芝浦電力の電力サービスはおすすめ?提供されている電力プランや評判について解説

  • 更新日:2024/10/28

現在、日本を含む世界の各地域では、持続可能な世界を実現するために、さまざまなSDGsの取り組みが行われています。

消費者にも、サステナビリティを意識した行動・選択が求められています。商品やサービスを選ぶ際に、価格の安さや機能性だけでなく、環境への影響も大きな価値を持つようになりました。

電力サービスについても同様であり、環境負荷の低さやエコフレンドリーであることが、サービスやプランを選択する際の重要な指標の1つとなっています。

2016年の電力自由化以降は、さまざまな企業が電力業界に参入して選択肢が大幅に増えたため、消費者は自身に合ったサービスを選択することが可能です。

今回は、エコなエネルギーとして知られている、太陽光発電と関連が強い電力サービスを提供している芝浦電力について、その料金プランやメリット・デメリットを解説します。

おすすめの人や申し込み方法にも触れるので、電力サービスの乗り換えを検討している人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

芝浦電力とは

芝浦電力(芝浦電力株式会社)は、メガソーラー事業を展開する芝浦グループの一部として、2015年に設立された企業です。

経営理念として「継続は力なり」、会社理念として「やる気、 元気、 電気」を掲げ、人と人とが協力しながら信頼を得ることを目標として、さまざまなエネルギー関連事業を展開しています。

具体的な事業内容は、メガソーラー発電所の設計・運営管理、電力供給業務、送配電業務などです。

芝浦電力では、ニューガイアマンション・ニューガイアリルームに居住する個人を対象として、電力供給サービスを実施しています。

ニューガイアマンション・ニューガイアリルームは、芝浦電気と同じ、芝浦グループに属する株式会社ニューガイアにより供給されている賃貸住宅です。

全世帯に個別に電力を供給できる太陽光発電システムを搭載しているため、発電した電気を家で使用したり、電力会社に売却したりできます。

また、事業者向けの電力供給サービスも実施しており、事業所の規模や設備によって、特別高圧・高圧・低圧が選択可能です。

さらに芝浦電気では、再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)が満了する人を対象として、余剰電力の買取サービスを実施しています。

このサービスにおける余剰電力買取単価は税込30円/kWhとなっており、ニューガイア管理物件の入居と、電気とセットでの契約が利用条件になっています。芝浦電気の契約発電所は、以下の5つです。

    <芝浦電気の契約発電所>

  • 九州ソーラーファーム3 川副発電所
  • 九州ソーラーファーム13 願成寺発電所
  • 九州ソーラーファーム19 川崎発電所
  • 九州ソーラーファーム26 飯塚大分発電所
  • 九州ソーラーファーム31 東山発電所

芝浦電力の料金プラン

芝浦電気の料金プランは、個人を対象とするプランと、事業者を対象とするプランの2種類です。芝浦電力は福岡県に本社を置く企業であり、九州電力エリアを主要なサービス対象地域としています。

しかし一部のプランでは、九州電力エリア以外に、四国電力エリアや東京電力エリアも対象となっています。

芝浦電力の個人向け料金プラン

芝浦電気が提供している個人向けの電力サービスは、ニューガイアマンションの入居者を対象としたものと、ニューガイアリルームを対象にしたものの2種類です。そのため、これらの賃貸物件に入居している人以外は、利用できません。

また、太陽光余剰電力買取サービスを利用する場合は、これらの電力サービスとのセット契約が必須となっています。

ニューガイアマンションの入居者向け料金プラン

ニューガイアマンションに入居している人を対象とした電力サービスは、九州電力エリアと東京電力エリアで提供されています。

九州電力エリアでは、時間帯、平日と祝日、季節によって異なる電気料金が設定されています。一方、東京電力エリアの電気量料金設定は、時間帯の違いのみです。いずれのプランもニューガイアマンションのオール電化住宅に対応した料金設定となっています。

【ニューガイアマンションの入居者向け料金プラン (九州電力エリア)】
区分 単位 料金単価(税込) 九州電力との比較
(電化でナイト・セレクト)
2024年4月現在
季時別電灯 基本料金 契約電力:10kW以下 1契約 1,888.00円
契約電力:11kW~14kW 1契約 4,758.00円
契約電力:15kW~ 1kW 573.00円 0.2%OFF
電力量料金 平日昼間
(8:00~22:00)
夏・冬 1kWh 27.00円 2.3%OFF
春・秋 1kWh 24.00円 3.0%OFF
休日昼間
(8:00~22:00)
夏・冬 1kWh 22.00円
春・秋 1kWh 18.00円 3.3%OFF
夜間 1kWh 14.00円 4.0%OFF
【ニューガイアマンションの入居者向け料金プラン (東京電力エリア)】
区分 単位 料金単価(税込) 東京電力との比較
(スマートライフLプラン)
2024年4月現在
季時別電灯 基本料金 契約電力:6kVA 1契約 1,850.00円 1.1%OFF
契約電力:8kVA 1契約 2,450.00円 1.8%OFF
契約電力:10kVA 1kW 3,080.00円 1.2%OFF
電力量料金 昼間(6:00~25:00) 1kWh 33.00円 7.7%OFF
夜間(25:00~6:00) 1kWh 25.00円 10.3%OFF

ニューガイアリルームの入居者向け料金プラン

ニューガイアマンションに入居している人を対象とした電力サービスは、九州電力エリアのみで提供されています。

「スマイルサポートA」と「スマイルサポートB」の2つのプランがありますが、どちらも時間帯や季節による料金の変動はありません。

【ニューガイアリルームの入居者向け料金プラン 】
区分 単位 料金単位
スマイルサポートB 基本料金 30アンペア契約 1契約 948.00円
40アンペア契約 1契約 1,264.00円
50アンペア契約 1契約 1,581.00円
60アンペア契約 1契約 1,897.00円
電力量料金 最初の120kWh以下 1kWh 18.00円
121kWh超過300kWhまで 1kWh 23.00円
301kWh以上 1kWh 25.00円
スマイルサポートC 基本料金 6kVA~50kVAまで 1kVA 316.00円
電力量料金 最初の120kWh以下 1kWh 18.00円
121kWh超過300kWhまで 1kWh 23.00円
301kWh以上 1kWh 25.00円

芝浦電力の事業者向け料金プラン

芝浦電力では、事業者向けの電力サービスとして「特別高圧/高圧」と「低圧」のプランを提供しています。「特別高圧・高圧」は、ビルや大規模工場、学校、病院、ホテルなどを対象としたプランです。

「低圧」は、店舗や工場などの小規模事業者を対象にしており、電灯100Vプランの「アシストビジネス」、動力200Vプランの「アシストビジネス動力」の2種類が存在します。事業者向けプランの対象地域は、離島を除く九州電力エリア・中国電力エリアです。

事業者向けのプランには、固定の料金設定がありません。過去1年分の電気料金明細をもとに電気料金削減シミュレーションを作成し、オーダーメイドの電気プランが提案されます。

また、実質CO2排出量0プランに切り替えることによって、電気の脱炭素化も実現可能です。

契約後もアフターフォローが実施され、半年ごとに削減効果の検証、改善案の提案が行われます。また、専用のお客様ページからは、30分ごとの電気使用量の確認や、請求書のダウンロードが可能です。

芝浦電力のメリットと良い口コミ・評判

次は、芝浦電力についての良い口コミ・評判から、その電力サービスのメリットについて確認していきましょう。

具体的なメリットが把握できていれば、ほかの電力サービスと比較がしやすくなり、自身にとってより適切なサービスが選択できるようになります。芝浦電力については、以下のような良い口コミ・評判が見られました。

    <芝浦電力のメリットと良い口コミ・評判>

  • オール電化住宅に適した料金設定で電気代を削減できる
  • 余剰電力の買取サービスを利用できる
  • オーダーメイドのプランを提案してもらえる(事業者)

それぞれを具体的に見ていきましょう

オール電化住宅に適した料金設定で電気代を削減できる

芝浦電力の個人向け電力サービスは、ニューガイアマンション・ニューガイアリルームの入居者のみを対象としています。とくにニューガイアマンションは、オール電化物件に合わせた料金設定が特徴です。

一般的な非オール電化住宅向けのプランを利用する場合に比べて、効率的な電力利用・電気代の削減が期待できます。

また、サービスが提供されているエリアの管轄である九州電力の「電化でナイト・セレクト」、東京電力の「スマートライフLプラン」といったオール電化住宅向けのプランと比較しても、多くのケースで電気代の削減が可能です。

とくに東京エリアでは、電気量料金が安めに設定されているので、電気を多く利用すればするほどお得幅が大きくなります。

余剰電力の買取サービスを利用できる

九州エリアや東京エリアで運営されているニューガイアマンションには、太陽光発電設備が設置されており、発電した電気の利用や販売が可能です。

太陽光発電設備自体は、芝浦電力の電力サービスと契約していなくても利用できます。しかし、余剰電力の買取サービスは、電力サービスとセットでの契約が必須です。

国による固定価格買取制度(FIT)は、太陽光発電設備の設置から10年間で満了します。そのため、ニューガイアマンションで長期的に生活する予定がある人は、余剰電力の買取サービスを利用することになる可能性が高いでしょう。

また、入居するタイミングによっては、固定価格買取制度(FIT)がすぐに満了したり、すでに満了していたりする場合もあるでしょう。

そういったケースでは、余剰電力の買取サービスが利用できる芝浦電力と契約するメリットは、より大きくなります。

オーダーメイドのプランを提案してもらえる(事業者)

芝浦電力の事業者向け電力サービスは、固定の料金を設けておらず、それぞれの顧客に合わせたオーダーメイドのプランを作成・提案しています。

過去1年の電力料金を参考にして、電気料金を削減するためのシミュレーションを行うので、高いコスト削減効果が期待できます。

半年ごとの削減効果検証、改善案の提案といったアフターフォローも充実しているので、長期的な視点で見た場合も安心です。

実質CO2排出量0プランへの切り替えも可能なので、電気料金だけでなく、環境負荷の削減を重視している事業者にとっても大きなメリットがあります。

芝浦電力の注意点と悪い口コミ・評判

次は、芝浦電力についての悪い口コミ・評判から、その電力サービスのデメリットや注意点について確認していきましょう。すべての電力サービスには必ず良い面と悪い面があるため、一面的な見方だけで正確な評価はできません。

悪い面にもしっかり目を向け、それが自身にどの程度影響力を持つかを考えることが大切です。芝浦電力については、以下のような悪い口コミ・評判が見られました。

    <芝浦電力の注意点と悪い口コミ・評判>

  • ニューガイアマンション・ニューガイアリルームに入居していなければ利用できない
  • 利用状況次第ではあまり電気代が削減できない可能性がある
  • 電気代削減以外のメリットはあまり多くない
  • サービスを利用できるエリアが限定的

それぞれを具体的に見ていきましょう

ニューガイアマンション・ニューガイアリルームに入居していなければ利用できない

芝浦電力の個人向け電力サービスは、利用できるのがニューガイアマンション・ニューガイアリルームの入居者のみと、極めて限定的です。

新電力サービスのなかには、対象者や対象地域が限定的なものも多く存在しますが、芝浦電力を利用できる人はあまり多くありません。

そのため、芝浦電力は「電力サービスの乗り換え候補」というよりは「ニューガイアマンション・ニューガイアリルームに入居している人が選択できるオプションの1つ」と考えたほうが良いでしょう。

電力サービスを利用するために、ニューガイアマンションやニューガイアリルームに入居するのはさすがに本末転倒なので、多くの人にとってはそもそも乗り換えの選択肢に入らないかもしれません。

利用状況次第ではあまり電気代が削減できない可能性がある

芝浦電力の電力サービスにおける電気代の削減効果は、プランや電力利用状況によって異なります。

新電力サービスのなかには、基本料金0円など、明確かつ効果が大きなお得さをアピールポイントとしているものもあります。そういったサービスに比べると、電気代削減効果があまり感じられない場合もあるでしょう。

具体例を挙げると、ニューガイアマンションの九州電力エリアでは、いずれの契約電力の場合でも、基本料金の値引き率はあまり大きくありません。

電力量料金についても、夏・冬の平日昼間は、むしろ九州電力の対応するプランより電気代が高くなってしまいます。

そのため、自身が電気を多く使う時期や時間帯をしっかり考慮したうえで、どの程度お得になるかを判断しなければいけません。

電気代削減以外のメリットはあまり多くない

芝浦電力の個人向け電力サービスは、対象となる住宅サービスに合わせた、安価な料金設定がアピールポイントです。それ以外のメリットは、セットで契約できる余剰電力の買取サービスだけとなっています。

この余剰電力の買取サービスは、基本的にニューガイアマンションの入居者のみが対象となっており、固定価格買取制度(FIT)の満了後でなければ利用できません。

そのため、ニューガイアリルームに入居している人や、ニューガイアマンションで固定価格買取制度(FIT)満了まで入居しない予定の人には、あまりメリットが感じられないかもしれません。

新電力サービスのなかには、契約することによってさまざまな用途で使えるポイントが付与されるものや、関連するガスなどのサービスに割引が適用されるものなど、付帯特典が充実しているものが多く見られます。

また、特定のエリアでのみ提供されている電力サービスでは、地域への貢献が可能な点をメリットとしているケースも少なくありません。

電気代だけでなく、総合的なメリットを比較した場合、芝浦電力への乗り換えが最適な選択肢とはならない可能性もあるでしょう。

サービスを利用できるエリアが限定的

芝浦電力の個人向けサービスが利用できるのは、ニューガイアマンションの場合は九州電力エリアと東京電力エリア、ニューガイアリルームの場合は九州電力エリアのみです。

これらの物件が該当エリアにしか存在しないので、仮にほかのエリアで引っ越しをともなう電力サービスの乗り換えを検討していたとしても、芝浦電力は候補にならないでしょう。

一方、事業者向けのプランの対象地域は、離島を除く九州電力エリア・中国電力エリアのみを対象地域としています。

こちらは入居物件の制限がないため、実質的な間口は個人向けより大きめですが、それでも利用可能な地域はあまり広くありません。

当該地域に住んでいた場合でも、より地域性の高い電力サービスや、日本全国を対象とする大規模なサービスのほうがメリットが大きい可能性があるので、乗り換えの際は慎重な検討が必要です。

芝浦電力がおすすめの人

次は、ここまで解説してきた内容をもとに、芝浦電力がどんな人におすすめなのかを解説します。とくに個人向けの電力サービスは、利用できる人が限定的です。

以下の内容は、おすすめの条件ではなく、実質的な前提条件だと考えても良いかもしれません。芝浦電力の利用がおすすめなのは、以下の条件に当てはまる人です。

    <芝浦電力の利用がおすすめの人>

  • ニューガイアマンション・ニューガイアリルームに入居しており、電気代を削減したい人
  • ニューガイアマンションで長期的に暮らす予定のある人
  • 九州・四国エリアで節電や電気代削減を考えている事業者

それぞれを具体的に見ていきましょう。

ニューガイアマンション・ニューガイアリルームで電気代を削減したい人

芝浦電力の提供する個人向け電力サービスは、ニューガイアマンションとニューガイアリルームの入居者のみを対象としています。まずおすすめの条件として挙げられるのは、これらの物件に現在入居しており、電気料金を削減したいと考えている人です。

また、これからニューガイアマンション・ニューガイアリルームへの入居を検討している人にとっても、芝浦電力は契約する電力サービスの有力な候補になるでしょう。

賃貸物件の運営と電力サービスの提供を同じグループの企業が行っているので、信頼性が高く、わからない点の相談もしやすくなります。

ニューガイアマンションで長期的に暮らす予定のある人

芝浦電力を利用する大きなメリットの1つは、ニューガイアマンションにおいて、電力サービスとセットで契約できる余剰電力の買取サービスです。

この余剰電力買取サービスは、固定価格買取制度(FIT)の満了後に利用可能になります。太陽光発電の設置から10年経過しても、ニューガイアマンションで暮らす予定のある人は、メリットを最大限に享受できます。

入居タイミングによっては、このメリットがしばらく発揮されない場合もありますが、芝浦電力と契約していても、固定価格買取制度(FIT)の売却金額などに変化は生じません。

そのため、電気料金の削減効果をメインのメリットとして捉え、将来的な乗り換えの手間を省くために、少し早めに契約しておくのも良いでしょう。

九州・四国エリアで節電や電気代削減を考えている事業者

芝浦電力の事業者向け電力サービスでは、それぞれの事業者に合ったオーダーメイドのプランが提案されます。そのため、電気代の高騰への対処が難しいと感じている事業者や、カーボンニュートラルの電気利用に取り組みたいけれど方法がわからない事業者の人は、独自のプランを提案してもらえる芝浦電力の利用がおすすめです。

芝浦電力のお申し込み方法

ニューガイアマンション・ニューガイアリルームに入居している人は、ホームページ上の専用フォームから申し込みできます。

申し込みの際に入力が必要な情報は、名前、メールアドレス、電話番号、電気の使用場所(マンション名/号室)、使用開始希望日などです。また、電気代の支払い方法を、クレジットカードと口座振替の2種類から選択可能です。

事業者が申し込む際は、まずホームページから問い合わせを行います。その後に、過去1年分の電気料金明細を提出すると、電気料金削減シミュレーションが作成され、担当者が直接訪問しての提案が行われます。

提案内容に納得した場合は電気需給契約の申込書を提出し、供給開始の1ヶ月前を目処に電気需給契約を締結すれば、一連の申し込み手続きは終了です。

電力の供給開始には3~4ヶ月程度かかりますが、電力を供給する施設によって要する時間が異なります。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 芝浦電力が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

芝浦電力が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。

ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、芝浦電力が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。

ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。

例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。

ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。

このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

芝浦電力は、メガソーラー事業を展開する芝浦グループの一部であり、同グループに属する株式会社ニューガイアの賃貸物件、ニューガイアマンション・ニューガイアリルームの入居者を対象に電力を供給しています。

また、九州電力エリア、中国電力エリアの事業者に対しても、それぞれの電力利用料を考慮して作成した、オーダーメイドの電気プランを提案しています。

ニューガイアマンションに入居している人は、電力サービスの契約とセットで、余剰電力の買取サービスも利用可能です。

余剰電力買取サービスは、固定価格買取制度(FIT)の満了後に利用可能になるので、長期的に入居する予定がある人はとくにメリットが大きくなります。

ニューガイアマンション自体がオール電化設備を備えており、芝浦電力は自社グループの所有する5つの太陽光発電所と契約して電力を調達しているので、環境負荷を減らしやすくなっています。エコフレンドリーな電気利用を始めたい人は、ぜひ乗り換えを検討してみてください。

電気料金データベース【芝浦電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

芝浦電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて芝浦電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
アシストビジネスB(中国エリア) 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、兵庫県の一部、香川県の一部、 愛媛県の一部 中国電力管内管内 「アシストビジネスB(中国エリア)」の分析ページへ
従量電灯B(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「従量電灯B(九州エリア)」の分析ページへ
従量電灯C(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「従量電灯C(九州エリア)」の分析ページへ
アシストビジネスA(中国エリア) 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、兵庫県の一部、香川県の一部、 愛媛県の一部 中国電力管内管内 「アシストビジネスA(中国エリア)」の分析ページへ
アシストビジネスB(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「アシストビジネスB(九州エリア)」の分析ページへ
アシストビジネスC(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「アシストビジネスC(九州エリア)」の分析ページへ
スマイルサポートB(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「スマイルサポートB(九州エリア)」の分析ページへ
スマイルサポートC(九州エリア) 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く 九州電力管内管内 「スマイルサポートC(九州エリア)」の分析ページへ
従量電灯A(中国エリア) 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、兵庫県の一部、香川県の一部、 愛媛県の一部 中国電力管内管内 「従量電灯A(中国エリア)」の分析ページへ
従量電灯B(中国エリア) 鳥取県、島根県、岡山県、広島県、山口県、兵庫県の一部、香川県の一部、 愛媛県の一部 中国電力管内管内 「従量電灯B(中国エリア)」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
アシストビジネスB(中国エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 221,329円/年 267,049円/年
従量電灯B(九州エリア) 60,595円/年 106,944円/年 122,410円/年 131,399円/年 143,868円/年 173,832円/年
従量電灯C(九州エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 148,282円/年 175,978円/年
アシストビジネスA(中国エリア) 89,832円/年 162,476円/年 182,458円/年 197,445円/年 212,432円/年 262,388円/年
アシストビジネスB(九州エリア) 62,360円/年 110,127円/年 125,917円/年 135,198円/年 147,894円/年 178,830円/年
アシストビジネスC(九州エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 152,310円/年 180,966円/年
スマイルサポートB(九州エリア) 62,136円/年 108,768円/年 124,572円/年 133,572円/年 146,364円/年 176,364円/年
スマイルサポートC(九州エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 146,352円/年 176,352円/年
従量電灯A(中国エリア) 58,793円/年 108,728円/年 122,615円/年 133,030円/年 143,444円/年 178,160円/年
従量電灯B(中国エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 154,889円/年 185,513円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
アシストビジネスB(中国エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
従量電灯B(九州エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
従量電灯C(九州エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
アシストビジネスA(中国エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
アシストビジネスB(九州エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
アシストビジネスC(九州エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
スマイルサポートB(九州エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
スマイルサポートC(九州エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
従量電灯A(中国エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
従量電灯B(中国エリア)
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、芝浦電力の公式HPをご確認ください。
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エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

おすすめガス会社用アイコン 編集部おすすめのガス会社
個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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