子どもたちに安心な社会を残すために!パルシステムでんきがおすすめの理由とは?

  • 更新日:2024/07/24

電力小売自由化により、私たちは電気を買う会社を自由に選べる時代となりました。これまでは、一般家庭の場合、居住している管内の電力会社からしか電気を買えませんでした。しかし、2016年4月より電気の販売が自由化され、現在では新電力から電気を買えるようになりました。

新電力は数多くあり、それぞれにメリットがあります。また、消費者の選択肢が増えることで、業界の競争も活発となり、電気料金の抑制をはかるなどの効果もあらわれています。一方で、数多くなる新電力のなかで、いったいどれが自分に合っているのか、選ぶのが難しくなっているのも事実です。

そこで今回は、再生可能エネルギーの面からも注目を集めている「パルシステムでんき」についてご紹介します。パルシステムでんきとはどのようなものなのか、その特徴やメリット・デメリット、料金プランや、どのような人におすすめなのか、申し込みの方法までくわしくご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。

パルシステムでんきとは

パルシステム電力は、パルシステムグループの子会社で、電気を供給する小売電気事業者です。パルシステムの「協同の力で生活者がエネルギーを選択できる社会を実現する」という目標を達成できるよう、日々努力を重ねています。

パルシステム電力は、組合員の「原発や化石燃料に頼らない電気を選択したい」という想いを受けて、2016年に電力小売事業を始めました。持続可能性と環境保護を重視した再生可能エネルギー主体の、未来ある子どもたちが安心して暮らせる社会を目指しています。

パルシステムでんきは、「株式会社パルシステム電力」が提供する電力の名称です。株式会社パルシステム電力は、2003年3月に設立されました。本社は東京都新宿区大久保にあり、資本金は10,000千円、2022年度売上高実績は11,134,033千円です。

社員数は正社員37名、定時社員など37名で、主要取引先はパルシステム生活協同組合連合会、パルシステム生活協同組合連合会会員生協、パルシステム共済生活協同組合連合会などです。小売電気事業者登録番号は、A0185となっています。

株式会社パルシステム電力は、当初は「もったいない」の心を大切に、パルシステムグループの環境保全を推進する専門会社として設立されました。事業活動で発生する容器や包材を削減し、回収・資源化することで、環境貢献をはかるとともに、無駄のない資源循環型の社会を実現することを目的としています。

その後、2011年3月の東日本大震災による東京電力福島第一原子力発電所事故を機に、地球環境における「食料」「エネルギー」「くらし方」の問題を再認識しています。そして、エネルギー問題に積極的に取り組むため、電力供給事業をスタートしました。

未来のために持続可能な電力事業と、資源循環事業の2つの役割をしっかり果たすため、日々努力を続けています。

パルシステム電力の事業内容は以下のとおりです。

    <パルシステム電力の事業内容>

  • 電気事業
  • 古紙等のリサイクル事業
  • 低公害・再生可能エネルギー等の研究開発および販売事業
  • 省エネルギー製品の販売
  • 肥料飼料の開発および販売
  • 事務用品等環境推奨商品の販売

事業所は、以下の5ヶ所となります。

    <パルシステム電力の事業所>

  • 杉戸事業所:埼玉県北葛飾郡
  • 岩槻事業所:埼玉県さいたま市
  • 八王子事業所:東京都八王子市
  • 南大沢事業所:東京都八王子市
  • 相模事業所:神奈川県愛甲郡

子会社として、株式会社パルシステム発電があります。住所は東京都新宿区大久保、設立は2016年2月、資本金20,000千円、出資比率はパルシステム電力の100.0%子会社です。事業内容は、発電事業、再生可能エネルギー等の研究開発および販売事業等となっています。

パルシステム電力の沿革は、2003年に(株)エコサポートとして、パルシステムグループ内で発生する商品カタログや牛乳パックなどを回収し、資源化する環境関連事業の専門会社として設立されました。

パルシステムグループの目指す再生可能エネルギーの推進拡大を担う母体として、(株)エコサポートと(株)うなかみの大地の新電力部門を統合し、2016年3月にパルシステム電力と社名を変更しました。さらに、電力小売自由化に対応するために、4事業所の太陽光発電の発電子会社として、2016年2月に(株)パルシステム発電を設立しています。

主な沿革は、以下のとおりです。

    <主な沿革>

  • 2003年 (株)エコサポート設立
  • 2004年 杉戸事業所開設
  • 2005年~2009年 岩槻事業所・相模事業所・八王子事業所・南大沢事業所開設
  • 2013年 杉戸リサイクルセンター太陽光発電設備設置
  • 2014年 八王子センター太陽光発電設備設置
  • 2015年 相模センター・岩槻センター太陽光発電設備設置
  • 2016年 (株)パルシステム発電設立(太陽光発電の売電をする子会社)
  • 2016年 (株)パルシステム電力へ社名変更・パルシステム一部組合員への電力供給開始
  • 2017年 パルシステム組合員への電力供給を全体化

「パルシステムでんき」の取次生協は、以下のとおりです。

    <「パルシステムでんき」の取次生協>

  • 生活協同組合パルシステム東京
  • 生活協同組合パルシステム神奈川
  • 生活協同組合パルシステム千葉
  • 生活協同組合パルシステム埼玉
  • 生活協同組合パルシステム茨城 栃木
  • 生活協同組合パルシステム山梨 長野
  • 生活協同組合パルシステム群馬
  • 生活協同組合パルシステム福島
  • 生活協同組合パルシステム静岡
  • 生活協同組合パルシステム新潟ときめき
  • 生活協同組合パルシステムみやぎ

パルシステムでんきの料金プラン

パルシステムでんきの電気料金は、以下の方法で計算できます。

<パルシステムでんきの電気料金>
基本料金+電力量料金+託送料金+電力調達調整額+市場価格調整額+再生可能エネルギー発電促進賦課金+容量拠出金相当額=電気料金

それぞれの内訳は、以下のとおりです。

    <パルシステムでんきの料金プラン の内訳>

  • 基本料金=基本料金単価×契約容量(A・kVA)
  • 電力量料金=電力量料金単価×使用電力量(kWh)
  • 託送料金=託送料金(基本料金)×契約容量(A・kVA)+託送料金(電力量料金)×使用電力量(kWh)
  • 電力調達調整額=電力調達調整単価(4.4円)×使用電力量(kWh)
  • 市場価格調整額=市場価格調整単価(毎月変動)×使用電力量(kWh)
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金=再生可能エネルギー発電促進賦課金単価(年間同額)×使用電力量(kWh)
  • 容量拠出金相当額=容量拠出金相当額(年間同額)×使用電力量(kWh)
  • ※市場価格調整単価・再生可能エネルギー発電促進賦課金単価・容量拠出金相当額単価は、ホームページにて通知します。

パルシステムでんきの料金プランには、以下の2つがあります。

    <パルシステムでんきの料金プラン>

  • 発電産地応援プランA
  • 発電産地応援プランC

ここからは、それぞれの特徴についてご紹介していきます。

発電産地応援プランA

発電産地応援プランAは、10~60アンペアの場合の契約 です。エリアは以下の3つです。

    <発電産地応援プランAのエリア>

  • 東北エリア
  • 東京エリア
  • 中部エリア

それぞれのエリアの基本料金・電力量料金、託送料金を見ていきましょう。

東北エリア

東北エリアの基本料金・電力量料金、託送料金は、以下のとおりです。

【東北エリアの基本料金】
基本料金 単位 料金
10A 203円50銭
15A 305円25銭
20A 407円00銭
30A 610円50銭
40A 814円00銭
50A 1,017円50銭
60A 1,221円00銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東北エリアの電力量料金】
電力量料金 単位/1kWhにつき 料金
120kWhまで 9円67銭
120kWh超300kWhまで 16円42銭
300kWh超 20円37銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東北エリアの託送料金(基本料金)】
託送料金(基本料金) 単位 料金
10A 166円10銭
15A 249円15銭
20A 332円20銭
30A 498円30銭
40A 664円40銭
50A 830円50銭
60A 996円60銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東北エリアの託送料金(電力量料金)】
託送料金(電力量料金) 単位 料金
1kWhにつき 8円58銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

東京エリア

東京エリアの基本料金・電力量料金、託送料金は、以下のとおりです。

【東京エリアの基本料金】
基本料金 単位 料金
10A 143円00銭
15A 214円50銭
20A 286円00銭
30A 429円00銭
40A 572円00銭
50A 715円00銭
60A 858円00銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東京エリアの電力量料金】
電力量料金 単位/1kWhにつき 料金
120kWhまで 12円40銭
120kWh超300kWhまで 19円00銭
300kWh超 23円09銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東京エリアの託送料金(基本料金)】
託送料金(基本料金) 単位 料金
10A 152円24銭
15A 228円36銭
20A 304円48銭
30A 456円72銭
40A 608円96銭
50A 761円20銭
60A 913円44銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東京エリアの託送料金(電力量料金)】
託送料金(電力量料金) 単位 料金
1kWhにつき 6円97銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

中部エリア

中部エリアの基本料金・電力量料金、託送料金は、以下のとおりです。

【中部エリアの基本料金】
基本料金 単位 料金
10A 159円50銭
15A 239円25銭
20A 319円00銭
30A 478円50銭
40A 638円00銭
50A 797円50銭
60A 957円00銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【中部エリアの電力量料金】
電力量料金 単位/1kWhにつき 料金
120kWhまで 12円95銭
120kWh超300kWhまで 17円42銭
300kWh超 20円37銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【中部エリアの託送料金(基本料金)】
託送料金(基本料金) 単位 料金
10A 137円50銭
15A 206円25銭
20A 275円00銭
30A 412円50銭
40A 550円00銭
50A 687円50銭
60A 825円00銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【中部エリアの託送料金(電力量料金)】
託送料金(電力量料金) 単位 料金
1kWhにつき 7円91銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

発電産地応援プランC

発電産地応援プランCは、6kVA以上の場合の契約 です。エリアは以下の3つです。

    <発電産地応援プランCのエリア>

  • 東北エリア
  • 東京エリア
  • 中部エリア

それぞれのエリアの基本料金・電力量料金、託送料金を見ていきましょう。

東北エリア

東北エリアの基本料金・電力量料金、託送料金は、以下のとおりです。

【東北エリアの基本料金】
基本料金 単位 料金
1kVAにつき 203円50銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東北エリアの電力量料金】
電力量料金 単位/1kWhにつき 料金
120kWhまで 9円67銭
120kWh超300kWhまで 16円42銭
300kWh超 20円37銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東北エリアの託送料金】
託送料金(基本料金) 単位 料金
1kVAにつき 166円10銭
託送料金(電力量料金) 1kWhにつき 8円58銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

東京エリア

東京エリアの基本料金・電力量料金、託送料金は、以下のとおりです。

【東京エリアの基本料金】
基本料金 単位 料金
1kVAにつき 143円00銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東京エリアの電力量料金】
電力量料金 単位/1kWhにつき 料金
120kWhまで 12円40銭
120kWh超300kWhまで 19円00銭
300kWh超 23円09銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【東京エリアの託送料金】
託送料金(基本料金) 単位 料金
1kVAにつき 152円24銭
託送料金(電力量料金) 1kWhにつき 6円97銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

中部エリア

中部エリアの基本料金・電力量料金、託送料金は、以下のとおりです。

【中部エリアの基本料金】
基本料金 単位 料金
1kVAにつき 159円50銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【中部エリアの電力量料金】
電力量料金 単位/1kWhにつき 料金
120kWhまで 12円95銭
120kWh超300kWhまで 17円42銭
300kWh超 20円37銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

【中部エリアの託送料金】
託送料金(基本料金) 単位 料金
1kVAにつき 137円50銭
託送料金(電力量料金) 1kWhにつき 7円91銭

※表示金額はすべて税込みとなります。

託送料金とは、発電した電気を送配電網につないで、各家庭へ供給する際の送配電網の利用料金です。2023年4月から「レベニューキャップ制度」といって、託送料金の制度が新しくなり、託送料金の改定が適宜行われるようになりました。

それにより、これまで基本料金と電力量料金に含めていた託送料金を、電気料金の明朗性を高める目的により独立させています。

また、電気料金を算出する際に使われる「再生可能エネルギー発電促進賦課金」とは、電力会社がFIT制度にて発電される再生可能エネルギー電気の買取費用の一部として、電力契約のあるすべての個人や法人から電気料金の一部として預かる国の制度です。

パルシステムでんきと契約している発電産地も、再エネ賦課金により発電事業を支えられています。パルシステムでんきでは、組合員から預かった再エネ賦課金は、管理機関となる電力広域的運営推進機関に全額納付をしています。

パルシステムでんきのメリットと良い口コミ・評判

パルシステムでんきのメリットには、主に以下の3つがあります。

    <パルシステムでんきのメリット>

  • 環境大臣表彰も受賞した「再生可能エネルギーへの取り組み」と「顔の見える化」
  • 自分の故郷の生産者を応援できる
  • 広がり続ける発電産地のネットワーク

ここからは、それぞれの特徴についてくわしく見ていきましょう。

環境大臣表彰も受賞した「再生可能エネルギーへの取り組み」と「顔の見える化」

パルシステムは、2020年10月に、環境省主催の「令和2年度気候変動アクション環境大臣表彰」の普及・促進部門の緩和・適応分野にて受賞をしました。パルシステムが行っている再生可能エネルギーへの取り組みが評価された形です。

パルシステムは、発足以来40年にわたる「産直」の活動を通じて、農業の生産性と自然環境の調和を目指した「環境保全型農業」を推進し、生産者と消費者の「顔の見える」関係を築いてきました。その関係をパルシステムでんきにも活かし、産直手法を活用した顔の見える再生可能エネルギー普及活動につなげています。

消費者の主体的な選択による持続可能な社会づくりを目指すため、消費者がエネルギーを選択し、電力の作り手の見える化を進めてきました。環境保全型農業を営む生産者が、地域の資源を有効活用して発電し、顔の見えるエネルギーを供給しています。

そして消費者一人ひとりが、農産物同様に電力についても、その生産方法を知ったうえで選び、生産者、消費者双方にとっての将来の暮らしと、環境を守っていくことを組合員に呼び掛けています。

自分の故郷の生産者を応援できる

パルシステムでんきは電気をつくる人の顔が見えるので、パルシステムでんきを利用することで、自分の故郷の生産者を応援できるのも大きなメリットです。電気をつくるだけでなく、農業や畜産などと組み合わせて地域の復興につなげるなど、さまざまな試みが行われています。

広がり続ける発電産地のネットワーク

発電産地と呼ばれる全国各地の電気の生産者が、自然の力を利用して電気をつくっている様子を自宅にいながら感じられるのも、パルシステムでんきのメリットです。パルシステム電力の契約発電所は総数60ヶ所あり、太陽光発電だけでなく、バイオマス発電、水力発電、地熱発電、風力発電があります。

これらの発電産地のネットワークは、今現在も広がり続けており、地域主導のエネルギーとして発展を続けています。

パルシステムでんきの注意点と悪い口コミ・評判

パルシステムでんきの注意点として、パルシステムでんきへ切り替えを行うには「パルシステム」または「あいコープみやぎ」に加入して、組合員にならなければいけない 点が挙げられます。まずは、それぞれのエリアの生協に加入申し込みを行ってから、パルシステムでんきに切り替える必要があります。

また、パルシステムでんきの売電サービス「さんさんでんき」を利用する場合も、同様にパルシステムへの加入と、パルシステムでんきとの契約が必要です。もしパルシステムを退会した場合は、売電契約も解除となるので、注意する必要があります。

くわえて、電力の供給エリアが限定されているので、申し込みの前に確認が必要です。パルシステムでんきの供給エリアは、以下のとおりです。

    <パルシステムでんきの供給エリア>

  • 東京電力エリア(東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、山梨県、群馬県、静岡県)
  • 東北電力エリア(福島県、新潟県、宮城県)
  • 中部電力エリア(静岡県、長野県)

パルシステムでんきがおすすめの人

パルシステムでんきは、以下のような人におすすめです。

    <パルシステムでんきがおすすめの人>

  • パルシステムに加入している人
  • 原発や化石燃料に頼らない電気を選択したい人
  • 顔が見える電気を使いたい人
  • 電源構成が見える電気を使いたい人
  • T年太陽光発電の余剰電力を売りたい人

ここからは、それぞれの特徴についてご説明していきます。

パルシステムに加入している人

もともとパルシステムに加入していて、毎週生協の商品を注文している人なら、パルシステムでんきがおすすめです。電気料金の支払いも、パルシステムの商品代金と合計した金額が登録口座から引き落としされるので、新しい手続きが不要です。

原発や化石燃料に頼らない電気を選択したい人

原発や化石燃料に頼らず、次世代の子どもたちが安心して暮らせる社会をつくりたいと考えている人にも、パルシステムでんきはおすすめです。近い将来、再生可能エネルギーが中心の社会が実現する可能性もあり、パルシステムはその役割の一端を担いたいという想いで電力事業を続けています。

持続可能性と環境保護を重視して、減らす(省エネルギーの推進)、止める(脱原子力発電)、切り替える(再生可能エネルギーへの転換)のエネルギー政策を制定し、全国の発電産地と連携して、FIT電気(再生可能エネルギー)中心の電力供給を続けています。

顔が見える電気を使いたい人

生産者の顔が見える電気を使用したい人にも、パルシステムでんきはおすすめです。「発電産地」と呼ばれる全国各地の電気の生産者たちが中心となって、日々自然の力を利用して電気をつくっています。

その多くは、もともとパルシステムの産直産地として、米や野菜、鶏肉の生産に取り組んでいた人たちです。くわえて、原発や化石燃料に頼らない社会の実現に向けて、情熱を燃やす人たちもくわわり、発電産地のネットワークが広がっています。

電源構成が見える電気を使いたい人

自分が使用している電気の電源構成を知りたい人にも、パルシステムでんきはおすすめです。パルシステムでんきなら、「なかみが見えるでんき」として供給している電源がわかります。毎月算出される電源構成を掲載しており、一目でわかる仕組みになっています。

2024年1月までの累計実績として、FIT(再エネ)+再エネの比率は65.2%です。内訳は、FITのバイオマスが17.8%、風力が3.0%、水力が4.6%、太陽光が2.0%、地熱が1.1%、その他が20.4%となっています。再エネのバイオマスが11.5%、風力が0.3%、水力が4.2%、太陽光が0.3%です。

その他が11.5%、卸電力取引所が15.6%、インバランス補給が7.8%という構成となっています。ホームページ上では、過去の電源構成も2016年度から現在まですべて見ることが可能です。

太陽光発電の余剰電力を売りたい人

自分の家庭で住宅用の太陽光発電設備を所有している人で、定められていたFIT制度の10年の期限が満了となった人にも、パルシステムでんきはおすすめです。

パルシステムでんきには、太陽光の余剰電力買取サービス「さんさんでんき」があります。これは、パルシステムでんきの契約者限定のプランです。電気の買取の価格と期間が決められているFIT制度(固定価格買取制度)は、10年の期限が2019年11月より随時満了となっています。

そのため、売電先の変更を考えている人も多く、パルシステムでんきも売電先の一つです。「さんさんでんき」に契約すれば、電気の生産者として自宅でつくった電気がパルシステム組合員に届きます。

これまでパルシステムは、発電産地と組合員を再生可能エネルギーでつなぎ、顔の見える関係を構築してきました。「さんさんでんき」では、電気の生産から消費を組合員と組合員との間で行い、新しい顔の見える関係をつくる仕組みです。

「さんさんでんき」の買取価格は、エリアによって異なります。それぞれの価格は以下のとおりです。

    <「さんさんでんき」の買取価格>

  • 東北電力エリア:1kWhにつき9.5円
  • 東京電力エリア:1kWhにつき9.0円
  • 中部電力エリア:1kWhにつき8.5円

売電先の切り替えはとても簡単で、手数料も不要です。資料に同封されている申込書に必要事項を記入して、検針票と一緒に郵送するだけです。現在の電力会社に解約の連絡をする必要はありません。「再生可能エネルギーの固定価格買取期間満了のご案内」を紛失してしまっても、直近の検針票があれば切り替え可能です。

売電した電気料金の受取方法は、毎月の請求金額から差し引く形となります。この場合の請求金額とは、パルシステム利用代金と、パルシステムでんき利用代金を合算した請求額です。さんさんでんきを利用するには、パルシステムの組合員で、かつパルシステムでんきを契約していることが条件となります。

パルシステムでんきのお申し込み方法

パルシステムでんきの新規申し込みは、以下の2通りの方法から可能です。

    <パルシステムでんきのお申し込み方法>

  • 専用の申し込み用紙を、配達時に提出する
  • パルシステムでんきのホームページにある「Webでお申込み」から申し込む

「Webでお申込み」なら、2ステップで簡単に申し込みができます。まず、手元にある検針票をスマホで撮影します。インターネットの申し込みフォームに必要事項を入力し、撮影した検針票と一緒に送信するだけで完了です。

問い合わせをしたい人は、ホームページに記載されている「パルシステムでんき問合せセンター」に電話で問い合わせできます。受付時間は、月曜から土曜の9:00~17:00です。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • パルシステムでんきが倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

パルシステムでんきが倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、パルシステムでんきが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

パルシステムでんきは、パルシステムの組合員に電気を供給するシステムです。再生可能エネルギーへの取り組みが盛んで、これまでの生協のシステムを活かした、発電産地のネットワークや、産地の見える化が特徴です。

パルシステムに加入する必要があるといった注意点もありますが、太陽光発電の買取プランもあるなど、魅力的なプランもたくさんあります。新電力を検討しているなら、パルシステムでんきもぜひチェックしてみてください。

電気料金データベース【パルシステム電力】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

パルシステム電力による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてパルシステム電力が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
発電産地応援プランC(東北電力エリア) 宮城県、福島県、新潟県、一部地域 東北電力管内管内 「発電産地応援プランC(東北電力エリア)」の分析ページへ
発電産地応援プランA(東京電力エリア) 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く 東京電力管内管内 「発電産地応援プランA(東京電力エリア)」の分析ページへ
発電産地応援プランC(東京電力エリア) 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く 東京電力管内管内 「発電産地応援プランC(東京電力エリア)」の分析ページへ
発電産地応援プランA(中部電力エリア) 静岡県(一部) 中部電力管内管内 「発電産地応援プランA(中部電力エリア)」の分析ページへ
発電産地応援プランC(中部電力エリア) 静岡県(一部) 中部電力管内管内 「発電産地応援プランC(中部電力エリア)」の分析ページへ
発電産地応援プランA(東北電力エリア) 宮城県、福島県、新潟県、一部地域 東北電力管内管内 「発電産地応援プランA(東北電力エリア)」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
発電産地応援プランC(東北電力エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 161446円/年 196582円/年
発電産地応援プランA(東京電力エリア) 67522円/年 121562円/年 139668円/年 150673円/年 165110円/年 201794円/年
発電産地応援プランC(東京電力エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 165110円/年 201794円/年
発電産地応援プランA(中部電力エリア) 68144円/年 119618円/年 136711円/年 146957円/年 160634円/年 194786円/年
発電産地応援プランC(中部電力エリア) 契約不可 契約不可 契約不可 契約不可 160634円/年 194786円/年
発電産地応援プランA(東北電力エリア) 65992円/年 118390円/年 136404円/年 146945円/年 161446円/年 196582円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
発電産地応援プランC(東北電力エリア)
  • 利用特典
    パルシステムでんきに切り替えると、3,000円分クーポンプレゼントがあります。電気の利用代金が累計2500円以上で竹炭の石鹸がもらえます。
  • プラン対象の方
    パルシステムグループの組合員の方が対象です。
発電産地応援プランA(東京電力エリア)
  • 利用特典
    パルシステムでんきに切り替えると、3,000円分クーポンプレゼントがあります。
  • プラン対象の方
    パルシステムグループの組合員の方が対象です。
発電産地応援プランC(東京電力エリア)
  • 利用特典
    パルシステムでんきに切り替えると、3,000円分クーポンプレゼントがあります。
  • プラン対象の方
    パルシステムグループの組合員の方が対象です。
発電産地応援プランA(中部電力エリア)
  • 利用特典
    パルシステムでんきに切り替えると、3,000円分クーポンプレゼントがあります。
  • プラン対象の方
    パルシステムグループの組合員の方が対象です。
発電産地応援プランC(中部電力エリア)
  • 利用特典
    パルシステムでんきに切り替えると、3,000円分クーポンプレゼントがあります。
  • プラン対象の方
    パルシステムグループの組合員の方が対象です。
発電産地応援プランA(東北電力エリア)
  • 利用特典
    パルシステムでんきに切り替えると、3,000円分クーポンプレゼントがあります。電気の利用代金が累計2500円以上で竹炭の石鹸がもらえます。
  • プラン対象の方
    パルシステムグループの組合員の方が対象です。

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、パルシステム電力の公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
基本料金0円でお得
Looopのプランは基本料金が0円となっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランの一つと言えます。また、EVユーザーの方も深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
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プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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