SHIZGASでんきとは?運営会社の情報や評判、メリットなどをご紹介!
電力会社の切り替え先を探しているなかで、SHIZGASでんきに目が留まった人もいるでしょう。でんきと名がついている点から新電力サービスの1つであるものの、サービス名には「GAS」も含まれており、どのようなサービスなのか迷うこともあるはずです。
そこで今回は、SHIZGASでんきをピックアップし、運営会社の情報や料金プラン、メリット・注意点などをご紹介します。口コミや評判もご紹介するため、電力会社の変更を考えている人はぜひご確認ください。
SHIZGASでんきとは
SHIZGASでんきとは、静岡ガスのグループ企業にあたる「静岡ガス&パワー株式会社」が提供する電気の小売りサービスです。運営会社の概要は、以下のとおりです。
【静岡ガス&パワー株式会社の概要】
社名 | 静岡ガス&パワー株式会社 |
---|---|
所在地 | 静岡県富士市津田260-12 |
設立 | 2014年7月2日 |
資本金 | 4億9,500万円 |
代表者 | 上木 敏(代表取締役) |
株主 | 静岡ガス株式会社 100% |
事業内容 |
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免許等 | 小売電気事業者登録 A0024 |
静岡ガス&パワー株式会社は、2014年に設立された比較的新しい会社で、事業内容にもあるとおり、主に電気の供給に関わる業務を担っています。この点からは、近年よく見かける新興の電力会社のように思えますが、注目したいのは静岡ガス株式会社が100%の株主となっていることです。
後述するように、静岡ガス&パワー株式会社は、静岡ガス株式会社により設立されています。4億9,500万円もの高額な資本金からも、大企業である親会社の影響が感じられます。
同社による電気の小売りサービスに関しても、運営会社が厳密に区別されず、静岡ガスグループによるサービスとして扱われる場合も少なくありません。そのため、SHIZGASでんきの利用を検討しているときは、親会社やグループ会社にもあわせて目を向けたいところです。
静岡ガスグループについて
静岡ガスグループに関してまず注目したいのは、グループの顔である静岡ガス株式会社です。会社の概要は、以下のとおりです。
【静岡ガス株式会社の概要】
社名 | 静岡ガス株式会社 |
---|---|
代表者 | 松本 尚武(代表取締役 社長執行役員) |
本社所在地 | 静岡県静岡市駿河区八幡1-5-38 |
設立 | 1910年(明治43年)4月16日 |
資本金 | 62億7,900万円 |
主な事業内容(静岡ガスグループ全体) |
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従業員数(2023年12月31日時点) | 1,475名(連結) |
供給区域 | 静岡市、富士市、富士宮市、沼津市、三島市、裾野市、駿東郡清水町、駿東郡長泉町、田方郡函南町、袋井市、御殿場市 |
事業所・施設 |
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静岡ガス株式会社の情報で目を引くのは、創業が1910年であり、会社ができてからすでに110年以上が経過している点ではないでしょうか。
明治時代に創業されてから、静岡ガス株式会社はいくつもの会社の設立や吸収合併を経て成長を続け、現在では海外のエネルギー事業にも参画するまでの大企業となっています。 62億7,900万円もの資本金や1,475名もの従業員数からも、組織の大きさが伝わってくるでしょう。
この静岡ガス株式会社を筆頭に、以下のような会社がグループを形成しています。
- 吉田ガス株式会社
- 袋井ガス株式会社
- 島田ガス株式会社
- 信州ガス株式会社
- 中遠ガス株式会社
<グループ会社>
上記は都市ガスに関するグループ会社の一部であり、ほかにも多数の会社が名を連ねています。SHIZGASでんきの運営を担っている静岡ガス&パワー株式会社も、この大きな企業グループの1社にあたる点は、基本として押さえたいポイントです。
電気の小売り事業に関する沿革
ガス会社のグループで電気の小売り事業が始まったのには理由があり、きっかけは2011年の東日本大震災だったといいます。事業に関する沿革は、以下のとおりです。
【電気の小売り事業に関する沿革】
2011年 | 東日本大震災が発生 静岡県の東部での計画停電により、地域の生活や活動に支障が生じる |
---|---|
2012年 | 電力の安定化を目指して静岡県が動く 地域の電源の確保や電力の安定供給に向けた検討が始まる |
2014年 | 電力の地産地消をコンセプトに電力事業を開始 静岡ガスが「静岡ガス&パワー株式会社」を設立 |
2016年 | 富士市の静岡ガス旧吉原工場跡地に発電所を建設 余剰電力の買取や電力販売を始める |
2020年 | CO2フリーでんきエコプラスが提供開始 地域の環境保全活動に貢献 |
2022年 | SHIZGASでんきの契約数が8万件を突破 電力供給の安定などに向け、発電設備を増強 |
2011年の震災発生当時に電気が不足し、安定化に向けて県も動き出しました。その地域の期待に応える形で静岡ガスが静岡ガス&パワー株式会社を設立し、電力事業を始めたのが基本的な流れです。
2016年には地元のための発電が始まり、4年後にはエコを意識したプランが設立され、2022年には電気の契約者数が8万件を突破するまでに成長しています。このような災害にともなう電気の不足がきっかけで生まれたサービスである点は、背景として知っておきたいところです。
SHIZGASでんきの料金プラン
SHIZGASでんきの主な料金プランには、以下の4種類があります。
- おうちプラン1
- おうちプラン2
- 節約応援プラン
- うちっち500プラン
<SHIZGASでんきの料金プラン>
また、それぞれのプランが50Hz地区向けと60Hz地区向けに分かれており、料金単価が一部変わります。各プランの詳細について、以下でご紹介します。
おうちプラン1
おうちプラン1は、現在の電気の契約が従量電灯Bであるときに向いているプラン です。料金表は、以下のとおりです。
【基本料金(1ヶ月あたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
50Hz地区 | 60Hz地区 | ||
---|---|---|---|
基本料金(1ヶ月あたり) | 30A | 885.72円 | 891.00円 |
40A | 1,123.76円 | 1,159.40円 | |
50A | 1,368.95円 | 1,413.50円 | |
60A | 1,599.84円 | 1,653.30円 | |
電力量料金(1kWhあたり) | 120kWhまで | 19.81円 | 21.35円 |
120kWh超~300kWhまで | 26.41円 | 25.83円 | |
300kWh超 | 30.51円 | 28.77円 |
おうちプラン2
おうちプラン2は、現在の電気の契約が従量電灯Cであるときに向いているプランで す。料金表は、以下のとおりです。
【基本料金(1ヶ月・1kVAあたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
50Hz地区 | 60Hz地区 | ||
---|---|---|---|
基本料金(1ヶ月・1kVAあたり) | 266.64円 | 275.55円 | |
電力量料金(1kWhあたり) | 120kWhまで | 19.81円 | 21.35円 |
120kWh超~300kWhまで | 26.41円 | 25.83円 | |
300kWh超 | 30.51円 | 28.77円 |
節約応援プラン
節約応援プランは、契約電力によって基本料金が決まる点が特徴的です。料金表は、以下のとおりです。
【基本料金(1ヶ月あたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
50Hz地区 | 60Hz地区 | ||
---|---|---|---|
基本料金(1ヶ月あたり) | 3kW | 1,121.01 円 | 1,122.00 円 |
4kW | 1,437.48円 | 1,467.40円 | |
5kW | 1,761.10円 | 1,798.50円 | |
6kW | 2,070.42円 | 2,115.30円 | |
7kW以上 | 345.07円(1kWあたり) | 352.55円(1kWあたり) | |
電力量料金(1kWhあたり) | 120kWhまで | 19.81円 | 21.35円 |
120kWh超~300kWhまで | 26.41円 | 25.83円 | |
300kWh超~500kWhまで | 30.51円 | 28.77円 | |
500 kWh超 | 28.01円 | 26.77円 |
うちっち500プラン
うちっち500プランは、基本料金が契約容量によって決まる点が特徴的です。料金プランは、以下のとおりです。
【基本料金(1ヶ月あたり)と電力量料金(1kWhあたり)】
50Hz地区 | 60Hz地区 | ||
---|---|---|---|
基本料金(1ヶ月あたり) | 3kVA | 885.72円 | 891.00円 |
4kVA | 1,123.76円 | 1,159.40円 | |
5kVA | 1,368.95円 | 1,413.50円 | |
6kVA | 1,599.84円 | 1,653.30円 | |
7kVA以上 | 266.64円(1kVAあたり) | 275.55円(1kVAあたり) | |
電力量料金(1kWhあたり) | 500kWhまで | 26.46円 | 25.93円 |
500kWh超 | 28.01円 | 26.77円 |
SHIZGASでんきの割引プラン
SHIZGASでんきは、ガス会社のグループによるものであるだけに、同グループのガス関連の商品やサービスなどとのセット割引がいくつも用意されています。種類と適用条件は、以下のとおりです。
【SHIZGASでんきの割引プラン】
割引の種類 | 割引の適用条件 |
---|---|
セットでずーっと割 | ガスとセットで利用する |
ほっと割 | ガスの床暖房や暖房機器を利用する |
創エネ割 | エコウィル、エネファームを利用する |
安心割 | ガス警報器、火災警報器、消火器リースのうち、2種類以上のリース契約を結ぶ |
おとも割 | 省エネ家電のリース契約を結ぶ |
上記の割引プランが適用されると、電気の基本料金が少し安くなります。割引プランには併用可能な種類もあり、サービスの利用状況によっては一度に複数の割引を同時に受けられます。ただし、「ほっと割」と「総エネ割」は一度にどちらか片方しか適用できないため、注意が必要です。
割引プランでいくら安くなる?
各種の割引プランで具体的にいくら安くなるのかは、料金プランや契約条件、地区によって変わる仕組みです。たとえば「セットでずーっと割」に関しては、以下のようになっています。
【セットでずーっと割の割引額】
50Hz地区 | 60Hz地区 | ||
---|---|---|---|
おうちプラン1 | 30A | -128.70円 | -85.80円 |
40A | -171.60円 | -114.40円 | |
50A | -250.25円 | -178.75円 | |
60A | -343.20円 | -257.40円 | |
おうちプラン2 | -57.20円 | -42.90円 |
CO2フリーでんきエコプラスについて
SHIZGASでんきには、エコを意識したオプション「CO2フリーでんきエコプラス」があります。オプションの概要は、以下のとおりです。
- CO2フリーの電気を供給するオプション
- CO2フリーはCO2削減価値(J-クレジット)を活用して実現
- オプション料金から得られた収益の一部は地域の環境保存活動に還元
<CO2フリーでんきエコプラスの概要>
CO2フリーでんきエコプラスに活用されている「J-クレジット」とは、省エネ設備や再生可能エネルギーの導入によって削減・吸収されたCO2のうち、国から公的に認められて売買も可能とされたものです。J-クレジットを購入すれば、購入分のCO2が削減されたとみなされ、それだけエコに貢献した形になります。
静岡ガスグループは、オプションの利用者に対し、J-クレジットでCO2を相殺したエコな電気を供給しています。オプション加入者は、発電時に発生したCO2を気にせずに電気を使えますが、通常の電気にはない付加価値の影響で、追加料金が発生する点には注意が必要です。
金額は以下のとおりで、50Hz地区も60Hz地区も共通です。
【CO2フリーでんきエコプラスのオプション料金】
おうちプラン1 | 30A | 211.20円 |
---|---|---|
40A | 281.60円 | |
50A | 352.00円 | |
60A | 422.40円 | |
おうちプラン2 | 70.40円 |
電気代の計算方法
SHIZGASでんきの電気代は、まず以下の計算式で算出されます。
【1ヶ月の電気代=基本料金+電力量料金+燃料費調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金】
基本料金と電力量料金をベースに、燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金も加わります。電気代を考えるときは、後者の費用も忘れない点が大事です。
そしてSHIZGASでんきでは、上記の計算式で割り出した金額に対し、必要に応じて適用される割引プラン分の割引、CO2フリーでんきエコプラス分の加算も必要になります。
どちらの計算も該当する人だけが追加で行うものであり、割引プランが何も適用されないときやエコのオプションをつけていないときは、最初の計算式で割り出した金額がそのまま1ヶ月分の電気代となる仕組みです。
SHIZGASでんきのメリットと良い口コミ・評判
SHIZGASでんきのメリットとしては、以下のものが挙げられます。
- ガスを利用しているとお得になる
- 割引プランが多い
- ガスの契約がなくても利用できる
- サイト上で料金のシミュレーションが可能
- 運営会社の規模が大きくて安心
<SHIZGASでんきのメリット>
各メリットの詳細について、以下で個別にご紹介します。
ガスを利用しているとお得になる
先述のとおり、SHIZGASでんきには「セットでずーっと割」があり、静岡ガスグループのガスをあわせて利用していれば、電気代が少し安くなります。ガスは電気に並ぶ代表的なエネルギーであり、利用が避けられない人も多いでしょう。
SHIZGASでんきなら、ガスの契約先を少し意識するだけで割引の適用条件を満たせ、電気代を抑えられます。ガスの利用が欠かせない世帯にとっては、割引の条件が簡単であり、手軽に電気代を節約できます。
また対象のガスに、グループ会社のガスが含まれている点も見逃せません。静岡ガスグループは、グループ全体で広い地域をカバーしており、 電気を使用する場所で対象のガスを契約しやすいです。
1つの会社がカバーできる地域は限られるものであり、特定の会社のガスしか認められないと、割引の適用対象者も限られます。しかしSHIZGASでんきでは、グループ会社のガスでもセット割引の適用条件を満たせます。
グループ全体で広い地域をカバーしているおかげで、より多くの人がガスの契約による割引を利用できるのは、静岡ガスグループが提供するサービスならではの魅力です。
割引プランが多い
SHIZGASでんきは、「ほっと割」や「総エネ割」など、ほかにも割引プランを用意している点が特徴的です。ガス関連の設備やサービスを多く利用している家庭なら、これらの割引プランの適用要件を問題なく満たせる場合もあるでしょう。
割引プランは、一部を除いて基本的に併用可能であり、適用要件を満たせるものが多いほど割引額が増え、節約効果も高まります。ガスの利用状況に応じて、電気代を節約できる余地が大きい点は魅力的です。
ガスの契約がなくても利用できる
SHIZGASでんきは、ガス会社のグループによるサービスですが、利用にあたってガスの契約はとくに求められません。電気だけの契約も可能であり、ガスの新規契約や切り替えなしに電力会社を変えられます。
ガスは多くの世帯で利用されている主要なエネルギーですが、必須のものとまではいえません。利用している世帯でも契約先はまちまちであり、他社のガスを選んでいる場合もあるでしょう。ガス自体が不要だったり、他社のガスを今後も利用したかったりするときも、SHIZGASでんきの利用に支障はなく、電力会社だけを手軽に変更できます。
サイト上で料金のシミュレーションが可能
SHIZGASでんきの公式サイトには、簡単な料金シミュレーションが用意されています。サービスの概要は、以下のとおりです。
- 必要条件を入力すると結果が表示される
- 入力する項目は現在使用中の電力会社や契約種別など
- 切り替え後の電気代やお得度の判断に役立つ
<料金シミュレーションの概要>
SHIZGASでんきへの切り替えは簡単ですが、多少の手間はかかるものであり、移行前にメリットや節約効果を把握しておきたいところです。このときに、SHIZGASでんきならサイト上で手軽に試算ができ、簡単にメリットや節約効果を確認できます。
利用にあたって、どこかに出かけたり連絡したりする必要もなく、その場ですぐに結果が表示される点も便利です。
運営会社の規模が大きくて安心
静岡ガスグループは、創業から110年が経過している、静岡ガスを筆頭とする大きなグループであり、組織としての信頼性は高めです。グループ全体における数々の事業の実績や経験から、安定的なサービスが期待できます。
電気の供給を受けるにあたっても、運営会社と急に連絡が取れなくなる、経営が傾いてサービスが止まるなどのリスクをあまり心配しなくて済む点は、新興の電力会社にはないメリットです。
SHIZGASでんきの良い口コミ・評判
SHIZGASでんきの良い口コミ・評判としては、たとえば以下のものが見られます。
- 電気代が安くて助かる
- 電気もガスも同じ会社に頼めて便利
<SHIZGASでんきの良い口コミ・評判>
電気代の安さを挙げる声のなかでは、ガスとのセット割引への言及がよく見られます。対象のガスも契約すれば、通常よりもお得に電気を使える点は、利用者からも好評なようです。
あわせて、ガスと電気を同じ会社に頼むことで、管理の手間が省けて便利になったとの声も寄せられています。電気とガスを別々の会社でそれぞれ契約すると、管理に手間がかかるものです。この手間が省ける点でも、SHIZGASでんきは評価されているようです。
SHIZGASでんきの注意点と悪い口コミ・評判
SHIZGASでんきの注意点としては、以下のものが挙げられます。
- 料金プランで選べるアンペア数が大きめ
- 電気単体で利用すると割引を受けにくい
- 切り替えにより電気代が安くなるとは限らない
- シミュレーションの結果で表示されるのは基本料金のみ
<SHIZGASでんきの注意点>
それぞれの注意点について、以下で詳細を見ていきましょう。
料金プランで選べるアンペア数が大きめ
アンペア数を決めて契約する「おうちプラン1」において、選べるアンペア数は最低でも30Aとされています。電気の契約において30Aはやや大きめであり、30A未満の条件で現在電気を契約している人も多いのではないでしょうか。
アンペア数が大きいほど基本料金は高くなるため、不要に大きな条件で契約するのは、あまり好ましくありません。しかしSHIZGASでんきでは、アンペア数を小さくするにも限度があり、基本料金がかさみやすい点は、契約にあたって気をつけたいポイントです。
電気単体で利用すると割引を受けにくい
SHIZGASでんきは、電気だけの契約もできますが、この場合はガスの契約による割引を受けられません。電気だけの契約を申し込むときは、割引なしの金額をよく確認しておくことが大事です。
また、ほかの割引プランに関しても、適用の条件にガスが関係しやすく、ガスの契約を結ばない場合は適用を受けられない可能性があります。この点からも、電気だけで契約すると単価がいくらになるのか、注意して確認したいところです。
切り替えにより電気代が安くなるとは限らない
SHIZGASでんきへの切り替えが節約につながる場合もありますが、移行後の電気代や節約額は電気の使用量や使い方、料金プランなどによるところが大きく、一概にはいえません。電気代が安くなる保証はなく、場合によってはかえって高くつく恐れもあります。現在の電気の使い方やライフスタイルなどで、切り替えにメリットが見込めるのか、入念な確認をおすすめします。
シミュレーションの結果で表示されるのは基本料金のみ
切り替えのお得度を判断するのにシミュレーションは有効ですが、SHIZGASでんきの公式サイトで調べられるのは基本料金のみです。以下の3つの費用は計算に入っていません。
- 電力量料金
- 燃料費調整額
- 再生エネルギー発電促進賦課金
<シミュレーションに含まれない費用>
実際の電気代には上記3つの費用も含まれるため、試算結果だけで電気代を考えていると、予想額と実際の請求額に大きなずれが生じかねません。また、試算結果はあくまで入力した内容にもとづいており、実際の電気の使用条件が入力内容と異なるときも計算がずれやすいため、注意が必要です。
SHIZGASでんきの悪い口コミ・評判
SHIZGASでんきの悪い口コミ・評判には、以下のものが見られます。
- エリアには注意がいる
- 電気代があまり安くならなかった
<SHIZGASでんきの悪い口コミ・評判>
SHIZGASでんきは、グループ全体で広い範囲をカバーしているとはいえ、対応エリアには限界があります。口コミにおいても、電気を使う場所がグループの対応地域に入っているかどうかには、注意が必要だとの声が見られました。
また、さまざまな割引プランが用意されているとはいえ、電気代が安くなる保証はなく、切り替えによって節約効果をあまり感じられなかったとの声も一部寄せられています。
SHIZGASでんきがおすすめの人
SHIZGASでんきは、以下のような人におすすめです。
- 静岡ガスグループのガスを利用している人
- 電力会社の信頼性を重視する人
<SHIZGASでんきがおすすめの人>
それぞれの人にとって注目したい部分を、以下でご紹介します。
静岡ガスグループのガスを利用している人
静岡ガスグループのガスを使う人なら、セット割引の適用によって電気代が少し安くなります。また、電気を使う場所のガス設備などによっては、別の割引プランも適用されるかもしれません。電気の供給だけを受けるときよりも光熱費を抑えやすいため、静岡ガスグループのガスを使うなら、電気の契約もあわせて検討することをおすすめします。
電力会社の信頼性を重視する人
前述のとおり、SHIZGASでんきは大手のガスグループが提供しており、運営会社の信頼性が高めです。サービスの品質や料金などよりも、運営会社の信頼性を重視するときは良いサービスとなるため、切り替えを一度検討してみてはいかがでしょうか。
SHIZGASでんきのお申し込み方法
SHIZGASでんきの申し込み方法には、以下の2種類があります。
- 電話
- インターネット
<SHIZGASでんきのお申し込み方法>
それぞれの方法の詳細について、以下で個別にご紹介します。
電話
電話で申し込むときは、静岡ガスのお客さまコンタクトセンターまで連絡します。問い合わせ先の概要は、以下のとおりです。
- ナビダイヤルを利用した窓口
- ナビダイヤルを使えない場合は別途連絡先あり
- 平日の受付時間は8:45~19:00
- 土・日・祝日・年末年始・5月1日の受付時間は8:45~18:00
<問い合わせ先の概要>
指定の番号に電話するときは、ナビダイヤルを使う点と受付時間が限られている点にご注意ください。
インターネット
インターネットでの申し込みでは、以下の2種類のどちらかを使います。
- スマホでカンタンお申し込み
- Webエネリアでのお手続き
<インターネットでの申し込み>
Webエネリアとは、静岡ガスの会員サイトです。毎月の電気代やガス代のほか、お得な店舗情報なども確認できます 。スマホでの専用サイトでもWebエネリアでも申し込みは可能なため、都合の良いほうを選ぶと良いでしょう。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- 静岡ガス&パワー株式会社が倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
静岡ガス&パワー株式会社が倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、静岡ガス&パワー株式会社が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
SHIZGASでんきは、静岡ガス&パワー株式会社によるサービスですが、静岡ガスグループが運営するサービスとして扱われることも多いです。料金プランは4つあり、いずれも50Hz地区と60Hz地区で料金が変わる点が特徴的です。
契約のメリットは、静岡ガスグループのガスとあわせて利用するとお得になることなどで、電気代が安くなったなどの口コミも見られます。一方、電気だけで利用するとガスの契約による割引がない点などには、注意が必要です。サービスの対応エリアに、注意を促す口コミも見られます。
利用をおすすめできるのは静岡ガスグループのガスを契約する人などで、申し込みは電話かインターネットで可能です。以上の点からSHIZGASでんきに興味が出てきた場合は、契約を検討してみてください。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
静岡ガス&パワーによる電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて静岡ガス&パワーが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
おうちプラン1(50Hz地区) | 静岡県(富士川以東)、山梨県、神奈川県 | 東京電力管内管内 | 「おうちプラン1(50Hz地区)」の分析ページへ |
おうちプラン2(50Hz地区) | 静岡県(富士川以東)、山梨県、神奈川県 | 東京電力管内管内 | 「おうちプラン2(50Hz地区)」の分析ページへ |
おうちプラン1(60Hz地区) | 静岡県(富士川以西)、長野県 | 中部電力管内管内 | 「おうちプラン1(60Hz地区)」の分析ページへ |
おうちプラン2(60Hz地区) | 静岡県(富士川以西)、長野県 | 中部電力管内管内 | 「おうちプラン2(60Hz地区)」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
おうちプラン1(50Hz地区) | 93447円/年 | 165653円/年 | 188829円/年 | 203405円/年 | 221723円/年 | 270311円/年 |
おうちプラン2(50Hz地区) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 221723円/年 | 270311円/年 |
おうちプラン1(60Hz地区) | 69813円/年 | 121996円/年 | 139588円/年 | 149891円/年 | 164048円/年 | 198392円/年 |
おうちプラン2(60Hz地区) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 164048円/年 | 198392円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
おうちプラン1(50Hz地区) |
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おうちプラン2(50Hz地区) |
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おうちプラン1(60Hz地区) |
|
おうちプラン2(60Hz地区) |
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※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、静岡ガス&パワーの公式HPをご確認ください。