- Home
- 電気料金プラン比較/おすすめ
- 電力会社一覧
- MCリテールエナジーの評判・口コミは?電力プランのお得度を調査!
MCリテールエナジーの評判・口コミは?電力プランのお得度を調査!
2016年に日本の法律が変わり「電力自由化」が実施されました。これまでは「東京電力」など電力を供給する会社は地方ごとに決まっていましたが、今はどの企業でも電力小売事業に参入できます。消費者が電力会社やプランを自由に選べるようになったのはうれしいことです。
電気料金を節約するために、電力会社を変えようかと検討している方も多いでしょう。しかし電力小売事業をやっている企業は多いため、各社の特徴や評判をしっかりリサーチしておく必要があります。MCリテールエナジーの電気「まちエネ」の料金はいくらぐらいで、評判・口コミは良いのでしょうか。
今回はMCリテールエナジーの料金や評判・口コミについて解説します。「まちエネ」が気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
MCリテールエナジーとは

MCリテールエナジーは、本州や四国エリアで電力小売事業をおこなっています。三菱商事・中部電力ミライズ・株式会社ローソンの合弁会社です。一般家庭だけでなく、一部のローソン店舗にも電力を供給しています。主な企業の情報は以下のとおりです 。
社名 | MCリテールエナジー株式会社 |
---|---|
本社所在地 | 東京都千代田区 |
創業 | 2015年 |
営業種目 | 電力小売事業 |
電力小売事業は「まちエネ」というブランドで展開されています。2021年9月時点で「まちエネ」の提供エリアは以下のとおり(離島を除く)です。
東京電力エリア | 東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県・茨城県・栃木県・群馬県・山梨県・静岡県の一部(富士川以東) |
---|---|
東北電力エリア | 青森県・岩手県・秋田県・宮城県・山形県・福島県・新潟県 |
中部電力エリア | 愛知県・長野県・岐阜県(一部地域を除く)・三重県(一部地域を除く) ・静岡県(富士川以西) |
関西電力エリア | 大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、兵庫県(一部地域を除く)、福井県(美浜町以西)、岐阜県の一部 |
中国電力エリア | 鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県・兵庫県(一部地域を除く)・香川県(一部地域を除く)・愛媛県(一部地域を除く) |
四国電力エリア | 徳島県・高知県・香川県(一部地域を除く)・愛媛県(一部地域を除く) |
MCリテールエナジーでは、2016年4月から電力小売のサービスが開始されました。家庭だけでなくローソンを含めた法人にも電力を提供している実績があります。電源構成(2020年度) は以下のとおりです。
石炭火力 | 6% |
---|---|
LNG火力 | 30% |
石油火力 | 18% |
再生可能エネルギー(FIT電気を除く) | 2% |
FIT電気 | 3% |
卸電力取引所 (火力・水力・・原子力・FIT電気・再生可能エネルギーなどを含む) |
29% |
その他 | 11% |
MCリテールエナジーの料金プラン
まずは、MCリテールエナジーの電気「まちエネ」の料金プランをチェックしていきましょう。「まちエネ」はエリアによって料金が異なるため、各プランともエリアごとの料金を表にしてご紹介します。
表に掲載している料金は、すべて税込です。また「まちエネ」の電気料金は基本料金+従量料金に加え、燃料費調整額、再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算された金額となります。
関西電力エリア・四国電力エリアでは、契約容量によってさらに料金プランに違いが出るのが特徴です。こちらのエリアの料金は、一般家庭向けである「従量電灯A」相当の「6kVA未満」のケースを掲載します。
きほんプラン
MCリテールエナジーの「きほんプラン」の料金は以下のとおりです。
基本料金(10Aごと) | 従量料金(kWhごと) | |||
---|---|---|---|---|
最初の120kWhまで | 120kWhを超え300kWhまで | 300kWh超過分 | ||
東京電力エリア | 295.24円 | 37.00円 | 37.00円 | 37.00円 |
東北電力エリア | 424.60円 | 32.50円 | 35.90円 | 38.50円 |
中部電力エリア | 297.00円 | 22.50円 | 23.50円 | 26.00円 |
関西電力エリア | 341.01円 | 200kWhまで定額料金 4,268.99円 それ以降300kWhまで 24.31円 |
27.15円 | |
四国電力エリア | 500.00円 | 200kWhまで定額料金 6,030.00円 それ以降300kWhまで 36.50円 |
36.50円 |
東京電力エリアでは、従量料金が使用量にかかわらず一定になります。一方中部電力エリアだと、最初の120kWhまでの従量料金は中部電力のほうが安いものの、それより多く使った分は「まちエネ」のほうが安いです。
関西電力エリアや四国電力エリアでは、一定の電力使用量まで料金が固定となっています。このエリアでも、電気を多く使う家庭のほうがお得になりやすい料金プランです。中国電力エリアでは「きほんプラン」の提供はありません。
基本料金や従量料金だけだと、月々の料金を想像しにくい方も多いでしょう。そこで「まちエネ」公式ホームページの料金シミュレーションで算出した一般的な家庭での月々の料金を表にしました。2023年11月の、東京電力エリアでのシミュレーション結果です。東京電力エリアの方は、シミュレーション結果と現在の電気料金を比べてみてください。
契約A | 使用量 | |||
---|---|---|---|---|
200kWh/月 | 300kWh/月 | 400kWh/月 | 500kWh/月 | |
30A | 7,075円 | 10,170円 | 13,265円 | 16,630円 |
40A | 7,370円 | 10,465円 | 13,560円 | 16,655円 |
50A | 7,666円 | 10,761円 | 13,856円 | 16,951円 |
60A | 7,961円 | 11,056円 | 14,151円 | 17,246円 |
「きほんプラン」の料金は「まちエネ」の公式ホームページにある「料金シミュレーション」で調べられます。現在の契約アンペアや直近の電力使用量・電気料金などを入力すれば、どれだけお得になるか、わかりやすく表示される仕組みです。東京電力エリア以外にお住まいで具体的な金額を調べたい方は、ぜひ試してみてください。
デイタイムバリュープラン
デイタイムバリュープランは、お昼に在宅しており電気使用量が多い方・EV・PHEVを自宅で充電する方に適しています。2023年9月から提供が開始された、新しいプランです。
EV・PHEV専用価格があり、車検証を提出すると基本料金が安くなります。こちらも、エリアごとの料金プランを表でご確認ください。関西電力エリア・中国電力エリア・四国電力エリアでは、基本料金が10Aごとではなく「1契約」あたりの料金となります。
基本料金(10Aごと) | 従量料金(kWhごと) | ||||
---|---|---|---|---|---|
EV・PHEV専用価格 | 通常価格 | デイタイム(9~15時) | ピークタイム(16~21時) | 上記以外のベースタイム | |
東京電力エリア | 295.24円 | 445.24円 | 26.65円 | 44.32円 | 37.43円 |
東北電力エリア | 369.60円 | 519.60円 | 27.95円 | 49.41円 | 38.46円 |
中部電力エリア | 297.00円 | 447.00円 | 18.34円 | 35.45円 | 25.98円 |
関西電力エリア | 1,700円 | 2,500円 | 16.75円 | 25.63円 | 20.36円 |
中国電力エリア | 1.700円 | 2,500円 | 25.89円 | 42.36円 | 37.45円 |
四国電力エリア | 1,500円 | 2,300円 | 23.56円 | 40.63円 | 35.28円 |
毎晩充電し放題!プラン
毎晩充電し放題!プランは、夜にEV・PHEVを自宅で充電したい方向けのプランです。午前1時~午前5時の間、EV・PHEV充電量を除く家庭での電気使用量相当分の負担のみでEV・PHEVを充電できます。従量料金単価は、東京電力など各エリアの電力会社と同額です。EV・PHEVの充電に使っていた料金を、そのまま節約できるプランと言えます。
CO2フリープラン
CO2フリープランは、東京電力など従来の電力会社と同じ単価で電気が供給されます。しかし、同じ電気料金で非化石価値証書を使用した実質二酸化炭素(CO2)排出量ゼロの電気が届けられるプランです。こちらのプランは、中国電力エリアでは提供されていません。
毎晩充電し放題!CO2フリープラン
毎晩充電し放題!CO2フリープランは、毎晩充電し放題!プランと同様に午前1時~午前5時の間EV・PHEVの充電が家庭での想定電気使用量のみの負担で可能になります。そして、こちらも非化石価値証書を使用した実質二酸化炭素(CO2)排出量ゼロの電気が届けられるプランです。従量料金単価は東京電力など各エリアの電力会社と同額で、料金に非化石価値(CO2排出量がゼロ)相当分の料金(電気使用量×非化石価値1.34円/kWh)が上乗せされます。
かんたんプラン
かんたんプランは「きほんプラン」と料金が同じです。しかし、ローソンのクーポンやPontaポイントといった特典がありません。その代わり、書面で「電気使用量のお知らせ」が無料で届くプランです。電気使用量を書類で管理しておきたい方は、こちらのプランを選ぶと良いでしょう。
プランごとの特典
MCリテールエナジーの電気「まちエネ」の大きな特徴は、ローソンがお得に利用できるといった特典がついてくることです。しかし、プランによってついてくる特典が違うことに注意が必要です。以下の表で、プランごとにもらえる特典をまとめましたのでご確認ください。
きほんプラン |
|
---|---|
デイタイムバリュープラン 毎晩充電し放題!プラン CO2フリープラン 毎晩充電し放題!CO2フリープラン かんたんプラン |
|
オプション「まちエネプレミアム」
中国電力エリアを除く「きほんプラン」提供エリアでは「まちエネプレミアム」というオプションを付加可能です。月額539円で、以下の特典が受けられます。
- 家族や連れの方もクラブオフ会員の割引サービスが利用できる(国内外約20万か所のホテル・旅館・遊園地・テーマパーク・飲食店など)
- ローソンの無料クーポンが毎月もらえる
ローソンの無料クーポンがもらえる特典は「きほんプラン」だけです。その他のプランを契約しつつローソンの無料クーポンをもらいたい方や、会員優待価格でお得に旅行や外食を楽しみたい方向けのオプションと言えます。
MCリテールエナジーのメリットと良い口コミ・評判
次にMCリテールエナジーの電気「まちエネ」のメリットを、寄せられた口コミから確認していきましょう。
- 電気料金が安くなった
- 特典のお得感が強い
1つのメリットにつき、口コミを1つ掲載します。多くの方が、お得感を「まちエネ」のメリットに挙げていました。
電気料金が安くなった
「前から電気代が高く、なんとか安くならないかと考えていました。そこで契約することにしたのが、単価が安く電気使用量が多いほど節約につながるまちエネです。実際に使ってみて、毎月の使用料金が安くなったので満足しています。」
「まちエネ」は基本料金や従量料金が電力会社より安い場合が多く、しかも自分のライフプランに合った契約プランを選べます。そのため、電気代が節約できてよかったという口コミが多いです。
特典のお得感が強い
「まちエネに契約すると、毎月ローソンの無料クーポンがもらえます。しかも、Pontaポイントが貯まっていくのでお得です。時期によってはキャンペーンをやっていることもあって、申し込むとさらに特典がもらえました。電気料金だけでなく、家計全体の助けになるのがいいですね。」
「まちエネ」はローソンも株主になっていて、ローソンのクーポンやPontaポイントがもらえることがウリになっています。また、映画を見る方もユナイテッド・シネマやシネプレックスの映画券が1,300円になるのでお得です。映画券の特典は回数制限がないため、たくさん映画を見る方ほどお得を感じるでしょう。
MCリテールエナジーの注意点と悪い口コミ・評判
次に、MCリテールエナジーの電気「まちエネ」に寄せられた悪い口コミ・評判も見ていきましょう。
- 電気代が安くならない
- 代理店の訪問販売経由の契約に不満
こちらも、1つの注意点ごとに1つの口コミを掲載します。
電気代が安くならない
「基本料金が安くお得になるという触れ込みでしたが、全然電気代が安くならないことがわかりました。営業の方もそのことを教えてくれず、お得と連呼するだけです。自分でシミュレーションしてみると、はじめて今より高くなることがわかります。気をつけないといけないですね。」
「まちエネ」に申し込んでも、電気代の節約にならないと言う方もいらっしゃいます。そのような口コミを寄せる理由としては「電力使用量や燃料費調整額などの上昇で電気代が上がったため安さを感じられなかった」「ライフスタイルとプランが合わなかった」といったことが考えられます。
「まちエネ」は電力使用量が多い家庭のほうがお得な料金プランになっていることが多いです。逆に電力使用量が少ないと従量料金が中部電力より高くなることがあるなど、必ずしも「まちエネ」に契約を切り替えれば電気代が安くなるとは言えません。事前にしっかり料金シミュレーションを試し、本当にお得かどうか確認しましょう。
代理店の訪問販売経由の契約に不満
「電気代を安くしたいと思って「まちエネ」などいろいろな電力会社を調べていたんです。そしたら、訪問販売で「まちエネ」の営業の方が来ました。電気代が安くなるということでしたが、その方経由で申し込める「かんたんプラン」だとPontaポイントがつかないなど、全然お得がないみたいです。代理店のほうが訪問販売で営業に来ているようですが、話がしつこく困りました。」
「まちエネ」に対する悪い口コミとして、訪問販売に対する不満が寄せられています。口コミを見ると代理店の営業マンが訪問しているようですが、その対応がしつこい・誠実さがないといった口コミが見られました。
営業マンの方もそれぞれ自身の営業ノルマのため、必死に契約を取りたいと考えるでしょう。運が悪いと、訪問してくる方が非常にしつこいことも考えられます。「まちエネ」の契約を考えているなら、訪問販売を受けてもその場で契約するのではなく、料金プランやメリット・デメリットなどをすべて確認・比較するようにしましょう。
MCリテールエナジーがおすすめの人
MCリテールエナジーの電気「まちエネ」への契約切り替えがおすすめなのは以下のような人です。
- 電気料金を節約したい人
- EV・PHEVを所有している人
- ローソンをよく使う人
- エコな電気を使いたい人
以下の見出しで「まちエネ」に向いている方の特徴を詳しくご紹介します。
電気料金を節約したい人
「まちエネ」は、電気料金を節約したい方におすすめです。エリアによって料金プランは異なりますが、基本料金や従量料金に関して各地域の電力会社(東京電力など)よりお得な設定がなされています。とくに、電力使用量が多めの家庭のほうが節約しやすい料金プランになっているのが特徴です。
ただし電力使用量の少ない家庭で電気代が節約できなかったり、プラン選びに失敗してかえって電気代が高くなってしまったりする可能性がある点に注意が必要です。たとえば、夜に電力使用量の多い家庭だと「デイタイムバリュープラン」はお得になりません。
EV・PHEVを所有している人
「まちエネ」で特徴的な料金プランは「毎晩充電し放題!プラン」や「毎晩充電し放題!CO2フリープラン」です。どちらも、EVやPHEVの充電にかかる電気代を大きく節約できるメリットがあります。
基本料金も、EVやPHEVを持っている方が優遇される仕組みです。環境にやさしい車に乗り換えようと思っていたものの電気代が不安と感じる方も、充電にほとんど電気代がかからないなら安心して乗り換えやすくなります。
ローソンをよく使う人
MCリテールエナジーにはローソンも出資しており、契約するとローソンをお得に使える特典がついてくるのが他の電力会社にない特徴です。とくに家計の助けになるのは、電気料金1,000円ごとにPontaポイントが10ポイントもらえる点です。
さらに、毎月ローソンで使えるクーポンがもらえます。ローソンのコンビニスイーツが好きな方・新商品をお得に試したい方なら、毎月の小さな楽しみになる可能性があります。
エコな電気を使いたい人
MCリテールエナジーの「まちエネ」には「CO2フリープラン」という環境にやさしい電気を供給してもらえるプランもあります。環境問題に興味があり、電気を使うにしてもできるだけエコに貢献したいと考える方におすすめです。
「CO2フリープラン」の電気は、CO2を排出せず発電されたものではありません。しかし、再生可能エネルギーや原子力に由来する電気の非化石環境価値を証書化した「非化石証書」を購入することにより実質CO2排出をゼロにしています。
MCリテールエナジーのお申し込み方法
MCリテールエナジーの「まちエネ」は、公式ホームページから申し込み可能です。もしくは、WEBからダウンロード加入申込書の郵送でも申し込めます。申し込みの際には現在契約している電力会社の検針票や請求書、クレジットカードなどの支払い情報を準備しておきましょう。
利用開始後、電力使用量などの情報を確認したい方や電気料金支払いでもらえるPontaポイントを貯めたい方は会員ページへの登録が必要です。Ponta会員IDの登録も、会員ページからおこなえます。
申し込み時の注意点
最後に、MCリテールエナジーの電気「まちエネ」の申し込みにあたって気をつけておきたい注意点を箇条書きでご紹介します。申し込みの前に、ぜひご確認ください。
- 「まちエネ」は、東京電力・東北電力・中部電力・関西電力・中国電力・四国電力エリアのみで電力提供が可能です。
- 県によっては、離島以外でも一部地域で電気提供エリアを外れていることがあります。
- 申し込みから「まちエネ」の電気に切り替わるまで、2~6週間かかります。
- 決済代行会社による口座振替の登録に時間を要してしまう場合、初回のみコンビニ払いになることがあります。
- マンションや賃貸住宅などで、建物全体で一括して電気を契約していることがあります。集合住宅にお住まいの方は、前もってマンションの管理組合や管理会社に確認しておきましょう。
- 電気使用場所の電気メーターがスマートメーターではない場合、一般送配電事業者(地域の電力会社)によるスマートメーターへの取り替え工事が必要です。工事費はかかりません。
- 「まちエネ」は基本料金が地域の電力会社よりお得ですが、電気使用量や料金プランによっては電気料金が高くなる可能性もあります。
- 当日の30分ごとの使用量データは「まちエネ」会員ページで確認できますが、リアルタイムでは反映されず対象時間の1~2時間後に反映されます。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- MCリテールエナジーが倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
MCリテールエナジーが倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、MCリテールエナジーが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
MCリテールエナジーの「まちエネ」は、東北から中国・四国エリアまで、幅広いエリアで電力小売事業を展開しています。そのため、エリアによって同じ料金プランでも基本料金・従量料金が大きく違うことに注意しなければなりません。ライフスタイルが合わないと、契約を切り替えても得にならずかえって電気代が高くなる可能性もあります。
一方「まちエネ」はローソンのクーポンがもらえたりPontaポイントが貯まったりと、珍しい特典がついています。また電力使用量の多い家庭や、EV・PHEVに乗っている家庭向けにお得な料金プランを用意している点も特徴です。電気料金をシミュレーションしてみてお得になりそうなら、契約を検討してみてはいかがでしょうか。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
MCリテールエナジーによる電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてMCリテールエナジーが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
CO2フリープラン | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県(富士川以東) ※離島を除く | 東京電力管内管内 | 「CO2フリープラン」の分析ページへ |
きほんプラン(中部電力エリア) | 愛知県、岐阜県(一部地域を除く)、三重県(一部地域を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 ※離島を除く | 中部電力管内管内 | 「きほんプラン(中部電力エリア)」の分析ページへ |
きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯A相当 | 大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、兵庫県(一部地域を除く)、福井県(美浜町以西)、岐阜県の一部 | 関西電力管内管内 | 「きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯A相当」の分析ページへ |
きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯B相当 | 大阪府、京都府、奈良県、滋賀県、和歌山県、兵庫県(一部地域を除く)、福井県(美浜町以西)、岐阜県の一部 | 関西電力管内管内 | 「きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯B相当」の分析ページへ |
きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯A相当 | 徳島県、高知県、香川県(一部地域を除く)、愛媛県(一部地域を除く) | 四国電力管内管内 | 「きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯A相当」の分析ページへ |
きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯B相当 | 徳島県、高知県、香川県(一部地域を除く)、愛媛県(一部地域を除く) | 四国電力管内管内 | 「きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯B相当」の分析ページへ |
きほんプラン(東京電力エリア) | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県(富士川以東) ※離島を除く | 東京電力管内管内 | 「きほんプラン(東京電力エリア)」の分析ページへ |
きほんプラン(東北電力エリア) | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県 ※離島を除く | 東北電力管内管内 | 「きほんプラン(東北電力エリア)」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
CO2フリープラン | 93,357円/年 | 165,724円/年 | 188,798円/年 | 203,447円/年 | 221,638円/年 | 270,466円/年 |
きほんプラン(中部電力エリア) | 68,472円/年 | 116,136円/年 | 132,180円/年 | 141,540円/年 | 154,464円/年 | 185,664円/年 |
きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯A相当 | 58,237円/年 | 104,040円/年 | 117,072円/年 | 126,846円/年 | 136,620円/年 | 169,200円/年 |
きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯B相当 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 143,328円/年 | 169,188円/年 |
きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯A相当 | 82,740円/年 | 148,440円/年 | 165,960円/年 | 179,100円/年 | 192,240円/年 | 236,040円/年 |
きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯B相当 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 195,168円/年 | 233,568円/年 |
きほんプラン(東京電力エリア) | 103,869円/年 | 174,012円/年 | 195,314円/年 | 208,634円/年 | 225,497円/年 | 269,897円/年 |
きほんプラン(東北電力エリア) | 100,858円/年 | 172,445円/年 | 196,020円/年 | 209,880円/年 | 228,835円/年 | 275,035円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
CO2フリープラン |
|
きほんプラン(中部電力エリア) |
|
きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯A相当 |
|
きほんプラン(関西電力エリア)関西電力 従量電灯B相当 |
|
きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯A相当 |
|
きほんプラン(四国電力エリア)四国電力 従量電灯B相当 |
|
きほんプラン(東京電力エリア) |
|
きほんプラン(東北電力エリア) |
|
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
【補足】法人向けの電気料金プラン
飲食店や美容院などの、MCリテールエナジーが提供する低圧法人向けの電気料金プランを一覧化しています。低圧電灯/動力プランをご利用の方におかれましてはご参考ください。
「MCリテールエナジー」の電灯プラン一覧
法人向けの電灯プランは、家庭向けのA(アンペア)契約と異なり、kVA(キロボルトアンペア)契約となります。原則として60A以上かつ50kVA未満の場合はkVA契約となります。1kVAは10Aに相当するため、6kVA契約の場合60Aに相当します。更に多くの電力を利用する50kVA以上の物件の場合は、高圧に区分されKW(キロワット)契約となります。なお、家庭向け電灯契約と法人向け電灯契約の違いは、一度に多くの機器を使用出来るか否かのみであり、利用できる機器そのものは家庭向けと変わりません。
プラン | 6,000kWh | 12,000kWh | 30,000kWh | 60,000kWh | 90,000kWh | 120,000kWh |
---|---|---|---|---|---|---|
きほんプラン(東北エリア) | 247,315円/年 | 498,696円/年 | 1,242,648円/年 | 2,448,600円/年 | 3,654,552円/年 | 4,855,409円/年 |
かんたんプラン(東北エリア) | 247,315円/年 | 498,696円/年 | 1,242,648円/年 | 2,448,600円/年 | 3,654,552円/年 | 4,855,409円/年 |
CO2フリープラン(東北エリア) | 245,131円/年 | 505,332円/年 | 1,277,064円/年 | 2,533,716円/年 | 3,790,368円/年 | 5,042,585円/年 |
きほんプラン(東京エリア) | 243,257円/年 | 479,429円/年 | 1,180,858円/年 | 2,326,286円/年 | 3,471,715円/年 | 4,613,601円/年 |
かんたんプラン(東京エリア) | 243,257円/年 | 479,429円/年 | 1,180,858円/年 | 2,326,286円/年 | 3,471,715円/年 | 4,613,601円/年 |
CO2フリープラン(東京エリア) | 241,169円/年 | 499,481円/年 | 1,267,330円/年 | 2,523,458円/年 | 3,779,587円/年 | 5,032,173円/年 |
きほんプラン(中部エリア) | 166,944円/年 | 337,200円/年 | 840,840円/年 | 1,656,480円/年 | 2,472,120円/年 | 3,284,196円/年 |
かんたんプラン(中部エリア) | 166,944円/年 | 337,200円/年 | 840,840円/年 | 1,656,480円/年 | 2,472,120円/年 | 3,284,196円/年 |
CO2フリープラン(中部エリア) | 176,827円/年 | 363,583円/年 | 916,723円/年 | 1,814,863円/年 | 2,713,003円/年 | 3,607,579円/年 |
きほんプラン(関西エリア) | 129,912円/年 | 259,212円/年 | 647,112円/年 | 1,293,612円/年 | 1,940,112円/年 | 2,586,612円/年 |
かんたんプラン(関西エリア) | 129,912円/年 | 259,212円/年 | 647,112円/年 | 1,293,612円/年 | 1,940,112円/年 | 2,753,581円/年 |
CO2フリープラン(関西エリア) | 158,141円/年 | 319,934円/年 | 795,307円/年 | 1,554,240円/年 | 2,313,173円/年 | 3,067,102円/年 |
きほんプラン(四国エリア) | 188,088円/年 | 380,088円/年 | 956,088円/年 | 1,916,088円/年 | 2,876,088円/年 | 3,836,088円/年 |
かんたんプラン(四国エリア) | 188,088円/年 | 380,088円/年 | 956,088円/年 | 1,916,088円/年 | 2,876,088円/年 | 3,958,295円/年 |
CO2フリープラン(四国エリア) | 224,376円/年 | 457,697円/年 | 1,148,129円/年 | 2,267,081円/年 | 3,386,033円/年 | 4,500,220円/年 |
※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。。
「きほんプラン(四国エリア)」の動力プラン一覧
動力プランは、業務用エアコンや業務用冷蔵庫・冷凍庫、工作機械やエレベーターなど、大型の動力機器を動かす際に必要な契約区分です。電灯契約と比べて供給電圧が高いことが特徴です。電灯契約の供給電圧は100Vであるのに対して、動力契約では100Vと200Vの2種類があります。機器に電力を送る方法も異なり、電灯契約の場合は「単相」と呼ばれる方法で電気を送っています。一方で動力契約の場合は「三相」と呼ばれる方法を活用します。また動力プランで使用される三相200Vは、原則としてコンセントが4つ穴になっています。
プラン | 6,000kWh | 12,000kWh | 30,000kWh | 60,000kWh | 90,000kWh | 120,000kWh |
---|---|---|---|---|---|---|
低圧電力きほんプラン(東北エリア) | 249,691円/年 | 469,722円/年 | 1,100,154円/年 | 2,052,006円/年 | 3,003,858円/年 | 3,940,880円/年 |
低圧電力かんたんプラン(東北エリア) | 249,691円/年 | 469,722円/年 | 1,100,154円/年 | 2,052,006円/年 | 3,003,858円/年 | 3,940,880円/年 |
低圧電力きほんプラン(東京エリア) | 239,985円/年 | 454,013円/年 | 1,070,140円/年 | 2,010,494円/年 | 2,950,849円/年 | 3,878,226円/年 |
低圧電力かんたんプラン(東京エリア) | 239,985円/年 | 454,013円/年 | 1,070,140円/年 | 2,010,494円/年 | 2,950,849円/年 | 3,878,226円/年 |
低圧電力きほんプラン(中部エリア) | 180,376円/年 | 333,876円/年 | 767,502円/年 | 1,400,628円/年 | 2,033,754円/年 | 2,653,442円/年 |
低圧電力かんたんプラン(中部エリア) | 180,376円/年 | 333,876円/年 | 767,502円/年 | 1,400,628円/年 | 2,033,754円/年 | 2,653,442円/年 |
低圧電力きほんプラン(関西エリア) | 159,214円/年 | 293,328円/年 | 670,572円/年 | 1,215,648円/年 | 1,760,724円/年 | 2,293,250円/年 |
低圧電力かんたんプラン(関西エリア) | 159,214円/年 | 293,328円/年 | 670,572円/年 | 1,215,648円/年 | 1,760,724円/年 | 2,293,250円/年 |
低圧電力きほんプラン(四国エリア) | 234,253円/年 | 441,518円/年 | 1,036,325円/年 | 1,937,707円/年 | 2,839,090円/年 | 3,726,978円/年 |
低圧電力かんたんプラン(四国エリア) | 234,253円/年 | 441,518円/年 | 1,036,325円/年 | 1,937,707円/年 | 2,839,090円/年 | 3,726,978円/年 |
※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、MCリテールエナジーの公式HPをご確認ください。