新出光の電力プランや評判をチェック!
燃料価格が高騰している今、光熱費の節約に苦労している家庭は多いでしょう。光熱費を下げる手段のひとつが、電力会社を変えたり契約プランを見直したりすることです。
日本では2016年から電力自由化が始まっているため、現在は各地方の既存電力会社(東京電力など)以外と契約して電気を使うこともできます。しかし自由化以降に電力事業に参入してきた業者は多いので、どの会社と契約を結ぶかは慎重に検討しなければいけません。
今回は、九州エリアで電力を供給している企業・新出光の電力プランや評判をご紹介します。現在九州電力と契約している方はメリット・デメリットを比較し、契約を切り替えるべきかどうかの判断材料にしてみてください。
新出光とは
新出光は、福岡県に本社を置き、石油の販売や売電事業・太陽光発電システムの販売などをおこなっている企業です。九州地方では、「IDEX」(イデックス)というブランド名のガソリンスタンドで知られています。主な企業の情報は以下のとおりです。
社名 | 株式会社 新出光 |
---|---|
本社所在地 | 福岡県福岡市 |
創業 | 1926年 |
営業種目 | 石油類販売・売電事業・太陽光発電システムの販売・レンタカー・不動産事業など |
売上高 | 2,342億円(2022年度・新出光単体) |
売電事業は「イデックスでんき」というブランド名で展開されています。2016年4月から、日本で電力自由化がスタートしました。新出光も、長年九州地方でエネルギー事業を展開してきた実績を活かし、新たに電力会社として営業を始めた会社のひとつです。
新出光が家庭向けの電力を販売するようになったのは2016年7月からで、2020年3月時点では年間供給電力量10億kWh(法人向けの特高/高圧・家庭向けの低圧の両方)を供給している実績があります。 電源構成は、再生可能エネルギー、火力発電、電力会社電源、市場です。
新出光の料金プラン
まずは新出光の料金プランを見ていきましょう。さまざまなプランがあるので、使用量が多い時間帯などに応じてプランを選ぶことが大切です。各プランの表に掲載している料金はすべて税込になっています。
各プランを表にまとめていますが、実際に払う金額には燃料費調整額・再エネ賦課金・電源調達調整費の3つが上乗せされるのでご注意ください。それぞれ「燃料費調整単価」「再生可能エネルギー発電促進賦課金単価」「電源調達調整費単価」に使用量をかけた金額が加算されます。
電源調達調整費単価は新出光が独自で設定している、電力仕入れにかかった費用を料金に反映させる調整費用です。月によって変動し、0円になることもあります。毎月の電源調達調整費は、イデッックス電気のホームページなどで確認可能です。
家庭向けプラン
新出光が提供する家庭向けの電力プランは、以下のとおりです。
- ベーシックプラン(九州電力スマートファミリープラン相当)
- ミッドナイトプラン(九州電力電化でナイトセレクト22相当)
各プランの料金プランをさらに見ていきましょう。
【ベーシックプラン】
契約A | 基本料金 | 電力量料金(1kWhあたり) | ||
---|---|---|---|---|
最初の120kWhまで | 120kWhを超え300kWhまで | 300kWh超過分 | ||
30A | 939.23円 | 18.28円 | 23.88円 | 25.78円 |
40A | 1,252.31円 | |||
50A | 1,565.39円 | |||
60A | 1,878.47円 |
新出光のベーシックプランは、九州電力のスマートファミリープランと近い料金体系になっています。しかし、基本料金は30Aから60A各プランいずれも1%安い料金になっているのが特徴です。電力量料金の部分は、九州電力のスマートファミリープランと違いがありません。料金シミュレーション(月額)は以下のとおりです。
契約A | 使用量 | |||
---|---|---|---|---|
200kWh/月 | 300kWh/月 | 400kWh/月 | 500kWh/月 | |
30A | 5,043円 | 7,431円 | 10,009円 | 12,587円 |
40A | 5,356円 | 7,744円 | 10,322円 | 12,900円 |
50A | 5,669円 | 8,057円 | 10,635円 | 13,213円 |
60A | 5,982円 | 8,370円 | 10,948円 | 13,526円 |
【ミッドナイトプラン】
- 基本料金
- 電力量料金
契約電力が10kW以下の場合(1契約あたり) | 契約電力が10kWを超える場合 | |
---|---|---|
15kWまで(1契約あたり) | 15kW超過分(1kWあたり) | |
1,869.91円 | 4,710.62円 | 568.14円 |
8:00〜22:00 | 22:00〜8:00 | |||
---|---|---|---|---|
平日 | 休日(土、日、祝) | |||
夏・冬 7/1〜9/30 12/1〜2/28 |
春・秋 3/1〜6/30 10/1〜11/30 |
夏・冬 7/1〜9/30 12/1〜2/28 |
春・秋 3/1〜6/30 10/1〜11/30 |
|
27.57円 | 24.68円 | 21.95円 | 18.55円 | 14.48円 |
新出光のミッドナイトプランは、九州電力の九州電力電化でナイトセレクト22と近い料金体系になっています。昼より夜のほうが電力を使用する世帯向けのプランです。こちらもベーシックプランと同様、基本料金部分は九州電力の同契約プランより1%安くなっています。電力量料金は、九州電力のプランと同じ価格です。
このプランはやや料金体系が複雑ですが、特徴を簡潔にまとめると以下にようになります。
- 22:00~8:00の電力量料金が安い
- それ以外の時間帯は平日と休日で料金が変わり、さらに季節によっても料金が変わる
季節を見ると夏・冬のほうが高い料金になっているため、平日に誰かが家にいて冷暖房器具を常に使っていると電力量料金が高くなります。一方平日昼は家族の全員が家におらず、ほとんど電気を使っていないならお得な料金プランです。
ECOプラン
新出光のECOプランは、実質CO2排出量ゼロの電気を家庭に届けてくれるプランです。一戸建ての4人家族で月に460kWhの電気を使う家庭を想定した場合、年間約2.5tのCO2削減につながります。
ECOプランは、ベーシックプラン・ミッドナイトプラン両方で加入できます。基本料金や電力量料金はECOプランでない場合と変わりありませんが、月々の電気料金に500円が加算される仕組みです。
ECOプランに加入すると、以下の3つの特典があります。
- 月に1回、どれだけCO2削減に貢献できているかをお知らせする「エコのお知らせメール」が届く
- 契約時に「ECOプランご契約証書」がもらえる
- 年1回植樹活動に招待してもらえる
環境問題に興味のある方は、こちらのプランを検討してみてはいかがでしょうか。
法人向けプラン
新出光が提供する法人向けの電力プランは、以下のとおりです。
- オフィスプラン(九州電力スマートビジネスプラン相当)
- ビジネスプランB(九州電力低圧電力相当)
各プランの詳細を見ていきましょう。
【オフィスプラン】
基本料金(1kVAにつき) | 電力量料金(1kWhあたり) | ||
---|---|---|---|
最初の120kWhまで | 120kWhを超え300kWhまで | 300kWh超過分 | |
313.08円 | 23.88円 | 23.88円 | 23.88円 |
家庭用プランと同じく、九州電力スマートビジネスプランと比較して基本料金が1%安く、電力量料金が同じ料金体系です。電力使用量に関係なく電力量料金が変わらないため、電力を多く使用するオフィス・飲食店などに向いています。
【ビジネスプランB】
基本料金(1kVAにつき) | 電力量料金(1kWhあたり) | |
---|---|---|
夏季1kWhにつき | その他季1kWhにつき | |
992.53円 | 16.70円 | 15.07円 |
このプランは、九州電力の低圧電力の料金と比較して基本料金が3%安くなっています。また、電力量料金も3.3%安くなっている点が他のプランとの大きな違いです。
夏季とそれ以外の時期で電力量料金が大きく違い、広いオフィスやお店で空調をたくさん使用する法人に向いているプランです。夏季とは、7/1~9/30までの期間を指しています。このビジネスプランBは、電灯契約とセットで申し込まなければいけない制限があるのでご注意ください。
ECOプラン
家庭用プランと同じく、法人向けプランでも新出光の電力プランにはECOプランが用意されています。ただし家庭用プランでは電力料金に月々500円の上乗せでしたが、法人向けプランは少し異なる点に注意が必要です。
- ECOオフィスプラン:月々の電気料金に1,000円が加算される
- ECOビジネスプランB:電力量料金単価に1.50 円/kWhが加算される
CO2の排出量を実質ゼロにできる特徴や「エコお知らせメールが届く」といった特典は家庭用プランと同じです。
割引やポイント特典
最後に、新出光の各料金プランに共通する割引やポイント特典をご紹介します。これらの制度を利用すれば、よりお得に新出光の電気を利用できます。
カード決済割
イデックスクラブのポイントカードを持っていて、このクレジットカード決済をしている方は毎年660円電気料金が割引されます。対象となるカードは、イデックスクラブカード・イデックスクラブポイントカードの2つです。
イデックスクラブポイントカードの場合、電気料金をこのカードで支払った場合Oki Dokiポイントが通常の2倍付与される特典もつきます。また、イデックスのサービスステーションの支払いを両方イデックスクラブポイントカードにすると、ポイントが3倍になりさらにお得です。
継続割
新出光の電力プランを1年以上契約すると、1年満了ごとにその翌月の料金が500円割引されます。割引になるのは、基本料金を除く電力量料金の部分です。
ポイント特典
新出光の電気料金のポイント特典は、dポイントとWAON POINTの2つです。電気代100円につきdポイントが1ポイント、電気代200円ごとにWAONポイントが2ポイント進呈されます。また決済用のカードをdカードやイオンカードにすると、最大2.5%のポイント還元があります。
新出光のメリットと良い口コミ・評判
次に、新出光の電気「イデックスでんき」のメリットや良い口コミ・評判を見ていきましょう。
- 電気料金が安くなる
- 契約を継続するほどお得
- ポイントが貯まる
メリットにつき1つの口コミを掲載していきます。
電気料金が安くなる
我が家はオール電化にしているため、最近の燃料価格高騰で今後の家計がとても不安でした。そこで夫婦で相談し光熱費を抑えるためにイデックスでんきに切り替えたところ、毎月かなり電気代が安くなり満足しています。
新出光の「イデックスでんき」の大きな特徴は、基本料金が九州電力の同じ契約プランと比較して1%安くなるところです。また、決済用のクレジットカードを変えるとさらにお得になります。
契約を継続するほどお得
新出光は1年契約を継続するごとに割引があり、2年目以降に入った最初の月に割引があります。電気代が高くなっている今、少しの割引でもありがたいですね。しかも1年契約ですが1年未満で契約を解除してもお金がかからず、デメリットがない点も契約切り替えを決めた大きな決め手でした。
新出光では継続割という制度があるため、1年以上契約する前提で契約を切り替えると毎年電気料金が安くなります。しかも契約期間満了前に解約しても違約金などがないため、切り替えてみて良くなかったらどうしよう・急に転勤になったらどうしようという心配も不要です。
ポイントが貯まる
毎月絶対にかかる電気料金でポイントが貯まるので、かなりお得感があります。貯まったポイントで支払いをすると、毎月かなりの節約になっている実感がありますね。とくに最近はテレワークで夫が家にいる時間が増え、その分冷房にお金がかかるようになったので助かっています。
新出光はdポイント・WAON POINTと、多くの方が利用しているポイントを貯められるのも大きな特徴です。 カード決済なら貯めたポイント分電気料金がお得になるため、より割引を実感しやすいでしょう。
全体的に、料金面に関して良い口コミを寄せている方が多いです。電気料金が高くなっている今、いろいろな割引・特典がある新出光で少しでも安く電気を使いたいと思っている方が多いことがわかります。
新出光の注意点と悪い口コミ・評判
次に、新出光を実際に使用してみた方の悪い口コミや評判からデメリットを考えていきます。
- コールセンターなど担当者の対応が悪かった
- 切り替えまでに時間がかかった
こちらも、デメリットごとに1つの口コミを掲載するので、ぜひ参考にしてみてください。
コールセンターなど担当者の対応が悪かった
電気料金が安くなると聞き、切り替えのためにコールセンターに電話しました。しかし電話に出た担当者の態度が横柄で、質問に対してもわかりやすい回答が返ってきません。しかも切り替えのために「〇〇の書類が必要」「確認が終わるまで待たないといけない」といった面倒が多く、そこまで面倒なら他の会社を考えようと思ってしまいました。
電力の切り替えは、電話一本で簡単に終わるものではありません。とくにマンションに住んでいる方の場合、マンションで電気を一括管理していると制限があり、各入居者の裁量で自由な電力切り替えが難しいことも考えられます。
この方の場合、なんらかの事情で契約前に手続きが複数必要になっていたのかもしれません。また、どの企業でもコールセンターの職員には経験・スキルの差があります。まだコールセンターの仕事に不慣れで知識が浅い方に電話がつながってしまうこともあるため、こうした口コミが寄せられている可能性が高いです。
切り替えまでに時間がかかった
深夜電力の契約が必要で、スマートメーターが取り付けられるまで時間がかかると言われてしまいました。基本料金などは安くなるようですが、スマートメーターがつくまではコスパが悪くわざわざ電力を切り替える意味が薄いです。また毎日使う電気なので、一時的にでも切り替え中に不便が生じるのは勘弁してほしいと思いました。
こちらの方も、契約時の対応や切り替えの手続きに不満を感じていらっしゃいます。新出光は九州地方を広くカバーしていますが、拠点から遠いエリアなどでは対応に日数を要する場合があってもおかしくありません。
全体的に、悪い口コミでは切り替え時の担当者の対応や契約のわずらわしさといったデメリットが目立ちました。もちろん、スムーズに切り替えられたという良い口コミもたくさん寄せられています。契約切り替えに必要な手続きの多さ・たまたまコールセンターで電話に出た方の知識やスキルなどによって、口コミに差が出た可能性が高いです。
新出光がおすすめの人
次に、新出光の「イデックスでんき」がどんな人におすすめかチェックしていきましょう。
- 毎月の電気料金を安くしたい方
- 九州エリアにお住まいの方
- dポイントやWAON POINTを貯めている方
- エコに貢献したい方
上記に当てはまる方は、ぜひ一度「イデックスでんき」の詳細なサービスをご確認ください。
毎月の電気料金を安くしたい方
新出光の電気は、九州電力よりも基本料金が1%(家庭向けのプランなど)安くなる特徴があります。また、お得なポイント還元や割引制度が複数用意されているのも利点です。
電力自由化により、各家庭で利用する電力会社を選べるようになりました。やはり新規参入する電力会社は、既存の電力会社よりも安さ・お得感をアピールすることが多いです。電力の使い方によっては毎月数千円のお得につながる場合もあるため、電気料金を抑えたい方は新出光への契約切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
九州エリアにお住まいの方
新出光は、残念ながら全国どこでも契約できる電力会社ではありません。供給エリアは以下の7県(離島を除く)です。
- 福岡県
- 佐賀県
- 長崎県
- 熊本県
- 大分県
- 宮崎県
- 鹿児島県
これらのエリアに住んでいる方で、電気料金を安くしたい方は契約の切り替えを考えてみましょう。
また、新出光は九州エリアで電力事業以外もおこなっている企業です。とくにマイカーにお乗りの方なら、ガソリンスタンド(IDEXサービスステーション)を利用する可能性もあります。
新出光のカード(「イデックスクラブカード」・「イデックスクラブポイントカード」)を持っている場合、電気料金やガソリン代をこのカードで払うことでお得にポイントが貯まっていきます。九州に住んでいて新出光のサービスを多く利用する方は、電気も切り替えるのがおすすめです。
dポイントやWAON POINTを貯めている方
新出光の「イデックスでんき」の大きな特徴が、電気料金100円ごとにdポイントが1ポイント、200円ごとにWAON POINTが2ポイント貯まるところです。スマートフォンをdocomoにしている方や、イオンで買い物をすることが多い方はさらにお得です。
また、dカードやイオンカードでの決済でもポイントが貯まります。新出光のカードを持っていない方でも、これらのクレジットカードを使っている方なら新出光への電力切り替えを検討する価値はあります。
エコに貢献したい方
新出光では「ECOプラン」というプランが用意されているのも大きな特色です。電気エネルギーの生産・供給にはどうしてもCO2の排出が必要になることが多いですが、ECOプランの電気はCO2排出を実質0にできるメリットがあります。
電気を使わず生活することは難しいですが、新出光のECOプランと契約すれば毎月使う電気を環境にやさしいものに変えられます。環境問題に興味がある方・エコに貢献したい方はこのプランへの加入を検討するのも良いでしょう。
法人向けプランでもECOプランは用意されているため、企業がおこなう環境への取り組みとしてアピールすることもできます。
新出光のお申し込み方法
最後に、新出光の「イデックスでんき」の申し込み方法をご紹介します。お申し込みの方法はWEB・電話どちらでも大丈夫です。ただし、1週間以内にご契約が必要な場合やWEBで登録できない支払先で申し込みをしたい場合は電話連絡が必要になります。
申し込み時の注意点
新出光の電気は九州地方の広いエリアで契約できますが、契約にあたっていくつか注意点もあります。箇条書きでご紹介するので、契約切り替えを考えている方はぜひお読みください。
- マンションで一括管理がなされている場合、制限がかかる場合があります。(マンションでも切り替えは可能です)
- 離島はイデックスでんきの供給エリア外です。
- ECOプランの電気は実際にCO2を排出せず発電されたものではなく、お届けする電気に非化石証書を活用して「環境価値」を付加することにより 実質的にCO2排出をゼロにしたものです。
- イデックスでんきでは、領収書が発行されません。「Myページ」で「電気ご使用量のお知らせ兼ご請求書」をダウンロード可能です。メールアドレスを登録しておくと、請求金額を確認できるようになったら(毎月13日前後)メールでお知らせがあります。LINEのアカウントでも「Myページ」へのログインが可能です。
- 電気料金によって貯められるポイントは、dポイント・WAONポイントはどちらか1つだけを選択する形です。
- ビジネスプランBは電灯契約とセットでのみ申し込めます。このプランに申し込みたい方は、コールセンターへの連絡が必要です。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- 新出光が倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
新出光が倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、新出光が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
今回は九州地方で電力事業を展開する、新出光の料金プランや評判をご紹介しました。新出光の「イデッックス電気」は割引や特典が多く、ECOプランといった独自のプランも用意されているのが特徴です。電気料金を少しでも安くしたい方、契約する電気で少しでもエコに貢献したいと思った方は、新出光の電力プランをご検討ください。
一方電力切り替えには手間がかかったり、契約するプランによっては電気料金が安くならなかったりするデメリットもあります。基本料金が割引だからと安易に考えず、自分たちのライフスタイルに合ったプランを提供している電力会社を選ぶことが大切です。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
新出光による電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて新出光が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
ECOベーシックプラン | 福岡県,佐賀県,長崎県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県 | 九州電力管内管内 | 「ECOベーシックプラン」の分析ページへ |
ECOミッドナイトプラン | 福岡県,佐賀県,長崎県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県 | 九州電力管内管内 | 「ECOミッドナイトプラン」の分析ページへ |
ECOオフィスプラン | 福岡県,佐賀県,長崎県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県 | 九州電力管内管内 | 「ECOオフィスプラン」の分析ページへ |
ベーシックプラン | 福岡県,佐賀県,長崎県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県 | 九州電力管内管内 | 「ベーシックプラン」の分析ページへ |
ミッドナイトプラン | 福岡県,佐賀県,長崎県,大分県,熊本県,宮崎県,鹿児島県 | 九州電力管内管内 | 「ミッドナイトプラン」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
ECOベーシックプラン | 63384円/年 | 111493円/年 | 127625円/年 | 136905円/年 | 149943円/年 | 180879円/年 |
ECOミッドナイトプラン | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 159570円/年 | 185366円/年 |
ECOオフィスプラン | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 154359円/年 | 183015円/年 |
ベーシックプラン | 63384円/年 | 111493円/年 | 127625円/年 | 136905円/年 | 149943円/年 | 180879円/年 |
ミッドナイトプラン | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 159570円/年 | 185366円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
ECOベーシックプラン |
|
ECOミッドナイトプラン |
|
ECOオフィスプラン |
|
ベーシックプラン |
|
ミッドナイトプラン |
|
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、新出光の公式HPをご確認ください。