UPDATERとは?メリットとデメリット・契約がおすすめの方について解説
近年、リモートワーク等で自宅にいる時間が長くなったり、電気料金の高騰化が進んでいたりするなどの理由で、自宅の電気代をもう少し節約したいと考えている方もいるのではないでしょうか。
2016年には電力の自由化に伴い、地域の電力会社以外のエネルギー会社とも契約できるようになりましたが、どの会社を選べば良いのか迷ってしまうでしょう。
そこで本記事では、UPDATERのメリットやデメリット、料金プランについてお伝えしていきます。また、UPDATERとの契約がおすすめの方や申し込み方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
UPDATERとは?
UPDATERは「電力という富を自由に作り出し、みんなが自由に電力を選ぶ社会を作りたい」という創業者の強い想いがきっかけで始まった事業です。独占されていた富が分散され、結果として貧困化といった社会問題を解決するといったミッションを掲げ、社会貢献性の高い事業を展開しています。
UPDATERで発電された電力は「顔の見える電力」と呼ばれています。数多くの支援・現代のテクノロジーを活用した画期的な技術であり、常識はずれと言われていたなかで、多くの企業や個人の方から信頼されるものとなりました。
現在、私たちの身の回りには、生産者が見えない商品で溢れかえっています。企業、個人ともにとにかく安いものを求めて、大量消費や大量廃棄社会が進行していますが、その裏では児童の労働、労働力の搾取といった格差社会、貧困化社会を悪化させることになりかねません。
このような社会問題を解決するべく、現在では「顔の見える電力」で得たつながりやテクノロジーをもとに、私たちの生活に欠かせない衣食住にかかわる事業にも挑戦しています。
本記事でご紹介する電力事業以外にも「みんなエアー」(ウェルビーイング領域・環境改善事業)
「Tadori」(顔の見えるライフスタイル事業)を主要事業として、法人・個人向けにサービスを提供しています。
【UPDATERの概要】
会社名(商号) | 株式会社UPDATER |
---|---|
本社所在地 | 東京都世田谷区三軒茶屋2-11-22 サンタワーズセンタービル8F |
設立日 | 2011年5月 |
資本金 | 13億498万円 |
主な株主 | 大石英司、SMBCベンチャーキャピタル、みずほキャピタル、MTパートナーズ、TBSイノベーション・パートナーズ、SBIインベストメント、セガサミーホールディングス、丸井グループ、電通、ディップ、TIS、ヒューリックスタートアップ、プロトベンチャーズ、SuMi TRUSTイノベーションファンド、W fund、進和テック |
セット割 | なし |
オール電化対応プラン | なし |
解約違約金 | なし |
支払い方法 | クレジットカード支払い、口座振替 |
UPDATERは2011年5月に創業し、その後2016年4月には電力小売サービスを開始しました。10億円を超える資金調達も得ながら、2021年10月には現在の会社名である「株式会社UPDATER」に社名を変更し、新たなスタートを切っています。
UPDATERのおすすめポイント
- 環境にやさしい「再生可能エネルギー」によって発電された電気を供給している
- 電気の生産者がわかるようになっている
- 申し込み手続きが簡単!WEBから最短5分で完了
UPDATERの料金プラン
UPDATERの電力サービスは「みんな電力」と呼ばれています。料金プランは複数ありますが、現在新規で申し込みができるのは「プレミアム100プラン」です。
ここからは、プレミアム100プランについての詳細を見ていきましょう。
プレミアム100プラン
プレミアム100プランで供給される電気は、すべて再生可能エネルギーで構成されていることが特徴です。電源構成としては、FIT電気60%、再生可能エネルギー40%といった割合になっています。
【プレミアム100プランの料金表※東京電力管内・従量電灯Bの場合】
料金種別 | 区分 | 料金単価(税込) |
---|---|---|
1契約あたりの基本料金 | 10A | 652.24円 |
15A | 728.36円 | |
20A | 804.48円 | |
30A | 956.72円 | |
40A | 1,108.96円 | |
50A | 1,261.2円 | |
60A | 1,413.44円 |
みんな電力の電気料金は、非常にシンプルなものになっています。WEB上で料金明細を確認できますが、支払われた電気がどこにいっているのかを1円単位で開示しているため、利用者も安心できるでしょう。
電気料金の明細は、以下のとおりです。
基本料金+従量料金+電源コスト調整単価(みんなワリ)×月々の使用量(kWh)+再エネ賦課金×月々の使用量(kWh)
どんなに使い続けても、従量料金は一定となっています。使用量や使用時間にかかわらず、従量料金は変わらないため、家族が多く電気代の高騰が心配な家庭でも気にせず使用できるでしょう。
電源コスト調整単価とは?
みんな電力において供給される電気は、主に FIT電力・再生可能エネルギーで構成されています。
FIT電力の仕入れ価格は市場価格と連動しているため、この変動をなるべく抑えようと取り入れられていた仕組みが「電源コスト調整単価」です。計画に対して仕入れのコストが上がったり下がったりした分を利用者全員で割り勘する計算方法がとられており、過去6か月の仕入れ実績をもとに算定しています。
UPDATERのメリットと良い口コミ・評判
電力自由化に伴い、現在多くの会社が電力サービスを提供していますが、UPDATERを選ぶメリットとしては下記のような点が挙げられます。
- 環境にやさしいエネルギーを提供している
- 電気代の行き先がすべてわかる
- 電気の生産者がわかるようになっている
- 電気料金の一部を応援金にできる
- エポスカード会員専用プランがある
ここからは、それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。
環境にやさしいエネルギーを提供している
みんな電力の最大の特徴は、再生可能エネルギー100%の電源構成となっていることです。その内訳は、再生可能エネルギー40%、FIT電気60%となっていますが、どちらも再生エネルギーの発電所で作られた電気です。
FIT電気は国の固定買取制度のもとで買い取られる電気であり、再生可能エネルギーとは区別されていますが、電気そのものに違いはありません。
また発電時にCO2を排出しないため、家庭から排出されるCO2の約半分を削減できます。みんな電力は脱炭素社会のつくり手にもなれる、社会的意義の大きい電力だと言えます。
「再生可能エネルギーの電気は不安定なのではないか」と不安を感じる方もいるかもしれません。しかし、事実としてそういったことはありませんのでご安心ください。
みんな電力に切り替えると、電気の供給元となる発電所が異なるだけで、これまでと同じ送配電ネットワークを通して各家庭に電力が送られます。各地域にある大手電力会社と同じ仕組みで電気が送られるため、安定した電力が供給されます。
電気代の行き先がすべてわかる
一般的な電気料金の形態は、支払った電気がどこにどれだけ支払われているのかわからず、不明瞭な部分が大きいと不安に感じる方もいるかもしれません。
みんな電力では、支払ったお金がどこに支払われているのかの全貌を明細上で確認でき「超明細」と呼ばれています。
【超明細表※参考】
みんな電力 | 2242円 | |
---|---|---|
みんな電力の契約発電者 | 9393円 | |
応援料 | 100円 | |
内訳:100.000円×1 | ||
調達原価 | 1292.5円 | |
内訳:11.250円×826kWh | ||
FIT・再エネ発電者 | 2181円 | |
その他の発電者 | 3098円 |
このような形で明細が確認できるので、料金の内訳もわかりやすいです。まさに「顔の見える電力」として、発電者の方への貢献も数字で感じられるのではないでしょうか。
電気の生産者がわかるようになっている
スーパーで売られている野菜に生産者の顔や想いのラベルが貼ってある商品を見かけると、日常の買い物が楽しくなったり、生産者を応援したくなったりする気持ちになるのではないでしょうか。
みんな電力ではこのような想いを「電気」で実現しており、提供している電力を「顔の見える電力」と呼んでいます。
ホームページ上では、みんな電力が契約している発電所の詳細を確認可能です。そこでは太陽光、風力、地熱、水力などの再生可能エネルギーを使用して電気を発電しているのか、オーナーの想い、発電所の詳細や展望などがわかるようになっています。
とはいえすべての発電所とも契約しているわけではなく、みんな電力の電源調達方針を了承している方のみと契約しています。
【みんな電力の電源調達方針】
- 電源開発にあたり森林や生態系など地域の自然環境へ大きな影響を与えていないこと
- 地域住民に受け入れられるよう合意形成がなされていること
- 燃料等は地産地消を指向していること。とくにバイオマス発電については国内の資源活用を基本とする。海外からの輸入燃料を利用する場合には、輸入先で森林破壊や泥炭地の開墾、人権侵害を起こしていないことを開示していく努力をすること
- 発電した電力の富が社会的にも経済的にも発電所地域に還元される仕組みの構築を目指していること
- 事業の運営にあたっては、排水、騒音、農薬、廃棄物など、環境管理が適切におこなわれ、必要とされる情報開示がなされていること
- みんな電力が「顔の見える電力」(=電力のトレーサビリティ)を展開するために、発電所に関する情報を弊社WEBサイトへ掲載すること
このような方針に共感してくれる生産者とのみ契約しているため、電気を使用する消費者も安心して利用できるでしょう。
電気料金の一部を応援金にできる
みんな電力は「顔の見える電力」をモットーにしており、全国各地の再エネ発電所と契約しています。
地域創生・産業創生に挑戦している発電所の皆さんのため、電気料金は変わらず毎月100円を好きな発電所に応援金として支払えます。
発電所によっては、返礼品として発電所にまつわる商品を送ってくれるところもあり、自家製ブルーベリー酢、みかんジュース、無添加食パンなどラインナップは豊富です。発電者の方だけではなく応援金を支払った消費者にとっても得した気分になる制度です。
また、発電所を訪れ、発電者さんのお話を聞ける「発電所ツアー」も開催されているので、気になる方はぜひ参加してみてください。
エポスカード会員専用のプラン がある
みんな電力は、エポスカードの会員専用のプランがあります。エポスカードで電気代を支払うと、すべての方がエポスポイント2倍、さらにプラチナ・ゴールド会員はエポスポイント最大4倍といったメリットがあります。
申し込みもエポスカード専用サイト「エポスNet」から可能です。みんな電力のWEBサイトから申し込みするよりも簡単に手続きが可能であり、最短1分で完了します。
【エポスプランモデルケース】
1人暮らし(150kWh/月の場合・契約容量:30A) | 2人暮らし(250kWh/月の場合・契約容量:40A) | 4人暮らし(310kWh/月の場合・契約容量:50A) | |
---|---|---|---|
電気料金 | 5,804円/月 | 9,911円/月 | 12,518円/月 |
CO2削減量 | 67kg-CO2 | 111kg-CO2 | 138kg-CO2 |
実際にみんな電力を選んだ方からは、このような声が聞かれています。
- 電気は毎日使用するため、頑張らなくてもエコライフを送る大きな一歩になる
- 地産地消な電力で生産者さんの顔が見える
- 家庭のCO2排出量の約半分を削減できる
- 良い未来を作るために貢献できる
循環化社会を作っていくためには、一人ひとりの小さな行動が鍵を握っています。みんな電力は「環境貢献したいけど何をすれば良いのかわからない」そんな方が小さな一歩を踏み出すためにおすすめです。
UPDATERの注意点と悪い口コミ・評判
ここまでのメリットや評判についてお伝えしてきました。再生可能エネルギーを使用している、発電所に応援金が送れるなどのメリットがありましたが、一方で注意点もいくつか存在します。
- 安さ重視の方には向いていない
- オール電化の家庭には向いていない
- 提供エリアが限定されている
ここからは、UPDATERの注意点について詳しく見ていきましょう。
安さ重視の方には向いていない
みんな電力の料金プランは、地域の大手電力会社と比較すると大幅に電気料金が安くなるわけではない点に注意が必要です。
【東京電力管内・従量電灯Bの比較表】
料金種別 | 区分 | みんな電力の料金単価(税込) | 東京電力の料金単価(税込) |
---|---|---|---|
1契約あたりの基本料金 | 10A | 652.24円 | 295.24円 |
15A | 728.36円 | 442.86円 | |
20A | 804.48円 | 590.48円 | |
30A | 956.72円 | 885.72円 | |
40A | 1,108.96円 | 1,180.96円 | |
50A | 1,261.2円 | 1,476.20円 | |
60A | 1,413.44円 | 1,771.44円 |
こちらの比較表を見るとわかるとおり、基本料金は30A以下で契約している場合は地域の電力会社よりも価格が高くなることがわかります。
そのため、1人暮らしで電気をあまり使用しない方、出張が多い仕事や外出が多い仕事に就いていて自宅で過ごす時間が少ない方にとっては、みんな電力への切り替えによってかえって電気料金が高くなるかもしれません。
オール電化の家庭には向いていない
オール電化でも契約自体は可能ですが、オール電化向けの料金プランは用意されていません。そのため、電気料金が大幅に上昇する可能性があります。
提供エリアが限定される
みんな電力の提供エリアは、東北、東京(関東)、中部、関西、中国、四国、九州(離島を除く)となっています。北海道・北陸・沖縄エリアは対象外となるため、申し込みができません。
UPDATERがおすすめの人
ここまでメリットとデメリットをお伝えしてきましたが、これらを考慮してUPDATERがおすすめの人の特徴は、以下のとおりです。
- 環境にやさしい社会の構築に興味がある人
- 地域創生に興味がある人
- 契約にあたり面倒な手続きをしたくない人
それぞれのポイントについて、詳しく解説します。
環境にやさしい社会の構築に興味がある人
みんな電力の最大の特徴は、再生可能エネルギー100%の電源構成となっていることです。その内訳は、再生可能エネルギー40%、FIT電気60%となっていますが、どちらも再生エネルギーの発電所で作られた電気です。
CO2排出量ゼロで発電される電気を使用することによって、脱炭素社会をつくる一歩につながります。
近年ではSDGs、サステナビリティといった言葉がさまざまなシーンで使用されていますが、実際にそれらがどのようなものなのか、実はよくわからないと思っている方も多いでしょう。
日常生活に欠かせない「電力」から環境に配慮した取り組みをおこなうことによって、少しでもエコな生活を身近に感じられるのではないでしょうか。
地域創生に興味がある人
みんな電力は「顔の見える電力」をモットーにしており、全国各地の発電所と契約しています。
生産者の顔が見えるだけではなく、地域創生・産業創生に挑戦している発電所の皆さんのため、電気料金は変わらず毎月100円を好きな発電所に応援金を支払えます。寄付や募金など特別な手続きをしなくても、電気料金から自動的に支払われる形で気軽に支援できるのはうれしいポイントです。
一定期間「応援」を続けると、発電所によっては返礼品の制度を設けているところもあります。自家製ブルーベリー酢、みかんジュース、無添加食パンなどさまざまなラインナップがありますので、発電所の応援だけではなく、発電された電力を使用する消費者にとってもメリットがある制度です。
ただし、発電された電気は電線を通して他の発電所からのものと混ざり合いながら各家庭に届けられるため、応援した発電所の電気が直接届くわけではありません。
契約にあたり面倒な手続きをしたくない人
電力会社を切り替えたいと考えていても、仕事や育児などで毎日忙しい日々を過ごしている方は、ついつい手続きが面倒になってしまい、後回しにしてしまうものです。
UPDATERへの切り替えについては、WEB申し込みであれば最短5分で手続きが完了するという大変スムーズなものになっています。
また再生可能エネルギーと聞いて「ソーラーパネルなどの設備を自宅に設置しなければならないのではないか」と考える方もいるでしょう。みんな電力では、そのような特別な工事・立ち会いは一切不要です。
UPDATERのお申し込み方法
UPDATERのお申し込み方法は、下記の流れでおこなわれます。
- 必要書類を用意
- WEB申し込み
- 利用開始日のお知らせが届く
それぞれの流れについて、詳しく見ていきましょう。
必要書類を用意
まずは現在契約している電力会社の契約内容・料金がわかるような検針票、支払い用のクレジットカードまたは支払い口座の情報を手元に用意しましょう。
クレジットカードは、VISA、Mastercard、JCB、American Express、Diners Clubのブランドが利用可能です。
WEB申し込み
みんな電力のホームページにアクセスし、メールアドレスを入力します。その後、入力したメールアドレスに申し込み本登録用のURLが送られてきますので、そのURLをクリックして必要事項を記入していきます。最短5分で完了しますので、忙しい方でもスムーズに手続きが可能です。
メールは「@minden.co.jp」ドメインから届きますので、このドメインのメールを受信できるようあらかじめ設定しておきましょう。なお北海道、北陸、沖縄、離島エリアは現在サービス対象外となりますのでご注意ください。
WEBの環境がなく、書面で申し込みをおこないたい場合、また口座振替での支払いを希望する場合はカスタマーサポートへの電話連絡が必要となります。
申し込みにあたり、必要な情報は以下のとおりです。
- 名前(漢字・カナ)
- マイページ用パスワード
- 生年月日
- 電話番号
- 名前(漢字・カナ)
- 郵便番号
- 住所
- 地点番号(供給地点特定番号)
- 契約中の電気事業者
- 現在の契約種別
- 現在の契約容量
- 郵便物の送付先
<本人情報>
<検診票情報>
最後に利用規約の確認があり、それにチェックを入れれば申し込みは完了です。
利用開始日のお知らせが届く
申し込み後、次回の検針日から利用が開始します。申し込みからおよそ1〜6週間後のタイミングで、電気の利用開始日が確定します。メールでお知らせが届くので、こまめに確認しておきましょう。切り替え前の電力会社への解約連絡は、みんな電力からおこなわれますので自分自身で解約手続きする必要はありません。
口座振替を希望される場合は、次々回の検針日から利用開始となります。
スマートメーターが設置されていない場合
新電力の利用が始まる前に、自宅の電気メーターをスマートメーターに交換する必要があります。ただし、契約者の立ち会いや交換費用などはかからないため安心してください。交換はみんな電力ではなく、東京電力など地域の総配電事業者が実施します。
引っ越し先でみんな電力を初めて利用する場合
引っ越し先で初めてみんな電力を利用する場合、電気使用開始の10日前までに、お申し込みフォームからお申し込みください。引っ越し先での利用が初めてになる場合は、現在の検診票がなくても申し込みが可能です。
このケースにおいては、現在の電力会社に解約の連絡を自分自身でおこなう必要がありますので、忘れないように手続きしておきましょう。
電気プランの乗り換え時のよくある質問
- 電気プランの切替で電気の品質は変わる?
- 電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
- UPDATERが倒産した場合は電気がとまる?
電気プランの切替で電気の品質は変わる?
電気プランを切り替えても、電気の品質に違いは発生しません。電力自由化の議論においても、電力の品質については一切の変動がないよう、これまでと同じ送配電ネットワークを使って電気が届けられるよう設計されており、経済産業省などのHPにも公開されているよう、これまでと全く同一の電気が届けられます。
電気プランの切替で停電の頻度は変わる?
電気プランを切り替えても、停電のリスクが変動することはありません。電力インフラの事故に関しては、短い期間であっても人命や社会インフラの存続に関わるものであり、その復旧に関しては、特定の電力会社や特定プランの顧客優先という視点は存在しません。
また、経済産業省や消費者庁(消費者保護、安全の確保、消費者啓発を目的とした団体)は、電力全面自由化の際、電力の消費者に対して、新電力は停電が増える、電気の品質が変わるといった誤解をしないよう情報発信しています(ご参考)。
UPDATERが倒産した場合は電気がとまる?
電力会社も企業ですので、日本にある多くの会社と同様、経営努力を怠れば特殊な例外事例を除き、通常は倒産します。ただ、電気の供給断絶は命に関わることもあるため、UPDATERが倒産等した場合でも、突然電気が止まることはないよう制度設計されています。ただし、倒産してますので、同一の電力会社から電気を購入することはできなくなりますので、その点は注意が必要です。
電気を購入している小売電気事業者が倒産等により事業を廃止する場合、小売電気事業者は契約相手である消費者に対してあらかじめその旨周知しなければなりません。つまり、電気の消費者(みなさま)としては、別の電力会社のプランへ切り替える必要があります。
なお、電気はセーフティネットがしっかりしており、最終的な電気の供給を実施すること(最終保障供給)が一般送配電事業者に義務づけられています。例えば、それまで供給していた小売電気事業者が倒産等により事業を廃止したような場合には、需要家は、他の小売電気事業者に切り替えるまでの間、一般送配電事業者と契約することで最終保障供給を受けることもできます。もちろん、別の新電力と契約することも可能です。
このように倒産した場合であっても、別の新電力との契約ができるほか、セーフティーネットも存在するため、倒産の周知があった際に電力切替の行動を起こせば停電することはありません。ただし、倒産した後も全く何もせず、他の電力会社の料金プランへお申込み等しなければ、電気の供給が止まるおそれがあります。このため、再度ご自身にあった電力会社を探すのは手間であることからも、倒産リスクは電気プラン切替のデメリットと捉えることができます。
まとめ
今回は、UPDATERの料金プランやメリット・注意点、またお申し込み方法についてお伝えしました。
UPDATERは「電力という富を自由に作り出し、みんなが自由に電力を選ぶ社会を作りたい」という創業者の強い想いがきっかけで始まった事業です。独占されていた富が分散され、結果として貧困化といった社会問題を解決するといったミッションを掲げ、社会貢献性の高い事業を展開しています。
みんな電力の最大の特徴は、再生可能エネルギー100%の電源構成となっていることです。その内訳は、再生可能エネルギー40%、FIT電気60%となっていますが、どちらも再生エネルギーの発電所で作られた電気です。CO2排出量ゼロで発電される電気を使用することによって、脱炭素社会をつくる一歩につながるでしょう。
また生産者の顔がわかるようになっているため、応援金を支払えば返礼品を受け取れることもあります。
一方、みんな電力の料金プランは、地域の大手電力会社と比較すると大幅に電気料金が安くなるわけではない点に注意が必要です。1人暮らしの方や自宅を留守にする時間が長い方は、かえって損をしてしまう可能性があるでしょう。
そのほかにも、北海道、北陸、沖縄、離島エリアは現在サービス対象外となっていることや、オール電化に対応したプランがないことがデメリットとして挙げられます。
UPDATERがおすすめの人は、環境にやさしい社会の構築に興味がある人や、地域創生に興味がある人、契約にあたり面倒な手続きをしたくない人です。
これらに当てはまる方は、ぜひUPDATERへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。
電気プラン乗換コムでは、各電力会社の電気料金プランの数値情報等をデータベース化しております。それらのデータを下記にて一部出力し記載しておりますのでご参考ください。なお、上記記事の作成日とデータベース調査日が異なるケースがありますので、その点はご留意ください。
また、電気料金プランの選択でお困りの方がおりましたら、当サイトでは収集データ等を軸にオススメの電力会社をご紹介しておりますので、宜しければご覧ください。
UPDATERによる電気料金プランの提供エリアは?
各電力会社が提供する電気料金プランは全国どこでも利用できる訳ではなく、プランによって使える地域・エリアが分かれています。そのため、下記表にてUPDATERが提供する一般家庭用プランの提供エリアをご案内差し上げます。皆さまがお住いのエリアで下記電気料金プランを利用可能であるかご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 提供地域 | 電力エリア | プラン分析ページ |
---|---|---|---|
従量電灯B(九州エリア) | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「従量電灯B(九州エリア)」の分析ページへ |
従量電灯C(九州エリア) | 福岡県、佐賀県、長崎県、大分県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、一部離島を除く | 九州電力管内管内 | 「従量電灯C(九州エリア)」の分析ページへ |
従量電灯B(四国エリア) | 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) | 四国電力管内管内 | 「従量電灯B(四国エリア)」の分析ページへ |
従量電灯A(関西エリア) | 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 | 関西電力管内管内 | 「従量電灯A(関西エリア)」の分析ページへ |
従量電灯B(関西エリア) | 滋賀県、京都府、大阪府、奈良県、和歌山県、兵庫県(一部を除きます。)、福井県の一部、岐阜県の一部、三重県の一部 | 関西電力管内管内 | 「従量電灯B(関西エリア)」の分析ページへ |
従量電灯A(中国エリア) | 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 | 中国電力管内管内 | 「従量電灯A(中国エリア)」の分析ページへ |
従量電灯B(中国エリア) | 鳥取県、島根県(隠岐諸島〔島後、中ノ島、西ノ島、知夫里島〕を除きます。)、岡山県、広島県、山口県(離島を除きます。)、兵庫県の一部、香川県の一部、愛媛県の一部 | 中国電力管内管内 | 「従量電灯B(中国エリア)」の分析ページへ |
従量電灯A(四国エリア) | 徳島県、高知県、香川県(一部を除きます。)、愛媛県(一部を除きます。) | 四国電力管内管内 | 「従量電灯A(四国エリア)」の分析ページへ |
従量電灯B(東北エリア) | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(ただし、山形県の飛島ならびに新潟県の佐渡島および粟島は除きます。) | 東北電力管内管内 | 「従量電灯B(東北エリア)」の分析ページへ |
従量電灯C(東北エリア) | 青森県、岩手県、秋田県、宮城県、山形県、福島県、新潟県(ただし、山形県の飛島ならびに新潟県の佐渡島および粟島は除きます。) | 東北電力管内管内 | 「従量電灯C(東北エリア)」の分析ページへ |
従量電灯B(関東エリア) | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く | 東京電力管内管内 | 「従量電灯B(関東エリア)」の分析ページへ |
従量電灯C(関東エリア) | 栃木県、群馬県、茨城県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、山梨県、静岡県(富士川以東)、一部離島を除く | 東京電力管内管内 | 「従量電灯C(関東エリア)」の分析ページへ |
従量電灯B(中部エリア) | 愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 | 中部電力管内管内 | 「従量電灯B(中部エリア)」の分析ページへ |
従量電灯C(中部エリア) | 愛知県、岐阜県(一部を除く)、三重県(一部を除く)、静岡県(富士川以西)、長野県 | 中部電力管内管内 | 「従量電灯C(中部エリア)」の分析ページへ |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
電気料金プランの想定年間電気代は?
電気料金は基本的に、月額固定の基本料金と、実際に使用した電気量に1kWhあたりの単価を乗じた「従量料金」を合計することで算出できます。これら基本料金や従量料金の単価は各電力会社のHPに掲載されておりますので、電気利用量と基本/従量単価を計算式に当てはめることで、電気料金の水準を算出できます。
ただし「基本料金」や「従量料金」の他にも、燃料調整費や市場調整費、もしくは電源調整費等、電力会社によって細かくパラメータが設定されており、実態の電気代と大きく異なるケースもあるため、あくまで下記はご参考としてご参照ください。なお、世帯人数別の電気利用量については、総務省統計局による家計調査の数値をベースとして推計値を算出しています(ご参考))。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | 一人暮らし | 二人暮らし | 三人暮らし | 四人暮らし | 五人暮らし | 六人暮らし |
---|---|---|---|---|---|---|
従量電灯B(九州エリア) | 67067円/年 | 108725円/年 | 121092円/年 | 129080円/年 | 138785円/年 | 165413円/年 |
従量電灯C(九州エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 138785円/年 | 165413円/年 |
従量電灯B(四国エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 142690円/年 | 171946円/年 |
従量電灯A(関西エリア) | 64277円/年 | 104489円/年 | 115212円/年 | 123254円/年 | 131297円/年 | 158105円/年 |
従量電灯B(関西エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 131297円/年 | 158105円/年 |
従量電灯A(中国エリア) | 68263円/年 | 111841円/年 | 123462円/年 | 132178円/年 | 140893円/年 | 169945円/年 |
従量電灯B(中国エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 140893円/年 | 169945円/年 |
従量電灯A(四国エリア) | 69550円/年 | 113434円/年 | 125136円/年 | 133913円/年 | 142690円/年 | 171946円/年 |
従量電灯B(東北エリア) | 73378円/年 | 119770円/年 | 133254円/年 | 142229円/年 | 152722円/年 | 182638円/年 |
従量電灯C(東北エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 152722円/年 | 182638円/年 |
従量電灯B(関東エリア) | 74249円/年 | 121037円/年 | 134772円/年 | 143786円/年 | 154517円/年 | 184565円/年 |
従量電灯C(関東エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 154517円/年 | 184565円/年 |
従量電灯B(中部エリア) | 75343円/年 | 123139円/年 | 136998円/年 | 146254円/年 | 157027円/年 | 187879円/年 |
従量電灯C(中部エリア) | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 契約不可 | 157027円/年 | 187879円/年 |
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
※基本料金および電力量料金の合算値となります。
※年間電気代は、一人暮らし(30A相当、月間210kWh)、二人暮らし(40A相当、月間360kWh)、三人暮らし(50A相当、月間400kWh)、四人暮らし(50A相当、月間430kWh)、五人暮らし(60A相当、月間460kWh)、六人暮らし(60A相当、月間560kWh)を利用した場合の推計値です。
各電気料金プランのオプションは?
電気料金プランの利用によって、下記のオプションを利用できる可能性があります。それら内容をご確認いただき、皆様のライフスタイルに沿ったオプション内容であれば、電気料金プランの削減メリットと併せて検討材料にして頂けますと幸いです。なお、オプションによっては適用等で費用が発生するケースもございますので、詳細は公式HPをご確認ください。
※横にスクロールで表全体を表示
プラン | オプション |
---|---|
従量電灯B(九州エリア) |
|
従量電灯C(九州エリア) |
|
従量電灯B(四国エリア) |
|
従量電灯A(関西エリア) |
|
従量電灯B(関西エリア) |
|
従量電灯A(中国エリア) |
|
従量電灯B(中国エリア) |
|
従量電灯A(四国エリア) |
|
従量電灯B(東北エリア) |
|
従量電灯C(東北エリア) |
|
従量電灯B(関東エリア) |
|
従量電灯C(関東エリア) |
|
従量電灯B(中部エリア) |
|
従量電灯C(中部エリア) |
|
※各電気料金プラン各々の調査時点での情報となりますので、最新の正確な情報を把握したい方は、各社のHPをご確認ください。
補足
- 本ページの情報は推計値等も含まれているため、最新の正確な情報を把握したい方は、UPDATERの公式HPをご確認ください。