや関連会社のガスを使っている方や契約の予定がある方

eコトでんき!やエネアーク電気では、伊藤忠エネクス関連のガスを使っている場合に電気料金が安くなるプランが提供されています。そのため現在すでに伊藤忠エネクス関連のガスを使っている方は、プランを乗り換えることによってとくに大きな恩恵を受けられます。また、就職や転職などで引っ越す予定があり、新居のガス契約をまだ決めていない方は、ガスとセットで契約することを検討してみても良いかもしれません。

伊藤忠エネクスのお申し込み方法

最後に、伊藤忠エネクスで提供されている電力サービスへの申し込み方法を解説します。テラセルでんきとeコトでんき!(エネアーク電気)では申し込み方法が異なるので、それぞれ個別に見ていきましょう。

テラセルでんきの申し込み方法

テラセルでんきのTERASELでんきプランや超TERASELでんきプランは、ホームページ上の専用フォームから申し込み可能です。異なる電力会社のプランから乗り換える場合だけでなく、引っ越し先で新しくテラセルでんきを利用する場合、現在使用しているプランを引っ越し先で継続して使いたい場合も専用フォームから申し込みます。

申し込む際には、以下のものが必要です。

  • 検針票などの、現在契約している電⼒会社におけるお客様番号、供給地点特定番号、契約名義のわかるもの(乗り換えの場合)
  • 引っ越し先の計器番号などの情報(引っ越し先で契約する場合)
  • クレジットカード(クレジットカード払いを希望する場合)

eコトでんき!の申し込み方法

eコトでんき!(エネアーク電気)は、対応する電力サービスのホームページにある専用フォームから申し込みが可能です。また、地域によっては代理店を介した申し込みや電話による申し込みにも対応しています。

申し込む際には、以下のものが必要です。

  • 検針票などの、現在契約している電⼒会社におけるお客様番号、供給地点特定番号、契約名義のわかるもの(乗り換えの場合)
  • 引っ越し先の計器番号などの情報(引っ越し先で契約する場合)
  • 担当営業所やお客様番号がわかるもの(伊藤忠エネクス関連のガスや灯油をすでに使用している場合)
  • クレジットカード(クレジットカード払いを希望する場合)

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 伊藤忠エネクスが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

伊藤忠エネクスが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、伊藤忠エネクスが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

伊藤忠エネクスは伊藤忠商事株式会社の関連企業であり、総合エネルギー商社として、電力事業も展開しています。太陽光電池やエネファーム関連事業時も取り組んでいますが、家庭用の電力サービスとして提供されているのは、テラセルでんきとeコトでんき!の2種類です。

テラセルでんきはではおもにTERASELでんきプランと超TERASELでんきプランが提供されており、使用する電力量によって、お得なプランが変わってきます。eコトでんき!はガスとセットで契約した場合の割引サービスが提供されている点、地域によってサービスやプランの内容が大きく異なる点が特徴です。

そのため、伊藤忠エネクスの電力プランを選ぶ際には、現在契約している電力プランや住んでいる地域のことも加味したうえで、自身に合ったプランを見つけることが重要になるでしょう。ホームページ上には電気料金シミュレーターも用意されているので、うまく活用してぜひ最適な電力プランを探してみてください。

電気料金データベース【伊藤忠エネクス】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

伊藤忠エネクスによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて伊藤忠エネクスが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
従量電灯3(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「従量電灯3(九州エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(中国エリア) 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「従量電灯3(中国エリア)」の分析ページへ
従量電灯1(四国エリア) 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「従量電灯1(四国エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(四国エリア) 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「従量電灯3(四国エリア)」の分析ページへ
従量電灯2(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「従量電灯2(九州エリア)」の分析ページへ
従量電灯1(関西エリア) 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 関西電力管内管内 「従量電灯1(関西エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(関西エリア) 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 関西電力管内管内 「従量電灯3(関西エリア)」の分析ページへ
従量電灯1(中国エリア) 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「従量電灯1(中国エリア)」の分析ページへ
従量電灯2(北陸エリア) 富山県、石川県、福井県(一部を除きます。)、岐阜県の一部、一部離島を除く 北陸電力管内管内 「従量電灯2(北陸エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(北陸エリア) 富山県、石川県、福井県(一部を除きます。)、岐阜県の一部、一部離島を除く 北陸電力管内管内 「従量電灯3(北陸エリア)」の分析ページへ
従量電灯2(中部エリア) 愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 中部電力管内管内 「従量電灯2(中部エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(中部エリア) 愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 中部電力管内管内 「従量電灯3(中部エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(東北エリア) 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(離島は除く) 東北電力管内管内 「従量電灯3(東北エリア)」の分析ページへ
従量電灯2(東京エリア) 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く 東京電力管内管内 「従量電灯2(東京エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(東京エリア) 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く 東京電力管内管内 「従量電灯3(東京エリア)」の分析ページへ
従量電灯2(北海道エリア) 北海道 北海道電力管内管内 「従量電灯2(北海道エリア)」の分析ページへ
従量電灯3(北海道エリア) 北海道 北海道電力管内管内 「従量電灯3(北海道エリア)」の分析ページへ
従量電灯2(東北エリア) 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(離島は除く) 東北電力管内管内 「従量電灯2(東北エリア)」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
従量電灯3(九州エリア) 54655.2円/年 97156.8円/年 111620.4円/年 120062.4円/年 131712円/年 159852 円/年
従量電灯3(中国エリア) 82623.6円/年 149907.6円/年 171979.2円/年 185058円/年 202770円/年 246366 円/年
従量電灯1(四国エリア) 79663.8円/年 143517円/年 161454.6円/年 174907.8円/年 188361円/年 233205 円/年
従量電灯3(四国エリア) 77673.6円/年 137930.4円/年 157718.4円/年 169530円/年 185380.8円/年 224753 円/年
従量電灯2(九州エリア) 54655.2円/年 97156.8円/年 111620.4円/年 120062.4円/年 131712円/年 159852 円/年
従量電灯1(関西エリア) 51706.92円/年 95295.72円/年 107694.12円/年 116992.92円/年 126291.72円/年 157288 円/年
従量電灯3(関西エリア) 53672.4円/年 93794.4円/年 108280.8円/年 115938円/年 127872円/年 153396 円/年
従量電灯1(中国エリア) 80770.44円/年 149141.64円/年 168183.24円/年 182464.44円/年 196745.64円/年 244350 円/年
従量電灯2(北陸エリア) 81838.8円/年 145245.6円/年 164822.4円/年 177544.8円/年 192880.8円/年 235289 円/年
従量電灯3(北陸エリア) 81838.8円/年 145245.6円/年 164822.4円/年 177544.8円/年 192880.8円/年 235289 円/年
従量電灯2(中部エリア) 61336.8円/年 107661.6円/年 123043.2円/年 132262.8円/年 144571.2円/年 175303 円/年
従量電灯3(中部エリア) 61336.8円/年 107661.6円/年 123043.2円/年 132262.8円/年 144571.2円/年 175303 円/年
従量電灯3(東北エリア) 91267.2円/年 160812円/年 183498円/年 197394円/年 215448円/年 261768 円/年
従量電灯2(東京エリア) 94708.8円/年 167587.2円/年 190346.4円/年 205099.2円/年 222940.8円/年 272117 円/年
従量電灯3(東京エリア) 94708.8円/年 167587.2円/年 190346.4円/年 205099.2円/年 222940.8円/年 272117 円/年
従量電灯2(北海道エリア) 107737.2円/年 190905.6円/年 216890.4円/年 233349.6円/年 253848円/年 308712 円/年
従量電灯3(北海道エリア) 107737.2円/年 190905.6円/年 216890.4円/年 233349.6円/年 253848円/年 308712 円/年
従量電灯2(東北エリア) 91267.2円/年 160812円/年 183498円/年 197394円/年 215448円/年 261768 円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
従量電灯3(九州エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(中国エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯1(四国エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(四国エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯2(九州エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯1(関西エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(関西エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯1(中国エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯2(北陸エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(北陸エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯2(中部エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(中部エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(東北エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯2(東京エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(東京エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯2(北海道エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯3(北海道エリア)

見つかりませんでした。

従量電灯2(東北エリア)

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、伊藤忠エネクスの公式HPをご確認ください。
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基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランの一つと言えます。また、EVユーザーの方も深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
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電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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