コープこうべのコープでんきとは?運営団体の情報や料金プラン、契約時のメリット・注意点などをご紹介!
電力の自由化を契機に、さまざまな会社が電気の小売りを始めており、他業種からの参入事例も近年では珍しくありません。従来の電力会社のイメージをもとに乗り換え先を探していると、良いサービスを見落としかねないため、注意が必要です。
従来のイメージと異なる新電力といえば、たとえばコープこうべのコープでんきなどが挙げられます。そこで今回は、コープこうべのコープでんきに関して、運営団体の情報や料金プラン、メリットや注意点など、利用にあたって押さえたいポイントを一挙にご紹介します。
コープこうべのコープでんきとは
コープこうべのコープでんきとは、神戸にある生活協同組合コープこうべが運営している電気の小売りサービスです。運営団体であるコープこうべの概要は、以下のとおりです。
【コープこうべの概要表】
名称 | 生活協同組合コープこうべ |
---|---|
設立 | 1921年(大正10年)4月12日 神戸購買組合 1921年(大正10年)5月26日 灘購買組合 |
所在地 (住吉事務所) |
兵庫県神戸市東灘区住吉本町1丁目3番19号 |
出資金 | 368.9億円 |
組合員数 | 172万8,499人 |
供給高 | 2448.2億円 |
事業所などの数 | 地区本部:8 店舗:138 協同購入センター:22 物流センター:8 コープカルチャー:9 など |
職員数 | 総合職員:1,866人 専門職員:946人 定時職員・学生臨時職員:4,990人 特別専任職員:234人 嘱託職員:1,420人 |
グループ会社など | 株式会社コープフーズ 株式会社コープライスセンター 株式会社協同食品センター 株式会社コープムービング 社会福祉法人協同の苑 など |
事業内容 | 宅配事業、店舗事業、電力事業、共済・サービス事業、生産事業、福祉事業、文化事業、協同学苑 |
コープこうべは、368.9億円もの出資金と、172万人近くの組合員を有する大きな団体です。職員数の多さやグループ会社などからも、規模の大きさが伝わってきます。事務所があるのは、兵庫県神戸市東灘区です。
事業内容に目を向けると、生協において一般的な宅配事業や店舗事業を筆頭に、現在では多種多様な事業を手掛けていることがうかがえます。さまざまな分野に進出しているため、何らかの機会にコープこうべを利用したり、見かけたりする機会もあるでしょう。現在では、電力事業にも参入済みであり、この事業のなかで運営されているのがコープでんきにあたります。
そもそも生協とは
そもそも生協とは、一般の方がそれぞれで出資金を出し合って組合員となり、協同で運営・利用する組織です。生協が行っている具体的なサービスとしては、たとえば以下のものが挙げられます。
- 生鮮食品などの定期配送
- 運営店舗での生鮮食品などの販売
- ケガや病気などに備える共済事業
- 組合員の相互扶助から発展した福祉・介護
<生協が行っている具体的なサービス>
生鮮食品の定期配送や販売など、生協が行っているサービスには、地域の暮らしに根付いた身近なものが多いです。一見すると、コンビニやスーパーと同じように使えそうですが、いずれのサービスも組合員同士の協同活動の一環にあたり、利用にあたっては組合への参加が欠かせません。
組合員になるには出資金が必要であり、金額は各地の生協によって異なりますが、おおよそ1,000円です。この出資金は寄付金と異なり、脱退時には払い戻しがあります。ただし、脱退時点での経営状態によっては、満額での払い戻しが難しい場合もあるため、注意が必要です。
このような出資金をともなう組合への参加が前提とされる点は、一般のコンビニやスーパーなどとの違いにあたります。生協が行う他分野のサービスにおいても基本的には同じなので、コープでんきの利用にあたっても、生協の仕組みやルールなどは一度しっかり確認したいところです。
コープこうべの歴史
コープこうべの歴史は古く、設立時期は1921年(大正10年)にまでさかのぼります。当時は、神戸購買組合と灘購買組合との名称で、設立には「生協の父」と呼ばれる賀川豊彦が関わっています。コープこうべの主な沿革は、以下のとおりです。
【コープこうべの沿革(一部抜粋)】
1921年 | 神戸購買組合と灘購買組合の創立 |
---|---|
1931年 | 灘購買組合が芦屋市にセミセルフサービス式の1号店をオープン |
1938年 | 阪神大水害にあたり避難者救助活動に尽力 |
1945年 | 第二次世界大戦の終結をもってすぐに事業を再開 日本協同組合同盟(現・日本生活協同組合連合会)の創立 |
1949年 | 法令の影響で灘購買利用組合が「灘生活協同組合」に改称 |
1950年 | 法令の影響で神戸消費組合が「神戸生活協同組合」に改称 |
1961年 | 灘生活協同組合が初のスーパー「くみあいマーケット芦屋店」をオープン |
1962年 | 両組合が合併し「灘神戸生活協同組合」となる |
1976年 | 店舗の名称を「コープ」に統一 |
1991年 | 組合員が100万人に到達 創立70周年を機に「生活協同組合コープこうべ」に改称 |
1995年 | 阪神・淡路大震災が発生 18の施設の全壊・半壊などで約500億円の損害を被る |
1996年 | 地震で全壊したコープリビングセンター甲南を、福祉の総合施設を併設した「コープリビング甲南」として復興オープン |
1999年 | 阪神・淡路大震災を教訓に「コープこうべ災害緊急支援基金(ハート基金)」を設立 |
2009年 | 賀川豊彦献身100年記念事業を東京と神戸で開催 |
2011年 | 東日本大震災が発生 「ハート基金」から1,000万円、大阪北生活協同組合の災害緊急支援拠金から300万円を拠出 みやぎ生活協同組合へ合計241人の職員を派遣 |
2015年 | 再生可能エネルギーを利用した電力供給事業を一部の施設で開始 |
2017年 | 電力小売事業「コープでんき」を開始 |
2021年 | 創立100周年 |
2023年 | 健康優良法人2023に認定 |
コープこうべは設立以後、お店をオープンするなどして組合員の生活を支えつつ、たびたび発生する災害にあたって復興支援を行っています。阪神・淡路大震災では自身が大きな被害に遭い、その教訓を活かして基金を設立している点も特徴的です。
神戸で長年にわたり、地域へと寄り添いながら歩みを重ね、2021年には創業100周年を迎えています。コープでんきが始まったのは、電力自由化がなされたあとの2017年のことです。このような長い歴史を持つ団体である点は、電気の利用にあたっても押さえておきたいポイントです。
コープこうべによるコープでんきの料金プラン
コープでんきの料金プランは1種類のみであり、以下のような仕組みです。
- 最低料金と電力量料金がかかる
- 燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算
- 電気をまったく使わなかった月も最低料金は発生
<コープこうべによるコープでんきの料金プラン>
コープでんきを契約している限り、最低料金は毎月必ずかかります。電力量料金は、使用電力が15kWhを超えたら発生する仕組みです。1ヶ月の電気の使用量が15kWhを切ることは少ないため、自宅で毎日生活している限りは、電力量料金の加算を受ける形になるでしょう。両費用の単価は、以下のとおりです。
【コープこうべによるコープでんきの料金プラン】
最低料金(0~15kWhまで) | 423.50円 | |
---|---|---|
電力量料金 (1kWhあたり) |
15kWh超~120kWhまで | 25.41円 |
120kWh超~200kWhまで | 27.47円 | |
200kWh超~300kWhまで | 28.32円 | |
300kWh超 | 34.51円 |
そのほかの費用について
現在、電気代には、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金が含まれるのが一般的で、この点はコープでんきにおいても共通です。前者は、燃料価格の変動をふまえて電気代を調整するための費用、後者は再生可能エネルギーの促進費用を捻出するため、電気の利用者へと課せられている費用にあたります。
なお、燃料費調整額はマイナスの額となって、電気代を安くする場合もあります。しかし、加算額となって電気代を高くする場合も多いため、電気を使用するうえで注意が欠かせません。
コープでんきの電気代の計算方法
コープでんきの1ヶ月の電気代を計算するには、最低料金以外の3つの費用を計算しなくてはなりません。いずれも、計算式は以下のとおりです。
<電気代の計算式>
【1ヶ月あたりの変動料金=専用単価×その月の電気の使用量】
電力量料金の単価は表にあるとおりで、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金についても、それぞれに専用の単価があります。各単価に電気の使用量をかければ、1ヶ月分の各変動料金を計算することが可能です。出そろった各金額に最低料金をくわえて合計すれば、1ヶ月分の電気代となります。
以上のように、電気代は4種類の費用を合計したものであり、基本料金と電力量料金だけでは実際の請求額を計算できないため、ご注意ください。
コープこうべのコープでんきのメリット
コープでんきのメリットとしては、以下のものが挙げられます。
- 料金プランがシンプルで悩む必要がない
- 運営団体の信頼性が高い
- 乗り換え手続きが簡単
- 電気の利用状況をWeb上で確認できる
- 生協の別のサービスも利用できる
- フリーダイヤルの問い合わせ窓口がある
<コープこうべのコープでんきのメリット>
それぞれがどのようなメリットなのか、以下で個別に見ていきましょう。
料金プランがシンプルで悩む必要がない
近年の電力会社では、電気のさまざまな使用パターンを想定し、多種多様な電力プランを用意している場合があります。選択肢が豊富なのは良いのですが、最適なプランを探すのに手間がかかる点は否めません。
コープでんきなら料金プランが1種類だけであり、ほかのプランの確認や比較検討が不要です。どれを選ぶと良いかで悩む必要がなく、お得度や利用の判断をスムーズに下せます。時間のないときや煩雑な手続きを避けたいときなどにも、料金プランのシンプルさに助けられるでしょう。
運営団体の信頼性が高い
コープでんきを運営しているコープこうべは、先述のとおり長い歴史を持つ団体であり、数々の災害に対して支援も行っています。地域での長い歩みのなかで培われてきた信頼感は大きなものがあり、電気の供給を受けるうえでも安心です。
また、これまでの組合の歩みからコープこうべに親しみを感じ、応援したくなることもあるでしょう。日頃の電気の使用を通して地域の生協を支え、多くの組合員と寄り添って生活していける点は、コープでんきならではのメリットです。
乗り換えが簡単
コープでんきへの乗り換えは簡単であり、現在利用中の電力会社まで解約の連絡をする必要もありません。解約手続きはコープこうべ側で行うため、申し込み後には自動で契約が切り替わります。自分で手続きをしなくとも現在の契約は終了となるため、電気代が二重に請求される心配もありません。
なお、コープでんきの使用にはスマートメーターが欠かせず、電気の使用場所にないときは交換が必要です。この点に関しても、利用者側で気にすることはありません。理由は以下のとおりです。
- 交換工事は関西電力送配電株式会社が実施
- 工事費用の請求なし
- 工事の立ち会いも原則として不要
<利用者側がスマートメーターを気にしなくて良い理由>
スマートメーターの用意も設置も基本的に電力会社側で実施しており、利用者が自分で工事を手配する必要はありません。費用の請求もなく、立ち会いも原則として不要なため、交換工事はほとんど負担なく終わります。
ただし、交換工事中に数分だけ停電したり、例外的に立ち会いが求められたりする場合があるため、工事に関する連絡はよく確認しておきたいところです。
電気の利用状況をWeb上で確認できる
コープでんきには、利用者向けのサービス「でんき見える化ページ」が用意されています。サービスの概要は、以下のとおりです。
- 電気代や月々の電気の使用量をWeb上で確認できる
- 電気の使用量は30分単位で確認可能
- でんき見える化ページのアクセスにはIDやパスワードを使用
<「でんき見える化ページ」の概要>
ページ内にアクセスすると、月々の電気の使用量や請求額をWeb上で簡単に確認できます。毎月の請求書などを自分で取りまとめる必要がなく、電気に関する管理が楽になります。
また、30分単位で電気の使用量を確認できるため、大量の電気を使用するタイミングも把握することが可能です。日頃の電気の使用状況を把握できると節電を行いやすく、電気代の節約にもうまくつなげられます。
生協の別のサービスも利用できる
コープでんきの運営団体は生協であり、電気の供給以外にもさまざまなサービスを行っています。前述のとおり、生協の事業は生鮮食品の定期配送など暮らしに根付いたものがよく見られ、多くの人にとって便利です。
電力会社の乗り換えをきっかけに生協の組合員になると、同じ団体が手掛けるさまざまなサービスが利用可能となる点は、コープでんきならではのメリットです。
フリーダイヤルの問い合わせ窓口がある
コープでんきでは、問い合わせの窓口としてフリーダイヤルが設けられており、電話で直接何かを確認したときにも通話料がかかりません。込み入った問い合わせで電話が長引きそうなときも、料金を気にせずに落ち着いて話ができます。
また、コープでんきのフリーダイヤルは電気専用の窓口であるため、電気の供給に関する問い合わせである点を逐一くわしく説明する手間も省けます。受付時間は、以下のとおりです。
- 火~金:8時30分~19時00分
- 土・日・月曜:8時30分~18時00分
<コープでんきのフリーダイヤルの受付時間>
平日だけではなく、土日にも連絡を受け付けているため、平日はどうしても時間が取れないときにも問い合わせが可能です。ただし、月曜も土日と同じく、受付の終了時間がやや早い点には注意が必要です。
また、問い合わせの窓口であるフリーダイヤルは、携帯電話やIP電話からはつながりません。その場合は、通話料が個別にかかるものの、専用の別の番号で連絡を受け付けています。
コープこうべのコープでんきの注意点
コープでんきの注意点としては、以下のものが挙げられます。
- 料金プランに選択肢がない
- 生協への加入が必要
- 契約は自動更新される
- 電気代の支払い方法は口座振替のみ
- スマートメーターがないと電気使用量の詳細が確認できない
<コープでんきの注意点>
それぞれの注意点を確認していないと、コープでんきの契約を後悔しかねません。事前に押さえたい詳細について、以下で見ていきましょう。
料金プランに選択肢がない
料金プランが1種類しかないのは、確認や比較検討に手間がかからない点ではメリットですが、電気代を少しでも抑えたいときには注意点です。最適なプランを厳選しようにも、コープでんきには選択肢がなく、契約条件の調整によって電気代を節約するのが難しい状況です。
電気の利用状況や現在の料金プランによっては、コープでんきはやや不向きとなる点がコープこうべからも説明されています。たとえば、電気給湯器を使用する家庭に向けたオール電化系の料金プランを現在利用している場合、コープでんきに移行すると電気代が高くなるおそれがあるため、あまりおすすめされていません。時間帯によって、料金単価が変わるプランなどにも未対応です。
コープでんきの料金プランが、現在利用しているものと大きく異なる場合は、乗り換えによってお得になるのか、慎重な検討をおすすめします。
生協への加入が必要
コープでんきは、コープこうべが手掛けるサービスの1つにあたるため、現時点で生協の組合員ではない人は、事前に生協へと加入しなくてはなりません。生協の加入に関しては、以下の点にも注意が必要です。
- コープでんきの利用中にも生協の組合員であることが求められる
- 生協を脱退するとコープでんきも使用不可になる
<生協の加入に関する注意点>
申し込みの時点で生協に加入していれば良いのではなく、サービスの利用にあたっては常に生協の組合員であることが求められ、脱退した時点でサービスの利用資格を失ってしまいます。コープでんきを利用するときは、最低でも電気の契約期間は生協に加入していられるかを一度考えたいところです。
契約は自動更新される
コープでんきにおいて、電気の契約期間は以下の形で運用されます。
- 契約期間は、需給開始日以降の1年間
- 契約満了を迎えたら同じ条件で1年ごとに契約が継続される
- 継続を望まないときは、契約満了にあたって終了や変更の申し入れが必要
<コープでんきにおける電気の契約期間>
電気の契約は1年単位で結ばれ、契約者が終了や変更を望まなければ、以降も1年ごとに同じ契約が継続される仕組みです。この仕組みは、契約の継続にあたって手続きが逐一求められず、そのまま電気を使い続けたいときには便利です。
しかし、契約の終了や変更を希望するときには、望まない契約が自動で更新される形となるため、注意する必要があります。契約満了をもって利用を終えたいときは、生協側へと終了の連絡を早めに行うことをおすすめします。
電気代の支払い方法は口座振替のみ
コープでんきの電気代の支払い方法は、口座振替のみです。どのような口座振替になるかは、生協の宅配を使っているかどうかで変わります。
- 生協の宅配を利用している場合:宅配の料金と電気代をあわせて引き落とし
- 生協の宅配を利用していない場合:契約時に登録した口座から引き落とし
<口座振替の引き落とし方法>
いずれにしても口座振替であり、そのほかの方法は選べません。毎月の固定費の支払いをクレジットカードで行ってポイントを貯める節約術などは、コープでんきでは使用不可です。口座振替も便利な方法ですが、ポイントなどは貯まらず、クレジットカードを普段使っている人だと、少し損のように感じられるかもしれません。
また、口座振替は規定の金額が自動で引き落とされるため、支払い忘れはなくなりますが、支払いの実感は得られにくいものです。支払いの実感が得られやすい払込用紙での支払いなどを日頃選んでいる人も、コープでんきの支払い方法には注意が必要です。
スマートメーターがないと電気使用量の詳細が確認できない
でんきの見える化ページで電気の使用量を細かく確認したいときは、電気を使用する場所にスマートメーターが必要です。これがないなかでコープでんきを使う場合は、専用ページにアクセスしても、30分単位での電気の使用量は確認できません。
電気の使用を細かく管理して節電につなげたいときは、スマートメーターの有無に注意しておきたいところです。電気の使用場所にスマートメーターがまだない場合、コープでんきの契約にあたって交換してもらえるのか、事前に一度問い合わせておくと安心です。
コープこうべのコープでんきがおすすめの人
コープでんきは、以下のような人におすすめです。
- コープこうべの組合員になっている人
- 信頼できる団体のサービスを使いたい人
<コープこうべのコープでんきがおすすめの人>
以上の人にどのような点でおすすめなのか、個別にご紹介します。
コープこうべの組合員になっている人
コープでんきは、コープこうべが手掛けるサービスの1つで、原則として組合員向けです。コープこうべに加入する予定があるかどうかは大事なポイントですが、すでに加入していたり、その予定があったりするなら、とくに問題はありません。良いサービスへと切り替えるチャンスなので、コープでんきの利用を一度検討してみると良いでしょう。
信頼できる団体のサービスを使いたい人
前述のとおり、コープこうべは長い歴史を持つ団体であり、過去の実績からも信頼性に長けています。電気の利用にあたって供給元の信頼性を重視するときは、コープこうべは魅力的な契約先となります。
コープこうべのコープでんきのお申し込み方法
コープでんきの申し込み方法は、宅配の利用状況によって変わります。
【コープこうべのコープでんきのお申し込み方法】
宅配の利用 | コープでんきの申し込み方法 |
---|---|
あり | 公式サイトから可能 (ネット利用登録を先に済ませる必要あり) |
なし | 資料請求後に店舗サービスコーナーで相談 |
生協の宅配サービスを利用している人はインターネットで手続きができますが、宅配を頼んでいない人は資料請求と店舗での相談が必要なので、ご注意ください。
申し込み後の流れ
コープでんきへの申し込みが終わったら、以下のような対応となります。
- 申し込みから約10~14日後を目安に案内を郵送
- 電気のメーターが古い場合はスマートメーターへと交換
- 供給の準備が終わったら次回の検針日より供給開始
<申し込み後の流れ>
申し込みから供給開始までの目安期間は、半月~1ヶ月半です。申し込みの翌日からすぐに切り替わるわけではなく、人によってはインターネットでの申し込みも難しいため、急ぐときは早めの対応をおすすめします。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- コープこうべが倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
コープこうべが倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、コープこうべが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
コープこうべのコープでんきは、神戸にある生活協同組合コープこうべが運営している電気の小売りサービスです。そもそも生協とは、組合員同士が協同で運営する組織であり、サービスの利用には出資金を出して組合員となる必要があります。
電気の料金プランは1種類のみで、プランの確認や比較検討に手間がかからない点などはメリットですが、契約プランに選択肢がないともいえます。また、生協への加入が利用の前提とされていることなども、注意点です。
利用をおすすめできるのは、コープこうべに加入している人などで、申し込みの方法は宅配の利用状況によって変わります。以上をふまえ、コープでんきに興味が出てきたら、利用をぜひ検討してみてください。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
生活協同組合コープこうべによる電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて生活協同組合コープこうべが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
コープでんき | 兵庫県、京都府(京丹後市)、大阪府(北部) | 関西電力管内管内 | 「コープでんき」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
コープでんき | 66868円/年 | 122301円/年 | 138866円/年 | 151289円/年 | 163713円/年 | 205125円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
コープでんき |
|
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、生活協同組合コープこうべの公式HPをご確認ください。