大多喜ガスの電力サービスはどんな特徴がある？電力プランの種類や評判について解説

電気料金は、家計における重要な出費の1つです。基本的にどんな生活をしている場合でも、一定金額を支払わなければいけません。そのため、家計の節約を考えるのであれば、自身のライフスタイルや世帯の構成に合った電力サービスを選択することが大切です。

かつての電力サービスは、北海道電力や東京電力など、いわゆる旧一般電気事業者によってのみ提供されており、消費者の選択肢は限られていました。しかし、2016年の電力自由化にともない、多くの企業が電力業界に参入し、それぞれの特徴を持った独自の電力サービスが提供されています。

今回は、電力以外を主軸とした企業が提供しているサービスとして、大多喜ガスの家庭用電力サービスについて解説します。料金プランの概要だけでなく、メリットやデメリット、向いている人や申し込み方法にも触れるので、電力サービスの乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

大多喜ガスとは

大多喜ガス（大多喜ガス株式会社）は、ガスの供給販売を主目的とした大天瓦斯販売株式会社として、1956年に東京都中央区で設立されました。1957年に、商号を大多喜天然瓦斯株式会社に変え、1992年には現在の名称になっています。

大多喜ガスの基幹事業は、千葉県内を対象とした都市やLPガスの供給事業であり、その対象範囲は設立当初から少しずつ拡大しています。2015年には電力の卸売事業を開始し、2018年には高圧の電力小売販売事業、2019年には低圧の電力小売販売事業を開始しました。

大多喜ガスが提供している電力サービスの料金プラン

大多喜ガスが取り扱っている電力サービスの名称は「大多喜ガスの電気」 です。大多喜ガスの電気で提供している電気は、大多喜ガスが出資している五井コーストエナジー株式会社の五井発電所と、独自に契約して調達しています。そのため、一般家庭向けの対応プランである東京電力の従量電灯Bと比較して、電気料金を安価に抑えることが可能です。

大多喜ガスの電気の一般家庭向け料金プランは、料金の計算方法が異なる「お家ぽっ！ぱっ！プラン」と「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」の2種類が用意されています。ただし、料金以外のサービス内容や特典などに違いはありません。

「大多喜ガスの電気」の対象エリア

大多喜ガスの電気は、大多喜ガスの都市ガス・LPガスを使用している人、大多喜ガスの都市ガス・LPガスと一緒に電力の契約を申し込む人を対象とした電力サービスです。そのため、ガスの提供エリア外に居住している人は、大多喜ガスの電気を利用できません。

大多喜ガスの都市ガスが供給されているのは、千葉県内の以下のエリアです。 ただし、道路や鉄道、河川などを境界として、対象エリアを区切っているケースもあります。以下のエリアに含まれる地域であっても、大多喜ガスの都市ガスが利用できない可能性があるため、注意が必要です。

【大多喜ガスの都市ガス供給エリア】

茂原市	一宮町
睦沢町	長生村
大多喜町	山武市
市原市	千葉中央区
千葉市緑区	八千代市

大多喜ガスのLPガスは、本社が位置する茂原市を中心として、千葉県全域に供給されています。 そのため、千葉県内でLPガスが利用できる環境であれば、大多喜ガスの電気も契約が可能です。

お家ぽっ！ぱっ！プラン

「お家ぽっ！ぱっ！プラン」は、大多喜ガスが提供している電力使用量が多い人向けの電力プランです。東京電力エナジーパートナーが提供している従量電灯Bに相当するプランであり、電力利用料が多いほど料金がお得になります。

契約電流は30アンペアから60アンペアであり、10アンペアから20アンペアでは契約できません。具体的な電気料金は、以下のとおりです。

【お家ぽっ！ぱっ！プラン の料金プラン】

料金プラン		区分		単位	料金（税込）
基本料金(1ヶ月あたり)		契約電流	30A	1契約	885.72円
			40A	1契約	1,180.96円
			50A	1契約	1,476.20円
			60A	1契約	1,771.44円
電力量料金	1段	120kWhまで		1kWh	33.79円
	2段	120kWhを超え350kWhまで		1kWh	34.67円
	3段	350kWhを超えたもの		1kWh	38.47円

大多喜ガスの都市ガスやLPガスとセットで「お家ぽっ！ぱっ！プラン」を契約した場合、セット割として毎月の基本料金から、275円が差し引いて請求されます。従量電灯Bから乗り換えた場合に節約可能な金額は、以下のとおりです。

【従量電灯Bから乗り換えた場合に節約可能な金額】

月刊電力使用量	年間値引き額	年間節約割合
約370kWh	約5,000円	約4.0％
約470kWh	約8,000円	約5.0％
約550kWh	約10,000円	約5.4％

お家ぽっ！ぱっ！Sプラン

「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」は、大多喜ガスが提供している、電力使用量が少ない人向けの電力プランです。こちらも、東京電力エナジーパートナーが提供している、従量電灯Bに相当するプランです。しかし、「お家ぽっ！ぱっ！プラン」に比べると、電力使用量が多い場合の料金が高めに設定されています。

契約電流は、20アンペアから60アンペアであり、10アンペアから15アンペアでは契約できません。具体的な電気料金は、以下のとおりです。

【お家ぽっ！ぱっ！Sプランの料金プラン】

料金プラン		区分		単位	料金（税込）
基本料金(1ヶ月あたり)		契約電流	20A	1契約	590.48円
			30A	1契約	885.72円
			40A	1契約	1,180.96円
			50A	1契約	1,476.20円
			60A	1契約	1,771.44円
電力量料金	1段	120kWhまで		1kWh	29.97円
	2段	120kWhを超え300kWhまで		1kWh	35.81円
	3段	300kWhを超えたもの		1kWh	39.17円

大多喜ガスの都市ガスやLPガスとセットで「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」を契約した場合、基本料金と電気量料金に割引率1.0％をかけた金額が、電気料金から差し引いて請求されます。

大多喜ガスが提供している電力サービスのメリットと良い口コミ・評判

次は、サービスの特徴や口コミをもとに、大多喜ガスの電気がほかの電力サービスと比較して、どのようなメリットを持っているのか確認してみましょう。単純な電気料金の高低だけでなく、利便性や付帯するサービスにも着目すると、自分に適したサービスが選びやすくなります。大多喜ガスの電気の良い口コミや評判としては、以下のようなものが聞かれました。

＜大多喜ガスが提供している電力サービスのメリットと良い口コミ・評判＞

• 大多喜ガスの都市ガスやLPガスとあわせて契約することによって電気料金が安くなる
• 電気の使用量に応じて自身に合ったプランが選択可能
• どのタイミングで解約しても違約金が発生しない

大多喜ガスの都市ガスやLPガスとあわせて契約することによって電気料金が安くなる

大多喜ガスの電気で提供されている電力プランは2種類あり、どちらも大多喜ガスの都市ガスやLPガスと一緒に契約することによって、セット割引が適用されます。この割引は、期間が限定されていない永年適用なので、安定して電気代を節約することが可能です。

大多喜ガスの電気で提供されている電気自体も、独自契約した発電所から最適な価格で調達されているので、大手電力会社の対応する電力プランと比べて価格設定は安めです。適切なプランに乗り換えた場合は、家計の大きな助けになってくれるでしょう。

電気の使用量に応じて自身に合ったプランが選択可能

大多喜ガスの電気では、「お家ぽっ！ぱっ！プラン」と「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」の2つの料金プランが提供されています。「お家ぽっ！ぱっ！プラン」は比較的電気の使用量が多い人向けのプラン、「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」は電気使用量が少ない人向けのプランです。ある程度電気の使用量が安定している人は、自身に合ったプランを選択することによって、さらに電気料金が節約できます。

なお、2つのプランは、電気料金と契約可能電流以外に内容の差がありません。そのため、ふだんの電気使用量を確認し、ホームページ上の料金シミュレーターを利用することによって、自身に適しているプランが手軽に判断できます。電力サービスのなかには、付帯する特約や期限付きの割引などが多数設定された複雑なプランも多いので、どの程度お得になるかが判断しやすい点は重要なメリットといえるでしょう。

任意のタイミングで解約しても解約金・違約金が発生しない

大手電力会社や新電力会社が提供している電力サービスのなかには、指定の期間内に契約を解除した場合、違約金や解約事務手数料が発生するものも存在します。急な引っ越しなどで、意図せず契約を解除しなければいけない場合、割引などのメリットが十分に享受できず、結果的に出費が増えてしまう可能性もあるでしょう。

一方、大多喜ガスの電気は、利用者の一存で任意の時期に契約を解除しても、原則的に解約金や違約金が発生しません。後述するように、大多喜ガスの電気が契約可能なエリアは限られていますが、違約金・解約金が発生しないので、対象エリア外に引っ越す可能性がある人でも安心して契約できます。

大多喜ガスが提供している電力サービスの注意点と悪い口コミ・評判

次は、サービスの特徴や口コミをもとに、大多喜ガスの電気が持つデメリットや注意点について確認していきましょう。大多喜ガスは、都市ガスやLPガスの提供を基幹事業とした企業であり、その電力サービスである大多喜ガスの電気は、一般的な電力サービスと異なる特徴を持っています。

契約してから後悔しないためには、あらかじめ注意点やデメリットを把握し、自身のライフスタイルや電気利用状況に合うかどうかをしっかり考えておくことが大切です。大多喜ガスの電気の悪い口コミや評判としては、以下のようなものが聞かれました。

＜大多喜ガスが提供している電力サービスの注意点と悪い口コミ・評判＞

• 電気のみの申し込みができない
• サービス提供エリアが千葉県内のみに限定されている
• 低電圧用のプランが存在しない
• オール電化向けのプランが存在しない

電気のみの申し込みができない

大多喜ガスの電気は、大多喜ガスの都市ガスか、LPガスを利用している人のみを販売対象としています。そのため、都市ガスの供給エリア外に住んでいる人や、LPガスが利用できない居住環境の人、現在契約しているガス会社を変更したくないと考えている人は、大多喜ガスの電気の申し込みができません。

電気とガスを同時に乗り換えることは可能ですが、その場合はガスと電気の双方について、現在のプランと比較する作業が必要になります。割引率や特典など計算しなければいけないことも多いので、電気プランだけを乗り換える場合に比べると、手間がかかってしまうでしょう。

サービス提供エリアが千葉県内のみに限定されている

大多喜ガスの電気が提供している電力は、先述のとおり、大多喜ガスのガスサービス利用者のみを販売対象としています。そして、大多喜ガスの都市ガスは千葉県内の一部エリアのみ、LPガスは千葉県内全域のみが提供エリアです。つまり、千葉県外に住んでいる人は、大多喜ガスの電気を契約できません。

ある程度は調整できる利用料金や契約電流の大きさと異なり、居住地はどうしようもできない重要なポイントです。どれだけ自身に合ったプランでも、千葉県外に住んでいる人は契約できないため、興味がある人はまず自分の所在地を確認し、それから利用料金などの細部を確認していくと良いでしょう。

低アンペアのプランが存在しない

大多喜ガスの電気が提供している「お家ぽっ！ぱっ！プラン」は、30アンペアから60アンペアまでの電流が契約可能であり、15アンペアから20アンペアまでの契約プランは用意されていません。また「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」は、20アンペアから60アンペアまで契約可能ですが、10アンペアから15アンペアまでのプランは用意されていません。

一人暮らしであっても、ある程度快適な暮らしをしたい場合は、20アンペア以上で契約するのが一般的です。そのため、多くの場合で、低アンペアプランがないことは問題にはなりません。しかし、何らかの理由で15アンペア以下のプランを契約したい場合は、ほかの電力サービスのほうが適切な可能性があるでしょう。

オール電化向けのプランが存在しない

大多喜ガスの電気で提供されている「お家ぽっ！ぱっ！プラン」と「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」は、いずれもガスや電気を併用する家庭を想定した料金が設定されています。オール電化住宅には最適化されていないので、ほかの電力会社から乗り換えた場合は、電気料金が高くなってしまう可能性があるでしょう。

そもそもオール電化住宅は、生活におけるすべてのエネルギーに電気を利用するので、ガスを利用する必要がありません。大多喜ガスの電気は、都市ガスやLPガスとあわせて契約しなければいけないので、根本的に相性は良くないでしょう。オール電化住宅で暮らしている人は、ほかの電力会社の電力サービスを利用することをおすすめします。

大多喜ガスの電力サービスがおすすめの人

次は、ここまで解説してきた特徴やメリット・デメリットをもとに、大多喜ガスの電気がどんな人にとっておすすめの電力サービスなのかを解説します。大多喜ガスの電気は、大手電力会社の電力サービスに比べると、利用できる人が限定的です。まずは、以下のポイントに当てはまるかどうかを確認してから、乗り換えるべきかどうかを検討してみると良いでしょう。

＜大多喜ガスの電力サービスがおすすめの人＞

• 現在大多喜ガスの都市ガスやプロパンガスを利用している人
• 千葉県内に住んでいてガスと電気の乗り換えを検討している人
• シンプルに電気料金だけを減らしたい人

現在大多喜ガスの都市ガスやプロパンガスを利用している人

大多喜ガスの電気は、大多喜ガスが提供している都市ガスやプロパンガスを利用している人のみが契約できる電力サービスです。ガスと電力をあわせて契約することによって割引が適用されるので、現在すでに大多喜ガスのガスを利用している人は、手軽に電気料金を節約できます。

また、都市ガスとあわせて契約する場合は、毎月のガス料金と電気料金が一緒に請求されます 。光熱費に関する手続きは煩雑になりやすいので、支払いや請求をスマートにまとめたい人にはとくにおすすめです。

千葉県内に住んでいてガスと電気の乗り換えを検討している人

大多喜ガスの都市ガスとLPガス、そして大多喜ガスの電気は、千葉県内のみで提供されています。千葉県内の対象エリアに住んでいる人は、現在大多喜ガス以外のガスを利用している場合でも、ガスと一緒に乗り換えることで大多喜ガスの電気が利用可能です。

今回は、電気事業のみに着目して解説していますが、大多喜ガスの提供しているガスにも、独自の特徴とさまざまなメリットがあります。現在契約しているガスのサービスにあまりこだわりがない人や、乗り換えを検討している人は、一度調べてみると良いでしょう。

また、これから千葉県内への引っ越しを予定している人にも、大多喜ガスの電気はおすすめです。ガスと電気で同じ企業のサービスを申し込めば、各種手続きがスムーズになり、乗り換えずに最初から割引の恩恵を受けられます。急な引っ越しで解約しても違約金が発生しないので、転勤が多い人でも安心です。

シンプルに電気料金だけを減らしたい人

大多喜ガスの電気と契約して利用できるプランは、電気の使用量が多い人向けの「お家ぽっ！ぱっ！プラン」と、電気使用量が少なめな人向けの「お家ぽっ！ぱっ！Sプラン」の2種類のみです。料金システムもシンプルであり、ガスとあわせて契約したことによるセット割が、直接電気料金から差し引かれます。

新電力系の電力サービスは、電力の使用量だけでなく、地球環境への貢献度や電力の用途によって、プランが細分化されているケースも少なくありません。複数の選択肢から、自身に最適なものを選べる点はメリットでもありますが、選ぶのが面倒に感じてしまう人もいるでしょう。

その点、大多喜ガスの電気の場合は、ふだんの電気使用量を確認したうえ、シミュレーターを活用するだけで最適なプランが選択可能です。また、特典のなかに、特定のサービスで使えるポイントの付与などがないので、どんな人でもそれぞれのプランのメリットを十分に享受できます。

大多喜ガスが提供している電力サービスのお申し込み方法

最後に、大多喜ガスが提供している大多喜ガスの電気への申し込み方法を解説します。大多喜ガスの電気を利用できるのは、大多喜ガスの都市ガスやLPガスを使っている人のみですが、ガスと電気を同時には申し込めません。現在、大多喜ガスの提供するガスを利用していない人は、先にガスの申し込みを済ませてから、電気のほうを申し込みましょう。

大多喜ガスの電気の申し込み手続きは、申込書とWebの2つの方法で可能です。どちらの方法で申し込んだ場合でも、スマートメーターの交換など特殊な工事が必要なケースを除き、事務手数料などの初期導入コストはかかりません。また、現在契約している電力会社への連絡も不要です。

なお、大多喜ガスの電気に乗り換えた際に、スマートメーターを設置しに来るのは、大多喜ガスではなく東京電力パワーグリッド株式会社です。電気の供給と保安に関する業務は、一般送配電事業者である東京電力パワーグリッド株式会社が行うように定められているためであり、申し込みミスなどではないので、安心してください。

申込書を使った申し込み

申込書を使う場合は、大多喜ガスが用意した申込書に必要事項を記入し、販売員に渡すか郵送して手続きを行います。申込書の取得方法など、手続きに関する疑問がある場合は、地区ごとに設定された電話の相談窓口で問い合わせが可能です。

Webでの申し込み

Webでの申し込み方法は、手元に検針票がある場合と、検針票がない場合の2パターンがあります。 検針票がある場合は、スマートフォンのカメラなどで検針票を撮影し、入力フォームに必要な情報を記載したうえで、写真を送信するだけで申し込みが可能です。必要な情報が読み取れないと手続きに時間がかかってしまうので、重要事項がしっかり映っているかを確認してから申し込みましょう。

検針票がない場合は、現在契約している電力会社の契約情報が必要になります。専用のフォームに、契約者名義や住所、電話番号といった基本情報と契約情報を入力して送信することによって、大多喜ガスの電気の申し込みが可能です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

• 電気プランの切替で電気の品質は変わる？
• 電気プランの切替で停電の頻度は変わる？
• 大多喜ガスが倒産した場合は電気がとまる？

電気プランの切替で電気の品質は変わる？

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる？

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁（消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体）は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています（ご参考）。

大多喜ガスが倒産した場合は電気がとまる？

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、大多喜ガスが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者（みなさま）としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること（最終保障供給）が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

大多喜ガスが提供している大多喜ガスの電気の大きな特徴は、ガスとのセット契約のみで利用が可能な点と、千葉県内のみを対象としている点です。新電力サービスのなかには、日本全国をカバーしているものや、複数の地方を対象としているものも少なくありません。そういった広域の電力サービスに比べると、利用条件が厳しく、対象地域も狭い大多喜ガスの電気は、ニッチな印象を受けるかもしれません。

しかし、千葉県内に住んでいる人や、大多喜ガスの都市ガス・LPガスを利用している人であれば、期間を限定しないセット割引の適用など、さまざまな恩恵が受けられます。まずは、自身が大多喜ガスの電気と契約できるかどうかを確認したうえで、公式ホームページの料金シミュレーターを活用して、乗り換えの必要性について調べておくと良いでしょう。

事前調査をしっかり済ませてから申し込み手続きを行い、後悔しないような電力プランを選んでみてください。

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

大多喜ガスによる電気料金プランの提供エリアは？

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて大多喜ガスが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

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※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は？

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています（ご参考））。

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※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし（30A相当、月間210kWh）、二人暮らし（40A相当、月間360kWh）、三人暮らし（50A相当、月間400kWh）、四人暮らし（50A相当、月間430kWh）、五人暮らし（60A相当、月間460kWh）、六人暮らし（60A相当、月間560kWh）を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは？

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

• 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、大多喜ガスの公式HPをご確認ください。