グリーンシティこばやしに電力を切り替えるとどれだけお得?料金プランや評判をリサーチ!

  • 更新日:2024/09/02

電力自由化で電力会社を自由に選べるようになりましたが、まだ地域の大手電力会社と契約したままの人もたくさんいらっしゃるでしょう。しかし、電力会社を切り替えると、電気代が安くなることも珍しくありません。電気代が高くなっている今、少しでも光熱費を節約したいなら、電力会社の切り替えも考えてみてはいかがでしょうか。

電力自由化以降にできたいわゆる「新電力会社」にも、いろいろな企業があります。ビジネスチャンスと見て参入してきた大手エネルギー企業や、そのグループ会社・ガスとセット割引を提供する企業などが代表的でしょう。

一方、地域の人に安い電力を届けたいといった目的で設置された、地域密着型の新電力会社もあります。自治体が運営や出資に関わっている「自治体新電力」として、運営されているところも多いです。

今回紹介するグリーンシティこばやしも、自治体新電力の企業の1つです。実際に契約すると、どれだけ電気料金が安くなるのでしょうか。グリーンシティこばやしの料金プランや特徴を解説するので、気になる人はぜひ参考にしてみてください。

グリーンシティこばやしとは

グリーンシティこばやしは、宮崎県小林市にある新電力会社です。2017年に、小林市や地域の銀行が出資して設立されました。

企業概要は、以下のとおりです。

【グリーンシティこばやしの企業概要】
会社名 グリーンシティこばやし株式会社
設立年月日 2017年3月27日
所在地 〒886-0004
宮崎県小林市細野464番地1  2階
資本金 2,000万円
業務内容 小売電気事業

2019年には小売電気事業者として登録され、現在は「こばでん」という名称で電気小売事業を行っています。グリーンシティこばやしの目標は、市内の公共施設・民間事業所・一般家庭に電力を供給することにより、収益を上げることです。その収益を地域内資金循環、雇用創出といった形で、地域の経済効果につなげていくことを目指しています。また、子育て、教育支援、健康づくりといった形で、地域還元も目指している会社です。

グリーンシティこばやしの料金プラン

グリーンシティこばやしの電力供給サービス「こばでん」の料金プランを見ていきましょう。グリーンシティこばやしでは、個人向け・法人向けどちらにも電力を供給しています。

高圧電力は、具体的な料金プランがありません。高圧電力で契約したい法人の場合は、グリーンシティこばやしに問い合わせて、プラン提案を受けるのが良いでしょう。詳しい電気需給約款は、グリーンシティこばやしのホームページに掲載されています。

以下で紹介するのは、個人(家庭・小規模事業者)向けの低圧電力の料金プランです。グリーンシティこばやしでは、2023年7月に料金プランの改定を行いました。現在ホームページで案内されているのは、2023年7月検針日以降の料金です。この料金を九州電力のプランと比べてみましょう。現在、グリーンシティこばやしで提供している低圧電力のプランは、以下のとおりです。

    <グリーンシティこばやしで提供している低圧電力のプラン>

  • 従量料金B
  • 従量料金C
  • ベーシックビジネスプラン
  • 低圧電力プラン

九州電力でこれらの料金プランに対応するプラン(従量電灯Bなど)は、以下の料金を合計して電気料金が計算されます。

    <電気料金に含まれる費用>

  • 基本料金(契約アンペアごとに決定)
  • 電力消費1kWhあたりにかかる料金
    (電力量料金・燃料費調整単価・再生可能エネルギー発電促進賦課金)

再生可能エネルギー発電促進賦課金は、どの電力会社と契約しても同じ料金です。2024年度(2024年5月~2025年4月)は、1kWhあたり3.49円が 加算されます。

燃料費調整単価も料金プラン表に掲載されない金額で、これは毎月変動することに注意が必要です。新電力会社の中には、地域の大手電力会社の燃料費調整単価と同じ料金になるよう、計算方法を調整しているところがあります。

しかし、グリーンシティこばやしでは、2024年6月時点で、燃料費調整単価に関する案内がなされていません。燃料費調整単価が九州電力より高い場合・もしくはこれから約款を改定して高くなった場合、料金プラン表のうえでは電気代が安くなっても、実際に請求される料金が高くなることも考えられます。

グリーンシティこばやしの従量料金Bプラン

まずは、グリーンシティこばやしの従量料金Bプランを見てみましょう。これは多くの家庭で契約している、九州電力の従量電灯Bに 対応するプランです。

【グリーンシティこばやしの従量料金Bプランと九州電力の従量電灯Bの料金比較】
こばでん 九州電力 差額
基本料金 10A 309.24円 316.24円 -7.00円
15A 468.86円 474.36円 -5.50円
20A 623.48円 632.48円 -9.00円
30A 939.81円 948.72円 -8.91円
40A 1,241.13円 1,264.96円 -23.83円
50A 1,551.46円 1,581.20円 -29.74円
60A 1,861.79円 1,897.44円 -35.65円
電力量料金 ~120kWh 18.22円 18.37円 -0.15円
~300kWh 23.82円 23.97円 -0.15円
301kWh~ 25.51円 26.97円 -1.46円

基本料金、電力量料金のどちらも、グリーンシティこばやしのほうが安い料金プランです。基本料金は、60Aでも月額35円程度なので、それほど大きな差にはなりません。しかし、電力量料金は一見小さな差でも、毎月大きな差が出ます。

試しに、30A~60A契約・電力使用量300~600kWhの場合をシミュレーションしてみましょう。

【30A~60A契約・電力使用量300~600kWhの場合のシミュレーション】
基本料金 電力使用量 こばでん 九州電力 差額
30A 300kWh 7,413.81円 7,467.72円 -53.91円
400kWh 9,964.81円 10,164.72円 -199.91円
500kWh 12,515.81円 12,861.72円 -345.91円
600kWh 15,066.81円 15,558.72円 -491.91円
40A 300kWh 7,715.13円 7,783.96円 -68.83円
400kWh 10,266.13円 10,480.96円 -214.83円
500kWh 12,817.13円 13,177.96円 -360.83円
600kWh 15,368.13円 15,874.96円 -506.83円
50A 300kWh 8,025.46円 8,100.20円 -74.74円
400kWh 10,576.46円 10,797.20円 -220.74円
500kWh 13,127.46円 13,494.20円 -366.74円
600kWh 15,678.46円 16,191.20円 -512.74円
60A 300kWh 8,335.79円 8,416.44円 -80.65円
400kWh 10,886.79円 11,113.44円 -226.65円
500kWh 13,437.79円 13,810.44円 -372.65円
600kWh 15,988.79円 16,507.44円 -518.65円

※燃料費調整単価・再エネ賦課金を考慮しない金額

グリーンシティこばやしの従量料金Bプランの特徴は、第三段階(電力使用量301kWh~)の料金が安いことです。そのため、300kWh以下の使用量の家庭だと、毎月節約できる金額は100円以下にとどまります。

その代わり、電気使用量が多い家庭では、毎月数百円の節約が期待できるのが魅力です。毎月500円節約できれば、年間で6,000円の節約と考えると、この差はかなり大きいといえるのではないでしょうか。

グリーンシティこばやしの従量料金Cプラン

続いて、グリーンシティこばやしの従量料金Cプランの料金を見てみましょう。こちらは、九州電力の従量電灯Cに 対応するプランです。自宅に商店・事務所を併設している人などは、こちらのプランと契約していることが多いでしょう。

【グリーンシティこばやしの従量料金Cプランと九州電力の従量電灯Cの料金比較】
こばでん 九州電力 差額
基本料金 1kVAあたり 310.33円 316.24円 -5.91円
電力量料金 ~120kWh 18.22円 18.37円 -0.15円
~300kWh 23.82円 23.97円 -0.15円
301kWh~ 25.51円 26.97円 -1.46円

基本的な特徴は、従量料金Bと同じです。

グリーンシティこばやしのベーシックビジネスプラン

次に、グリーンシティこばやしのベーシックビジネスプランを見てみましょう。こちらは、九州電力のスマートビジネスプラン に相当するプランです。

このプランの特徴は、電力使用量に関わらず、電力量料金が一定であることです。グリーンシティこばやしでも九州電力でも、電力使用量単価で一番高いのは、301kWh以上の第三段階料金になります。

しかし、このプランの電力量料金は、いくら電気を使っても電力使用量単価が第二段階程度に抑えられるため、電力使用量が多い人ほどお得になる可能性が高いです。こちらも一般家庭より、商店・事務所に適したプランになっています。

ただし、このプランには注意点があります。それは、燃料調整費に上限がないことです。同じ商店・事務所向きプランである従量料金C(九州電力の従量電灯C)は、燃料調整費に上限が定められています。燃料調整費に上限がないと、燃料価格高騰で燃料調整費が高くなった月の電力量料金単価に、ダイレクトにその影響が反映され、損をする可能性が高いです。

【グリーンシティこばやしのベーシックビジネスプランと九州電力のスマートビジネスプランの料金比較】
こばでん 九州電力 差額
基本料金 1kVAあたり 316.24円 316.24円 0円
電力量料金 23.78円 23.97円 -0.19円

このプランは、従量料金B・従量料金Cに比べると、九州電力との料金差が小さくなっています。しかし、このプランはもともと電力使用量が多い商店・事務所向きのプランです。1kWhあたりの料金が0.19円違うと、1,000kWh電気を使用した月で190円の差が生まれます。

グリーンシティこばやしの低圧動力プラン

グリーンシティこばやしでは、低圧動力プランも提供しています。業務用冷蔵庫・エアコンなどを持っており、動力を使用する人向けのプランです。九州電力でも、同名のプランが 用意されています。

【グリーンシティこばやしの低圧動力プランと九州電力の低圧動力プランの料金比較】
こばでん 九州電力 差額
基本料金 1kWあたり 968.64円 1,023.23円 54.59円
電力量料金 夏季 17.23円 17.40円 -0.17円
その他季 15.55円 15.71円 -0.16円

夏季:7/1~9/30、その他季:10/1~6/30

こちらのプランも、従量料金B・従量料金と比較すると、九州電力との料金差は小さめです。しかし、九州電力より安い料金設定になっているので、現在九州電力の低圧電力プランを契約している人は、契約切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

グリーンシティこばやしのメリットと良い口コミ・評判

次に、グリーンシティこばやしと契約するメリットを、利用者の口コミ・評判を踏まえてご紹介します。

    <グリーンシティこばやしのメリット>

  • 電気料金が安くなる
  • しっかり相談にのってくれる
  • 今までと変わらず電気が使える

それぞれを具体的に見ていきましょう。

電気料金が安くなる

こばでんに契約して、毎月の電気料金が安くなって良かったです。周りに、まだ九州電力と契約しているままの人もたくさんいるので、近所の人にもすすめています。自分たちの家庭の電気は安くなって、それが自分の住んでいる市の地域貢献にもなるならいいですよね。日本全国で、こういう動きが広まればいいのにと思います。

こばでんのプランは、九州電力より安い基本料金・電力量料金になっています。特に多くの家庭で契約する従量料金Bプラン、商店・事務所向きの従量料金Cプランは、九州電力との料金差が高いです。電気使用量が多い家庭ほどお得になる料金設定になっているため、家族の人数が多い世帯だと、月に数百円単位で違いが出る可能性もあります。

しっかり相談にのってくれる

こばでんは、市も出資している自治体新電力なので、地域の会社にしっかり担当者が対応し、見積書などを出してくれる安心感があります。新電力は、料金が変わると元の契約より高くつくリスクもありますが、基本的には切り替えたほうが得だと思うので、切り替えを検討しようと思います。

こばでんは、お申し込みフォームに必要事項を入力すると、すぐ申し込める形式ではありません。こばでんが領収書や検針票を預かり、現在の料金をもとに見積もりを出してくれます。

新電力会社に契約して本当にリスクがないのか、こばでんと契約してどれぐらい安くなるのかなど、契約前は不安に思う人もいらっしゃるでしょう。事前に疑問点・不安点を質問できるため、安心して契約しやすいのがメリットです。

今までと変わらず電気が使える

九州電力以外に変えると、電気がどうなるのか心配でしたが、今まで通り使えて安心しています。

新電力会社に契約を切り替えない人の中には、新電力会社と契約すると、電気の品質が落ちるのではないかと不安に思っている人もいらっしゃるようです。しかし、グリーンシティこばやしなどの新電力会社から供給される電力は、九州電力などの送電網で送られてきます。そのため、新電力会社と契約すると、停電しやすくなる・電気の品質が落ちるといった事態は起きません。

また、新電力会社と契約するにあたって、工事や初期費用も不要です。

グリーンシティこばやしの注意点と悪い口コミ・評判

続いて、グリーンシティこばやしに申し込む際の注意点も確認しておきましょう。こちらも、注意点について触れている口コミから確認していきます。

    <グリーンシティこばやしの注意点>

  • オール電化向けのプランがない
  • Webから申し込めない
  • 契約期間の縛りがある

それぞれを具体的に見ていきましょう。

オール電化向けのプランがない

我が家はオール電化なので、オール電化向けのプランでない限り、九州電力と契約したままのほうが安くなります。オール電化向けのプランが出る日が来るかはわかりませんが、オール電化向けプランでも、九州電力より安いプランが出たら考えたいですね。

オール電化の家庭では、オール電化向けのプランのほうが安く電気を使える可能性が高いです。たとえば九州電力では、電化でナイト・セレクトと いうプランを用意しています。エコキュートなどを使っているオール電化の家庭が便利に電気を使えるよう、夜間の電力量料金が安くなるプランです。

しかし、グリーンシティこばやしでは、このようなプランが用意されていません。オール電化向けのプランを契約している人は、グリーンシティこばやしと契約しても、電気料金が安くならない可能性のほうが高いといえます。

Webから申し込めない

新電力会社は、インターネットから手軽に申し込めるのが便利と思っているのですが、インターネットから簡単に申し込めないのは困ります。見積もりなどはわかりやすく、ホームページで料金シミュレーションなどを出してくれればいいのにと思いました。

グリーンシティこばやしでは、インターネット上のお申し込みフォームを用意していません。検針票や領収書などをもとに、見積もりをもらってから契約を決める形です。

新電力会社では、お客さまが料金プランなどをホームページで見て、自分でお申し込みフォームに必要事項を入力するだけで、申し込めるようになっていることが珍しくありません。そのため、お申し込みがやや手間に感じる人もいるでしょう。

しかし、直接グリーンシティこばやしの担当者から見積もりやプランの提案を受けられるのは、契約内容をわかりやすく教えてもらったうえで、契約できるメリットともいえます。特にグリーンシティこばやしでは、従量料金C(商店・事務所向きプラン)の値下げ幅が大きいため、小規模事業者の人などは一度実際に相談してみて、契約するかどうかを決めてみてはいかがでしょうか。

契約期間の縛りがある

契約期間が1年、自動更新で解約希望日の3ヶ月前までに解約を申し出なければいけないのは、少し面倒に思います。

グリーンシティこばやしに申し込む場合の注意点として、契約期間が決められていることが挙げられます。新電力会社の中には、契約期間の縛りなし・解約手数料などをなしにしているところも多いです。

しかし、グリーンシティこばやしの場合、契約期間が原則1年で、申し出がなければ自動更新と決まっています。また、最初の契約から1年以内に解約すると、解約手数料をとられることにも注意しましょう。

グリーンシティこばやしがおすすめの人

グリーンシティこばやしと契約するのがおすすめの人は、以下の条件に当てはまる人です。

    <グリーンシティこばやしがおすすめの人>

  • 小林市に住んでいる人
  • 電気をたくさん使う家庭の人

簡単に、それぞれ理由を見ていきましょう。

小林市に住んでいる人

グリーンシティこばやしは、小林市が出資している小林市民のための企業といえます。グリーンシティこばやしが収益を得ると、その一部は小林市にさまざまな形で還元される可能性が高いでしょう。小林市に住んでおり、電気代を節約しつつ、地域のために何かしたいと考えている人にぴったりの企業といえます。

電気をたくさん使う家庭の人

グリーンシティこばやしの大きな特徴は、電力量料金の第三段階料金(300kWh超過分)が、特に安くなっていることです。そのため、300kWh以上電気を使う家庭のほうが、九州電力と比較したときの割安感があるでしょう。

グリーンシティこばやしは、商店・事務所が併設されている家庭にもおすすめです。商店・事務所に適した従量料金Cプランの電力量料金がお得になっています。特に、電力使用量が多いビジネスを行っている人の場合、電力使用量に関係なく、電力量料金が一定のベーシックビジネスプランも選択可能です。

グリーンシティこばやしのお申し込み方法

グリーンシティこばやしに申し込みたい人は、現在契約している電力会社の領収書か検針票を準備して、お問い合わせフォームか電話から申し込みましょう。お問い合わせフォームに入力しても、まだ申し込み完了ではありません。領収書や検針票をもとに、見積書や具体的な料金プラン提示してもらい、あらためて契約するかどうか決めることになります。

特にグリーンシティこばやしでは、商店・事務所向きのプランが安くなっており、その場合は従量料金Cプランとベーシックビジネスプランから選ぶことになるでしょう。どちらのプランのほうが向いているか、ぜひ話を聞いてみてください。

お申し込みにあたって、現在契約している電力会社への連絡は必要ありません。スマートメーターへの交換が必要な場合も、原則電力会社によって行われます。そのため、メーター交換などにかかる初期費用の支払い・交換工事の立会いなども、必要ありません。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • グリーンシティこばやしが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

グリーンシティこばやしが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、グリーンシティこばやしが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は、宮崎県小林市で電力小売事業を展開している、グリーンシティこばやしの料金プランや特徴を見てきました。自治体新電力は、地域の公共施設・企業への電力供給をメインにするところもありますが、グリーンシティこばやしでは、家庭向けの電気供給も行っています。そのうえ、九州電力と比較して、安い電気料金を実現しているのが魅力です。

ただし、小林市など九州電力エリアでサービスを行っている新電力会社は、ほかにもあります。少しでも電気代を節約したいなら、どの会社と契約するのが一番お得かを見比べてから、契約先を決めても遅くないでしょう。単に電気料金が安くなるだけでなく、クレジットカードのポイントがつく、提携しているガスなど他サービスの料金が安くなるといった特典が魅力の会社もあります。

電気料金プランを比較する際は、見た目の料金表だけで決めないことが大切です。燃料調整費単価などの数値が異なっており、実際の請求料金と大きく異なっていることもあります。その会社の料金算出方法・注意点などもしっかり確認し、実際に請求される料金が本当に安くなるかを考えてから、申し込みましょう。

電気料金データベース【グリーンシティこばやし】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

グリーンシティこばやしによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてグリーンシティこばやしが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
従量料金Bプラン 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「従量料金Bプラン」の分析ページへ
従量料金Cプラン 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「従量料金Cプラン」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
従量料金Bプラン 60480円/年 106481円/年 121824円/年 130712円/年 143093円/年 172721円/年
従量料金Cプラン 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 143093円/年 172721円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
従量料金Bプラン

見つかりませんでした。

従量料金Cプラン

見つかりませんでした。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、グリーンシティこばやしの公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
ページトップへ