エコル電気はどんなサービス?電力会社の情報や料金プランなどを一挙にご紹介!

  • 更新日:2024/07/24

電気代の節約のため、電力会社の乗り換え先を調べたとき、エコル電気に目が留まることもあるでしょう。しかし、どのようなサービスなのか、どこの会社が運営しているのか、まだくわしくない人も多いはずです。

そこで今回は、エコル電気の運営会社はどのような会社か、料金プランはどうなっているのかなど、知っておきたいポイントをご紹介します。エコル電気が気になっている人は、ぜひご覧ください。

エコル電気とは

エコル電気とは、青森にあるガス会社「弘前ガス」が運営している電気の小売りサービスです。ガス会社が電気の供給を手掛ける事例は近年珍しくなく、エコル電気もガス会社系列のサービスにあたります。

供給会社である弘前ガスの概要は、以下のとおりです。

【弘前ガスの概要】
社名 弘前ガス株式会社
所在地 青森県弘前市大字松ヶ枝1丁目2番地1
電話番号 0172-27-9100
設立 1956年(昭和31年)8月6日
事業内容 都市ガス製造・供給
営業種目 都市ガス・LPガス販売、設備工事 / ガス機器販売 / イベント・料理教室
都市ガスの供給エリア 青山1~5丁目、茜町1~3丁目、旭ヶ丘1丁目、新町、泉野1~5丁目、一番町、稲田1~2丁目、岩賀1丁目、植田町、駅前1~3丁目、駅前町、大浦町、大久保、大清水、大清水4丁目、大富町、大町1~3丁目、徒町、徒町川端町、桶屋町、表町、親方町 など多数
(区域によってはガス管が未埋設の場合あり。要問い合わせ)
関連会社
  • 興産設備工業株式会社
    【本社】青森県弘前市大字神田四丁目1-11
    【青森営業所】青森県青森市大字筒井字八ッ橋6-31
  • 株式会社弘前燃料
    青森県弘前市大字高田三丁目7-6
  • 株式会社弘前ガス商事
    青森県弘前市大字松ヶ枝一丁目2-1
  • 株式会社ヒロサキライフサービス
    青森県弘前市大字松ヶ枝一丁目2
  • 株式会社ヒロネン青森
    青森県青森市大字筒井字八ッ橋6-31
  • 株式会社つがるエネルギー
    青森県弘前市大字松ヶ枝一丁目2-1

弘前ガスは、青森県弘前市に籍を置く会社で、周辺地域へ主に都市ガスを供給しています。あわせて、ガス設備の販売なども手掛けているため、弘前市内で都市ガスを使うための設備を用意したいときにも、利用できる会社です。ガスに関するさまざまな要望に応えており、ガスを使いたいときには便利な会社になるでしょう。

そして、主力であるガス関連のサービスだけに留まりません。近年は、電気の小売りサービス「エコル電気」も手掛けているため、地域で電気を使いたいときにも利用できる会社となっています。

青森県弘前市は北日本にあたり、冬場には暖房が欠かせません。電気もガスも暖房に必要なエネルギーであり、その両方を地域に供給している弘前ガスは、近隣住民の生活を支えている会社の1つだといえます。

弘前ガスの沿革

弘前ガスの会社情報のなかでは、設立が1956年であり、すでに長い歩みを重ねている点も目を引くところです。会社の信頼性を判断するためにも、会社の沿革にもあわせて、目をとおしておくことをおすすめします。

【弘前ガスの沿革(一部抜粋)】
1956年 長年にわたる市民の要望から、都市ガス供給事業を目的として会社設立
1957年 石炭を原料とするガスの供給開始
本社の社屋完成
1969年 事業目的に灯油の販売を追加
株式会社日章燃料を合併
1978年 球形ガスホルダー1号完成
1987年 球形ガスホルダー2号完成
1996年 非常用自家用発電装置を設置(750kVA)
2007年 LNGサテライト基地完成
2012年 イメージキャラクター「エコルちゃん」誕生
2016年 創立60周年
コーポレートロゴカラーを制定
2017年 エコル電気取次販売開始
2018年 電気小売事業者登録

弘前ガスの沿革のなかでは、長年にわたる市民の要望によって、会社が設立された点が特徴的です。地域の人々から望まれて生まれた会社は、地域へのガスの供給や設備の増強などを経て、順調に成長していきました。

2012年にはイメージキャラクターが生まれ、2016年には創立60周年を迎えています。エコル電気に関しては、2017年に取次販売が始まり、翌年には電気の小売事業者登録を済ませ、現在にいたっています。

今日を迎えるまでには、オイルショックを筆頭にさまざまな困難があったそうです。それでも、ガス製造の効率化、経営の合理化などの改善を重ねて、困難を乗り切っています。今後もくらしの良いパートナーとして地域の人々から選ばれるよう、努力を続けることが方針として掲げられています。

マスコットキャラクター「エコルちゃん」とは

2012年に登場した、弘前ガスのマスコットキャラクター「エコルちゃん」とは、ガスによる炎をイメージしたキャラクターです。全体的なカラーには赤が採用され、地元の特産品であるリンゴを連想させます。

エコルちゃんはマスコットキャラクターとして、弘前ガスのさまざまなサービスや商品の案内に登場しており、エコル電気においてもたびたび見られます。このようなかわいいキャラクターを用いてサービスや商品を広めている点も、弘前ガスの概要として押さえておくと良いでしょう。

エコル電気の料金プラン

エコル電気の料金プランには、以下のものがあります。

    <エコル電気の料金プラン>

  • くらしのセット割引プランB ・くらしのセット割引プランC
  • ファミリープラン
  • 業務用低圧電灯C-1
  • 業務用低圧電灯C-2
  • 低圧電力

それぞれがどのような料金プランで、単価はどうなっているのかを以下でご紹介します。

くらしのセット割引プランB

くらしのセット割引プランBは、以下の条件に当てはまるときに利用できます。

    <適用条件>

  • 電灯または小型機器を使用
  • 契約電流は20A以上、かつ60A以下

契約にあたって決めたアンペア数に応じて、基本料金が決まるスタンダードなプランです。料金表は、以下のとおりです。

【基本料金】
アンペア数 料金単価
20A 739.20円
30A 1,108.80円
40A 1,478.40円
50A 1,848.00円
60A 2,217.60円

※電気をまったく使用しなかった場合は半額

【電力量料金(1kWhあたり)】
区分 料金単価
120kWhまで 29.62円
120kWh超~300kWhまで 35.37円
300kWh超 38.12円

くらしのセット割引プランC

くらしのセット割引プランCは、以下の条件に当てはまるときに利用できます。

    <適用条件>

  • 電灯または小型機器を使用
  • 契約容量が原則として6kVA以上、かつ50kVA未満

契約電流ではなく、契約容量を基準に利用の可否が決まるのが、このプランの特徴です。料金表は、以下のとおりです。

【基本料金】
契約容量 料金単価
6kVA 2,217.60円
6kVA超 1kVAあたり369.60円

※電気をまったく使用しなかった場合は半額

【電力量料金(1kWhあたり)】
区分 料金単価
120kWhまで 29.62円
120kWh超~300kWhまで 35.17円
300kWh超 37.97円

ファミリープラン

ファミリープランは、以下の条件に当てはまるときに利用できます。

    <適用条件>

  • 家庭用途の電灯または小型機器を使用
  • 契約容量が原則として50kVA未満

くらしのセット割引プランCと同じく、契約容量を基準として利用の可否が決まりますが、契約容量に下限がない点が特徴的です。料金表は、以下のとおりです。

【基本料金(1kVAあたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
基本料金(1kVAあたり) 347.60円
電力量料金(1kWhあたり) 400 kWhまで 34.04円
400 kWh超 36.09円

※電気をまったく使用しなかった場合、基本料金は半額

業務用低圧電灯C-1

業務用低圧電灯C-1は、以下の条件に当てはまるときに利用できます。

    <適用条件>

  • 業務用途の電灯または小型機器を使用
  • 契約容量は原則として50kVA未満

契約容量に関する条件は先のファミリープランと同じですが、こちらは電気の使用目的が業務用に変わっています。料金の仕組みや単価は、ファミリープランと共通です。

業務用低圧電灯C-2

業務用低圧電灯C-2は、以下の条件に当てはまるときに利用できます。

    <適用条件>

  • 業務用途の電灯または小型機器を使用
  • ほかの場所で弘前ガスと高圧電力供給契約を結んでいる
  • 契約容量は原則として50kVA未満

プランの適用要件は、業務用低圧電灯C-1と全体的には同じですが、2番目の条件が加わっている点が違いです。料金表は、以下のとおりです。

【基本料金(1kVAあたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
基本料金(1kVAあたり) 232.10円
電力量料金(1kWhあたり) 34.56円

※電気をまったく使用しなかった場合、基本料金は半額

低圧電力

低圧電力は、以下の条件に当てはまるときに利用できます。

    <適用条件>

  • 動力を使用
  • 契約電力が原則として50kW未満
  • 1ヶ所で従量電灯とあわせて契約する場合、契約電流(10A=1kWで計算)または契約容量(1kVA=1kWで計算)と契約電力との合計が50kW未満

これまでの電力プランは、すべて電灯または小型機器を使用するためのプランでしたが、低圧電力は動力となっている点に注意が必要です。料金表は、以下のとおりです。

【基本料金(1kVAあたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
基本料金(1kWあたり) 668.39円
電力量料金(1kWh) 夏季料金 36.81円
その他の季節 34.60円

※電気をまったく使用しなかった場合、基本料金は半額。また、1月の使用電力量が1kWh以上となるときは、基本料金から5%の割引を実施。

電気代に関わるそのほかの費用

近年の電気代には、基本料金や電力量料金のほかに、以下の費用が含まれています。

    <電気代に含まれている費用>

  • 燃料費調整額
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金

前者は、燃料費の調達にかかった費用を電気代に反映させる費用です。後者は、太陽光などで発電された電気を、法令にもとづいて電力会社が買い取るための費用にあたります。

エコル電気においても、それぞれの費用が月々の電気の使用量に応じて計算され、電気代に加算されます。この点を見落としていると、電気代を正しく予想できないため注意が必要です。

エコル電気のメリット

エコル電気のメリットとしては、以下のものが挙げられます。

    <エコル電気のメリット>

  • 電気代が安くなる可能性がある
  • 乗り換えにあたって工事が基本的に不要
  • 電気の品質に変わりはない
  • 電気代のシミュレーションが可能
  • 同じ会社にガスの供給も頼める
  • 電話での問い合わせ窓口がある
  • 会社の信頼性が高い

それぞれのメリットがどのようなものか、以下でご紹介します。

電気代が安くなる可能性がある

多くの電力会社と同じく、エコル電気でも電気代がお得となるように配慮されており、弘前市で主に利用されている東北電力よりも、電気代を抑えられる可能性があります。

あくまで一例ですが、エコル電気からは、以下のような試算結果が提示されています。

【くらしのセット割引プランBの場合】
電力使用量(kWh) 東北電力・従量電灯Bの月額料金 くらしのセット割引プランBの月額料金
150 5,767円 5,724円
200 7,590円 7,492円
250 9,413円 9,261円
300 11,236円 11,029円

※契約電流はいずれも30Aで計算。燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まない。

【くらしのセット割引プランCの場合】
電力使用量(kWh) 東北電力・従量電灯Cの月額料金 くらしのセット割引プランCの月額料金
400 17,865円 17,378円
500 21,906円 21,175円
600 25,947円 24,972円
700 29,988円 28,769円

※契約容量はいずれも10kVAで計算。燃料費調整額・再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まない。

上記のように、実際に電気代が安くなるかは一概にいえません。しかし、乗り換えによって安くなる可能性があるのは、エコル電気の基本的なメリットです。家計や電気代の見直しを進めているときは、乗り換えによって電気代がどうなるか、一度調べてみると良いでしょう。

乗り換えにあたって工事が基本的に不要

エコル電気に乗り換えると、電気を供給している会社が変わるものの、電線を取り替えるなどの工事は不要です。これまでの設備がそのまま継続して使われるため、環境面に大きな変化はありません。

なお、エコル電気を使うには、スマートメーターが必要です。これがないときは例外的に交換が行われますが、費用は東北電力側で負担するため、利用者側に出費は発生しません。

電気の品質に変わりはない

既存の電線などがそのまま使われる点もあり、エコル電気への乗り換え後にも電気の品質は変わりません。停電が増えるリスクもなく、これまでと同じように電気を使うことが可能です。

災害対応にあたっても、弘前ガスではなく、東北電力がこれまでと同じように復旧作業を行います。エコル電気への乗り換え後にも、以前と同じように速やかな復旧が期待できます。

電気代のシミュレーションが可能

エコル電気では、問い合わせの窓口まで連絡すると、電気代のシミュレーションを実施してもらえます。スタッフに計算を頼むときのメリットには、以下のものがあります。

    <スタッフに計算を頼むときのメリット>

  • 料金の見落としや計算ミスが起きにくい
  • 計算の手間が省ける
  • サービスに関する不明点をついでに尋ねられる

電気代の仕組みは複雑であり、個人での計算は難しいものです。しかし、スタッフに対応してもらえれば、発生する料金の見落としや計算ミスが起こりにくく、試算の精度が上がります。

また、近年は表計算ソフトなどで複雑な計算を簡単に行えるとはいえ、手間がまったくかからないわけではありません。スタッフに対応を任せると、計算の手間が大きく省けます。提示された結果からは、エコル電気のお得度が読み取れ、乗り換えの判断も下しやすくなるでしょう。

さらに、シミュレーションの依頼は問い合わせの窓口で行うため、依頼時にサービスの不明点などをついでに尋ねられるのも、うれしいポイントです。

なお、エコル電気の公式サイトにおいても、電気代のシミュレーションを準備中です。シミュレーションが公開されれば、公式サイト上でも電気代を簡単に計算でき、個別に問い合わせなくともお得度を判断できるようになります。このような利便性の向上が図られている点も、メリットの1つだといえます。

同じ会社にガスの供給も頼める

エコル電気はガス会社による電気の小売りサービスなので、対象エリアなどに問題がなければ、同じ会社にガスの供給も頼めます 。電気とガスの供給会社を1本化すると、一般的に以下のようなメリットが得られます。

    <電気とガスの供給会社を1本化するメリット>

  • 管理の手間が省ける
  • 信頼できる会社をそれぞれ個別に探さなくて済む
  • 問い合わせ先も1本化できる

同じ会社から電気とガスの供給を受けていれば、光熱費の支払先が1本化され、管理が簡単になります。また、電気とガスに関して、信頼できる会社を個別に探す手間もありません。

さらに、電気とガスに関して尋ねたいことがあるときも、問い合わせ先が同じ会社であれば便利です。このような1本化のメリットが得られるのは、ガス会社が運営する電気の小売りサービスならではといえます。

エコル電気の注意点

エコル電気の注意点には、以下のものがあります。

    <エコル電気の注意点>

  • 乗り換え後の電気代は要確認
  • ガスとのセット割引がない
  • 電気とガスの供給会社を1本化できる区域が限られる
  • 電気代の支払い方法が口座振替のみ
  • 契約が自動更新される

それぞれがどのような注意点なのか、以下で個別にご紹介します。

乗り換え後の電気代は要確認

メリットでご紹介したとおり、エコル電気に乗り換えると、電気代を節約できる可能性があります。サービス側からも、東北電力と比較する試算結果などが提示されていますが、乗り換えによって実際に電気代が安くなるかは、一概にいえません。

電気代がいくらになるかは、ライフスタイルや家族構成などで決まり、相性の良い電力会社もまちまちです。エコル電気に乗り換えても、思ったような節約効果が得られない場合もあります。そのため、乗り換えにあたっては、予想される電気代を事前に確認しておくことが大事です。

エコル電気では、問い合わせ窓口にて、シミュレーションの相談も受け付けています。電気代が安くなるか知りたいときや、主に電気代の節約目的で乗り換えを考えているときは、一度スタッフに試算を頼むと良いでしょう。

ガスとのセット割引がない

エコル電気は、ガス会社による電気の小売りサービスであり、同じ会社からガスの供給も受けられます。2種類のエネルギーを契約すれば、料金の割引サービスなどを受けられそうですが、現時点においてエコル電気にガスとのセット割引などは見られません。

電気とガスの供給会社を1本化しても、料金は通常どおりに支払う形となります。それぞれの料金単価などをよく確認しておき、特別な割引がなくとも支払いに困らないかどうか、一度調べておきたいところです。

電気とガスの供給会社を1本化できる区域が限られる

特別な割引がなくとも、電気とガスの供給会社を1本化すると、管理の手間が省けます。この点から、1本化には相応のメリットが見込めますが、弘前ガスは主に都市ガスを供給している関係で、ガスの供給区域がやや限られています。弘前ガスで電気もガスも契約しようと考えているときは、ガスの供給区域を早めに確認しておきたいところです。

支払い方法が口座振替のみ

近年、クレジットカードの決済に対応しているお店も多く、日頃の支払いでポイントを貯められる機会は少なくありません。電気代のような固定費の支払いにクレジットカードが使えると、ポイントも貯まりやすくなりますが、エコル電気の支払い方法は口座振替のみです。

口座振替も便利な方法であり、支払いの手間が省けて安全性も高いのですが、クレジットカードのようにポイントは貯まりません。電気代の支払いでポイントを貯め、別の買い物に使用したいときなどには注意が必要です。

契約が自動更新される

エコル電気で電気の契約を結んだ場合、契約期間に関する取り扱いは以下のようになっています。

    <契約期間に関する取り扱い>

  • 契約期間は1年
  • 契約満了時に契約の消滅や変更がなければ同一条件で更新
  • 更新を希望しないときは契約満了日の30日前までに申し出が必要

契約期間は1年とされますが、利用者側から契約の終了を希望しない限り、同じ条件で契約が更新される仕組みです。電気の使用を続けたいときには便利なシステムですが、解約や契約内容の変更を希望するときには、注意する必要があります。更新を希望しない場合、契約満了日を早めに確認し、30日前までにはサービス側まで連絡したいところです。

エコル電気がおすすめの人

エコル電気は、以下のような人におすすめだといえます。

    <エコル電気がおすすめの人>

  • 料金が安くてお得な電力会社を探している人
  • 電気とガスの供給会社を1本化したい人

これらの人にどのような点でおすすめなのか、以下で詳細をご紹介します。

料金が安くてお得な電力会社を探している人

エコル電気のお得度は一概にいえないとはいえ、乗り換えにより電気代を節約できる可能性があります。料金が安くてお得な電力会社を現在探しているなら、エコル電気も乗り換え先の候補として、一度注目したいところです。

とくに東北電力を現在利用しているなら、サービス側が提示している試算のとおり、乗り換えにより電気代が安くなるかもしれません。節約を希望する場合は、詳細を一度確認してみると良いでしょう。

電気とガスの供給会社を1本化したい人

エコル電気ならではの特徴といえば、ガス会社が運営しているサービスであり、同じ会社からガスの供給も受けられることです。通常の電力会社では、電気の供給は受けられても、ガスの供給までは頼めません。

自宅や事務所などで使う電気とガスを同じ会社に頼めて、管理の手間を省けるのは、エコル電気ならではの魅力です。電気とガスにおいて1本化を考えている人は、エコル電気を一度検討してはいかがでしょうか。

エコル電気のお申し込み方法

エコル電気の申し込みは、以下の流れで進みます。

    <エコル電気のお申し込み方法>

  • 申込書などの記入と提出
  • 供給開始日の連絡
  • スマートメーター交換
  • 電気の供給開始

エコル電気を契約するには、申込書の提出が必要です。また、申し込みにあたっては、現在利用している電気の検針票が求められるため、事前に用意しておくと手続きがスムーズです。

申込書の提出や重要事項説明書の確認などが終わり、手続き上の不備などもなければ、供給開始日の連絡が来ます。このとき、電気を使用する場所にスマートメーターがなければ、交換作業が行われます。メーターの交換作業は東北電力が実施しており、作業が必要な場合は事前に連絡があるため、安心です。

すべての手続きが終わったら、電気の供給開始となります。申し込みから供給開始までにかかる目安期間は、約3~8週間です。申し込んだ次の日からすぐに供給を受けるのは難しいため、興味を持っている人や乗り換えを急いでいる人は、早めの申し込みをおすすめします。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 弘前ガスが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

弘前ガスが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、弘前ガスが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

エコル電気は、青森にあるガス会社の弘前ガスが運営しているサービスであり、同じ会社から都市ガスなどの供給も受けられます。エコル電気の料金プランは6種類あり、業務用のプランも含まれています。

エコル電気のメリットは、電気代が安くなる可能性があることや、乗り換えにあたって工事が基本的に不要であることなどです。注意点としては、乗り換えで電気代が必ず安くなるわけではなく、お得度を調べるシミュレーションを事前に行いたいことなどが挙げられます。

契約をおすすめできるのは、お得な電力会社を探している人などです。申し込みには、申込書などの書類を用います。供給開始までには約3~8週間かかるため、早めの申し込みがおすすめです。以上のポイントから、エコル電気に興味が出てきたときは、ぜひ乗り換えを検討してみてください。

電気料金データベース【弘前ガス】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

弘前ガスによる電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて弘前ガスが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
くらしのセット割引プランC 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(ただし、山形県の飛島ならびに新潟県の佐渡島および粟島は除きます。) 東北電力管内管内 「くらしのセット割引プランC」の分析ページへ
くらしのセット割引プランB 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(ただし、山形県の飛島ならびに新潟県の佐渡島および粟島は除きます。) 東北電力管内管内 「くらしのセット割引プランB」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
くらしのセット割引プランC 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 218134円/年 263698円/年
くらしのセット割引プランB 94158円/年 164239円/年 186972円/年 200695円/年 218854円/年 264598円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
くらしのセット割引プランC
  • プラン対象の方
    弘前ガスグループのガス又は灯油等とセットで使う方が対象です。
くらしのセット割引プランB
  • プラン対象の方
    弘前ガスグループのガス又は灯油等とセットで使う方が対象です。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、弘前ガスの公式HPをご確認ください。
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基本料金0円でお得
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ENEOSでんき用アイコン
エリア電力より安定して安価
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オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
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完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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個人・ご家庭の方
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オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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