クローバー・テクノロジーズの電気料金は安い?利用者の口コミは?

  • 更新日:2024/07/24

電力自由化により、契約する電力会社を選べるようになりました。しかし近年は、燃料価格高騰などの影響で、光熱費の高さに頭を悩ませている人も多いでしょう。逆に、今こそ電力会社選びによって、光熱費を大幅に節約する良い機会とも考えられます。

ただし、電力会社の契約切り替えにはリスクもあるため、注意が必要です。切り替えたからといって、必ずしも電気代が安くなるとは限らず、地域の大手電力会社と契約したままのほうが安いことも考えられます。契約前に、料金プランや契約条件などをしっかり見極めることが大切です。

今回は、関西電力エリアで電力小売事業を展開している「クローバー・テクノロジーズ」社の電気料金プランをご紹介します。関西電力と比べて、どれぐらいお得に電気を使えるのでしょうか。電気会社の契約先を比較検討中の人は、ぜひ参考にしてみてください。

クローバー・テクノロジーズとは

クローバー・テクノロジーズは、大阪市を拠点に事業を展開している新電力会社です。2022年に 「四つ葉電力株式会社」から、現在の社名に変わりました。まずは簡単に、会社概要を見てみましょう。

【クローバー・テクノロジーズの概要】
会社名 株式会社クローバー・テクノロジーズ
所在地 〒550-0013
大阪市西区新町1-5-7 四ツ橋ビルディング6F
設立年月日 2016年4月28日
資本金 1,000万円
事業内容
  • 脱炭素による循環型社会構築コンサル業
  • 電気事業/発電事業
  • ポータブル蓄電池(SuperBase V_Zendure)
  • 自家消費型太陽光発電システムなど

クローバー・テクノロジーズは、電力小売事業以外にも、さまざまな事業を手がけている会社です。「幸せあふれる未来を創る」の企業理念のもと、以下の3つの考え方を重視しています。

    <企業理念>

  • エネルギーの大転換期にテクノロジーで挑戦する
  • アプローチの改善と行動によって拓かれる未来
  • エシカル消費の促進に繋がるエネルギー利用と健康

クローバー・テクノロジーズの電力小売事業は、旧社名の「四つ葉電力」で展開中です。関西電力エリアを中心に事業展開されていましたが、2024年に東京支店が開設され、今後は東京電力エリアでもサービスが展開されていく可能性があります。

クローバー・テクノロジーズの料金プラン

次に、クローバー・テクノロジーズの電気料金プランを見ていきましょう。クローバー・テクノロジーズでは、主に関西電力エリアを対象に、以下の電気料金プランを用意しています。

    <クローバー・テクノロジーズの電気料金プラン>

  • Aプラン
  • Bプラン
  • 動力プラン
  • ハッピー3.0プラン
  • ハッピー動力プラン
  • ほっと5.0安心プラン(東京電力エリア向け)
  • J-PIXプラン

クローバー・テクノロジーズの電気料金は「基本料金」+「電力量料金」+「再エネ賦課金」が基本です。しかし、プランによっては、燃料費調整額、容量拠出金相当額が加わる可能性があります。

容量拠出金相当額は 、2024年4月分から適用されている料金です。容量拠出金とは、容量市場で確保された供給力に対する対価の原資として、各小売電気事業者が負担する金額です。消費者は電気料金を支払うことにより、間接的にこの金額を負担しています。

クローバー・テクノロジーズでは、この容量拠出金相当額をお客さまに請求する形をとっており、2024年度の金額は1kWhあたり2.30円です。容量拠出金単価は、年度ごとに定めると案内されているので、来年度以降は料金が変わる可能性が高いでしょう。

そのため、クローバー・テクノロジーズの料金プランを見るときは、見た目の電力量料金より2.30円/kWh高くなることを認識していなければなりません。ただし、一部のプランでは、容量拠出金単価が0になっています。

クローバー・テクノロジーズの「Aプラン」

まずは、関西電力エリアの「従量電灯A」プランに 相当する「Aプラン」を見てみましょう。一般家庭向けのプランになっています。

【クローバー・テクノロジーズの「Aプラン」と関西電力エリアの「従量電灯A」の比較】
クローバー 関西電力
最低料金(最初の300kWhまで) 8,500.00円 最低料金(最初の15kWhまで) 522.58円
電力量料金(300kWh超過分) 30.10円 電力量料金(15~120kWhまで) 20.21円
電力量料金(120~300kWhまで) 25.61円
電力量料金(300kWh超過分) 28.59円

比較してみると、クローバー・テクノロジーズと関西電力では、料金形態そのものが大きく異なっています。クローバー・テクノロジーズでは、電気使用量300kWhまで一律同じ値段になるためです。

関西電力で電気使用量が300kWhだと、電気料金はいくらになるか計算してみましょう。

<関西電力で電気使用量が300kWhの場合の電気料金>
522.58+20.21×105+25.61×180=7,254.43円

このプランだと電気使用量にかかわらず、関西電力よりクローバー・テクノロジーズの電気料金のほうが高くなってしまいます。最低料金分を超えて300kWh以上電気を使う家庭でも、電力量料金はクローバー・テクノロジーズのほうが高いため、関西電力よりお得にはなりません。

クローバー・テクノロジーズの「Bプラン」

続いて、関西電力エリアの「従量電灯B」プランに 相当する「Bプラン」を見てみましょう。こちらは店舗など、小規模事業者向けのプランになっています。

【クローバー・テクノロジーズの「Bプラン」と関西電力エリアの「従量電灯B」の比較】
クローバー 関西電力
基本料金(1kVAあたり) 458.00円 基本料金(1kVAあたり) 447.21円
電力量料金 28.06円 電力量料金(15~120kWhまで) 17.81円
電力量料金(120~300kWhまで) 21.02円
電力量料金(300kWh超過分) 23.52円

こちらのプランも、クローバー・テクノロジーズでは電力量料金に段階を設定しておらず、一律の単価になっています。関西電力より、クローバー・テクノロジーズのほうが割高です。

クローバー・テクノロジーズの「動力プラン」

クローバー・テクノロジーズでは、小規模工場やエアコン・冷蔵庫を設置する事業所向けの動力プランも提供しています。関西電力の低圧電力プランと 比較してみましょう。

【クローバー・テクノロジーズの「動力プラン」と関西電力の低圧電力プランの比較】
クローバー 関西電力
基本料金(1kWあたり) 650.00円 基本料金(1kWあたり) 1,132.71円
電力量料金 25.47円 電力量料金(夏季) 14.35円
電力量料金(その他季) 12.86円

※夏季:7月1日~9月30日

基本料金こそクローバー・テクノロジーズのほうが安いですが、電力量料金は関西電力のほうがかなり安くなっています。実際に請求される金額は、クローバー・テクノロジーズのほうが高くなってしまうでしょう。

クローバー・テクノロジーズの「ハッピー3.0プラン」

クローバー・テクノロジーズでは「関西エリアのみ先着1,000契約まで」の条件で、家庭向けの「ハッピー3.0プラン」というプランを用意しています。このプランの特徴は、以下のとおりです。

    <クローバー・テクノロジーズの「ハッピー3.0プラン」の特徴>

  • 変動費(燃料費調整額)なし
  • 基本料金なし
  • 契約期間が1年で、毎年3月に価格の見直しがなされる

燃料高騰などがあっても、契約期間中は急な値上げがなされないことを売りにしています。2023年度の1kWhあたりの電力量料金は、33.15円です。

【クローバー・テクノロジーズの「ハッピー3.0プラン」と関西電力の「従量電灯A」の比較】
クローバー 関西電力
電力量料金 33.15円 最低料金(最初の15kWhまで) 522.58円
電力量料金(15~120kWhまで) 20.21円
電力量料金(120~300kWhまで) 25.61円
電力量料金(300kWh超過分) 28.59円

こうしてみると、クローバー・テクノロジーズでは電力量料金の単価が高いため、電気料金が高くなってしまう見込みになります。ただし、2024年6月時点において、クローバー・テクノロジーズのホームページで、2024年度のハッピー3.0プランの募集広告は掲載されていません。このプランは、毎年価格の見直しがなされるため、現在の料金差は上記の表と異なっている可能性があります。

クローバー・テクノロジーズの「ハッピー動力プラン」

「ハッピー動力プラン」は「ハッピー3.0プラン」に近く、以下のような特徴があります。

    <「ハッピー動力プラン」の特徴>

  • 変動費(燃料費調整額)なし
  • 契約期間が1年で毎年3月に価格の見直しがなされる

こちらは、小規模工場や業務用エアコン・冷蔵庫を使う事業所向けのプランです。関西電力の低圧電力プランと比較してみましょう。

【クローバー・テクノロジーズの「ハッピー動力プラン」と関西電力の低圧電力プランの比較】
クローバー 関西電力
基本料金(1kWあたり) 576.13円 基本料金(1kWあたり) 1,132.71円
電力量料金 29.31円 電力量料金(夏季) 14.35円
電力量料金(その他季) 12.86円

このプランでも、電力量料金の単価が高いために、電気料金が高くなってしまう可能性が高いです。ただし、こちらも最新で案内されている金額が、2023年度の金額になっています。2024年度の同プランの単価は、2024年6月時点で案内されていません。2024年度は、料金が異なっている可能性があります。

クローバー・テクノロジーズの「ほっと5.0安心プラン」

クローバー・テクノロジーズは、2024年に東京支店ができ、東京電力エリア向けに「ほっと5.0安心プラン」も提供するようになりました。こちらは関東限定で、対象エリアは離島を除く以下の都県です。

    <「ほっと5.0安心プラン」の対象エリア>

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 群馬県
  • 茨城県
  • 栃木県

「ほっと5.0安心プラン」の特徴は、以下のとおりです。

    <「ほっと5.0安心プラン」の特徴>

  • 基本料金なし
  • 電力量料金単価の変動なし
  • 再エネ賦課金/基本料金/燃料費調整単価/容量拠出金/託送費単価がずっと0円

電気料金の計算式が「電力使用量×電力量料金単価」だけになるため、非常にわかりやすい仕組みといえます。

「ほっと5.0安心プラン」は、一般家庭向けのプランです。東京電力の一般家庭向けプラン「従量電灯B」と 料金を比較してみましょう。

【クローバー・テクノロジーズの「ほっと5.0安心プラン」と東京電力の「従量電灯B」の比較】
クローバー 東京電力
基本料金 0円 基本料金(10Aあたり) 311.75円
電力量料金 45.00円 電力量料金(120kWhまで) 29.80円
電力量料金(120~300kWhまで) 36.40円
電力量料金(300kWh超過分) 40.49円

見た目の電力量料金単価は、東京電力のほうが安いです。ただし「ほっと5.0安心プラン」では、再エネ賦課金・燃料調整費単価が請求されないため、実際の料金シミュレーションではそれらを考慮して計算しなければいけません。

燃料費調整単価は毎月変動します。2024年6月の東京電力の燃料費調整単価 は、1.54円でした。一方、再エネ賦課金は 、2024年5月分から2025年4月分まで変わらずに、3.49円です。つまり、東京電力から実際に請求される電力量料金の単価は、上記の表に加えて5.03円高いことになります。

では、この変動費を加味したうえで、料金を比較するとどうなるのでしょうか。契約アンペア30A・電力使用量400kWhの場合で考えてみましょう。

【契約アンペア30A・電力使用量400kWhの場合の料金比較】
クローバー 東京電力
基本料金 0円 基本料金 935.25円
電力量料金 18,000円 電力量料金(120kWhまで) 4,179.60円
電力量料金(120~300kWhまで) 7,457.40円
電力量料金(300kWh超過分) 4,552.00円
合計 17,124.25円

このライフスタイルだと、東京電力よりクローバー・テクノロジーズのほうがやや高い計算結果になりました。しかし「ほっと5.0安心プラン」は、基本料金がかかりません。東京電力の基本料金は、契約アンペアが大きいほど高くなるため、契約アンペアが大きい家庭であれば、もう少しお得になる可能性が高いです。

家族の人数が多く、契約アンペア50A・電気使用量500kWhという家庭で比較すると、どうなるでしょうか。

【契約アンペア50A・電気使用量500kWhの料金比較】
クローバー 東京電力
基本料金 0円 基本料金 1,558.75円
電力量料金 22,500円 電力量料金(120kWhまで) 4,179.60円
電力量料金(120~300kWhまで) 7,457.40円
電力量料金(300kWh超過分) 9,104.00円
合計 22,229.75円

料金差は縮まりましたが、これでもまだクローバー・テクノロジーズのほうが高い料金になってしまいます。ただし、このプランは変動費がかからない点がメリットです。今後、燃料費調整単価が上がった場合、東京電力の電気料金は、同じ電力使用量でも値上がりしてしまうでしょう。しかし「ほっと5.0安心プラン」の場合は変動費がかからないため、同じ電力使用量なら電気料金が上がりません。

クローバー・テクノロジーズの「J-PIXプラン」

クローバー・テクノロジーズでは、2024年4月30日に関西電力エリア向けの新プランを発表しました。「J-PIXプラン」という名称のプランで、市場連動型であることが特徴です。

日本卸電力取引所(JEPX)の指標価格は、30分ごとに変化します。このプランは、電力量料金が市場価格と連動するため、時間によって電気料金が高い時間・安い時間ができることになるでしょう。

このプランに契約する場合、以下の方法で電気料金を抑えられます。

    <電気料金を抑える方法>

  • 市場の取引価格が高い時間帯には外出をしたり、極力電気を使わないように意識したりする
  • 取引価格が安い時間帯の電気を蓄電池に貯めて、高い時間帯に蓄電池で貯めた電気を使う

太陽光発電システム・蓄電池などがあれば、こうした方法を実践しやすいでしょう。クローバー・テクノロジーズでは、次世代型ポータブル蓄電池「SuperBaseV」の代理店事業も行っています。

このプランは、30分ごとに電力量料金が変動するため、具体的な料金プラン表は提示できません。クローバー・テクノロジーズからは「プランの詳細およびその他エリアのお申し込み開始時期につきましては、当社ホームページでご案内させていただきます」と案内されています。しかし2024年6月時点では、東京電力エリアでの市場連動型プラン開始のお知らせや、プラン詳細の案内はありません。

クローバー・テクノロジーズのメリットと良い口コミ・評判

クローバー・テクノロジーズの電気小売サービス「四つ葉電力」の口コミを見てみましょう。そこから、クローバー・テクノロジーズに申し込むメリットを考えてみたいところですが、2024年6月時点では、電気料金の点であまりメリットがありません。

特典がもらえる

クオカード1万円分がもらえるのは、魅力に感じますね。解約手数料などもないので、電気料金が高いと感じたら乗り換えられそうです。

2024年6月時点で、クローバー・テクノロジーズでは「ほっと5.0安心プラン」新規契約者に、1万円分のクオカードをプレゼントするサービスを実施しています。ただし、特典がもらえるのは、以下の条件を満たす人だけです。

    <特典を受け取る条件>

  • 契約開始から2,300kWh到達していること
  • 供給開始半年間、月々の使用量が平均50kWh以下の場合は対象外

このプランは、契約期間が供給開始日から1年間と定められていますが、途中解約で手数料・違約金が発生しません。特典を受け取った後、電気料金がもっと安い電力会社を見つけた場合は、そちらに乗り換えることも可能です。

クローバー・テクノロジーズの注意点と悪い口コミ・評判

クローバー・テクノロジーズの口コミから、注意点を見ていきましょう。

電気料金が安くならない

変動費がかからないといっても、電力量料金単価が高いので、電気代の節約にならなそうです。「値上げなし」という案内もありますが、1年単位で料金が見直されるので、本当に値上げなしというわけではありません。

クローバー・テクノロジーズが売りにする「ハッピー3.0プラン」や「ほっと安心5.0プラン」は、変動費を0円にして電気料金をわかりやすくしているのが特徴です。しかし、1kWhあたりの電力量料金が高いため、実際に請求される電気料金が安くなるとはいえません。

また「ハッピー3.0プラン」などで「値上げなし」と案内されているものの、これらのプランは1年契約です。更新ごとに単価が見直されてしまう場合、さらに値上がりする可能性も否定できません。一方、変動費がかからないため、東京電力・関西電力の燃料費調整単価などが上がれば、クローバー・テクノロジーズのほうが安い料金で電気を使えるようになる可能性もあります。

クローバー・テクノロジーズがおすすめの人

2024年6月現在、クローバー・テクノロジーズの市場連動型ではない一般的な電気料金プランは、関西電力・東京電力よりやや高い設定になっています。そのため、現時点でクローバー・テクノロジーズと契約するのは、あまりおすすめできません。

クローバー・テクノロジーズは、基本料金や変動費がかからないシンプルな内容の料金プランを用意しているのが大きな特徴です。そのため、将来的に以下の条件が整った場合、クローバー・テクノロジーズと契約するほうが、安く電気を使えるようになる可能性があります。

    <クローバー・テクノロジーズと契約するほうが安く電気を使える条件>

  • 地域の大手電力会社(関西電力・東京電力)の燃料費調整単価が大幅に上がる
  • 基本料金の金額が高い、契約アンペアが大きい家庭である

また、太陽光発電システムや蓄電池などを活用できる人は、市場連動型プランを検討するのも良いでしょう。うまく自家発電した電気を活用できれば、電気料金を節約できる可能性があります。

クローバー・テクノロジーズのお申し込み方法

クローバー・テクノロジーズでは、現在ホームページで「個人のお客さま」ページや「お申し込みフォーム」などを掲示していません。お客さまへのお知らせを通して、直接申し込みフォームに記入できるのは、東京電力エリア対象の「ほっと5.0安心プラン」のみです。こちらのプランは、Webから切り替えの申し込みができます。

切り替えの申し込みを行う人は、お手元に検針票をご用意ください。お申し込みフォームに必要事項を記入して申し込むと、クローバー・テクノロジーズ側で電気の切り替え手続きを行ってくれます。お客さま側で、現在契約している電力会社との解約手続きなどを行う必要はありません。

クローバー・テクノロジーズの電気料金の支払い方法は、クレジットカードもしくは銀行引き落としです。基本的に、郵送での請求書発行はなく、お客さまはWebで請求金額などを確認できます。郵送を希望する場合、別途手数料が必要です。

クローバー・テクノロジーズでは、新電気料金メニュー「J-PIXプラン」なども導入しています。「ほっと5.0安心プラン」以外のプランが気になる人は、電話かホームページ上のお問い合わせフォームから、相談してみるのが良いでしょう。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • クローバー・テクノロジーズが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

クローバー・テクノロジーズが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、クローバー・テクノロジーズが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、関西電力エリア・東京電力エリアで電力小売事業を行っている、クローバー・テクノロジーズの電気料金プランをご紹介しました。変動費がかからないなど、ユニークなプランを提供している点が特徴です。変動費がかからないため、電気代が高騰したときは、一気にお得度が上がる可能性もあります。

しかし、電力量料金が高い設定のため、2024年6月時点で関西電力・東京電力の料金と比較すると、あまりお得さを感じられない調査結果となりました。現在は、市場連動型プランなども発表しているため、今後これらのプランを活用することによって、電気代が節約できるようになる可能性もあります。

電気代を節約したい人は、さまざまな新電力会社を確認してみるのがおすすめです。地域の大手電力会社より、安い価格を実現している会社もあります。会社によっては、ホームページに「料金シミュレーション」を設置し、地域の大手電力会社との料金差を比較できる場合もあるので、ぜひ試してみてください。

電気料金データベース【クローバー・テクノロジーズ】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

クローバー・テクノロジーズによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてクローバー・テクノロジーズが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
ほっと5.0安心プラン(東京エリア) 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、神奈川県、東京都(島嶼地域を除く) 東京電力管内管内 「ほっと5.0安心プラン(東京エリア)」の分析ページへ
ハッピー3.0プラン(関西エリア) 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 関西電力管内管内 「ハッピー3.0プラン(関西エリア)」の分析ページへ
Aプラン(関西エリア) 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 関西電力管内管内 「Aプラン(関西エリア)」の分析ページへ
Bプラン(関西エリア) 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 関西電力管内管内 「Bプラン(関西エリア)」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
ほっと5.0安心プラン(東京エリア) 113400円/年 194400円/年 216000円/年 232200円/年 248400円/年 302400円/年
ハッピー3.0プラン(関西エリア) 83538円/年 143208円/年 159120円/年 171054円/年 182988円/年 222768円/年
Aプラン(関西エリア) 102000円/年 123672円/年 138120円/年 148956円/年 159792円/年 195912円/年
Bプラン(関西エリア) 87199円/年 143203円/年 162168円/年 172270円/年 187867円/年 221539円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
ほっと5.0安心プラン(東京エリア)
  • 新規契約特典
    契約から2300kwh使用でクオカード10,000円がプレゼントされます。
ハッピー3.0プラン(関西エリア)
  • 先着プラン
    関西エリアのみ先着1000契約まで!
Aプラン(関西エリア)

見つかりませんでした。

Bプラン(関西エリア)

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、クローバー・テクノロジーズの公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
ページトップへ