朝日ガスでんきとは?電力会社の基本情報や乗り換えのメリット・注意点などをご紹介!

  • 更新日:2025/01/15

電力会社の乗り換え先を探すなか、朝日ガスでんきに目が留まった人もいらっしゃるのではないでしょうか。しかし、社名を見る限りガス会社のようでもあり、本当に電気の契約を結べるのか、少し不安に思う部分もあるはずです。

そこで今回は、朝日ガスでんきをとりあげ、会社の概要や料金プラン、乗り換え時のメリット・注意点など、事前に知っておきたい基本情報をご紹介するので、ぜひお役立てください。

目次

朝日ガスでんきとは

朝日ガスでんきとは、サービス名からもわかるとおり、ガス会社が行っている電気の小売りサービスです。運営会社の情報は、以下のとおりです。

【朝日ガスでんきの概要表】
商号 朝日ガスエナジー株式会社
創業 昭和37年4月23日
本社所在地 三重県四日市市西坂部町4789-2
資本金 1億4,500万円
代表者 森 明
グループ従業員数 220名
社員平均年齢 35歳
事業所 [支店] 名古屋、四日市、松阪
[営業所] 名古屋西、桑員、鈴鹿、津、伊勢、伊賀、富山
[ガスセンター] 四日市、鈴鹿、松阪
[LNGサテライト] 松阪、多気
[SS・車検場] オアシス坂部、車検の速太郎四日市店
オアシスミルクロード宿野、車検の速太郎菰野店
事業内容
  • LPガス・天然ガスの販売
    ※家庭用、商業用、工業用、営農用、自動車用
  • 産業用ガス(窒素、酸素、炭酸、アルゴン、ヘリウム、アセチレン等)の販売
    ※食品用、医療用、半導体用、溶接用、切断用等
  • 電力の販売
  • 石油製品(ガソリン、軽油、灯油、重油等)の販売
  • ガス機器及び住宅設備機器の販売・施工
  • ガス空調システムの販売・施工
  • ガス発電システムの販売・施工
  • 太陽光発電システムの販売及び設計・施工
  • ガス・給排水衛生・電気・空調・防消火設備機器の販売及び工事設計・施工
  • 上下水道排水設備工事
  • リフォームの提案及び設計・施工
  • 自動車車検・点検・整備、自動車販売、自動車保険
  • コインランドリー代理店
  • 電気通信サービスの販売・提供
  • 生活関連商品の販売
事業許可
  • 高圧ガス製造業/三重指令商第8号の4
  • 液化石油ガス販売事業/中部経済産業局 53A0018(事業者証:PDF 184KB)
  • 保安機関認定/中部近畿産業保安監督部 第53A0031UA-(4)号
  • 小売電気事業/A0526
  • 建設業/三重県知事(特-3)第546号 電気工事、管工事
  • 建設業/三重県知事(般-3)第546号 土木工事、建設工事
  • 四日市市・鈴鹿市・菰野町・名張市 給水装置工事指定事業者
  • 四日市市・鈴鹿市・菰野町・名張市 下水道排水設備工事指定事業者
  • 宅地建物取引業者/三重県知事免許(1) 第3255号

朝日ガスでんきを運営しているのは、三重県四日市市にある「朝日ガスエナジー株式会社」です。会社は昭和37年の創業であり、三重県内で長い歴史を刻んでいます。組織としてすでに大きく成長しており、資本金は1億4,500万円、グループ従業員数は220名にまでなっています。

会社の基本情報のなかで特徴的なのは、多種多様な事業内容です。LPガス・天然ガスや産業用ガスの販売をはじめ、電気の小売り、上下水道設備工事、リフォームの提案及び設計・施工など、さまざまな事業を手掛けています。

そのため、小売電気事業や建設業の許可など、取得している事業許可も多岐にわたります。ただのガス会社に留まらず、さまざまな一面を持っていることは、基本情報として要チェックです。

企業理念について

朝日ガスエナジーの企業理念は、会社で取り扱うさまざまなエネルギーの長所を組み合わせ、蓄積した技術とノウハウを活かして最適なソリューションを提供することです。会社が取り扱っているエネルギーは、以下のとおりです。

    <会社が取り扱っているエネルギー>

  • LNG
  • LPG
  • 産業ガス
  • 電気

あわせて、会社が取り扱う基本的なエネルギーであるガスを通じ、SDGsへの貢献や、脱炭素社会に向けての社会的責任を果たすことも、企業理念に含まれています。

朝日ガスでんきの料金プラン

朝日ガスでんきの電気料金プランについて

朝日ガスでんきの料金プランには、以下の3種類があります。

    <朝日ガスでんきの料金プラン>

  • 従量電灯B
  • 従量電灯C
  • 低圧電力

料金プランの仕組みや電気代の単価がそれぞれで異なるため、詳細は確認が必要です。それぞれの料金プランについて、以下で個別にご紹介します。

従量電灯B

朝日ガスでんきの従量電灯Bは、以下の条件で利用する料金プランです。

    <従量電灯Bの利用条件>

  • 電灯または小型機器を使用
  • 契約電流が10A以上、60A以下

電気を契約する目的には、電灯や小型機器の使用が挙がっています。どちらも一般家庭で使用するものであり、電気を契約する目的に関して難しいところはありません。契約電流は10〜60Aの範囲で選べるため、最適な条件を選びやすいでしょう。

ただし、契約電流は10A、15A、20Aなど、会社側で用意している選択肢のなかで選ぶ仕組みです。11Aや12Aなど、任意のアンペア数を自由に選べるわけではないため、注意が必要です。会社側で用意している選択肢のなかなら、利用者のほうでお好きなものを選べます。

料金表は、以下のとおりです。

【基本料金】
契約電流 単価
10A 297.00円
15A 446.00円
20A 594.00円
30A 891.00円
40A 1,188.00円
50A 1,485.00円
60A 1,782.00円
【電力量料金(1kWhあたり)】
使用電力量 単価
350kWhまで 23.65円
350kWh超 27.65円

従量電灯C

朝日ガスでんきの従量電灯Cは、以下の条件で利用できます。

    <従量電灯Cの利用条件>

  • 電灯または小型機器を使用
  • 契約容量が6kVA以上、50kVA未満

電気を契約する目的が電灯または小型機器の使用となっている部分は、従量電灯Bと同じですが、もう1つの条件が契約容量に変わっています。具体的な条件は「6kVA以上、50kVA未満」とされているため、基準を満たすかどうか、申し込みの前によく確認したいところです。

契約容量は、契約主開閉器の定格電流にもとづいて決める仕組みであり、契約主開閉器をあらかじめ設定しなくてはなりません。ただし、同じ仕組みの契約で電気の供給をすでに受けている場合は、申し込み時点での条件をもとに、契約容量が決められます。

料金表は、以下のとおりです。

【従量電灯Cの料金】
基本料金(1kVAあたり) 297.00円
電力量料金
(1kWhあたり)
350kWhまで 24.68円
350kWh超 26.73円

上記の基本料金は、あくまで契約容量1kVA単位の単価であり、一律で297.00円となるわけではありません。契約容量が大きくなるほど基本料金が高くなるため、仕組みを間違えないように注意が必要です。

低圧電力

朝日ガスでんきの低圧電力は、以下の条件で利用できます。

    <低圧電力の利用条件>

  • 動力を使用
  • 契約電力が50kW未満
  • 1ヶ所で従量電灯とあわせて契約するなら、契約電流(10Aを1kWとみなす)または契約容量(1kVAを1kWとみなす)と契約電力との合計が50kW未満

特徴は、まず電気を契約する目的が、動力の使用に変わっていることです。電灯や小型機器の使用では契約できないため、一般家庭向きとはいえません。もう1つの基準は契約電力で、基準値は50kW未満です。

さらに、同じ場所で従量電灯とあわせて契約するときの条件も、別途定まっています。ただし、利用者のほうで特別に希望があり、一般送配電事業者からも問題ないとみなされた場合、3番目の条件に関しては基準を満たさなくとも契約できる場合があります。

このように、低圧電力は従量電灯B・Cとの違いが多いため、申し込むときは概要をより詳細に調べておくことが大事です。なお、契約電力は契約主開閉器の定格電流にもとづいて決める仕組みで、契約主開閉器の事前設定が同じく必要です。すでに同条件で電気の供給を受けているなら、申し込みの時点での契約電力を基準にできます。

料金表は、以下のとおりです。

【低圧電力の料金】
基本料金(契約電力1kWあたり) 1,000.00円
電力量料金(1kWhあたり) 15.57円

従量電灯Cと同じく、基本料金が具体的にいくらとなるかは、契約電力次第です。数値が大きくなるほど、基本料金は高くなります。単価が1,000.00円と比較的高いため、計算の仕組みを間違えないように注意が必要です。

電気代を計算するときのポイント

上記3種類のいずれの料金プランも、基本料金と電力量料金のほかに、以下の費用が関係します。

    <電気代に含まれる費用>

  • 燃料費調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

燃料費調整額は、発電にかかる燃料費などの変動額を電気代に反映する費用です。朝日ガスでんきでは、電力量料金の算定で以下のように使用されます。

【平均燃料価格の条件と燃料費調整額の扱い】
平均燃料価格の条件 燃料費調整額の扱い
45,900 円を下回る 電力量料金から燃料費調整額を差し引く
45,900 円を上回る 電力量料金に燃料費調整額を加える

平均燃料価格は、一定ではありません。規定の方法で算定された平均燃料価格に応じて、燃料費調整額の扱いが変わります。一律で加算額となるわけではなく、計算の仕組みや平均燃料額の変動には注意したいところです。

一方の再生可能エネルギー発電促進賦課金は、従来の火力発電などと異なる、太陽光発電などの普及を後押しするための費用です。こちらは一律で加算金となり、規定の方法で計算された金額が毎月追加されます。

いずれの料金プランを選んでも、上記2種類の費用が関係するため、乗り換え後の電気代を試算するときは、忘れずに計算へと含めておく必要があります。

高圧・特別高圧の料金プランはある?

電気を使用するのは、一般家庭や小規模な事業所だけではありません。大型の工場や商業施設でも変わらず必要であり、使用規模の大きさから、電圧は高圧や特別高圧となるケースが多いです。

そのため、電力会社では法人向けの高圧・特別高圧の契約がよく用意されていますが、朝日ガスでんきでは、新規の申し込みを現在受け付けていません。今後、高圧・特別高圧の申し込みについても相談できるようになる可能性はありますが、現段階での申し込みは難しいため、注意が必要です。

朝日ガスでんきのメリットと良い口コミ・評判

朝日ガスでんきのメリットと良い口コミ・評判

朝日ガスでんきのメリットには、以下のものがあります。

    <朝日ガスでんきのメリット>

  • 電気の使用環境が変わらない
  • 請求金額を確認できる会員サイトがある
  • 電力会社とガス会社の一本化が可能
  • 同じ会社で別分野のサービスも利用できる

いずれも朝日ガスでんきの魅力となるポイントなので、詳細は事前に確認したいところです。それぞれのメリットを以下で個別にご紹介します。

電気の使用環境が変わらない

朝日ガスでんきへの乗り換えで変わるのは、以下の2点のみです。

    <朝日ガスでんきへの乗り換えで変わる点>

  • 料金プランの条件
  • 電気代の支払先

電気を使用するための料金プランは、先述の従量電灯Bなどの電気代の支払先が朝日ガスエナジーに変わるのが主な違いであり、電気の使用環境自体は変わりません。

電気の供給や保安体制に違いはなく、停電が増えるリスクなどもとくにありません。検針を行う会社も、従来のとおり中部電力ミライズ株式会社です。電気代の単価や支払先が変わる以外、とくに目立った変化はないため、利用者としては安心です。

請求金額を確認できる会員サイトがある

朝日ガスでんきの請求金額は、会員サイト上で確認可能です。そのため、紙の検針票やお知らせをその都度確認する必要がありません。また、確認できる電気代は最新の1ヶ月分だけに留まらないため、過去の検針票やお知らせなどを自分で保管しなくても良くなります。

さらに、会員サイトでは、以下の対応も可能です。

    <会員サイトでできること>

  • 電気の使用状況に関するグラフや表の提示
  • 電気の使用傾向に関する分析レポートの提示
  • さまざまな料金プランを比較検討するシミュレーション

電気の使用状況をグラフや表にしたり、分析レポートを提示したりできるため、自分で過去のデータをまとめなくとも、電気の使用状況をしっかり把握できます。さらに、料金プランの比較検討向けのシミュレーションもでき、よりお得な料金プランを調べられます。

電力会社とガス会社の一本化が可能

朝日ガスでんきは、ガス会社が運営する電気の小売りサービスであり、同じ会社でガスの契約も可能です。両方を朝日ガスエナジーで契約すれば、同じ会社から電気とガスの供給を受ける形となり、管理の手間を省けます。

同じ会社で別分野のサービスも利用できる

先述のとおり、朝日ガスエナジーはさまざまな事業を展開しており、利用できるサービスは、電気やガスの供給だけに留まりません。同じ会社で、以下のようなサービスも行っています。

    <朝日ガスエナジーが展開しているサービス>

  • 自動車の給油、整備、立会い車検、販売
  • コンロ、給湯器、衣類乾燥機などの販売
  • 住宅のリフォーム・リノベーションの提案

同じ会社にさまざまなことを頼めるため、別の会社を探す手間が省けます。なお、自動車の給油や整備などは、朝日ガスエナジーが運営している一部のサービスステーションで依頼できるなど、窓口はそれぞれで異なる場合があるためご注意ください。

朝日ガスでんきの注意点と悪い口コミ・評判

朝日ガスでんきの注意点と悪い口コミ・評判

朝日ガスでんきの注意点には、以下のものが挙げられます。

    <朝日ガスでんきの注意点>

  • 申し込み可能な地域が限定的
  • 乗り換えに適した料金プランの目安がある
  • 申し込み窓口が電話のみ
  • 一部の問い合わせは別の会社へ行う必要がある

それぞれの注意点を押さえていないと、朝日ガスでんきの利用がお得かどうかを正しく判断できません。事前に押さえたいそれぞれのポイントについて、以下で見ていきましょう。

申し込み可能な地域が限定的

電力自由化により、現在は遠方の電力会社でも利用できる場合があります。しかし、朝日ガスでんきに申し込めるのは、以下の5県に限定されています。

    <朝日ガスでんきに申し込める地域>

  • 三重県
  • 愛知県
  • 岐阜県
  • 長野県
  • 静岡県(富士川以西)

静岡県では、富士川以西の地域に限られており、県の全域で申し込めるわけではない点に注意が必要です。また、上記5県に該当する地域でも、離島は対象外です。このように、朝日ガスでんきは全国どこからでも利用できるサービスではないため、申し込みにあたっては、エリアに問題がないかをまず確認する必要があります。

乗り換えに適した料金プランの目安がある

朝日ガスでんきへの乗り換えは、中部電力ミライズ株式会社の以下の料金プランを現在契約している人が対象とされます。

    <乗り換えに適した料金プラン>

  • 従量電灯B
  • 従量電灯C
  • おとくプラン
  • とくとくプラン
  • 低圧電力
  • ビジとくプラン契約

また、上記プランに相当するものも対象に含まれます。プランに関する条件が合わないと、朝日ガスでんきへの乗り換えは難しい場合があります。現在契約中のプランが上記のものに当てはまらないときは、事前に一度問い合わせるのがおすすめです。

申し込み窓口が電話のみ

近年、申し込みの手続きはWEBフォームで行えることが多いものの、後述するように、朝日ガスでんきの申し込み窓口は電話のみです。そのため、以下の点には注意が必要です。

    <注意点>

  • 受付時間
  • 連絡内容
  • 言い間違いや聞き間違い

WEBフォームは基本的に時間帯を問わず利用できますが、電話は受付時間が決まっているケースが多いです。また、その場で担当者と会話する形となるため、連絡内容もある程度は事前に考えておくほうがスムーズです。

さらに、電話は連絡内容が文字に残らないため、伝達ミスのリスクが高くなります。WEBフォームに比べてやや不便な点が目立ちますが、朝日ガスでんきの利用を希望するなら、一度は電話をかける必要があるため注意が必要です。

一部の問い合わせは別の会社へ行う必要がある

朝日ガスでんきに乗り換えたら、電気に関する問い合わせ先は基本的に朝日ガスエナジーとなります。しかし、一部の内容では別の会社が問い合わせ先となります。

【問い合わせ先】
問い合わせの内容 問い合わせ先
停電や、電柱・電線・メーター等に関するもの 該当地域を担当する中部電力の営業所
屋内電気設備に関するもの
  • 配線やコンセントなどのトラブルはハウスメーカーや電気設備業者
  • 家電製品は購入店やメーカー

電気に関する内容なら、どんなことでも朝日ガスエナジーに問い合わせできるわけではないため、内容に応じて上記の問い合わせ先も適宜ご活用ください。

朝日ガスでんきがおすすめの人

朝日ガスでんきがおすすめの人

朝日ガスでんきは、以下の人におすすめです。

    <朝日ガスでんきがおすすめの人>

  • 規定の供給エリア内で電気を使いたい人
  • 利用する会社をできるだけ統一したい人

それぞれの人になぜおすすめなのか、理由を以下でご紹介します。

規定の供給エリア内で電気を使いたい人

先述のとおり、朝日ガスでんきは三重県や愛知県、岐阜県など、規定のエリアでしか利用できません。該当エリア内で電気を使用することは、申し込みにあたっての前提です。この点を押さえている人なら、エリア面に関しては基本的に問題がないため、申し込みをおすすめできます。なお、現在契約している料金プランが、目安の料金プランに該当するかどうかも、あわせて要チェックです。

利用する会社をできるだけ統一したい人

朝日ガスでんきは、運営会社が電気の小売りだけに留まらず、さまざまな事業を手掛けている点が特徴的です。ガスの契約をはじめ、車や住宅に関するサービスも、同じ会社で頼めることがあります。

朝日ガスでんきを選んでいれば、同じ会社にさまざまなことを頼めるため、何か困りごとがあるたびに別の会社を探す手間が省けます。この点から、利用する会社をできるだけ統一したい人にも、朝日ガスでんきはおすすめです。

朝日ガスでんきのお申し込み方法

朝日ガスでんきのお申し込み方法

先述のとおり、朝日ガスでんきの申し込みは電話で行います。流れは、以下のとおりです。

    <朝日ガスでんきのお申し込みの流れ>

  • 必要物を準備する
  • 朝日ガスエナジーの指定の番号まで連絡
  • 電気の利用希望を伝える

上記の流れを押さえていないと、申し込みの手続きがうまく進まず、後日に電話し直す形にもなりかねません。スムーズに手続きを終えるためにも、申し込みのポイントは要チェックです。詳細を以下で見ていきましょう。

必要物を準備する

朝日ガスでんきに申し込むときは、現在利用している電力会社の検針票が必要です。申し込みにあたって、以下の情報を伝えなくてはならないからです。

    <申し込みの際に必要な情報>

  • 現在の契約名義
  • 電気の使用場所
  • お客様番号
  • 日程
  • 地点番号
  • 契約種別
  • 契約電流または契約容量

いずれの情報も、電気を日頃使用するなかであまり気にする機会のないものです。そのため、申告を求められても、すぐには答えられないことが多いでしょう。そのうえ、申告内容には正確性が求められるため、上記の情報がすべて載っている現在の検針票を忘れずに用意したいところです。

なお、申し込みの方法が電話なので、聞かれたことはその場ですぐに答えなくてはなりません。WEBフォームの入力などと違い、質問事項を見てから資料を探し始めたのでは間に合わないため、検針票は申し込み前の段階で用意しておくことをおすすめします。

申し込みの窓口

申し込みの準備が整ったら、指定の番号まで連絡します。窓口に関する概要は、以下のとおりです。

【申し込みの窓口】
申し込み窓口 朝日ガスエナジーの企画マーケティング課
電話番号 059-332-2314
受付時間 月曜日~金曜日 9:00~17:00

申し込みの専用ダイヤルはとくになく、朝日ガスエナジーの企画マーケティング課まで連絡する形となっています。電話番号は「059-332-2314」であり、朝日ガスエナジーの代表番号とは異なります。朝日ガスエナジーのなかにも、問い合わせの内容や種別に応じて電話番号がいくつかあるため、連絡先を間違えないように注意が必要です。

あわせて、連絡先は一般の電話番号であり、フリーダイヤルにはなっていません。通話時間に応じて電話代がかかることも、電話をかける前に確認しておきたいポイントです。受付時間は平日の9~17時であり、それ以外の時間帯には応答できないため、連絡のタイミングにも気を配る必要があります。

申し込み後の流れ

朝日ガスでんきの申し込みが終わったあとは、以下の流れで乗り換えの手続きが進みます。

    <申し込み後の流れ>

  • 電気の使用契約を結ぶ
  • 朝日ガスエナジー側で切り替えの手続きを実施
  • 必要に応じてスマートメーターへの交換を実施
  • 電力会社の切り替え完了により供給開始

申し込みのあとは、朝日ガスエナジーと電気の使用に関する契約を結びます。契約完了後は、朝日ガスエナジー側で切り替えの手続きを進めていくため、利用者側で行うことはとくにありません。

スマートメーターが設置されていない場合、交換作業が必要ですが、原則として無償で実施されるため心配は不要です。スマートメーターの交換など、必要な作業がすべて終われば、朝日ガスでんきから電気の供給を受けられます。なお、スマートメーターがすでに設置されているなら、原則として新たな工事は不要であり、乗り換えがよりスムーズです。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 朝日ガスでんきが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

朝日ガスでんきが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、朝日ガスでんきが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

朝日ガスでんきは、三重県四日市市にあるガス会社「朝日ガスエナジー」が運営する電気の小売りサービスです。料金プランは合計3種類あり、現時点で高圧・特別高圧の新規契約は受け付けていません。

乗り換えのメリットは、電気の使用環境が変わらなかったり、月々の請求金額を会員サイトで確認できたりすることです。一方、申し込める地域が限定的なことなどには、注意が必要です。

申し込みをおすすめできる人には、三重県や愛知県など、規定のエリア内で電気を使いたい人や、利用する会社をできるだけ統一したい人などが挙げられます。申し込みは基本的に、指定の番号まで電話する形で行います。以上をふまえて興味が出てきたときは、朝日ガスでんきへの申し込みを検討してみてください。

電気料金データベース【朝日ガスエナジー】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

朝日ガスエナジーによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて朝日ガスエナジーが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
従量電灯B 三重県、愛知県、岐阜県、長野県、静岡県(富士川以西) 中部電力管内管内 「従量電灯B」の分析ページへ
従量電灯C 三重県、愛知県、岐阜県、長野県、静岡県(富士川以西) 中部電力管内管内 「従量電灯C」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
従量電灯B 68,483円/年 113,834円/年 129,780円/年 139,165円/年 151,982円/年 183,266円/年
従量電灯C 81,374円/年 124,608円/年 136,954円/年 146,213円/年 155,846円/年 186,710円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
従量電灯B
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります
従量電灯C
  • 独自燃調費・電源調整費等
    独自燃調費・電源調整費等で電気料金に調整がかかります

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

【補足】法人向けの電気料金プラン

飲食店や美容院などの、朝日ガスエナジーが提供する低圧法人向けの電気料金プランを一覧化しています。低圧電灯/動力プランをご利用の方におかれましてはご参考ください。

「朝日ガスエナジー」の電灯プラン一覧

法人向けの電灯プランは、家庭向けのA(アンペア)契約と異なり、kVA(キロボルトアンペア)契約となります。原則として60A以上かつ50kVA未満の場合はkVA契約となります。1kVAは10Aに相当するため、6kVA契約の場合60Aに相当します。更に多くの電力を利用する50kVA以上の物件の場合は、高圧に区分されKW(キロワット)契約となります。なお、家庭向け電灯契約と法人向け電灯契約の違いは、一度に多くの機器を使用出来るか否かのみであり、利用できる機器そのものは家庭向けと変わりません。

プラン 6,000kWh 12,000kWh 30,000kWh 60,000kWh 90,000kWh 120,000kWh
従量電灯C 173,154円/年 347,790円/年 864,570円/年 1,702,110円/年 2,539,650円/年 3,786,990円/年

※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。。

「低圧電力」の動力プラン一覧

動力プランは、業務用エアコンや業務用冷蔵庫・冷凍庫、工作機械やエレベーターなど、大型の動力機器を動かす際に必要な契約区分です。電灯契約と比べて供給電圧が高いことが特徴です。電灯契約の供給電圧は100Vであるのに対して、動力契約では100Vと200Vの2種類があります。機器に電力を送る方法も異なり、電灯契約の場合は「単相」と呼ばれる方法で電気を送っています。一方で動力契約の場合は「三相」と呼ばれる方法を活用します。また動力プランで使用される三相200Vは、原則としてコンセントが4つ穴になっています。

プラン 6,000kWh 12,000kWh 30,000kWh 60,000kWh 90,000kWh 120,000kWh
低圧電力 165,420円/年 306,840円/年 707,100円/年 1,294,200円/年 1,881,300円/年 2,456,400円/年

※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、朝日ガスエナジーの公式HPをご確認ください。
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