ハチドリ電力の料金や特徴は?契約切り替えで電気が安くなるかチェック!

  • 更新日:2025/01/16

地域の大手電力会社と契約するままのほうが良いか、それとも新電力会社に契約を切り替えれば良いか迷っている人も多いでしょう。

基本的に新電力会社は、地域の大手電力会社より電気料金が安くなること、独自の割引制度があることなどをアピールしています。

しかし、必ずしも新電力会社のほうがお得になるとは限りません。プランによっては電気料金が高くなったり、燃料費調整額などによって料金が逆転したりするからです。

そのため、新電力会社と契約するなら、事前にしっかりリサーチしておかなければなりません。

今回解説するハチドリ電力は、市場連動型プランという料金プランを扱っています。市場連動型は、一般的な電気料金プランと計算方法がまったく異なっているため、メリット・デメリットをよく理解することが大切です。

今回は、ハチドリ電力の料金プランや利用者の口コミ・申し込む際の注意点などをご紹介します。新電力会社に興味がある人・市場連動型の料金プランはどれぐらいお得なのか知りたい人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

ハチドリ電力とは

ハチドリ電力は、ハチドリソーラー株式会社という企業が提供している電力小売サービスです。まずは、サービスを提供しているハチドリソーラー株式会社の 概要を見てみましょう。

【ハチドリソーラー株式会社の概要】
会社名 ハチドリソーラー株式会社
グループ名 株式会社ボーダレス・ジャパン
所在地 〒162-0843
東京都新宿区市谷田町2-17 八重洲市谷ビル10F
資本金 10,000,000円
事業内容 太陽光発電システム(ソーラーパネル)や蓄電池の販売・リース事業
発電所の開発・設計
電力小売事業

所属しているグループのボーダレス・ジャパンは 、電気事業に限らず、さまざまなソーシャルビジネスを行っている企業です。

【株式会社ボーダレス・ジャパンの概要】
会社名 株式会社ボーダレス・ジャパン
グループ名 株式会社ボーダレス・ジャパン
所在地 福岡本社
〒810-0001
福岡県福岡市中央区天神3-1-1 天神フタタビル4F
ソーシャルベンチャーPARK福岡
資本金 1,000,000円
事業内容 気候変動
子育て・家族
就労支援
貧困 などに関するソーシャルビジネス

ハチドリ電力も、この企業が地球温暖化を解決するために始めた電力サービスです。そのため、CO2ゼロの自然エネルギー100%のみを販売しています。

ホームページで案内されている2022年度の電源構成実績は、以下のとおりです。

    <2022年度の電源構成実績>

  • 太陽光発電:23%
  • 風力発電:40%
  • バイオマス発電:27%
  • 小水力発電:9%

またハチドリ電力では、料金明細書で地球環境への貢献度を毎月お知らせしています。もう1つの大きな特徴は、電気代の1%を社会貢献活動に寄付できることです。支援先は2024年8月時点で、63団体と 案内されています。

子どもの教育や貧困、環境保護など、自分が支援したい社会課題に取り組んでいる団体を、電気を使うだけで支援できる仕組みになっているのが魅力です。

支援先は複数選択できます。ハチドリ電力は、沖縄県と離島を除く、全国46都道府県でお申し込み可能です。

ハチドリ電力の料金プラン

ハチドリ電力の電気料金プランについて

ハチドリ電力の電気料金プランは、地域の大手電力会社の料金体系と大きく異なっているため、注意が必要です。かかる料金の名目が多いので、1つずつ確認していきましょう。

運営固定費

ハチドリ電力では、電力卸市場価格に連動して料金が決まる、市場連動型のプランを採用しています。電気料金に利益を上乗せせず、調達原価や託送料金など、電力供給にかかる費用のみを請求するのが特徴です。

しかし、もちろんサービスを提供するには、電気の購入・供給以外にもさまざまな費用が必要です。そのため、ハチドリ電力では、毎月定額の運営固定費を電気料金に上乗せしています。運営費の金額は、以下のように案内されています。

    <運営費の金額>

  • 低圧電力(一般家庭や店舗・小規模オフィス等):500円
  • 高圧電力(大規模オフィスや工場等):3,000円

ただし、ハチドリ電力のホームページに掲載されている利用明細書のサンプルを 見ると、実際の運営固定費は消費税を加えた550円です。

契約アンペアに応じてかかる料金

次に、地域の大手電力会社の基本料金に相当する、契約アンペアに応じてかかる料金を見ていきましょう。ハチドリ料金では、10Aごと(関西電力などでは6kW以下の1契約ごと)に、以下2つの料金がかかります。

    <契約アンペアに応じてかかる料金>

  • 電気を送る費用(託送料金)
  • 電気を調整する費用(需給管理費)

電気を送る費用(託送料金)は、地域の大手電力会社(一般送配電事業者)の送配電ネットワークを利用して、電気を送る料金のことです。そのため、エリアによって料金が変わります。

電気を調整する費用(需給管理費)は、電力の需給を調整するためにかかる料金です。こちらは、全エリア一律となっています。エリアごとに、これら2つの料金がいくらになるか見てみましょう。

【託送料金と需給管理費】
供給エリア 託送料金(10Aあたり) 需給管理費(10Aあたり) 合計
北海道エリア 217.80円 51.15円 268.95円
東北エリア 166.10円 217.25円
東京エリア 152.24円 203.39円
中部エリア 137.50円 188.65円
北陸エリア 192.50円 243.65円
関西エリア 290.40円(~6kWまで) 341.55円
中国エリア 326.70円(~6kWまで) 377.85円
四国エリア 363.00円(~6kWまで) 414.15円
九州エリア 227.38円 278.53円

※関西・中国・四国エリアでは7kW以降1kWごとに料金加算
関西エリア:96.8円/kW
中国エリア:108.9円/kW
四国エリア:121円/kW

電気使用量ごとにかかる料金

ハチドリ電力でも、地域の大手電力会社のように、消費電力量あたりの料金がかかります。具体的には、以下の料金です。

    <電気使用量ごとにかかる料金>

  • 電気を送る費用(託送料金)
  • 電気を買う費用
  • 電気を買う費用(電力調達費)
  • 電気を買う費用(非化石証書)
  • 再エネ賦課金
  • 容量拠出金相当額

これらの料金を一つひとつ見ていきましょう。電気を送る費用は、基本料金と電力量料金に分かれており、電力量料金も供給エリアごとに異なっています。各エリアの料金は、以下のとおりです。

【各エリアの料金単価】
供給エリア 料金単価(/kWh)
北海道エリア 8.38円
東北エリア 9.24円
東京エリア 7.48円
中部エリア 8.38円
北陸エリア 7.39円
関西エリア 8.07円
中国エリア 9.49円
四国エリア 9.38円
九州エリア 8.26円

電気を買う費用は3つに分かれており、多くを占めるのは日本卸電力取引所のスポット市場の価格です。この価格は30分ごとに変動しており、夕方から夜にかけて高くなる傾向があります。

このため、市場連動型の電気料金プランに申し込む場合、夕方から夜によく電気を使う家庭は、電気料金が高くなる可能性が高いことに注意が必要です。この価格も、供給エリアごとによって異なります。

電力調達費・非化石証書に関する費用は、全エリア共通です。電力調達費とは、日本卸電力取引所(JEPX)から電力を調達するためにかかる料金を指します。1kWhあたり0.5円です。

ハチドリ電力では、非化石証書を購入することにより、CO2ゼロの電気を供給しています。非化石価値取引市場の取引価格に応じて、1kWhごとに購入費用が上乗せされます。

ハチドリ電力が掲載している2023年8月のお知らせを見ると、現在の単価は0.561円/kWh(取引手数料0.011 円/kWh含む)です。今後も、取引金額に応じて変動する可能性があります。

再エネ賦課金・容量拠出金相当額は、供給エリアによって料金は変わりません。再エネ賦課金は、電気を消費する世帯すべてに均等に課せられる料金です。ハチドリ電力だけでなく、どの電力会社と契約しても同じ料金がかかります。

容量拠出金は、容量市場における電力供給力の確保を目的に、電気小売事業者が負担する費用です。ハチドリ電力では、この費用を容量拠出金相当額として、お客様の電気料金に反映させています。これらの料金は、以下のとおりです。

    <再エネ賦課金と容量拠出金相当額>

  • 再エネ賦課金:3.49円/kWh
  • 容量拠出金相当額:2.35円/kWh

それでは、実際にどれぐらいの電力量料金がかかるのでしょうか。日本卸電力取引所のスポット市場の価格は30分ごとに変動しており、家庭での電気の使い方によって、電気料金は大きく変わってしまいます。

シミュレーションは困難ですが、今回は東京電力エリアの2024年度の価格 (12.83円/kWh)を仮に電気を購入する費用として、計算します。この場合の電力量料金は、以下のとおりです。

【電力量料金】
電気を送る費用(託送料金) 7.48円
電気を買う費用 12.83円
電気を買う費用(電力調達費) 0.50円
電気を買う費用(非化石証書) 0.561円
再エネ賦課金 3.49円
容量拠出金相当額 2.35円
合計 27.211円

一方、東京電力の一般的な家庭の電気料金プラン(従量電灯B)の電力量料金は 、以下のとおりです。

【東京電力の一般的な家庭の電気料金プラン(従量電灯B)の電力量料金】
料金区分 電力量料金 燃料費調整額 再エネ賦課金 合計
最初の120kWhまで 29.80円 -6.31円 3.49円 26.98円
300kWhまで 36.40円 -6.31円 3.49円 33.58円
300kWh超過分 40.49円 -6.31円 3.49円 37.67円

※燃料費調整額は2024年8月のもの

このように見ると、ハチドリ電力に契約を切り替えると、電力量料金は地域の大手電力より安くなる可能性があることがわかります。

ただし、この料金は市場価格の上下によってまったく変わって違うため、毎月これぐらい電気が安くなるとは限りません。

その他の料金

ハチドリ電力では、基本料金・電力量料金以外にも、以下の諸費用が請求されます。

    <その他の料金>

  • 債権管理等手数料
  • 事業を行う費用(決済手数料)
  • 活動団体への支援金
  • 発電所を増やす基金

基本料金と電力量料金は、地域の大手電力より割安なハチドリ電力ですが、これらの料金がプラスされるため、お得度がやや落ちることに注意が必要です。

債権管理等手数料は、さらに債権管理手数料・債権回収手数料に分かれています。かかる料金は、以下のとおりです。

    <債権管理等手数料>

  • 債権管理手数料:債権管理対象額の0.8%
  • 債権回収手数料:債権管理対象額の1.7%

債権管理対象額は、以下の料金の合計になっています。

    <債権管理対象額>

  • 電気を買う費用
  • 電気を調整する費用
  • 電気を送る費用
  • 再エネ賦課金
  • 運営固定費
  • 活動団体への支援金
  • 発電所を増やす基金

事業を行う費用(決済手数料)は、クレジットカード払いや口座振替の手数料のことです。クレジットカード払いの場合、決済手数料対象額の1.5%がかかります。口座振替の手数料は100円です。

決済手数料対象額の対象は、以下の料金となっています。

    <決済手数料対象額の対象>

  • 電気を買う費用
  • 電気を調整する費用
  • 電気を送る費用
  • 再エネ賦課金
  • 債権管理等手数料
  • 運営固定費
  • 活動団体への支援金
  • 発電所を増やす基金

活動団体への支援金と発電所を増やす基金は、電気料金の1%相当額です。これらのことを総合すると、以下のとおりです。

    <その他の費用>

  • 毎月電気料金の2%相当額が追加で請求される
  • 債権管理等手数料として、請求される料金が2.5%加算される
  • クレジットカード払いの場合、債権管理等手数料を含めた支払い金額×1.5%の決済手数料がかかる(口座振替の場合は100円)

ハチドリ電力のメリットと良い口コミ・評判

ハチドリ電力のメリットと良い口コミ・評判

次に、ハチドリ電力と契約したときのメリットを、利用者の口コミ・評判から見ていきましょう。ハチドリ電力は全国が対象エリアであるため、新電力会社の中でも多くの口コミが寄せられているサービスです。

    <ハチドリ電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気料金が安くなる
  • 明細書が親切
  • 電気を使いながら社会貢献できる

1つずつ解説していきます。

電気料金が安くなる

最近は電気代が高いので、少しでも安くできる会社は本当に助かります。届く明細書で、東京電力の電気代と比べて計算をしてみると、月による差はあるものの、やや安くなっているので変えて良かったと思いました。

ハチドリ電力は、基本料金や従量料金が地域の大手電力会社より安くなります。特に以下の条件に当てはまる人は、安くなる可能性が高いです。

    <電気料金が安くなる可能性が高い人>

  • 地域の大手電力会社の単価が高いエリアに住んでいる
  • 市場価格が高くなる時間帯(夕方~夜)はそれほど電気を使わない

2024年8月時点で、各地域の電力会社の料金には大きな差がついています。しかし、日本卸電力取引所のスポット市場価格 は、この料金差ほどの差がありません。たとえば、東京電力エリアと九州電力エリアの差を比べてみましょう。

【東京電力エリアと九州電力エリアの差】
東京電力 九州電力
従量料金(従量電灯B) 29.80~40.49円 18.37~26.97円
スポット市場価格(2024年度平均) 12.85円 10.04円

ハチドリ電力は、電気料金が地域の大手電力会社の料金に対応しておらず、日本卸電力取引所の市場価格で決まります。そのため、地域の大手電力会社の単価が高いエリアほど、お得度を実感しやすいでしょう。

また、この市場価格は夕方から夜に高くなる傾向があるため、この時間帯に電気を節約できる人は、従量料金が高くなりにくいのがメリットです。

たとえば、家庭で太陽光発電システム・蓄電池を所有しており、夕方から夜は電気の供給を受けず、貯めた電気を使える場合が考えられます。

明細書が親切

ハチドリ電力の明細書はわかりやすく、何にいくら電気が使われているのかがわかるので、信用できます。

市場連動型の電気料金は、慣れない人にとってはややわかりにくいかもしれません。しかし、ハチドリ電力の明細書では、電気の購入にかかった費用・送電にかかった費用などが細かく記載されています。

電気を使いながら社会貢献できる

電気料金の一部が社会貢献に回されるので、とても良い会社だと思いました。

ハチドリ電力を運営している株式会社ボーダレス・ジャパンでは、さまざまな社会課題を解決する事業を運営しています。

そのため、ハチドリ電力の電気料金の一部は、そのような事業に寄付されるのが特徴です。支援団体は選べるため、自分が応援したい団体・事業に寄付できます。

ハチドリ電力の注意点と悪い口コミ・評判

ハチドリ電力の注意点と悪い口コミ・評判

次に、ハチドリ電力に申し込む場合の注意点を解説します。こちらも、ハチドリ電力利用者の口コミから、デメリットを考えてみましょう。

    <ハチドリ電力の注意点と悪い口コミ・評判>

  • 電気料金が高くなる
  • 料金がわかりにくい

それぞれを解説していきます。

電気料金が高くなる

去年の同月の料金と比べると、かえって電気が高くなっていました。

ハチドリ電力に申し込んで、かえって電気料金が高くなってしまったと感じる人もいます。これには複数の原因が考えられるので、1つずつ見ていきましょう。

<単純に電気使用量が多くなった>

地域の大手電力会社とハチドリ電力では、料金の計算方法がまったく違います。そのため、料金だけを比較すると、電気料金が高くなっていると感じるかもしれません。しかし、電気使用量が多ければ、それだけ料金も上がります。

また、地域の大手電力会社は、2024年4月から料金を改定しました。前年度の料金と今年の料金を比較するのではなく、現在の料金体系で比較しなければ、ハチドリ電力の料金を評価できません。

もしハチドリ電力に切り替えて、電気料金が高くなると感じた人・電気料金シミュレーションをしてみて電気料金が高くなると表示された人は、まずその比較方法が料金差を正しく反映できるものかチェックしてみましょう。

<夕方~夜の単価が高い時間に電気を多く使っている>

ハチドリ電力の市場連動型料金プランは、どうしても夕方~夜の単価が高くなりがちです。この時間に集中して電気を使う人の場合、電気料金がやや高くなってしまう可能性もあります。

もし数ヶ月ハチドリ電力を使ってみて、電気料金が高くなると感じた場合、別の電力会社への切り替えを検討したほうが良いかもしれません。ハチドリ電力は解約金がかからず、いつでも解約できます。

<市場価格が高い月だった>

ハチドリ電力のような市場連動型プランは、日本卸電力取引所の市場価格が上がると、際限なく電力量料金の単価が上がるリスクがあります。

たとえば、過去にこの市場価格が250円を超えたことがありました 。近年の価格は10円~15円ぐらいなので、この時期に使うと電力量料金は10倍を超えてしまいます。

世界情勢が不透明な中、近い将来このようなことがもう一度起こらないとは言い切れません。市場連動型の料金プランは、リスクがあることを承知のうえで契約する必要があります。

ここまで極端な価格高騰が起きなくても、市場連動型プランは毎月の市場価格によって、電気料金のお得度が大きく左右されます。

そのため、契約切り替え直後の月に市場価格が高い月だった場合は、かえって電気料金が高くなったと感じてしまうことがあるかもしれません。

料金がわかりにくい

ハチドリ電力は、運営費を500円しかとらないと言っているが、実際にはいろいろ料金がかかっていて不安。

ハチドリ電力のホームページでは、運営費が一律500円(税込550円)しか徴収しないとしています。

しかし、実際に明細書を見ると、決済手数料・債権回収の手数料・日本卸電力取引所から電力を買うための調達費など、市場価格以外にもさまざまな料金が上乗せされていることがわかるでしょう。容量拠出金相当額も、お客様側の負担としています。

電気料金が実際にどれだけ安くなるか、契約前にシミュレーションが難しいのは、市場連動型のデメリットです。

リスクをとりたくない人は、地域の大手電力会社と同じ料金プランで、単価が安いタイプの新電力会社を選ぶほうが安心できるかもしれません。

ハチドリ電力がおすすめの人

ハチドリ電力がおすすめの人

ハチドリ電力がおすすめなのは、以下のような人です。

    <ハチドリ電力がおすすめの人>

  • 市場連動型プランのリスクをしっかり理解したうえで電気料金を安くしたい人
  • 夕方~夜に電気料金を節約できる太陽光発電システム・蓄電池などを所有している人
  • 社会貢献に興味がある人
  • 環境にやさしい電気を使いたい人

市場連動型プランにはリスクがありますが、ハチドリ電力は市場価格が高くならない限り、地域の大手電力会社より安く電気を使える可能性が高いプランになっています。

また、電気をハチドリ電力に切り替えるだけでCO2フリーの電気を使えて、毎月一定金額を支援団体に寄付できます。

ハチドリ電力のお申し込み方法

ハチドリ電力のお申し込み方法

ハチドリ電力は、Web(ハチドリ電力のホームページ)から申し込めます。現在契約している電力会社への連絡は、不要です。

料金プランや切り替え方法について不安な人は、電話やLINE、メールで相談サポートを受けられるため、相談してみるのがおすすめです。

現在契約している住所の電気を切り替える場合、最新の検針票などをご用意ください。お申し込みにあたっては、以下の情報が必要です。

    <申し込み時に必要な情報>

  • 現在契約している電力会社
  • 供給地点特定番号
  • お客様番号(契約番号)
  • 現在の契約名義
  • 住所

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • ハチドリ電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

ハチドリ電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、ハチドリ電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。

ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。

つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。

例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。

ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、市場連動型プランを採用している新電力会社、ハチドリ電力の料金プランや特徴をご紹介しました。

市場連動型プランは、電気料金が安くなる可能性もある反面、その月の市場価格が高ければ、電気料金が高くなるリスクもあります。そのため、契約するかどうかは慎重に検討しなければなりません。

ただし、ハチドリ電力の場合は解約金がかからないので、今後電気料金が高くなる可能性が高いと判断したときは、すぐ別の会社に切り替えることも可能です。

一方、ハチドリ電力の特徴を見て「リスクが高い」「わかりにくい」と感じた人は、市場連動型ではない、一般的な料金体系の新電力会社に申し込むのが良いでしょう。

地域の大手電力会社より基本料金・電力料金が安く、燃料費調整額も地域の大手電力会社と同額に合わせているところなら、毎月安定して電気代を節約できます。

電気料金データベース【ボーダレス・ジャパン】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

ボーダレス・ジャパンによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてボーダレス・ジャパンが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
HACHIDORI PLAN(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(九州エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(関西エリア) 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 関西電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(関西エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(中国エリア) 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 中国電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(中国エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(四国エリア) 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) 四国電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(四国エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(中部エリア) 愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 中部電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(中部エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(北陸エリア) 富山県、石川県、福井県(一部を除きます。)、岐阜県の一部、一部離島を除く 北陸電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(北陸エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(北海道エリア) 北海道 北海道電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(北海道エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(東北エリア) 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(離島は除く) 東北電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(東北エリア)」の分析ページへ
HACHIDORI PLAN(東京エリア) 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く 東京電力管内管内 「HACHIDORI PLAN(東京エリア)」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
HACHIDORI PLAN(九州エリア) 26,656円/年 43,471円/年 47,436円/年 50,409円/年 57,276円/年 67,188円/年
HACHIDORI PLAN(関西エリア) 23,227円/年 37,753円/年 41,627円/年 44,532円/年 47,437円/年 57,121円/年
HACHIDORI PLAN(中国エリア) 27,136円/年 44,218円/年 48,773円/年 52,189円/年 55,606円/年 66,994円/年
HACHIDORI PLAN(四国エリア) 27,202円/年 44,086円/年 48,588円/年 51,965円/年 55,342円/年 66,598円/年
HACHIDORI PLAN(中部エリア) 26,068円/年 42,802円/年 48,474円/年 51,491円/年 56,158円/年 66,214円/年
HACHIDORI PLAN(北陸エリア) 25,553円/年 41,165円/年 47,022円/年 49,682円/年 54,653円/年 63,521円/年
HACHIDORI PLAN(北海道エリア) 28,958円/年 46,656円/年 53,292円/年 56,309円/年 61,939円/年 71,995円/年
HACHIDORI PLAN(東北エリア) 29,264円/年 47,890円/年 51,318円/年 54,644円/年 59,364円/年 70,452円/年
HACHIDORI PLAN(東京エリア) 24,330円/年 39,621円/年 45,038円/年 47,731円/年 52,251円/年 61,227円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
HACHIDORI PLAN(九州エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(関西エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(中国エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(四国エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(中部エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(北陸エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(北海道エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(東北エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです
HACHIDORI PLAN(東京エリア)
  • 市場連動タイプ
    卸電力市場の価格等により電気料金単価等が変動するタイプの料金プランです

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、ボーダレス・ジャパンの公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
シンプルなプランでお得
Looopのプランは電気の原価に近いお得なプランとなっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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