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会津エナジーは乗り換え先としてどう?判断に役立つ基本情報をご紹介!
電力自由化がなされた現在、大小さまざまな電力会社が登場しています。会津エナジーもその1社であり、ほかの電力会社にはない特徴をいくつも持っています。
しかし、電力会社の数が増えた現在、すべての電力会社の情報を把握するのは難しく、会津エナジーについてまだ詳しくない人も多いはずです。そこで今回は、会津エナジーとはどのような会社か、料金プランはどうなっているのかなど、乗り換えの判断に役立つ基本情報を一挙にご紹介します。
会津エナジーとは
会津エナジーとは、その名のとおり、会津地方にある電力会社です。会社の概要は、以下のとおりです。
【会津エナジーの概要表】
社名 | 会津エナジー株式会社 |
---|---|
代表取締役 | 佐藤彌右衛門 |
資本金 | 2022/2/21時点:1,800万円(設立時は1,000万円) |
本社所在地 | 福島県喜多方市関柴町西勝字井戸尻48番1 |
カスタマーセンター | 福島県喜多方市字寺町南5013番地2 |
取引銀行 | 地域金融機関5行 |
提携協力先 | 生活協同組合コープあいづ 会津総業開発株式会社 若松ガス |
事業協力先 | 株式会社生活クラブエナジー |
設立日 | 2020年(令和2年)12月21日 |
小売事業開始日 | 2021年(令和3年)11月1日 |
小売電気事業者コード | A0680 |
会津エナジーの所在地は、福島県喜多方市です。設立は2020年で、電気の小売りを始めたのは翌年の2021年であり、近年にできた新電力会社の1つに数えられます。
取引銀行には地域の金融機関が選ばれ、提携協力先に地元の生協である、生活協同組合コープあいづが見られるのも特徴的です。福島県喜多方市に住んでいる人にとっては、何かと身近な会社に感じられるでしょう。
会社設立の背景
会津エナジーの設立には、2011年に福島県で起きた原発事故が関係しています。当時の事故で地域に多大な被害が生じ、原発の危険性を十分に認識してこなかったことへの反省と未来への責任から、関連会社である会津電力株式会社が設立されました。会津電力は、詳しくは後述するように、再生可能エネルギー発電に力を入れている会社です。
会津電力が設立されたのち、さらに地域の安全性や経済などをふまえ、会津エナジーが設立されました。会津エナジーは、以下のことを目的に掲げています。
- 会津電力がつくった再生可能エネルギーによる電気を会津地域に供給する
- 支払われた電気代を地域に還元して雇用や収入を増やす
- 会津地域の文化や経済、子どもたちへの投資を行う
<会津エナジーの目的>
再生可能エネルギーによる電気を会津地域へと供給し、支払われた電気代で地域の雇用や収入を増やすことが意識されています。電気代として支払われたお金が地域に留まれば、地域の文化や経済、子どもたちへの投資も可能となります。このような地域の独立性や経済性を高めることを視野に入れて設立されたことは、基本情報として押さえたいポイントです。
関連会社の会津電力について
先述の会津電力は、会津エナジーの関連会社にあたります。会津エナジーが供給する電気には、会津電力のものが含まれるため、乗り換えにあたっては会津電力もあわせてチェックしたいところです。会津電力の概要は、以下のとおりです。
【会津電力の概要表】
社名 | 会津電力株式会社 |
---|---|
所在地 | 福島県喜多方市関柴町西勝字井戸尻48-1 |
設立日 | 2013年8月1日 |
運営体制 | 磯部英世(代表取締役社長) 山田 純(取締役会長) 折笠哲也(常務取締役) 五十嵐乃里枝(監査役) 佐藤彌右衛門(特別顧問) |
資本構成 | 資本金:4,825万円 資本準備金:4,825万円 合計9,650万円(2022年3月時点) |
事業内容 |
|
株主 |
計83団体・個人(2023年5月時点) |
グループ会社 |
|
会津電力は、会津エナジーができる前の2013年に設立された会社です。自然エネルギーによる発電やその電気の販売など、いわゆる再生可能エネルギーに関する事業に力を入れている点が特徴的です。
再生可能エネルギーが重視されている理由には、先述のとおり、2011年の原発事故があります。事故の影響で避難を余儀なくされた福島にとって、原発との共存は考えられないといいます。
そこで、再生可能エネルギーだけで県内のエネルギーをまかなう体制づくりを目的に、会津電力が設立されました。 このような会社と深い関係にあることは、会津エナジーに乗り換えるときにも押さえておきたいポイントです。
会津エナジーの料金プラン
会津エナジーの料金プランには、以下のものがあります。
- 従量電灯B
- 従量電灯C
- 低圧電力
<会津エナジーの料金プラン>
それぞれのプランの概要や料金表について、以下でご紹介します。
従量電灯B
従量電灯Bは、契約したアンペア数に応じた基本料金と、月々の使用量に応じた従量料金からなるプランです。アンペア数は電力会社側で用意された条件のなかで選ぶ形となり、任意の数値を自由に決められるわけではないため、注意する必要があります。
料金表は、以下のとおりです。
【基本料金(1ヶ月あたり)】
10A | 369.60円 |
---|---|
15A | 554.40円 |
20A | 739.20円 |
30A | 1,108.80円 |
40A | 1,478.40円 |
50A | 1,848.00円 |
60A | 2,217.60円 |
【従量料金(1kWhあたり)】
120kWhまで | 29.62円 |
---|---|
300kWhまで | 36.37円 |
300kWh超 | 40.32円 |
最低月額料金 | 358.95円 |
アンペア数が大きいほど一度に使用できる量が増えますが、基本料金は高くなります。必要最低限のアンペア数を選ぶのが、使い勝手の良さと電気代の節約をうまく両立させるコツだといえるでしょう。
従量料金に関しては、その月の使用量が増えるほど単価が高くなる仕組みです。毎月多くの電気を使用する人は、従量料金の仕組みや想定される金額などは、注意して確認したいところです。
なお、従量料金には最低月額料金があるため、まったく電気を使わなかった月にもいくらかの出費は発生します。
従量電灯C
従量電灯Cは、契約時に定める条件に応じた基本料金と、月々の使用量に応じた従量料金からなるプランです。全体的な仕組みは従量電灯Bに近いところがありますが、基本料金の基準がアンペア数からkVA数に変わっています。現時点でkVA数による契約で電気を使っているなら、従量電灯Cのほうが向いているといえるでしょう。
料金表は、以下のとおりです。
【基本料金と従量料金】
基本料金(1kVAあたり) | 369.60円 | |
---|---|---|
従量料金 (1kWhあたり) |
120kWhまで | 29.62円 |
300kWhまで | 36.37円 | |
300kWh超 | 40.32円 |
上記の基本料金は1kVAあたりの単価であり、契約するkVA数が大きくなるほど、請求金額は高くなります。従量電灯Bのように、各契約条件に応じた実際の基本料金が表示されているわけではありません。そのため、契約予定のkVA数に応じて、基本料金の金額を事前に計算しておくことが大事です。
従量料金に関しては、先のプランと同じく3段階の料金設定となっています。月々の使用量が多い場合、料金の仕組みや予想される金額は、しっかり確認しておきたいところです。
低圧電力
低圧電力は、料金の内訳に基本料金と従量料金がある点は同じですが、従量電灯B・Cとの違いも多いです。まず、基本料金の基準はkW数となっています。従量料金は、使用量に応じて単価が変わる仕組みではなくなっており、月々にどれだけ電気を使っても単価は一定です。
その代わり、季節によって単価が変わる仕組みとなっています。計算に使用する単価を間違えると、電気代を正しく計算できないため、注意が必要です。
料金表は、以下のとおりです。
【基本料金と従量料金】
基本料金(1kWあたり) | 1,300.89円 | |
---|---|---|
従量料金(kWhあたり) | 夏季 | 27.09円 |
その他季 | 25.4円 |
上記の基本料金は1kWあたりの単価であり、契約するkW数に応じて請求額が変わります。従量電灯B・Cに比べて単価も高いため、基本料金の仕組みや予想される金額は、慎重に確認することをおすすめします。従量料金の単価設定は、夏季とその他季の2種類です。電気を使用する季節ごとに、適切なほうを選ぶ点が大事です。
高圧契約について
上記の3つの料金プランは、一般家庭や事務所などで使える低圧電力のものです。大きな工場や商業施設で使用される高圧電力については、以下の対応となっています。
- 利用希望に応じて個別に対応
- 相談は会津エナジーのカスタマーセンターで受け付け
- 料金表は未公開
<高圧電力への対応>
会津エナジーでも、高圧電力の契約には対応できる可能性があり、カスタマーセンターにて相談を受け付けています。問い合わせれば契約できる可能性はあるため、会津エナジーで高圧契約を希望する人は、一度連絡してみることをおすすめします。
このような仕組みから、高圧電力の料金表は公式サイト上で公開されていません。参考までに単価を一度確認したいときも、まずはカスタマーセンターまで問い合わせる形となります。
電気代に含まれる費用
会津エナジーの電気代には、基本料金と従量料金のほかに、以下の2種類の費用がかかります。
- 燃料費調整額
- 再生可能エネルギー発電促進賦課金
<電気代に含まれる費用>
近年はどの電力会社を選んでも、上記2種類の費用は基本的に請求されるものであり、見慣れている人も多いでしょう。再生可能エネルギーによる電気を多く供給している会津エナジーにおいても、上記2種類の費用が必要な点は同じです。乗り換え後の電気代を試算するときは、上記費用を忘れないようにご注意ください。
会津エナジーのメリットと良い口コミ・評判
会津エナジーのメリットには、以下のものが挙げられます。
- 再生可能エネルギーによる電気を使える
- 会津地方の発展に貢献できる
- 電気代の支払い方法が便利
<会津エナジーのメリット>
それぞれのメリットについて、以下で詳細を見ていきましょう。
再生可能エネルギーによる電気を使える
会津エナジーは、再生可能エネルギーによる電気を主に販売しています。具体的な発電方法には、以下のものがあります。
- 太陽光発電
- 小水力発電
- 風力発電
- バイオマス発電
<具体的な発電方法>
いずれも、近年注目を集める再生可能エネルギーによる発電方法です。供給される電気の種類は、見た目ではわからないものの、会津エナジーに乗り換えれば、再生可能エネルギーによるものが中心となります。原発や火力発電に頼らない電気を日頃使えるのは、会津エナジーならではの特徴です。
会津地方の発展に貢献できる
会津エナジーは、再生可能エネルギーに力を入れているだけでなく、会津地方の発展も重視しています。電気代の支払いに伴うお金の流出を防ぎ、利益を地元へと還元して雇用を増やすことなどが、主な取り組みです。
会津エナジーを選べば、月々の電気代の支払いで会津地方の発展を後押しできます。これは、ほかの地域にある電力会社では望めない、地元の電力会社ならではのメリットだといえます。
電気代の支払い方法が便利
会津エナジーに乗り換えたあとの電気代は、以下のどちらかの方法で支払います。
- 口座振替
- クレジットカード払い
<電気代の支払い方法>
口座振替を選ぶと、指定の口座から月々の電気代を引き落としてもらえるため、自分でその都度支払いの手続きを行う手間がなくなります。また、口座振替は銀行口座があれば利用でき、特別な準備物がいらないのも魅力です。
クレジットカード払いもまた、毎回の決済は自動で行われるため、手間の軽減につながります。あわせて、クレジットカード払いを選べば、使用するカードのポイントが電気代の支払いで貯まります。このような便利な支払い方法が用意されているのは、利用者にとってのメリットです。
会津エナジーの注意点と悪い口コミ・評判
会津エナジーの注意点には、以下のものが挙げられます。
- 乗り換えにより電気代が高くなる可能性がある
- 乗り換え前に電気代を試算するほうが安心
- マンションでは契約できない場合がある
<会津エナジーの注意点>
それぞれの注意点について、以下で詳細を見ていきましょう。
乗り換えにより電気代が高くなる可能性がある
電力会社の乗り換えは、電気代の節約を目的に実施されるケースが多いものの、会津エナジーでは電気代がかえって高くなる可能性があります。気を付けたいのは、現時点で以下の料金プランを契約していない人です。
- 従量電灯B
- 従量電灯C
- 低圧電力
<料金プラン>
上記の3つは、会津エナジーだけでなく、他社でもよく見られる標準的な料金プランです。これらに相当するプランを現在契約していない場合、会津エナジーへの乗り換えで、電気代がかえって高くなる可能性があります。乗り換えによって、料金プランの種類や仕組みが根本的に変わるときは、乗り換え後の電気代を注意して確認することをおすすめします。
乗り換え前に電気代を試算するほうが安心
現時点で従量電灯B・Cや低圧電力を契約している人でも、乗り換え後の電気代は一度試算しておいたほうが安心です。料金プランの種類や仕組みは基本的に同じでも、単価はそれぞれの電力会社で異なるからです。電気代が高くなるのか安くなるのか、具体的にどれほどの差額が予想されるのかを把握しておくと、安心して乗り換えられます。
マンションでは契約できない場合がある
会津エナジーをマンションで契約したいときは、一括受電契約でないかを確認しなくてはなりません。一括受電契約のマンションだと、1棟単位で電力会社が固定されているため、住戸単位では電力会社を変更できません。その関係で、会津エナジーへの乗り換えも難しくなるため、注意が必要です。
会津エナジーがおすすめの人
会津エナジーをおすすめできるのは、以下のような人だといえます。
- 脱原発や再生可能エネルギーによる電気を希望する人
- 会津地方の発展に協力したい人
<会津エナジーがおすすめの人>
それぞれの人におすすめの理由を、以下で個別にご紹介します。
脱原発や再生可能エネルギーによる電気を希望する人
会津エナジーは、福島県で設立された地元向けの電力会社であり、設立の背景には原発事故が関わっています。供給される電気には、脱原発を目指し、再生可能エネルギー発電に力を入れている、会津電力の電気が含まれている点も特徴的です。
どちらも、脱原発へと真剣に取り組んでいる人にとってはメリットであり、乗り換えをおすすめできるポイントです。また供給される電気には、再生可能エネルギーによるものが高い割合で含まれます。そのため、会津エナジーは、再生可能エネルギー由来の電気を使いたい人にも向いています。
会津地方の発展に協力したい人
会津エナジーの大きな特徴の1つは、地元への貢献が強く意識されていることです。原発に頼らない電気を地域に供給し、電気代の支払いでお金が別の地域へと流れていく事態を止め、地元に利益を還元するように努めています。会津エナジーを使えば、月々の電気代の支払いで地元を応援する形となるため、会津地方の発展に何らかの形で協力したい人にも、会津エナジーはおすすめです。
会津エナジーのお申し込み方法
会津エナジーへの申し込みは、インターネット上で可能です。基本的な流れは、以下のとおりです。
- 現在利用中の電力会社からの検針票を用意
- 会津エナジーの公式サイトへアクセス
- 申し込みフォームを表示して重要情報を確認
- 表示された重要情報に同意するかどうかを判断
- 同意できる場合は契約に必要な情報をフォームに入力して送信
<会津エナジーのお申し込み方法>
一連の流れにあたって、押さえたいポイントを以下で見ていきましょう。
検針票の用意
会津エナジーへの申し込みはインターネット上で行えますが、現在利用中の電力会社からの検針票が必要です。厳密には、検針票に載っている以下の情報が求められます。
- お客様番号
- 供給地点特定番号
<求められる情報>
検針票がない場合は、上記2点について、現在利用中の電力会社まで問い合わせれば問題ありません。いずれにしても、検針票もしくは上記2点の情報がないと手続きが止まってしまうため、申し込みの前にまずは検針票などをそろえたいところです。
申し込みの手続き
検針票などをそろえたら、会津エナジーの公式サイトへアクセスし、申し込みフォームを開きます。最初に行うのは、契約にあたって提示される以下の書類の確認です。
- 電気需給約款
- 重要事項説明書
<契約にあたって提示される書類>
電気需給約款とは、電気の供給を受けるにあたっての契約内容をまとめた書類です。電力会社を乗り換えたあとは、約款に載っている条件にしたがって電気の供給を受ける形となります。そのため、条件面に問題がないか、事前に確認しなくてはなりません。
一方の重要事項説明書は、契約にあたって重要なポイントをまとめた書類です。こちらに載っている内容は、いずれも利用者にとって重要な情報ばかりなので、あわせて目をとおす必要があります。どちらも対面での契約ならスタッフから提示されるものですが、インターネットで契約する場合は、オンライン上での表示となります。
表示のリンクは申し込みフォームの最初のページに載っているため、もれなくご確認ください。あわせて、提示された内容に同意できるかどうかも、判断しなくてはなりません。ページ下部にある同意のチェックボックスにチェックをつけないと、以後の手続きに入れないため注意が必要です。
申し込みフォームへの情報入力
約款や重要事項説明書の内容に同意するチェックをつけたら、次のページで契約に必要な情報を申告します。入力が必要な項目には、以下のものがあります。
- 現在利用中の電力会社
- 現在の契約種別
- 供給地点番号
- 契約者の住所氏名
- 希望する料金プランや支払い方法
<入力が必要な項目>
上記の項目には、表示されている選択肢のなかで、当てはまるものにチェックをつけるものもあれば、自分で情報を入力するものもあります。申し込みフォームの項目にしたがって入力を続ければ、とくに問題はありません。ただし、必須の項目はすべて入力しないと送信できないため、注意が必要です。
支払い情報の入力について
先述のとおり、会津エナジーの電気代は、口座振替かクレジットカード払いのどちらかで支払う仕組みです。どちらを選ぶにしても、支払いに使用する口座やクレジットカードの情報を申告する必要があり、手続きは後日に行います。
【支払い方法ごとの登録方法】
支払い方法 | 会津エナジーでの登録方法 |
---|---|
口座振替 | 後日に送付される書類での手続き |
クレジットカード払い | 後日に届くメールからの手続き |
口座振替を選んだ場合、申し込みの手続きを終えたあと、口座振替を始めるための書類が郵送されてきます。クレジットカード払いの場合、書類ではなくメールです。どちらの場合も後日に届き、案内にしたがって登録手続きを行う点は同じです。
対応が遅れると、希望の支払い方法の適用が遅れる恐れがあるため、書類やメールが届いたら速やかに登録手続きを終えることをおすすめします。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- 会津エナジーが倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
会津エナジーが倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、会津エナジーが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
会津エナジーは、福島県喜多方市にある電力会社で、設立の背景には県内で起きた原発事故が関わっています。料金プランには、従量電灯B、従量電灯C、低圧電力の3種類があり、高圧電力にも個別に対応しています。
乗り換えのメリットは、再生可能エネルギーによる電気を使えたり、会津地方の発展に貢献できたりすることです。注意点には、乗り換えにより電気代が高くなる場合があること、事前に電気代を試算したほうが安心であることなどが挙げられます。
乗り換えをおすすめできるのは、脱原発や再生可能エネルギーによる電気を希望する人や、会津地方の発展に協力したい人などです。申し込みは、インターネットから可能です。以上をふまえて興味が出てきたときは、ぜひ乗り換えを考えてみてください。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
会津エナジーによる電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて会津エナジーが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
従量電灯B | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(離島は除く) | 東北電力管内管内 | 「従量電灯B」の分析ページへ |
従量電灯C | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(離島は除く) | 東北電力管内管内 | 「従量電灯C」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
従量電灯B | 95,465円/年 | 168,372円/年 | 192,204円/年 | 206,752円/年 | 225,734円/年 | 274,226円/年 |
従量電灯C | 95,465円/年 | 168,372円/年 | 192,204円/年 | 206,752円/年 | 225,734円/年 | 274,226円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
従量電灯B |
見つかりませんでした。 |
従量電灯C |
見つかりませんでした。 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
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補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、会津エナジーの公式HPをご確認ください。