- Home
- 電気料金プラン比較/おすすめ
- 電力会社一覧
- ごとうの電気は料金プランが複数?気になる詳細を確認!
ごとうの電気は料金プランが複数?気になる詳細を確認!
新電力会社にはさまざまな形態があり、特に多いのが地域密着型の電力会社です。市町村が地元企業と出資して始めた会社や、地域にある天然エネルギーの発電所の電力を活かし、エネルギーの地産地消を目指す会社があります。
今回紹介する「ごとうの電気」も、そのような地域密着型の電力会社の一つです。しかし、新電力会社がいくら地域貢献を目指していても、消費者視点に立ってみれば、安くなるかが重要なのではないでしょうか。
実際、新電力会社と契約すれば、必ず電気料金が安くなると決まっているわけではありません。電力会社ごとに、料金プランはまったく違っているためです。
料金の計算方式そのものが大手と異なり、かえって電気料金が高くなってしまうことも考えられます。
そこで今回は、「ごとうの電気」の電気料金がどれだけ安くなるかを確認します。「ごとうの電気」が気になっている人・少しでも電気代を節約したいと思っている人は、ぜひ参考にしてみてください。
ごとうの電気とは

「ごとうの電気」は、五島市民電力株式会社が提供している電力小売サービスです。五島市は、長崎県の五島列島という島々にあります。
五島市民電力は、「五島の自然エネルギーで未来をつくる」を企業理念としている会社です。まずは、簡単に会社概要を見てみましょう。
【ごとうの電気の概要】
会社名 | 五島市民電力株式会社 |
---|---|
会社所在地 | 〒853-0015 長崎県五島市東浜町1-18-1 |
設立年月日 | 2018年5月28日 |
資本金 | 6,270万円 |
事業内容 | 小売電気事業 経済産業省による小売電気事業者登録番号:A0596 |
五島市民電力の大きな特徴は、五島市に拠点がある53の会社・団体・個人が出資していることです。地域が協力して、電力と資金の地域内循環、地産地消による新たな産業と雇用の創出といった地域課題解決を目指しています。
「ごとうの電気」を支えているのは、五島市の各地にあるさまざまな発電施設です。崎山沖2MW浮体式洋上風力発電所、五島市福江島太陽光発電所といった大規模な発電所もあります。
さらに、グループホームアドの施設に設置された太陽光発電所、個人所有の発電所も「ごとうの電気」に協力しています。
五島市民電力は、電力小売事業で得た収益の一部を、地域貢献プロジェクトの支援に回していることも大きな特徴です。特に「五島の椿再生応援プロジェクト」を支援しています。
五島市には、約900万本の椿の木があり、椿油の一大生産地となっています。しかし、近年は過疎化や農家の高齢化に伴い、耕作放棄地が増えてきました。
椿の木は、実をつけるまでに約5年・本格的な収穫には10年以上の年月がかかるため、手入れや収穫をする人の減少は大きな課題です。そのため、五島市民電力は、収益の一部を椿の林を守り育てる仕組みに活用しています。
「ごとうの電気」のサービスエリアは、九州本島と五島列島です。五島市以外にお住まいの人でも、九州電力管内の九州本島の人は「ごとうの電気」と契約できます。
ごとうの電気の料金プラン
「ごとうの電気」には、5つの料金プランがあります。九州本島の人も契約できますが、九州本島の人はすべてのプランを選べるわけではありません。
「ごとうの電気」は販売店(取次店)を通じて販売しており、販売店によってプランや提供可能エリアが異なっているためです。「ごとうの電気」の料金プランは、販売店によって以下の5つのプランに分かれています。
- 眞﨑商店プラン
- 島の灯りプラン
- 神田商会エネルギー総合プラン
<九州エリア全域契約可能>
- 市民限定割引プラン(五島市内のみ)
- JAごとう電気販売プラン(JAごとう管内)
<契約エリアが限定されるプラン>
5つのプランはそれぞれ、九州電力の以下に対応するプランを出しています。
- 従量電灯B(使用量が少ない家庭向け)
- 従量電灯C(商店・事務所向け)
- 低圧電力(動力を使用する会社・店舗向け)
- 電化でナイト・セレクト22(オール電化やエコキュートなどを使用している人向け)
<九州電力の対応するプラン>
どのプランでも、料金計算方式は九州電力と同じです。請求される料金は、基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金の合計となります。
「ごとうの電気」のホームページを見ると、大々的に案内は出していませんが、「高圧」「特別高圧」で電気を使う企業向けの約款も掲載していました。
高圧や特別高圧は料金プランが決まっておらず、個々の契約になるため、気になる人は直接「ごとうの電気」に問い合わせて、見積もりをもらってください。
ごとうの電気「眞﨑商店プラン」
ごとうの電気「眞﨑商店プラン」は、五島市吉久木町にある株式会社眞﨑商店が販売店となっているプランです。大きな特徴は、1年以上電気を使用すると、スペシャルプレゼントがもらえることでしょう。以下では、具体的な料金比較を行います。
【「眞﨑商店プラン」の従量電灯Bと九州電力の比較】
ごとうの電気 | 九州電力 | 差額 | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 10A | 316.24円 | 316.24円 | – |
15A | 474.36円 | 474.36円 | – | |
20A | 632.48円 | 632.48円 | – | |
30A | 948.72円 | 948.72円 | – | |
40A | 1,264.96円 | 1,264.96円 | – | |
50A | 1,581.20円 | 1,581.20円 | – | |
60A | 1,897.44円 | 1,897.44円 | – | |
電力量料金 | 120kWhまで | 18.37円 | 18.37円 | – |
300kWhまで | 23.97円 | 23.97円 | – | |
300kWh超過分 | 26.97円 | 26.97円 | – |
【「眞﨑商店プラン」の従量電灯Cと九州電力の比較】
ごとうの電気 | 九州電力 | 差額 | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 1kVAあたり | 316.24円 | 316.24円 | – |
電力量料金 | 120kWhまで | 18.37円 | 18.37円 | – |
300kWhまで | 23.97円 | 23.97円 | – | |
300kWh超過分 | 26.97円 | 26.97円 | – |
【「眞﨑商店プラン」の低圧と九州電力の比較】
ごとうの電気 | 九州電力 | 差額 | ||
---|---|---|---|---|
基本料金 | 1kWあたり | 972.07円 | 1,023.23円 | -51.16円 |
電力量料金 | 夏季 | 17.40円 | 17.40円 | – |
その他季 | 15.71円 | 15.71円 | – |
※夏季:7月1日~9月30日
その他季:10月1日~翌年6月30日
【「眞﨑商店プラン」の電化でナイト22と九州電力「電化でナイト・セレクト22」の比較】
料金区分 | 単位 | ごとうの電気 | 九州電力 | 差額 | |
---|---|---|---|---|---|
基本料金 | 10kWまで | 1契約 | 1,888.80円 | 1,888.80円 | – |
10kVA超 | 15kWまで | 4,758.20円 | 4,758.20円 | – | |
15kW超過分 | 573.88円 | 573.88円 | – | ||
電力量料金 | 平日昼間夏冬 | 1kWhあたり | 27.63円 | 27.63円 | – |
平日昼間春秋 | 1kWhあたり | 24.74円 | 24.74円 | – | |
休日昼間夏冬 | 1kWhあたり | 22.01円 | 22.01円 | – | |
休日昼間春秋 | 1kWhあたり | 18.61円 | 18.61円 | – | |
夜間 | 1kWhあたり | 14.59円 | 14.59円 | – |
※休日:土日祝日・1月2日~3日・4月30日~5月2日・12月30日~31日
春秋:3月1日~6月30日・10月1日~11月30日
夏冬:春秋以外
「ごとうの電気」のホームページでは、契約種別「従量電灯B」「従量電灯C」「低圧電力」のお客様に対し、九州電力より安価に電気を提供すると案内しています。しかし、料金表を見ると、九州電力と料金差はあまりありません。
1年以上電気を継続して使った人向けのスペシャルプレゼントについても「詳細は直接お問い合わせください」と案内しています。割引金額やプレゼントの内容が気になる人は、直接問い合わせてみてはいかがでしょうか。
ごとうの電気「島の灯りプラン」
ごとうの電気「島の灯りプラン」は、有限会社タテイシが販売店となっているプランです。「契約種別(従量電灯B、従量電灯C、低圧電力)のお客様の電気料金(基本料金と電力量料金)を5%OFF」と案内を出しています。
料金表の中身は「眞﨑商店プラン」とまったく同じです。従量電灯Bなどのプランは料金が割引になりますが、オール電化向けプラン(電化でナイト22)は料金割引がないことにご注意ください。
ごとうの電気「神田商会エネルギー総合プラン」
神田商会エネルギープランは、エネルギー事業を営んでいる株式会社神田商会が販売店となっています。
こちらも「島の灯りプラン」と同じく、従量電灯B・従量電灯C・低圧電力の料金が一律5%割引となるのが特徴です。料金表は先述の「眞﨑商店プラン」と同様なので、割愛します。
神田商会エネルギー総合プランの利点は、ガソリン代・ガス代と合わせて引き落としができることです。神田商会でガスなどを契約している人は、「ごとうの電気」の中でもこのプランで契約すると、支払いが便利になります。
ごとうの電気「市民限定割引プラン」
「市民限定割引プラン」は、一般社団法人離島エネルギー研究所が販売店となっています。五島市民限定のプランです。以下の特徴は、「島の灯り」プランなどと同じなので、こちらも料金表は割愛します。
- 契約種別「従量電灯B」「従量電灯C」「低圧電力」の電気料金(基本料金と電力量料金)が一律5%割引
- 「電化でナイト22」は九州電力の電化でナイト・セレクト22と同額での提供
<ごとうの電気「市民限定割引プラン」の特徴>
ごとうの電気「JAごとう電気販売プラン」
ごとう農業協同組合が販売店となっている「JAごとう電気販売プラン」は、JAごとう管内の組合員向けのプランです。以下の特徴は、ほかのプランと変わりありません。
- 契約種別「従量電灯B」「従量電灯C」「低圧電力」の電気料金(基本料金と電力量料金)が一律5%割引
- 「電化でナイト22」は九州電力の電化でナイト・セレクト22と同額での提供
<ごとうの電気「JAごとう電気販売プラン」特徴>
ただし、JAごとう電気販売プランには、もう一つメリットがあります。JAごとうポイントカード会員の人は、さらに電気料金の1%が電気料金の1%がポイントとして貯まることです。
JAごとうには「総合ポイント制度」があります。JAの各種事業の利用内容に応じてポイントが貯まり、貯まったポイントはJA商品券などと交換して、利用できる制度です。
ポイントカード、ポイント機能付きJAカード(単体型・一体型)といったカードの種類があります。
JAごとうのポイント会員となっている人は、こちらのプランを選ぶとお得になるでしょう。電気料金の1%がポイントになると、割引前の料金が5,000円なら毎月50円、毎年600円お得になる計算です。
家族が多く、もっと電気料金が高いご家庭なら、毎月100円以上、年間1,000円以上節約になることも十分に考えられます。
ただし、注意したいのは、割引になるのが「基本料金と電力量料金から」の割引であることです。「ごとうの電気」のホームページ記載の料金表を見ても、注意書きで「電気料金は、基本料金、電力量料金に加え、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金を加えた金額となります」と記載されています。
燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金も、電気使用量1kWhあたりにかかる料金で、この部分は割引になりません。そのため、単純に電気代が5%お得になるわけではないことに注意が必要です。
ごとうの電気のメリットと良い口コミ・評判
続いて、「ごとうの電気」と契約するメリットについて、利用者の口コミを交えて見ていきましょう。
- 電気料金が安くなる
- 特典がもらえる
<ごとうの電気のメリットと良い口コミ・評判>
一つずつ解説していきます。
電気料金が安くなる
九州電力からごとうの電気にして、電気代が安くなってとても良かったです。電気代が5%オフは、今の電気代が高い時代だと、年間数千円差がつきます。電力自由化ができたときは「意味あるのかな」って思っていたものの、電気代が高くなってきたため、ありがたさに気付けるようになりました。
「ごとうの電気」は、主なプランがなんと「電気料金5%引き」になります。電気料金が安くなる新電力会社はたくさんありますが、多くの会社は基本料金・電力量料金の単価を定めているため、割引金額はシミュレーションなどで計算しなければいけません。
しかし「ごとうの電気」の場合、単価は九州電力と同じで、基本料金・電力量料金を5%割引にすると案内しています。料金が安くなるだけでなく、お得度がわかりやすいのも利点です。
特典がもらえる
ごとうの電気は料金が安く、特典も含めるとさらにお得なので、満足しています。
「ごとうの電気」と契約すると、販売店ごとに特典がもらえるケースもあります。どこの販売店に取り次いでもらうかで、特典を受けられるかが変わるので、申し込み時に注意しなければいけません。
特に直接的なお得につながる特典は、JAごとうの組合員向けの「JAごとう電気販売プラン」です。毎月電気料金の1%がポイントと貯まり、電気料金5%の割引も受けられます。JAごとうの組合員になれる五島市の人は、検討してみてはいかがでしょうか
ごとうの電気の注意点と悪い口コミ・評判
次に、「ごとうの電気」と契約するデメリットについて、利用者の口コミを見てみましょう。
- 電気切り替えに時間がかかる
- オール電化だと安くならない
- WEBで電気使用量を確認できない
<ごとうの電気の注意点と悪い口コミ・評判>
一つずつ解説していきます。
電気切り替えに時間がかかる
電気の切り替えに時間がかかったこと以外、不満はありません。
「ごとうの電気」に限らず、新電力会社と契約するときは、切り替えに時間がかかることもあります。その理由は、毎月の検針時に切り替えがなされることです。
前の検針が済んだばかりのタイミングで契約更新となった場合、次の月までは現在の電力会社と契約したままになってしまうことがあります。
オール電化だと安くならない
うちはオール電化なので、九州電力と契約したままの状態と電気代が変わらないです。
「ごとうの電気」は、全体的にどの料金プランでも電気代がお得になるのですが、オール電化向けの「電化でナイト22」だけは、九州電力と料金が変わりません。
しかし、オール電化の家庭が九州電力より料金が安い「従量電灯B」相当プランなどと契約しても、損になってしまいます。オール電化の家庭だと、夜間の電気料金が安くなるほうが、料金節約につながりやすいためです。
「ごとうの電気」では、九州電力と料金が変わらないだけでなく、電気がお得になる夜間の時間帯も選べません。電気の使い方によっては、九州電力から「ごとうの電気」に変えることによって、逆に電気代が高くなるケースもあります。
九州電力管内で、オール電化世帯向けの電気料金プランを提供している新電力会社は「ごとうの電気」だけではありません。オール電化の家庭で電気代節約を目指す人は、ほかの新電力会社の料金プランも確認してみることをおすすめします。
WEBで電気使用量を確認できない
請求書が紙ベースなのは、いまどき古いと思う。
多くの電力会社は、お客さまページを用意しており、そこで毎月の電気使用量や電気代を確認できるようになっています。電気使用量の把握・節約意識向上に役立つサービスです。
しかし、「ごとうの電気」では、はがきや手紙で請求書が発行されます。リアルタイムで電気使用量を知りたい人にとっては、少し不便を感じるかもしれません。
ただ、「ごとうの電気」のホームページでは「なお、近日中にWEBサイトから電気料金の明細ならびに請求書を確認できるサービスを開始する予定ですので、その後は、WEBから確認頂くことも可能となります」と案内しています。このデメリットについては、そのうち解消される可能性が高いです。
ごとうの電気がおすすめの人
「ごとうの電気」は、販売店によって契約できるエリアやプラン内容が異なっているのが特徴です。契約するのがおすすめの人も、プランによって変わります。
「ごとうの電気」ホームページで5つのプランそれぞれにつけている、「ここがオススメ!」の特徴は、以下のとおりです。
- 眞﨑商店プラン:スペシャルプレゼントがもらえる
- 島の灯りプラン:九電の規制料金メニューよりお得!
- 神田商会エネルギー総合プラン:九電の規制料金メニューよりお得!ガソリン代、ガス代と合わせて引き落としができます。
- 市民限定割引プラン:九電の規制料金メニューより最大5%引き
- JAごとう電気販売プラン:九電の規制料金メニューよりお得で、ポイントも貯まる!
<「ごとうの電気」のおすすめポイント>
「眞﨑商店プラン」のみ割引率について案内が出されていませんが、基本的に九州電力からの割引率は5%です。
ポイントを貯められる・プレゼントがもらえるといった違いはありますが、基本的には、九州電力管内で電気料金を安くしたい人に「ごとうの電気」をおすすめします。九州本島にお住まいの人でも、5%割引のプランを契約可能です。
ごとうの電気のお申し込み方法
「ごとうの電気」のお申し込みは、WEBと電話から選択可能です。WEBのお申し込みフォームでも、フォームの時点で取次販売店を選べるようになっています。
「ごとうの電気」を運営している五島市民電力株式会社は、直接販売を行っていません。契約を結んだり、電気料金の請求を行ったりするのは、販売店になります。
そのため、販売店によって以下の条件に違いがあることに、注意しなければいけません。
- 電気料金
- 解約金の有無
- 支払い方法
- 契約期間
- 契約可能なエリア など
<販売店による違い>
五島市民電力のホームページでは、5つのプランについて簡単な説明を掲載しています。各プランに約款が定められているため、約款を見ればさらに詳しい契約内容を確認することも可能です。
しかし、細かい契約条件について知りたい人は、直接販売店の営業担当者に確認するほうが確実です。
「ごとうの電気」と契約を検討している人は、WEBで申し込むのではなく、電話などで販売店の人と連絡をとり、プランの詳細をチェックしてから申し込むことをおすすめします。WEBや電話で契約の申し込みをした後の流れは、以下のとおりです。
- 販売店から連絡を受ける
- 販売店からお客さまへ書類が郵送される
- お客さま側で契約内容を確認、書類に捺印して返送する
- 契約開始日が決まったら「契約開始日」(ご利用開始日)がお知らせされる
- 「ごとうの電気」の利用開始
<WEBや電話で契約の申し込みをした後の流れ>
「ごとうの電気」の申し込みにあたって必要な情報は、検針票の情報です。お客様番号、供給地点特定番号といった情報が記載されているため、これらの情報をお申し込みフォームや契約書類に書かなければいけません。お申し込み前に、手元に検針票を用意しておきましょう。
「ごとうの電気」と契約するにあたり、九州電力など、現在契約している電力会社に解約の申し込みをする必要はありません。
家庭に設置されている電気メーターがアナログメーターの場合は、スマートメーターへの交換工事が必要ですが、工事費や工事の立会いも基本的に不要です。
ただし、現在契約している電力会社によっては、解約時に解約金がかかる可能性があります。解約金がかかる契約内容の場合でも、一定の契約期間を経過する、契約更新時期に解約するといった方法で解約金なしにできることもあるため、まずは現在の契約内容を確認してみてください。
電気代のお支払方法も、販売店によって異なります。クレジットカードや郵便振替などが使えるか気になる場合、販売店に相談してみましょう。
販売店によっては、そのお店が提供しているガスの支払いと電気代をまとめて、引き落としてもらえることもあります。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- 五島市民電力株式会社が倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
五島市民電力株式会社が倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。
ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、五島市民電力株式会社が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。
ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。
つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。
例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。
ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。
このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
今回は、五島市民電力が手がける電気小売サービス、「ごとうの電気」の料金プランをご紹介しました。基本料金・電力量料金が5%お得になるのは、魅力的です。
ただし、販売店によって、料金プランが異なることに注意しなければいけません。申し込み前に、各販売店の契約内容を確認することが重要です。
また、九州電力管内では「ごとうの電気」以外にも、たくさんの新電力会社がサービスを提供しています。ほかに電気代が安くなる会社はないか、お得な特典がある会社はないかをチェック・比較してから、申し込む会社を決めるのが良いでしょう。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
五島市民電力による電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて五島市民電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
神田商会エネルギー総合プラン従量電灯C | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「神田商会エネルギー総合プラン従量電灯C」の分析ページへ |
市民限定割引プラン従量電灯B | 長崎県(五島市) | 九州電力管内管内 | 「市民限定割引プラン従量電灯B」の分析ページへ |
市民限定割引プラン従量電灯C | 長崎県(五島市) | 九州電力管内管内 | 「市民限定割引プラン従量電灯C」の分析ページへ |
島の灯り従量電灯B | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「島の灯り従量電灯B」の分析ページへ |
島の灯り従量電灯C | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「島の灯り従量電灯C」の分析ページへ |
にこにこぱんだプラン従量電灯B | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「にこにこぱんだプラン従量電灯B」の分析ページへ |
にこにこぱんだプラン従量電灯C | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「にこにこぱんだプラン従量電灯C」の分析ページへ |
JAごとう電気販売プラン従量電灯B | 長崎県(一部) | 九州電力管内管内 | 「JAごとう電気販売プラン従量電灯B」の分析ページへ |
JAごとう電気販売プラン従量電灯C | 長崎県(一部) | 九州電力管内管内 | 「JAごとう電気販売プラン従量電灯C」の分析ページへ |
神田商会エネルギー総合プラン従量電灯B | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「神田商会エネルギー総合プラン従量電灯B」の分析ページへ |
眞﨑商店プラン従量電灯B | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「眞﨑商店プラン従量電灯B」の分析ページへ |
眞﨑商店プラン従量電灯C | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「眞﨑商店プラン従量電灯C」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
神田商会エネルギー総合プラン従量電灯C | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
市民限定割引プラン従量電灯B | 60,739円/年 | 107,971円/年 | 124,044円/年 | 133,426円/年 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
市民限定割引プラン従量電灯C | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
島の灯り従量電灯B | 60,739円/年 | 107,971円/年 | 124,044円/年 | 133,426円/年 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
島の灯り従量電灯C | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
にこにこぱんだプラン従量電灯B | 60,739円/年 | 107,971円/年 | 124,044円/年 | 133,426円/年 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
にこにこぱんだプラン従量電灯C | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
JAごとう電気販売プラン従量電灯B | 60,739円/年 | 107,971円/年 | 124,044円/年 | 133,426円/年 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
JAごとう電気販売プラン従量電灯C | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
神田商会エネルギー総合プラン従量電灯B | 60,739円/年 | 107,971円/年 | 124,044円/年 | 133,426円/年 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
眞﨑商店プラン従量電灯B | 60,739円/年 | 107,971円/年 | 124,044円/年 | 133,426円/年 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
眞﨑商店プラン従量電灯C | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 146,371円/年 | 177,643円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
神田商会エネルギー総合プラン従量電灯C |
|
市民限定割引プラン従量電灯B |
|
市民限定割引プラン従量電灯C |
|
島の灯り従量電灯B |
|
島の灯り従量電灯C |
|
にこにこぱんだプラン従量電灯B |
|
にこにこぱんだプラン従量電灯C |
|
JAごとう電気販売プラン従量電灯B |
|
JAごとう電気販売プラン従量電灯C |
|
神田商会エネルギー総合プラン従量電灯B |
|
眞﨑商店プラン従量電灯B |
|
眞﨑商店プラン従量電灯C |
|
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
【補足】法人向けの電気料金プラン
飲食店や美容院などの、五島市民電力が提供する低圧法人向けの電気料金プランを一覧化しています。低圧電灯/動力プランをご利用の方におかれましてはご参考ください。
「五島市民電力」の電灯プラン一覧
法人向けの電灯プランは、家庭向けのA(アンペア)契約と異なり、kVA(キロボルトアンペア)契約となります。原則として60A以上かつ50kVA未満の場合はkVA契約となります。1kVAは10Aに相当するため、6kVA契約の場合60Aに相当します。更に多くの電力を利用する50kVA以上の物件の場合は、高圧に区分されKW(キロワット)契約となります。なお、家庭向け電灯契約と法人向け電灯契約の違いは、一度に多くの機器を使用出来るか否かのみであり、利用できる機器そのものは家庭向けと変わりません。
プラン | 6,000kWh | 12,000kWh | 30,000kWh | 60,000kWh | 90,000kWh | 120,000kWh |
---|---|---|---|---|---|---|
ごとうの電気 従量電灯C | 165,725円/年 | 342,725円/年 | 866,134円/年 | 1,713,182円/年 | 2,560,231円/年 | 3,403,485円/年 |
※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。。
「ごとうの電気 従量電灯C」の動力プラン一覧
動力プランは、業務用エアコンや業務用冷蔵庫・冷凍庫、工作機械やエレベーターなど、大型の動力機器を動かす際に必要な契約区分です。電灯契約と比べて供給電圧が高いことが特徴です。電灯契約の供給電圧は100Vであるのに対して、動力契約では100Vと200Vの2種類があります。機器に電力を送る方法も異なり、電灯契約の場合は「単相」と呼ばれる方法で電気を送っています。一方で動力契約の場合は「三相」と呼ばれる方法を活用します。また動力プランで使用される三相200Vは、原則としてコンセントが4つ穴になっています。
プラン | 6,000kWh | 12,000kWh | 30,000kWh | 60,000kWh | 90,000kWh | 120,000kWh |
---|---|---|---|---|---|---|
ごとうの電気 低圧電力 | 171,347円/年 | 319,364円/年 | 740,087円/年 | 1,363,525円/年 | 1,986,964円/年 | 2,598,737円/年 |
※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、五島市民電力の公式HPをご確認ください。