Q.ENESTでんきの契約プランは?メリットと評判もご紹介 !
Q.ENESTでんきは、地球環境に配慮された電力を一般家庭などへ供給している、電力小売り事業者です。魅力あるプランやたくさんのメリットに興味を持った人の多くが、電気契約の切り替え先として検討している会社でもあります。
しかし、自分に合うプランがあるのか、本当にメリットがあるのかよくわからず、契約を迷っている人もいらっしゃるでしょう。そこで、Q.ENESTでんきの契約プランとその特徴、Q.ENESTでんきを選ぶメリットや評判を解説します。
Q.ENESTでんきとは
Q.ENESTでんきは2019年に誕生し、東京都港区に本社を置く電力小売り事業者です。もともとは、アメリカにあるエネルギー企業の日本法人として設立された会社です。アメリカではニューヨーク証券取引所に上場していることから、しっかりした地盤を持つ会社ともいえます。
設立当初はジニーエナジー合同会社という名前でしたが、2022年7月からQ.ENESTでんき株式会社に名前をあらため、現在に至ります。
Q.ENESTでんきの特徴は、卒FIT電源を含め、さまざまな形の再生可能エネルギーを電源として全国に持つなど、環境に配慮された電力を供給している点です。2021年には、太陽光モジュール発電大手のハンファQセルズジャパン株式会社の傘下に入り 、さらなる再生可能エネルギー普及を目標に掲げています。
また、海外で経験をもとにした需要と供給の管理が可能な点も、Q.ENESTでんきの特徴です。Q.ENESTでんきでは、市場の動向に左右されるリスクを抑えながら、最適な価格での電力供給を可能にしています。
Q.ENESTでんきの料金プラン
現時点でQ.ENESTでんきの電気契約が結べるのは、一部の離島を除く、以下のエリアにお住まいの人です。
- 北海道電力エリア
- 東北電力エリア
- 東京電力エリア
- 中部電力エリア
- 北陸電力エリア
- 関西電力エリア
- 中国電力エリア
- 四国電力エリア
- 九州電力エリア
また、契約プランはQ100プランのみですが、契約電流とエリアによりいくつかの種類にわかれます。
エリア | 20A~60A一般家庭向けプラン | 50kW未満向けプラン | 6kVA~49kVA向けプラン |
---|---|---|---|
北海道電力エリア | Q100AMP | Q100kW | Q100kVA |
東北電力エリア | Q100AMP | Q100kW | Q100kVA |
東京電力エリア | Q100AMP | Q100kW | Q100kVA |
中部電力エリア | Q100AMP | Q100kW | Q100kVA |
北陸電力エリア | Q100AMP | Q100kW | Q100kVA |
関西電力エリア | Q100KT | Q100kW | Q100kVA |
中国電力エリア | Q100KT | Q100kW | Q100kVA |
四国電力エリア | Q100KT | Q100kW | Q100kVA |
九州電力エリア | Q100AMP | Q100kW | Q100kVA |
Q100プランの特徴とは
Q100プランとは、Q.ENESTでんきが提供する唯一の電気契約プランです。過去には、再生可能エネルギーを10%利用したエコ活プラン、電力調達コストと電気料金が連動したうち得プラン・みどりプランといった契約プランがありました 。
2023年4月からは、実質再生可能エネルギー100%のQ100プランが誕生 し、エコ活プランなど過去のプランの利用は継続できるものの、新規契約の受け付けを終了しています。選べるプランが少なくなったとマイナスに感じられるかもしれませんが、Q.ENESTでんきの強みと料金体系がわかりやすくなったともいえます。
Q100プランは、通常の電気に非化石証書を付加し、二酸化炭素排出量を実質ゼロにできる点が特徴です。大企業だけでなく、各家庭単位でもエコなエネルギーを利用したいといった需要は多く、Q.ENESTでんきはこの現代のニーズにマッチした電力会社といえます。
Q100プランは、2人暮らしの場合、杉の木およそ140本が年間に吸収する量に相当する、二酸化炭素の排出を抑制することが可能です。また、3人暮らしの場合は杉の木およそ170本、4人ファミリーでは、杉の木210本相当の二酸化炭素排出を防ぐ仕組みとされています。
具体的な料金は、基本料金にくわえ、電力量料金単価に使用料をかけ合わせた電力量料金、使用料に応じてかかる電力調達調整費と再エネ賦課金が必要です。 そのため、Q.ENESTでんきの契約をお考えならば、電力量料金単価の安さだけでなく、トータルの費用を考える必要があります。
Q.ENESTでんきでは、90%以上の電力を長期的な契約や季節契約で調達していて、短期契約や市場での調達は10%程度です。したがって、電力調達調整費は、契約の長さが違う調達にかかるコストを反映している 点にも注意しましょう。
Q.ENESTでんきのメリットと良い口コミ・評判
Q.ENESTでんきとの電気契約をお考えならば、Q.ENESTでんきならではのメリットを確認して、自分にとっても魅力があるか考えてみるのがおすすめです。Q.ENESTでんきのメリットには、以下のようなものが挙げられます。
- 地球環境にやさしいエネルギーを使える
- 解約の違約金や手数料がかからない
- 電気プランの料金がわかりやすい
- 広いエリアで契約できる
地球環境にやさしいエネルギーを使える
Q.ENESTでんきが新規契約を受け付けているQ100プランは、家庭でもできるSDGsを掲げたエコなプランです。化石燃料を使った発電では、二酸化炭素といった温室効果ガスの排出が避けられません。しかし、Q100プランならば、実質再生可能エネルギーを100%使用できるため、地球環境にやさしい点が魅力です。
現在の地球環境はもちろんのこと、子ども世代や孫世代へとより良い環境を残したいと願う人からも、環境に配慮したQ.ENESTでんきの電気プランは人気です。現在では、エコな電気を提供する電力小売り事業者も増えています。「実質再生可能エネルギー100%の電気を選びたい」といったニーズに対する、新たなスタンダードになっています。
解約の違約金や手数料がかからない
電力会社の切り替えの際に不安要素となるのが、もし後悔した場合に解約できるのかどうかです。しかし、Q.ENESTでんきでは、解約の違約金や手数料がかからない 点がメリットといえます。
また、電力契約に契約期間が設けられておらず、ユーザーからの申し出がなければ、契約は1ヶ月ごとに更新されていきます。もちろん、契約してすぐのクーリングオフにも対応しているため、安心して申し込めるのがメリットです。
電気プランの料金がわかりやすい
Q.ENESTでんきが新規申し込みを受け付けているQ100プランは、電気料金の計算がわかりやすい点がメリットです。電気料金の単価に使った電力量をかけるだけなので、複雑な計算が不要になります。
多くの電力会社では、昼間と夜間で電力料金に差を設けていたり、契約できるプランに複雑な条件があったりと、場合によってはプラン選びからつまずいてしまうケースも珍しくありません。この点において、Q.ENESTでんきは誰にでもわかりやすい料金プランに絞って、申し込みを受け付けている点がメリットです。
インターネット上では、他社よりも電力量料金が安いとの声もあります。
Q.enest(キューエネス)でんき
電力量料金は既存電力会社と比べて安いが、キューエネスの電力調達調整費は既存電力会社の燃料費調整費と比べて高く、結果高くなる。
キューエネスの電力調達調整費は(2022年1月)1kWhあたり2円が、(2023年1月)29.5円となっている。#キューエネス #キューエネスでんき pic.twitter.com/6U2FO2wS2q— さっち (@kosodatesacchi) January 31, 2023
広いエリアで契約できる
Q.ENESTでんきは、沖縄と一部の離島を除く、日本全国で電気プランを契約できる点がメリットです。大都市圏など供給エリアが限られていると、プランや特徴に魅力を感じても契約できないエリアがあります。しかし、Q.ENESTでんきでは、多くのエリアで電気供給を行っているため、契約を希望する人の多くが申し込みできます。
もちろん、現在使っているQ.ENESTでんきは、引っ越し先でも利用可能です。引っ越しが決まったら、ホームページから簡単に手続き が済ませられることも、Q.ENESTでんきならではのメリットです。
Q.ENESTでんきの注意点と悪い口コミ・評判
Q.ENESTでんきにはメリットが多いものの、単純に料金の安さだけをアピールポイントにしている電力業者ではないことから、悪い口コミも散見されます。メリット以外にも、以下のような注意点も確認して、契約の際の参考にしてみてください。
- 電気の使用量が少ないと電気代が高くなりやすい
- 独自の電力調達調整制度が適用される
- ガス契約とのセット割引がない
- 選べるプランが少ない
電気の使用量が少ないと電気代が高くなりやすい
Q.ENESTでんきのQ100プランは、1種類の電力量料金単価が設定されているシンプルなものです。電気料金がわかりやすいメリットの反面、ほかの電力会社と比較して、電気の使用量が少ない場合は割高になりやすいことが注意点となります。
多くの電力会社では、1種類の電力量料金単価ではなく、使用料に応じて3段階程度の単価を設定しています。電力使用量が少ないうちは単価が低く、たくさんの電気を使うと単価も上がる仕組みです。
しかしQ.ENESTでんきでは、電力量が少なくても単価が変わりません。そのため、一人暮らしなど電気をあまり使わない人にとっては、割高に感じられる可能性があります。実際にインターネット上でも、一人暮らしの人で電気代が高いと感じられるとの声がありました。
引っ越してよくわからん電気会社と契約してもてんけど支払い一人暮らしで2万ってやばいやんおかしすぎる…
関西電気に乗り換えの電話しよ😞#QENEST pic.twitter.com/734kz5LALi— いちゃろす@makoto (@i_cha_ro_s) January 29, 2023
独自の電力調達調整制度が適用される
Q.ENESTでんきを契約する際に注意しなければならないのが、独自の電力調達調整制度を適用している点です。電気の使用量に応じた電気料金自体は安いと感じても、電力調達調整費などが高くなると、トータルの支払いも増えてしまいます。
電力調達調整費とは、電力調達にかかるコストと連動する費用のことで、具体的な金額は毎月変動します。そのため、電力調達に高額なコストがかかると、そのぶんだけ契約者が支払う電力調達調整費も高くなるリスクに注意しましょう。
インターネット上では、電気の使用にかかった費用よりも、電力調達調整費が高いとの声が見られます。
Q.enest(キューエネス)でんき
電力量料金は既存電力会社と比べて安いが、キューエネスの電力調達調整費は既存電力会社の燃料費調整費と比べて高く、結果高くなる。
キューエネスの電力調達調整費は(2022年1月)1kWhあたり2円が、(2023年1月)29.5円となっている。#キューエネス #キューエネスでんき pic.twitter.com/6U2FO2wS2q— さっち (@kosodatesacchi) January 31, 2023
ガス契約とのセット割引がない
Q.ENESTでんきが取り扱うのは電気契約のみで、ガスの契約がありません。したがって、他社が提供しているような、都市ガスなど電気以外のエネルギー供給契約のセット割引がないことには、注意が必要です。
ガス会社が提供する電気契約などでは、電気とガスのセット契約で料金が安くなるプランもあります。会社によっては、契約をまとめると料金が安くなるだけでなく、支払いや料金チェックが簡単になるメリットもあります。
電気契約に特化したわかりやすさがQ.ENESTでんきのメリットではありますが、よりお得なプランや割引で契約したいといったニーズに応えられないことが注意点です。
選べるプランが少ない
現在、Q.ENESTでんきが新規申し込みを受け付けているのは、Q100プランのみです。バラエティに富んだプランを選べないことには、注意する必要があります。使ったぶんだけシンプルに支払いたい人には魅力あるプランですが、さまざまな付加価値を求める人にとってはもの足りないかもしれません。
他社の電気契約プランでよくあるのは、電気自動車の夜間充電がお得になるプランやオール電化など、たくさんの電気を使う人に対応したプランです。しかし、Q.ENESTでんきでは、こうしたプランの提供がないため、夜間でも電気料金が安くなりません。
Q.ENESTでんきの公式サイトでも、オール電化向けプランがなく、電気代が高くなる可能性があるとして、オール電化の人の契約はおすすめしないとの記載 があります。Q.ENESTでんきとの契約を考える際には、自宅の設備と電力を使用する時間帯も考えて、より有利なプランを提供している会社と比較してみるのがおすすめです。
Q.ENESTでんきがおすすめの人
Q.ENESTでんきにはさまざまなメリットと注意点があり、契約の際には両方を比較したうえで、自分の生活に向いているかどうかを考えることが大切です。Q.ENESTでんきの契約をおすすめできるのは、以下のような特徴の人です。まずは、自分とマッチするかどうかを確認してみましょう。
- 地球環境に配慮された電力で生活したい人
- シンプルな電気料金プランを求める人
- 引っ越し先でも電力会社を変えたくない人
地球環境に配慮された電力で生活したい人
Q.ENESTでんきの魅力は、何といっても実質再生可能エネルギー100%のプランが用意されていることです。Q.ENESTでんきの電気を使うと、化石燃料などにより作られた電気をそのまま使用するよりも、環境に配慮した生活が送れます。
Q.ENESTでんきのQ100プランは、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにできるもので、地球環境への関心が高い人から支持されています。環境に配慮した活動を展開している電力会社は少なくありませんが、電気契約プランを通して、生活のなかで気軽にエコ活動に参加できる点は魅力です。
Q.ENESTでんきのQ100プランはシンプルであるため、電力使用量の少ない人などにとっては割高に感じられるかもしれません。しかし、地球環境にやさしいエネルギー使用の観点を大切にされる人ならば、Q.ENESTでんきがおすすめです。
シンプルな電気料金プランを求める人
新電力として電力小売り事業に参入した会社の多くは、ガスとのセット割引やオール電化・太陽光発電などが有利に使えるプランを提供しています。Q.ENESTでんきはこうしたプランがないものの、わかりやすくシンプルな電気料金プランであることが魅力です。
他社が提供するセット割引や多彩なプランには、わかりにくい条件が設けられているものも多く、解約時に違約金が発生するケースもあります。この点において、Q.ENESTでんきはわかりやすく、解約金も不要であることから、安心して契約することが可能です。
わかりにくいプランを選ぶ手間を省いて、シンプルな電気料金プランを使いたい人に、Q.ENESTでんきはおすすめです。トータルの電気料金も確認したうえで、お得で使いやすいプランを選びましょう。
引っ越し先でも電力会社を変えたくない人
新電力に参入した会社の多くは、電力供給エリアに制限があります。しかし、Q.ENESTでんきは、沖縄と一部の離島を除く、全国エリアで電力供給を行っていることが強みです。
Q.ENESTでんきを契約すると、エリアをまたいで引っ越しをする場合でも、電力会社を変える必要がありません。引っ越しにおける手続きも、ホームページから簡単に行えます。
エリア外へ引っ越すたびに、電力会社を変えなければならないのではないかと悩んでいる人には、Q.ENESTでんきがおすすめです。まずは、自分に合ったプランがあるか確認してみてください。
Q.ENESTでんきのお申し込み方法
メリットと注意点、向いている人の特徴を確認したうえで、Q.ENESTでんきの契約を希望される場合、申し込み方法が限られていることに留意してください。ここからは、Q.ENESTでんきの申し込みと注意点をご紹介します。
新規申し込みは販売代理店経由のみ
現在、Q.ENESTでんきでは、ホームページからの新規申し込みを行っていません。新たにQ.ENESTでんきの契約を希望される場合は、Q.ENESTでんきと契約のある販売代理店を経由する必要があります。
電力会社の切り替えなど新規申し込みの際は、一般的な手順と同様に、現在の電気の検針票を準備しましょう。検針票がない場合には、現在のお客様番号や供給地点特定番号を調べておく必要があります。
販売代理店を通してQ.ENESTでんきに申し込んだ場合は、契約完了後に郵送で書類一式が届きます 。また、電力会社を切り替える際は、Q.ENESTでんきから契約中の電力会社へ連絡が行われるため、お客様自身での連絡は不要です。
販売代理店は大丈夫?
Q.ENESTでんきへ直接の申し込みができないことについて、不安を抱く人も多くいらっしゃいます。しかしQ.ENESTでんきでは、電気の販売について、以下のようなポイントでお客様の立場から適正な対応を心がける としています。
- お客様の同意確認は確実に行う
- 訪問時には身分証を提示する
- 電話では氏名を名乗る
- 契約前には重要事項説明を行う
- 不適切な案内や誤解を生む表現を禁止する
Q.ENESTでんきに限らず、新電力への切り替えに関する訪問営業や電話営業についての悪い口コミは、インターネット上に多く見られます。ほとんどのケースは、マナーや法令を守り契約を行いますが、一部の悪質な業者には注意が必要です。契約にあたっては、Q.ENESTでんきが提示している適正な対応が行われているかどうか、よく確認してみてください。
Q.ENESTでんきへ直接相談できる?
現在、Q.ENESTでんきへ直接の新規申し込みができず、不便と感じられるかもしれません。しかし、Q.ENESTでんきのホームページでは、お客様からの相談を受ける体制が整っています。
電話での問い合わせは、年末年始を除く平日9時から17時まで受け付けていて、ホームページには電話の混雑予想も掲載 されています。こちらを参考にして、電話相談の予定を組むのがおすすめです。
オンラインのお問い合わせフォームからの相談は、24時間好きな時間に送信できます。一般のお問い合わせとして、申し込みを検討中でサービスについて相談することも可能です。もちろん、クーリングオフやキャンセルについても、お問い合わせフォームからメッセージを送れます。
このほかにも、申し込み後に悩みやすい支払い方法や請求書についてなど、今すぐ知りたい情報はチャットボットがすぐに答えてくれるので安心です。
新規申し込みで工事は必要?
基本的に、電力会社の切り替えなど、新規申し込みにおいて工事は不要です。ただし、スマートメーターが設置されていない場合は、原則無料で工事が行われます。
スマートメーターとは、遠隔で検針できる通信機能を備えたメーターで、2024年までに全世帯への導入が進められているものです 。このほかに、お客様の都合により機械を移設したり取り替えたりする場合や、配線不良などご自宅の工事が必要な場合は、自費負担となるケース もあります。
申し込んだらすぐに使える?
Q.ENESTでんきは、新規申し込みが完了して、すぐに使えるわけではありません。申し込み完了後、21~60日が経過した検針日に供給が開始されます。いつから使えるかについては、登録した連絡先に事前連絡がありますので、確認してみてください。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- Q.ENESTでんきが倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
Q.ENESTでんきが倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、Q.ENESTでんきが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
Q.ENESTでんきは、実質再生可能エネルギー100%の電気を使えるプランが魅力の電力小売り事業者です。Q.ENESTでんきは、アメリカでニューヨーク取引市場に上場している企業の日本法人として誕生しました。
Q.ENESTでんきの特徴は、実質再生可能エネルギー100%に特化したプランの提供にあります。Q.ENESTでんきのプランはQ100プランのみで、電力量料金単価に使用料をかけ合わせて料金を算出する仕組みです。また、この電気料金には電力調達調整費と再エネ賦課金も別途かかるため、料金が高額になるケースには注意しなくてはなりません。
Q.ENESTでんきには、実質再生可能エネルギー100%の電気が使えること以外にも、解約の違約金や手数料がかからない点がメリットです。さらに、シンプルでわかりやすい1種類の料金プランの提供となることや、沖縄と一部の離島以外の広いエリアで契約できるメリットがあります。
ただし、安さを第一に掲げているわけではないため、電気の使用量が少ないと電気代が高くなることには注意が必要です。このほかにも、独自の電力調達調整制度の適用でコストがかかることや、ガスとのセット割引がないことも注意点となります。
地球環境にやさしい電力で生活を送りたい人や、シンプルな電気料金プランを求める人にQ.ENESTでんきはおすすめです。契約前には、おすすめの人について自分に合っているか確認してみてください。
現在、新規申し込みは販売代理店を通す必要がありますが、ホームページのお問い合わせフォームから契約前の相談も可能です。契約に不明な点がある場合には、活用してみましょう。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
Q.ENESTでんきによる電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてQ.ENESTでんきが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
Q100プランKT(中国電力エリア) | 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 | 中国電力管内管内 | 「Q100プランKT(中国電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランKT(四国電力エリア) | 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) | 四国電力管内管内 | 「Q100プランKT(四国電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランAMP(九州電力エリア) | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「Q100プランAMP(九州電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランAMP(東京電力エリア) | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く | 東京電力管内管内 | 「Q100プランAMP(東京電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランAMP(中部電力エリア) | 愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 | 中部電力管内管内 | 「Q100プランAMP(中部電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランAMP(北陸電力エリア) | 富山県、石川県、福井県(一部を除きます。)、岐阜県の一部、一部離島を除く | 北陸電力管内管内 | 「Q100プランAMP(北陸電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランKT(関西電力エリア) | 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 | 関西電力管内管内 | 「Q100プランKT(関西電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランAMP(東北電力エリア) | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県、一部離島を除く | 東北電力管内管内 | 「Q100プランAMP(東北電力エリア)」の分析ページへ |
Q100プランAMP(北海道電力エリア) | 北海道(一部離島を除く) | 北海道電力管内管内 | 「Q100プランAMP(北海道電力エリア)」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
Q100プランKT(中国電力エリア) | 103735円/年 | 173575円/年 | 192199円/年 | 206167円/年 | 220135円/年 | 266695円/年 |
Q100プランKT(四国電力エリア) | 96608円/年 | 161048円/年 | 178232円/年 | 191120円/年 | 204008円/年 | 246968円/年 |
Q100プランAMP(九州電力エリア) | 64494円/年 | 105960円/年 | 119970円/年 | 127458円/年 | 138972円/年 | 163932円/年 |
Q100プランAMP(東京電力エリア) | 108738円/年 | 182232円/年 | 204510円/年 | 218478円/年 | 236100円/年 | 282660円/年 |
Q100プランAMP(中部電力エリア) | 68544円/年 | 113280円/年 | 127920円/年 | 136128円/年 | 148032円/年 | 175392円/年 |
Q100プランAMP(北陸電力エリア) | 98244円/年 | 163440円/年 | 184020円/年 | 196188円/年 | 212712円/年 | 253272円/年 |
Q100プランKT(関西電力エリア) | 61548円/年 | 102588円/年 | 113532円/年 | 121740円/年 | 129948円/年 | 157308円/年 |
Q100プランAMP(東北電力エリア) | 108187円/年 | 179098円/年 | 202092円/年 | 215160円/年 | 233798円/年 | 277358円/年 |
Q100プランAMP(北海道電力エリア) | 123840円/年 | 207168円/年 | 232680円/年 | 248448円/年 | 268704円/年 | 321264円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
Q100プランKT(中国電力エリア) |
|
Q100プランKT(四国電力エリア) |
|
Q100プランAMP(九州電力エリア) |
|
Q100プランAMP(東京電力エリア) |
|
Q100プランAMP(中部電力エリア) |
|
Q100プランAMP(北陸電力エリア) |
|
Q100プランKT(関西電力エリア) |
|
Q100プランAMP(東北電力エリア) |
|
Q100プランAMP(北海道電力エリア) |
|
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、Q.ENESTでんきの公式HPをご確認ください。