厚木瓦斯で契約できる電気料金プランは?メリットや注意点も解説

  • 更新日:2025/01/17

電力自由化以降、契約できるようになった「新電力会社」の形態はさまざまです。たとえば、地域のエネルギーの地産地消・地域課題の解決を目指し、自治体で新電力会社を作ったところもあります。

全国各地で見られる事例の1つが、ガス会社・石油会社など、エネルギー事業を行っている会社が電気小売事業を始めるものです。ガスと電気の両方を1つの会社と契約できれば、利用者に大きなメリットが生まれます。

今回紹介する厚木ガス電気も、ガス会社が電気小売事業を行っているパターンのサービスです。ガス契約している人は、そうでない人よりも料金がお得になります。

では、厚木ガス電気でガスと電気をセットで契約すると、どれだけお得になるのでしょう。また、ガスを契約せず、厚木ガス電気と契約した場合でも、電気がお得になるのでしょうか。

今回は、厚木ガス電気の電気料金プランや特典、利用者の口コミなどをご紹介します。電気を少しでも安く使いたい人・厚木ガスのサービス供給エリアにお住まいの人は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

厚木ガス電気とは

厚木ガス電気は、厚木瓦斯株式会社が行っている電気小売事業の名称です。ただし、厚木ガスは取次店であり、実際に電気の小売を行っているのは、東京瓦斯株式会社となっています。

まずは、電気小売事業を行っている東京ガスと、取次店である厚木ガスの会社概要を見てみましょう。

【東京瓦斯株式会社の概要】
会社名 東京瓦斯株式会社
本社所在地 東京都港区海岸1-5-20
創立年月日 1885年10月1日
資本金 1,418億円
事業内容(グループ) エネルギー・ソリューション(都市ガスや電気の製造販売など)
ネットワーク(ガス導管事業・都市ガス供給事業)
都市ビジネス(不動産開発・土地建物の賃貸管理など)など
【厚木瓦斯株式会社の概要】
会社名 厚木瓦斯株式会社
本社所在地 神奈川県厚木市旭町4丁目15-33
創立年月日 1959年2月12日
資本金 324百万円
事業内容 都市ガスの販売
LPガスの販売
電気の販売
ガス及び電気機器の販売と工事

厚木ガスは、厚木市・伊勢原市・平塚市・愛川町を中心に営業しています。電気小売(低圧)を始めたのは、2016年4月からです。料理教室なども行っており、地域に密着した営業を続けています。

厚木ガス電気の料金プラン

厚木ガス電気の電気料金プランについて

厚木ガス電気は、以下2つの料金プランを用意しています。

    <厚木ガス電気の料金プラン>

  • 基本プラン(東京電力の「従量電灯B・C」プラン対応)
  • ぴかっとプランC(東京電力の「低圧電力」プラン対応)

基本プランは、家庭や商店・事務所・飲食店・マンション共用部などで電気を使う人向けのプランです。ぴかっとプランCは、モーターや大型エアコンなど、動力を使っている事業所用のプランになります。

厚木ガス電気の電気料金計算方法は、東京電力と同じです。東京電力の従量電灯B・Cなどから契約を切り替える場合、特に注意すべき点はありません。簡単に計算方法を解説します。請求される料金の合計は、以下のとおりです。

    <請求される料金の合計>

  • 基本料金(10A・1kVAあたりにかかる料金)
  • 電力量料金(電気使用量1kWhあたりにかかる料金)
  • 燃料費調整額(同上)
  • 再生可能エネルギー発電促進賦課金(同上)

燃料費調整額と再生可能エネルギー発電促進賦課金は、東京電力と変わりません。この記事で掲載する料金プラン表は、これら2つの料金を抜いた単価です。

厚木ガス電気の「基本プラン」の料金プラン

まずは、厚木ガス電気の基本プランの料金プランを東京電力と比べてみましょう。料金表を見ると、厚木ガス電気のほうが安いことがわかります。

【厚木ガス電気の「基本プラン」と東京電力の比較】
プラン 料金区分 厚木ガス電気 東京電力 料金差
従量電灯B 基本料金 10A 295.24円 311.75円 -16.51円
15A 442.86円 467.63円 -24.77円
20A 590.48円 623.50円 -33.02円
30A 885.72円 935.25円 -49.53円
40A 1,180.96円 1,247.00円 -66.04円
50A 1,476.20円 1,558.75円 -82.55円
60A 1,771.44円 1,870.50円 -99.06円
従量料金 120kWhまで 29.90円 29.80円 0.10円
300kWhまで 35.41円 36.40円 -0.99円
300kWh超 37.48円 40.49円 -3.01円
従量電灯C 基本料金(1kVAあたり) 295.24円 311.75円 -16.51円
従量料金 120kWhまで 29.90円 29.80円 0.10円
300kWhまで 35.41円 36.40円 -0.99円
300kWh超 37.48円 40.49円 -3.01円

従量料金の第一段階(120kWhまで)は、厚木ガス電気のほうがやや高いのですが、それ以降は厚木ガス電気のほうが安いプランです。

電気使用量が120kWhの場合でも、厚木ガス電気に切り替えることによって、ほとんど損をすることはありません。これは、基本料金が東京電力より安いためです。

最低契約アンペアの10Aであっても以下の差額となり、ほぼ東京電力と変わらない電気料金になります。

<基本料金と従量料金の差額>
基本料金の差:-16.51円
従量料金の差:0.10×120kWh=12.00円

電気使用量が多い家庭だと、300kWh以降の従量料金に差が出るため、お得度が増します。ファミリー世帯が厚木ガス電気と契約した場合の電気料金シミュレーションは、以下のとおりです。現在契約している電力会社の検針票と見比べて、どれぐらい安くなるかを確認してみてください。

【ファミリー世帯が厚木ガス電気と契約した場合の電気料金シミュレーション】
契約アンペア 電気使用量
300kWh 400kWh 500kWh 600kWh
30A 10,847.52円 14,595.52円 18,343.52円 22,091.52円
40A 11,142.76円 14,890.76円 18,638.76円 22,386.76円
50A 11,438.00円 15,186.00円 18,934.00円 22,682.00円
60A 11.733.24円 15,481.24円 19,229.24円 22,977.24円

なお、電気小売事業を行っている東京ガスの電気料金も、同じ金額になっています。ガスを東京ガスと契約している人の場合、東京ガスと直接電気小売契約を結ぶほうが良いでしょう。ガス・電気のセット割引を受けられます。

厚木ガス電気の「ぴかっとプランC」の料金プラン

ぴかっとプランCは、東京電力の低圧電力プランに相当するプランです。こちらも料金比較をしてみましょう。

【厚木ガス電気の「ぴかっとプランC」と東京電力の料金比較】
料金区分 厚木ガス電気 東京電力 料金差
基本料金(1kWあたり) 1,053.76円 1,155.84円 -102.08円
従量料金 夏季契約電力×130kWhまで 27.34円 27.14円 0.20円
夏季契約電力×130kWh超 28.83円 27.14円 1.69円
その他季契約電力×130kWhまで 25.77円 25.57円 0.20円
その他季契約電力×130kWh超 28.71円 25.57円 3.14円

夏季:毎年7/1~9/30、その他季毎年10/1~6/30

こちらは基本プランのように、単純に基本料金・従量料金、どちらも安くなる設定にはなっていません。

契約電力×130kWh超の電力を使ってしまうと、単価がかなり高くなってしまいます。月の電力使用量にバラつきがある企業の場合、注意が必要です。

厚木ガス電気の「さすてな電気」と「ガス・電気セット割」について

厚木ガス電気で現在契約できるプランは、すでに料金プランを解説した「基本プラン」「ぴかっとプランC」の2種類です。しかし、これ以外にも電気料金を左右する要素が2つあります。

<さすてな電気>

環境にやさしい電気を使いたい人向けのプランです。太陽光や風力発電などの再生可能エネルギーが持つ環境的な価値を与えられた「非化石証書」により、CO2排出量を実質ゼロにした電気を提供します。

ただし、基本プランより電気料金が高くなってしまうことに注意が必要です。さすてな電気にした場合の料金は、以下のとおりです。

【厚木ガス電気の「さすてな電気」と東京電力の比較】
プラン 料金区分 厚木ガス電気 東京電力 料金差
従量電灯B 基本料金 10A 295.24円 311.75円 -16.51円
15A 442.86円 467.63円 -24.77円
20A 590.48円 623.50円 -33.02円
30A 885.72円 935.25円 -49.53円
40A 1,180.96円 1,247.00円 -66.04円
50A 1,476.20円 1,558.75円 -82.55円
60A 1,771.44円 1,870.50円 -99.06円
従量料金 120kWhまで 30.00円 29.80円 0.20円
300kWhまで 36.60円 36.40円 0.20円
300kWh超 40.69円 40.49円 0.20円
従量電灯C 基本料金(1kVAあたり) 295.24円 311.75円 -16.51円
従量料金 120kWhまで 30.00円 29.80円 0.20円
300kWhまで 36.60円 36.40円 0.20円
300kWh超 40.69円 40.49円 0.20円

こちらのプランを契約すると、東京電力の従量電灯B・Cと契約する場合より、電気料金が高くなってしまいます。リーズナブルに電気を使いたい人は、基本プランで契約しましょう。

<ガス・電気セット割>

厚木ガスでガスを契約している人は、厚木ガス電気に申し込むと、電気料金の割引が受けられます。割引額は、以下のとおりです。

「(基本料金+電力量料金(燃料費調整額込み))×0.5%」

割引金額には、再生可能エネルギー発電促進賦課金は含まれません。決して高い金額ではありませんが、毎月コツコツ積み重ねると大きな節約額になります。

このセット割引は、基本料金プランだけでなく、ぴかっとプランCの人にも用意されています。こちらの場合は、毎月275円と割引額は定額です。

厚木ガス電気の申し込み特典

厚木ガス電気では、新規申し込みの人に特典を用意していることがあります。2024年10月時点の特典は、電気代基本料金1ヶ月無料です。基本料金だけなので、契約アンペアが30Aの人なら、契約初月度に885.72円割引を受けられることになります。

時期によっては、ほかの特典をもらえるかもしれません。たとえば、厚木ガス電気では、2024年8月から10月までに申し込んだ人向けに「2024夏キャンペーン」を用意しています。こちらの特典は、2,000円分のQUOカードプレゼントです。

もちろん、こういったキャンペーンは、いつも実施されているとは限りません。また毎月の電気料金は、契約する電力会社によって、毎月1,000円以上の差がつくことも考えられます。

そのため、申し込み時の2,000円ほどのお得は、それほど大きな節約にはならないことに注意が必要です。

家計を少しでも楽にするために、電力会社の契約変更を考えている人は、特典よりも料金プランで比較検討するようにしてください。

厚木ガス電気のメリットと良い口コミ・評判

厚木ガス電気のメリットと良い口コミ・評判

次に、厚木ガス電気と契約するメリットについて考えてみます。

    <厚木ガス電気のメリットと良い口コミ・評判>

  • 電気代が安くなる
  • ガスとセット割がある
  • 単身でも申し込める
  • 解約金がかからない

利用者の口コミを見てみましょう。

電気代が安くなる

厚木ガス電気に変えて、電気代がかなり安くなりました。燃料費やらなんやら、なんでも物価高の時代に助かります。

厚木ガス電気の最大のメリットは、300kWh超の従量料金が安くなる(基本プラン)ことです。1kWhあたり3円の割引なので、300kWh以上電気を使う家庭だと、100kWh使うごとに毎月300円割引になる計算になります。基本料金も東京電力より安いため、毎月の節約金額はかなり大きくなるでしょう。

ガスとセット割がある

うちは厚木ガスの都市ガスを使っているので、電気もまとめることにしました。セット割もあるし、電気代が安くなるので、とても助かっています。

厚木ガス電気は、ガスを契約している人だと、基本料金や従量料金の部分が0.5%割引になるのが特徴です。都市ガスはもちろん、LPガスの契約を結んでいる人も、この割引の対象になります。

単身でも申し込める

ほかの電力会社だと、30A以上でなければ契約できないので、どうしても契約できるところは限られます。厚木ガス電気は単身向けのプランもあるので、いいと思いました。

実は、電力会社の中には、30A以上の契約アンペアであることが申し込み条件の1つになっているところもあります。しかし、厚木ガス電気では、10Aから申し込みが可能です。単身世帯で少し電気を安くしたい人も、厚木ガス電気なら申し込めます。

ただし、厚木ガス電気のプランは、電気使用量が多いファミリー世帯を優遇する内容です。一人暮らしの人の場合、節約できる金額はそれほど大きくありません。

解約金がかからない

電力会社の契約変更は、なにかデメリットがあるのではないかと考えていましたが、解約金などはないようです。停電などの心配もないということなので、契約しました。

電力会社を変えても、大手より停電しやすくなる・停電からの復帰が遅れるといった事態は起こりません。送電線などは引き続き、東京電力のものが使われるためです。契約切り替えにあたって、一時的に電気が使えなくなることもありません。

また電力会社やプランによっては、契約期間に縛りが設けられていることもあります。しかし、厚木ガス電気の場合、解約時の違約金が発生しないので安心です。

厚木ガス電気の注意点と悪い口コミ・評判

厚木ガス電気の注意点と悪い口コミ・評判

次に、厚木ガス電気の注意点について考えてみましょう。

    <厚木ガス電気の注意点と悪い口コミ・評判>

  • 割引額が小さい
  • オール電化では使えない

こちらも、利用者の口コミをご紹介します。

割引額が小さい

電気料金は、確かに東京電力よりも安くなりましたが、あまり値引きを実感できるものではありませんでした。

厚木ガス電気の基本プランは東京電力より安いため、多くの人が安くなって良かったと感じています。一方、思ったより電気代が安くならなかったと感じる人もいるようです。

理由は、いくつか考えられます。

    <電気代が安くならなかった理由>

  • 契約切り替え後の月の電気使用量が前月より多いため、料金が高くなった
  • 契約切り替え後の月の燃料費調整額が前月より高くなったため、料金が高くなった
  • 電気使用量が少ない・料金プランがライフスタイルと合わないといった理由で、割引幅が小さかった

割引額が思ったほどではないと感じた人は、燃料費調整額や電気の使用量を見て、東京電力と契約したままだった場合と比べて、安くなったかをシミュレーションしてみるのがおすすめです。

オール電化では使えない

うちの家はオール電化なので、東京電力のオール電化向けプランのままのほうがお得です。

厚木ガス電気のデメリットは、利用できるプランが限定的なことです。特にオール電化の家庭の場合、契約を切り替えるとかえって損になってしまうかもしれません。オール電化の家庭では、夜間の料金が安いことが、電気代の節約につながるためです。

もう1つ、厚木ガス電気に申し込む際は、注意点があります。燃料価格が高騰した場合、厚木ガス電気の料金が東京電力より高くなってしまう可能性があることです。これは、厚木ガス電気では、燃料費調整額の上限が定められていないために起こります。

東京電力など大手電力会社の場合、燃料費調整額に上限が決まっており、燃料価格が高騰しても、そのリスクは電力会社が引き受けてくれる契約です。

厚木ガス電気でも、燃料費調整額の基本的な計算方法は、東京電力と同じです。毎月の燃料費調整額は一緒になることが多いですが、燃料費が高騰した際の上限額は決まっていません。

世界情勢などの影響で、天然ガスや原油の価格が高騰した場合、燃料調整費額に大きな差がつき、東京電力より電気代が高くなってしまう可能性があります。

このような事態が年に何度も起き、毎年のように東京電力より厚木ガス電気の料金のほうが高くなってしまうとは、考えにくいでしょう。

そこまでリスクが高い場合、厚木ガス電気を含め、新電力会社はここまで多くなっておらず、契約者も伸びていないはずです。

しかし、今後燃料費の高騰が絶対に起きないとは言い切れません。新電力会社との契約は、万が一のときに電気料金が高くなる可能性があることを知っておきましょう。

厚木ガス電気がおすすめの人

厚木ガス電気がおすすめの人

厚木ガス電気がおすすめの人は、なんといっても厚木ガスとガスの契約を結んでいる人です。厚木ガスと契約していると、電気代の一部(基本料金+従量料金+燃料費調整額)の0.5%が割引になります。

ガスと電気をセットで申し込む人のもう1つの特典は、「ガス機器プレミアムサポート」がパワーアップすることです。ガス機器プレミアムサポートは、ガスを利用している人向けに、コンロや給湯器の修理・出張費をサポートするサービスとなっています。

具体的なグレードアップ内容は、以下の表のとおりです。ただし、対象機器・提供内容など、適用条件があることにご注意ください。

【グレードアップ内容】
厚木ガス電気契約なし 厚木ガス電気契約あり
厚木ガス電気または委託店で購入したガス機器 サービス期間 7年 10年
利用上限金額 4万円 4万円
それ以外で購入したガス機器 サービス期間 なし 5年
利用上限金額 なし 2万円

東京電力エリアだと東京ガスと契約している人も多いと思いますが、東京ガスと契約しているなら、東京ガスで電気をセットにするほうがお得です。東京ガスでも、ガスと電気のセット割を用意しています。

厚木ガス電気のお申し込み方法

厚木ガス電気のお申し込み方法

厚木ガス電気に申し込む方法は、電話またはインターネットの申し込みフォームのいずれかです。申し込みの際は、以下の情報が必要になります。

電力会社の検針票やガス検針票をご用意ください。厚木ガスのお客様番号がわからない場合、インターネットからではなく、電話から申し込みましょう。

    <申し込みの際に必要な情報>

  • 電力会社のお客様番号
  • 供給地点特定番号
  • 厚木ガスのお客様番号(ガスとセットで申し込む場合)

申し込みにあたっての注意点を、いくつか記載しておきます。

    <申し込みにあたっての注意点>

  • 電気の使用開始と同時に契約アンペア(A)・契約容量(kVA)・契約電力(kW)の変更はできません。電気供給開始後に連絡してください。
  • 電気料金のお支払い方法は、原則口座引き落としかクレジットカードです。
  • 「ガス・電気セット割」をご希望の人は、ガス料金とお支払い方法になります。
  • 引っ越しと同時に電気を契約したい場合、「厚木ガス・厚木ガス電気 使用開始お申込みフォーム」からお申し込みください。

申し込みにあたって、現在契約している電力会社への連絡は必要ありません。解約手続きなどは、電力会社で行ってもらえます。契約切り替えにあたって、スマートメーターへの交換が必要になる場合も、基本的に工事費の負担・工事立会いなどは必要ありません。

電気プランの乗り換え時のよくある質問

電気プラン乗り換え時のよくある質問
  • 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
  • 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
  • 厚木瓦斯が倒産した場合は電気がとまる?

電気プランの切替で電気の品質は変わる?

電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。

電気プランの切替で停電の頻度は変わる?

電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。

また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。

厚木瓦斯が倒産した場合は電気がとまる?

電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。

ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、厚木瓦斯が倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。

ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。

電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。

つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。

なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。

例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。

このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。

ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。

このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。

まとめ

今回は厚木市を中心に、電気小売事業を行っている厚木ガス電気の料金プランを見てきました。厚木ガス電気の良いところは、東京電力より料金(特に従量料金)が安くなる、ガスと電気のセット割があるところです。

ただし、セット割の割引金額は、それほど大きくありません。厚木ガスとガス契約をしている人のほうがお得ですが、メインは電気料金本体の割引といえます。

しかし、東京電力エリアで、電気小売事業を行っている会社は多いです。厚木ガスの電気料金プランが気になっている人は、ほかの会社のプランもチェックしてみることをおすすめします。

たとえば、リスクがあっても毎月の割引額を大きくしたいなら、市場連動型プランの会社を選ぶのも手です。電気料金はそれほど安くならない代わりに、電気料金の一部を寄付できたり、環境にやさしい電気を使えたりと、社会貢献できることをウリにしている会社もあります。

まずはいろいろな会社のプランを比較し、目的に合った会社と契約してみてください。

電気料金データベース【厚木瓦斯】

電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。

また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。

厚木瓦斯による電気料金プランの提供エリアは?

各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にて厚木瓦斯が提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 提供地域 電力エリア プラン分析ページ
基本プラン 神奈川県(厚木市、平塚市、伊勢原市、愛川町) 東京電力管内管内 「基本プラン」の分析ページへ

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

電気料金プランの想定年間電気代は?

電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。

ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン 一人暮らし 二人暮らし 三人暮らし 四人暮らし 五人暮らし 六人暮らし
基本プラン 91,927円/年 160,699円/年 182,232円/年 195,725円/年 212,760円/年 257,736円/年

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。

各電気料金プランのオプションは?

電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。

※横にスクロールで表全体を表示

プラン オプション
基本プラン
  • セット割
    厚木ガスで電気とガスをまとめて契約すると、電気代が割引になる
  • 新規申込割
    新規申込で基本料金1ヵ月無料

※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。

【補足】法人向けの電気料金プラン

飲食店や美容院などの、厚木瓦斯が提供する低圧法人向けの電気料金プランを一覧化しています。低圧電灯/動力プランをご利用の方におかれましてはご参考ください。

「厚木瓦斯」の電灯プラン一覧

法人向けの電灯プランは、家庭向けのA(アンペア)契約と異なり、kVA(キロボルトアンペア)契約となります。原則として60A以上かつ50kVA未満の場合はkVA契約となります。1kVAは10Aに相当するため、6kVA契約の場合60Aに相当します。更に多くの電力を利用する50kVA以上の物件の場合は、高圧に区分されKW(キロワット)契約となります。なお、家庭向け電灯契約と法人向け電灯契約の違いは、一度に多くの機器を使用出来るか否かのみであり、利用できる機器そのものは家庭向けと変わりません。

プラン 6,000kWh 12,000kWh 30,000kWh 60,000kWh 90,000kWh 120,000kWh
基本プランC 237,104円/年 489,067円/年 1,237,476円/年 2,459,885円/年 3,682,294円/年 4,900,962円/年

※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。。

「基本プランC」の動力プラン一覧

動力プランは、業務用エアコンや業務用冷蔵庫・冷凍庫、工作機械やエレベーターなど、大型の動力機器を動かす際に必要な契約区分です。電灯契約と比べて供給電圧が高いことが特徴です。電灯契約の供給電圧は100Vであるのに対して、動力契約では100Vと200Vの2種類があります。機器に電力を送る方法も異なり、電灯契約の場合は「単相」と呼ばれる方法で電気を送っています。一方で動力契約の場合は「三相」と呼ばれる方法を活用します。また動力プランで使用される三相200Vは、原則としてコンセントが4つ穴になっています。

プラン 6,000kWh 12,000kWh 30,000kWh 60,000kWh 90,000kWh 120,000kWh
ぴかっとプランC 237,085円/年 448,879円/年 1,058,972円/年 1,991,494円/年 2,924,015円/年 3,843,891円/年

※調査時点の推計値となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※年間電気代は、6000kWh(6kVA相当、月間500kWh)、12000kWh(10kVA相当、月間1000kWh)、30000kWh(20kVA相当、月間2500kWh)、60000kWh(30Kva相当、月間5000kWh)、90000kWh(40Kva相当、月間7500kWh)、120000kWh(49Kva相当、月間10,000kWh)を利用した場合の基本・従量料金の合算推計値です。

<本ページを監修した人>

RAUL株式会社
電気プラン乗換コム運営事務局 エコモ博士担当

弊社(RAUL)は2005年の創業以来、一貫して「エネルギー・環境問題」をテーマに事業を展開して参りました。現場での長年の下積み経験によって、電気/ガスをより身近に感じていただきたくたく当サイトを運営しております。

補足

  • 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、厚木瓦斯の公式HPをご確認ください。
おすすめ電力会社用アイコン 編集部おすすめの電力会社
個人・ご家庭の方
Looopでんき用アイコン
シンプルなプランでお得
Looopのプランは電気の原価に近いお得なプランとなっており、電気を使った分だけ料金が発生することが最大の特徴です。ポイント等の付与がなくとも問題ない方、電気の利用方法で電気代を徹底的に安くしたい方に推奨できます。価格を追求しながらも、環境や日本社会への貢献にも目を向けた大手の新電力会社となり、特に基本料金のコストを削減したい方におススメです。
ENEOSでんき用アイコン
エリア大手電力より安定して安価
ENEOSのプランは、老舗大手エネルギー系列として最高峰の価格水準および信頼・安定性があります。どのような電気の使い方であっても、原則としてエリア大手電力の通常プランよりお得となります。数%であっても安定して毎月の電気代を削減したい方に推奨できます。
idemitsuでんき用アイコン
オール電化で最高峰
idemitsuでんきは、出光興産が提供する電気料金プランです。オール電化住宅において最高水準に安定かつ安価な専用プランがあります。特にオール電化向けという観点では、一人暮らし~大家族まで国内で最高峰の料金構成となっている電気プランと言えます。また、EVユーザーの方も安価な深夜電気で蓄電できるためおススメです。
シン・エナジーでんき用アイコン
マイルが貯まる
シン・エナジーの電気料金プランは、JALのマイレージがどんどんと貯まることが特徴です。ベースの電気代部分もお得な構成のため、電気代をお得にしながら、マイルを貯めたい方にとって非常におススメの電気料金プランとなっています。
四つ葉電力用アイコン
完全固定単価で安心
四つ葉電力の「ほっと5.0安心プラン」は、[基本料金][再エネ賦課金][燃料調整費][容量拠出金][託送費]が0円の、電気を使った分だけ完全固定単価での支払いとなる安定性の高いプランです。原油高等による電気代変動の影響を受けたくない方に推奨できます。
法人(高圧)の方

電力会社の一括見積にて電気代削減のサポートをしております。皆様には電気料金明細をご用意いただくのみの簡単作業となります。複数社の見積りを一覧化、どの程度電気料金を削減できるか比較できます。

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個人・ご家庭の方
ENEOS都市ガス用アイコン
オススメ都市ガスプラン
石油元売りとして国内最大の規模を持つENEOSは、都市ガスプランが特筆すべき水準の価格構成となっています。ただし、東京ガス/京葉ガスエリア限定の部分がネックです。しかしそれらエリアにお住いの方であれば、ENEOS都市ガスに切り替えることで大幅なガス代削減が期待できます。
プロパンガス用アイコン
プロパンガス比較サービス
日本では2万社ほどのLPガス事業者が販売を行っており、価格差が極めて大きいのが業界の特徴となります。LPガス会社の見直しにより毎月のガス料金を大きく抑えられる可能性があり、おススメのプロパンガス比較サービスをご紹介しております。
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